JPH1185712A - ネットワーク監視システムとそのファイル転送方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ネットワーク運用者及びネットワーク監視装
置の負荷を低減する。 【解決手段】 監視装置１内のファイル送信制御処理部
１４は、ファイル転送先となる管理対象装置を指定した
ファイル転送通知信号を代理装置２に送信し、ファイル
転送要求信号に応じてファイルを送信する。代理装置２
内のファイル受信制御処理部２３は、ファイル転送通知
信号に応じて監視装置１にファイル転送要求信号を送信
する。ファイル送信制御処理部２５は、受信ファイルを
指定された管理対象装置３ａ〜３ｃに送信する。ファイ
ル送信確認処理部２６は、ファイルの送信結果を示すフ
ァイル送信結果通知信号を監視装置１に送信する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ネットワーク監視
システムに係り、特に管理プロトコルが異なる監視装置
と管理対象装置との間で管理プロトコルの変換を行う代
理装置を備え、監視装置から管理対象装置へ代理装置を
介してファイル転送を行うネットワーク監視システムと
そのファイル転送方法に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、ネットワーク監視システムにおい
て、異なる管理プロトコルを使用している管理対象につ
いては、代理装置（プロキシエージェント）と呼ばれる
プロトコル変換・データ変換を行う装置を介して通信す
ることにより、ネットワーク監視装置から管理対象装置
の管理を可能にしている。このような構成をとるネット
ワーク監視システムにおいて、ネットワーク監視装置か
ら管理対象装置に対して、管理対象装置の構成情報（例
えば、管理対象装置の装置パラメータ等）、あるいは管
理対象装置で動作するソフトウェアプログラムなどのフ
ァイルを転送（ダウンロード）する場合には、監視装置
から代理装置に対してファイル転送を行い、その後に監
視装置から代理装置に対してファイル転送を指示するこ
とにより代理装置から管理対象装置に対してローカルな
プロトコルを使用してファイル転送を行うという、２段
階のファイル転送を行う方法が一般的であった。

