JPH1183751A - 金属試料表面の外観検査方法および外観検査装置 - Google Patents

金属試料表面の外観検査方法および外観検査装置

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JPH1183751A
JPH1183751A JP25143097A JP25143097A JPH1183751A JP H1183751 A JPH1183751 A JP H1183751A JP 25143097 A JP25143097 A JP 25143097A JP 25143097 A JP25143097 A JP 25143097A JP H1183751 A JPH1183751 A JP H1183751A
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真史 西田
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 リードフレーム等の加工品(金属試料)の表
面部のキズ欠陥を検出する外観検方法において、致命的
欠陥部を欠陥部として確実に検出し、且つ、一定の基準
のもとに擬似欠陥箇所を区分けできる外観検査方法で、
該区分けを自動的に行える外観検査方法を提供する。 【解決手段】 金属試料表面を3つの異なる仰角から照
明して同一領域を撮影し、且つ、撮影により得られた、
各仰角の照明による画像データにそれぞれRGB3色の
1色を割当てて得られた3つの画像データから、RGB
カラー画像を合成し、合成された画像の色合いから欠
陥、擬似欠陥の判別を行う外観検査方法であって、合成
された画像の各画素毎に、その色相値の分類を付与する
分類付与工程を有し、分類付与工程の結果に基づき、欠
陥、擬似欠陥の判別を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、リードフレーム等
の金属板加工品の、表面部のキズ欠陥を検出する外観検
方法および装置に関し、特に、欠陥と擬似欠陥の区分け
を自動的に行える外観検査方法と装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置は、電子機器の高性能
化と軽薄短小化の傾向(時流)からLSIのASICに
代表されるように、ますます高集積化、高機能化にな
り、ますます多端子(ピン)化が求められるようになっ
てきた。多端子(ピン)IC、特にゲートアレイやスタ
ンダードセルに代表されるASICあるいは、マイコ
ン、DSP(Digital Signal Proc
essor)等の半導体装置化には、リードフレーム
が、QFP(Quad Flat Package)等
の表面実装型パッケージに用いられており、QFPでは
300ピンクラスのものまでが実用化に至ってきてい
る。ここで用いられるリードフレームは、通常、コバー
ル、42合金(42%Ni−鉄)、銅系合金等の金属板
をフオトリソグラフイー技術を用いたエッチング加工方
法やスタンピング法等により、外形加工されるものであ
る。
【0003】そして、益々、リードフレームの微細化と
ともに量産性が求められている中、リードフレームの表
面部のキズ欠陥の外観検査においても、人がリードフレ
ームの表面部を直接目視により観察する検査方法から、
より自動化された検査方法へと移行しつつある。従来、
リードフレーム等の金属試料の表面部のキズ欠陥等の検
出方法としては、図16(a)に示す、金属試料810
を走行させながら、ラインセンサカメラ821により得
られた金属試料810の表面部の画像データ、あるい
は、図16(b)に示すように、エリアセンサカメラ8
22にて撮影された金属試料810の表面部の画像デー
タを用い、該画像データに画像処理を施し、欠陥部を検
出し、更に該欠陥部を目視用モニターに表示させ、人が
欠陥の度合いを判断する方法が知られている。しかし、
この方法の場合、図18(b)に示すような致命的な欠
陥となる深いキズ(ここでは致命的欠陥1020と呼
ぶ)と、図18(c)に示すような致命的な欠陥とはな
らない欠陥(ここではこれを擬似欠陥1030と呼ぶ)
とを区分けすることが難しく、図18(c)に示すよう
な擬似欠陥を必要に応じて致命的欠陥から分けることが
できなかった。尚、図18(a)、図18(b)、図1
8(c)は、それぞれ、良品部の断面、致命的欠陥部の
断面、擬似的欠陥部の断面を示した図である。また、1
010は良品部の表面である。この理由を以下簡単に説
明しておく。図16(a)や、図16(b)に示す方法
においては、撮影の照明を図17(a)、に示す明視野
方式、図17(b)に示す垂直落射方式、図17(c)
に示す暗視野方式、のいずれかの方法を用いて行ってい
た。図17(a)の明視野方式は、金属試料表面部から
の正反射光をカメラ(撮影手段)が撮影するもので、図
17(a)に示すように、光源部(照明具)930とカ
メラ(撮影手段)920とは、金属試料910の表面部
910Sに立てた法線L1を境として対向する位置にあ
る。図17(b)の垂直落射方式は、照明光935を金
属試料910の表面部910Sに垂直落射させ、この正
反射光935Rを撮影するものである。図17(c)の
暗視野方式は、照明光935を金属試料表面に照射し、
その散乱光935Sを撮影するものである。これらの照
明方式は、いずれも金属表明部からの反射光を撮影する
もので、致命的欠陥部、擬似欠陥部の判別が難しい。
【0004】1例として、図15に垂直落射照明の場合
を挙げ、良品部、致命的欠陥部、擬似欠陥部の判別の仕
方を説明しながら、致命的欠陥と擬似欠陥の判別が難し
いことを説明する。先ず、垂直落射照明にて行うため、
金属試料710の良品部711、致命的欠陥部712、
擬似欠陥部713における、照明光725と反射光72
5Rの関係は、それぞれ、図15(a)(イ)、図15
(a)(ロ)、図15(a)(ハ)のようになる。即
