JPH1186992A - スプリングコネクタおよびこれを用いた電子部品実装方法 - Google Patents

スプリングコネクタおよびこれを用いた電子部品実装方法

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JPH1186992A
JPH1186992A JP9241347A JP24134797A JPH1186992A JP H1186992 A JPH1186992 A JP H1186992A JP 9241347 A JP9241347 A JP 9241347A JP 24134797 A JP24134797 A JP 24134797A JP H1186992 A JPH1186992 A JP H1186992A
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JP
Japan
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solder
spring connector
spring
circuit board
cylindrical body
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JP9241347A
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Inventor
Seiji Takahashi
清治 高橋
Shozaburo Kameda
省三郎 亀田
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Yokowo Co Ltd
Original Assignee
Yokowo Co Ltd
Yokowo Mfg Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子機器の小型化が容易であるばかりでな
く、回路基板との導電的な接続を確実に維持することが
できる構成を備えたスプリングコネクタおよびこれを用
いた電子部品実装方法を提供する。 【解決手段】 内部にスプリング10Bを挿嵌された導
電性部材からなり、長手方向一端に開口部を有する有底
筒体10Aと、有底筒体10Aの開口部側に配置され、
スプリング10Bにより突出付勢されて一部が有底筒体
10Aの開口縁に接触可能な端子部をなすプランジャ1
0Cとを備え、有底筒体10Aの底部表面に半田ボール
11を設けたスプリングコネクタ10を用い、プランジ
ャ10Cをボールグリッドアレイ12の半田ボール12
Aに当接させ、底部の半田ボール11を多層プリント回
路基板13のランド部13Aにリフロー半田付けするこ
とで一体化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、スプリングコネク
タおよびこれを用いた電子部品実装方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、電子機器への半導体等の
電子部品の実装技術においては電子機器の高機能化ある
いは高密度化に対応することが望まれてきている。一
方、上記した電子機器の高機能化あるいは高密度化を実
現する場合には、それに伴って配線の小型化も望まれて
きており、従来では、この要求に応える方式として、プ
リント回路基板の多層化が行われている。多層化された
プリント回路基板(以下、多層プリント回路基板とい
う)は、両面積層板の絶縁板の中に複数枚のプリントさ
れた回路を構成する導体層が配置されており、各導体層
間を接続する箇所にはスルーホールが形成されている。
【0003】多層プリント回路基板に実装されるIC等
の電子部品においても高密度化されることで多ピン化さ
れる傾向にあり、このため、ICパッケージの一つとし
て、従来のような外部端子をプリント回路基板に実装す
るのでなく、半田ボールを格子状に配列したボールグリ
ッドアレイ(以下、BGAという)が用いられる場合が
ある。BGAは、片面にて格子状に配列されている半田
ボールに対して弾性付勢されて接触するコネクタを介し
て多層プリント回路基板の導体層と電気的に接続させら
れるようになっている。上記のコネクタとしては、内部
にスプリングを挿嵌した筒体の長手方向両端内部にプラ
ンジャを配置し、一方のプランジャがBGAの半田ボー
ルに接触し、他方のプランジャが多層プリント回路基板
に形成されているランド部に接触するようになってい
る。
【0004】図11は、上記した接続構造の従来例を示
す図であり、同図において、BGA1は半田ボール1A
を有する片面と反対側の面がホルダ2に設けられている
カバー3によって押圧されており、ホルダ2は、BGA
1との対向面と反対側の面に多層プリント回路基板4が
