JPH1186527A - ワード長可変のラインメモリの設計方法及びラインメモリ - Google Patents

ワード長可変のラインメモリの設計方法及びラインメモリ

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JPH1186527A
JPH1186527A JP9244471A JP24447197A JPH1186527A JP H1186527 A JPH1186527 A JP H1186527A JP 9244471 A JP9244471 A JP 9244471A JP 24447197 A JP24447197 A JP 24447197A JP H1186527 A JPH1186527 A JP H1186527A
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安行 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワード長可変のラインメモリを効率的に設計
する。 【解決手段】 ワード長に応じて変化するロウポインタ
16、レフトメモリ12、ライトメモリ14、カラムポ
インタ20、22、26、28を繰り返し構造とする。
これによって、ワード長に依存しない部分と、ワード長
に依存する部分の繰り返し単位をライブラリに記憶して
おくことで、CAD等を利用した自動設計が可能にな
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、デジタル回路シス
テムにおいて利用されるワード長可変のラインメモリに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、各種のデジタル回路システム
において、ラインメモリが利用されている。特に、映像
信号処理において、ラインメモリはADC(アナログデ
ジタルコンバータ)、DAC(デジタルアナログコンバ
ータ)とともに、必要不可欠なマクロライブラリの1つ
である。例えば、垂直フィルタ回路内の1H(1水平走
査ライン)遅延や時間軸変換等の用途にラインメモリが
用いられる。
【0003】ここで、ラインメモリの仕様として、ビッ
ト幅は主として8ビットであるが、ワード長は信号処理
方法の違いにより様々な要求がある。例えば、1H遅延
のためのラインメモリであっても、NTSC方式では、
910ワード、PAL方式では1135ワードが必要で
あり、ワード長は異なる。
【0004】そして、ラインメモリは、SRAM、RO
Mなどに比べ、単純な回路の繰り返しが少なく、いわゆ
るメモリジェネレータのようなCADによる自動設計が
困難である。このため、必要なワード長毎に多種類のラ
インメモリを設計することが困難である。そこで、使用
頻度の高いワード長のラインメモリをマクロライブラリ
としておき、これを利用して設計することが一般的にな
っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ラインメモリ
は、LSI等のチップ中に複数個内蔵される場合が多
く、ラインメモリの小面積化はチップサイズ縮小化のた
めに非常に重要な課題の1つになっている。従って、ラ
インメモリを必要なワード長に応じたものとすることが
望まれる。そして、ワード長可変のラインメモリを設計
する際に、その設計作業を容易化することが望まれてい
る。
【0006】本発明は、上記課題に鑑みなされたもので
あり、ワード長可変のラインメモリを効率的に設計する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、ワード長可変
のラインメモリの設計方法であって、ラインメモリをワ
ード長に依存する部分と依存しない部分に分け、全体を
複数の細かなリーフセルに分割し、構成が異なるリーフ
セルについてそれぞれ回路設計を行い、設計された複数
のリーフセルを割り付けて、リーフセルのアレイ構造に
よりラインメモリ全体の設計を行うことを特徴とする。
【0008】また、本発明は、上記ラインメモリのカラ
ム方向における読み出しアドレス発生手段と、プリチャ
ージアドレス発生手段とを別々に設け、ラインメモリの
読み出しアドレスの指定の構成を繰り返し構造とするこ
とを特徴とする。
【0009】また、本発明は、ラインメモリのカラム方
向の読み出しアドレスを発生する読み出しアドレス発生
手段と、ラインメモリのカラム方向のプリチャージアド
レスを発生するプリチャージアドレス発生手段と、を有
し、プリチャージアドレス発生手段によって発生された
アドレスにより該当するカラムアドレスのメモリについ
ての読み出し準備を行い、読み出しアドレス発生手段に
よって発生されたアドレスにより該当するカラムアドレ
スのメモリからデータを読み出すことを特徴とする。
【0010】このように、ワード長に応じて変化する回
路を繰り返し構造とする。また、ワード長に依存しない
部分と、ワード長に依存する部分の繰り返し単位をライ
ブラリに記憶しておく。そして、ラインメモリの設計の
際には、これらライブラリに記憶されているパターンを
読み出して設計する。そこで、ワード長に依存する部分
については、記憶されているパターンの繰り返しで対処
できる。これによって、メモリジェネレータなどのCA
Dよる自動設計によりラインメモリの設計が行える。ま
た、プリチャージのためのアドレス発生を読み出しアド
レスと別に発生するようにすることで、アドレス発生の
ための回路を単純な繰り返し構造とすることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態(以下
実施形態という)について、図面に基づいて説明する。
【0012】図1に、本実施形態のラインメモリの機能
