JPH1187026A - 窓用ヒータ - Google Patents

窓用ヒータ

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JPH1187026A
JPH1187026A JP24130597A JP24130597A JPH1187026A JP H1187026 A JPH1187026 A JP H1187026A JP 24130597 A JP24130597 A JP 24130597A JP 24130597 A JP24130597 A JP 24130597A JP H1187026 A JPH1187026 A JP H1187026A
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window
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window heater
heat
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Yukio Kuno
幸男 久野
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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 断面形状が蒲鉾型で熱伝導性を有するカ
バー12内にヒータ線14を装着した窓用ヒータ10
を、窓の屋内側に着脱自在に設置して使用する。 【効果】 既設の窓になんら改造を施すことなく安定良
く窓枠などに設置することができ、高い放熱効果を維持
しつつ窓内面の結露および冷却を防止することができ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は窓用ヒータ、より詳
しくは、冬期において窓の結露や冷却を防止する窓用ヒ
ータに関する。
【0002】
【従来の技術】建築物に設けられた窓は、部屋の灯り採
りやまた換気の為に重要な意味を持ち、特に近年の建築
物においては、強化ガラスの出現などにより大型化の傾
向にある。
【0003】寒冷期において建築物内を暖房すると、室
内の温度と外部の温度との差によって、窓ガラスの内側
に結露が発生する。この結露は甚だしい場合、窓ガラス
を伝って窓枠にまで滴り落ち、床面を濡らしたり、また
木製の場合窓枠を腐らせる原因ともなる。
【0004】この対策として従来より様々な手段が講じ
られている。例えば、特開昭63−289192号公報
には、室内側窓前面に吊り下げるブラインドに温風発生
装置を設け、その加熱部で加熱された温風を窓に沿って
通風させることにより、結露の発生を防止する技術が開
示されている。
【0005】また特開平1−94013号公報には、バ
ス車両を対象とし、窓ガラスの上、下側に設けた上部送
風ダクトまたは下部送風ダクトに加熱器を設け、ここで
送風を加熱し、上部または下部ダクトから吹き出し、下
部または上部ダクトに吸い込むようにした空気調和装置
が開示されている。
【0006】さらに特開平1−275888号公報に
は、窓のほぼ全面の大きさのシートに柔軟性ヒータを装
着し、このシートの巻き上げ装置及びヒータの温度調節
装置を設けた窓用シート状ヒータが提案されている。こ
のような構造によって、シートを引き下げた状態でヒー
タに通電すると、シートに沿って上昇気流が生じ、また
外気で冷却されたガラス窓で冷やされて生じた冷気は、
ガラス面に沿って下降して窓枠の下部に衝突する。ここ
で、冷気は窓枠の下部に沿って室内側に向かって流れよ
うとするが、シートでせき止められ、上昇気流に巻き込
まれて窓とシートの間に循環気流が発生し、結露及び窓
表面の冷却を効果的に防止することができる。
【0007】またこれらに類似した技術が、特開平1−
275890号公報、実開昭59−29632号公報、
特開平2−183735号公報にも開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記いずれの技術にお
いても、結露あるいは窓表面の冷却は防止することがで
きるものの、建築物そのものの改造が必要であったり、
複雑な機構が必要となるなど、特に既設の建築物におい
ては使用が困難である。
【0009】本発明において解決すべき課題は、既設の
窓にも何ら特別な改造を施すことなく使用することが可
能であり、かつ結露防止効果に優れた窓用ヒータを提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、窓の屋内側に着脱自在に設置して使用する
線状の窓用ヒータであって、熱伝導性を有するカバー内
に発熱体を装着したことを特徴とする。
【0011】本発明の窓用ヒータにおいては、窓の屋内
側、特に窓枠上に載置することにより、窓用ヒータから