ネジ止めされて締結されている。ホルダ2におけるBG
A1との対向部2Aには、BGA1に有する半田ボール
および多層プリント回路基板4のランド部にそれぞれ当
接可能なスプリングコネクタ5が配置されている。スプ
リングコネクタ5は、図12に示すように、筒体5A内
に挿嵌されているスプリング6の伸縮方向両端にそれぞ
れ配置されている導電性のプランジャ7を備えており、
そのプランジャ7がBGA1の半田ボール1Aおよび多
層プリント回路基板4のランド部にそれぞれ対向し、ス
プリング6の付勢により半田ボール1Aおよびランド部
にそれぞれ当接するようになっている。プランジャ7
は、スプリング6の付勢によって筒体5Aから抜け出す
ことがないように、自身に形成されているフランジ部を
筒体5Aの開口部により係止されるようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した接続
構造には次のような問題があった。すなわち、接続構造
に用いられるスプリングコネクタ5は、筒体の長手方向
両端から突出するプランジャ7を備えていることから、
図12において符号L1で示すように、スプリングコネ
クタとしての全長が長くなる。このため、BGA1を格
納しているホルダ2の高さ方向の寸法は、筒体5Aの開
口から突出している寸法が原因して大きくなり、これに
よってホルダ2の背丈を小さくすることができず、電子
機器内に実装される部品の小型化が困難となる。一方、
ホルダ2と多層プリント回路基板4とは、ネジ止め(図
11中、符号8で示す箇所)による締結によって一体化
されるようになっているが、多層プリント回路基板4に
は、その内部に多くの導体層が形成されており、しか
も、配線部を構成する銅箔パターンも稠密となっている
ことが原因してネジ止め部を形成するだけの余分なスペ
ースを確保することが難しい。このため、半田ボール1
Aが占める領域を外れた多層プリント回路基板4の4隅
でBGA1と締結した場合には、その締結位置の内側に
位置する半田ボール1Aと多層プリント回路基板4側と
の接触部において接触圧により多層プリント回路基板4
が浮き上がることがあり、接触部のなかには接点同士が
離れて導電的な接続が確保されなくなる虞がある。
【0006】本発明の目的は、上記従来のスプリングコ
ネクタおよびこれを用いた実装技術における問題に鑑
み、電子機器の小型化が容易であるばかりでなく、回路
基板との導電的な接続を確実に維持することができる構
成を備えたスプリングコネクタおよびこれを用いた電子
部品実装方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、電子機器に実装される回路
基板および電子部品との導電的な接続のためにスプリン
グによる付勢により上記回路基板および電子部品に接触
する端子部を備えたスプリングコネクタであって、内部
にスプリングを挿嵌された導電性部材からなり、長手方
向一端に開口部を有する有底筒体と、上記有底筒体の開
口部側に配置され、上記スプリングにより突出付勢され
て一部が上記有底筒体の開口縁に接触可能な端子部をな
すプランジャとを備え、上記筒体の底部表面に半田突起
を位置させたことを特徴としている。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載のス
プリングコネクタにおいて、上記半田突起は、上記有底
筒体の底部表面に盛りつけられて上記回路基板および電
子部品に接触する半田により形成されていることを特徴
としている。
【0009】請求項3記載の発明は、請求項1記載のス
プリングコネクタにおいて、上記半田突起は、上記有底
筒体の底部と対向する回路基板の接触部表面に配置され
た半田により構成されていることを特徴としている。
【0010】請求項4記載の発明は、請求項3記載のス
プリングコネクタにおいて、上記半田突起は、上記有底
筒体の底部に有する突起部の表面に予め塗布された半田
により構成されることを特徴としている。
【0011】請求項5記載の発明は、請求項1記載のス
プリングコネクタにおいて、上記有底筒体は、取付位置
に対して抜け止め可能な構成とされていることを特徴と
している。
【0012】請求項6記載の発明は、請求項1または5
記載のスプリングコネクタにおいて、上記有底筒体の外
周面には、取付位置に対して係合可能な係止部が設けら
れていることを特徴としている。
【0013】請求項7記載の発明は、請求項1乃至6の
うちの一つに記載のスプリングコネクタを用いた電子部
品の実装方法であって、上記スプリングコネクタのプラ
ンジャに対向させてボールグリッドアレイの半田ボール
を位置させ、上記スプリングコネクタの底部に対向させ
て回路基板のランド部を対向させ、上記スプリングコネ
クタは、上記底部が定置可能な段部を有する開口部が形
成されたホルダ内に配置され、上記プランジャが上記ス
