JPH1186741A - 厚膜パターン組成物、厚膜パターン形成用塗布組成物、およびプラズマディスプレイパネル - Google Patents
厚膜パターン組成物、厚膜パターン形成用塗布組成物、およびプラズマディスプレイパネルInfo
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- JPH1186741A JPH1186741A JP26290297A JP26290297A JPH1186741A JP H1186741 A JPH1186741 A JP H1186741A JP 26290297 A JP26290297 A JP 26290297A JP 26290297 A JP26290297 A JP 26290297A JP H1186741 A JPH1186741 A JP H1186741A
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Abstract
じるのを防止し、さらにはもし仮に隔壁に微小クラック
が生じても、このクラックの拡張を防止しパネル封着時
に破損が生じるのを防止することができる厚膜パターン
組成物、およびそれを形成するための厚膜パターン形成
用塗布組成物、およびそれを用いた誤放電や点欠陥のな
いプラズマディスプレイパネルを提供する。 【解決手段】 厚膜パターンの溶融母体となるガラスフ
リットと、主として厚膜パターンの形態および強度を維
持するための骨材とを主成分として含有する厚膜パター
ン組成物であって、前記骨材は、線状体からなるように
構成する。
Description
物、厚膜パターン形成用塗布組成物、およびプラズマデ
ィスプレイパネルに係り、特に、気体放電を用いた自発
光形式の平板ディスプレイパネルの隔壁として用いられ
る厚膜パターン組成物、およびその厚膜パターン組成物
を用いたプラズマディスプレイパネルに関する。
レイパネル(PDP)は、2枚の対向するガラス基板に
それぞれ規則的に配列した一対の電極を設け、その間に
Ne、He、Xe等を主体とする希ガスを封入した構造
となっている。そして、これらの電極間に電圧を印加
し、電極周辺の微小なセル内で放電を発生させることに
より、各セルを発光させて表示を行うようにしている。
情報の表示するためには、規則的に並んだセルを選択的
に放電発光させる。このPDPには、電極が放電空間に
露出している直流型(DC型)と絶縁層で覆われている
交流型(AC型)の2タイプがあり、双方とも表示機能
や駆動方式の違いによって、さらにリフレッシュ駆動方
式とメモリー駆動方式に分類される。
いて、各セルは2枚のガラス基板が隔壁により対向保持
されて形成されている。このような隔壁は、表示放電空
間をできるだけ大きくして高輝度の発光を得るために、
ガラス基板に対して垂直に切り立ち、かつ、幅が狭く十
分な高さを有することが要求される。特に高精細のPD
Pでは、例えば、高さ100μmに対して幅が30〜5
0μmであるような高アスペクト比の隔壁が必要とされ
る。
フリット、不定形のアルミナ、ジルコン、ジルコニア等
の骨材、着色剤からなる組成物と焼成により消失するエ
チルセルロース、アクリル系樹脂をターピネオール、ブ
チルカルビトールアセテート等の溶剤に溶解させた有機
ビヒクルを三本ロール等により混練したペーストをスク
リーン印刷によりパターン状に印刷、乾燥を所望の高さ
になるまで繰り返し、焼成する方法、あるいはスクリー
ン印刷、ブレードコート、ダイコート等により塗布、乾
燥しベタ膜を形成した後、ベタ膜上に耐サンドブラスト
性を有するマスクをパターン状に形成し、サンドブラス
ト加工を行い、マスクを剥離した後焼成する方法等によ
り形成されている。
板)の上に形成された隔壁間には蛍光体が充填され、し
かる後、前面板(もう一方のガラス基板)と重ね合わせ
られ、封着される。この封着時に隔壁頂部と前面板とが
