JPH1184195A - 光学部品の光軸調整装置 - Google Patents

光学部品の光軸調整装置

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JPH1184195A
JPH1184195A JP24735397A JP24735397A JPH1184195A JP H1184195 A JPH1184195 A JP H1184195A JP 24735397 A JP24735397 A JP 24735397A JP 24735397 A JP24735397 A JP 24735397A JP H1184195 A JPH1184195 A JP H1184195A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光学素子の光軸と直交する面内方向の位置調
整を装置一側のみから行えるようにし、調整が容易で、
装置の小型軽量化,高密度実装化を可能とする。 【解決手段】 光学素子1を光軸方向と直交するX軸,
Y軸方向に調整する光学部品の光軸調整装置であって、
光学素子1を保持する、上側面両端にX軸方向からY軸
方向に向かって傾斜する斜面2a,2bを備えたブロッ
ク2と、ブロック2を、X,Y軸方向に移動可能に収納
する外側筐体3と、外側筐体3の上面側に配設されたX
軸調整ネジ5,6とY軸調整ネジ7を具備し、X軸調整
ネジ5,6が、Y軸方向に所定間隔で配設され外側筐体
3のタップ孔3cに螺合,貫通し、先端がブロック2の
斜面2a,2bに当接しブロック2を押圧するととも
に、Y軸調整ネジ7が、Y軸方向に配設され外側筐体3
の貫通孔3dにX軸方向に移動可能に貫通し、先端がブ
ロック2のタップ穴2cに螺合する構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学部品の光軸調
整装置に関し、特に、光学素子の光軸と直交する面内方
向の位置調整を装置の一側のみから行えるようにするこ
とにより、小型軽量でかつ高密度に実装された機器内に
おいても、容易に光学素子の調整が可能で、高密度実装
及び高アライメント精度が要求される人工衛星搭載用の
光学系通信機器等に好適な光学部品の光軸調整装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、フォトダイオード等の光学素子の
光軸と直交する面内方向(±X,Y軸方向)の位置調整
をする際には、光学素子を組み込んだブロックを外側筐
体に収納,保持し、このブロックを両側からネジ部材で
押し引きをしすることによって位置の微調整を行ってい
た。図6を参照して、この種の従来の光学部品の光軸調
整装置を説明する。図6は、従来の光学部品の光軸調整
装置を示しており、(a)は一部切り欠き部分を含む正
面図であり、(b)は側面図である。
【0003】同図に示すように、従来の光学部品の光軸
調整装置は、光学素子100を光軸方向と直交する面内
のX軸及びY軸方向に調整する装置であり、光学素子1
00が組み込まれたブロック200を外側筐体300の
収納部300aに移動可能に収納している。
【0004】ブロック200は、中心に光学素子100
を保持する筐体状部材で、四隅がそれぞれX軸方向から
Y軸方向に向かって傾斜する斜面となっている。そし
て、ブロック200を収納する外側筐体300の両側面
には、ブロック200の四隅の斜面に対応する位置にタ
ップ孔が切ってあり、四本の調整ネジ500,500,
500,500が貫通,螺合している。
【0005】また、この外側筐体300に収納されたブ
ロック200には、装置正面側から固定ネジ400が貫
通し、この固定ネジ400が外側筐体300の背面壁部
に螺合することで、ブロック200が外側筐体300に
固定されるようになっている。
【0006】このような構成からなる従来の光学部品の
