JP2009224753A - 電磁誘導器 - Google Patents

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利光 小日向
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Abstract

【課題】絶縁スペースを少なくしながら、巻線スペースおよびコアの有効断面積を十分に確保して、小型、薄型化が可能な電磁誘導器を提供する。
【解決手段】引出し線絶縁材19によって扁平な環状に巻回された巻線5の巻き始めの引き出し線53が内周面で折り返された部分55を確実に絶縁できるとともに、アーム部8の中脚周縁部8aを残して略V字状の切欠部10を設けているので、コアの有効断面積を確保し、かつ、アーム部8における中脚部周縁部8aに、径方向外方に延びて、筒端面上の引き出し線53を収納する引き出し溝12を設けているので、引き出し線53が引き出し溝12に収納されて、引き出し線53の高さ分だけ全体の巻線スペースも最大限確保できる。
【選択図】図1

Description

本発明は、チョークコイルやトランス等の電磁誘導器の小型化および薄型化に関する。
従来から、巻線とコアとを巻線の巻枠を兼ねたボビンで絶縁した構造を有するチョークコイルやトランス等の電磁誘導器が知られている。この電磁誘導器は、一般に電気製品の部品として配線基板等に組み込まれるので、電気製品の小型化に伴って、小型化および薄型化が求められる。
一方、巻線とコアとをボビンを用いて絶縁した構造では、小型化および薄型化に一定の限界があるため、ボビンをなくし、巻線とコア間やコアと端子間を絶縁フィルムで絶縁するチョークコイルも知られている(例えば、特許文献1)。
さらに、ボビンをなくし、絶縁フィルムに代えてコイル引出線処理用の電極部を形成した絶縁板を用いた構造のコイル部品も知られている(例えば、特許文献2)。
実開平6−55228号公報 特開平10−92655号公報
上記特許文献1では、筒状の巻線の巻き始めの引き出し線を筒内周面で折り返して引き出すので、この際に折り返し部分で絶縁破壊が生じやすいため、通常この根元部分に樹脂フィルム製の粘着テープなどを貼り付けて絶縁を施すが、通電時の発熱などによりテープが収縮してしまい、根元部分の絶縁が十分でない場合がある。また、特許文献1、2のコア形状では、小型化および薄型化にしたがって、絶縁スペースや巻線スペース、およびコアの有効断面積を十分に確保できない場合もある。
本発明は、前記の問題点を解決して、絶縁スペースを少なくしながら、巻線スペースおよびコアの有効断面積を十分に確保して、小型化および薄型化できる電磁誘導器を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明にかかる電磁誘導器は、扁平な環状に巻回された巻線と、巻線の中空部に中脚部が挿入されるE型コア片およびI型コア片からなるEI型コアとを備えた電磁誘導器であって、前記巻線の内周面から折り返されて引き出され、巻線の端面上を経て径方向へ引き出された巻き始めの引出し線と、前記中脚部の外周面および前記巻線の端面との間に介在させることにより絶縁する、引出し線絶縁材が設けられ、前記E型コア片は、長手方向に対向する一対の外脚部と中脚部とがアーム部で連結されており、前記中脚部の前記長手方向と直交する幅方向の寸法が前記アーム部の幅方向の寸法よりも小さく設定され、かつ、前記アーム部の少なくとも一方の幅方向側部に、側方に開口し中脚部周縁部に達する略V字状の切欠部が設けられ、前記アーム部における中脚部周縁部に、径方向外方に延びて、前記端面上の前記巻き始めの引き出し線を収納する引き出し溝が設けられている。
この構成によれば、引出し線絶縁材によって扁平な環状に巻回された巻線の巻き始めの引き出し線が内周面で折り返された部分を確実に絶縁することができるとともに、アーム部の中脚周縁部を残して略V字状の切欠部を設けているので、コアの有効断面積を確保し、かつ、アーム部における中脚部周縁部に、径方向外方に延びて、筒端面上の巻き始めの引き出し線を収納する引き出し溝を設けているので、引き出し線が引き出し溝に収納されて、引き出し線の高さ分だけ全体の巻線スペースも最大限確保することができる。これにより、絶縁スペースを少なくしながら、巻線スペースおよびコアの有効断面積を十分に確保して、小型化および薄型化することができる。