の熱気が窓の内側面に沿って上昇し、これによって、建
築物になんら改造を施すことなく、簡単な手段で窓内面
の結露および冷却を防止することができる。
【0012】ここで、熱伝導性を有するカバーとして
は、アルミニウムや銅、真鍮などの各種金属製のものを
使用することができるが、特に軽量であることや加工性
の点からアルミニウム製が望ましい。またカバー内に装
着する発熱体としては、市販されている各種構造のヒー
タを使用することができる。
【0013】使用するカバーの断面形状は特に限定され
ないが、窓枠に安定良く設置することができ、しかも邪
魔にならないように底面が直線で円弧状の上面を持つ蒲
鉾型が望ましい。また蒲鉾型とすることによって、熱の
放散に必要な上面の面積を広くとることができ、これに
よって効率よく熱を窓面に供給できる。
【0014】一般に窓の大きさは建築物によって様々で
あり、このような多種多様な窓すべてに対して適用可能
な窓用ヒータを製作することは困難であり、このため、
窓用ヒータの端部に接続具を介して延長用窓用ヒータを
接続可能とすることによって少ない部品点数で対応可能
となる。この場合、窓用ヒータの1本の長さを700〜
800mmとし、これを適当本数接続して使用すること
が望ましい。
【0015】この接続具としては、両端に窓用ヒータに
差し込むための端子を突出させたプラグを用いることが
できる。このような接続具を用いることによって、この
接続具の両端に窓用ヒータを差し込むだけで簡単に接続
することができる。
【0016】また、窓用ヒータを狭い窓枠に設置した場
合の落下や位置ずれを防止するために、係止用のフック
や、また凹凸加工、さらには布製のテープなどからなる
滑止め層を形成するのが望ましい。
【0017】また、カバーおよび発熱体を蛇腹状にして
伸縮自在とすることもできる。この場合、カバーの材質
としては、空調用のダクト等に使用されている、スパイ
ラル状の鋼線にアルミ箔を貼り付けたものを、また発熱
体としては、フィルム状ヒータを使用することができ
る。これによって、窓の大きさに応じて伸縮させて使用
することが可能となる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下本発明の窓用ヒータを図面に
示す実施の形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発
明の一実施の形態の窓用ヒータの斜視図、図2は図1に
示す窓用ヒータの縦断面図である。
【0019】本実施の形態の窓用ヒータ10は、長さ7
50mmのアルミニウム製カバー12の内部に発熱体と
してのヒータ線14を装着しており、カバー12の両側
にはプラスチック製のキャップ16a,16bが設けら
れている。キャップ16aには装置のオンオフを示す発
光ダイオード(図示せず)が埋め込まれており、一方の
キャップ16bは後述する延長のために着脱自在に装着
されている。20は電源コードで、先端側にはコンセン
ト20aが、またヒータ側にはマグネット式のプラグが
それぞれ設けられている。
【0020】カバー12は、図2の断面図に明瞭に示す
ように断面が蒲鉾型の中空状部材であって、この上部に
一対の突起部12aを形成し、この突起部12a内に耐
熱絶縁チューブを介してヒータ線14が装着されてい
る。したがって、ヒータ線14に通電すると、ヒータ線
14が発熱し、この熱がカバー12に熱伝導により伝わ
り、さらにカバー12の表面から熱気が上昇することと
なる。その際、カバー12内部が中空であるために特
に、下方への熱伝導が阻害され効率よく上方に熱が伝導
することとなる。
【0021】ヒータ線14は金属棒からなり、図3に示
すように配線されており、基端側には、サーモスタット
17およびヒューズ18がそれぞれ設けられている。
【0022】22はカバー12の底面に貼り付けられた
滑止め層としての粘着テープで、表面に凹凸のある布製
のものを使用することによって、アルミニウム製などの
窓枠上に載せた場合にも落下やずれが生じにくい。ま
た、24はアルミニウム製窓枠に係止させるためのフッ
クである。なお、これら滑止め層22及びフック24は
状況に応じてなくすこともできる。
【0023】次いで、上記窓用ヒータの使用方法につい
て説明する。図4(a)は図1に示す窓用ヒータの使用
状態を示す正面図、(b)は同じく側面図である。同図
に示すように、本実施の形態の窓用ヒータ10は窓Wの
枠に載せ、フック24を窓枠に係止させて使用する。こ
れによって、窓用ヒータ10からの熱気が窓Wの内側面
に沿って上昇し、これによって、建築物になんら改造を
施すことなく、簡単な手段で窓内面の結露および冷却を
防止することができる。
【0024】ここで、カバー12は断面形状を蒲鉾型に
しているため、狭い窓枠スペースにも安定して設置する
ことができる。これによって、熱の放散に必要な上面の