ち、良品部711においては、撮影される反射光725
Rの強度は大で、致命的欠陥部712においては、その
領域全体おいて強度が小となり、擬似欠陥部713にお
いては、その領域の大半的部は強度が小であるが、その
領域内の凹凸状態により強度の比較的高い箇所が現れ
る。したがって、モノクロカメラによる、撮影画像の輝
度のプロファイルは、図15(b)(イ)、図15
(b)(ロ)、図15(b)(ハ)に示すようになる。
これを、所定のスライスレベルSLで2値化処理を施す
と、それぞれ、図15(c)(イ)、図15(c)
(ロ)、図15(c)(ハ)に示すようになる。これよ
り、2値化処理(画像処理の一つ)を施して得た、良品
部711、致命的欠陥部712、擬似欠陥部713の撮
影画像に対応する箇所の、2値化画像のプロファイルで
は、良品部711と、致命的欠陥部712ないし擬似欠
陥部713との区分けはつくが、致命的欠陥部712と
擬似欠陥部713との区分けがつかない。このように、
致命的欠陥部ないし擬似欠陥部との区分けがつかないた
め、擬似欠陥部をも致命的欠陥部と一緒に検出してしま
うこととなり、検出された箇所をモニターで人が目視で
判断し、擬似欠陥部であるか致命的欠陥部であるか区分
けしていた。このため、欠陥検出の効率が悪く問題とな
っていた。尚、上記においては、欠陥部とは欠陥のある
箇所、致命的欠陥部とは致命的欠陥のある箇所、擬似欠
陥部とは擬似欠陥のある箇所を言い、致命的欠陥、擬似
欠陥は、それぞれ欠陥の程度を言い、致命的な欠陥とな
る欠陥をここでは致命的欠陥、致命的な欠陥とはならな
い欠陥をここでは擬似欠陥と呼ぶ。欠陥検出において
は、擬似欠陥と致命的欠陥との区分けを、如何にうまく
行うかが、欠陥検出の効率を上げる点で重要である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
リードフレーム等の加工品(金属試料)の表面部のキズ
欠陥を検出する外観検査方法においては、種々問題があ
るが、擬似欠陥と致命的欠陥との区分けを、うまく行え
る外観検査方法で、その区分けを自動的に行える外観検
査方法が求められていた。本発明は、これに対応するも
ので、リードフレーム等の加工品(金属試料)の表面部
のキズ欠陥を検出する外観検査方法で、致命的欠陥部を
欠陥部として確実に検出し、且つ、一定の基準のもとに
擬似欠陥箇所を区分けできる外観検査方法で、該区分け
を自動的に行える外観検査方法を提供しようとするもの
である。更には、最終的に欠陥としない擬似欠陥の条件
を容易に変更できる外観検査方法を提供しようとするも
のである。また、同時に、そのような検査方法ができる
外観検査装置を提供しようとするものである。尚、以
降、ここでは、欠陥検出においては、一定の基準によ
り、欠陥と判断したものを欠陥、致命的な欠陥ではな
く、欠陥としないものを擬似欠陥とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の金属試料表面の
外観検査方法は、金属試料表面を3つの異なる仰角から
照明して同一領域を撮影し、且つ、撮影により得られ
た、各仰角の照明による画像データにそれぞれRGB3
色の1色を割当てて得られた3つの画像データから、R
GBカラー画像を合成し、合成された画像の色合いから
欠陥、擬似欠陥の判別を行う外観検査方法であって、合
成された画像の各画素毎に、R色成分の光強度、G色成
分の光強度、B色成分の光強度から、色相値を求める工
程と、求められた各画素の色相値から、検査する対象の
表面状態と色相値の範囲との対応づけがなされているデ
ータベースに従い、合成された画像の各画素毎に、その
色相値の分類を付与する分類付与工程とを有し、分類付
与工程の結果に基づき、欠陥、擬似欠陥の判別を行うこ
とを特徴とするものである。そして、上記における色相
値が、Haydnの定義による色相変換式から得られる
数値ないし該数値の所定倍数であることを特徴とするも
のである。そしてまた、上記において、撮影により得ら
れ、RGB3色の1色を割当てられた各画像データにつ
いて、平滑化処理を施し、ノイズの除去を行うことを特
徴とするものである。また、上記における分類付与済み
の画素データの中で、欠陥に分類されているが必要以上
に小さい領域を除去する孤立微小領域除去処理を行うこ
とを特徴とするものである。また、上記孤立微小領域除
去処理は、分類付与工程により分類された各分類の色相
を代表する数値を各画素に持たせ、各画素毎に、各画素
とその画素の近傍4画素を含めた計5個の画素あるいは
各画素とその画素の近傍8画素を含めた計9個の画素に
ついて、前記数値が最大である画素の数値を新たに、そ
の画素の数値とする最大フィルタリング処理、ないし各
画素とその画素の近傍4画素を含めた計5個の画素ある
いは各画素とその画素の近傍8画素を含めた計9個の画
素について、前記数値が最小である画素の数値を新た
に、その画素の数値とする最小フィルタリング処理を、
必要に応じ、その順番を変えて、順次施すものであるこ
とを特徴とするものである。また、上記において、分類
付与された画像データの、欠陥に分類された箇所をラベ
リングして、これを基に欠陥部の良否判定を行うことを
特徴とするものである。また、上記において、金属試料
表面の検査領域を限定するためのマスキング処理を施す
ことを特徴とするものであり、マスキング処理が、透過
照明により検査領域とその周辺の背景部とを撮影し、撮
影により得られた画像データについて、所定のスライス
レベルにより画素毎に2値化した2値化画像データを得
た後、必要に応じ背景部を所定幅だけ検査領域側に膨張
させる膨張処理を施し、背景部の領域を検査の対象領域
から除くものであることを特徴とするものである。尚、
前述の通り、以降、ここでは、欠陥検出においては、一
定の基準により、欠陥と判断したものを欠陥、致命的な
欠陥ではなく、欠陥としないものを擬似欠陥とする。