【０００３】そして、ファイル転送を行う対象ファイル
は、ネットワーク監視装置側で予め定義されており、フ
ァイル転送完了の確認は、この定義に従ってネットワー
ク監視装置側で行っていた。また、複数の管理対象を１
つの監視装置で管理するシステムとして、管理対象の属
性に対応したプログラムを管理用計算機システムが更新
する、分散処理システムのプログラム更新方式が特開平
３−２２５５５２号公報に開示され、ネットワーク管理
装置から管理対象（パケット交換機）に対して更新デー
タをブロードキャスト送信により一斉に送信するパケッ
ト交換網におけるデータ更新方法が特開平６−３１８９
５６号公報に開示されている。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】以上のように従来のネ
ットワーク監視システムでは、ネットワーク監視装置か
ら管理対象装置にファイルを転送する場合、監視装置が
代理装置にファイルを転送し、続いて監視装置が代理装
置に対してファイル転送を指示することにより代理装置
から管理対象装置に対してファイル転送が行われるとい
う、監視装置による２段階の処理が必要となり、ネット
ワーク運用者の手順が増えるため、運用性、保守性に難
があるという問題点があった。また、ファイル転送が完
了したか否かをネットワーク監視装置が確認するため、
管理対象装置や代理装置、転送の対象となるファイルが
複数になると、ファイル転送完了の確認処理が複雑とな
り、ネットワーク監視装置の処理負荷が大きくなるとい
う問題点があった。また、特開平３−２２５５５２公報
に開示されたプログラム更新方式では、管理対象の属性
情報を管理用計算機システム側で解析して更新プログラ
ムを選択して送信し、管理用計算機システム側で更新結
果を確認するため、管理用計算機システムの処理負荷が
大きいという問題点があった。特開平６−３１８９５６
公報に開示されたデータ更新方法では、ネットワーク管
理装置から管理対象に対して更新データをブロードキャ
スト送信した後、その更新結果をネットワーク管理装置
が確認するため、上記と同様にネットワーク管理装置の
処理負荷が大きいという問題点があった。本発明は、上
記課題を解決するためになされたもので、ネットワーク
運用者及びネットワーク監視装置の負荷を低減すること
ができるネットワーク監視システムとそのファイル転送
方法を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は、請求項１に記
載のように、管理対象装置を監視するための監視装置
と、管理プロトコルが異なる監視装置と管理対象装置と
の間で管理プロトコルの変換を行う代理装置とを備え、
上記監視装置は、ファイル転送先となる管理対象装置を
指定したファイル転送通知信号を代理装置に送信し、フ
ァイル転送要求信号に応じてファイルを代理装置に送信
するファイル送信制御処理部と、ファイルの送信結果を
示すファイル送信結果通知信号を受信するファイル送信
結果確認処理部とを有するものであり、上記代理装置
は、ファイル転送通知信号に応じて監視装置にファイル
転送要求信号を送信し、監視装置からファイルを受信す
るファイル受信制御処理部と、受信ファイルを指定され
た管理対象装置に送信し、このファイル送信に応じて管
理対象装置から送出される応答信号を受信するファイル
送信制御処理部と、この応答信号に応じたファイル送信
結果通知信号を監視装置に送信するファイル送信確認処
理部とを有するものである。このように、監視装置内の
ファイル送信制御処理部がファイル転送通知信号を代理
装置に送信すると、代理装置内のファイル受信制御処理
部がファイル転送要求信号を監視装置に送信してファイ
ルを取得し、代理装置内のファイル送信制御処理部が受
信ファイルを管理対象装置に送信するので、監視装置か
ら管理対象装置に対するファイル転送を１つの手順で行
うことが可能となる。また、代理装置内のファイル受信
制御処理部がファイル転送要求信号を監視装置に送信
し、代理装置内のファイル送信確認処理部がファイル送
信結果通知信号を監視装置に送信するので、ファイル転
送要求処理、ファイル転送完了の確認処理を代理装置側
で行うことができ、監視装置の処理を簡単にすることが
できる。

【０００６】また、請求項２に記載のように、上記代理
装置は、転送すべきファイルのリストに基づいて受信フ
ァイルが正常かどうかを確認するファイル受信確認処理
部を有し、上記監視装置のファイル送信制御処理部は、
ファイルリスト転送要求信号に応じて上記ファイルリス
トを代理装置に送信するものであり、代理装置のファイ
ル受信制御処理部は、ファイル転送要求信号を送信する
前に、上記ファイルリストを要求するファイルリスト転
送要求信号を監視装置に送信し、ファイルリストに従っ
てファイルを指定したファイル転送要求信号を監視装置
に送信するものであり、上記代理装置のファイル送信確
認処理部は、ファイル受信確認処理部の確認結果に応じ
たファイル送信結果通知信号を監視装置に送信するもの
である。このように、代理装置内のファイル受信制御処
理部がファイルリスト転送要求信号を監視装置に送信
し、取得したファイルリストに従ってファイル転送要求
信号を監視装置に送信し、一方、ファイル受信確認処理
部がファイルリストに基づいて受信ファイルが正常かど
うかを確認し、ファイル送信確認処理部がファイル受信
確認処理部の確認結果に応じたファイル送信結果通知信
号を監視装置に送信するので、ファイルの誤転送を防止
することができる。

【０００７】また、請求項３に記載のように、ファイル
転送先となる管理対象装置を指定したファイル転送通知
を監視装置から代理装置に送り、この通知に応じて代理
装置から監視装置に対してファイル転送を要求し、この
要求に応じて監視装置から代理装置にファイルを送信
し、受信ファイルを代理装置から管理対象装置に送信
し、ファイル送信結果を代理装置から監視装置に通知す
るようにしたものである。また、請求項４に記載のよう
に、ファイル転送を要求する前に、転送すべきファイル
のリストを代理装置から監視装置に対して要求し、この
要求に応じて監視装置から代理装置にファイルリストを
送信し、監視装置から受信したファイルが正常かどうか
を上記ファイルリストに基づいて確認し、この確認結果
に応じたファイル送信結果を代理装置から監視装置に通
知するようにしたものである。