密着し隔壁に圧力が加わるため、隔壁は高強度で、ま
た、その頂部は凹凸のない平坦なものであることが要求
される。
来の隔壁組成物においては、強度が十分でなく、更に骨
材の凝集物が多数存在し局部的に弱い部分ができるた
め、封着時に破損が生じたり、また、隔壁頂部に凝集物
が突起を形成し、封着時に突起部に圧力が集中するため
に、隔壁が欠けてしまうという問題がある。また、隔壁
内部に微小クラックが生じた場合、これに起因してクラ
ックがどんどん拡張するなどして隔壁に欠陥が生じるな
どの問題がある。
間での誤放電や、蛍光体上に隔壁の欠片が残ることによ
る発光の点欠陥の原因を引き起こしてしまうおそれがあ
る。
たものであり、その目的は、隔壁の強度を高めてパネル
封着時に破損が生じるのを防止し、さらにはもし仮に隔
壁に微小クラックが生じても、このクラックの拡張を防
止しパネル封着時に破損が生じるのを防止することがで
きる厚膜パターン組成物、およびそれを形成するための
厚膜パターン形成用塗布組成物、およびそれを用いた誤
放電や点欠陥のないプラズマディスプレイパネルを提供
することにある。
るために、本発明は、厚膜パターンの溶融母体となるガ
ラスフリットと、主として厚膜パターンの形態および強
度を維持するための骨材とを主成分として含有する厚膜
パターン組成物であって、前記骨材は、線状体からなる
ように構成される。
が、針状体または繊維状体であるように構成される。
は、そのアスペクト比が5以上であり、その短軸径が
0.01〜3.0μmであるものを、骨材成分のなかで
25%以上含有してなるように構成される。
組成物には、さらに着色用の顔料が含有されて構成され
る。
となるガラスフリットと、主として厚膜パターンの形態
および強度を維持するための骨材とが、有機ビヒクルと
混合、分散されて構成される厚膜パターン形成用塗布組
成物であって、前記骨材は線状体からなるように構成さ
れる。
を有するプラズマディスプレイパネルであって、前記隔
壁は、上記に記載の厚膜パターン組成物からなるように
構成される。
て詳細に説明する。
として、プラズマディスプレイパネル(PDP)の作製
時に用いられる隔壁の組成物を例にとって説明する。当
該隔壁の組成物の説明をする前に、プラズマディスプレ
イパネル全体の構成を簡単に説明しておく。
視図である。この図において、符号1は前面板、符号2
は背面板、符号3は隔壁、符号4は維持電極、符号5は
バス電極、符号6は誘電体層、符号7はMgO層、符号
8はアドレス電極、符号9は蛍光体層を示している。
に、前面板1と背面板2を離した状態で示してある。図
1に示されるようにAC型PDPは、ガラス板からなる
前面板1と背面板2とが互いに平行に対峙され、背面板
2に立設された隔壁3によって前面板1と背面板2とが
密封されたセルを構成するように一定間隔で固着されて
いる。
持電極4と金属電極であるバス電極5とからなる複合電
極が互いに平行に形成され、これを覆うように誘電体層
6、およびMgO層7が順次形成されている。
直交するとともに隔壁3の間に位置するようにアドレス
電極8がストライプ状に互いに平行に形成され、また、
アドレス電極8上のセル底面上に蛍光体層9が設けられ
ている。また、図2にその断面図が示されるように、ガ
ラス基板2に下地層10を形成した後にアドレス電極8
を設け、さらに誘電体層6’を積層した後、隔壁3、蛍
光体層9を設けた構造としたものである。
り、前面板1における複合電極間に交流電源から所定の
電圧を印加して電場を形成することにより、前面板1と
背面板2と隔壁3とで区画される表示要素としての各セ
ル内で放電が行われる。そして、この放電により生じる
紫外線により蛍光体9を発光させることで、前面板1を
透過する光を観察者が視認できるようになっている。
のであり、そのなかで、図3(a)は平面図、図3
(b)は図3(a)におけるX−X線での断面図であ
る。図中、符号11は前面板、符号12は背面板、符号