【0007】本発明の外観検査装置は、金属試料表面を
3つの異なる仰角から照明して同一領域を撮影し、且
つ、撮影により得られた、各仰角の照明による画像デー
タにそれぞれRGB3色の1色を割当てて得られた3つ
の画像データから、RGBカラー画像を合成し、合成さ
れた画像の色合いから欠陥、擬似欠陥の判別を行うため
の外観検査装置であって、金属試料表面を3つの異なる
仰角から照明して同一領域を撮影し、且つ、撮影により
得られた、各仰角の照明による画像データにそれぞれR
GB3色の1色を割当てる、3つの画像データ等を入力
する入力部と、画像データに対し、各種画像処理を施す
ための画像処理部と、画像処理部の処理結果に基づき欠
陥、擬似欠陥の判別を行う判定部と、判定部の判定結果
に基づき、前記合成した画像の欠陥箇所を表示する表示
部とを備えたもので、前記画像処理部は、前記3つの画
像データないし前記3つの画像データを画像処理して得
た画像データから合成されたカラー画像データの各画素
毎に、R色成分の光強度、G色成分の光強度、B色成分
の光強度から、色相値を求める色相変換部と、検査する
対象の表面状態と色相値の範囲との対応づけがなされて
いるデータベースと、色相変換部の処理結果に基づき、
前記データベースを参照にしながら、合成した画像の各
画素毎に、その色相値の分類を付与する分類付与部とを
有することを特徴とするものである。そして、上記にお
いて、金属試料表面を3つの異なる仰角から照明して同
一領域を撮影し、且つ、撮影により得られた、各仰角の
照明による画像データにそれぞれRGB3色の1色を割
当てた、3つの画像データを作成する、検査用画像取り
込み部を備えていることを特徴とするものである。そし
てまた、上記における検査用画像取り込み部は、少なく
とも、金属試料表面を3つの異なる仰角位置から照明す
る照明手段と、該照明手段の各位置からの反射照明によ
る画像を撮影する撮影手段とを有し、且つ、必要に応
じ、各位置からの反射照明による撮影画像を、それぞ
れ、R、G、Bに割当てる画像色割当部を有することを
特徴とするものである。また、上記における検査用画像
取り込み部は、同時に、検査用画像の検査領域以外の領
域をマスキングするための、マスキング用画像を取り込
むもので、撮影手段にて、金属試料の検査領域とその周
辺の背景部とを、該金属試料を透過照明にて撮影するた
めの透過照明手段を備えていることを特徴とするもので
ある。また、上記において、撮影手段は、モノクロカメ
ラであり、照明手段は、3つ異なる仰角位置にて、それ
ぞれ固定された照明具を固定して設けたもので、且つ、
各照明具を、それぞれ時間をずらして、所定時間点灯す
る点灯部とを備えていることを特徴とするものである。
また、上記において、撮影手段は、モノクロカメラであ
り、照明手段は、3つ異なる仰角位置に、1つの照明具
を順次前記仰角位置に位置ずらしできるもので、且つ、
1つの照明具を各仰角位置に移動させる可動部とを備え
ていることを特徴とするものである。また、上記におい
て、撮影手段は、カラーカメラであり、照明手段は、3
つ異なる仰角位置に、それぞれRGBの各1色を照明光
とする照明具を固定して設けたものであることを特徴と
するものである。尚、ここでは、撮影方向は金属試料表
面に略直交し、仰角とは、撮影手段の撮影方向と金属試
料表面との交点と各照明光の光源部(照明具)とのなす
角度をそれぞれ言う。
【0008】
【作用】本発明の金属試料表面の外観検査方法は、上記
のように構成することにより、リードフレーム等の加工
品(金属試料)の表面部のキズ欠陥を検出する外観検査
方法で、致命的欠陥部を欠陥部として確実に検出し、一
定の基準のもとに擬似欠陥箇所を区分けでき、且つ該区
分けを自動で行える検査方法の提供を可能としている。
更には、最終的に欠陥としない擬似欠陥の条件を容易に
変更できる外観検査方法の提供を可能としている。具体
的には、合成された画像の各画素毎に、R色成分の光強
度、G色成分の光強度、B色成分の光強度から、色相値
を求める工程と、求められた各画素の色相値から、検査
する対象の表面状態と色相値の範囲との対応づけがなさ
れているデータベースに従い、合成された画像の各画素
毎に、その色相値の分類を付与する分類付与工程とを有
し、分類付与工程の結果に基づき、欠陥、擬似欠陥の判
別を行うことにより、これを達成している。詳しくは、
撮影により得られる、各仰角の画像データの光強度が、
試料の面状態(傾き度合い)によって異なることから、
金属試料表面の表面状態により合成されたRGBカラー
画像のR、G、Bの色合いが異なるようになる、という
原理に基づき、金属試料の表面状態に相当する合成され
たカラー画像を各画素毎に色分けし、更に、色分けされ
た各画素毎に、その色相を正確に数値(色相値と言う)
で求め、且つ、各画素毎の色相値を、予め求めてある金
属試料の表面状態と色相値の範囲との対応データベース
を参照にしながら、分類分けし、これに基づいて欠陥と
擬似欠陥とを区分けするものである。従って、数値(色
相値)により、欠陥を擬似欠陥と分けることが可能で、
欠陥部と擬似欠陥部との区分けを自動的に行うことがで
きる。また、欠陥部、擬似欠陥部の程度分けも容易にで
きる。
【0009】本発明の外観検査装置は、本発明の金属試
料表面の外観検査方法を行うための装置であり、入力部
から入力された、それぞれRGB3色の1色が割り当て
られた3つの画像データに基づいて、処理が行われる
が、3つの画像データを作成する検査用カラー画像取り
込み部は、必ずしも、外観検査装置と一体である必要は
無い。即ち、金属試料を外形加工して作製する製造ライ
ンに検査用カラー画像取り込み部を設けておき、得られ
た画像データを、別の場所における、外観検査装置で検
査することもできるし、検査用カラー画像取り込み部に
て得られた画像データを、時間をずらして検査すること
も可能となる。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の金属試料表面の外観検査方法の実施の
