JPH1184531A - プロジェクター - Google Patents

プロジェクター

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JPH1184531A
JPH1184531A JP10182802A JP18280298A JPH1184531A JP H1184531 A JPH1184531 A JP H1184531A JP 10182802 A JP10182802 A JP 10182802A JP 18280298 A JP18280298 A JP 18280298A JP H1184531 A JPH1184531 A JP H1184531A
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Motoyuki Fujimori
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光学系に搭載する赤・緑・青光用の液晶ライ
トバルブ相互間の画素ズレを抑え、上ケースを外した
だけで回路交換及び電気調整が可能とし、バラストと
パワーサプライを結合部材で相互補強し、バラストの
耐外乱性能を高め、本体の省スペース化を図ったプロ
ジェクターを得る。 【解決手段】デジタル回路を光学系で支持固定し、
アナログ回路の下ケースから露出した部分に固定手段・
電気的調整素を配置し、バラストとパワーサプライを
結合部材で連結固定し、二体構成したバラスト匡体を
重ね合わせて固定部を構成し、且、バラスト回路手段と
匡体の間に緩衝部材を介在させ、投射レンズ先端を基
板外形から外装正面側に突出させるように配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶パネルを用いた
プロジェクターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、SE出願整理No.32226
に開示されているようにハロゲンランプを用いてプロジ
ェクターを横型に構成し、外装ケースを構成する天板D
にスピ−カを取り付け、また、駆動用制御回路ユニット
はアナログ回路ユニットとデジタル回路ユニットに分離
し、そのいづれか一方をライトガイドユニットの上面
に、他方はライトガイドと外装ケース側板との間に配置
されている。更にインターフェース回路ユニット(明細
書は省略)は、背面板1Cに固定されて前記の他の回路
ユニットと配線接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術に於
けるハロゲンランプは光量が少ないため投影画面が暗
く、しかも演色性が低いため色再現が劣る欠点を有して
いた。そこで、これを改善するためにメタルハライドラ
ンプの採用が考えられる。ところが、メタルハライドラ
ンプはアーク放電によって発光させるため、高電圧を発
生させる光源駆動電源手段(以降バラストと云う)を必
要とする。このバラストは昇降用トランス及び大型コン
デンサをいくつも搭載しているため重くなり、横置き型
に構成したプロジェクターに固定した場合に耐外乱性能
が劣る問題点を有している。
【0004】次に、スピ−カを天板1Dに固定した構造
としているため、スピ−カ音の振動が天板1Dから底板
1Aに導わり、更にベースプレート及びベースプレート
上のすべての部品に導わる。従って、スピ−カ音の帯域
内の振動数と個々の部品の固有振動数が一致した所で共
振し、部品相互間のガタ、スキ間で当り、スレ等による
ビビリ音を発生する問題点を有している。特に天板1D
が共振すると個々の部品間のビビリ音は一段と増長され
ていた。
【0005】更に、駆動用制御回路ユニットを構成する
デジタル回路及びアナログ回路の固定構造に関して以下
の問題点を有していた。
【0006】デジタル回路201はライトガイド16
の上面側に支柱及びランプハウジングユニット15の一
部分にねじ固定されている。しかし、プロジェクター本
体に対して水平方向の落下、衝撃等の外乱が懸かった場
合、ランプハウジングユニット15が重いために変形す
る。そのためにデジタル回路201が変位し、各液晶ラ
イトバルブ54、55、56に導通用フラットケーブル
を介して外力が加わる。これにより、液晶ライトバルブ
の相互の位置がずれる。所謂、画素ズレを引き起こして
いた。尚、液晶ライトバルブの画素を高精細化してデジ
タル回路が大型になればデジタル回路自身の重量に起因
する画素ズレの危険性も増してしまう。
【0007】アナログ回路は主にビデオ信号処理を行
なっているが、天板1Dを外した状態での電気的調整、
検査及び不良回路の交換を必要とする。しかし、底面1
Aの立ち上り部分に隠れて上述の作業を阻害している。
【0008】背面板1Cに固定されたインターフェー
ス回路(明細書に記述省略)にハンダ付されたケーブル
類が駆動用制御回路ユニットに接続されている。このた
め、外装を組立てないと電気的動作の確認・調整ができ
ず、もし問題があった場合は再び外装を分解しなければ
ならない問題点を有していた。また、メタルハライドラ
ンプの光を赤・緑・青光に分離し、更に合成する方式を
プリズム方式からダイクロイックミラー方式にした場
合、投射レンズのバックフォーカスが大きくなり、これ
に対応するために投射レンズの長さが長くなる。これを
単純にプロジェクターの本体内に収納しようとすると、
外装手段は大きくなり、しかも重い上に、スペース効率
の悪いレイアウト設計となってしまう。
【0009】そこで本発明は上述のような問題点を補な
い、より信頼性・品質を高め、より安い商品を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のプロジェクター
は、 光源、該光源を駆動する光源駆動電源手段・発音手段
を制御・駆動する回路手段、該回路手段及び前記光源駆
動手段を動作させる電源手段、前記光源の光により映像
光として投射する光学系等を固定した基板を収納・装着
する下ケースと該下ケースを封止する上ケースから成る
