JPH1184862A - 電界カーテン装置及び現像装置 - Google Patents

電界カーテン装置及び現像装置

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JPH1184862A
JPH1184862A JP9250353A JP25035397A JPH1184862A JP H1184862 A JPH1184862 A JP H1184862A JP 9250353 A JP9250353 A JP 9250353A JP 25035397 A JP25035397 A JP 25035397A JP H1184862 A JPH1184862 A JP H1184862A
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JP
Japan
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electric field
voltage
toner
electrode
curtain device
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JP9250353A
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English (en)
Inventor
Susumu Mikawa
進 三河
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Minolta Co Ltd
Original Assignee
Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 3種以上の電極群に交流電圧を印加させてト
ナー等の粉体を搬送させる電界カーテン装置においてそ
の交流電源の数を少なくして、そのコストを低減できる
ようにし、また電界カーテン装置を用いた現像装置にお
いて、形成される画像にむらが生じるのを抑制して、良
好な画像が得られるようにする。 【解決手段】 n(n≧3)種の電極群22a 〜22c が順
々に繰り返して設けられた電界カーテン装置20におい
て、第n番目の電極群22c を除く第1番目〜第(n−
1)番目の各電極群に振幅と周波数が同一であって位相
が順々にπ/nずれた交流電圧を印加させるようにし、
この電界カーテン装置によりトナー2を像担持体1と対
向する現像領域に搬送して現像を行なう現像装置におい
て、第n番目の電極群における電極を現像領域において
像担持体と対向するように設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、複数の電極群に
位相の異なった交流電圧を印加し、各電極間に順々に進
行波型の電界を作用させてトナー等の粉体を搬送させる
ようにした電界カーテン装置及びこのような電界カーテ
ン装置を用いた現像装置に係り、特に、複数の電極群に
位相の異なった交流電圧を印加させる交流電源の数を減
少させた場合であっても、トナー等の粉体が電界カーテ
ン装置によって適切に搬送され、またこのような電界カ
ーテン装置を用いた現像装置において、適切な現像が行
なえるようにする点に特徴を有するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、特開昭48−84131号公
報等に示されるように、複数の電極群にそれぞれ位相の
異なった交流電圧を印加して、各電極間に進行波型の電
界を作用させ、これによってトナー等の粉体を搬送させ
るようにした電界カーテン装置が知られていた。
【0003】ここで、このような電界カーテン装置にお
いては、各電極群にそれぞれ異なった位相の交流電圧を
印加させるため、各電極群に対してそれぞれ位相の異な
った交流電圧を印加させる交流電源が必要となり、特
に、電極間に進行波型の電界を作用させてトナー等の粉
体を所定の方向に適切に搬送させるためには、3種以上
の電極群を設け、各電極群に交流電源からそれぞれ異な
った位相の交流電圧を作用させることが必要となり、電
界カーテン装置に用いる交流電源の数が多くなって、そ
のコストが高くつくという問題があった。
【0004】また、近年においては、このような電界カ