形態の1例を示したフロー図で、図2は図1に示す処理
を、処理画像を具体的に挙げ、図によって説明したもの
で、図3は本発明の外観検査装置の実施の形態の第1の
例の機能構成を示した概略図で、図4は本発明の外観検
査装置の実施の形態の第2の例の機能構成を示した概略
図である。はじめに、本発明の金属試料表面の外観検査
方法を図1に基づいて説明する。尚、S11〜S19、
S21〜S23は処理の各ステップを示すものである。
また、図1に示すフローは、リードフレーム等の、金属
板に貫通孔を設けて外形加工した金属試料の外観検査方
法の処理例である。
【0011】先ず、金属試料表面を3つの異なる仰角か
ら照明して同一領域を撮影し、且つ、撮影により得られ
た、各仰角の照明による画像データにそれぞれRGB3
色の1色を割当てて得られた3つの画像データを、図4
に示す検査用カラー画像取り込み部380にて取り込
む。(S11) 同時に、検査用カラー画像の検査領域以外の領域をマス
キングするための、マスキング用画像データを取り込ん
でおく。(S21) マスキング用画像データも、通常は、図4に示す検査用
カラー画像取り込み部380に透過照明手段を設け、検
査用カラー画像を撮影する撮影手段により、透過照明に
よる撮影を行い作成することができる。
【0012】次いで、検査用カラー画像データについ
て、ノイズ除去処理を行う。(S12) ノイズ除去処理としては、例えば、処理画像データの各
画素毎に、その周辺の画素を含めた9画素の平均値(光
強度の平均値)を、新たに、その画素の値とするよう
な、平滑化処理が採られる。図8に示す例では、処理画
像データの各画素値をf(i、j)、処理後の画像デー
タの各画素値をg(i、j)とした場合、図8の(a)
に示す式のように表されるが、このような処理は、図8
(b)に示す、3×3のフィルタh(k、l)をパラメ
ータとしたフィルタリング処理とも言われる。
【0013】ノイズ除去が行われた、3つの画像データ
を合成し、画素単位で色相変換を行う。(S13) 色相変換としては、例えば、図9に示す、Haydnの
色相変換式(図9(a)の式、式、式)を用い
て、その色相値Hを求める。これより、色相値Hは0〜
3の間の実数として得られるが、通常は、色相値を基に
画像化するため、処理の面から、得られた色相値Hから
さらに図9(b)の式を用いて、新たに色相値H0を
得る。(以降は、H0を色相値として扱う)
【0014】一方、検査用カラー画像の検査領域以外の
領域をマスキングするための、マスキング用画像データ
については、画素単位で、所定のスライスレベルにて2
値化する2値化処理を行う。(S22) この処理は、検査領域の周辺部が、リードフレーム等で
は、貫通した状態であるため、透過照明により検査領域
とその周辺部とを撮影した場合、検査領域と周辺部で
は、透過光の強度に大きな差があり、撮影画像データを
所定のスライスレベルで2値化することにより、ほぼ検
査領域とその周辺部とを、画素単位で分けることができ
る。このように、透過照明による撮影により得られた画
像データに対し、例えば、各画素の値(光強度)がスラ
イスレベル値より大きいものを1、小のものを0とすれ
ば、2値化画像においては、大まかには、周辺部に対応
する領域の画素の値は1、検査領域は0になる。しか
し、一般には金属試料のエッジ部領域は、テーパー状
で、検査領域から除外する必要があり、検査領域部をこ
の分だけ減らす必要がある このため、2値化処理によって得られた2値化画像デー
タについて、周辺部領域を数画素分だけ膨張させる処理
を必要に応じて行う。(S23) 更に、図10(a)に金属試料の一部断面図を示し、こ
れを反射照明して撮影した場合の反射撮影画像(図10
(b))と、透過照明して撮影した透過画像を2値化画
像としたもの(図10(c))との位置関係を示してお
く。尚、111S、111Bは、それぞれ、値0ないし
値1の領域である。図10(d)は、図10(b)に示
す2値化画像の周辺部(背景部)に相当する領域111
Bを膨張させて、エッジ部に相当する領域を含むように
した、膨張処理後の画像を示したものである。112S
は検査領域、112Bはマスキング領域である。これに
より、金属試料のエッジ部を除いた本来平坦であるべき
領域を検査領域として限定する。
【0015】色相変換された画像データの領域で、ステ
ップS23の膨張処理により得られたマスキング領域1
12B(これを、周辺部領域ないし背景領域とも言う)
を、以降の処理の対象から除く。(S14) この処理を周辺部除去処理あるいは背景除去処理と、こ
こでは言う。これにより、マスキング領域112B(周
辺部領域)については以降の処理が行われない為、マス
キング領域112B(周辺部領域)について以降の処理
を行った場合に比べ、無駄が省かれると同時に誤検出が
減少する。
【0016】次いで、予め、欠陥と色相値の範囲が分類
と対応づけられているデータベースを参照にして、色相
変換された画像データについて、画素単位で、その色相
値に対応する分類を付与する。(S15) 分類の付与は、例えば図11に示すように、色相値の所
定の範囲に対応して、分類(図11では、A〜E)を付
与する。そして、例えば、A、Bを検査金属試料の欠陥
でない正常な表面、Cを擬似欠陥部、D、Eを欠陥部と
して設定しておく。便宜上、A〜Eの各分類を、各分類
の色相を代表する数値を割り振って識別する。換言する
と各分類の色相を代表する数値を各画素に持たせてお
く。
【0017】次いで、分類済みの画像データの中で、画
素単位で、欠陥に分類されているが、必要以上に小さい
領域(画素領域)を除去するために、孤立微小領域除去
処理を行う。(S16) この処理は、例えば、各画素に持たせた、分類付与工程
により分類された各分類の色相を代表する数値を用いて
行う。図12(b)の式に示すように、各画素(f
(i、j))毎に、各画素(f(i、j))とその画素