【０００８】

【発明の実施の形態】

実施の形態の１．次に、本発明の実施の形態について図
面を参照して説明する。図１は本発明の第１の実施の形
態を示すネットワーク監視システムのブロック図であ
る。このネットワーク監視システムは、後述する代理装
置を介して管理対象装置３ａ〜３ｃを監視するネットワ
ーク監視装置１、監視装置１と管理対象装置３ａ〜３ｃ
との間で管理プロトコルの変換を行い、管理対象装置３
ａ〜３ｃを監視装置１に代わって代理監視する代理装置
２から構成されている。

【０００９】そして、ネットワーク監視装置１は、入力
装置１１、出力装置１２、通信制御部１３、ファイル送
信制御処理部１４、ファイル送信結果確認処理部１５、
記憶装置１６から構成されている。入力装置１１は、例
えばネットワーク運用者が管理対象装置３ａ〜３ｃに転
送すべきファイルを指定するためのものである。出力装
置１２は、ファイル送信結果をネットワーク運用者に通
知するために、ファイル送信結果を表示したり印刷した
りするためのものである。

【００１０】通信制御部１３は、代理装置２との間で定
められた所定の通信プロトコルに従って代理装置２との
通信を行う。ファイル送信制御処理部１４は、ファイル
転送先となる管理対象装置を指定したファイル転送通知
信号を代理装置２に送信し、代理装置２からのファイル
転送要求信号に応じてファイルを代理装置２に送信する

【００１１】ファイル送信結果確認処理部１５は、代理
装置２から送信されたファイル送信結果通知信号を受信
して、このファイル送信結果を出力装置１２によってネ
ットワーク運用者に通知する。記憶装置１６には、一つ
または複数のファイルからなるファイル群、これらファ
イルのリストを記述したファイルであるファイルリスト
が格納されている。

【００１２】代理装置２は、上位通信制御部２１、下位
通信制御部２２、ファイル受信制御処理部２３、ファイ
ル受信確認処理部２４、ファイル送信制御処理部２５、
ファイル送信確認処理部２６、ファイル格納部２７から
構成されている。上位通信制御部２１は、上記所定の通
信プロトコルに従ってネットワーク監視装置１との通信
を行い、下位通信制御部２２は、管理対象装置３ａ〜３
ｃとの間で定められたローカルな通信プロトコルに従っ
て管理対象装置３ａ〜３ｃとの通信を行う。

【００１３】なお、代理装置２は、ネットワーク監視装
置１と管理対象装置３ａ〜３ｃとの管理プロトコルの違
いを吸収するためにプロトコル変換を行うものである。
ファイル受信制御処理部２３は、ネットワーク監視装置
１からのファイル転送通知信号に応じて監視装置１にフ
ァイル転送要求信号を送信し、監視装置１からファイル
を受信する。ファイル受信確認処理部２４は、受信ファ
イルが正常なファイルかどうかを確認する。

【００１４】ファイル送信制御処理部２５は、受信ファ
イルを指定された管理対象装置３ａ〜３ｃに送信し、こ
のファイル送信に応じて管理対象装置３ａ〜３ｃから送
出される応答信号を受信する。ファイル送信確認処理部
２６は、ファイル受信確認処理部２４の確認結果又は上
記応答信号に応じたファイル送信結果通知信号を監視装
置１に送信する。

【００１５】管理対象装置３ａ〜３ｃは、通信制御部３
１ａ〜３１ｃ、ファイル受信制御部３２ａ〜３２ｃ、フ
ァイル格納部３３ａ〜３３ｃをそれぞれ備える。通信制
御部３１ａ〜３１ｃは、代理装置２との間で定められた
ローカルな通信プロトコルに従って代理装置２と通信を
行う。ファイル受信制御部３２ａ〜３２ｃは、通信制御
部３１ａ〜３１ｃを介して代理装置２からファイルを受
信し、ファイル格納部３３ａ〜３３ｃにファイルを格納
する。