光軸調整装置によれば、ブロック200を固定する固定
ネジ400をわずかに緩めた状態で、四本の調整ネジ5
00を回して適宜進退させることでブロック200の斜
面を押圧することにより、ブロック200を外側筐体3
00の収納部300a内をX軸方向及びY軸方向に移動
させ、光学素子100の微調整を行うようになってい
る。このような従来の光学部品の調整構造としては、例
えば、特開昭61−252515号公報の光学部品ユニ
ットのように、レーザプリンタ等の光学装置の光軸合わ
せに広く利用されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の光学部品の光軸調整装置は、レーザプリンタ等の地
上において使用する光学機器のための装置であったこと
から、光軸の調整機構が装置周囲の複数の方向に位置し
ており、装置全体の小型化への考慮がなされていなかっ
た。
【0008】一般に、人工衛星においては小型軽量化が
強く要請され、衛星に搭載される光学系通信機器等にお
いても、光軸の高アライメント精度が要求されると同時
に、装置全体の小型軽量化が求められ、しかも、衛星全
体の小型軽量化を図るためには、搭載される各機器,装
置の高密度実装が必要となる。このため、光学部品の調
整装置もこのような小型化,高密度実装化が達成できる
ものでなければならない。
【0009】ところが、上述した従来の装置では、光軸
調整のためのネジ部材が装置の二方向に設けられていた
ため、装置が大型化するとともに、調整作業も行いにく
く、しかも、高密度に実装された搭載機器内にこのよう
な二方向に調整機構を備えた装置を組み込むと、調整ネ
ジへのアクセスを確保するため、装置の両側二方向に調
整作業のためのスペースを確保する必要があった。
【0010】すなわち、従来の光軸調整装置では、調整
手段を装置の二方向に有するため、装置全体が大型化す
るとともに、光軸の調整も装置周囲の二方向からのアク
セスが必要となり、人工衛星搭載用の光学機器のよう
に、装置全体の小型化とそのための高密度実装が要請さ
れる光学機器に適用することは困難であった。
【0011】本発明は、このような従来の技術が有する
問題を解決するために提案されたものであり、光学素子
の面内方向の位置調整を装置の一方向のみから行うこと
を可能とすることにより、小型軽量でかつ高密度に実装
された機器内においても、容易に光軸の調整が可能で、
特に、高密度実装及び高アライメント精度が要求される
人工衛星搭載用の光学系通信機器等に好適な光学部品の
光軸調整装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明の請求項1記載の光学部品の光軸調整装置は、光
学素子を光軸方向と直交する面内のX軸及びY軸方向に
調整する光学部品の光軸調整装置であって、前記光学素
子を保持する保持部材で、一側面の両端にそれぞれ前記
X軸方向からY軸方向に向かって傾斜する一対の斜面を
備えたブロックと、このブロックを、前記X軸及びY軸
方向に移動可能に収納するとともに固定する外側筐体
と、前記Y軸方向に所定の間隔で配設される二本一対の
ネジ部材で、前記外側筐体に螺合,貫通するとともに、
先端がそれぞれ前記ブロックの斜面に当接して当該ブロ
ックを押圧する一対のX軸調整ネジと、前記Y軸方向に
配設される一のネジ部材で、前記X軸方向に移動可能な
状態で前記外側筐体に貫通するとともに、先端が前記ブ
ロックに螺合するY軸調整ネジと、を具備した構成とし
てある。
【0013】また、請求項2記載の光学部品の光軸調整
装置は、前記X軸調整ネジとY軸調整ネジが、前記外側
筐体の同一面に貫通する構成としてあり、さらに、請求
項3記載の光学部品の光軸調整装置では、前記X軸調整
ネジとY軸調整ネジが貫通する前記外側筐体の一面が、
他の周辺機器と干渉しない面としてある。
【0014】このような構成からなる本発明の光学部品
の光軸調整装置によれば、光軸と直交する面内のX軸,