の上下左右の画素を含めた計5個の画素について、数値
が最大である画素の数値を新たに、その画素の数値とす
る最大フィルタリング処理、ないし図12(c)の式
に示すように、各画素とその画素の上下左右の画素を含
めた計5個の画素について、数値が最小である画素の数
値を新たに、その画素の数値とする最小フィルタリング
処理を、必要に応じ、最大フィルタリング処理、最小フ
ィルタリング処理をその順番を変えて、順次施す。尚、
図12(a)は、各画素(f(i、j))と、その上下
左右の画素を含めた計5個の画素を示した図である。上
記においては、各画素毎に、各画素とその画素の近傍4
画素を含めた計5個の画素について、最大フィルタリン
グ処理、最小フィルタリング処理を行ったが、各画素と
その画素の近傍8画素を含めた計9個の画素について、
行っても良い。そして、例えば、分類と数値が、それぞ
れ、図12(d)のような場合には、最小フィルタリン
グ処理を行った後に、最大フィルタリング処理を行う。
【0018】次いで、上記のように、各カテゴリーに分
類された多値化データから、欠陥に分類された箇所をラ
ベリングする。(S17)
【0019】そして、ラベリング結果を基に最終的な良
否判定を行う。(S18) 尚、上記は1実施の形態で、ラベリング処理は、その後
の処理で面積や個数をもとに最終的な良否判定を行いた
い場合等に行うもので、孤立微小点処理を行った時点で
1画素でも欠陥があれば欠陥としても良い。更に、判定
結果を表示する。(S19)
【0020】更に、図2に、処理するカラー画像の一部
を具体的に挙げ、上記処理を図を用いて説明する。図2
(a)は、検査するカラー画像の一部(これを以下被検
査画像200と言う)を示した図であり、図1のステッ
プS11により取り込まれた3つの画像データを合成し
たカラー画像データの一部を示した図である。図2
(a)中、200は被検査画像、200Aは検査領域、
200Bは周辺部(背景部)、210は金属試料で、2
10Sは表面、210Eはエッジ部、220はその周辺
部(背景部とも言う)で、250は欠陥部、260は擬
似欠陥部、270はノイズ部、280は色合いが周辺と
は異なる微小領域である。図2(a)に示す被検査画像
200に対し、ノイズ除去処理(図1に示すステップS
12)、色相変換処理(図1に示すステップS13)を
行うと、図2(b)に示すような画像が得られる。図2
(c)は、図2(a)に示す処理する被検査画像200
に対応するマスキング用画像290を示した図で、図1
に示すステップS21にて得られたマスキング用画像の
一部である。図2(d)は、図2(c)に示すマスキン
グ用画像290に対し、2値化処理(図1に示すステッ
プS22)、膨張処理(図1に示すステップS23)を
行った後の、状態を示した図である。
【0021】図2(b)に示す画像データ201と、図
2(d)に示す画像データ291から、図2(e)に示
す、検査領域202Aと検査対象外の領域(非検査領
域)202Bとからなる画像データ202を得る。以降
の処理は、検査領域202Aのみを対象として行われ
る。図2(e)に示す、画像データ202に対し、各画
素毎に、予め、欠陥と色相値の範囲が対応づけられてい
るデータベースを参照にして、色相変換された画像デー
タについて、画素単位で、その色相値に対応する分類を
付与する(図1に示すステップS15)と、各箇所の色
相により、例えば、図2(f)に示すように、分類が付
与される。尚、この例では、色相値の範囲により、A、
Bは検査金属試料の表面部、Cは擬似欠陥部、D、Eは
欠陥部と対応つけて分類している。
【0022】次いで、図2(f)に示す画像データ20
3に対し、孤立小領域除去処理(図1に示すステップS
16)を行い、図2(g)に示す画像データ204を得
る。次いで、ラベリング処理を行い、欠陥部を判定す
る。この画像を示したのが図2(h)である。
【0023】次に、本発明の外観検査装置の実施形態の
第1の例を図3に基づいて説明する。図3中、300は
外観検査装置、310は入力部、320は画像処理部、
330は色相変換部、340は分類付与処理部、350
はデータベース(データ記憶部)、360は判定部、3
70は表示部である。図3に示すように、本発明の外観
検査装置300は、入力部310、画像処理部320、
データベース350、判定部360、表示部370とか
ら成る。入力部310は、金属試料表面を3つの異なる
仰角から照明して同一領域を撮影し、且つ、撮影により
得られた、各仰角の照明による画像データにそれぞれR
GB3色の1色を割当てた、3つのカラー画像データ
や、検査画像の検査領域以外をマスキングするためのマ
スキング用画像等を入力する。画像処理部320は、入
力部310から入力された画像データに対し、各種画像
処理を施すための処理部で、図1に示す、ノイズ除去処
理(S12)、色相変換処理(S13)、2値化処理
(S22)、膨張処理(S23)、周辺部(背景)除去
処理(S14)、分類付与処理(S15)、孤立微小領
域除去処理、ラベリング処理等の各種処理を行うもので
ある。画像処理部320の色相変換部330は、カラー
画像データを各画素毎に、R色成分の光強度、G色成分
の光強度、B色成分の光強度から、色相値を求めるもの
である。データベース350は、検査する対象の表面状
態と色相値の範囲との対応づけがなされているデーター
ベースである。画像処理部320の分類付与処理部34
0は、データベース350を参照にしながら、各画素毎
にその色相値が求められている処理画像の各画素毎に、
その色相値の分類を付与するものである。判定部360
は、色相値の分類を付与結果に基づき、欠陥、擬似欠陥
の判別を行うものである。表示部370は、判定部36
0の判定結果に基づき、分類が付与された処理画像の欠
陥箇所を表示するものである。この装置300は、被検
査画像データやマスキング用画像データがあれば、いつ
