JPH1183455A - 外観検査装置 - Google Patents
外観検査装置Info
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- JPH1183455A JPH1183455A JP25409997A JP25409997A JPH1183455A JP H1183455 A JPH1183455 A JP H1183455A JP 25409997 A JP25409997 A JP 25409997A JP 25409997 A JP25409997 A JP 25409997A JP H1183455 A JPH1183455 A JP H1183455A
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- JP
- Japan
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- Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 リードフレーム等の金属試料の外観検査方法
において、外形不良の検出ができ、且つ、表面不良の擬
似欠陥部と致命的欠陥部との判別を効率的にできる外観
検査装置を提供する。 【解決手段】 金属板を外形加工して作製されたリード
フレーム等の金属試料に対し、形状不良と表面不良とを
検査する外観検査装置であって、被検査物である金属試
料の検査領域全域に対し、形状不良と表面不良とを検査
する1次検査部と、被検査物である金属試料に対し、1
次検査部が表面不良候補と判断した箇所のみを検査する
2次検査部とを備えたもので、且つ、1次検査部の表面
不良の検出は、欠陥部と擬似欠陥部とを区分けできるも
のでなく、表面不良候補を検出するもので、2次検査部
の表面不良の検出は、欠陥部と擬似欠陥部とが区分けで
きるものである。
において、外形不良の検出ができ、且つ、表面不良の擬
似欠陥部と致命的欠陥部との判別を効率的にできる外観
検査装置を提供する。 【解決手段】 金属板を外形加工して作製されたリード
フレーム等の金属試料に対し、形状不良と表面不良とを
検査する外観検査装置であって、被検査物である金属試
料の検査領域全域に対し、形状不良と表面不良とを検査
する1次検査部と、被検査物である金属試料に対し、1
次検査部が表面不良候補と判断した箇所のみを検査する
2次検査部とを備えたもので、且つ、1次検査部の表面
不良の検出は、欠陥部と擬似欠陥部とを区分けできるも
のでなく、表面不良候補を検出するもので、2次検査部
の表面不良の検出は、欠陥部と擬似欠陥部とが区分けで
きるものである。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、金属板を外形加工
して作製されたリードフレーム等の金属試料に対し、形
状不良と表面不良とを検査する外観検査装置であって、
特に、欠陥検査を効率的に行うことができる外観検査装
置に関する。
して作製されたリードフレーム等の金属試料に対し、形
状不良と表面不良とを検査する外観検査装置であって、
特に、欠陥検査を効率的に行うことができる外観検査装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体装置は、電子機器の高性能
化と軽薄短小化の傾向(時流)からLSIのASICに
代表されるように、ますます高集積化、高機能化にな
り、ますます多端子(ピン)化が求められるようになっ
てきた。多端子(ピン)IC、特にゲートアレイやスタ
ンダードセルに代表されるASICあるいは、マイコ
ン、DSP(Digital Signal Proc
essor)等の半導体装置化には、リードフレーム
が、QFP(Quad Flat Package)等
の表面実装型パッケージに用いられており、QFPでは
300ピンクラスのものまでが実用化に至ってきてい
る。ここで用いられるリードフレームは、通常、コバー
ル、42合金(42%Ni−鉄)、銅系合金等の金属板
をフオトリソグラフイー技術を用いたエッチング加工方
法やスタンピング法等により、外形加工されるものであ
る。そして、益々、リードフレームの微細化とともに量
産性が求められている中、リードフレームの外観検査に