13は陰極、符号14は電極体、符号15は表示陽極、
符号16は隔壁、符号17は放電セル、符号18は端子
部、符号19は抵抗体、符号20は補助電極、符号21
は電極体、符号22は蛍光体層、符号23はプライミン
グスリットをそれぞれ示している。
前面板11と背面板12の2枚のガラス基板を合わせて
パネル化され、また、前面板11上には陰極13からな
る第1の電極群が形成され、背面板12上には電気的に
接続した電極4本と表示陽極15とからなる第2の電極
群が形成されている。陰極13と表示陽極15が略直交
するように前面板11と背面板12とが隔壁16により
対向保持されて放電セル17が形成されている。放電セ
ル17内の陰極13と電極体14とによって単位放電電
極対が構成されている。
の線状部15aから横向きに突き出た突起部15bとを
備え、電極体14からは端子部18が表示陽極15と平
行に伸びており、表示陽極15の突起部15bと電極体
14の端子部18との間は抵抗体19により電気的に接
続されている。また、隣接する表示陽極15の間にはそ
れと平行に補助陽極20が設けられており、陰極13と
交差する箇所には補助陽極20上にも電極体21が設け
られている。
5の間に所定の電圧を印加すると、抵抗体19を介して
電極体14に電流が流れ、放電セル17内にて陰極13
と電極体14との間で放電が起こり、この放電により発
生する紫外線で、例えばR,G,B,各3色の蛍光体層
22を発光させるようになっている。この発光は前面板
11を通して外部に放射され、フルカラーの画像表示が
行われる。この場合、補助陽極18は放電セル17内に
放電の種火となる荷電粒子をプライミングスリット23
を通して供給する役目を持つ。なお、符号24は誘電体
層で、表示陽極15、端子部18、抵抗体19及び補助
陽極20を放電空間から電気的に隔絶せしめ、放電発生
箇所を電極体14、21のみに限定する。
壁16(以下隔壁3を代表として取りあげて説明する)
は、厚膜パターン形成用塗布組成物をスクリーン印刷に
より隔壁形状にパターン印刷する方法や、厚膜パターン
形成用塗布組成物をスクリーン印刷、ブレードコート、
ダイコート等により塗布、乾燥しベタ膜を形成した後、
ベタ膜上に耐サンドブラスト性を有するマスクをパター
ン状に形成し、サンドブラスト加工を行い、マスクを剥
離した後焼成する方法等により形成される厚膜パターン
組成物である。
溶融母体となるガラスフリットと、主として隔壁3の形
態および強度を維持するための骨材とが主成分として含
有される。そして、隔壁3に含有される骨材としては、
ある程度の長さを備える線状体が用いられる。この線状
体をより具体化したものとして、針状体または繊維状体
が挙げられる。針状体とは、一般に直線棒状形状をな
し、リジットなものをいう。また、繊維状体とは、一般
に長さに対して極端に直径が小さくてしなやかな材料の
ことをいう。特に、繊維状単結晶で、所定の強度を示す
ものはウィスカーとよばれる。
クト比が5以上(その上限は用途に応じて適宜決められ
る)であり、その短軸径(直径)が、0.01〜3.0
μmであるものが用いられる。アスペクト比が5未満と
なると、本発明の隔壁の強度の向上効果やクラックの拡
張防止効果が小さくなってしまう。短軸径(直径)を、
0.01〜3.0μmとしたのは、隔壁の大きさとのバ
ランスを考慮しつつ本発明の効果を確実に発現させるた
めである。
記所定の数値範囲のものを100%とすることが望まし
いが、本発明の作用効果を逸脱しない範囲で他の骨材成
分を75%未満含有させること、すなわち、上記所定の
数値範囲のものを、骨材成分のなかで25%以上含有さ
せるようにすることもできる。
えば、チタン酸カリウム、酸化チタン、アルミナ、ウォ
ラストナイト、炭化ケイ素、窒化ケイ素等の隔壁の焼成
温度以下の温度で安定に存在するものであって、かつそ
の形状が上記の所定の数値範囲内にあるものが使用され
る。中でも特に、チタン酸カリウム、酸化チタン、アル