ーテン装置を用いてトナーを像担持体と対向する現像領
域に搬送させて現像を行なうようにした現像装置も提案
されている。
【0005】ここで、このような現像装置において、上
記の電界カーテン装置によってトナーを適切に搬送させ
るためには、電界カーテン装置における各電極群に周波
数が200Hz以下の低周波の交流電圧を印加させるこ
とが好ましかった。
【0006】しかし、このように電界カーテン装置の各
電極群に周波数が200Hz以下の交流電圧を印加させ
て、トナーを像担持体と対向する現像領域に搬送して現
像を行なうようにした場合、現像を行なうのに適した交
流電圧の周波数に比べて、上記の交流電圧の周波数が非
常に低いため、適切な現像が行なえなくなって、形成さ
れる画像にむらが発生するという問題があった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、複数の電
極群に位相の異なった交流電圧を印加し、各電極間に順
々に進行波型の電界を作用させてトナー等の粉体を搬送
させるようにした電界カーテン装置や、このような電界
カーテン装置を用いた現像装置における上記のような様
々な問題を解決することを課題とするものである。
【0008】すなわち、この発明においては、上記のよ
うな電界カーテン装置において、3種以上の電極群に交
流電圧を印加させ、各電極間に順々に進行波型の電界を
作用させてトナー等の粉体を搬送させるにあたり、その
電極群の一つに交流電圧を印加させなくても、トナー等
の粉体が適切に搬送されるようになり、電界カーテン装
置に用いる交流電源の数を少なくして、そのコストを低
減できるようにすると共に、このような電界カーテン装
置を用いた現像装置において、電界カーテン装置により
トナーを像担持体と対向する現像領域に搬送して現像を
行なう場合に、適切な現像が行なえるようになり、形成
される画像にむらが生じるのが抑制されて、良好な画像
が得られるようにすることを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1にお
ける電界カーテン装置においては、上記のような課題を
解決するために、n(n≧3)種の電極群が順々に繰り
返して設けられた電界カーテン装置において、第n番目
の電極群を除く第1番目〜第(n−1)番目の各電極群
に振幅と周波数が同一であって位相が順々にπ/nずれ
た交流電圧を印加させるようにした。
【0010】ここで、この請求項1における電界カーテ
ン装置のように、n(n≧3)種の電極群において、第
n番目の電極群を除く第1番目〜第(n−1)番目の各
電極群に振幅と周波数が同一であって、位相が順々にπ
/nずれた交流電圧を印加させると、第n番目の電極群
に交流電圧を印加させていないにも拘らず、各電極群が
順々に繰り返して設けられた各電極間においては、n種
の電極群にそれぞれ位相のずれた交流電圧を印加させた
場合と実質的に同じ進行波型の電界が作用して、トナー
等の粉体がこの電界カーテン装置によって適切に搬送さ
れるようになり、第n番目の電極群に印加させる交流電
源をなくすことができて、電界カーテン装置におけるコ
ストを低減できるようになる。
【0011】例えば、n=3の3種の電極群を用いた場
合においては、図1及び下記の(数1)に示すように、
第1番目と第2番目の電極群には電圧V1,V2とし
て、下記の式(1),(2)に示す振幅(Vpp/2)
と周波数が同じで、位相がπ/n(n=3)ずれた交流
電圧を印加させる一方、第3番目の電極群には電圧V3
として、式(3)に示すように全く電圧を印加させない
ようにする。
【0012】
【数1】 V1=(Vpp/2)sin ωt (1) V2=(Vpp/2)sin(ωt−π/3) (2) V3=0 (3)
【0013】そして、上記の各電極群における電極の幅
を0、電極間のピッチをdとした場合において、各電極
群が順々に繰り返して設けられた各電極間における電界
強度を求めると、下記の(数2)に示すように、第1番
目の電極群における電極と第2番目の電極群における電
極との間における電界強度EV1-V2 は下記の式(4)
に、第2番目の電極群における電極と第3番目の電極群
における電極との間における電界強度EV2-V3 は下記の
式(5)に、第3番目の電極群における電極と第1番目