おいても、欠陥部を正確に効率的に検査する方法が求め
られている。
化と軽薄短小化の傾向(時流)からLSIのASICに
代表されるように、ますます高集積化、高機能化にな
り、ますます多端子(ピン)化が求められるようになっ
てきた。多端子(ピン)IC、特にゲートアレイやスタ
ンダードセルに代表されるASICあるいは、マイコ
ン、DSP(Digital Signal Proc
essor)等の半導体装置化には、リードフレーム
が、QFP(Quad Flat Package)等
の表面実装型パッケージに用いられており、QFPでは
300ピンクラスのものまでが実用化に至ってきてい
る。ここで用いられるリードフレームは、通常、コバー
ル、42合金(42%Ni−鉄)、銅系合金等の金属板
をフオトリソグラフイー技術を用いたエッチング加工方
法やスタンピング法等により、外形加工されるものであ
る。そして、益々、リードフレームの微細化とともに量
産性が求められている中、リードフレームの外観検査に
おいても、欠陥部を正確に効率的に検査する方法が求め
られている。
【0003】従来、形状不良、表面不良を正確に行う方
法としては、図14(a)に示すように、レーザー変位
計1410を用いて、金属試料1420の表面の凹凸を
直接測定し、これを基に不良を検出する、表面不良検出
方法が採られていた。レーザ変位計には、種々の方式が
あるが、いずれもレーザ光を金属試料へ照射する面積は
小で、欠陥検出は正確にできるが、金属試料全体を検査
するには、検査時間がかかり過ぎるという欠点がある。
即ち、この図14(a)に示す方法の場合、検査の信頼
性は高いが、検査時間は長くなってしまうという問題が
あった。また、図14(b)に示すように、CCDカメ
ラ1415で金属試料1420を反射照明1431、お
よび透過照明1436により撮影し、得られた撮影画像
を画像処理して、形状不良、表面不良を検出する方法も
採られている。しかし、図14(b)に示す表面不良の
検出方法は、図14(a)に示す表面不良の検出方法に
比べ、欠陥検出箇所を得るのに要する時間はかからない
が、致命的な欠陥(これを致命的欠陥とも言う)、致命
的な欠陥ではない擬似欠陥との区分けがつかないという
問題があった。尚、ここで言う、形状不良(外形不良と
も言う)とは、金属試料の貫通された形状の不良を言
い、所定箇所以外の貫通孔や、エッジ部分の変形がこれ
に当たる。また、表面不良とは、金属試料の表面部の凹
凸、キズを言う。また、図14(a)、図14(b)に
示す検出方法においては、金属試料1420をXYステ
ージ1450に載せ、XYステージ1450のXY移動
により、その検査する領域を指定している。保持台14
55はXYステージ1450上に金属試料1420を保
持するための治具である。
法としては、図14(a)に示すように、レーザー変位
計1410を用いて、金属試料1420の表面の凹凸を
直接測定し、これを基に不良を検出する、表面不良検出
方法が採られていた。レーザ変位計には、種々の方式が
あるが、いずれもレーザ光を金属試料へ照射する面積は
小で、欠陥検出は正確にできるが、金属試料全体を検査
するには、検査時間がかかり過ぎるという欠点がある。
即ち、この図14(a)に示す方法の場合、検査の信頼
性は高いが、検査時間は長くなってしまうという問題が
あった。また、図14(b)に示すように、CCDカメ
ラ1415で金属試料1420を反射照明1431、お
よび透過照明1436により撮影し、得られた撮影画像
を画像処理して、形状不良、表面不良を検出する方法も
採られている。しかし、図14(b)に示す表面不良の
検出方法は、図14(a)に示す表面不良の検出方法に
比べ、欠陥検出箇所を得るのに要する時間はかからない
が、致命的な欠陥(これを致命的欠陥とも言う)、致命
的な欠陥ではない擬似欠陥との区分けがつかないという
問題があった。尚、ここで言う、形状不良(外形不良と
も言う)とは、金属試料の貫通された形状の不良を言
い、所定箇所以外の貫通孔や、エッジ部分の変形がこれ
に当たる。また、表面不良とは、金属試料の表面部の凹
凸、キズを言う。また、図14(a)、図14(b)に
示す検出方法においては、金属試料1420をXYステ
ージ1450に載せ、XYステージ1450のXY移動