でも必要な時に検査できるものとしている。
【0024】次に、本発明の外観検査装置の実施形態の
第2の例を図4に示す。図4に示す第2の例(検査装置
300A)は、図3に示す第1の例の装置300に、検
査用カラー画像取り込み部380を兼ね備えたものであ
る。
【0025】検査用カラー画像取り込み部380につい
て簡単に説明する。検査用カラー画像取り込み部380
は、検査する金属試料表面を3つの異なる仰角から照明
して同一領域を撮影し、且つ、撮影により得られた、各
仰角の照明による画像データにそれぞれRGB3色の1
色を割当てた、3つの画像データを作成するものであ
る。そして、図5(a)に示すように、金属試料表面を
3つの異なる仰角位置から照明する照明手段430と、
該照明手段430の各位置からの反射照明による画像を
撮影する撮影手段420と、必要に応じ、各位置からの
反射照明による撮影画像を、それぞれ、R、G、Bに割
当てる画像色割当部460とを有しており、また、検査
用カラー画像の検査領域以外の領域をマスキングするマ
スキング用画像を取り込むための透過照明手段435を
備えている。
【0026】検査用カラー画像取り込み部380は、図
5(b)に示すように、金属試料表面を3つ異なる仰角
θ1、θ2、θ3から照明して、各仰角毎の画像を撮影
する。ここで言う仰角とは、撮影手段の撮影方向L0と
金属試料表面410Sとの交点P0と各照明光の光源部
(照明具)431、432、433とのなす角度θ1、
θ2、θ3をそれぞれ言う。撮影方向L0は金属試料表
面410Sに直交とする。尚、マスキング用画像の取込
みは、金属試料410を透過照明して撮影手段420に
て、金属試料の検査領域とその周辺の背景部とを撮影し
て得る。
【0027】図5(a)に示す検査用カラー画像取り込
み部380においては、撮影手段420は、モノクロカ
メラであり、照明手段430は、3つ異なる仰角位置に
て、それぞれ固定された照明具431、432、433
により、固定して設けられており、各照明具431、4
32、433を、それぞれ時間をずらして、所定時間点
灯する点灯部440を備えている。制御部450は各部
を制御するものである。
【0028】検査用カラー画像取り込み部としては、図
5(a)に示す装置380の他に、図6、図7に示す構
造のものが挙げられる。図6に示す検査用カラー画像取
り込み部383においては、撮影手段520は、モノク
ロカメラで、照明手段530は、3つ異なる仰角位置に
て、1つの照明具531を、順次、 前記3つ異なる仰
角位置に移動させる可動部540を備えている。この装
置383は、1つの照明具531を3つの異なる仰角位
置にて、点灯させて照明光とするもので、図5に示す装
置380の場合と同様、3つの異なる仰角からの照明
で、それぞれ、金属表面部510Sを撮影手段520で
撮影できる。図7に示す検査用カラー画像取り込み部3
85においては、撮影手段620は、カラーカメラで、
照明手段630として、3つ異なる仰角位置に、それぞ
れRGBの各1色を照明光とする照明具631、63
2、633を固定して設けている。尚、上記図5、図
6、図7に示す装置における、照明具としては、サーク
ル状の蛍光灯、光ファイバーを用いたもの、サークル状
に配列させたLED照明を用いたものでも良い。
【0029】撮影された画像データの、欠陥部と擬似欠
陥とで色相が異なる理由を、以下、説明しておく。図1
3(a)に示すように、金属試料表面の傾きにより、各
仰角からの照明光の正反射光の、カメラ(撮影手段)へ
の入射量がそれぞれ異なる。即ち、各仰角から照明して
得られた画像は、撮影される金属試料表面の傾きによ
り、それぞれ、光強度を異とする。A1の位置(第一の
仰角位置)からの照明では、金属試料表面が平坦(傾き
θ21が0度)に近い程、その正反射光の量は大きく、
A2(第二の仰角位置)、A3(第三の仰角位置)から
の照明では、それぞれ、金属試料表面が所定の傾きθ2
2、θ23に近い程、その正反射光の量は大きくなる。
撮影される画像においては、傾きがそれぞれ、平坦(傾
きθ21が0度)、θ22、θ23に近い箇所において
は、A1の位置(第一の仰角位置)、A2(第二の仰角
位置)、A3(第三の仰角位置)からの照明による画像
の輝度(光強度)が強くなる。したがって、各仰角から
照明して得られた画像は、図13(b)(イ)〜図13
(b)(ハ)に示すように、輝度(光強度)の大きい領
域を持つ。尚、ここで言う傾きとは、金属試料の正常な
面(良品部)に対する傾きを言う。
【0030】撮影により得られた、各仰角の画像データ
にそれぞれRGB3色の1色を割当てる。例えば、図1
3で、A1の位置(第一の仰角位置)、A2(第二の仰
角位置)、A3(第三の仰角位置)からの照明による画
像について、それぞれB、G、Rの色を割り当て、これ
を表示すると、図13(b)(イ)〜図13(b)
(ハ)の各輝度(光強度)大の箇所が、それぞれ、B、
G、Rの色合いとなる。そして、B、G、Rの色に割当
られたA1の位置(第一の仰角位置)、A2(第二の仰
角位置)、A3(第三の仰角位置)からの照明による画
像を合わせ、RGBカラー画像を合成し、これを表示す
ると、図13(c)に示すように、金属表面の傾きによ
り、各色が強く表示される。尚、図13に示すように、
A1の位置(第一の仰角位置)、A2(第二の仰角位
置)、A3(第三の仰角位置)からの照明による画像
B、G、Rの色に割当て、これを合わせ、RGBカラー
画像を合成すると、図14に示すように、良品部は全体
がB色に表示され、致命的欠陥部は、中心から外側に
B、G、Rの色あいを持ち、擬似欠陥部は、R、G、B
が不規則に混ざった色となる。擬似欠陥部は、実際には
無彩色、または黄色が多い。このように、合成された画
像のR、G、Bの色合いが、金属試料の表面状態により
異なることより、欠陥部、擬似欠陥部の色合いも異な
る。この性質を利用して、図1に示す処理による欠陥検
出ができるのである。