好ましくは、前記引出し線絶縁材は、前記巻線の径方向に延びる細長い形状を有して、その中央部近傍に前記端面上へ引き出される引き出し線を挿入する孔が設けられ、前記巻線の巻き始めの引き出し線の折り返し部分と前記E型コア片の中脚部の外周面との間に介在する立上り部、および前記引き出し線の径方向外方へ引き出された部分と前記巻線の端面との間に介在する引出部を備えている。したがって、巻線の巻き始めの引き出し線を引出し線絶縁材の立上り部および引出部によってより確実に絶縁することができる。
好ましくは、前記巻線の両端面を覆って巻線と前記一対のコアとの間を絶縁する第1巻線絶縁材を備え、前記第1巻線絶縁材は、前記E型コア片の中脚部が貫通する孔部と、前記巻線のE型コア片側の端面を覆う第1端面絶縁部と、前記巻線のI型コア片側の端面を覆う第2端面絶縁部とを有し、前記第1端面絶縁部と第2端面絶縁部とが、単一のシートから形成され、折り畳みによって前記巻線を覆うものである。また好ましくは、前記中脚部の外周面および先端面と、アーム部における少なくとも前記巻線の一端面に対向する部分とを覆って、巻線とE型コアの中脚部およびアーム部との間を絶縁する第2巻線絶縁材を備えている。したがって、ボビンに代えて引出し線絶縁材、第1巻線絶縁材および第2巻線絶縁材を用いることにより、絶縁スペースを少なくすることができる。
好ましくは、前記EI型コアを基板に固定するための固定用金具が設けられており、前記固定用金具は、EI型コアを保持する保持部と、基板取り付け用の脚部とを有し、前記保持部は、E型コア片の外脚部の側面高さとほぼ同一またはこれよりも小さい高さを有し、E型コア片の外側面の一部または全部に当接して保持する。したがって、電磁誘導器の小型化および薄型化を保持しながら、電磁誘導器を基板に固定することができる。
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態にかかるチョークコイル1のような電磁誘導器を示す分解斜視図である。図2は、組立後のチョークコイル1を示す斜視図である。図1のチョークコイル1は、扁平な筒状に巻回された、例えば厚さが薄く幅の小さい平角線からなる線材を厚さ方向に重ね巻きされた巻線高さ(軸方向寸法)の小さい円環状の巻線5と、一対の平面視でリボン形状のE型コア片3Aおよび長方形状のI型コア片3Bからなる高さの小さい(厚さが薄い)EI型コア2とを備えており、巻線5の中空部6にE型コア片3Aの中脚部7が挿入されてなる。
図2のように、チョークコイル1は、全体高さが極めて小さく(例えば約10mm)、薄型かつ小型の形状を有している。チョークコイル1は、E型コア片3AとI型コア片3Bを、巻線5やE型コア片3Aの外脚部9などの複数の所定箇所で接着剤により接着して組み立てられる。このチョークコイル1は、ボビンを用いた絶縁構造ではなく、複数の絶縁紙や絶縁フィルムのような薄い絶縁材料を組み合わせてボビンに代替させている。
図1のE型コア片3Aは、中央の柱状、例えば円柱状の中脚部7と、E型コア片3Aの左右方向である長手方向Xに対向する左右一対の外脚部9とをアーム部8により連結したもので、アーム部8の両端部に外脚部9が、アーム部8の中央部に中脚部7がそれぞれ、アーム部8から同一方向に平行に延びるように突出して、側面視でE字形状になっている(図3)。図3の側面図に示すように、E型コア片3Aの中脚部7は外脚部9よりも高さが低く設けられており、該中脚部7とI型コア片3B間にギャップGが形成されている。このギャップGを設けることにより、ボビンの代替となる前記絶縁材料の組み合わせ使用が可能となる。図1の外脚部9は円形に巻回された巻線5を収納するために内側面が平面視で湾曲状に形成された湾曲部9aと、湾曲部9aの両端に設けられて内側面が平面視で直線状に形成された直線部9bとからなる。この直線部9bは、後述する固定用金具15の鍵部17の引掛け部分となる。
E型コア片3Aは、中脚部7の幅、つまり長手方向Xと直交する前後方向である幅方向Yの寸法(この場合は直径に等しい)がアーム部8の前後幅、つまり幅方向寸法よりも小さく設定され、かつ、アーム部8の幅方向Yに対向する両側部に、側方に開口し中脚部7の外周面の周縁部8aまで略V字状に切り欠いた切欠部10が設けられており、平面視でリボン状の外形を有している。前記中脚部7と切欠部10間の周縁部8aには、中脚部7から前後にそれぞれ径方向外方へ延びる引き出し溝12、12が形成されている。この引き出し溝12で、後述する巻線5の筒内周面から引き出されて折り曲げられ、巻線5の端面上を経て径方向外方へ引き出される巻き始めの引き出し線53(図4)を収納する。仮に溝12を設けない場合には、引き出し線53の厚みだけ全体の巻線スペースが損なわれることになる。この例では、前後両側に引き出し溝12が設けられて、前後のいずれからでも引き出し線53を引き出せるようになっているが、片側だけでもよい。