により、その検査する領域を指定している。保持台14
55はXYステージ1450上に金属試料1420を保
持するための治具である。
【0004】図14(a)に示す、レーザ変位計により
金属試料の各箇所の変位を求める方法の場合、図15
(b)に示すように、その測定データ(変位量データ)
から正確に表面不良の致命的欠陥部と擬似欠陥部とを判
別することができ、且つ、形状不良(貫通孔)の検出
もできる。これを図15に基づいて簡単に説明してお
く。尚、15(a)は、金属試料の各状態を示した断面
図で、の貫通孔、凹大、凸大は致命的欠陥、凹
小、凸小は致命的欠陥とならない擬似欠陥、は良品
部の状態である。レーザ変位計により金属試料の各箇所
(〜の箇所)の変位を求めると、図15(b)のよ
うになるが、更にこれを所定のスライスレベルSL1で
2値化すると、図15(c)に示すようになり、凹大
と貫通孔の両致命的欠陥は、値0を持ち、他と区分け
できる。同様に、所定のスライスレベルSL2で2値化
して、凸大のみを他と区分けして抽出することができ
る。結局、レーザ変位計の変位データをもとに、一定の
基準のもとに致命的欠陥と擬似欠陥とを区分けすること
ができる。これに対し、図14(b)に示す、CCDカ
メラ1415を用いた、反射照明、透過照明による金属
試料表面の撮影では、撮影画像の輝度のプロファイル
は、図15(d)のようになり、更にこれを所定のスラ
イスレベルSL3で2値化すると、図15(e)に示す
ようになり、正確に表面不良の欠陥部とその擬似欠陥部
とを判別することができないが、図15(d)の輝度の
プロファイルから所定のスライスレベルSL4により2
値化して、形状不良(貫通孔)の検出はできる。尚、
図15(b)、図15(c)、図15(d)、図15
(e)の各測定値ないしデータは、それぞれ、図15
(a)に示す金属試料の状態(〜)に対応したもの
である。
金属試料の各箇所の変位を求める方法の場合、図15
(b)に示すように、その測定データ(変位量データ)
から正確に表面不良の致命的欠陥部と擬似欠陥部とを判
別することができ、且つ、形状不良(貫通孔)の検出
もできる。これを図15に基づいて簡単に説明してお
く。尚、15(a)は、金属試料の各状態を示した断面
図で、の貫通孔、凹大、凸大は致命的欠陥、凹
小、凸小は致命的欠陥とならない擬似欠陥、は良品
部の状態である。レーザ変位計により金属試料の各箇所
(〜の箇所)の変位を求めると、図15(b)のよ
うになるが、更にこれを所定のスライスレベルSL1で
2値化すると、図15(c)に示すようになり、凹大
と貫通孔の両致命的欠陥は、値0を持ち、他と区分け
できる。同様に、所定のスライスレベルSL2で2値化
して、凸大のみを他と区分けして抽出することができ
る。結局、レーザ変位計の変位データをもとに、一定の
基準のもとに致命的欠陥と擬似欠陥とを区分けすること
ができる。これに対し、図14(b)に示す、CCDカ
メラ1415を用いた、反射照明、透過照明による金属
試料表面の撮影では、撮影画像の輝度のプロファイル
は、図15(d)のようになり、更にこれを所定のスラ
イスレベルSL3で2値化すると、図15(e)に示す
ようになり、正確に表面不良の欠陥部とその擬似欠陥部
とを判別することができないが、図15(d)の輝度の
プロファイルから所定のスライスレベルSL4により2
値化して、形状不良(貫通孔)の検出はできる。尚、
図15(b)、図15(c)、図15(d)、図15
(e)の各測定値ないしデータは、それぞれ、図15
(a)に示す金属試料の状態(〜)に対応したもの
である。
【0005】尚、図14(a)や図14(b)に示す検
査方法を実施するため装置構成は、通常、図16に示す
ようなものである。簡単には、被検査物である金属試料
150が、ローダ1611に供給されると、金属試料1
50は、外観検査データ取込み部1612(検査ステー
ジ)へと送られ、ここで、図14(a)や図14(b)
に示すような方式による欠陥検出が行なわれる。そし
て、得られた、変位データないし画像データは、処理部
1614へと入力され、欠陥検出を行うとともに結果を
表示モニタ1618に表示する。検査後の金属試料15
0はアンローダ1617から排出されるとともに、検査
結果に基づきOK品(良品)とNG品(不良品)とに区
