JPH1187152A - ギャップ付きインダクタンス素子 - Google Patents
ギャップ付きインダクタンス素子Info
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- JPH1187152A JPH1187152A JP9239520A JP23952097A JPH1187152A JP H1187152 A JPH1187152 A JP H1187152A JP 9239520 A JP9239520 A JP 9239520A JP 23952097 A JP23952097 A JP 23952097A JP H1187152 A JPH1187152 A JP H1187152A
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- Japan
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- bobbin
- coil
- winding
- shield
- air gap
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- Granted
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- Coils Of Transformers For General Uses (AREA)
- Insulating Of Coils (AREA)
- Regulation Of General Use Transformers (AREA)
Abstract
関し、コアエアギャップ部からの漏れ磁束によるコイル
の発熱を低減させ、かつシールド効果も兼ね備えたイン
ダクタンス素子を実現することを目的とする。 【構成】 エアギャップを有するフェライトコアと、少
なくとも3つの巻枠を有し、該フェライトコアを載置す
るボビンとを備え、これらの巻枠にコイルが巻回されて
いるインダクタンス素子に於いて、前記エアギャップ周
辺部に、コアの外脚を挿入する為の外孔を備えた巻枠を
設け、該巻枠内にシールド用の複数のコイルを構成す
る。
Description
ュレータに用いられるギャップ付きスイッチング電源用
トランス及びインダクターに関するものであり、特に分
割型ボビンを用いるものに関する。
ス及びインダクターに於いては、インダクタンスの調整
や、コアの磁気飽和を防ぐ為に、例えばEE型のコアで
あれば、中央磁脚の突き合わせ部にエアギャップを設け
ているが、トランス及びインダクターの動作中にはこの
エアギャップからの漏れ磁束により、この近傍周辺に巻
かれているコイルが渦電流損失により発熱する。この渦
電流損失による発熱を低減させるべく、図7特開平2−
44704の様にエアギャップ15の近傍に巻くコイル
をギャップから遠ざける方法や、図8特開平7−302
720の様にボビン2に凸部2aを設け、エアギャップ
4の周辺に巻線を施さない方法等が取られていた。ま
た、外部への漏れ磁束をシールドする為に、コアの外周
に銅板のシールドリングを設ける方法が一般的である
が、図9実用新案登録第2518250号、図10実用
新案登録第2518241号の様に、銅板を用いず、ワ
イヤによるシールド方法等も取られていた。
に於いては、次の様な課題があった。
いては、ボビンの肉厚を厚くしその上にコイルを形成す
る為、コイル全体及び、コア形状が必要以上に大きくな
り無駄が生ずる。
於いては、エアギャップの近傍周辺にコイルが無い為、
エアギャップからの漏れ磁束が渦電流損失とならずに空
気中へ伝搬して、周囲に障害を及ぼす。これを防ぐ為に
は、別にコア外周を覆う銅板によるシールドの様な対策
が必要である。
50号、図10実用新案登録第2518241号に於い
て、銅板シールドの代りとしてワイヤによるシールド方
法が採用されているが、図9ではボビンの鍔上部にてワ
イヤが接続されている為、半田揚げ処理が端子側と鍔側
の二度必要となり、製造工程が増加する。一方図10で
は、ショートリング状のワイヤを成形した後にボビンに
装着する為、製造工程の増加、及び装着後のワイヤが不
安定であり、実用上問題となる。
法は、シールド可能な漏れ磁束が、主磁束と並行する方
向のみであり、これと直交する成分を含むコアのエアキ゛
ャッフ゜からの漏れ磁束に対しては、効果が得られなかっ
た。
流損失による発熱を低減させ、かつシールド効果を持た
せたインダクタンス素子を製造工程の追加、変更するこ
となく実現する事にある。
における実施例の斜視図であり、1はフェライトコア、
3はボビンであり、ほぼ中央にエアギャップ周辺部を覆
う巻枠5bを備えている。該巻枠5bはフェライトコア
の外脚7を挿入する為の外孔を有し、鍔又は凸部11に
より二分割され、第一のシールドコイル4aが巻回され
ると共に、第二のシールドコイル4bが、ボビン上鍔凸
部10a,10bを介して巻回され、それぞれボビン端
子9へ接続されている。
り、図2は正面図、図4は側面図、図3、図5はそれぞ
れ断面図を現す。図4において、1はフェライトコア、
3はボビン、5a、5b、5cは巻枠であり、5a、5
cには所要のコイル2a、2bが巻回され、ボビン端子
9に接続されている。又図3において、 6はコア中脚
エアギャップ、7a、7bはコア外脚7の突き合わせ
部、8はコア中央磁脚である。エアギャップ6の周辺部
にある巻枠5bは、鍔又は凸部11により二分割された
2つの巻枠を有し、本発明の目的であるエアギャップ部
の漏れ磁束の影響を低減し、かつトランスのシールド効