Y軸の二方向への光軸調整手段を装置一面側に設けるこ
とにより、一方向からのアクセスのみでX軸,Y軸の二
方向の光軸調整を行うことができ、調整作業が行いやす
い上に、一面側に調整手段が集中しているため、装置自
体が小型となり、周囲に他の機器が実装されていても光
学素子の位置調整が行え、高密度な実装も可能となる。
【0015】また、請求項4記載の光学部品の光軸調整
装置は、前記ブロックの斜面に当接するX軸調整ネジの
先端を半球状に形成した構成としてある。
【0016】このような構成からなる本発明の光学部品
の光軸調整装置によれば、X軸調整ネジの先端を半球状
とすることで、ブロックの斜面とX軸調整ネジとの摩擦
を軽減させることができ、ブロックをX軸方向に滑らか
に移動させることができ、光学素子の微調整が容易かつ
正確に行うことができる。
【0017】また、請求項5記載の光学部品の光軸調整
装置は、前記ブロックの斜面に当接するX軸調整ネジの
先端に、回転可能な球体を備えた構成としてある。
【0018】このような構成からなる本発明の光学部品
の光軸調整装置によれば、X軸調整ネジの先端に回転自
在な球体を配設することで、球体がブロックの斜面を転
動し斜面とX軸調整ネジとの摩擦をさらに軽減させるこ
とができる。
【0019】さらに、請求項6記載の光学部品の光軸調
整装置は、前記ブロックの斜面に当接するX軸調整ネジ
の先端を円錐形状に形成した構成としてある。
【0020】このような構成からなる本発明の光学部品
の光軸調整装置によれば、X軸調整ネジの先端を円錐形
状とすることで、ブロックの斜面とX軸調整ネジとの摩
擦を軽減させつつ、線接触によって確実にブロックの斜
面を押圧することができ、ブロックをX軸方向により滑
らかかつ確実に移動させることができ、光学素子の微調
整が容易かつ正確に行うことができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の光学部品の光軸調
整装置の実施の形態について、図面を参照して説明す
る。 [第一の実施形態]まず、本発明の光学部品の光軸調整
装置の第一の実施形態について、図1〜図3を参照して
説明する。図1は、本発明の第一の実施形態に係る光学
部品の光軸調整装置を示しており、(a)は平面図、
(b)は一部切り欠き部分を含む正面図である。図2及
び図3は、図1に示す本装置により光学部品の光軸調整
を行う場合の説明図であり、図2はX軸方向の調整を行
う場合を示しており、図3はY軸方向の調整を行う場合
を示している。
【0022】これらの図に示すように、本実施形態の光
軸調整装置は、光学部品を構成する光学素子1を、光軸
と直交する面内の二次元方向、すなわち光軸方向をZ軸
とした場合に、図1矢印で示すX軸及びY軸方向に光学
素子1の微調整を行う装置である。
【0023】本装置の調整対象となる光学素子1は、ブ
ロック2のほぼ中心に配設,保持されており、このブロ
ック2が、光学素子1とともに外側筐体3に移動可能に
支持,固定されるようになっている。
【0024】光学素子1を保持するブロック2は、中心
に光学素子1を備えた筐体状部材であり、図1に示すよ
うに、装置上面側の両端に、それぞれX軸方向からY軸
方向に向かって傾斜する一対の斜面2a,2bを備えて
いる。そして、このようなブロック2が、外側筐体3の
収納部3aのほぼ中心に配設されている。
【0025】ブロック2を保持する外側筐体3は、中央
に収納部3aを有する中空状となっており、収納部3a
は装置正面側に開口するとともに、図示しない装置背面
側は壁部となっている。そして、この収納部3aのほぼ
中心に光学素子1を保持したブロック2が収納されてお
り、後述するように、このブロック2がX軸調整ネジ
5,6及びY軸調整ネジ7によって、X軸及びY軸方向
に移動できるようになっている。
【0026】さらに、この外側筐体3の収納部3aに収
納されたブロック2は、固定ネジ4(4a,4b,4