プリングの付勢により上記半田ボールに当接させられ、
上記底部に設けられた半田突起が上記回路基板のランド
部に当接させられていることを特徴としている。
【0014】請求項8記載の発明は、請求項1乃至6の
うちの一つに記載のスプリングコネクタを用いた電子部
品の実装方法であって、上記スプリングコネクタのプラ
ンジャに対向させてボールグリッドアレイの半田ボール
を位置させ、上記スプリングコネクタの底部に対向させ
て回路基板のランド部を対向させ、上記スプリングコネ
クタは、上記底部が所定突出量を規定されて配置可能な
ホルダにより支持され、上記プランジャが上記スプリン
グの付勢により上記半田ボールに当接させられ、上記底
部に有する半田突起が上記回路基板のランド部に当接さ
せられることを特徴としている。
【0015】請求項9記載の発明は、請求項7または8
記載の電子部品の実装方法において、上記スプリングコ
ネクタの底部に有する半田突起と上記回路基板に有する
ランド部とはリフローによって半田取付可能とされてい
ることを特徴としている。
【0016】
【作用】請求項1乃至4記載の発明では、有底筒体内に
配置されて突出付勢されているプランジャが有底筒体に
おける長手方向一端の開口部に対し一部が接触可能に配
置されている。このため、プランジャは有底筒体内に1
個のみとされているので、筒体の長手方向両端に配置し
た場合に比べて有底筒体の長手方向長さを短くできるこ
とで実装された際の丈を小さくすることができる。
【0017】請求項5および6記載の発明では、有底筒
体が取り付け位置に対して抜け止めされているので、ス
プリングの付勢によりプランジャが変位しても抜けるこ
とがなく、端子部をなすプランジャと回路基板および電
子部品との接触状態が良好に維持できる。
【0018】請求項7記載の発明では、スプリングコネ
クタがホルダ内に形成されている段部を有する開口部内
に定置されることによりスプリングの付勢による突出す
るプランジャとボールグリッドアレイの半田ボールとの
位置関係および有底筒体の底部に有する半田突起と回路
基板のランド部との位置関係が規定され、さらにはこの
位置規定された状態でリフローによる回路基板との間の
半田取付により従来必要とされていた締結構造を不要に
することができる。
【0019】請求項8記載の発明では、ボールグリッド
アレイの底面に対向する回路基板との間に所定突出量を
規定されてスプリングコネクタがホルダにより支持さ
れ、さらには、その底面に回路基板のランド部に当接さ
せられる半田突起が位置しているので、スプリングコネ
クタの底部を対象とした半田突起の量を規定するだけで
よく、これによって、半田突起に用いられる半田の付着
量を均一化することができる。
【0020】請求項9記載の発明では、位置規定された
状態でリフローによる回路基板との間の半田取付により
従来必要とされていた締結構造を不要にすることができ
る。
【0021】
【実施例】以下、図示実施例により請求項記載の発明の
詳細を説明する。図1は、本発明実施例によるスプリン
グコネクタを示す模式図であり、同図において、スプリ
ングコネクタ10は、有底筒体10A、スプリング10
Bおよびプランジャ10Cで構成されている。有底筒体
10Aは、長手方向一端に開口部が形成された真鍮や銅
等の導電性材料で構成されており、開口縁の内径が後述
するプランジャ10Cのロッド部を突出させることがで
きる径寸法とされている。有底筒体10Aの外周面に
は、取付位置に対して抜け止めされるための係止部10
A1が設けられている。係止部10A1は、有底筒体1
0Aを取り付け位置に装着する方向に相当する差込方向
(図1中、矢印で示す方向)に沿って拡径するテーパ面
で構成された起倒可能な爪部からなり、差し込まれる際
には倒れ、差込方向と逆方向である引き抜き方向への力
が作用した場合には起きあがって取付位置の壁面に引っ
かかることで食い込める構成とされている。
【0022】スプリング10Bは有底筒体10A内に挿
嵌された圧縮コイルバネが用いられ、最大伸張量とし
て、後述するプランジャ10Cの頭部を対向する位置に
配置されている電子部品の導電端子部に当接させること
ができる量とされている。
【0023】プランジャ10Cは、スプリング10Bに
当接するフランジ部10C1とこのフランジ部10C1
に連続する小径のロッド部10C2とを備えた導電性部
材で構成され、ロッド部10C2の頭部が有底筒体10
Aの開口部から突出している。フランジ部10C1は、
スプリング10Bの付勢によりその上面が有底筒体10
Aの開口縁に当接して抜け止めできるようになってい
る。有底筒体10Aとプランジャ10Cとは、スプリン
グ10Bを介しておよびプランジャ10Cのフランジ部
10C1が筒体内壁面に接触することで導電路が形成さ
れるようになっている。
【0024】上記構成を備えたスプリングコネクタ10