面積を広くとることができ、効率よく熱を窓面に供給で
きる。さらにカバー12の底面に滑止め層22を設け、
また係止用フック24を有することによって、窓枠に着
脱自在でありながら安定的な使用が可能となる。また、
電源コード20はマグネット式のプラグであるために、
ひっかけた場合にはプラグ部分からはずれ、窓用ヒータ
10そのものが落下する危険も少ない。
【0025】次いで、上記窓用ヒータ10の延長方法に
ついて説明する。ここで図5は接続プラグの斜視図、図
6は窓用ヒータの端部を示す分解斜視図、図7は接続プ
ラグの使用状況を示す斜視図、図8は接続部分の詳細図
である。
【0026】図5を参照して、接続プラグ30は、カバ
ー12とほぼ同じ断面形状の本体30a、窓用ヒータ1
0端部の凹部に差し込むための一対のピン30b、この
ピン30bと逆方向に形成され、後述する延長ヒータ4
0端部の凹部に差し込むためのピン30cからなる。
【0027】窓用ヒータ10のキャップ16bは、図6
の分解斜視図に示すように着脱可能であり、キャップ1
6bをはずした状態で、接続プラグ30のピン30bを
窓用ヒータ10のピン孔12cに差し込み、その反対側
に延長用ヒータ40を差し込む。これによって、図7及
び図8に示すように窓用ヒータ10と延長用ヒータ40
とを電気的にもまた構造的にも一体化し、窓の大きさに
応じた長さにすることができる。
【0028】このように本実施の形態の窓用ヒータは、
窓用ヒータ10の端部に接続具30を介して延長用窓用
ヒータ40を接続可能とすることによって、少ない部品
点数で大きさの異なる窓にも対応が可能となる。
【0029】なお上記実施の形態の他、ブラインドに組
み込んだり、窓枠に装着したり、また吸盤によって窓ガ
ラスに取り付けられるようにすることもできる。
【0030】
【発明の効果】本発明によって以下の効果を奏すること
ができる。
【0031】(1) 熱伝導性を有するカバー内に発熱
体を装着した線状の窓用ヒータによって、建築物になん
ら改造を施すことなく、簡単な手段で窓内面の結露およ
び冷却を防止することができる。
【0032】(2)カバーの断面形状を蒲鉾型とするこ
とによって、高い放熱効果を維持しつつ、かつ安定良く
窓枠などに設置することができる。
【0033】(3)窓用ヒータの端部に、接続具を介し
て延長用窓用ヒータを接続可能とすることによって、多
種多様な窓に対して適用可能となる。
【0034】(4)カバーの下面に係止具及び又は滑止
め層を備えることによって、窓枠に設置した場合の落下
や位置ずれを防止することが可能となる。
【0035】(5)カバーおよび発熱体を伸縮自在なも
のとすることによって、幅の異なる窓にも1つの規格で
対応可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態の窓用ヒータの斜視図
である。
【図2】 図1に示す窓用ヒータの縦断面図である。
【図3】 ヒータ線の配線状況を示す説明図である。
【図4】 (a)は図1に示す窓用ヒータの使用状態を
示す正面図、(b)は側面図である。
【図5】 接続プラグの斜視図である。
【図6】 窓用ヒータの端部を示す分解斜視図である。
【図7】 接続プラグの使用状況を示す斜視図である。
【図8】 接続部分の詳細図である。
【符号の説明】
10 窓用ヒータ 12 カバー 14 ヒータ線 16a,16b キャップ 17 サーモスタット 18 温度ヒューズ 20 電源コード 22 滑止め層 24 フック 30 接続プラグ 40 延長ヒータ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 窓の屋内側に着脱自在に設置して使用す
    る線状の窓用ヒータであって、熱伝導性を有するカバー
    内に発熱体を装着したことを特徴とする窓用ヒータ。
  2. 【請求項2】 前記カバーの断面形状が蒲鉾型であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の窓用ヒータ。
  3. 【請求項3】 前記窓用ヒータの端部に接続具を介して
    延長用窓用ヒータを接続可能とした請求項2記載の窓用
    ヒータ。
  4. 【請求項4】 前記接続具が両端に端子を突出させたプ
    ラグであることを特徴とする請求項3記載の窓用ヒー
    タ。
  5. 【請求項5】 前記カバーの下面に係止具及び又は滑止
    め層を備えていることを特徴とする請求項1〜3記載の
    窓用ヒータ。
  6. 【請求項6】 前記カバーおよび発熱体が伸縮自在であ
    ることを特徴とする請求項1,2記載の窓用ヒータ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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