【００１６】次に、図１〜図４を参照してネットワーク
監視システムの動作について説明する。図２は、ネット
ワーク監視装置１、代理装置２、管理対象装置３ａ〜３
ｃの間で行われるファイル送信シーケンスの概要を示す
シーケンスチャート図である。図３は、ネットワーク監
視装置１内のファイル送信制御処理部１４、ファイル送
信結果確認処理部１５の動作を示すフローチャート図で
ある。図４は、代理装置２内のファイル受信制御処理部
２３、ファイル受信確認処理部２４、ファイル送信制御
処理部２５、ファイル送信確認処理部２６の動作を示す
フローチャート図である。

【００１７】ここでは、ネットワーク監視装置１から管
理対象装置３ａに対してファイル転送を行う場合の動作
を説明する。ネットワーク運用者が入力装置１１を操作
して、管理対象装置３ａに対するファイル転送を要求し
た場合、あるいは装置３ａにファイル転送を行う要求が
予め設定されている場合、監視装置１内のファイル送信
制御処理部１４は、この要求に従い、転送先となる管理
対象装置３ａを指定したファイル転送通知信号を通信制
御部１３を介して代理装置２に送信する（図３ステップ
１０１）。

【００１８】ファイル転送通知の送信後、ファイル送信
制御処理部１４は、代理装置２からの応答を待つ（ステ
ップ１０２）。代理装置２内のファイル受信制御処理部
２３は、上位通信制御部２１を介してネットワーク監視
装置１からのファイル転送通知信号を受信すると（図４
ステップ２０１）、これに対する応答信号を上位通信制
御部２１を介して監視装置１に返す（ステップ２０
２）。

【００１９】通信制御部１３を介して代理装置２からの
応答信号を受信したファイル送信制御処理部１４は、そ
の応答結果を判定する（ステップ１０３）。応答信号が
異常を示している場合は、異常応答があったことをファ
イル送信結果確認処理部１５に通知する。これにより、
ファイル送信結果確認処理部１５は、ファイル送信が異
常終了したことを示す信号を出力装置１２に出力し、出
力装置１２は、ファイル送信が異常終了したことを表示
する。

【００２０】また、ファイル送信制御処理部１４は、応
答結果が正常を示している場合、正常応答があったこと
をファイル送信結果確認処理部１５に通知する。以後、
ファイル送信結果確認処理部１５は、代理装置２からの
結果通知を待つ（ステップ１０６）。

【００２１】次に、代理装置２内のファイル受信制御処
理部２３は、転送通知信号で指定された装置３ａに対応
するファイルリストの転送を要求するために、ファイル
リスト転送要求信号を上位通信制御部２１を介して監視
装置１に送信する。通信制御部１３を介してファイルリ
スト転送要求信号を受信したファイル送信制御処理部１
４は、当該管理対象装置３ａに対応するファイルリスト
を記憶装置１６から取り出して代理装置２に送信する
（ステップ１０４、１０５）。こうして、ファイル受信
制御処理部２３は、管理対象装置３ａに対応するファイ
ルリスト「FILE_LIST_MO55」を取得する（ステップ２０
３）。

【００２２】ファイルリスト「FILE_LIST_MO55」には、
図５に示すように、管理対象装置３ａに対応するファイ
ル群に含まれるファイルの数（図５では「５」）、この
ファイル群が格納されている記憶装置１６上の場所を示
すディレクトリ情報（「/home/databases/MO55」）、フ
ァイル群に含まれるファイルの名前（「file1 」〜「fi
le5 」）と各ファイルのチェックサム（「３７１９９」
〜「２８７４５」）が記述されている。