【0031】
【発明の効果】本発明は、上記のように、リードフレー
ム等の加工品(金属試料)の表面部のキズ欠陥を検出す
る外観検方法で、致命的欠陥部を欠陥部として確実に検
出し、一定の基準のもとに擬似欠陥箇所を区分けでき、
且つ該区分けを自動で行える検査方法の提供を可能とし
ている。更には、最終的に欠陥としない擬似欠陥の条件
を容易に変更できるものとしている。また、同時に、そ
のような検査方法を実施できる外観検査装置の提供を可
能しとている。この結果、検査の効率を上げ、生産性を
上げることを可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の金属試料表面の外観検査方法の実施の
形態の1例を示したフロー図
【図2】処理画像データの具体例を挙げ、その処理を分
かり易く示したフロー図
【図3】本発明の外観検査方法の実施の形態の第1の例
を概略構成図
【図4】本発明の外観検査方法の実施の形態の第2の例
を概略構成図
【図5】検査用カラー画像取り込み部の1例を示した図
【図6】検査用カラー画像取り込み部の他の1例を示し
た図
【図7】検査用カラー画像取り込み部の他の1例を示し
た図
【図8】ノイズ除去処理(平滑化処理)を説明するため
の図
【図9】色相変換を説明するための図
【図10】マスキング用画像データを説明するための図
【図11】分類付与を説明するための図
【図12】孤立小領域除去を説明するための図
【図13】金属試料表面状態と撮影画像の関係を説明す
るための図
【図14】金属試料表面状態と合成されたカラー画像の
関係を説明するための図
【図15】従来の検査方法を説明するための図
【図16】従来の検査装置を説明するための図
【図17】従来の照明方式を説明するための図
【図18】金属試料表面の欠陥を説明するための図
【符号の説明】
110 金属試料 110E エッジ部 110S 表面部 111B 周辺部(背景部)領域 111S 試料領域 112B マスキング領域 112S 検査領域 200A 検査領域 200B 非検査領域 200〜205 画像データ 202A 検査領域 202B 非検査領域 210 金属試料 210E エッジ部 210S 表面部 220 周辺部(背景部) 250 欠陥部 260 擬似欠陥部 270 周辺と色合いが異なる
小領域 280 ノイズによる検出部 290 マスキング用画像 291 画像データ 300、300A 外観検査装置 310 入力部 320 画像処理部 330 色相変換部 340 分類付与部 350 データベース 360 判定部 370 表示部 380、383、385 検査用カラー画像取込
み部 410 金属試料 410S 金属試料表面 420 撮影手段(カメラ) 430 照明手段 435 透過照明手段 431、432、433 照明具 440 点灯部 450 制御部 460 画像色割当部 510 金属試料 510S 金属試料表面 520 撮影手段(カメラ) 530 照明手段 531 照明具 535 透過照明手段 540 可動部 550 制御部 560 画像色割当部 610 金属試料 610S 金属試料表面 620 撮影手段(カラーカメ
ラ) 630 照明手段 631、632、633 照明具 635 透過照明手段 650 制御部 710 金属試料 710S 表面 711 良品部 712 致命的欠陥部 713 擬似欠陥部 720 撮影手段 725 照明光 725R 反射光 731、732、733 照明具 751、752、753 輝度(光強度)が大の
領域 810 金属試料 810S 金属試料の表面 821 ラインセンサカメラ 821A、822A 撮影視野 822 エリアセンサカメラ 910 金属試料 910S 表面部 920 カメラ(撮影手段) 930 光源部(照明具) 935 照明光 935R 正反射光 935S 散乱光 940 ビームスプリッタ 1010 良品部の表面 1020 致命的欠陥部 1030 擬似欠陥部

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属試料表面を3つの異なる仰角から照
    明して同一領域を撮影し、且つ、撮影により得られた、
    各仰角の照明による画像データにそれぞれRGB3色の
    1色を割当てて得られた3つの画像データから、RGB
    カラー画像を合成し、合成された画像の色合いから欠
    陥、擬似欠陥の判別を行う外観検査方法であって、合成
    された画像の各画素毎に、R色成分の光強度、G色成分
    の光強度、B色成分の光強度から、色相値を求める工程
    と、求められた各画素の色相値から、検査する対象の表
    面状態と色相値の範囲との対応づけがなされているデー
    タベースに従い、合成された画像の各画素毎に、その色
    相値の分類を付与する分類付与工程とを有し、分類付与
    工程の結果に基づき、欠陥、擬似欠陥の判別を行うこと
    を特徴とする金属試料表面の外観検査方法。
  2. 【請求項2】 請求項1における色相値が、Haydn
    の定義による色相変換式から得られる数値ないし該数値
    の所定倍数であることを特徴とする金属試料表面の外観
    検査方法。
  3. 【請求項3】 請求項1ないし2において、撮影により
    得られ、RGB3色の1色を割当てられた各画像データ
    について、平滑化処理を施し、ノイズの除去を行うこと
    を特徴とする金属試料表面の外観検査方法。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3における分類付与済み
    の画素データの中で、欠陥に分類されているが必要以上
    に小さい領域を除去する孤立微小領域除去処理を行うこ
    とを特徴とする金属試料表面の外観検査方法。
  5. 【請求項5】 請求項4における孤立微小領域除去処理
    は、分類付与工程により分類された各分類の色相を代表