外装手段により構成されるプロジェクターに於いて、前
記回路手段はデジタル回路、アナログ回路、及びインタ
ーフェース回路から構成され、前記デジタル回路は前記
光学系にねじ固定された少なくとも一つ以上の支軸にね
じ固定され、且、前記支軸は前記光学系を構成する下ラ
イトガイドに上ライトガイドをねじ固定することを兼ね
るように構成し、また、 前記アナログ回路は前記基板に装着した支柱に固定さ
れ、且、前記下ケースから断面上方向に露出する部分に
電気的調整素子及び前記支柱への固定手段を配置し、ま
た、 前記インターフェース回路は前記下ケースに嵌合支持
されるインターフェース回路枠に固定され、且、前記ア
ナログ回路とは直交するような接続固定するコネクター
によって接続固定するように構成し、また、 前記発音手段を前記上ケースに弾性部材を介して密接
するように前記電源手段に固定するようにし、また、 前記光源駆動電源手段を構成する匡体と前記電源手段
を構成する匡体を結合部材で連結固定するようにし、ま
た、 前記光源駆動電源手段を構成する匡体は二体構成と
し、前記基板への固定部は二体構成された相互の固定部
分を重ね合わせるように構成し、また、 前記光源駆動電源手段を構成する回路手段のほぼ中央
の両面に緩衝部材を前記匡体との間に介在させ、また、 前記外装手段を構成する下ケースの正面の両側に上下
方向に可動可能なように二対の足手段が配置され、該足
手段の間に前記光源駆動電源手段及び前記光学系を構成
する投射レンズを配置し、しかも、該投射レンズ先端が
前記光源駆動電源手段の端面より前記外装手段の正面方
向に突出するように配置する。
【0011】等を特徴としている。
【0012】
【実施例】本発明の実施例を図面に沿って説明する。
【0013】図1の組立平面図から説明すると、1は光
源であるメタルハライドランプであり、2は前記1を収
納、保持するランプハウジングであり、前記1と2でラ
ンプハウジングユニットを構成している。3は光源駆動
電源手段(バラスト)であり、前記メタルハライドラン
プ1を制御駆動している。4は電源手段(以降パワーサ
プライと云う)であり、5の発音手段(以降スピ−カと
云う)を搭載している。6は光学系であり、6aの投射
レンズを搭載した下ライトガイド6bと6cの上ライト
ガイドが6d、6e、6fの液晶ライトバルブ及びダイ
クロイックミラー(図中省略)等から構成され、前記メ
タルハライドランプ1の光を前記ダイクロイックミラー
によって赤、青、緑に分離し、前記液晶ライトバルブ6
d、6e、6fで変調し、再び前記ダイクロイックミラ
ーにより合成された映像光を前記投射レンズ6aが投射
可能としている。
【0014】7aはデジタル回路、7bはアナログ回
路、7cはインターフェース回路であり、これらによっ
て回路手段7を構成している。前記デジタル回路7aは
前記液晶ライトバルブ6d、6e、6fを制御駆動して
いる。前記アナログ回路7bは8の支柱へねじ固定する
固定手段を有しており、該支柱8には前記デジタル回路
7aもねじ固定することにより、相互支持を行なってい
る。前記インターフェース回路7cはS映像入力端子、
映像入力端子およびアナログRGB入力端子等の入力端
子群と前記アナログ回路7bと直交し、直接接続固定可
能な端子及び前記スピ−カ5を駆動するアンプ回路を実
装して成っており、9bのインターフェース回路枠にね
じ固定されている。
【0015】金属部材から成る10の基板上には前記
2、3、4、6、8等をねじ固定して基板ユニットを構
成している。前記基板ユニットは9aの下ケース体にね
じ固定され、前記インターフェース回路枠9bも前記下
ケース9aに嵌合支持され、且、ねじ固定されて、下ケ
ース9を構成している。前記下ケース9と同形状の上ケ
ース11(図中省略)を前記下ケース9にかぶせるよう
に固定して封止している。
【0016】図2は前記光学系6と前記回路手段7との
相互関係を示した部分組立断面図であり、前記基板10
に固定された前記下ライトガイド6bに固定された円柱
12(複数)に前記上ライトガイド6cが位置決めさ
れ、更に13の支軸によってねじ固定される。該支軸1
3は前記デジタル回路7aをねじ固定可能としている。
【0017】前記光学系6に支持される前記液晶ライト
バルブ6d、6e、6fは、6gのフラットケーブルに
よって7d(複数)のコネクタによって前記デジタル回
路7aへの導通を可能としている。
【0018】前記支柱8の一端は前記基板10にねじ固
定され、倒れ、傾き防止と回路間の相互位置を確保する
ことを兼ねて前記デジタル回路7aにねじ固定してい
る。また、前記下ケース9aの側端面から断面上方向に
露出した前記アナログ回路7bの部分に電気的調整素
子、導通接続用ケーブル類のコネクター類並びに、前記
支柱8とのねじ部分を配置し、且、前記電気的調整素子
(例えばトリマーコンデンサーや可変抵抗器など)は水
平もしくは垂直方向からドライバー等によって調整作業
が可能なように配置、構成されている。
【0019】図3は前記バラスト3及びパワーサプライ
4と周辺部品との相互関係を示した部分組立断面図であ
り、前記バラスト3はバラスト匡体3aと3bによって
匡体を構成し、該3aの切り起し部3c(複数)に回路
手段3dをネジ固定している。該3dには整流回路、昇
・降圧回路、電力制御回路等が搭載されている。前記メ
タルハライドランプ1を駆動するためには十数KVの電
圧が必要となるため、大きな昇降用トランス及び大型コ
ンデンサをいくつも必要としている。このため制御用ト
ランジスター、ダイオード等の大型な放熱用ヒートシン
ク3eを使用している。前記バラスト匡体3aと3bは
ネジ固定して一体化しており、前記基板10への固定部
分は前記3aと3bが重ね合わせるように構成してねじ
固定している。更に、前記回路手段3dのほぼ中央部に
緩衝部材3fを固定して前記3aとの隙間をなくし、更
に、前記3bに緩衝部材3gを固定して、前記ヒートシ
ンク3eの隙間をなくしている。
【0020】前記パワーサプライ4はパワーサプライ匡