果を得る為のシールドコイル4が巻回されている。該シ
ールドコイル4は、二つのコイル4a,4bから構成さ
れ、第一のコイル4aは、上記二分割された巻枠のそれ
ぞれにほぼ同数回巻回されて形成され、第一の巻枠5b
−1と第二の巻枠5b−2内の巻方向は逆向きとなって
おり、巻始めと巻終わりはそれぞれボビン3の端子9に
接続されている。第二のコイル4bは、図2及び図4に
おいて、ボビン上鍔凸部10a,10bを介してコイル
2aと直交する部分を形成しながら巻枠5b−1内に巻
回され、前記第一のコイル4aと同様にボビン端子9に
接続される。該シールドコイル4aと4bの巻始めと巻
終わりはそれぞれショートして使用される。
も良い。
のコイルとし、一方のコイルを、巻枠5b−2に巻回
し、該コイルの巻始めと巻終わりをボビン3の端子9に
接続した後、他方のコイルを、前記巻枠5b−2に巻回
したコイルと同一方向に、巻枠5b−1に巻回し、該コ
イルの巻始めと巻終わりをボビン3の端子9に接続す
る。そして前記巻枠5b−2と5b−1に巻回されたコ
イルの巻始めどうしと、巻終わりどうしをショートして
使用することにより、前記第一の実施例と同等の効果が
得られる。
図3にて説明する。
スイッチングレギュレータに使用した場合、従来は、エ
アギャップ6の近傍に巻かれているコイルに、漏れ磁束
による渦電流損失が発生したが、本発明のトランスに於
いては、エアギャップ6近傍に主たるコイルは無く、シ
ールドコイル4が巻回されているのみである為、エアギ
ャップ6からの漏れ磁束による渦電流損失発熱は、極端
に低減される一方、シールドコイル4はエアギャップ6
の近傍と、二つのコア外脚突き合わせ部7a、7bを覆
って巻線されている為、シールドコイル4の内部で発生
した渦電流損失による発熱は外気中へ効率良く放熱さ
れ、トランス全体の温度上昇も低く抑える事ができる。
更に本発明によるシールドコイル4は、4a,4bの2
つのコイルから構成され、第一のコイル4aは、図6に
示す原理を応用したものであり、主としてエアギャップ
からの漏れ磁束をシールドする機能を備えかつ、第二の
コイル4bは、従来の銅板シールドの代わりであり、主
磁束と並行する方向の漏れ磁束をシールドする機能を備
えている。これらのコイル4a,4bと、他のコイル2
a、2bとは、一連の工程においてボビン内に巻回さ
れ、ボビン端子9に接続される為、別にシールド取り付
けの工程を設ける必要もなく、トランスの製造工程を簡
略化することができる。
3、図4に基いて説明する。
ビン3は両端に鍔を有し、それらに挟まれた巻枠、5a
−1乃至5a−5、5b−1、5b−2、5c−1乃至
5c−4の計11個を備え、中央にはフェライトコア1
の中央磁脚8を挿入する中央孔を有し、中央磁脚8のほ
ぼ中央にエアギャップ6を有するEE型のフェライトコ
ア1が載置された構成となっている。更に巻枠5bは、
磁路を構成する外脚7を挿入する為の外孔を備え、フェ
ライトコア1の外脚7は、上記外孔内に於いて突き合わ
されている。ボビン3のほぼ中央の巻枠5b−1、5b
−2には、シールドコイル4a,4bが巻回され、該巻
枠より上側の巻枠には、一次補助コイル2a−1、二次
コイル2a−2、一次主コイル2a−3、二次コイル2
a−4、一次主コイル2a−5が巻回され、かつ巻枠5
b−1、5b−2より下側の巻枠には、二次コイル2b
−1、一次主コイル2b−2、二次コイル2b−3、一
次主コイル2b−4が巻回されている。これらのコイル
は、ボビン端子側の巻枠5c−4より順次巻線を行い、
ほぼ中央の巻枠5b−2には本発明の第一のシールドコ
イル4aの約半分の巻数を巻回し、残りの巻数は次の巻
枠5b−1に、前記巻枠5b−2とは逆の方向に続けて
巻回される。更に残りのコイルを巻線した後に、本発明
の第二のシールドコイル4bが、ボビン上鍔凸部10
a,10bを介して巻回される。これらのコイル端はす
べてボビン端子9に導かれ、一度の半田付け工程にて作
製される。この様に本発明の特徴であるシールドコイル
4a、4bは、トランスの他のコイルも含めて一連の工
程にて、トランス全体を完成させることが出来る為、従
来のシールド付きトランスに比べトランスの製造工程が
簡略化される利点を有す。以上トランスを例にとって説
明したが、本発明はトランス以外でも磁束変化の大きい
用途、例えばアクテイブフィルター用のインダクター等
としても応用出来る。
価データを記載する。
と、無い場合に於ける誘起電圧の差異を比較する。
にシールドコイルを巻回することにより、エアギャップ
からの漏れ磁束による渦電流損失の影響を低減させると
共に、トランスのシールド効果も兼ね備えたスイッチン
グ電源用トランス及びインダクターを実現することがで
きる。
を大きくすることなく、エアギャップからの漏れ磁束に
よる渦電流損失の影響を低減させると共に、本シールド
コイルは他のコイルと一連の巻線工程にて巻線されか
つ、1回の半田揚げ工程で作製でき、従来の手作業によ
る銅板又はワイヤによるショートリング取り付け作業が
不要になる為、トランス及びインダクターの製造工程が
簡略化できる。また、シールドコイルを巻線によりボビ
ンと一体化したことにより、シールドコイルの固定状態
が安定する利点がある。
Claims (4)
- 【請求項1】 コア中央磁脚突き合わせ部にエアギャッ
プを有するEE型フェライトコアと、少なくとも3つの
巻枠を有し、該フェライトコアを載置するボビンと、該
ボビンに埋設された端子とを備え、これらの巻枠にコイ
ルが巻回されているインダクタンス素子において、前記
エアギャップの周辺部を覆う巻枠に、コア中央磁脚を挿