分けされる。
査方法を実施するため装置構成は、通常、図16に示す
ようなものである。簡単には、被検査物である金属試料
150が、ローダ1611に供給されると、金属試料1
50は、外観検査データ取込み部1612(検査ステー
ジ)へと送られ、ここで、図14(a)や図14(b)
に示すような方式による欠陥検出が行なわれる。そし
て、得られた、変位データないし画像データは、処理部
1614へと入力され、欠陥検出を行うとともに結果を
表示モニタ1618に表示する。検査後の金属試料15
0はアンローダ1617から排出されるとともに、検査
結果に基づきOK品(良品)とNG品(不良品)とに区
分けされる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、図14
(a)に示すリードフレーム等の金属試料の外観検査方
法においては、正確にその欠陥を検出し、外形不良は勿
論、表面不良の擬似欠陥部と致命的欠陥部とを判断する
ことはできるが、検査時間がかかり過ぎるという問題が
あり、図14(b)に示す外観検査方法においては、外
形不良の検出はでき、検査時間は図14(a)に示す検
査方法に比べかからないが、表面不良の擬似欠陥と致命
的欠陥とを判別できないという問題があった。このた
め、リードフレーム等の金属試料の外観検査において、
外形不良の検出ができ、且つ、表面不良の擬似欠陥と致
命的欠陥との判別を効率的にできる検査方法が求められ
ていた。本発明は、これに対応するもので、リードフレ
ーム等の金属試料の外観検査方法において、外形不良の
検出ができ、且つ、表面不良の擬似欠陥と致命的欠陥と
の判別を効率的にできる外観検査装置を提供しようとす
るものである。尚、以降、ここでは(本発明において
は)、欠陥検出において、一定の基準により、欠陥と判
断したものを欠陥、致命的な欠陥ではなく、欠陥としな
いものを擬似欠陥とする。
(a)に示すリードフレーム等の金属試料の外観検査方
法においては、正確にその欠陥を検出し、外形不良は勿
論、表面不良の擬似欠陥部と致命的欠陥部とを判断する
ことはできるが、検査時間がかかり過ぎるという問題が
あり、図14(b)に示す外観検査方法においては、外
形不良の検出はでき、検査時間は図14(a)に示す検
査方法に比べかからないが、表面不良の擬似欠陥と致命
的欠陥とを判別できないという問題があった。このた
め、リードフレーム等の金属試料の外観検査において、
外形不良の検出ができ、且つ、表面不良の擬似欠陥と致
命的欠陥との判別を効率的にできる検査方法が求められ
ていた。本発明は、これに対応するもので、リードフレ
ーム等の金属試料の外観検査方法において、外形不良の
検出ができ、且つ、表面不良の擬似欠陥と致命的欠陥と
の判別を効率的にできる外観検査装置を提供しようとす
るものである。尚、以降、ここでは(本発明において
は)、欠陥検出において、一定の基準により、欠陥と判
断したものを欠陥、致命的な欠陥ではなく、欠陥としな
いものを擬似欠陥とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の金属試料表面の
外観検査装置は、金属板を外形加工して作製されたリー
ドフレーム等の金属試料に対し、形状不良と表面不良と
を検査する外観検査装置であって、被検査物である金属
試料の検査領域全域に対し、形状不良と表面不良とを検
査する1次検査部と、被検査物である金属試料に対し、
1次検査部が表面不良候補と判断した箇所のみを検査す
る2次検査部とを備えたもので、且つ、1次検査部の表
面不良の検出は、欠陥部と擬似欠陥部とを区分けできる
ものでなく、表面不良候補を検出するもので、2次検査
部の表面不良の検出は、欠陥部と擬似欠陥部とが区分け
できるものであることを特徴とするものてある。上記に
おいて、1次検査部は、被検査物である金属試料の表面
に対し略直交する撮影角を持つ撮影手段と、表面部を反
射照明する照明手段と、透過照明手段とを有し、撮影手
段により得られた撮影画像データを処理して、欠陥部を
検出するもので、2次検査部は、金属試料表面の変位を
レーザ変位計により測定し、得られた変位データをもと
に欠陥、擬似欠陥の判別を行うものであることを特徴と
するものである。そしてまた、上記において、一次検査