ミナ、ウォラストナイトが好ましい。
酸カリウム「ティスモ」「トフィカ」「デントール」
(大塚化学社製)、「キスパック」(九州耐火煉瓦社
製)、針状酸化チタン「FTL−100」「FTL−2
00」「FT−1000」「FT−2000」(石原産
業社製)、ウォラストナイト「サイカテックHN−3」
(巴工業社製)、炭化ケイ素「SCW」(タテホ化学工
業社製)、「トーカウイスカー」(東海カーボン社
製)、窒化ケイ素「UBE SN−W」(宇部興産社
製)、「SNW」(タテホ化学工業社製)などが例示さ
れる。
れるガラスフリットはバインダー(接着剤)として役割
をなすものであり、そのガラス転移点(Tg)は、塗布
組成物中、ペーストとして用いる樹脂が焼成により完全
に消失する温度以上であることが望ましい。さらに、ガ
ラスフリットの軟化点はガラス基板が変形する温度以下
でなければならない。具体的には、Tgが350〜50
0℃、軟化点が400〜600℃の間で適宜選択され
る。
示差熱分析(DTA)により粉末状のガラスフリットや
ガラス、骨材、顔料の混合フリット等を所定の条件で加
熱し、フリットが軟化する際の形状変化に起因するレフ
ァレンスとの温度差の変化率(傾き)を検出し、その傾
きの変化点(屈曲点)を軟化点とする。具体的には、
(株)リガク社製の高温型TG−DTA TG−811
0タイプ、マクロ試料ホルダーを用い空気中昇温速度1
0℃/min.、サンプル量400〜650mg程度、
レファレンスとしてアルミナ、試料容器として(株)リ
ガク社製マクロ用一対型Pt容器を使用してフリットの
軟化点を測定する。参考までに軟化点が550℃とされ
ているガラスフリットを実際に測定したチャートを図4
に示す。図4において矢印で示した点が本発明で言う軟
化点である。
りや誘電体層のクラックの発生を抑えるために、ガラス
フリットの熱膨張係数(α)をガラス基板、下地層、誘
電体層の熱膨張係数にできるだけ合わせる必要がある。
従って、具体的には、α=60〜90×10-7/℃程度
のものを使用するのが望ましいが、骨材、着色剤を添加
することでαが変化するため、最終的に隔壁組成物とし
た時のαが60〜90×10-7/℃程度となるよう適宜
選択すればよい。
の選定の仕方次第では、着色剤としての機能をも併用さ
せることができるが、さらに、積極的に着色を要す場合
が多々あり、その場合には隔壁3中に着色剤が含有され
る。
られる。本発明の場合、基板の作製工程中の焼成温度以
上の耐熱性があればよい。このような着色剤としては、
複合酸化物系顔料(Cr,Co,Ni,Fe,Mn,C
u,Sb,As,Bi,Ti,Cd,Al,Ca,S
i,Mg,Ba等の2種以上の金属の酸化物からなる顔
料)、酸化チタン、アルミナ、ジルコン、ジルコニア、
シリカ、マグネシア、チタン酸鉛、チタン酸カリウム、
硫セレン化カドミウム、弁柄(Fe2 O3 )、亜酸化
銅、カドミウム水銀赤(CdS+HgS)、クロムバー
ミリオン、銀朱、アンチモン赤ヨード赤、ジンクアイア
ンレッド、モリブデン赤、鉛丹、カドミウムレッド、ク
ロムグリーン、亜鉛緑、コバルトグリーン、酸化クロ
ム、ビリジアン、エメラルドグリーン群青、紺青、コバ
ルトブルー、セルリアンブルー、硫化銅、チタンイエロ
ー、チタンブラック、黒色酸化鉄(Fe3 O4 )、黄色
酸化鉄、カドミウムイエロー、黄鉛などが挙げられ、こ
れらは適宜目的に応じ選択して用いれば良い。
リットを40〜95%、好ましくは60〜90%;骨材
を1〜60%、好ましくは5〜30%;着色剤を0〜3
0%の範囲で構成するのがよい。これらを含む厚膜パタ
ーン形成用塗布組成物は、これらを混合した後、有機ビ
ヒクルを加え三本ロール、ビーズミル等により混練、分
散してペースト状の塗布組成物とされる ここで用いる有機ビヒクルの樹脂としては、エチルセル
ロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロ
ース、ニトロセルロース等のセルロース誘導体、ポリア
クリルエステル、アルキッド樹脂等のポリエステル系樹
脂、アクリル酸、メタクリル酸、イタコン酸、マレイン
酸、フマル酸、クロトン酸、ビニル酢酸、メチルメタク
リレート、メチルアクリレート、エチルアクリレート、
エチルメタクリレート、プロピルメタクリレート、プロ
ピルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブ
チルメタクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレー
ト、2−ヘキシルアクリレート、ラウリルメタクリレー
ト、ラウリルアクリレート、ステアリルメタクリレー
ト、ステアリルアクリレート、ドデシルメタクリレー
ト、ドデシルアクリレート、ヘキシルメタクリレート、
ヘキシルアクリレート、オクチルメタクリレート、オク
チルアクリレート、セチルメタクリレート、セチルアク
リレート、ノニルメタクリレート、ノニルアクリレー
ト、デシルメタクリレート、デシルアクリレート、シク
ロヘキシルメタクリレート、シクロヘキシルアクリレー
ト、グリシジルメタクリレート、ジメチルアミノエチル
メタクリレート、2−メトキシアクリレート、2(2−
エトキシエトキシ)エチルアクリレート、2−ヒドロキ
シエチルメタクリレート、ダイアセトンアクリルアミ
ド、N,N−ジメチルアミノプロピルアクリルアミド、
N,N−ジエチルアクリルアミド、イソプロピルアクリ
ルアミド、ジエチルアミノエチルメタクリレート、t−
ブチルメタクリレート、N,N−ジメチルアクリルアミ
ド、α−メチルスチレン、スチレン、ビニルトルエン、
N−ビニル−2−ピロリドン等のモノマーからなるホモ
ポリマーおよび上記モノマーから選択された2種以上の
モノマーからなる共重合体、エチレン−アクリル酸共重
合体、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレン−酢
酸ビニル共重合体等のポリオレフィン系樹脂、ポリビニ
ルホルマール、ポリビニルブチラール等が例示される。
オールのようなテルペン類、エチレングリコールモノア
ルキルエーテル類、エチレングリコールジアルキルエー
テル類、ジエチレングリコールモノアルキルエーテル
類、ジエチレングリコールジアルキルエーテル類、エチ
レングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、エ
チレングリコールジアルキルエーテルアセテート類、ジ
エチレングリコールモノアルキルエーテルアセテート
類、ジエチレングリコールジアルキルエーテルアセテー
ト類、プロピレングリコールモノアルキルエーテル類、
プロピレングリコールジアルキルエーテル類、プロピレ
ングリコールモノアルキルエーテルアセテート類、プロ
ピレングリコールジアルキルエーテルアセテート類、メ
タノール、エタノール、イソプロパノール、2−エチル
ヘキサノール、1−ブトキシ−2−プロパノール等のア
ルコール類等が例示され、これらを単独または、2種類
以上を混合して使用してもよい。
必要に応じて適宜使用することができる。
面板の作製方法について簡単に説明する。まず、ガラス
基板2の上にアドレス電極8をパターン形成する。
タ法、真空蒸着法等の薄膜形成プロセスとフォトプロセ
スを組み合わせる方法、(2)スクリーン印刷法による
パターン印刷による方法、(3)スクリーン印刷やブレ
ードコート、ダイコート、ロールコート、リバースコー
ト等のコーティング法とフォトプロセスを組み合わせる
方法等が挙げられる。フォトプロセスとしては、フォト
レジストを塗布して乾燥させた後、露光及び現像工程に
よりパターニングする方法、あるいは、ドライフィルム
レジストを用いて同様にパターニングする方法などがあ
る。電極の膜厚としては、例えば、電極材料としてCr
を用い、スパッタ法により成膜を行った場合には、0.
