JPH1184634A - 感光性樹脂版製造方法と装置 - Google Patents

感光性樹脂版製造方法と装置

Info

Publication number
JPH1184634A
JPH1184634A JP9247206A JP24720697A JPH1184634A JP H1184634 A JPH1184634 A JP H1184634A JP 9247206 A JP9247206 A JP 9247206A JP 24720697 A JP24720697 A JP 24720697A JP H1184634 A JPH1184634 A JP H1184634A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
exposure
transparent substrate
plate
relief
photosensitive resin
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9247206A
Other languages
English (en)
Inventor
Shinichi Kawatsuji
真一 川辻
Mitsuhiro Watanabe
光広 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Asahi Chemical Industry Co Ltd filed Critical Asahi Chemical Industry Co Ltd
Priority to JP9247206A priority Critical patent/JPH1184634A/ja
Publication of JPH1184634A publication Critical patent/JPH1184634A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高度な版面画像再現性を有する感光性樹脂版
を得る。 【解決手段】 感光性樹脂版の製造方法において、主露
光光源強度を50%以上減光するための手段を用いて露
光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダンボール印刷、フ
ィルム印刷、シール・ラベル印刷のような凸版印刷用感
光性樹脂版の製版方法及び装置に関わるものであり、特
に感光性樹脂版の画像再現性を改良するための製版方法
及び装置に関わるものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、この液状感光性樹脂を用いて印
刷版を製造するには、先ず図2に示すように、下部透明
基版1の上にネガフィルム3及びカバーフィルム4を真
空等の手段により密着して置き、その上にボトムオープ
ンバケット等により感光性樹脂層5を積層し、これにベ
ースフィルム6とマスキングフィルム7を重ねる。その
後、感光性樹脂版の厚みを決めるためにセットされたス
ペーサー8、9の上に置かれた上部透明基板2を通して
活性光を照射してレリーフ部分の基部を形成させるため
のマスキング露光を行い、次にレリーフ部分の画像を形
成させるために下部透明基板1側からネガフィルム3を
介して活性光を照射してレリーフ露光を行なった後、マ
スキングフィルム7を取り除いて、形成されたレリーフ
部をベースフィルム6に安定的に固定させるためのバッ
ク露光を上部透明基板2側から行なう。
【0003】この他に、最後のバック露光を行なわない
製版方法も時には用いられる。また、このような製版方
法において、近年では生産性を向上するために高い光源
強度の光源が多く用いられる傾向にある。次に、適当な
洗剤で未硬化部分を洗い出して現像し、後露光及び乾燥
処理を施せば、印刷版が得られる。
【0004】または、マスキングフィルムを使用しない
で、下部透明基板1の上にネガフィルム3及びカバーフ
ィルム4を密着して置き、その上に感光性樹脂層5を積
層し、これにベースフィルム7を重ねる。その後、感光
性樹脂版の厚みを決めるためにセットされたスペーサー
9の上に置かれた上部透明基板2を通して活性光を照射
して版の基部を形成させるためのバック露光を行い、次
に下部透明基板1側からネガフィルム3を介して活性光
を照射してレリーフ露光を行ない、現像、後露光及び乾
燥処理して版を得る方法も広く用いられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
技術でダンボール印刷等で一般的に用いられている印刷
版を製造すると、近年生産性を重視する結果、感光性樹
脂の感度(一定の活性光エネルギーで硬化する度合い)
が高くなる傾向にあり、更に前記したように製版装置の
光源強度が高まった事により、画像再現性が低下する
(原稿寸法に対して版面寸法が拡する)傾向が強くなっ
てきた結果、版面ゲイン及び印刷時のゲイン(原稿に対
する画像の太り)が大きくなるのを免れない。
【0006】従来、このような欠点を克服するために、
版を二層構成とし、版面側感光性樹脂の感度を低下させ
る方法(いわゆるキャップ版、特公平4−34147参
照)等が用いられてきたが、効果上の限界があり、必ず
しも満足のしうるものではなかった。そこで本発明はこ
のような従来方法による欠点を克服し、細線点画像や白
抜き画像での版面ゲインの少ない版を簡単に製版する装
置を提供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
について鋭意検討した結果、レリーフ露光光源強度を5
0%以上減光するための手段を用いて、製版を行うこと
により、上記課題が解決できることを見出した。すなわ
ち、本願は以下の発明を提供する。 (1)主露光光源強度を50%以上減光するための手段
を用いて露光することを特徴とする感光性樹脂版の製造
方法 (2)4mw/cm2以上の主露光光源強度を有する感
光性樹脂版製版装置において、主露光光源強度を50%
以上減光するための手段を設けたことを特徴とする感光
性樹脂版製版装置。
【0008】本願発明の具体的な実施態様としては、
(a)下部透明基板の上にネガフィルム、カバーフィル
ム、液状感光性樹脂、ベースフィルム、マスキングフィ
ルム、上部透明基板をこの順序に積層し、先ず上部透明
基板を通してマスキング露光を行ない、次いで下部透明
基板を通してて、レリーフ露光を行ない、更にマスキン
グフィルムを除去した上で、上部透明基板を通してバッ
ク露光を行なった後、未硬化の液状感光性樹脂を除去し
て感光性樹脂版を作成する方法、または、(b)下部透
明基板の上にネガフィルム、カバーフィルム、液状感光
性樹脂、ベースフィルム、上部透明基板をこの順序に積
層し、先ず上部透明基板を通してバック露光を行ない、
次いで下部透明基板を通してレリーフ露光光源強度を5
0%以上減光するスクリーンを透してレリーフ露光を行
なった後、未硬化の液状感光性樹脂を除去して感光性樹
脂版を作成する方法が挙げられる。
【0009】本願発明の製版方法においては、例えば、
特公昭52−7761号、特開昭60−191237
号、特開昭63−88555号、特開平1−24524
5号、特開平7−295218号公報等で示される、液
状感光性樹脂を使用する事ができ、また特開昭63−9
6661号公報で示される感光性樹脂版装置を使用する
事ができる。
【0010】通常、版厚が4mm以上のいわゆる厚手版