の電極群における電極との間における電界強度EV3-V1
は下記の式(6)に示すようになる。
【0014】
【数2】 EV1-V2 =(Vpp/2d)sin(ωt+π/3) (4) EV2-V3 =(Vpp/2d)sin(ωt−π/3) (5) EV3-V1 =(Vpp/2d)sin(ωt−π) (6)
【0015】一方、従来の電界カーテン装置において、
n=3の3種の電極群を用いた場合においては、第1番
目〜第3番目の各電極群に電圧v1,v2,v3とし
て、図2及び下記の(数3)に示すように、第1番目〜
第3番目の各電極群にそれぞれ振幅(vpp/2)と周
波数が同じで、位相が2π/3ずつずれた交流電圧を印
加させるようになっている。
【0016】
【数3】 v1=(vpp/2)sin ωt (7) v2=(vpp/2)sin(ωt+2π/3) (8) v3=(vpp/2)sin(ωt−2π/3) (9)
【0017】そして、上記の場合と同様にして、各電極
群が順々に繰り返して設けられた各電極間における電界
強度を求めると、下記の(数4)に示すように、第1番
目の電極群における電極と第2番目の電極群における電
極との間における電界強度E v1-v2 は下記の式(10)
に、第2番目の電極群における電極と第3番目の電極群
における電極との間における電界強度Ev2-v3 は下記の
式(11)に、第3番目の電極群における電極と第1番
目の電極群における電極との間における電界強度E
v3-v1 は下記の式(12)に示すようになる。
【0018】
【数4】 Ev1-v2 =(31/2 ・vpp/2d)cos(ωt−2π/3) (10) Ev2-v3 =(31/2 ・vpp/2d)cos ωt (11) Ev3-v1 =(31/2 ・vpp/2d)cos(ωt+2π/3) (12)
【0019】ここで、上記の式(10)〜(12)にお
ける31/2 ・vppをVppとした場合においては、上
記の式(4)〜(6)と式(10)〜(12)は実質的
に同じ式となり、この発明の電界カーテン装置のように
第3番目の電極群に交流電圧を作用させなくても、各電
極群にそれぞれ位相のずれた交流電圧を印加させた従来
の電界カーテン装置の場合と同様に、各電極群が順々に
繰り返して設けられた各電極間においては進行波型の電
界が作用し、トナー等の粉体を適切に搬送できるように
なる。
【0020】なお、n種の電極群を設けた場合におい
て、第n番目の電極群に交流電圧を印加させないように
し、第1番目〜第(n−1)番目の各電極群にそれぞれ
位相がπ/nずれた交流電圧を印加させた場合も、上記
の場合と同様になり、n種の各電極群にそれぞれ位相の
ずれた交流電圧を印加させた場合と、実質的に同一の進
行波型の電界が作用し、トナー等の粉体を適切に搬送で
きるようになる。
【0021】また、この発明の請求項2における現像装
置においては、上記のような課題を解決するため、上記
の請求項1における電界カーテン装置によってトナーを
像担持体と対向する現像領域に搬送して現像を行なうに
あたり、交流電圧が印加されない第n番目の電極群にお
ける電極が現像領域において像担持体と対向するように
したのである。
【0022】そして、この請求項2における現像装置の
ように、交流電圧が印加されない第n番目の電極群にお
ける電極を現像領域において像担持体と対向するように
設けると、上記の電界カーテン装置によってトナーを効
率良く搬送させるために、第1番目〜第(n−1)番目
の各電極群に周波数が200Hz以下の低周波の交流電
圧を印加させた場合であっても、この低周波の交流電圧
による電界が現像領域において作用するのが抑制され
て、適切な現像が行なえるようになり、形成される画像
にむらが生じるということがなく、良好な画像が得られ
るようになる。
【0023】また、請求項3における現像装置のよう
に、前記の電界カーテン装置における少なくとも第n番
目の電極群に直流電圧を印加させるようにすると、この
直流電圧を適切に設定することにより、像担持体と第n
番目の電極群における電極とが対向する現像領域におい
て、適切な直流電界が作用して適切な現像が行なわれ、
良好な画像が得られるようになる。
【0024】ここで、現像を適切に行なうために印加さ
せる直流電圧は、電界カーテン装置における上記の第1