E型コア片3Aは高さが小さい(厚さが薄い)ので、中脚部7の外面に接するまで切り欠いた、つまり中脚周縁部8aを残さないで切り欠いた場合には、コアの有効断面積が損なわれる。そこで、アーム部8の中脚周縁部8aを残して略V字状の切欠部10を形成して、コアの有効断面積を確保し、かつ、当該中脚周縁部8aに、中脚部8の根元から切欠部10の開口まで径方向外方に延びて、巻き始めの引き出し線(立上りリード線)53を収納しうる1本分の高さと幅(図5のように、引出し線絶縁材19および第1、第2巻線絶縁材13、14の一部も収納される)を有する前記引き出し溝12を形成している。このため、引き出し線53が引き出し溝12に収納されて、引き出し線53の高さ分だけ全体の巻線スペースも最大限確保することができる。アーム部8の略V字状の切欠部10により、巻線5の絶縁被覆部分を小さくできる。また、E型コア片3Aは略V字状の切欠部10を有しているものの、中脚周縁部8aを残しており、I型コア片3Bは長方形状で巻線5の全体を覆うので、可能な限り巻線5をコアで覆うことにより、漏れ磁束を極力おさえることができる。
図1のように、第2巻線絶縁材である1枚の絶縁フィルム13は、円柱状の中脚部7の外面(上面と外周面)に密着するようにしてこれらを覆って、巻線5の内周面と中脚部7との間を絶縁する。絶縁フィルム13は、例えば裏面が粘着性を有するポリエステルフィルムであり、絶縁フィルム13を上方から中脚部7およびアーム部8に冶具などにより押しつけることにより、中脚部7の外周面およびアーム部8上でしわ36が生じる。絶縁フィルム13は、作業性の面から粘着性を有しているが、粘着性を有していなくてもよい。絶縁フィルム13のしわが緩衝材となり、巻線5のがたつきの防止を兼ねることができる。この絶縁フィルム13のうち中脚部7の外面を覆う一部は前記ギャップG内に収納される。
第1巻線絶縁材である絶縁紙14は、例えば耐熱性のあるアラミド(全芳香族ポリアミドポリマー)紙からなる単一のシートから切り抜かれており、E型コア片3Aの中脚部の先端形状に対応する孔部を有して、巻線5のE型コア片3A側の端面を覆う第1端面絶縁部14aと、予め第1端面絶縁部14aに一部接続した状態で展開されて、折り畳むと巻線5のI型コア片3B側の端面を覆う第2端面絶縁部14bとを有する。絶縁紙14は単一のシートなので、取り扱いが容易になる。前記絶縁フィルム13の上に第1端面絶縁部14aを置き、その上に巻線5を装着した後、第2端面絶縁部14bで巻線5を覆うように折り畳んで、上下に巻線5を包み込むようにして、EI型コア2と絶縁する。この絶縁紙14のうち第2端面絶縁部14bの一部も前記ギャップG内に収納される。
図4(A)は、図1の巻線5を上下逆にした状態を示す図である。図4(A)のように、巻線5は巻き始めと巻き終わりに端子部51、52を有し、端子部51に続く巻き始めの引き出し線53は、径方向に延びる細長い引出し線絶縁紙19で絶縁されている。図4(B)のように、引出し線絶縁紙19は、例えば短冊状の形状を有して、前記アラミド紙からなり、その中央部近傍に巻線5の筒端面上へ引き出される巻き始めの引き出し線53を挿入する孔19aが開けられている。なお、端子部52に続く巻き終わりの引き出し線54は、巻線高さ内で径方向外方へ引き出される。
図2のV−V線一部断面図である図5に示すように、引き出し線53を孔19aに挿入することにより、引き出し線53の折り返し部分55とE型コア片3Aの中脚部7の外周面との間に介在する引出し線絶縁紙19の立上り部31で、引き出し線53の立ち上がり部分の根元に確実に絶縁を施すことができる。巻線5の巻き線形成の際における引き出し線53の内側への折り返し部分55は、折り曲げているので絶縁が破壊されやすい。このため、組み立ての際に、この折り返し部分55とE型コア片3Aの中脚部7の外周面が接触するが、前記立上り部31により前記絶縁フィルム13の損傷を防止することもできる。