を製造する場合は、先ず図1のように、透明基板1の上
にネガフィルム3及びカバーフィルム4を重ねて置き、
透明基板1に加工された穴・溝及び真空配管によりネガ
フィルム3、カバーフィルム4を透明基板1に真空密着
し、その上に感光性樹脂5を積層する。次いでベースフ
ィルム6とマスキングフィルム7を重ねる。その後、感
光性樹脂版の厚みを決定するためにセットされたスペー
サー8,9の上に透明基板2を乗せ、この透明基板2を
通して活性光を照射してレリーフ部分の基部を形成させ
るための背面露光(マスキング露光)を行ない、次いで
画像のレリーフ部分を形成させるために透明基板1側か
らネガフィルム3を介して活性光を照射するレリーフ露
光をレリーフ光源と透明基板1の間に配設された活性光
を50%以上減光する減光スクリーン12を介して行な
う。次にマスキングフィルム7を取り除いて、形成され
たレリーフ部とベースフィルム6とを固定させるための
バック露光を透明基板2側から行なう。
【0011】また、バック露光を行なわないで感光性樹
脂版を製造する事も可能である。次に、適当な洗剤で未
硬化の感光性樹脂を洗浄除去し、後露光及び乾燥処理を
施す事により、印刷版が得られる。又、通常版厚が4m
m未満の比較的薄い版を製造する場合には、上記したマ
スキングフィルム7を使用しないで、先ず透明基板2を
通して版全面にレリーフ部分の基部を形成させるための
背面露光(バック露光)を行ない、次いで画像のレリー
フ部分を形成させるために透明基板1側からレリーフ露
光を行なう方法が行なわれる。
【0012】このようにして得られた印刷版は、従来の
方法によって製造された版に比べて、特に細線点や白抜
き細線点等微細な画像の版面ゲインが少なく、原稿に対
して高度の再現性を有する印刷画像を与えることができ
る。レリーフ光源強度の減光率としては、通常50%か
ら80%の範囲、好ましくは55%から70%の範囲
が、従来に比べての製版時間の延長が過大とならない、
有効性・実用性の高い条件である。
【0013】この製版に使用される透明基板としては、
ガラス及びクリスタル、アクリル樹脂、ポリカーボネー
ト樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂などのプラスチックや透明
セラミックが用いられる。本発明に使用される主露光光
源強度を50%以上減光する手段としては、減光スクリ
ーンが用いられ、金属製又は樹脂製網、樹脂フィルム、
ハニカム又は格子状ルーバー、織物等の材質のものが用
いられる。
【0014】本発明によれば、低い強度の活性光でレリ
ーフ(画像)露光が行なわれる事により、露光中の感光
性樹脂内や上下透明基板の表面での活性光の過度の散乱
や反射が緩和され、それにより画像エッジの感光性樹脂
の光硬化が減退(減速)される事により、版面ゲインが
極小化した版を製造する事ができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施例に基づき具
体的に説明する。
【0016】
【実施例1】高精度に研磨されたパイレックスガラス製
下部硬質透明基板の上にネガフィルム及びカバーフィル
ムを介して液状感光性樹脂APR(登録商標)F−30
0(旭化成工業株式会社)を積層して厚さ7mmの感光
性樹脂層を形成させ、その上にポリエステルベースフィ
ルム及びマスキングフィルムを介して高精度に研磨され
たパイレックスガラス製上部硬質基板を載置した。2枚
の硬質基板の間隔はスペーサにより保持した。次いで上
硬質基板より真空吸引して、ベースフィルム及びマスキ
ングフィルムの密着性を保ちながら3分間保持した後、
上部透明基板及びマスキングフィルムを通して活性光を
照射してマスキング露光を150秒間行なった。その
後、下部透明基板及びネガフィルムを通して、活性光を
60%減少するステンレスネット製スクリーンを介して
活性光を照射するレリーフ露光を300秒間行ない、次
いで、マスキングフィルムを除去した。
【0017】次に、上部透明基板を透して活性光を照射
するバック露光を20秒間行ない、画像形成露光を完了
した。このようにして露光処理した感光層を常法に従っ
て洗浄液で洗い出し、現像したのち、後露光し、乾燥す
ることにより、版厚7mmの印刷版を得た。この版の版
面画像再現特性を表1に示す。
【0018】
【比較例】実施例1において、減光スクリーンを設けず
120秒レリーフ露光を行なった以外は、実施例1と全
く同様にして版厚7mmの印刷版を得た。結果を表1に
示す。
【0019】
【表1】
【0020】
【実施例2】実施例1と同様の方法で、60%の減光率
を有する樹脂製フィルムを介して300秒間のレリーフ
露光を行なった以外は、実施例1と全く同様にして版を
得た。この版の版面画像再現性は、実施例1の版と同様
に版面ゲインの少なく、原稿に対して高度の忠実度の印
刷画像を得る事ができた。
【0021】
【発明の効果】本発明により、装置の大幅な改造をする
事なく、また作業者の負担を増す事なく、画像の版面ゲ
インが少ない、原稿に対する忠実度の高い印刷画像を与
える感光性樹脂版が簡単に得られるので、本発明は、ダ
ンボール印刷用、フィルム印刷用、ラベル印刷用などの
印刷版の製造方法及び製版装置として好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の減光スクリーンを使用した場合の感光
性樹脂版の露光工程の説明用断面図。
【図2】減光スクリーンを使用しない場合の感光性樹脂
版の露光工程の説明用断面図。
【図3】本発明の減光スクリーンを実装した感光性樹脂
版製版装置の外観図。
【符号の説明】
1.下部透明基板 2.上部透明基板 3.ネガフィルム 4.カバーフィルム 5.感光性樹脂層 6.ベースフィルム 7.マスキングフィルム 8.9.スペーサー 10.11.スポンジテープ 12.減光スクリーン 13.減光スクリーン巻き取りロール 14.下部(レリーフ)光源 15.上部光源 21.上部光源 22.下部光源 23.樹脂成型キャリッジ 24.操作パネル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主露光光源強度を50%以上減光するた
    めの手段を用いて露光することを特徴とする感光性樹脂
    版の製造方法。
  2. 【請求項2】 4mw/cm2以上の主露光光源強度を
    有する感光性樹脂版製版装置において、主露光光源強度
    を50%以上減光するための手段を設けたことを特徴と
    する感光性樹脂版製版装置。
JP9247206A 1997-09-11 1997-09-11 感光性樹脂版製造方法と装置 Pending JPH1184634A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9247206A JPH1184634A (ja) 1997-09-11 1997-09-11 感光性樹脂版製造方法と装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9247206A JPH1184634A (ja) 1997-09-11 1997-09-11 感光性樹脂版製造方法と装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1184634A true JPH1184634A (ja) 1999-03-26