05〜0.2μm程度であり、成膜されたCr薄膜をフ
ォトレジストを用いてパターニングして電極が形成され
る。なお、電極材料及びパターニング方法は必ずしもこ
れらの方法に限定されるものではない。
ンのアドレス電極8を形成した後、隔壁3を形成する。
隔壁3の形成方法としては、前述したように前記厚膜パ
ターン形成用塗布組成物を用い、スクリーン印刷により
隔壁形状にパターン印刷する方法や、スクリーン印刷、
ブレードコート、ダイコート等によりベタ膜を作製した
後、ベタ膜上に耐サンドブラスト性を有するマスクをパ
ターン状に形成し、サンドブラストにより隔壁形成材の
不要部分を除去して所定の隔壁形状にする方法が例示で
きる。またさらには、ペーストを予めフィルムにコーテ
ィングした後、基板にラミネートし同様にサンドブラス
ト加工を行う方法等が例示される。上記何れかの方法に
よって隔壁を形成した後、焼成を行い所定の隔壁3を得
る。形成する隔壁3の高さは、50μm〜250μm程
度である。
は、下地層10、誘電体層6’として隔壁3の焼成温度
以上の軟化点を有するガラスフリットを主要成分とする
ペーストを使用して形成すればよく、その膜厚は1μm
〜50μm程度とする。
構造のPDPにも応用できることは勿論である。
詳細に説明する。実施例では比較評価のために骨材以外
の材料は同一のものとしたが、本発明は骨材も含めこれ
らに限定されるものではない。なお、実施例中「部」は
重量部、「%」は「重量%」を示す。
ョナーRC−5000(レッドデビル社製)により15
分間混合し、フリット混合物を作製した。
物を加えて隔壁形成材(ペースト)を作製した。
所製、C−4・3/4×10)にて混練しペーストを作
製した。
D−1155(奥野製薬工業製)をスクリーン印刷にて
印刷し、乾燥、焼成して膜厚10μmの下地層を形成し
た後、この下地層の上にアドレス電極としてD−590
−HV−MOD(イー・エス・エル日本製)をスクリー
ン印刷にて電極パターン状に印刷、焼成し、膜厚8μ
m、線幅40μm、ピッチ240μmの電極を形成し
た。
てPLS−3232(日本電気硝子製)をスクリーン印
刷にて印刷し、乾燥、焼成して膜厚12μmの誘電体層
を形成した。
クリーンオイル759(奥野製薬工業製)で希釈しシェ
アーレート15[1/sec]、22℃で600ポイズ
に粘度調整し、スクリーン印刷により印刷、乾燥をそれ
ぞれ10回繰り返し、乾燥膜厚200μmのベタ膜を作
製した。ベタ膜が形成された基板を80℃に加熱しベタ
膜上にドライフィルムレジスト(東京応化工業製、OS
BRフィルムBF−605)をラミネートした後、超高
圧水銀灯を光源とする平行光プリンターを使用し、線幅
100μm、ピッチ240μmのラインパターンマスク
を介して露光を行った。露光条件は、365μmで測定
した時に強度200μW/cm2 、照射量80mJ/c
m2 であった。
を用い、液温35℃でスプレー現像を行いサンドブラス
ト用マスクを作製し、乾燥した後、溶融アルミナA−#
800(不二見研磨材工業製)を切削材としてサンドブ
ラスト加工により不要部分を除去した。
を用い、液温30℃にてサンドブラスト用マスクを剥離
し、乾燥した後、ピーク温度575℃、保持時間20
分、全焼成時間2時間で焼成を行い線幅65μm、高さ
150μmの隔壁を得た。
損を『隔壁破損頻度』として、以下の要領で評価を行っ
た。
壁面で重ね合わせ、密着プリンター(大日本スクリーン
製造製、P−202−G)にて40mmHgで3分間密
着した後、破損した隔壁の個数をカウントした。結果は
表1に示すとおりである。なお、表1に示す数値(隔壁
破損頻度)は比較例1の破損数を100として相対表記
した。
壁破損頻度は24であり、比較例1の100に比べ著し
く減少しており、隔壁強度が格段と高くなっていること
がわかる。
ョナーRC−5000(レッドデビル社製)により15
分間混合しフリット混合物を作製した。
物を加えて隔壁形成材(ペースト)を作製した。
所製、C−4・3/4×10)にて混練しペーストを作
製した。
要領で背面板を作製し、作製した隔壁について実施例1
と同じ要領で隔壁の破損数をカウントし、『隔壁破損頻