部は、被検査物である金属試料の表面に対し略直交する
撮影角を持つ撮影手段と、表面部を反射照明する照明手
段と、透過照明手段とを有し、撮影手段により得られた
撮影画像データを処理して、欠陥部を検出するもので、
2次検査部は、金属試料表面を3つの異なる仰角から反
射照明して撮影し、且つ、撮影により得られた、各仰角
の画像データにそれぞれRGB3色の1色を割当てて、
RGBカラー画像を合成し、合成された画像のR、G、
Bの色合いから欠陥、擬似欠陥の判別を行うものである
ことを特徴とするものである。そして、前記2次検査部
は、少なくとも、金属試料表面を3つの異なる仰角位置
から照明する照明手段と、該照明手段の各位置からの反
射照明による同一領域の画像を撮影する撮影手段と、各
位置からの反射照明による撮影画像を、それぞれ、R、
G、Bに割当て、各画像を合わせて表示するカラー画像
モニターと、各部を制御する制御部とを備え、人がカラ
ー画像モニターを観て、欠陥と擬似欠陥の選別を行うも
のであることを特徴とするものである。あるいは、前記
2次検査部は、少なくとも、金属試料表面を3つの異な
る仰角位置から照明する照明手段と、該照明手段の各位
置からの反射照明による同一領域の画像を撮影する撮影
手段とを有し、各位置からの反射照明による撮影画像
を、それぞれ、R、G、Bの1色に割当て、得られた該
RGB3色の1色がそれぞれ割当てられた3つの画像デ
ータを合成して1つのカラー画像を作成し、該カラー画
像の各画素毎に、R色成分の光強度、G色成分の光強
度、B色成分の光強度から、色相値を求め、これを基
に、欠陥、擬似欠陥の判別を自動で行うものであること
を特徴とするものである。
外観検査装置は、金属板を外形加工して作製されたリー
ドフレーム等の金属試料に対し、形状不良と表面不良と
を検査する外観検査装置であって、被検査物である金属
試料の検査領域全域に対し、形状不良と表面不良とを検
査する1次検査部と、被検査物である金属試料に対し、
1次検査部が表面不良候補と判断した箇所のみを検査す
る2次検査部とを備えたもので、且つ、1次検査部の表
面不良の検出は、欠陥部と擬似欠陥部とを区分けできる
ものでなく、表面不良候補を検出するもので、2次検査
部の表面不良の検出は、欠陥部と擬似欠陥部とが区分け
できるものであることを特徴とするものてある。上記に
おいて、1次検査部は、被検査物である金属試料の表面
に対し略直交する撮影角を持つ撮影手段と、表面部を反
射照明する照明手段と、透過照明手段とを有し、撮影手
段により得られた撮影画像データを処理して、欠陥部を
検出するもので、2次検査部は、金属試料表面の変位を
レーザ変位計により測定し、得られた変位データをもと
に欠陥、擬似欠陥の判別を行うものであることを特徴と
するものである。そしてまた、上記において、一次検査
部は、被検査物である金属試料の表面に対し略直交する
撮影角を持つ撮影手段と、表面部を反射照明する照明手
段と、透過照明手段とを有し、撮影手段により得られた
撮影画像データを処理して、欠陥部を検出するもので、
2次検査部は、金属試料表面を3つの異なる仰角から反
射照明して撮影し、且つ、撮影により得られた、各仰角
の画像データにそれぞれRGB3色の1色を割当てて、
RGBカラー画像を合成し、合成された画像のR、G、
Bの色合いから欠陥、擬似欠陥の判別を行うものである
ことを特徴とするものである。そして、前記2次検査部
は、少なくとも、金属試料表面を3つの異なる仰角位置
から照明する照明手段と、該照明手段の各位置からの反
射照明による同一領域の画像を撮影する撮影手段と、各
位置からの反射照明による撮影画像を、それぞれ、R、
G、Bに割当て、各画像を合わせて表示するカラー画像
モニターと、各部を制御する制御部とを備え、人がカラ
ー画像モニターを観て、欠陥と擬似欠陥の選別を行うも
のであることを特徴とするものである。あるいは、前記
2次検査部は、少なくとも、金属試料表面を3つの異な
る仰角位置から照明する照明手段と、該照明手段の各位
置からの反射照明による同一領域の画像を撮影する撮影
手段とを有し、各位置からの反射照明による撮影画像
を、それぞれ、R、G、Bの1色に割当て、得られた該
RGB3色の1色がそれぞれ割当てられた3つの画像デ
ータを合成して1つのカラー画像を作成し、該カラー画