【００２３】続いて、ファイル受信制御処理部２３は、
ファイルリスト「FILE_LIST_MO55」の内容を分析する。
そして、ファイルリストに記述されたディレクトリ内の
最初のファイル「file1 」を指定してファイル転送を要
求するためのファイル転送要求信号を上位通信制御部２
１を介して監視装置１に送信する。通信制御部１３を介
してファイル転送要求信号を受信したファイル送信制御
処理部１４は、指定されたファイル「file1 」を記憶装
置１６から取り出して代理装置２に送信する（ステップ
１０７、１０８）。

【００２４】上位通信制御部２１を介してファイル「fi
le1 」を取得したファイル受信制御処理部２３は、この
ファイル「file1 」をファイル格納部２７に格納する
（ステップ２０４）。続いて、ファイル受信制御処理部
２３は、ファイル格納部２７に格納された当該ファイル
のチェックサムを計算するようにファイル受信確認処理
部２４に要求し、ファイル受信確認処理部２４は、チェ
ックサムの計算を行う（ステップ２０５）。

【００２５】そして、ファイル受信確認処理部２４は、
ファイルリストに記述されているファイル「file1 」の
チェックサム「３７１９９」とチェックサムの計算結果
とを比較する（ステップ２０６）。ファイル受信確認処
理部２４は、チェックサムが一致しない場合、ファイル
送信が異常であると判断して、この結果をファイル送信
確認処理部２６に通知する。

【００２６】ファイル送信確認処理部２６は、ファイル
送信が異常であることを示すファイル送信結果通知信号
を上位通信制御部２１を介して監視装置１に送信し、処
理を終了する（ステップ２１１）。通信制御部１３を介
してファイル送信結果通知信号を受信したファイル送信
結果確認処理部１５は、この信号によりファイル送信結
果が異常であると判断して（ステップ１０６、１０
９）、ファイル送信が異常終了したことを示す信号を出
力装置１２に出力し、出力装置１２は、ファイル送信が
異常終了したことを表示する。

【００２７】また、ファイル受信確認処理部２４は、チ
ェックサムの計算結果が「３７１９９」となり、ファイ
ルリストに記述されているチェックサムと一致した場
合、この結果をファイル受信制御処理部２３に通知す
る。ファイル受信制御処理部２３は、ファイルリスト
「FILE_LIST_MO55」に記述された最後のファイルを転送
し終えたかどうかを判定する（ステップ２０７）。

【００２８】そして、ファイル受信制御処理部２３は、
未転送のファイルが残っている場合、ファイルリストに
記述されたディレクトリ内の次のファイル「file2 」を
指定してファイル転送を要求するためのファイル転送要
求信号を上位通信制御部２１を介して監視装置１に送信
する。通信制御部１３を介してファイル転送要求信号を
受信したファイル送信制御処理部１４は、指定されたフ
ァイル「file2 」を記憶装置１６から取り出して代理装
置２に送信する（ステップ１０７、１０８）。

【００２９】上位通信制御部２１を介してファイル「fi
le2 」を取得したファイル受信制御処理部２３は、この
ファイル「file2 」をファイル格納部２７に格納する
（ステップ２０４）。ファイル受信制御処理部２３は、
ファイル格納部２７に格納された当該ファイルのチェッ
クサムを計算するようにファイル受信確認処理部２４に
要求し、ファイル受信確認処理部２４は、チェックサム
の計算を行う（ステップ２０５）。

【００３０】続いて、ファイル受信確認処理部２４は、
ファイルリストに記述されているファイル「file2 」の
チェックサム「１４８７６」とチェックサムの計算結果
とを比較する（ステップ２０６）。そして、ファイル受
信確認処理部２４は、チェックサムの計算結果とファイ
ルリストに記述されたチェックサムが一致した場合、こ
の結果をファイル受信制御処理部２３に通知する。

【００３１】こうして、ファイル送信結果が正常である
限り、ステップ１０６〜１０８、２０４〜２０７の動作
が繰り返され、ファイルリスト「FILE_LIST_MO55」に記
述された全てのファイルが代理装置２に転送される。最
後のファイル「file5 」を取得した後、ファイル受信制
御処理部２３は、全ファイルを取得したことをファイル
送信制御処理部２５に通知する。