ブロック図を示す。このように、メモリ部分は、3バイ
トのファースト(First)メモリ10と、可変ワード長の
レフト(Left)メモリ12と、同じく可変ワード長のライ
ト(Right)メモリ14からなっている。ファーストメモ
リ10は、リセット直後の高速動作のためのメモリブロ
ックであり、3バイトのワード長を有している。高速動
作のため、SRAM型メモリセルで構成されている。フ
リップフロップで構成することも好適である。また、レ
フトメモリ12及びライトメモリ14は、3トランジス
タ型DRAMで構成されており、カラム、ロウの2方向
からアドレッシングされる。さらに、レフトメモリ12
及びライトメモリ14は、書き込み側に書き込み(Writ
e)ドライバー12a、14aを有し、読み出し側に読み
出し(Read)センスアンプ12b、14bを有している。
【0013】また、これらメモリ12、14のロウアド
レスをポイント(アドレッシング)するために、読み出
し及び書き込み用のロウポインタ16が設けられてい
る。一方、メモリ10、12、14に対するデータの書
き込みを制御するために、書き込みタイミング(Write t
iming)回路18、レフトメモリ12用の書き込み(Writ
e)カラムポインタ20、ライトメモリ用の書き込み(Wri
te)カラムポインタ22を有している。また、メモリ1
0、12、14からのデータの読み出しのために、読み
出しタイミング(Read timing)回路24、レフトメモリ
12用の読み出し(Read)カラムポインタ26、ライトメ
モリ14用の読み出し(Read)カラムポインタ28を有し
ている。
【0014】このように、レフトメモリ12及びライト
メモリ14に分割するのは、ロウ方向のアドレッシング
が低速であっても正常に動作させるためである。そし
て、カラムポインタにより、ライトメモリ14が後半の
アドレッシングしているとき、レフトメモリ12におい
ては次のロウアドレスをアドレッシングする。これによ
って、カラムポインタによりレフトメモリ12をアドレ
ッシングする際にすぐにアクセスすることができる。
【0015】さらに、書き込み用のデータを一時的に記
憶する入力データ(DIN)バッファ30がデータバス34
を介しメモリ10、12、14に接続され、読み出しデ
ータを一時的に記憶する出力データ(DOUT)バッファ32
がデータバス36を有している。従って、メモリ10、
12、14のアクセスアドレスに対するデータの書き込
みまたはデータの読み出しを行うことができる。なお、
データ幅は、8ビットである。
【0016】次に、このような回路における書き込み読
み出し動作について、図2に基づいて説明する。書き込
みタイミング回路18には、書き込みクロックWCK、
リセットタイミング信号XRSTW、書き込みイネーブ
ル信号XWEが供給される。書き込みタイミング回路1
8は、これらの信号に基づき、書き込みタイミング信号
を制御する。すなわち、ライトイネーブル信号XWEに
基づきメモり10、12、14へのアクセスを可能と
し、信号XRSTWによりポインタ(アドレスカウン
タ)をリセットした後、書き込みクロックWCKに基づ
き書き込みアドレスをインクリメントし、データをメモ
リ10、12、14の該当アドレスに書き込む。
【0017】また、読み出しタイミング回路24には、
読み出しクロックRCK、リセットタイミング信号XR
STR、読み出しイネーブル信号XREが供給され、読
み出しの際には、リードイネーブル信号XREに基づき
メモり10、12、14へのアクセスを可能とし、信号
XRSTRによりポインタ(アドレスカウンタ)をリセ
ットした後、読み出しクロックRCKに基づきデータを
メモリ10、12、14の該当アドレスから読み出す。
【0018】ここで、リセット直後の3アドレスの書き
込み読み出しには、ファーストメモリ10が利用され
る。また、レフトカラムポインタ20、26において
は、アクセスの開始の際にその旨の信号をタイミング回
路18、24に供給する。一方、ライトカラムポインタ
22、28においては、アクセスの開始及び終了の際に
その旨の信号をタイミング回路18、24に供給する。
タイミング回路18、24は、ライトカラムポインタ2
2、28のアクセス開始の信号を受け、ロウポインタ1
6に信号を送り、ロウポインタ16はその段階で、レフ
トメモリ12に対するロウアドレスを1つインクリメン
トする。従って、この段階では、ロウアドレスが、レフ
トメモリ12の方がライトアドレスより1つ大きな数字
になっている。
【0019】さらに、読み出しの場合には、読み出しラ
インについてのプリチャージが必要である。このプリチ
ャージは、読み出しクロックRCKの2クロック前から
行い、プリチャージの終了直後から1クロックの期間読
み出し動作を行う。
【0020】そして、本実施形態においては、読み出し
カラムポインタ26、28において、読み出しアドレス
発生のためのポインタ回路と、プリチャージアドレス発
生のためのポインタ回路とを別々に有している。すなわ
ち、ポインタ回路は、読み出しクロックRCKをカウン
トアップして順次カラムアドレスを発生していく回路で
あるが、このポインタ回路を2つ設ける。そして、プリ
チャージ用の回路の方が2クロック先行して、カラムア
ドレスを発生することで、プリチャージを2クロック前
から行うことができる。
【0021】このように、プリチャージ用のポインタ回
路を読み出し用のポインタ回路とは独立して設けること
で、読み出しカラムポインタの構成が基本的に単純な繰
り返し構造となる。すなわち、プリチャージアドレスを
読み出しアドレスと同一のアドレスポインタで構成する
と、カラムポインタの制御方法が単純な繰り返し構造と
ならないが、独立させることで単純な繰り返し構造にす
ることができる。