は、有底筒体10Aの底部に半田突起11が形成される
ようになっている。半田突起11は、有底筒体10Aの
底部表面に対して盛りつけられてボール状をなす半田ボ
ールで構成されている。
【0025】以上のような実施例では、有底筒体10A
に配置されているプランジャ10Cが有底筒体10Aの
長手方向一端の開口部からスプリング10Bの付勢によ
り突出することで対向する電子部品の導電端子部と接触
することができ、また有底筒体10Aの底部に予め形成
されている半田突起11が対向する電子部品の導電端子
部と接触することができる。有底筒体10Aにはプラン
ジャ10Bが1個のみ配置されているので、図1におい
て符号L2で示すように、有底筒体10Aの長手方向両
端からプランジャを突出した場合の長さ(図12におい
て符号L1で示した長さ)に比べて短くすることができ
る。このため、プランジャ10Cおよび半田突起11と
対向する位置に電子部品や回路基板の導電端子部が配置
された場合、スプリングコネクタ10をはさんだ丈が小
さくなるので、電子機器にこれら電子部品や回路基板お
よびスプリングコネクタ10を実装した場合の背丈を低
くして電子機器内での占有高さを低くすることができ
る。
【0026】以上のような構成によれば、係止部10A
1を設けることで、スプリングコネクタ10に引き抜く
方向の力が作用した場合でも変位しない状態が維持され
るので、プランジャ10Cとこれに当接する電子部品の
導電端子部との間の位置関係が不安定となるようなこと
がない。なお、上述した係止部10A1の構成として
は、有底筒体10Aの外周面の一部を有底筒体10Aの
外径よりも大きく突出させた鞘状部、換言すれば、リン
グ部を形成し、その外周面をホルダ14の開口部14A
内周面に食い込ませる構成とすることも可能である。
【0027】一方、上記構成を備えたスプリングコネク
タ10は、図2に示す電子部品および回路基板に対して
実装されるようになっている。図2においてスプリング
コネクタ10は、ボールグリッドアレイ12および多層
プリント回路基板13の間に配置されているホルダ14
に対しボールグリッドアレイ12の半田ボールの配列数
に応じた数が挿嵌されている。なお、図2では、1個の
スプリングコネクタ10を表示し、残るスプリングコネ
クタ10に関しては、配置位置を意味する一点鎖線で示
してある。つまり、ボールグリッドアレイ12は、図2
において半田ボールが配列形成されている片面が下向き
にされ、その片面と反対側の面が上カバー15によって
加圧されるようになっている。ボールグリッドアレイ1
2は、その片面がホルダ14の一部に形成されている受
け面に載置され、上カバー15とホルダ14の下面との
間に貫通された孔に挿通されるボルト16によってホル
ダ14側に向け加圧された状態で一体化されるようにな
っている。
【0028】ホルダ14は電気的絶縁材が用いられ、図
3に示すように、ボールグリッドアレイ12の半田ボー
ル12Aに対向する位置でスプリングコネクタ10の有
底筒体10Aにおける底部を定置可能な段部14A1を
備えた開口部14Aが形成されており、段部14A1に
はその中心部に貫通孔14A2が形成されている。開口
部14Aの深さは、ボールグリッドアレイ12の半田ボ
ール12Aが嵌入できる深さとされている。
【0029】一方、スプリングコネクタ10の有底筒体
10Aにおける底部には、ホルダ14の段部14A1に
形成されている貫通孔14A2から半田が盛りつけられ
て半田突起11が形成される。半田突起11の大きさ
は、段部14A1の貫通孔14A2の下面に配置される
多層プリント回路基板13のランド部13Aと接合が可
能となる量に相当させてある。
【0030】本実施例は以上のような構成によりボール
グリッドアレイ12および多層プリント回路基板13に
対してスプリングコネクタ10を実装する場合には、ま
ず、ホルダ14の開口部14A内にスプリングコネクタ
10が図3において上側から差し込まれる。スプリング
コネクタ10は、有底筒体10Aの底部がホルダ14の
段部14A1に定置されると係止部10A1がホルダ1
4の開口部内壁面に食い込み可能となることで抜け止め
されるとともに、プランジャ10Cがボールグリッドア
レイ12の半田ボール12Aに対向し、有底筒体10A
の底部が多層プリント回路基板13に対向する状態とさ
れる。このため、ホルダ14にボールグリッドアレイ1
2が取り付けられると、図3に示すように、スプリング
コネクタ10のプランジャ10Cは、ホルダ14の開口
部14A内に嵌入するボールグリッドアレイ12の半田
ボール12Aと圧接することができる。
【0031】スプリングコネクタ10がホルダ14内に
装着されると、ホルダ14の段部14A1に有する貫通
孔14A2に対して半田が滴下等によって盛りつけられ
る。半田突起11は、多層プリント回路基板13のラン