体4aと4bによって匡体を構成し、前記4a、4bの
切り起し部分(複数)が回路手段4c(複数)を挟持及
びねじ固定している。前記パワーサプライ匡体4a、4
bはねじ固定して一体化しており、前記4a、4bの前
記基板10への固定部分は前記パワーサプライ4が前記
基板10に対して隙間を有するように、しかも、接触面
積が極力少なくなるように、且、適当な弾性部分を持た
せるように形成されている。また、前記パワーサプライ
匡体4bの天面の一部にはスピ−カ固定板14が溶接固
定され、先端側に前記スピ−カ5をねじ固定している。
該スピ−カ5の放音開口部には、弾性部材15を貼り付
けてあり、前記上ケース11に対して弾性力を利用して
溶接させて発音手段を構成している。
【0021】16は剛性を有する材質形成した結合部材
であり、一方は前記パワーサプライ匡体4bの折り曲げ
部にねじ固定し、他方は前記バランス筐体3aと3bの
固定ねじを利用して共締め固定することによって前記パ
ワーサプライ4とバラスト3を相互補強して固定力を高
めている。
【0022】図4は足手段の構造を示した部分組立断面
図であり、前記下ケース9aの正面の両側に一対配置し
ている。9cの軸受部材を前記下ケース9aにインサー
ト成形によって固定し、前記軸受部材9cにねじ切りし
た内径に17aの軸をねじ嵌合させ上下方向に移動可能
なように構成している。前記軸17aの下方端は6角形
の頭部を形成し、17bの軸固定板のねじ固定の度当り
としている。該軸固定板17bは17cの目隠し板と重
ねて17dの足部材にねじ固定する。該足部材17dの
他方の面には17eの足ゴムを接着固定しプロジェクタ
ー配置のスベリ止めとしている。前記軸17aの他方の
端には17fの止め板をねじ固定することによって、前
記軸受部材9cを度当りとして外れ防止を可能とするよ
うに足手段17を構成している。該足手段によってプロ
ジェクター本体をスクリーンに対して適正な姿勢とする
ように上下方向の調整を可能としている。前記足手段1
7の間に、前記バラスト3及び前記投射レンズ6aを配
置し、しかも、前記基板10の端面から前記投射レンズ
6aの先端が前記外装手段の正面方向に突出するように
配置させている。尚、前記下ケース9及び上ケース11
に摺動可能に案内されたレンズカバー18が前記投射レ
ンズ6aの先端側に配置されている。
【0023】
【発明の効果】本発明によれば以下の効果を有する。
【0024】前記デジタル回路は前記光学系にねじ固
定された少なくとも一つ以上の支軸にねじ固定され、
且、前記支軸は前記光学系を構成する下ライトガイドに
上ライトガイドをねじ固定することを兼ねるように構成
したことによって、 イ)前記デジタル回路と前記光学系は一体化されること
によって、振動、落下等による外乱に対しても同じ動き
をするため、前記デジタル回路に接続固定したフラット
ケーブル6gを介して前記液晶ライトバルブ6d、6
e、6fに加わる外力をなくすことができる。これによ
り、画素ズレを回避することが可能となる。従って、よ
り高精細画面化していく上で、より高画質及び高信頼性
の商品とすることができる。
【0025】ロ)前記支軸が前記下ライトガイドに前記
上ライトガイドを固定するねじも兼ねているため、部品
削減及び工数低減が可能となる。更に、前記支軸の平面
配置の間隔と位置を適切にすることによって前記ドライ
ブボードにケーブル数を押圧接続する外力が印加されて
も変形防止ができパターン切断、リード線断線、回路素
子の剥離の防止と周辺部品とのスキ間確保する上で有効
となる。
【0026】ハ)更に、前記光学系の組立、調整作業の
段階で前記デジタル回路も組立できるため、画素合わせ
調整作業後に前記光学系に外力の加わる機会を減少でき
るため、より品質の安定化が図れる。
【0027】前記アナログ回路は前記基板に装着した
支柱に固定され、且、前記下ケースから断面上方向に露
出する部分に電気的調整素子及び前記支柱への固定手段
を配置したことによって、 イ)外装組立工程の前の工程は勿論のこと外観組立工程
の途中に於いても電気的調整作業を行なうことができる
ため、回路を着脱せずに作業が可能となる。従って工程
を経るによって微調整を要する場合に於いても対応可能
となり工程設計の自由度が高まる。
【0028】ロ)また、回路交換が必要な場合に於いて
もねじ等による固定手段を露出させてあるので、上ケー
スを外すだけで対応可能となり工場内は勿論、アフター
サービス上作業の簡便性を高められる。
【0029】ハ)前記電気的調整素子は水平もしくは垂
直方向からドライバー等によって調整可能なように配置
されているため片手調整ができるため他方の手で測定機
器の調整ができ、作業効率が高まる。
【0030】前記インターフェース回路は前記下ケー
スに嵌合支持されるインターフェース回路枠に固定さ
れ、且、前記アナログ回路とは直交するような接続固定
するコネクターによって接続固定するように構成したこ
とによって、イ)組立と同時に導通接続が可能となり、
ケーブルを不要とし、組立工数の削減が可能となる。
【0031】ロ)従ってより省スペース化が可能とな
り、小型化に寄与する。
【0032】前記発音手段を前記上ケースに弾性部材
を介して密接するように前記電源手段に固定することに
よって、 イ)前記スピ−カの振動による本体の共振点を高い周波
数側にシフトさせ、しかも、前記弾性部材の弾性を利用
して前記上ケースに密接させることによって上ケースの
振動を抑え、総合的に共振による振幅を下げることによ
ってビビリ音を大巾に軽減することを可能とした。
【0033】ロ)前記パワーサプライ匡体の前記基板へ
のねじ固定部分を弾性を有し、しかも点接触に近づけ、
且、固定部以外は前記基板と隙間を設けることによって
前記スピ−カから伝わる振動の緩和を図ることを実現し
た。これにより周辺への振動の伝わりを軽減でき、振動
を嫌う光学系のビビリ音を回避できる。
【0034】前記光源駆動電源手段を構成する匡体と
前記電源手段を構成する匡体を結合部材で連結固定する
ことによって、 イ)横型のプロジェクターを構成する場合、前記パワー