度』を求めた。表1に示されるように、本実施例2の隔
壁破損頻度は比較例1の100に比べ12と著しく減少
した。
ョナーRC−5000(レッドデビル社製)により15
分間混合しフリット混合物を作製した。
物を加えて隔壁形成材(ペースト)を作製した。
所製、C−4・3/4×10)にて混練しペーストを作
製した。
要領で背面板を作製し、作製した隔壁について実施例1
と同じ要領で隔壁の破損数をカウントし、『隔壁破損頻
度』を求めた。表1に示されるように、本実施例3の隔
壁破損頻度は比較例1の100に比べ35と著しく減少
した。
ョナーRC−5000(レッドデビル社製)により15
分間混合しフリット混合物を作製した。
物を加えて隔壁形成材(ペースト)を作製した。
社製、C−4・3/4×10)にて混練しペーストを作
製した。
要領で背面板を作製し、作製した隔壁について実施例1
と同じ要領で隔壁の破損数をカウントし、『隔壁破損頻
度』を求めた。表1に示されるように、本実施例4の隔
壁破損頻度は比較例1の100に比べ85と減少した。
ョナーRC−5000(レッドデビル社製)により15
分間混合しフリット混合物を作製した。
物を加えて隔壁形成材(ペースト)を作製した。
所製、C−4・3/4×10)にて混練しペーストを作
製した。
要領で背面板を作製し、作製した隔壁について実施例1
と同じ要領で隔壁の破損数をカウントした。表1に示さ
れるように、この破損数を隔壁破損頻度100(従来の
基準値)とした。
ョナーRC−5000(レッドデビル社製)により15
分間混合しフリット混合物を作製した。
物を加えて隔壁形成材(ペースト)を作製した。
所製、C−4・3/4×10)にて混練しペーストを作
製した。
要領で背面板を作製し、作製した隔壁について実施例1
と同じ要領で隔壁の破損数をカウントし、『隔壁破損頻
度』を求めた。表1に示されるように、比較例2の隔壁
破損頻度は128であった。
ョナーRC−5000(レッドデビル社製)により15
分間混合しフリット混合物を作製した。
物を加えて隔壁形成材(ペースト)を作製した。
所製、C−4・3/4×10)にて混練しペーストを作
製した。
要領で背面板を作製し、作製した隔壁について実施例1
と同じ要領で隔壁の破損数をカウントし、『隔壁破損頻
度』を求めた。表1に示されるように、比較例3の隔壁
破損頻度は98であった。
ある。すなわち、本発明は、厚膜パターンの溶融母体と
なるガラスフリットと、主として厚膜パターンの形態お
よび強度を維持するための骨材とを主成分として含有す
る厚膜パターン組成物(好適な一例が、プラズマディス
プレイパネルの隔壁)であって、前記骨材は、線状体か
らなるように構成しているので、隔壁の強度を高め、封
着時に破損が生じるのを防止し、さらにはもし仮に隔壁
に微小クラックが生じても、このクラックの拡張を防止
しパネル封着時に破損が生じるのを防止することができ
る。
プラズマディスプレイパネルを提供することができる。
ある
そのなかで、図3(a)は平面図、図3(b)は図3
(a)におけるX−X線での断面図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 厚膜パターンの溶融母体となるガラスフ
リットと、主として厚膜パターンの形態および強度を維
持するための骨材とを主成分として含有する厚膜パター
ン組成物であって、 前記骨材は、線状体からなることを特徴とする厚膜パタ
ーン組成物。 - 【請求項2】 前記線状体が、針状体または繊維状体で
ある請求項1に記載の厚膜パターン組成物。 - 【請求項3】 前記線状体は、そのアスペクト比が5以
上であり、その短軸径が0.01〜3.0μmであるも
のを、骨材成分のなかで25%以上含有してなる請求項
1または請求項2記載の厚膜パターン組成物。 - 【請求項4】 さらに着色用の顔料が含有されてなる請
求項1ないし請求項3のいずれかに記載の厚膜パターン
組成物。 - 【請求項5】 厚膜パターンの溶融母体となるガラスフ
リットと、主として厚膜パターンの形態および強度を維
持するための骨材とが、有機ビヒクルと混合、分散され