ド部13Aに当接させられ、この状態でリフロー半田付
けされることでランド部13Aと一体化されて導電的に
接続される。この場合のリフロー半田付けは、周知の遠
赤外線輻射加熱やレーザ加熱等が用いられる。
【0032】以上のような実施例によれば、リフロー半
田付けによってスプリングコネクタ10と多層プリント
回路基板13のランド部13Aとが一体化されるので、
従来採用されていた上記両部材間での締結構造が必要な
くなる。しかも、スプリングコネクタ10のプランジャ
10Cと相対位置が多層プリント回路基板13のランド
部13Aに対して全てが一体化されるので、従来のよう
なホルダの4隅に締結部を設けた構造とした場合に起こ
りがちな接触圧の総和によるボールグリッドアレイ12
の浮き上がりが防止でき、スプリングコネクタ10との
間の接触関係が良好に維持できる。さらに、スプリング
コネクタ10の有底筒体10Aは、その外周面および底
部がホルダ14の開口部内に挿嵌されて、いわゆる、開
口部内周面を密封した状態に配置されるので、底部に形
成される半田ボールが溶融する際に発生するフラックス
が有底筒体10A内に進入するようなことがなく、これ
によってプランジャ10Cを始めとした導電路での導電
性を損ねないようにして信号伝送効率を低下させないよ
うにすることが可能になる。
【0033】上記実施例において示した半田突起11
は、単に有底筒体10Aの底面に半田を盛りつけること
で突起状とすることに限らず、種々変更することで突起
状とすることも可能である。なお、以下に示す例におい
て、図1および2に示した例と同じ構成部材に関しては
同符号により示してある。図4および図5は、請求項4
記載の発明の実施例を示す図であり、本実施例の場合、
有底筒体(便宜上、符号10’で示す)は、底面に凸部
10A2を備えている。この凸部10A2の表面には予
め半田が塗布されて半田突起11を構成できるようにな
っている。この場合の半田突起は、突起状の半田を意味
する。本実施例は以上のような構成であるから、図5に
示すようにホルダ14の開口部14A内に図において上
方から挿入され、図2に示した場合と同様に開口14A
内の段部により挿入位置を規定される。この状態でボー
ルグリッドアレイ12を下方に向け移動させると、半田
突起11が回路基板13のランド部13Aに当接させら
れ、リフロー半田付けされることでランド部13Aと一
体化される。
【0034】図6および図7は半田突起に関する他の例
を示す図であり、この場合の有底筒体10Dは、図1に
示した構成と違って、外周面に係止部10A1がない代
わりに外径寸法がホルダ14の開口部14A内に有底筒
体10Dを圧入して抜け止めできる寸法とされている。
一方、ホルダ14に形成されている開口部14A’は、
図7に示すように、ホルダ14内を貫通して形成されて
いる。このため、有底筒体10Dは、開口部14A’の
下側から挿入されて圧入され、底部がホルダ14の底面
から所定量を以て突出することができるようになってい
る。この例において、有底筒体10Dの底部には半田が
予め塗布されて半田突起11を構成するようになってい
る。このため、ホルダ14の開口部14A内に圧入され
て底部がホルダ14の仮面から所定量突出した状態で組
み込まれるスプリングコネクタ100は、半田突起11
は、回路基板13のランド部13Aに当接し、リフロー
半田付によってランド部13Aと一体化される。
【0035】図8および図9は半田突起に関するさらに
別の例を示す図であり、この場合の有底筒体10Eは、
図6に示した例と同様にホルダ14の開口部14Aに抜
け止めできる状態で圧入することが可能な外形寸法とさ
れ、底部近傍にはフランジ部10A1が形成され、その
フランジ部10A1の先端には、図4に示した構成と同
様な凸部10A2が設けられている。凸部10A1は、
ホルダ14の底部から所定量を以て突出することができ
る部分であり、その表面には予め塗布された半田により
半田突起11が形成されている。この例においては、図
9に示すように、ホルダ14の開口部14Aに対して下
側から挿入された有底筒体10Eは、ホルダ14の底面
側から挿入され、抜け止めされた状態で圧入される。圧
入された際にはフランジ部10A1がホルダ14の底面
に当接することで凸部10A2の突出量が規定され、回
路基板13のランド部13Aに当接させることができ
る。ランド部13Aに当接した凸部10A2の表面には
半田突起11が位置しているので、リフロー半田付によ
り半田突起11がランド部13後一体化される。
【0036】以上説明したように、図4乃至図19に示
した例によれば、ホルダ14の底面から有底筒体の底部
を規定量を以て突出させたうえで半田突起11を位置さ
せるので、半田突起11を構成する半田の量が底部を対
象とした量として規定でき、これにより、半田の塗布量