    する数値を各画素に持たせ、各画素毎に、各画素とその
    画素の近傍4画素を含めた計5個の画素あるいは各画素
    とその画素の近傍8画素を含めた計9個の画素につい
    て、前記数値が最大である画素の数値を新たに、その画
    素の数値とする最大フィルタリング処理、ないし各画素
    とその画素の近傍4画素を含めた計5個の画素あるいは
    各画素とその画素の近傍8画素を含めた計9個の画素に
    ついて、前記数値が最小である画素の数値を新たに、そ
    の画素の数値とする最小フィルタリング処理を、必要に
    応じ、その順番を変えて、順次施すものであることを特
    徴とする金属試料表面の外観検査方法。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5において、分類付与さ
    れた画像データの、欠陥に分類された箇所をラベリング
    して、これを基に欠陥部の良否判定を行うことを特徴と
    する金属試料表面の外観検査方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし6において、金属試料表
    面の検査領域を限定するためのマスキング処理を施すこ
    とを特徴とする金属試料表面の外観検査方法。
  8. 【請求項8】 請求項7におけるマスキング処理が、透
    過照明により検査領域とその周辺の背景部とを撮影し、
    撮影により得られた画像データについて、所定のスライ
    スレベルにより画素毎に2値化した2値化画像データを
    得た後、必要に応じ、背景部を所定幅だけ検査領域側に
    膨張させる膨張処理を施し、背景部の領域を検査の対象
    領域から除くものであることを特徴とする金属試料表面
    の外観検査方法。
  9. 【請求項9】 金属試料表面を3つの異なる仰角から照
    明して同一領域を撮影し、且つ、撮影により得られた、
    各仰角の照明による画像データにそれぞれRGB3色の
    1色を割当てて得られた3つの画像データから、RGB
    カラー画像を合成し、合成された画像の色合いから欠
    陥、擬似欠陥の判別を行うための外観検査装置であっ
    て、金属試料表面を3つの異なる仰角から照明して同一
    領域を撮影し、且つ、撮影により得られた、各仰角の照
    明による画像データにそれぞれRGB3色の1色を割当
    てた、3つの画像データ等を入力する入力部と、画像デ
    ータに対し、各種画像処理を施すための画像処理部と、
    画像処理部の処理結果に基づき欠陥、擬似欠陥の判別を
    行う判定部と、判定部の判定結果に基づき、前記合成し
    た画像の欠陥箇所を表示する表示部とを備えたもので、
    前記画像処理部は、前記3つの画像データないし前記3
    つの画像データを画像処理して得た画像データから合成
    されたカラー画像データの各画素毎に、R色成分の光強
    度、G色成分の光強度、B色成分の光強度から、色相値
    を求める色相変換部と、検査する対象の表面状態と色相
    値の範囲との対応づけがなされているデータベースと、
    色相変換部の処理結果に基づき、前記データベースを参
    照しながら、合成した画像の各画素毎に、その色相値の
    分類を付与する分類付与部とを有することを特徴とする
    外観検査装置。
  10. 【請求項10】 請求項9において、金属試料表面を3
    つの異なる仰角から照明して同一領域を撮影し、且つ、
    撮影により得られた、各仰角の照明による画像データに
    それぞれRGB3色の1色を割当てた、3つの画像デー
    タを作成する、検査用画像取り込み部を備えていること
    を特徴とする外観検査装置。
  11. 【請求項11】 請求項10における検査用画像取り込
    み部は、少なくとも、金属試料表面を3つの異なる仰角
    位置から照明する照明手段と、該照明手段の各位置から
    の反射照明による画像を撮影する撮影手段とを有し、且
    つ、必要に応じ、各位置からの反射照明による撮影画像
    を、それぞれ、R、G、Bに割当てる画像色割当部を有
    することを特徴とする外観検査装置。
  12. 【請求項12】 請求項10ないし11における検査用
    画像取り込み部は、同時に、検査用画像の検査領域以外
    の領域をマスキングするための、マスキング用画像を取
    り込むもので、撮影手段にて、金属試料の検査領域とそ
    の周辺の背景部とを、該金属試料を透過照明にて撮影す
    るための透過照明手段を備えていることを特徴とする外
    観検査装置。
  13. 【請求項13】 請求項11ないし12において、撮影
    手段は、モノクロカメラであり、照明手段は、3つ異な
    る仰角位置にて、それぞれ固定された照明具を固定して
    設けたもので、且つ、各照明具を、それぞれ時間をずら
    して、所定時間点灯する点灯部とを備えていることを特
    徴とする外観検査装置。
  14. 【請求項14】 請求項11ないし12において、撮影
    手段は、モノクロカメラであり、照明手段は、3つ異な
    る仰角位置に、1つの照明具を順次前記仰角位置に位置
    ずらしできるもので、且つ、1つの照明具を各仰角位置
    に移動させる可動部とを備えていることを特徴とする外
    観検査装置。
  15. 【請求項15】 請求項11ないし12において、撮影
    手段は、カラーカメラであり、照明手段は、3つ異なる
    仰角位置に、それぞれRGBの各1色を照明光とする照
    明具を固定して設けたものであることを特徴とする外観
    検査装置。
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