て構成される厚膜パターン形成用塗布組成物であって、 前記骨材は線状体からなることを特徴とする厚膜パター
ン形成用塗布組成物。 - 【請求項6】 放電空間を区画する隔壁を有するプラズ
マディスプレイパネルにおいて、 前記隔壁は、請求項1ないし請求項4のいずれかに記載
の厚膜パターン組成物からなることを特徴とするプラズ
マディスプレイパネル。
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---|---|---|---|
JP26290297A JP4058141B2 (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 厚膜パターン組成物、厚膜パターン形成用塗布組成物、およびプラズマディスプレイパネル |
Applications Claiming Priority (1)
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JP26290297A JP4058141B2 (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 厚膜パターン組成物、厚膜パターン形成用塗布組成物、およびプラズマディスプレイパネル |
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JPH1186741A true JPH1186741A (ja) | 1999-03-30 |
JP4058141B2 JP4058141B2 (ja) | 2008-03-05 |
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JP26290297A Expired - Fee Related JP4058141B2 (ja) | 1997-09-11 | 1997-09-11 | 厚膜パターン組成物、厚膜パターン形成用塗布組成物、およびプラズマディスプレイパネル |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4058141B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP1316937A2 (en) * | 2001-11-09 | 2003-06-04 | Pioneer Corporation | Plasma display panel and method of driving same |
KR100894257B1 (ko) * | 2007-10-12 | 2009-04-21 | 경북대학교 산학협력단 | 플라즈마 디스플레이 패널의 격벽 제작을 위한 유리 섬유보강 가요성 몰드 및 그 제조 방법 |
-
1997
- 1997-09-11 JP JP26290297A patent/JP4058141B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
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EP1316937A2 (en) * | 2001-11-09 | 2003-06-04 | Pioneer Corporation | Plasma display panel and method of driving same |
EP1316937A3 (en) * | 2001-11-09 | 2008-08-27 | Pioneer Corporation | Plasma display panel and method of driving same |
KR100894257B1 (ko) * | 2007-10-12 | 2009-04-21 | 경북대학교 산학협력단 | 플라즈마 디스플레이 패널의 격벽 제작을 위한 유리 섬유보강 가요성 몰드 및 그 제조 방법 |
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