入する中央孔と、コア外脚を挿入する外孔とを設け、該
巻枠にシールド用コイルを巻回し、前記ボビンに埋設さ
れた端子に接続したことを特徴とするインダクタンス素
子。 - 【請求項2】 前記エアギャップの周辺部を覆う巻枠内
に、鍔または凸部によって分割された2つの巻枠を備
え、前記シールド用コイルの約半分の巻数を前記分割さ
れた巻枠の一方に巻回し、他方の巻枠に該シールド用コ
イルの残りの巻数を、前記コイルとは逆方向に続けて巻
回し、該シールド用コイルの巻始めと巻終わりとを前記
ボビン端子に接続し、ショートしたことを特徴とする請
求項1記載のインダクタンス素子。 - 【請求項3】 前記エアギャップの周辺部を覆う巻枠内
に、ボビンの上鍔を介してボビン巻枠と直交する方向に
巻回された部分を有するシールド用コイルを形成し、該
シールド用コイルの巻始めと巻終りとを前記ボビン端子
に接続し、ショートしたことを特徴とする請求項1記載
のインダクタンス素子。 - 【請求項4】 前記エアギャップの周辺部を覆う巻枠の
いずれか一方の巻枠内に、上鍔を介してボビン巻枠と直
交する方向に巻回された部分を有する第二のシールド用
コイルを形成し、該シールド用コイルの巻始めと巻終り
とを前記ボビン端子に接続し、ショートしたことを特徴
とする請求項2記載のインダクタンス素子。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09239520A JP3079071B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | ギャップ付きインダクタンス素子 |
US09/144,987 US6002319A (en) | 1997-09-04 | 1998-09-01 | Inductance device with gap |
DE69815771T DE69815771D1 (de) | 1997-09-04 | 1998-09-01 | Induktanz-Vorrichtung mit Luftspalt |
EP98116476A EP0901136B1 (en) | 1997-09-04 | 1998-09-01 | Inductance device with gap |
MYPI98004010A MY133010A (en) | 1997-09-04 | 1998-09-02 | Inductance device with gap |
TW087114609A TW396352B (en) | 1997-09-04 | 1998-09-03 | Inductance device |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP09239520A JP3079071B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | ギャップ付きインダクタンス素子 |
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Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1187152A true JPH1187152A (ja) | 1999-03-30 |
JP3079071B2 JP3079071B2 (ja) | 2000-08-21 |
Family
ID=17046030
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP09239520A Expired - Fee Related JP3079071B2 (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | ギャップ付きインダクタンス素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3079071B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2012079951A (ja) * | 2010-10-04 | 2012-04-19 | Mitsubishi Electric Corp | リアクトル装置 |
JP2014229894A (ja) * | 2013-05-24 | 2014-12-08 | 台達電子工業股▲ふん▼有限公司 | 変圧器 |
-
1997
- 1997-09-04 JP JP09239520A patent/JP3079071B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2012079951A (ja) * | 2010-10-04 | 2012-04-19 | Mitsubishi Electric Corp | リアクトル装置 |
JP2014229894A (ja) * | 2013-05-24 | 2014-12-08 | 台達電子工業股▲ふん▼有限公司 | 変圧器 |
US9666354B2 (en) | 2013-05-24 | 2017-05-30 | Delta Electronics, Inc. | Transformer |
US9748036B2 (en) | 2013-05-24 | 2017-08-29 | Delta Electronics, Inc. | Transformer |
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