像の各画素毎に、R色成分の光強度、G色成分の光強
度、B色成分の光強度から、色相値を求め、これを基
に、欠陥、擬似欠陥の判別を自動で行うものであること
を特徴とするものである。
【0008】また、上記において、1次検査部の数と2
次検査部の数を、各検査部の所要検査時間に合わせて、
1個ないし複数個設けることを特徴とするものである。
また、上記において、1次検査部の数、2次検査部の数
がともに1個であり、被検査物である金属試料は、1次
検検査部の出口から2次検査部の入口へと、インライン
で直接送られるものであることを特徴とするものであ
る。また、上記において、少なくとも、1次検査部の
数、ないし2次検査部の数が複数個であり、被検査物で
ある金属試料は、1次検検査部の出口から2次検査部の
入口へと、オンラインで自動で送られるものであること
を特徴とするものである。また、上記において、1次検
査部の検査結果データを2次検査部へ直接通信により送
るものであることを特徴とするものである。また、上記
において、1次検査部の検査結果データを2次検査部へ
ネットワークを介して送るものであることを特徴とする
ものである。また、上記において、1次検査部の検査結
果データを一旦外部記憶メディアに記憶し、該外部記憶
メディアから、前記検査結果データを2次検査部へ渡す
ものであることを特徴とするものである。尚、ここで言
う、1次検査部の検査結果データとしては、1次検査に
て表面不良候補と判定された箇所の座標を少なくとも含
むものである。また、前述の通りここでは、欠陥検出に
おいては、一定の基準により、欠陥と判断したものを欠
陥、致命的な欠陥ではなく、欠陥としないものを擬似欠
陥とする。
次検査部の数を、各検査部の所要検査時間に合わせて、
1個ないし複数個設けることを特徴とするものである。
また、上記において、1次検査部の数、2次検査部の数
がともに1個であり、被検査物である金属試料は、1次
検検査部の出口から2次検査部の入口へと、インライン
で直接送られるものであることを特徴とするものであ
る。また、上記において、少なくとも、1次検査部の
数、ないし2次検査部の数が複数個であり、被検査物で
ある金属試料は、1次検検査部の出口から2次検査部の
入口へと、オンラインで自動で送られるものであること
を特徴とするものである。また、上記において、1次検
査部の検査結果データを2次検査部へ直接通信により送
るものであることを特徴とするものである。また、上記
において、1次検査部の検査結果データを2次検査部へ
ネットワークを介して送るものであることを特徴とする
ものである。また、上記において、1次検査部の検査結
果データを一旦外部記憶メディアに記憶し、該外部記憶
メディアから、前記検査結果データを2次検査部へ渡す
ものであることを特徴とするものである。尚、ここで言
う、1次検査部の検査結果データとしては、1次検査に
て表面不良候補と判定された箇所の座標を少なくとも含
むものである。また、前述の通りここでは、欠陥検出に
おいては、一定の基準により、欠陥と判断したものを欠
陥、致命的な欠陥ではなく、欠陥としないものを擬似欠
陥とする。
【0009】
【作用】本発明の金属試料表面の外観検査装置は、上記
のように構成することにより、リードフレーム等の金属
試料の外観検査をする装置で、検査効率が良く、且つ、
擬似欠陥と致命的欠陥とを判別できる外観検査装置の提
供を可能としている。詳しくは、金属板を外形加工して
作製されたリードフレーム等の金属試料に対し、形状不
良と表面不良とを検査する外観検査装置であって、被検
査物である金属試料の検査領域全域に対し、形状不良と
表面不良とを検査する1次検査部と、被検査物である金
属試料に対し、1次検査部が表面不良候補と判断した箇
所のみを検査する2次検査部とを備えたもので、且つ、
1次検査部の表面不良の検出は、欠陥部と擬似欠陥部と
を区分けできるものでなく、表面不良候補を検出するも
ので、2次検査部の表面不良の検出は、欠陥部と擬似欠
陥部とが区分けできるものであることにより、これを達
成している。具体的には、1次検査部は、被検査物であ
る金属試料の表面に対し直交する撮影角を持つ撮影手段
と、表面部を反射照明する照明手段と、透過照明手段と
を有し、撮影手段により得られた撮影画像データを処理