【００３２】この通知を受けたファイル送信制御処理部
２５は、ファイル格納部２７に格納された各ファイルを
下位通信制御部２２を介して管理対象装置３ａに順次送
信する（ステップ２０８）。通信制御部３１ａを介して
ファイルを受信した管理対象装置３ａ内のファイル受信
制御部３２ａは、受信ファイルをファイル格納部３３ａ
に格納すると共に、通信制御部３１ａを介して応答信号
を代理装置２に送信する。

【００３３】下位通信制御部２２を介して受信した応答
信号が異常を示している場合、ファイル送信制御処理部
２５は、ファイル送信結果が異常であると判断して（ス
テップ２０９）、この結果をファイル送信確認処理部２
６に通知する。ファイル送信確認処理部２６は、ファイ
ル送信が異常であることを示すファイル送信結果通知信
号を上位通信制御部２１を介して監視装置１に送信し、
処理を終了する（ステップ２１１）。

【００３４】通信制御部１３を介してファイル送信結果
通知信号を受信したファイル送信結果確認処理部１５
は、ファイル送信結果が異常であると判断して（ステッ
プ１０６、１０９）、ファイル送信が異常終了したこと
を示す信号を出力装置１２に出力し、出力装置１２は、
ファイル送信が異常終了したことを表示する。

【００３５】また、ファイル送信制御処理部２５は、下
位通信制御部２２を介して受信した応答信号が正常を示
している場合、ファイル送信が正常に終了したと判断し
て（ステップ２０９）、この結果をファイル送信確認処
理部２６に通知する。ファイル送信確認処理部２６は、
ファイル送信が正常に終了したことを示すファイル送信
結果通知信号を上位通信制御部２１を介して監視装置１
に送信し、処理を終了する（ステップ２１０）。

【００３６】通信制御部１３を介してファイル送信結果
通知信号を受信したファイル送信結果確認処理部１５
は、この信号によりファイル送信が正常に終了したと判
断して（ステップ１０６、１０９）、ファイル送信が正
常終了したことを示す信号を出力装置１２に出力し、出
力装置１２は、ファイル送信が正常終了したことを表示
する。

【００３７】次に、本実施形態の効果について説明す
る。本実施の形態では、ネットワーク監視装置１が代理
装置にファイル転送を通知すると、代理装置２が監視装
置１に対してファイル転送を要求して、代理装置がファ
イルを取得し管理対象装置にファイルを送信するので、
監視装置１から管理対象装置に対するファイル転送を１
つの手順で行うことが可能となり、ネットワーク運用者
の負荷を軽減して、運用性、保守性を向上させるという
効果を有する。

【００３８】また、ファイル転送要求処理、ファイル転
送完了の確認処理を代理装置側で行うことにより、ネッ
トワーク監視装置１の処理を簡単にすることができるた
め、負荷を分散させるという効果を有する。また、ファ
イル転送を行う対象ファイルのリストを監視装置１に定
義しておいて、このファイルリストに従って代理装置２
がファイルの要求を行うことにより、誤ったファイルを
転送しないようにするという効果も有する。

【００３９】なお、代理装置２が管理する管理対象装置
の数が多く、代理装置２の負荷が高くなるような場合に
は、ネットワーク監視装置１と代理装置２との間でやり
とりされるシーケンスと同様の動作を代理装置２と管理
対象装置３との間で行っても良い。つまり、代理装置２
は、各管理対象装置に対してファイル転送通知を送信す
るだけで、管理対象装置の方から代理装置２に対してフ
ァイル転送要求を出してファイルを取得するようにし、
その結果を管理対象装置３が代理装置２に通知するとい
う動作である。この場合、管理対象装置３の内部構成を
代理装置２と同じ様にする必要がある。