の不均一が防止できる。特に、ホルダ14の底面側から
有底筒体を挿入する構成の場合には、底部周面に半田が
付着していても圧乳児にその半田が剥離するような事態
を防止できるので、導電路を形成する際の信頼性を確保
することができる。。
【0037】ところで、上述した各例においては、半田
突起11が有底筒体の底部に予め塗布するようになって
いるが、これに限らない。図10は、半田突起11を構
成する半田の供給状態の変形例を説明するための模式図
であり、同図において、半田突起11を形成するための
半田11’は回路基板13のランド部13Aを対象とし
て配置される。つまり、半田11’は溶着可能な錬成状
とされたものが用いられ、ランド部13Aに対して練成
された半田11’がブラシ20によって位置決めされ
る。ランド部13Aに位置決めされて載置された半田1
1’は、図1乃至図9において説明した構成を備えた有
底筒体の底部に当接した状態でリフロー半田付されて半
田突起11を構成する。このような半田の供給状態によ
れば、回路基板13上のランド部13Aの位置を予め割
り出すことで自動半田塗布記による半田付けが行えるの
で、半田突起のための半田塗布作業を省略化することが
可能になる。
【0038】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1乃至4記載の発明によれば、有底筒体内に配置されて
突出付勢されているプランジャが有底筒体における長手
方向一端の開口部に対し一部が接触可能に配置されてい
る。このため、プランジャは有底筒体内に1個のみとさ
れているので、筒体の長手方向両端に配置した場合に比
べて有底筒体の長手方向長さを短くできることで実装さ
れた際の丈を小さくすることができる。これにより、電
子機器の小型化が容易に可能となる。回路基板との導電
的な接続を確実に維持することができる
【0039】請求項5および6記載の発明によれば、有
底筒体が取り付け位置に対して抜け止めされているの
で、スプリングの付勢によりプランジャが変位しても抜
けることがなく、端子部をなすプランジャと回路基板お
よび電子部品との接触状態が良好に維持できる。
【0040】請求項7記載の発明によれば、スプリング
コネクタがホルダ内に形成されている段部を有する開口
部内に定置されることによりスプリングの付勢による突
出するプランジャとボールグリッドアレイの半田ボール
との位置関係および有底筒体の底部に有する半田突起と
回路基板のランド部との位置関係が規定され、さらには
この位置規定された状態でリフローによる回路基板との
間の半田取付により従来必要とされていた締結構造を不
要にすることができる。これにより、小刀電子機器の構
造を得る際の手間を簡略化することが可能になる。
【0041】請求項8記載の発明によれば、ボールグリ
ッドアレイの底面に対向する回路基板との間に所定突出
量を規定されてスプリングコネクタがホルダにより支持
され、さらには、その底面に回路基板のランド部に当接
させられる半田突起が位置しているので、スプリングコ
ネクタの底部を対象とした半田突起の量を規定するだけ
でよく、これによって、半田突起に用いられる半田の付
着量を均一化することができる。
【0042】請求項9記載の発明によれば、位置規定さ
れた状態でリフローによる回路基板との間の半田取付に
より従来必要とされていた締結構造を不要にすることが
できる。これにより、電子機器の小型化を図る上での手
順を簡略化することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例によるスプリングコネクタの構成
を説明するための模式図である。
【図2】図1に示したスプリングコネクタを用いた実装
構成を説明するための模式図である。
【図3】図2に示した実装構成における要部の拡大図で
ある。
【図4】図1に示したスプリングコネクタの一部構造の
変形例を説明するための模式図である。
【図5】図1に示したスプリングコネクタを用いた実装
構成を説明するための模式図である。
【図6】図1に示したスプリングコネクタの一部構造の
他の変形例を説明するための模式図である。
【図7】図6に示したスプリングコネクタを用いた実装
構成を説明するための模式図である。
【図8】図1に示したスプリングコネクタにおける一部
構造の別な例を説明するための模式図である。
【図9】図8に示したスプリングコネクタを用いた実装
構成を説明するための模式図である。
【図10】図1に示したスプリングコネクタの半田突起
を形成するための半田の供給状態の一例を説明するため
の図であり、(A)は供給開始状態、(B)は供給開始
後の状態をそれぞれ示している。
【図11】スプリングコネクタを用いた実装構成の従来
例を説明するための模式図である。
【図12】図11に示した実装構成に用いられるスプリ
ングコネクタの構成を説明するための模式図である。