サプライ及びバラストの配置構成上から、これ等は高い
重心位置になってしまう。このため、水平方向に印加さ
れる振動、落下等による外力によって前記基板への固定
部分及び全体に大きな力が掛り変形、破損等を引き起こ
してしまう。しかし、本願のように結合部材で連結固定
することによって相互補強することができ、信頼性を高
められる。
【0035】前記光源駆動電源手段を構成する匡体は
二体構成とし、前記基板への固定部は二体構成された相
互の固定部分を重ね合わせるように構成したことによっ
て、 イ)基板への固定部分に掛る応力を緩和し、耐外力によ
る信頼性を実用レベルまでに高めることができる。
【0036】ロ)更に、匡体の板厚を薄くして重量軽減
並びにコスト低減を図りながら耐外乱性を高められる。
【0037】前記光源駆動電源手段を構成する回路手
段のほぼ中央の両面に緩衝部材を前記匡体との間に介在
させることによって、 イ)前記、項で記載したような外乱が加わった場
合、回路手段のベースとなる回路基板は比較的重量が重
く、且、振動しやすいため、前記回路基板を支持する前
記バラスト匡体3aの切り起こし部3c(複数)に曲げ
応力が繰り返し掛るため疲労破壊を発生しやすい欠点を
補なうことが可能となる。
【0038】ロ)前記緩衝部材は接着テープの付いた発
泡ウレタン材であり、貼り付け場所は回路実装の部品及
び形状に応じた場所及び形状を選定でき、しかも治工具
も必要とせず状況に応じて短納期で安価で対応できる。
【0039】ハ)前記バラストの回路手段に実装されて
いる大型コンデンサーやトランス及びパッケージICの
振れを抑え振動等によるリード線の疲労破壊を回避する
と共に、 ニ)補強固定する接着剤を不要とし、その上に、該接着
剤から低温蒸発するシロキ酸の発生を防ぐことで、前記
メタルハライドランプの発光管表面に生ずる気相反応に
より発光管表面に付着する白膜発生を無くすことが可能
となる。これにより、ランプ照度の低下防止及び発光管
の放熱不足による変形、失透を抑えランプ寿命をより延
命化することを可能とする。従って、プロジェクターの
商品として最も大きな欠点であるランプ寿命を延ばし、
より商品性を高められる。
【0040】前記外装手段を構成する下ケースの正面
の両側に上下方向に可動可能なように一対の足手段が配
置され、該足手段の間の前記光源駆動電源手段及び前記
光学系を構成する投射レンズを配置し、しかも、該投射
レンズ先端が前記基板の端面より前記外装手段の正面方
向に突出するように配置したことによって、 イ)投射レンズをプロジェクター本体内に収納する基本
レイアウトに於いて、最も効率的な平面レイアウトが可
能となり、商品の小型化、軽量化に有効となる。
【0041】ロ)更に、プロジェクターの配置場所は天
井近くまたは柵及び机等の上であり塵が入りやすい使用
環境であるが、未使用時はレンズカバーを閉めておくこ
とにより塵の侵入を防ぎ、投影画質の劣化を防止でき
る。
【0042】ハ)外装手段の一部を投射レンズを覆う形
状にすることによって、プロジェクターらしいデザイン
ができ、商品イメージを高められる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の具体例を示す組立平面図。
【図2】図1の部分組立断面図。
【図3】図1の部分組立断面図。
【図4】足手段を示した部分組立断面図。
【符号の説明】
1 メタルハライドランプ 2 ランプハウジング 3 バラスト 3a バラスト匡体 3b バラスト匡体 3c 切り起し部(複数) 3d 回路手段 3f 緩衝部材 3g 緩衝部材 4 パワーサプライ 4a、4b パワーサプライ匡体 4c 回路手段 5 スピ−カ 6 光学系 6a 投射レンズ 6b 下ライトガイド 6c 上ライトガイド 6d、6e、6f 液晶ライトバルブ 6g フラットケーブル 7 回路手段 7a デジタル回路 7b アナログ回路 7c インターフェース回路 7d コネクタ 8 支柱 9 下ケース 9a 下ケース体 9b インターフェース回路枠 9c 軸受部材 10 基板 11 上ケース 12 円柱 13 支軸 14 スピ−カ固定板 15 弾性部材 16 結合部材 17 足手段 17a 軸 17b 軸固定板 17c 目隠し板 17d 足部材 17e 足ゴム 17f 止め板 18 レンズカバー
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 プロジェクター
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は液晶パネルを用いた
プロジェクターに関する。
【0002】
【従来の技術】従来は、SE出願整理No.32226
に開示されているようにハロゲンランプを用いてプロジ
ェクターを横型に構成し、外装ケースを構成する天板D
にスピ−カを取り付け、また、駆動用制御回路ユニット
はアナログ回路ユニットとデジタル回路ユニットに分離
し、そのいづれか一方をライトガイドユニットの上面
に、他方はライトガイドと外装ケース側板との間に配置
されている。更にインターフェース回路ユニット(明細
書は省略)は、背面板1Cに固定されて前記の他の回路
ユニットと配線接続されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術に於
けるハロゲンランプは光量が少ないため投影画面が暗
く、しかも演色性が低いため色再現が劣る欠点を有して
いた。そこで、これを改善するためにメタルハライドラ
ンプの採用が考えられる。ところが、メタルハライドラ
ンプはアーク放電によって発光させるため、高電圧を発
生させる光源駆動電源手段(以降バラストと云う)を必
要とする。このバラストは昇降用トランス及び大型コン
デンサをいくつも搭載しているため重くなり、横置き型
に構成したプロジェクターに固定した場合に耐外乱性能
が劣る問題点を有している。
【0004】次に、スピ−カを天板1Dに固定した構造
としているため、スピ−カ音の振動が天板1Dから底板
1Aに導わり、更にベースプレート及びベースプレート