番目〜第(n−1)番目の各電極群に加える交流電圧に
比べて、その電圧が低いため、この直流電圧を第n番目
の電極群にだけ印加させた場合においても、各電極群が
順々に繰り返して設けられた各電極間に作用する進行波
型の電界に与える影響は少ないが、進行波型の電界に与
える影響をなくすためには、n種の各電極群に全て直流
電圧を印加させることが好ましい。
【0025】さらに、請求項4に示す現像装置のよう
に、前記の電界カーテン装置におけるn種の各電極群に
それぞれ上記の第1番目〜第(n−1)番目の各電極群
に印加させた交流電圧よりも高周波数の交流電圧を重畳
して印加させるようにすると、前記の電界カーテン装置
によるトナーの搬送に影響を与えることなく、第n番目
の電極群における電極が像担持体と対向する現像領域に
おいては、上記の高周波数の交流電圧による交流電界が
作用し、より適切な現像が行なえるようになる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態に係る
電界カーテン装置及びこのような電界カーテン装置を用
いた現像装置を添付図面に基づいて具体的に説明する。
【0027】(実施形態1)この実施形態における現像
装置においては、図3に示すように、その装置本体10
内に上下方向の仕切り壁11を設け、この仕切り壁11
によって装置本体10内を、トナー2を静電潜像が形成
された像担持体1と対向する現像領域に搬送させて現像
を行なうトナー搬送部12と、仕切り壁11の下方に設
けられた連通口11aを通してトナー搬送部12にトナ
ー2を供給するトナー収容部13とに分離させている。
【0028】また、この現像装置において、トナー2を
搬送させる電界カーテン装置20を設けるにあたって
は、上記のトナー搬送部12内において、装置本体10
及び上記の仕切り壁11と所要間隔を介するようにして
略三角柱状になった基材21を設け、この略三角柱状に
なった基材21における一つの頂点部分を平坦に形成し
て、この頂点部分を上記の像担持体1と対向するように
設けている。
【0029】そして、この基材21の表面と、この基材
21と対向する仕切り壁11の表面と、装置本体10の
底部とにおいて、それぞれ第1番目〜第3番目の3つの
電極群22a,22b,22cにおける各電極を所要間
隔を介して順々に繰り返して設け、上記の基材21にお
いて像担持体1と対向する平坦になった頂点部分に第3
番目の電極群22cにおける電極を位置させるようにし
ている。
【0030】また、上記の第1番目と第2番目の電極群
22a,22bとに2相交流電源23と直流電源24と
を接続させる一方、第3番目の電極群22cには2相交
流電源23を接続させずに直流電源24だけを接続させ
ている。
【0031】そして、この実施形態における現像装置に
おいては、上記の第1番目と第2番目の電極群22a,
22bとに、それぞれ上記の2相交流電源23から振幅
と周波数が同じで、位相がπ/n(n=3)の60°ず
れた交流電圧を印加させると共に、上記の直流電源24
から直流電圧を印加させる一方、上記の第3番目の電極
群22cに対しては、直流電源24から直流電圧だけを
印加させるようにしている。
【0032】ここで、上記のように第1番目と第2番目
の電極群22a,22bに2相交流電源23と直流電源
24とから上記のような交流電圧と直流電圧とを作用さ
せると共に、第3番目の電極群22cに直流電源24か
ら直流電圧を作用させると、前記のように第1番目〜第
3番目の各電極群22a,22b,22cが順々に繰り
返して設けられた各電極間において進行波型の電界が作
用するようになる。なお、この進行波型の電界によって
トナー2が適切に搬送されるようにするため、上記の2
相交流電源23から第1番目と第2番目の電極群22
a,22bとに印加させる交流電圧を200Hz以下に
なるようにする。
【0033】そして、装置本体10の底部に設けられた
各電極群22a〜22cにおいて作用する進行波型の電
界により、トナー収容部13に収容されたトナー2が仕
切り壁11の下方に設けられた連通口11aを通して順
々にトナー搬送部12に送り込まれるようになる。
【0034】また、このようにトナー搬送部12に送り
込まれたトナー2は、上記の基材21と仕切り壁11と
が対向する部分に設けられた各電極群22a〜22cに