c,4d)によって、外側筐体3に固定されるようにな
っている。固定ネジ4は、装置全面側からブロック2に
貫通し、図示しない装置背面側で収納部3aの壁部に螺
合し、固定されるようになっている。
【0027】この固定ネジ4が貫通するブロック2の貫
通孔は、特に図示しないが、固定ネジ4がX軸及びY軸
方向の一定範囲に移動可能となるよう、固定ネジ4の軸
部より大径となっている。この固定ネジ4の移動可能な
範囲としては、光学素子1の調整に必要な範囲であり、
例えば、人工衛星搭載用の光学機器等においては、X
軸,Y軸方向ともに±0.5mm程度の範囲があれば十
分である。
【0028】なお、この外側筐体3は、底面側が水平方
向に突出したフランジ部3b,3bとなっており、この
フランジ部3bによって人工衛星搭載機器内等の装置設
置面にボルト等によって固定されるようになっている。
【0029】そして、本実施形態では、この外側筐体3
に、光学素子1をブロック2とともにX軸,Y軸方向に
移動させる微調整用の手段として、X軸調整ネジ5,6
及びY軸調整ネジ7が備えてある。X軸調整ネジ5,6
は、Y軸方向に配設された二本一対のネジ部材であり、
外側筐体3に螺合,貫通するとともに、先端がブロック
2の斜面2aに当接するようになっている。具体的に
は、外側筐体3にはX軸調整ネジ5,6がそれぞれ螺
合,貫通するタップ孔3cがY軸方向に切られており、
このタップ孔3cによって、二本のX軸調整ネジ5,6
は回転しながらブロック2に向かって進退できるように
なっている。
【0030】そして、このX軸調整ネジ5,6の先端
が、それぞれブロック2の斜面2a,2bを押圧するよ
うになっている。ここで、このブロック2の斜面2a,
2bに当接するX軸調整ネジ5,6の先端は、図1に示
すように、半球状に形成してある。このようにX軸調整
ネジ5,6の先端を半球状とすることで、ブロック2の
斜面2a,2bとX軸調整ネジ5,6との摩擦を軽減
し、後述するように、ブロック2をX軸方向に滑らかに
移動させることができる。
【0031】一方、Y軸調整ネジ7は、Y軸方向に配設
される一のネジ部材で、X軸方向に移動可能な状態で外
側筐体3に貫通するとともに、先端がブロック2に螺合
するようになっている。具体的には、外側筐体3にはY
軸方向に向かって貫通孔3dが穿設してあり、Y軸調整
ネジ7は、この貫通孔3dを貫通し、先端側がブロック
2に形成されたY軸方向に伸びるタップ穴2cに螺合す
るようになっている。
【0032】このY軸調整ネジ7が貫通する貫通孔3d
は、X軸方向に伸びる長孔となっており、この貫通孔3
d内をY軸調整ネジ7がX軸方向に移動可能となってい
る。ここで、このY軸調整ネジ7の移動範囲は、光学素
子1の調整に必要な範囲となっており、例えば人工衛星
搭載用機器の場合、通常は±0.5mm程度の範囲があ
れば十分である。
【0033】そして、本実施形態では、これらX軸調整
ネジ5,6及びY軸調整ネジ7は、外側筐体3の同一面
に貫通するようにしてある。すなわち、X軸調整ネジ
5,6及びY軸調整ネジ7は、外側筐体3の上面側に、
X軸調整ネジ5とX軸調整ネジ6の間にY軸調整ネジ7
が位置して並列的に配設され、Y軸方向に貫通するよう
にしてある。
【0034】そして、Y軸調整ネジ7がブロック2の上
面ほぼ中央に螺合するとともに、二本のX軸調整ネジ
5,6がそれぞれブロック2の上面両端側の斜面2a,
2bに当接するようになっている。これによって、後述
するように、光学素子1の位置調整については、X軸方
向及びY軸方向ともに、外側筐体3の装置上面側からの
アクセスによって作業を行うことができる。ここで、こ
のX軸調整ネジ5,6とY軸調整ネジ7を配設する外側
筐体3の面は、人工衛星搭載用機器内等において、他の
周辺機器等と干渉しない面であることが望ましい。
【0035】次に、このような構成からなる本実施形態
の光学部品の光軸調整装置の動作について図2及び図3