上のすべての部品に導わる。従って、スピ−カ音の帯域
内の振動数と個々の部品の固有振動数が一致した所で共
振し、部品相互間のガタ、スキ間で当り、スレ等による
ビビリ音を発生する問題点を有している。特に天板1D
が共振すると個々の部品間のビビリ音は一段と増長され
ていた。
【0005】更に、駆動用制御回路ユニットを構成する
デジタル回路及びアナログ回路の固定構造に関して以下
の問題点を有していた。
【0006】デジタル回路201はライトガイド16
の上面側に支柱及びランプハウジングユニット15の一
部分にねじ固定されている。しかし、プロジェクター本
体に対して水平方向の落下、衝撃等の外乱が懸かった場
合、ランプハウジングユニット15が重いために変形す
る。そのためにデジタル回路201が変位し、各液晶ラ
イトバルブ54、55、56に導通用フラットケーブル
を介して外力が加わる。これにより、液晶ライトバルブ
の相互の位置がずれる。所謂、画素ズレを引き起こして
いた。尚、液晶ライトバルブの画素を高精細化してデジ
タル回路が大型になればデジタル回路自身の重量に起因
する画素ズレの危険性も増してしまう。
【0007】アナログ回路は主にビデオ信号処理を行
なっているが、天板1Dを外した状態での電気的調整、
検査及び不良回路の交換を必要とする。しかし、底面1
Aの立ち上り部分に隠れて上述の作業を阻害している。
【0008】背面板1Cに固定されたインターフェー
ス回路(明細書に記述省略)にハンダ付されたケーブル
類が駆動用制御回路ユニットに接続されている。このた
め、外装を組立てないと電気的動作の確認・調整ができ
ず、もし問題があった場合は再び外装を分解しなければ
ならない問題点を有していた。また、メタルハライドラ
ンプの光を赤・緑・青光に分離し、更に合成する方式を
プリズム方式からダイクロイックミラー方式にした場
合、投射レンズのバックフォーカスが大きくなり、これ
に対応するために投射レンズの長さが長くなる。これを
単純にプロジェクターの本体内に収納しようとすると、
外装手段は大きくなり、しかも重い上に、スペース効率
の悪いレイアウト設計となってしまう。
【0009】そこで本発明は上述のような問題点を補な
い、より信頼性・品質を高め、より安い商品を提供する
ことを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明のプロジェクター
は、本発明第1のプロジェクターは、光源と、前記光源
からの光を変調する光学系と、前記ライトバルブによっ
て変調された光を投射する投射レンズと、装置を駆動す
るための電源手段と、前記電源手段を収納する匡体に対
して固定された発音手段と、外装ケースと、を備えたプ
ロジェクターであって、前記発音手段と前記ケースとの
間には、弾性部材が設けられ、前記発音手段は、前記弾
性部材の弾性力によって前記ケースに対して密接されて
いることを特徴とする。
【0011】本発明第2のプロジェクターは、光源と、
前記光源からの光を変調する光学系と、前記ライトバル
ブによって変調された光を投射する投射レンズと、前記
装置を駆動するための電源手段と、前記光源を駆動する
ための光源駆動手段と、を備えたプロジェクターであっ
て、前記電源手段を収納する電源手段用匡体と、前記光
源駆動手段を収納する光源手段用匡体とを有し、前記電
源手段用匡体と前記光源駆動手段用匡体とが、連結固定
されていることを特徴とする。
【0012】本発明第3のプロジェクターは、光源と、
前記光源からの光を変調する光学系と、前記ライトバル
ブによって変調された光を投射する投射レンズと、前記
光源を駆動するための光源駆動手段と、を備えたプロジ
ェクターであって、前記光源駆動手段を収納する光源駆
動手段用匡体を有し、前記光源駆動手段用匡体は、複数
の部材によって構成され、前記匡体を構成する複数の部
材は、その一部が重なり部分を有するように構成され、
前記重なり部分が前記光源駆動手段を固定する固定面に
対して固定されてなることを特徴とする。
【0013】また、上記第3のプロジェクターにおい
て、前記光源駆動手段用匡体内には回路手段が配置さ
れ、前記回路手段と前記匡体との間には緩衝部材が設け
られていることを特徴とする。
【0014】また、上記第3のプロジェクターにおい
て、前記光源駆動手段は、回路手段とヒートシンクとを
有し、前記回路手段と前記ヒートシンクとの間には緩衝
部材が設けられていることを特徴とする。
【0015】本発明第4のプロジェクターは、光源と、
前記光源からの光を変調する光学系と、前記ライトバル
ブによって変調された光を投射する投射レンズと、前記
光源を駆動するための光源駆動手段と、外装ケースと、
前記外装ケースに対して移動可能に取り付けられた一対
の足手段と、を備えたプロジェクターであって、前記一
対の足手段の間に、前記光源駆動手段と前記投射レンズ
とが配置されており、前記投射レンズの先端は前記光源
駆動搭載面の端部よりも突出するように配置されている
ことを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に沿っ
て説明する。
【0017】図1の組立平面図から説明すると、1は光
源であるメタルハライドランプであり、2は前記1を収
納、保持するランプハウジングであり、前記1と2でラ
ンプハウジングユニットを構成している。3は光源駆動
電源手段(バラスト)であり、前記メタルハライドラン
プ1を制御駆動している。4は電源手段(以降パワーサ
プライと云う)であり、5の発音手段(以降スピ−カと
云う)を搭載している。6は光学系であり、6aの投射
レンズを搭載した下ライトガイド6bと6cの上ライト
ガイドが6d、6e、6fの液晶ライトバルブ及びダイ
クロイックミラー(図中省略)等から構成され、前記メ
タルハライドランプ1の光を前記ダイクロイックミラー
によって赤、青、緑に分離し、前記液晶ライトバルブ6
d、6e、6fで変調し、再び前記ダイクロイックミラ
ーにより合成された映像光を前記投射レンズ6aが投射
可能としている。