おいて作用する進行波型の電界により、上記の基材21
と仕切り壁11との間を通して順々に上方に送られ、こ
の上方に送られたトナー2が上記の基材21に設けられ
た各電極群22a〜22cにおいて作用する進行波型の
電界により順々に像担持体1と対向する現像領域に導か
れるようになる。
【0035】そして、この現像領域において像担持体1
と対向する上記の第3番目の電極群22cにおける電極
に印加された直流電圧による直流電界の作用により、こ
のトナー2が像担持体1に形成された静電潜像に供給さ
れて現像が行なわれるようになる。
【0036】ここで、このように直流電圧だけが印加さ
れる第3番目の電極群22cにおける電極だけを現像領
域において像担持体1と対向させて現像を行なうと、上
記のようにトナー2を適切に搬送させるために第1番目
と第2番目の電極群22a,22bに2相交流電源23
から周波数が200Hz以下の交流電圧を印加させて
も、この交流電圧による電界が現像領域に作用するとい
うことが少なく、形成される画像にむらが発生するのが
抑制されるようになる。
【0037】そして、このようにして現像を行なった後
は、そのトナー2を上記の基材21に設けられた各電極
群22a〜22cにおいて作用する進行波型の電界によ
って装置本体10の底部側に順々に搬送し、このトナー
2を上記のようにトナー収容部13から連通口11aを
通してトナー搬送部12に送り込まれるトナー2と一緒
にしてトナー搬送部12内において循環させるようにす
る。
【0038】ここで、この実施形態の現像装置において
は、電界カーテン装置20によってトナー2を搬送させ
るにあたり、第3番目の電極群22cに交流電圧を印加
させるための交流電源を設ける必要がなく、そのコスト
が安くてすむようになる。
【0039】なお、この実施形態の現像装置において
は、第1番目と第2番目の電極群22a,22bに印加
された交流電圧による交流電界が現像領域に作用するの
を抑制するため、直流電圧だけが印加される第3番目の
電極群22cにおける電極だけが現像領域において像担
持体1と対向するようにしただけであるが、図4に示す
ように、上記の基材21を収容させる装置本体10にお
いて、像担持体1と対向する現像領域の両側部分にそれ
ぞれ第3番目の電極群22cと結線させたガード電極1
4を設け、このガード電極14に第3番目の電極群22
cと同じ直流電圧を印加させるようにし、第1番目と第
2番目の電極群22a,22bにおいて作用する交流電
界をこのガード電極14により遮蔽して、上記の交流電
界が現像領域に作用するのをより一層抑制させることも
できる。
【0040】(実施形態2)この実施形態における現像
装置においては、トナー2を搬送させる電界カーテン装
置20を設けるにあたり、図5に示すように、上記の図
3に示した実施形態1における現像装置と同様に、第1
番目と第2番目の電極群22a,22bとに2相交流電
源23を接続させると共に、第1番目〜第3番目の各電
極群22a,22b,22cに対して上記の直流電源2
4の他に高周波交流電源25を接続させるようにしてい
る。
【0041】そして、この高周波交流電源25から第1
番目〜第3番目の各電極群22a,22b,22cに対
して、上記の2相交流電源23から第1番目と第2番目
の電極群22a,22bとに印加させる交流電圧よりも
高周波数の交流電圧を印加させるようにし、例えば、上
記の2相交流電源23から第1番目と第2番目の電極群
22a,22bに周波数が60Hzの交流電圧を印加さ
せる一方、この高周波交流電源25からは周波数が3k
Hzの高周波数の交流電圧を印加させるようにする。
【0042】ここで、このように高周波交流電源25か
ら第1番目〜第3番目の各電極群22a〜22cに対し
て同じ高周波数の交流電圧を印加させると、各電極群2
2a〜22cが順々に繰り返して設けられた各電極間に
おいては、上記の実施形態1の場合と同じ進行波型の電
界が作用して、トナー2が上記の実施形態1の現像装置
と同様にして搬送されるようになる。
【0043】そして、前記のようにトナー2が搬送され
て像担持体1と対向する現像領域に搬送されてきた場
合、像担持体1と対向する位置に設けられた上記の第3
番目の電極群22cにおける電極には上記の直流電源2
4と高周波交流電源25とから直流電圧と高周波数の交