また、引き出し線53を巻線5の内周面から立ち上げて筒端面で折り曲げて径方向外方に延ばしその先端を端子部51とするときに、引き出し線53の径方向外方に延びて引き出された部分と巻線5の筒端面との間に介在する引出し線絶縁紙19の引出部32で、引き出し線53と巻線5間を絶縁する。さらに、E型コア片3Aの中脚部先端部とI型コア片3Bとの間に介在する引出し線絶縁紙19の延長部33は、この巻線5の端面内に折り込まれることなく径方向内方へ延びて、この間を絶縁する。この延長部33における引出し線絶縁紙19も前記ギャップG内に収納される。
E型コア片3AとI型コア片3Bの材料には、例えばフェライトが用いられる。E型コア片3Aは、切欠部10を有するリボン形状であるので、プレス面積が小さくなり、製造の際、焼結プレス圧力を低くでき、歩留まりがよい。一方、I型コア片3Bは、E型コア片3Aと異なり、長方形状で切り欠かないので、薄く成形できるとともに、縦に焼結プレス加工が可能で、炉内で縦に連続して並べて焼結できるので、同様に歩留まりがよい。
図1の一対の固定用金具15は、チョークコイル1を配線基板等に固定するためのもので、チョークコイル1の薄型化および小型化のため、薄い金属板材からなり、チョークコイル1を保持する保持部11と、基板取り付け用の脚部18とを有し、前記保持部11は、E型コア片3Aの外脚部9の側面高さとほぼ同一またはこれよりも小さい高さを有し、つまりE型コア片3Aの上面から突出しない形状を有して、E型コア片3Aの外側面の一部に当接して装着されて、チョークコイル1を保持する。
前記固定用金具15は、例えば保持部11であるプレート部16と両端に一対の鍵部17と、プレート部16の外方(下方)に延びる脚部18とを有する。固定用金具15の組み付けは、まず、E型コア片3Aの外脚部9の外側面にプレート部16の内面を当て、かつ、鍵部17を外脚部9の直線部9bの内側面に挿入して引掛けることにより固定する。また、一対のE型コア片3AとI型コア片3B同士を接着するときの、外脚部9から外面にあふれた接着剤を流用することで、固定用金具15が外脚部9に接着されて固定用金具15のがたつきを防止する。
こうして、引出し線絶縁材19によって扁平な環状に巻回された巻線5の巻き始めの引き出し線53が内周面で折り返された部分55を確実に絶縁することができるとともに、アーム部8の中脚周縁部8aを残して略V字状の切欠部10を設けているので、コアの有効断面積を確保し、かつ、アーム部8における中脚部周縁部8aに、径方向外方に延びて、筒端面上の巻き始めの引き出し線53を収納する引き出し溝12を設けているので、引き出し線53が引き出し溝12に収納されて、引き出し線53の高さ分だけ全体の巻線スペースも最大限確保することができる。これにより、絶縁スペースを少なくしながら、巻線スペースおよびコアの有効断面積を十分に確保して、小型化および薄型化したチョークコイル1が得られる。
図6は本発明の第2実施形態に係る例えばトランス1Aのような電磁誘導器を示す平面図、図7は、図6の電磁誘導器の一部を示す平面図である。図7のように、第2実施形態のトランス1Aは、例えばカレントトランスであり、前記巻線5を1次巻線とし、1次巻線の外周に1ターンされた絶縁被覆された巻線を2次巻線(センス巻線)20としたものである。カレントトランスは、交流電流を検出して電圧交換するものである。
図6のように、固定用金具15Aは、トランス1Aを保持する保持部21と、基板取り付け用の脚部(L型端子)22とを有する。前記保持部21は、例えば樹脂製で、E型コア片3Aの外脚部9の側面高さとほぼ同一またはこれよりも小さい高さを有し、つまりE型コア片3Aの上面から突出しない形状からなり、E型コア片3Aを取り囲むようにその外側面全てに当接して、接着剤などで接合して保持する。保持部21には1次巻線5の巻き始めの引き出し線53を挿入する孔23が設けられている。前記脚部22は例えば4箇所設けられており、任意の2箇所で2次巻線20と半田付けされて接続される。その他の構成は第1実施形態と同様である。
第2実施形態も、第1実施形態と同様に、絶縁スペースを少なくしながら、巻線スペースおよびコアの有効断面積を十分に確保して、小型化および薄型化したトランス1Aが得られる。
なお、各実施形態では、E型コア片3Aは、アーム部8の両方の幅方向側部に、側方に開口し中脚部周縁部8aに達する略V字状の切欠部10が設けられて、平面視でリボン形状となっているが、この切欠部10を一方の幅方向側部にのみ設けるようにしてもよい。
なお、E型コア片3Aの中脚部7は楕円形でもよく、この場合、巻線5は楕円環状になる。
なお、本発明をチョークコイルやトランスのほかにリアクトルなどの電磁誘導器に適用してもよい。