Family

ID=17160033

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9247206A Pending JPH1184634A (ja) 1997-09-11 1997-09-11 感光性樹脂版製造方法と装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1184634A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001188354A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Asahi Kasei Corp 感光性樹脂凸版の製造方法、及びその製造装置
JP2002268230A (ja) * 2001-03-09 2002-09-18 Asahi Kasei Corp 感光性樹脂凸版の製造方法、装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001188354A (ja) * 1999-12-28 2001-07-10 Asahi Kasei Corp 感光性樹脂凸版の製造方法、及びその製造装置
JP2002268230A (ja) * 2001-03-09 2002-09-18 Asahi Kasei Corp 感光性樹脂凸版の製造方法、装置
JP4698044B2 (ja) * 2001-03-09 2011-06-08 旭化成イーマテリアルズ株式会社 感光性樹脂凸版の製造方法、装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA1328049C (en) Relief printing plate manufacture
JPH03209479A (ja) 露光方法
JPH0364860B2 (ja)
US5275919A (en) Process for making photosensitive resin printing plate and plate-making apparatus used therefor
JPH1184634A (ja) 感光性樹脂版製造方法と装置
JP3562865B2 (ja) 感光性樹脂版の製造方法
JPS62502364A (ja) プリント基板への光マスク位置合せ装置
JPH1184633A (ja) 感光性樹脂版の製造方法及び装置
JPS5863939A (ja) 印刷原版及びその製造方法
JP2529107B2 (ja) スクリ−ン印刷版の製造方法
JPH06230375A (ja) 導光板の網点パターン形成方法
JPH11151729A (ja) 高精度な感光性樹脂版の製造方法及び装置
JPH0527413A (ja) 露光装置用ホトマスク
JPS6030933B2 (ja) 印刷用原版の製作法
JPH09293675A (ja) 周辺露光装置
JP2894772B2 (ja) X線窓の製造方法
JPH05210231A (ja) 位相シフトマスク及びその製造方法
JPH02116852A (ja) パターン形成方法
JPH0685070B2 (ja) レジストパターンの現像方法
JP2617923B2 (ja) パターン形成方法
JPH02139561A (ja) パターン形成方法
JPH1184626A (ja) 露光装置
JPH03215864A (ja) 露光機
JPH03110164A (ja) 印刷用凸板の製造方法
JPH03226757A (ja) 感光性樹脂版の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040903

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070731

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20071120