【符号の説明】
10、10’、100,100’スプリングコネクタ 10A,10D,10E 有底筒体 10A1 係止部 10A2 凸部 10B スプリング 10C プランジャ 10C1 フランジ部 10C2 ロッド部 11 半田ボール 12 電子部品の一つである
ボールグリッドアレイ 12A 導電端子部に相当する
半田ボール 13 回路基板の一つである
多層プリント回路基板 13A 導電端子部に相当する
ランド部 14 ホルダ 14A、14A’ 開口部 14A1 段部 14A2 貫通孔

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電子機器に実装される回路基板および電
    子部品との導電的な接続のためにスプリングによる付勢
    により上記回路基板および電子部品に接触する端子部を
    備えたスプリングコネクタであって、 内部にスプリングを挿嵌された導電性部材からなり、長
    手方向一端に開口部を有する有底筒体と、 上記有底筒体の開口部側に配置され、上記スプリングに
    より突出付勢されて一部が上記有底筒体の開口縁に接触
    可能な端子部をなすプランジャとを備え、 上記筒体の底部表面に半田突起を位置させたことを特徴
    とするスプリングコネクタ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスプリングコネクタにお
    いて、 上記半田突起は、上記有底筒体の底部表面に盛りつけら
    れて上記回路基板および電子部品に接触する半田により
    形成されていることを特徴とするスプリングコネクタ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスプリングコネクタにお
    いて、 上記半田突起は、上記有底筒体の底部と対向する回路基
    板の接触部表面に配置された半田により構成されている
    ことを特徴とするスプリングコネクタ。
  4. 【請求項4】請求項3記載のスプリングコネクタにおい
    て、 上記半田突起は、上記有底筒体の底部に有する突起部の
    表面に予め塗布された半田により構成されることを特徴
    とするスプリングコネクタ。
  5. 【請求項5】 請求項1記載のスプリングコネクタにお
    いて、 上記有底筒体は、取付位置に対して抜け止め可能な構成
    とされていることを特徴とするスプリングコネクタ。
  6. 【請求項6】 請求項1または5記載のスプリングコネ
    クタにおいて、 上記有底筒体の外周面には、取付位置に対して係合可能
    な係止部が設けられていることを特徴とするスプリング
    コネクタ。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のうちの一つに記載のス
    プリングコネクタを用いた電子部品の実装方法であっ
    て、 上記スプリングコネクタのプランジャに対向させてボー
    ルグリッドアレイの半田ボールを位置させ、上記スプリ
    ングコネクタの底部に対向させて回路基板のランド部を
    対向させ、 上記スプリングコネクタは、上記底部が定置可能な段部
    を有する開口部が形成されたホルダ内に配置され、上記
    プランジャが上記スプリングの付勢により上記半田ボー
    ルに当接させられ、上記底部に設けられた半田突起が上
    記回路基板のランド部に当接させられていることを特徴
    とする電子部品の実装方法。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至6のうちの一つに記載のス
    プリングコネクタを用いた電子部品の実装方法であっ
    て、 上記スプリングコネクタのプランジャに対向させてボー
    ルグリッドアレイの半田ボールを位置させ、上記スプリ
    ングコネクタの底部に対向させて回路基板のランド部を
    対向させ、 上記スプリングコネクタは、上記底部が所定突出量を規
    定されて配置可能なホルダにより支持され、上記プラン
    ジャが上記スプリングの付勢により上記半田ボールに当
    接させられ、上記底部に有する半田突起が上記回路基板
    のランド部に当接させられることを特徴とする電子部品
    の実装方法。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載の電子部品の実装
    方法において、 上記スプリングコネクタの底部に有する半田突起と上記
    回路基板に有するランド部とはリフローによって半田取
    付可能とされていることを特徴とする電子部品の実装方
    法。
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