を参照して説明する。光学素子1の光軸を調整する場合
には、まず、光学素子1を保持しているブロック2と外
側筐体3を固定している固定ネジ4をわずかに緩めてお
く。この状態で、X軸方向に調整する場合には、X軸調
整ネジ5,6を押し引きして光軸を調整する。
【0036】具体的には、図2(a)に示すように、装
置正面左側のX軸調整ネジ5を押し込めば、このX軸調
整ネジ5の先端が光学素子1を保持するブロック2を押
圧し、図2(b)に示すように、光学素子1をブロック
2ごと図面右側、すなわちX軸方向に移動させる。同様
に、装置正面右側のX軸調整ネジ6を押し込めば、この
X軸調整ネジ6の先端が光学素子1を保持するブロック
2を押圧するので、光学素子1はブロック2ごと図面左
側、すなわちX軸方向に移動する。
【0037】このとき、ブロック2の斜面2a,2bを
押圧するX軸調整ネジ5,6の先端はそれぞれ半球状に
形成してあるので、ブロック2の斜面2a,2bとX軸
調整ネジ5,6との摩擦が軽減され、ブロック2をX軸
方向に滑らかに移動させることができる。
【0038】一方、Y軸方向に調整する場合には、図3
(a)に示すように、Y軸調整ネジ7を回す。Y軸調整
ネジ7は、直接光学素子1を保持したブロック2のタッ
プ穴2cに螺合しているので、このY軸調整ネジ7を回
すことにより、図3(b)に示すように、図面上下方
向、すなわちY軸方向に光学素子1を移動させることが
できる。最後に、光軸が確定した時点で、緩めていた固
定ネジ4を再度締め付け、光軸の調整作業が終了する。
【0039】このように本実施形態の光学部品の光軸調
整装置によれば、光軸と直交する面内のX軸,Y軸の二
方向への光軸調整手段、すなわちX軸調整ネジ5,6及
びY軸調整ネジ7を、装置の上面側に集中して設けてい
るので、一方向からのアクセスのみでX軸,Y軸の二方
向の光軸調整を行うことができる。これにより、本実施
形態の光軸調整装置では、調整作業が行いやすい上に、
一面側に調整手段が集中しているため、装置自体が小型
となり、周囲に他の機器が実装されていても光学素子の
位置調整が行え、高密度な実装も可能となる。
【0040】[第二の実施形態]次に、本発明の光学部
品の光軸調整装置の第二の実施形態について、図4を参
照して説明する。図4は、本発明の第二の実施形態に係
る光学部品の光軸調整装置を示す一部切り欠き部分を含
む正面図である。
【0041】同図に示すように、本実施形態に係る光学
部品の光軸調整装置は、上述した第一実施形態の変形実
施形態であり、ブロック2の斜面2a,2bに当接する
X軸調整ネジ5,6の先端の形状を変更したものであ
る。すなわち、ブロック2の斜面2a,2bに当接する
X軸調整ネジ5,6の先端に、それぞれ回転可能な球体
5a,6aを備えた構成としてある。
【0042】このような構成からなる本実施形態の光学
部品の光軸調整装置によれば、X軸調整ネジ5,6の先
端に回転自在な球体5a,6aを配設することで、この
球体5a,6aがブロック2の斜面2a,2bを転動す
るので、斜面2a,2bとX軸調整ネジ5,6との摩擦
がさらに軽減され、より滑らかに光学素子1の位置調整
が可能となる。
【0043】[第三の実施形態]次に、本発明の光学部
品の光軸調整装置の第三の実施形態について、図5を参
照して説明する。図5は、本発明の第三の実施形態に係
る光学部品の光軸調整装置を示す一部切り欠き部分を含
む正面図である。
【0044】同図に示すように、本実施形態に係る光学
部品の光軸調整装置は、上述した第一実施形態の変形実
施形態であり、ブロックの斜面に当接するX軸調整ネジ
の先端の形状を変更したものである。すなわち、ブロッ
ク2の斜面2a,2bに当接するX軸調整ネジ5,6の
先端を、当該斜面2a,2bに線接触する円錐形状のテ
ーパ面5c,5dとして形成してある。
【0045】このような構成からなる本実施形態の光学