【0018】7aはデジタル回路、7bはアナログ回
路、7cはインターフェース回路であり、これらによっ
て回路手段7を構成している。前記デジタル回路7aは
前記液晶ライトバルブ6d、6e、6fを制御駆動して
いる。前記アナログ回路7bは8の支柱へねじ固定する
固定手段を有しており、該支柱8には前記デジタル回路
7aもねじ固定することにより、相互支持を行なってい
る。前記インターフェース回路7cはS映像入力端子、
映像入力端子およびアナログRGB入力端子等の入力端
子群と前記アナログ回路7bと直交し、直接接続固定可
能な端子及び前記スピ−カ5を駆動するアンプ回路を実
装して成っており、9bのインターフェース回路枠にね
じ固定されている。
【0019】金属部材から成る10の基板上には前記
2、3、4、6、8等をねじ固定して基板ユニットを構
成している。前記基板ユニットは9aの下ケース体にね
じ固定され、前記インターフェース回路枠9bも前記下
ケース9aに嵌合支持され、且、ねじ固定されて、下ケ
ース9を構成している。前記下ケース9と同形状の上ケ
ース11(図中省略)を前記下ケース9にかぶせるよう
に固定して封止している。
【0020】図2は前記光学系6と前記回路手段7との
相互関係を示した部分組立断面図であり、前記基板10
に固定された前記下ライトガイド6bに固定された円柱
12(複数)に前記上ライトガイド6cが位置決めさ
れ、更に13の支軸によってねじ固定される。該支軸1
3は前記デジタル回路7aをねじ固定可能としている。
【0021】前記光学系6に支持される前記液晶ライト
バルブ6d、6e、6fは、6gのフラットケーブルに
よって7d(複数)のコネクタによって前記デジタル回
路7aへの導通を可能としている。
【0022】前記支柱8の一端は前記基板10にねじ固
定され、倒れ、傾き防止と回路間の相互位置を確保する
ことを兼ねて前記デジタル回路7aにねじ固定してい
る。また、前記下ケース9aの側端面から断面上方向に
露出した前記アナログ回路7bの部分に電気的調整素
子、導通接続用ケーブル類のコネクター類並びに、前記
支柱8とのねじ部分を配置し、且、前記電気的調整素子
(例えばトリマーコンデンサーや可変抵抗器など)は水
平もしくは垂直方向からドライバー等によって調整作業
が可能なように配置、構成されている。
【0023】図3は前記バラスト3及びパワーサプライ
4と周辺部品との相互関係を示した部分組立断面図であ
り、前記バラスト3はバラスト匡体3aと3bによって
匡体を構成し、該3aの切り起し部3c(複数)に回路
手段3dをネジ固定している。該3dには整流回路、昇
・降圧回路、電力制御回路等が搭載されている。前記メ
タルハライドランプ1を駆動するためには十数KVの電
圧が必要となるため、大きな昇降用トランス及び大型コ
ンデンサをいくつも必要としている。このため制御用ト
ランジスター、ダイオード等の大型な放熱用ヒートシン
ク3eを使用している。前記バラスト匡体3aと3bは
ネジ固定して一体化しており、前記基板10への固定部
分は前記3aと3bが重ね合わせるように構成してねじ
固定している。更に、前記回路手段3dのほぼ中央部に
緩衝部材3fを固定して前記3aとの隙間をなくし、更
に、前記3bに緩衝部材3gを固定して、前記ヒートシ
ンク3eの隙間をなくしている。
【0024】前記パワーサプライ4はパワーサプライ匡
体4aと4bによって匡体を構成し、前記4a、4bの
切り起し部分(複数)が回路手段4c(複数)を挟持及
びねじ固定している。前記パワーサプライ匡体4a、4
bはねじ固定して一体化しており、前記4a、4bの前
記基板10への固定部分は前記パワーサプライ4が前記
基板10に対して隙間を有するように、しかも、接触面
積が極力少なくなるように、且、適当な弾性部分を持た
せるように形成されている。また、前記パワーサプライ
匡体4bの天面の一部にはスピ−カ固定板14が溶接固
定され、先端側に前記スピ−カ5をねじ固定している。
該スピ−カ5の放音開口部には、弾性部材15を貼り付
けてあり、前記上ケース11に対して弾性力を利用して
密接させて発音手段を構成している。
【0025】16は剛性を有する材質形成した結合部材
であり、一方は前記パワーサプライ匡体4bの折り曲げ
部にねじ固定し、他方は前記バランス筐体3aと3bの
固定ねじを利用して共締め固定することによって前記パ
ワーサプライ4とバラスト3を相互補強して固定力を高
めている。
【0026】図4は足手段の構造を示した部分組立断面
図であり、前記下ケース9aの正面の両側に一対配置し
ている。9cの軸受部材を前記下ケース9aにインサー
ト成形によって固定し、前記軸受部材9cにねじ切りし
た内径に17aの軸をねじ嵌合させ上下方向に移動可能
なように構成している。前記軸17aの下方端は6角形
の頭部を形成し、17bの軸固定板のねじ固定の度当り
としている。該軸固定板17bは17cの目隠し板と重
ねて17dの足部材にねじ固定する。該足部材17dの
他方の面には17eの足ゴムを接着固定しプロジェクタ
ー配置のスベリ止めとしている。前記軸17aの他方の
端には17fの止め板をねじ固定することによって、前
記軸受部材9cを度当りとして外れ防止を可能とするよ
うに足手段17を構成している。該足手段によってプロ
ジェクター本体をスクリーンに対して適正な姿勢とする
ように上下方向の調整を可能としている。前記足手段1
7の間に、前記バラスト3及び前記投射レンズ6aを配
置し、しかも、前記基板10の端面から前記投射レンズ
6aの先端が前記外装手段の正面方向に突出するように
配置させている。尚、前記下ケース9及び上ケース11
に摺動可能に案内されたレンズカバー18が前記投射レ
ンズ6aの先端側に配置されている。
【0027】本実施形態によれば以下の効果を有する。
【0028】前記デジタル回路は前記光学系にねじ固
定された少なくとも一つ以上の支軸にねじ固定され、
且、前記支軸は前記光学系を構成する下ライトガイドに
上ライトガイドをねじ固定することを兼ねるように構成
したことによって、 イ)前記デジタル回路と前記光学系は一体化されること