流電圧とが印加されて、直流電圧による直流電界と共に
高周波数の交流電圧による交流電界が現像領域に作用
し、この高周波数の交流電圧による交流電界の作用によ
りトナー2が上記の電極と像担持体1との間において振
動し、このトナー2が像担持体1に形成された潜像に適
切に供給されて現像が行なわれるようになり、階調性に
優れた良好な画像が得られるようになる。
【0044】ここで、上記の実施形態1の現像装置のよ
うに、第3番目の電極群22cに直流電圧だけを印加さ
せた場合と、この実施形態2の現像装置のように、第3
番目の電極群22cに直流電圧と高周波数の交流電圧と
を印加させた場合とにおいて、それぞれ像担持体1にお
ける表面電位Viと上記の直流電源24から印加させた
直流電圧Vbとの電位差ΔV(=|Vi−Vb|)と、
形成された画像における画像濃度IDとの関係を調べ、
その結果を図6に示した。
【0045】この結果、この実施形態2における現像装
置のように第3番目の電極群22cに直流電圧と高周波
数の交流電圧とを印加させた場合には、実施形態1の現
像装置のように第3番目の電極群22cに直流電圧だけ
を印加させた場合に比べて、上記の電位差ΔVの変化に
伴う画像濃度の変化が直線的で緩やかになり、実施形態
1の現像装置よりも階調性に優れた画像が得られるよう
になる。
【0046】なお、上記の実施形態1,2における各現
像装置においては、その装置本体10内に仕切り壁11
を設けて、トナー収容部13とトナー搬送部12とを分
離させるようにし、電界カーテン装置20によってトナ
ー収容部13に収容されたトナー2をトナー搬送部12
に搬送し、このトナー搬送部12においてトナー2を像
担持体1と対向する現像領域に搬送させ、さらにこのト
ナー2をトナー搬送部12において循環させるようにし
たが、現像装置自体の形態は、特に上記の実施形態1,
2に示すようなものに限定されず、どのような形態の現
像装置であってもよい。
【0047】例えば、図7や図8に示すように、トナー
2を搬送させる電界カーテン装置20の両側にトナー2
を収容させるトナー収容部13a,13bを設け、一方
のトナー収容部13aに収容されたトナー2を、上記の
実施形態1,2の場合と同様に、電界カーテン装置20
によって順々に像担持体1と対向する現像領域に搬送さ
せて現像を行ない、その後、このトナー2を他方のトナ
ー収容部13bに収容させ、この他方のトナー収容部1
3bにおけるトナー2の量が多くなった場合には、上記
の電界カーテン装置20によるトナー2の搬送方向を逆
方向にし、このようにトナー2を電界カーテン装置20
の両側に設けられたトナー収容部13a,13b間にお
いて往復移動させながら現像を行なうようにすることも
可能である。なお、上記のように電界カーテン装置20
によって搬送させるトナー2の搬送方向を変更させるに
あたっては、前記の2相交流電源23から第1番目と第
2番目の電極群22a,22bに印加させる交流電圧の
位相を反転させることによって行なうことができる。
【0048】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明の請求項
1における電界カーテン装置においては、n(n≧3)
種の電極群において、第n番目の電極群を除く第1番目
〜第(n−1)番目の各電極群に振幅と周波数が同一で
あって、位相が順々にπ/nずれた交流電圧を印加させ
るようにしたため、第n番目の電極群に交流電圧を印加
させていないにも拘らず、各電極群が順々に繰り返して
設けられた各電極間においては、n種の電極群にそれぞ
れ位相のずれた交流電圧を印加させた場合と実質的に同
じ進行波型の電界が作用し、トナー等の粉体がこの電界
カーテン装置によって適切に搬送されるようになった。
【0049】この結果、この発明の請求項1における電
界カーテン装置においては、第n番目の電極群に印加さ
せる交流電源をなくすことができて、電界カーテン装置
におけるコストを低減させることができた。
【0050】また、この発明の請求項2における現像装
置においては、上記の請求項1における電界カーテン装
置によってトナーを像担持体と対向する現像領域に搬送
して現像を行なうにあたり、交流電圧が印加されない第
n番目の電極群における電極が現像領域において像担持
体と対向するようにしたため、上記の電界カーテン装置