【００４０】実施の形態の２．実施の形態の１では、代
理装置が１台の場合で説明したが、代理装置が複数あっ
てもよい。図６は本発明の他の実施の形態を示すネット
ワーク監視システムのブロック図である。このネットワ
ーク監視システムでは、ネットワーク監視装置１は、複
数の代理装置２ａ〜２ｃを介して、複数の管理対象装置
３ａ〜３ｉを監視する。代理装置２ａは管理対象装置３
ａ〜３ｃを、代理装置２ｂは管理対象装置３ｄ〜３ｆ
を、代理装置２ｃは管理対象装置３ｇ〜３ｉをそれぞれ
代理管理する。

【００４１】代理装置が、どの管理対象装置を代理監視
するかは、ネットワーク監視システムを構築するときに
予め定められる。したがって、ネットワーク監視装置１
は、各管理対象装置を監視ネットワーク内で一意に識別
することができ、実施の形態の１と同様の動作が実現で
きる。

【００４２】

【発明の効果】本発明によれば、請求項１に記載のよう
に、監視装置内のファイル送信制御処理部がファイル転
送通知信号を代理装置に送信すると、代理装置内のファ
イル受信制御処理部がファイル転送要求信号を監視装置
に送信してファイルを取得し、ファイル送信制御処理部
が受信ファイルを管理対象装置に送信するので、監視装
置から管理対象装置に対するファイル転送を１つの手順
で行うことが可能となる。その結果、ネットワーク運用
者の負荷を軽減し、運用性、保守性を向上させることが
できる。また、代理装置内のファイル受信制御処理部が
ファイル転送要求信号を監視装置に送信し、代理装置内
のファイル送信確認処理部がファイル送信結果通知信号
を監視装置に送信するので、ファイル転送要求処理、フ
ァイル転送完了の確認処理を代理装置側で行うことがで
き、監視装置の処理負荷を低減することができる。

【００４３】また、請求項２に記載のように、代理装置
内のファイル受信制御処理部がファイルリスト転送要求
信号を監視装置に送信し、取得したファイルリストに従
ってファイル転送要求信号を監視装置に送信し、一方、
ファイル受信確認処理部がファイルリストに基づいて受
信ファイルが正常かどうかを確認し、ファイル送信確認
処理部がファイル受信確認処理部の確認結果に応じたフ
ァイル送信結果通知信号を監視装置に送信するので、フ
ァイルの誤転送を防止することができる。

【００４４】また、請求項３に記載のように、監視装置
が代理装置にファイル転送通知を送り、代理装置が監視
装置に対してファイル転送を要求し、取得したファイル
を代理装置が管理対象装置に送信するので、監視装置か
ら管理対象装置に対するファイル転送を１つの手順で行
うことが可能となる。その結果、ネットワーク運用者の
負荷を軽減し、運用性、保守性を向上させることができ
る。また、代理装置が監視装置に対してファイル転送を
要求し、ファイル送信結果を監視装置に通知するので、
ファイル転送要求処理、ファイル転送完了の確認処理を
代理装置側で行うことができ、監視装置の処理負荷を低
減することができる。

【００４５】また、請求項４に記載のように、代理装置
が、ファイルリストの転送を監視装置に要求し、取得し
たファイルリストに従ってファイルの転送を監視装置に
要求し、ファイルリストに基づいて受信ファイルが正常
かどうかを確認し、この確認結果に応じたファイル送信
結果を監視装置に通知するので、ファイルの誤転送を防
止することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１の実施の形態を示すネットワー
ク監視システムのブロック図である。