によって、振動、落下等による外乱に対しても同じ動き
をするため、前記デジタル回路に接続固定したフラット
ケーブル6gを介して前記液晶ライトバルブ6d、6
e、6fに加わる外力をなくすことができる。これによ
り、画素ズレを回避することが可能となる。従って、よ
り高精細画面化していく上で、より高画質及び高信頼性
の商品とすることができる。
【0029】ロ)前記支軸が前記下ライトガイドに前記
上ライトガイドを固定するねじも兼ねているため、部品
削減及び工数低減が可能となる。更に、前記支軸の平面
配置の間隔と位置を適切にすることによって前記ドライ
ブボードにケーブル数を押圧接続する外力が印加されて
も変形防止ができパターン切断、リード線断線、回路素
子の剥離の防止と周辺部品とのスキ間確保する上で有効
となる。
【0030】ハ)更に、前記光学系の組立、調整作業の
段階で前記デジタル回路も組立できるため、画素合わせ
調整作業後に前記光学系に外力の加わる機会を減少でき
るため、より品質の安定化が図れる。
【0031】前記アナログ回路は前記基板に装着した
支柱に固定され、且、前記下ケースから断面上方向に露
出する部分に電気的調整素子及び前記支柱への固定手段
を配置したことによって、 イ)外装組立工程の前の工程は勿論のこと外観組立工程
の途中に於いても電気的調整作業を行なうことができる
ため、回路を着脱せずに作業が可能となる。従って工程
を経るによって微調整を要する場合に於いても対応可能
となり工程設計の自由度が高まる。
【0032】ロ)また、回路交換が必要な場合に於いて
もねじ等による固定手段を露出させてあるので、上ケー
スを外すだけで対応可能となり工場内は勿論、アフター
サービス上作業の簡便性を高められる。
【0033】ハ)前記電気的調整素子は水平もしくは垂
直方向からドライバー等によって調整可能なように配置
されているため片手調整ができるため他方の手で測定機
器の調整ができ、作業効率が高まる。
【0034】前記インターフェース回路は前記下ケー
スに嵌合支持されるインターフェース回路枠に固定さ
れ、且、前記アナログ回路とは直交するような接続固定
するコネクターによって接続固定するように構成したこ
とによって、 イ)組立と同時に導通接続が可能となり、ケーブルを不
要とし、組立工数の削減が可能となる。
【0035】ロ)従ってより省スペース化が可能とな
り、小型化に寄与する。
【0036】前記発音手段を前記上ケースに弾性部材
を介して密接するように前記電源手段に固定することに
よって、 イ)前記スピ−カの振動による本体の共振点を高い周波
数側にシフトさせ、しかも、前記弾性部材の弾性を利用
して前記上ケースに密接させることによって上ケースの
振動を抑え、総合的に共振による振幅を下げることによ
ってビビリ音を大巾に軽減することを可能とした。
【0037】ロ)前記パワーサプライ匡体の前記基板へ
のねじ固定部分を弾性を有し、しかも点接触に近づけ、
且、固定部以外は前記基板と隙間を設けることによって
前記スピ−カから伝わる振動の緩和を図ることを実現し
た。これにより周辺への振動の伝わりを軽減でき、振動
を嫌う光学系のビビリ音を回避できる。
【0038】前記光源駆動電源手段を構成する匡体と
前記電源手段を構成する匡体を結合部材で連結固定する
ことによって、 イ)横型のプロジェクターを構成する場合、前記パワー
サプライ及びバラストの配置構成上から、これ等は高い
重心位置になってしまう。このため、水平方向に印加さ
れる振動、落下等による外力によって前記基板への固定
部分及び全体に大きな力が掛り変形、破損等を引き起こ
してしまう。しかし、本願のように結合部材で連結固定
することによって相互補強することができ、信頼性を高
められる。
【0039】前記光源駆動電源手段を構成する匡体は
二体構成とし、前記基板への固定部は二体構成された相
互の固定部分を重ね合わせるように構成したことによっ
て、 イ)基板への固定部分に掛る応力を緩和し、耐外力によ
る信頼性を実用レベルまでに高めることができる。
【0040】ロ)更に、匡体の板厚を薄くして重量軽減
並びにコスト低減を図りながら耐外乱性を高められる。
【0041】前記光源駆動電源手段を構成する回路手
段のほぼ中央の両面に緩衝部材を前記匡体との間に介在
させることによって、 イ)前記、項で記載したような外乱が加わった場
合、回路手段のベースとなる回路基板は比較的重量が重
く、且、振動しやすいため、前記回路基板を支持する前
記バラスト匡体3aの切り起こし部3c(複数)に曲げ
応力が繰り返し掛るため疲労破壊を発生しやすい欠点を
補なうことが可能となる。
【0042】ロ)前記緩衝部材は接着テープの付いた発
泡ウレタン材であり、貼り付け場所は回路実装の部品及
び形状に応じた場所及び形状を選定でき、しかも治工具
も必要とせず状況に応じて短納期で安価で対応できる。
【0043】ハ)前記バラストの回路手段に実装されて
いる大型コンデンサーやトランス及びパッケージICの
振れを抑え振動等によるリード線の疲労破壊を回避する
と共に、 ニ)補強固定する接着剤を不要とし、その上に、該接着
剤から低温蒸発するシロキ酸の発生を防ぐことで、前記
メタルハライドランプの発光管表面に生ずる気相反応に
より発光管表面に付着する白膜発生を無くすことが可能
となる。これにより、ランプ照度の低下防止及び発光管
の放熱不足による変形、失透を抑えランプ寿命をより延
命化することを可能とする。従って、プロジェクターの
商品として最も大きな欠点であるランプ寿命を延ばし、
より商品性を高められる。
【0044】前記外装手段を構成する下ケースの正面
の両側に上下方向に可動可能なように一対の足手段が配
置され、該足手段の間の前記光源駆動電源手段及び前記
光学系を構成する投射レンズを配置し、しかも、該投射
レンズ先端が前記基板の端面より前記外装手段の正面方
向に突出するように配置したことによって、 イ)投射レンズをプロジェクター本体内に収納する基本
レイアウトに於いて、最も効率的な平面レイアウトが可
能となり、商品の小型化、軽量化に有効となる。