によってトナーを効率良く搬送させるために、第1番目
〜第(n−1)番目の各電極群に周波数が200Hz以
下の低周波の交流電圧を印加させた場合であっても、こ
の低周波の交流電圧による電界が現像領域において作用
するのが抑制されて、適切な現像が行なえるようにな
り、形成される画像にむらが生じるということがなく、
良好な画像が得られるようになった。
【0051】また、請求項3における現像装置のよう
に、前記の電界カーテン装置における少なくとも第n番
目の電極群に直流電圧を印加させると、この直流電圧を
適切に設定することにより、像担持体と第n番目の電極
群における電極とが対向する現像領域において、適切な
直流電界だけが作用して適切な現像が行なわれるように
なり、良好な画像が得られるようになった。
【0052】さらに、請求項4に示す現像装置のよう
に、前記の電界カーテン装置におけるn種の各電極群に
それぞれ上記の第1番目〜第(n−1)番目の各電極群
に印加させた交流電圧よりも高周波数の交流電圧を重畳
して印加させると、前記の電界カーテン装置によるトナ
ーの搬送に影響を与えることなく、第n番目の電極群に
おける電極が像担持体と対向する現像領域においては、
上記の高周波数の交流電圧による交流電界が作用し、よ
り適切な現像が行なわれ、階調性に優れた画像が得られ
るようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】3種の電極群を用いたこの発明の電界カーテン
装置において、各電極群に印加させる電圧の状態を示し
た図である。
【図2】3種の電極群を用いた従来の電界カーテン装置
において、各電極群に印加させる電圧の状態を示した図
である。
【図3】この発明の実施形態1に係る現像装置の状態を
示した概略説明図である。
【図4】上記の実施形態1における現像装置において、
装置本体が像担持体と対向する現像領域の両側部分に、
第3番目の電極群と結線させたガード電極を設けた状態
を示した部分拡大説明図である。
【図5】この発明の実施形態2に係る現像装置の状態を
示した概略説明図である。
【図6】実施形態1の現像装置と実施形態2の現像装置
とを用いて現像を行なった場合において、像担持体にお
ける表面電位Viと直流電源から印加させた直流電圧V
bとの電位差ΔV(=|Vi−Vb|)と形成された画
像における画像濃度IDとの関係を示した図である。
【図7】この発明に係る現像装置の変更例を示した概略
説明図である。
【図8】この発明に係る現像装置の他の変更例を示した
概略説明図である。
【符号の説明】 1 像担持体 2 トナー 20 電界カーテン装置 22a,22b,22c 電極群 23 2相交流電源 24 直流電源 25 高周波交流電源

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 n(n≧3)種の電極群が順々に繰り返
    して設けられた電界カーテン装置において、第n番目の
    電極群を除く第1番目〜第(n−1)番目の各電極群に
    振幅と周波数が同一であって位相が順々にπ/nずれた
    交流電圧を印加させるようにしたことを特徴とする電界
    カーテン装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載した電界カーテン装置に
    よってトナーを像担持体と対向する現像領域に搬送して
    現像を行なう現像装置であって、上記の第n番目の電極
    群における電極が現像領域において像担持体と対向する
    ように設けられてなることを特徴とする現像装置。
  3. 【請求項3】 請求項2に記載した現像装置において、
    前記の電界カーテン装置における少なくとも第n番目の
    電極群に直流電圧を印加させるようにしたことを特徴と
    する現像装置。
  4. 【請求項4】 請求項2又は3に記載した現像装置にお
    いて、前記の電界カーテン装置におけるn種の各電極群
    に、前記の第1番目〜第(n−1)番目の各電極群に印
    加させた交流電圧よりも高周波数の交流電圧を重畳して
    印加させるようにしたことを特徴とする現像装置。
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