本発明の第1実施形態にかかる電磁誘導器を示す分解斜視図である。 図1の組立後の電磁誘導器を示す斜視図である。 図1の電磁誘導器のEI型コアを示す側面図である。 (A)は図1の電磁誘導器の巻線、(B)はその引出し線絶縁紙を示す斜視図である。 図2のV−V線一部断面図である。 第2実施形態にかかる電磁誘導器を示す平面図である。 図6の電磁誘導器の一部を示す平面図である。
符号の説明
1、1A:電磁誘導器
2:EI型コア
3A:E型コア片
3B:I型コア片
5:巻線
7:中脚部
8:アーム部
9:外脚部
10:切欠部
12:引き出し溝
13:第2巻線絶縁材(絶縁フィルム)
14:第1巻線絶縁材(絶縁紙)
14a:第1端面絶縁部
14b:第2端面絶縁部
15、15A:固定用金具
19:引出し線絶縁材(引出し線絶縁紙)
36:しわ
53:巻き始めの引き出し線
G:ギャップ

Claims (5)

  1. 扁平な環状に巻回された巻線(5)と、巻線(5)の中空部(6)に中脚部(7)が挿入されるE型コア片(3A)およびI型コア片(3B)からなるEI型コア(2)とを備えた電磁誘導器であって、
    前記巻線(5)の内周面から折り返されて引き出され、巻線(5)の端面上を経て径方向へ引き出された巻き始めの引出し線(53)と、前記中脚部(7)の外周面および前記巻線(5)の端面との間に介在させることにより絶縁する、引出し線絶縁材(19)が設けられ、
    前記E型コア片(3A)は、長手方向(X)に対向する一対の外脚部(9)と中脚部(7)とがアーム部(8)で連結されており、前記中脚部(7)の前記長手方向(X)と直交する幅方向(Y)の寸法が前記アーム部(8)の幅方向(Y)の寸法よりも小さく設定され、かつ、前記アーム部(8)の少なくとも一方の幅方向(Y)側部に、側方に開口し中脚部周縁部(8a)に達する略V字状の切欠部(10)が設けられ、
    前記アーム部(8)における中脚部周縁部(8a)に、径方向外方に延びて、前記端面上の前記巻き始めの引き出し線(53)を収納する引き出し溝(12)が設けられている、電磁誘導器。
  2. 請求項1において、
    前記引出し線絶縁材(19)は、前記巻線(5)の径方向に延びる細長い形状を有して、その中央部近傍に前記端面上へ引き出される引き出し線(53)を挿入する孔(19a)が設けられ、前記巻線(5)の巻き始めの引き出し線(53)の折り返し部分(55)と前記E型コア片(3A)の中脚部(7)の外周面との間に介在する立上り部(31)、および前記引き出し線(53)の径方向外方へ引き出された部分と前記巻線(5)の端面との間に介在する引出部(32)を備えている、電磁誘導器。
  3. 請求項2において、さらに、前記巻線(5)の両端面を覆って巻線(5)と前記EI型コア(2)との間を絶縁する第1巻線絶縁材(14)を備え、
    前記第1巻線絶縁材(14)は、前記E型コア片(3A)の中脚部(7)が貫通する孔部(14c)と、前記巻線(5)のE型コア片(3A)側の端面を覆う第1端面絶縁部(14a)と、前記巻線(5)のI型コア片(3B)側の端面を覆う第2端面絶縁部(14b)とを有し、前記第1端面絶縁部(14a)と第2端面絶縁部(14b)とが、単一のシートから形成され、折り畳みによって前記巻線(5)を覆うものである、電磁誘導器。
  4. 請求項3において、さらに、前記中脚部(7)の外周面および先端面と、アーム部(8)における少なくとも前記巻線(5)の一端面に対向する部分とを覆って、巻線(5)とE型コア片(3A)の中脚部(7)およびアーム部(8)を絶縁する第2巻線絶縁材(13)を備えた、電磁誘導器。
  5. 請求項1から3のいずれかにおいて、
    前記EI型コア(2)を基板に固定するための固定用金具(15)が設けられており、
    前記固定用金具は、EI型コア(2)を保持する保持部(11)と、基板取り付け用の脚部(18)とを有し、前記保持部(11)は、E型コア片(3A)の外脚部(9)の側面高さとほぼ同一またはこれよりも小さい高さを有し、E型コア片(3A)の外側面の一部または全部に当接して保持する、電磁誘導器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018157094A (ja) * 2017-03-17 2018-10-04 ファナック株式会社 絶縁構造を有する三相リアクトル

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