部品の光軸調整装置によれば、X軸調整ネジ5,6の先
端に円錐形状のテーパ面5c,5dを形成することで、
ブロック2の斜面2a,2bとX軸調整ネジ5,6との
摩擦を軽減させつつ、テーパ面5c,5dと斜面2a,
2bとの線接触によって、確実にブロック2を押圧する
ことができ、ブロック2をX軸方向により滑らかに、か
つ確実に移動させることが可能となる。
【0046】
【発明の効果】以上説明したように本発明の光学部品の
光軸調整装置によれば、光学素子の面内方向の位置調整
を装置の一方向のみから行うことを可能とすることによ
り、小型軽量でかつ高密度に実装された機器内において
も、容易に光軸の調整を行うことができ、特に、高密度
実装及び高アライメント精度が要求される人工衛星搭載
用の光学系通信機器等に好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施形態に係る光学部品の光軸
調整装置を示しており、(a)は平面図、(b)は一部
切り欠き部分を含む正面図である。
【図2】図1に示す本装置により光学部品の光軸調整を
行う場合の説明図であり、X軸方向の調整を行う場合を
示している。
【図3】図1に示す本装置により光学部品の光軸調整を
行う場合の説明図であり、Y軸方向の調整を行う場合を
示している。
【図4】本発明の第二の実施形態に係る光学部品の光軸
調整装置を示す一部切り欠き部分を含む正面図である。
【図5】本発明の第三の実施形態に係る光学部品の光軸
調整装置を示す一部切り欠き部分を含む正面図である。
【図6】従来の光学部品の光軸調整装置を示しており、
(a)は一部切り欠き部分を含む正面図であり、(b)
は側面図である。
【符号の説明】
1 光学部品 2 ブロック 2a,2b 斜面 3 外側筐体 3a 収納部 4 固定ネジ 5,6 X軸調整ネジ 7 Y軸調整ネジ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光学素子を光軸方向と直交する面内のX
    軸及びY軸方向に調整する光学部品の光軸調整装置であ
    って、 前記光学素子を保持する保持部材で、一側面の両端にそ
    れぞれ前記X軸方向からY軸方向に向かって傾斜する一
    対の斜面を備えたブロックと、 このブロックを、前記X軸及びY軸方向に移動可能に収
    納するとともに固定する外側筐体と、 前記Y軸方向に所定の間隔で配設される二本一対のネジ
    部材で、前記外側筐体に螺合,貫通するとともに、先端
    がそれぞれ前記ブロックの斜面に当接して当該ブロック
    を押圧する一対のX軸調整ネジと、 前記Y軸方向に配設される一のネジ部材で、前記X軸方
    向に移動可能な状態で前記外側筐体に貫通するととも
    に、先端が前記ブロックに螺合するY軸調整ネジと、を
    具備したことを特徴とする光学部品の光軸調整装置。
  2. 【請求項2】 前記X軸調整ネジとY軸調整ネジが、前
    記外側筐体の同一面に貫通する請求項1記載の光学部品
    の光軸調整装置。
  3. 【請求項3】 前記X軸調整ネジとY軸調整ネジが貫通
    する前記外側筐体の一面が、他の周辺機器と干渉しない
    面である請求項2記載の光学部品の光軸調整装置。
  4. 【請求項4】 前記ブロックの斜面に当接するX軸調整
    ネジの先端を半球状に形成した請求項1,2又は3記載
    の光学部品の光軸調整装置。
  5. 【請求項5】 前記ブロックの斜面に当接するX軸調整
    ネジの先端に、回転可能な球体を備えた請求項1,2又
    は3記載の光学部品の光軸調整装置。
  6. 【請求項6】 前記ブロックの斜面に当接するX軸調整
    ネジの先端を円錐形状に形成した請求項1,2又は3記
    載の光学部品の光軸調整装置。
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