【図２】 ネットワーク監視装置、代理装置、管理対象
装置の間で行われるファイル送信シーケンスの概要を示
すシーケンスチャート図である。

【図３】 ネットワーク監視装置内のファイル送信制御
処理部、ファイル送信結果確認処理部の動作を示すフロ
ーチャート図である。

【図４】 代理装置内のファイル受信制御処理部、ファ
イル受信確認処理部、ファイル送信制御処理部、ファイ
ル送信確認処理部の動作を示すフローチャート図であ
る。

【図５】 ファイルリストの記述内容の１例を示す図で
ある。

【図６】 本発明の他の実施の形態を示すネットワーク
監視システムのブロック図である。

【符号の説明】

１…ネットワーク監視装置、２、２ａ〜２ｃ…代理装
置、３ａ〜３ｉ…管理対象装置、１４…ファイル送信制
御処理部、１５…ファイル送信結果確認処理部、２３…
ファイル受信制御処理部、２４…ファイル受信確認処理
部、２５…ファイル送信制御処理部、２６…ファイル送
信確認処理部。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 管理対象装置を監視するための監視装置
   と、管理プロトコルが異なる監視装置と管理対象装置と
   の間で管理プロトコルの変換を行う代理装置とを備え、 前記監視装置は、ファイル転送先となる管理対象装置を
   指定したファイル転送通知信号を代理装置に送信し、フ
   ァイル転送要求信号に応じてファイルを代理装置に送信
   するファイル送信制御処理部と、 ファイルの送信結果を示すファイル送信結果通知信号を
   受信するファイル送信結果確認処理部とを有するもので
   あり、 前記代理装置は、ファイル転送通知信号に応じて監視装
   置にファイル転送要求信号を送信し、監視装置からファ
   イルを受信するファイル受信制御処理部と、 受信ファイルを指定された管理対象装置に送信し、この
   ファイル送信に応じて管理対象装置から送出される応答
   信号を受信するファイル送信制御処理部と、 この応答信号に応じたファイル送信結果通知信号を監視
   装置に送信するファイル送信確認処理部とを有するもの
   であることを特徴とするネットワーク監視システム。
2. 【請求項２】 請求項１記載のネットワーク監視システ
   ムにおいて、 前記代理装置は、転送すべきファイルのリストに基づい
   て受信ファイルが正常かどうかを確認するファイル受信
   確認処理部を有し、 前記監視装置のファイル送信制御処理部は、ファイルリ
   スト転送要求信号に応じて前記ファイルリストを代理装
   置に送信するものであり、 前記代理装置のファイル受信制御処理部は、ファイル転
   送要求信号を送信する前に、前記ファイルリストを要求
   するファイルリスト転送要求信号を監視装置に送信し、
   ファイルリストに従ってファイルを指定したファイル転
   送要求信号を監視装置に送信するものであり、 前記代理装置のファイル送信確認処理部は、ファイル受
   信確認処理部の確認結果に応じたファイル送信結果通知
   信号を監視装置に送信するものであることを特徴とする
   ネットワーク監視システム。
3. 【請求項３】 管理対象装置を監視するための監視装置
   と、管理プロトコルが異なる監視装置と管理対象装置と
   の間で管理プロトコルの変換を行う代理装置とを備える
   ネットワーク監視システムにおいて、監視装置から管理
   対象装置へ代理装置を介してファイル転送を行うファイ
   ル転送方法であって、 ファイル転送先となる管理対象装置を指定したファイル
   転送通知を監視装置から代理装置に送り、 この通知に応じて代理装置から監視装置に対してファイ
   ル転送を要求し、 この要求に応じて監視装置から代理装置にファイルを送
   信し、 受信ファイルを代理装置から管理対象装置に送信し、 ファイル送信結果を代理装置から監視装置に通知するこ
   とを特徴とするネットワーク監視システムのファイル転
   送方法。
4. 【請求項４】 請求項３記載のネットワーク監視システ
   ムのファイル転送方法において、 ファイル転送を要求する前に、転送すべきファイルのリ
   ストを代理装置から監視装置に対して要求し、 この要求に応じて監視装置から代理装置にファイルリス
   トを送信し、 監視装置から受信したファイルが正常かどうかを前記フ
   ァイルリストに基づいて確認し、 この確認結果に応じたファイル送信結果を代理装置から
   監視装置に通知することを特徴とするネットワーク監視
   システムのファイル転送方法。