【0022】なお、ライトカラムポインタ22、28に
おける最終アドレスに信号をタイミング回路18、24
に供給することで、次のロウにおけるアクセスに移るこ
とができる。
【0023】図3に、本ラインメモリのパターン構成の
概要を示す。ここでは、カラム方向が12ビット、ロウ
方向も12ビットの例を表す。このように、ラインメモ
リをワード数に依存するか否かを考慮してリーフセルに
分割して構成している。そして、図において←で示した
リーフセルは、左側のものと同一の構成でよく、また↑
で示したリーフセルは上側のものと同一の構成でよい。
従って、設計を容易なものにすることができる。
【0024】特に、カラムポインタについては、レフト
カラムポインタ20、26の最初の2ビットは、アクセ
ス開始のための出力を行わなければならないため、他の
リーフセルと構成が異なるが、その他は同一の構成とな
る。また、ライトカラムポインタ22、28については
最初の2ビット及び最終2ビットについては信号を出力
するため、構成が異なるが他は同一構成になる。
【0025】このように、本実施形態によれば、ワード
長に依存するメモリセル、ポインタの部分を繰り返し構
造とした。従って、ワード長によらない部分及びワード
長による部分の繰り返し単位となるリーフセルをライブ
ラリにもっておくことで、ワード長可変のラインメモリ
を設計することができる。従って、メモリジェネレータ
のようなCADによる自動設計化が容易となる。なお、
図示のように、ロウアドレスのポインタ及びメモリにつ
いても繰り返し構造となっている。
【0026】また、本実施形態では、ファーストメモリ
10を3バイトとした。このファーストメモリは2〜4
バイト程度が適当であり、従来の10バイト程度と比べ
小さくしている。これによって、ラインメモリの小型化
を図ることができる。
【0027】さらに、読み出しクロックRCKの1クロ
ックで、1ワードの読み出しを行うため、出力バッファ
32において、1クロック格納することで、そのまま読
み出しデータを出力することができる。従って、ラッチ
回路などを省略することができる。なお、ファーストメ
モリ10は、データ出力バッファ32の一部として形成
している。
【0028】本実施形態によれば、上述の繰り返し構成
とならないリーフセル及び繰り返し構成となるリーフセ
ルのパターンをライブラリに記憶しておく。そして、ラ
インメモリの設計の際には、これらライブラリに記憶さ
れているパターンを読み出して設計する。特に、ワード
長に依存する部分については、記憶されているパターン
の繰り返しで対処する。これによって、メモリジェネレ
ータなどのCADによる自動設計によりラインメモリの
設計が行える。すなわち、ワード長に応じて変化するロ
ウポインタ16、レフトメモリ12、ライトメモリ1
4、カラムポインタ20、22、26、28を繰り返し
構造とする。これによって、ワード長に依存しない部分
と、ワード長に依存する部分の繰り返し単位をライブラ
リに記憶しておくことで、CAD等を利用した自動設計
が可能になる。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ラインメモリをリーフセルに分割し、ワード長に依存す
る部分を繰り返し構造としたため、メモリジェネレータ
などのCADによる自動設計を利用できる。特に、リー
ドの際のプリチャージのカラムアドレスをアクセスアド
レスと独立して発生するため、読み出しアドレス発生の
回路を単純な繰り返し構造にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施形態に係るラインメモリの機能ブロック
図である。
【図2】 書き込み、読み出し動作を示すタイミングチ
ャートである。
【図3】 パターンの構成を示す図である。
【符号の説明】
10 ファーストメモリ、12 レフトメモリ、14
ライトメモリ、16ロウポインタ、18 書き込みタイ
ミング回路、20,22 書き込みカラムポインタ、2
4 読み出しタイミング回路、26,28 読み出しカ
ラムポインタ。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワード長可変のラインメモリの設計方法
    であって、 ラインメモリをワード長に依存する部分と依存しない部
    分に分け、全体を複数の細かなリーフセルに分割し、 構成が異なるリーフセルについてそれぞれ回路設計を行
    い、 設計された複数のリーフセルを割り付けて、リーフセル
    のアレイ構造によりラインメモリ全体の設計を行うこと
    を特徴とするワード可変のラインメモリの設計方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法において、 上記ラインメモリのカラム方向における読み出しアドレ
    ス発生手段と、プリチャージアドレス発生手段とを別々
    に設け、 ラインメモリの読み出しアドレスの指定の構成を繰り返
    し構造とすることを特徴とするワード可変のラインメモ
    リの設計方法。
  3. 【請求項3】 ラインメモリのカラム方向の読み出しア
    ドレスを発生する読み出しアドレス発生手段と、 ラインメモリのカラム方向のプリチャージアドレスを発
    生するプリチャージアドレス発生手段と、 を有し、 プリチャージアドレス発生手段によって発生されたアド
    レスにより該当するカラムアドレスのメモリについての
    読み出し準備を行い、読み出しアドレス発生手段によっ
    て発生されたアドレスにより該当するカラムアドレスの
    メモリからデータを読み出すことを特徴とするラインメ
    モリ。
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