【0045】ロ)更に、プロジェクターの配置場所は天
井近くまたは柵及び机等の上であり塵が入りやすい使用
環境であるが、未使用時はレンズカバーを閉めておくこ
とにより塵の侵入を防ぎ、投影画質の劣化を防止でき
る。
【0046】ハ)外装手段の一部を投射レンズを覆う形
状にすることによって、プロジェクターらしいデザイン
ができ、商品イメージを高められる。
【0047】
【発明の効果】本発明第1のプロジェクターによれば、
発音手段の振動による本体の共振点を高い周波数側にシ
フトさせ、しかも、ケースの振動を抑え、総合的に共振
による振幅を下げることができ、ビビリ音を大幅に軽減
することが可能となる。
【0048】本発明第2のプロジェクターによれば、相
互補強により、振動、落下等による外力による変形や破
損等を防止し、信頼性を高めることができる。
【0049】本発明第3のプロジェクターによれば、光
源駆動手段用匡体の装置内への固定部分にかかる応力を
緩和し、外力に対する信頼性を実用レベルまでに高める
ことができる。さらに、匡体の板厚を薄くして、重量軽
減並びにコスト低減を図りながら耐外乱性を高めること
が可能となる。
【0050】また、第3のプロジェクターにおいて、光
源駆動手段用匡体内に配置された回路手段と匡体との間
に緩衝部材を設けたり、回路手段とヒートシンクとの間
に緩衝部材を設けたりするることにより、回路基板の支
持部の疲労破壊を防止することが可能となる。
【0051】また、本発明第4のプロジェクターによれ
ば、効率的な平面レイアウトが可能となり、装置の小型
化、軽量化を実現する上で有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の具体例を示す組立平面図。
【図2】 図1の部分組立断面図。
【図3】 図1の部分組立断面図。
【図4】 足手段を示した部分組立断面図。
【符号の説明】 1 メタルハライドランプ 2 ランプハウジング 3 バラスト 3a バラスト匡体 3b バラスト匡体 3c 切り起し部(複数) 3d 回路手段 3f 緩衝部材 3g 緩衝部材 4 パワーサプライ 4a、4b パワーサプライ匡体 4c 回路手段 5 スピ−カ 6 光学系 6a 投射レンズ 6b 下ライトガイド 6c 上ライトガイド 6d、6e、6f 液晶ライトバルブ 6g フラットケーブル 7 回路手段 7a デジタル回路 7b アナログ回路 7c インターフェース回路 7d コネクタ 8 支柱 9 下ケース 9a 下ケース体 9b インターフェース回路枠 9c 軸受部材 10 基板 11 上ケース 12 円柱 13 支軸 14 スピ−カ固定板 15 弾性部材 16 結合部材 17 足手段 17a 軸 17b 軸固定板 17c 目隠し板 17d 足部材 17e 足ゴム 17f 止め板 18 レンズカバー

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】光源、該光源を駆動する光源駆動電源手段
    ・発音手段を制御・駆動する回路手段、該回路手段及び
    前記光源駆動手段を動作させる電源手段、前記光源の光
    により映像光として投射する光学系等を固定した基板を
    収納・装着する下ケースと該下ケースを封止する上ケー
    スから成る外装手段により構成される投射型液晶プロジ
    ェクターに於いて、前記回路手段はデジタル回路、アナ
    ログ回路、及びインターフェース回路から構成され、前
    記デジタル回路は前記光学系にねじ固定された少なくと
    も一つ以上の支軸にねじ固定され、且、前記支軸は前記
    光学系を構成する下ライトガイドに上ライトガイドをね
    じ固定することを兼ねるように構成されたことを特徴と
    する投射型液晶プロジェクターの構造。
  2. 【請求項2】前記アナログ回路は前記基板に装着した支
    柱に固定され、且、前記下ケースから断面上方向に露出
    する部分に電気的調整素子及び前記支柱への固定手段を
    配置したことを特徴とする請求項1記載の投射型液晶プ
    ロジェクターの構造。
  3. 【請求項3】前記インターフェース回路は前記下ケース
    に嵌合支持されるインターフェース回路枠に固定され、
    且、前記アナログ回路とは直交するような接続固定する
    コネクターによって接続固定するように構成したことを
    特徴とする請求項1記載の投射型液晶プロジェクターの
    構造。
  4. 【請求項4】前記発音手段を前記上ケースに弾性部材を
    介して密接するように前記電源手段に固定することを特
    徴とする投射型液晶プロジェクターの構造。
  5. 【請求項5】前記光源駆動電源手段を構成する匡体と前
    記電源手段を構成する匡体を結合部材で連結固定するこ
    とを特徴とする投射型液晶プロジェクターの構造。
  6. 【請求項6】前記光源駆動電源手段を構成する匡体は二
    体構成とし、前記基板への固定部は二体構成された相互
    の固定部分を重ね合わせるように構成したことを特徴と
    する投射型液晶プロジェクターの構造。
  7. 【請求項7】前記光源駆動電源手段を構成する回路手段
    のほぼ中央の両面に緩衝部材を前記匡体との間に介在さ
    せたことを特徴とする請求項6記載の投射型液晶プロジ
    ェクターの構造。
  8. 【請求項8】前記外装手段を構成する下ケースの正面の
    両側に上下方向に可動可能なように二対の足手段が配置
    され、該足手段の間に前記光源駆動電源手段及び前記光
    学系を構成する投射レンズを配置し、しかも、該投射レ
    ンズ先端が前記基板の端面より前記外装手段の正面方向
    に突出するように配置したことを特徴とする投射型液晶
    プロジェクターの構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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