して、欠陥部を検出するもので、2次検査部は、金属試
料表面の変位をレーザ変位計により測定し、得られた変
位データをもとに欠陥、擬似欠陥の判別を行うものか、
あるいは、金属試料表面を3つの異なる仰角から反射照
明して撮影し、且つ、撮影により得られた、各仰角の画
像データにそれぞれRGB3色の1色を割当てて、RG
Bカラー画像を合成し、合成された画像のR、G、Bの
色相から欠陥、擬似欠陥の判別を行うものであることに
よりこれを達成している。2次検査部として挙げた、レ
ーザ変位計を用いて欠陥、擬似欠陥の判別を行う方式の
もの、合成された画像のR、G、Bの色相から欠陥、擬
似欠陥の判別を行う方式のもの、いずれも、1度にその
測定ないし画像データの取り込む金属試料の領域が、1
次検査部のそれより狭く、金属試料の検査領域全域をこ
れらの方式で測定すると1次検査部の検査に要する時間
に比べ、極端に大きくなる。このため、1次検査部で、
欠陥、擬似欠陥を問わず検出した表面不良の検出箇所の
みを2次検査部で検査することにより、全体の検査効率
を良くしているのである。即ち、検査効率の良い1次検
査部で、形状不良の検出と、表面不良の擬似欠陥ないし
欠陥の箇所を把握し、即ち表面不良候補の座標位置を把
握し、その把握された箇所のみを、検査効率の劣る2次
検査部で検査し、欠陥と擬似欠陥との区分けを行うので
ある。尚、2次検査部が、合成されたカラー画像の色相
から欠陥、擬似欠陥の判別を行う方式のものでは、人が
カラー画像モニターを観て、欠陥と擬似欠陥の選別を行
う構成とすると、検査部全体を簡単なものとでき、画像
の各画素毎に、R色成分の光強度、G色成分の光強度、
B色成分の光強度から、色相値を求め、これを基に、欠
陥、擬似欠陥の判別を自動で行う構成とすると、人手を
用いずに、自動的に検査できる。
のように構成することにより、リードフレーム等の金属
試料の外観検査をする装置で、検査効率が良く、且つ、
擬似欠陥と致命的欠陥とを判別できる外観検査装置の提
供を可能としている。詳しくは、金属板を外形加工して
作製されたリードフレーム等の金属試料に対し、形状不
良と表面不良とを検査する外観検査装置であって、被検
査物である金属試料の検査領域全域に対し、形状不良と
表面不良とを検査する1次検査部と、被検査物である金
属試料に対し、1次検査部が表面不良候補と判断した箇
所のみを検査する2次検査部とを備えたもので、且つ、
1次検査部の表面不良の検出は、欠陥部と擬似欠陥部と
を区分けできるものでなく、表面不良候補を検出するも
ので、2次検査部の表面不良の検出は、欠陥部と擬似欠
陥部とが区分けできるものであることにより、これを達
成している。具体的には、1次検査部は、被検査物であ
る金属試料の表面に対し直交する撮影角を持つ撮影手段
と、表面部を反射照明する照明手段と、透過照明手段と
を有し、撮影手段により得られた撮影画像データを処理
して、欠陥部を検出するもので、2次検査部は、金属試
料表面の変位をレーザ変位計により測定し、得られた変
位データをもとに欠陥、擬似欠陥の判別を行うものか、
あるいは、金属試料表面を3つの異なる仰角から反射照
明して撮影し、且つ、撮影により得られた、各仰角の画
像データにそれぞれRGB3色の1色を割当てて、RG
Bカラー画像を合成し、合成された画像のR、G、Bの
色相から欠陥、擬似欠陥の判別を行うものであることに
よりこれを達成している。2次検査部として挙げた、レ
ーザ変位計を用いて欠陥、擬似欠陥の判別を行う方式の
もの、合成された画像のR、G、Bの色相から欠陥、擬
似欠陥の判別を行う方式のもの、いずれも、1度にその
測定ないし画像データの取り込む金属試料の領域が、1
次検査部のそれより狭く、金属試料の検査領域全域をこ
れらの方式で測定すると1次検査部の検査に要する時間
に比べ、極端に大きくなる。このため、1次検査部で、
欠陥、擬似欠陥を問わず検出した表面不良の検出箇所の
みを2次検査部で検査することにより、全体の検査効率
を良くしているのである。即ち、検査効率の良い1次検
査部で、形状不良の検出と、表面不良の擬似欠陥ないし
欠陥の箇所を把握し、即ち表面不良候補の座標位置を把
握し、その把握された箇所のみを、検査効率の劣る2次
検査部で検査し、欠陥と擬似欠陥との区分けを行うので
ある。尚、2次検査部が、合成されたカラー画像の色相
から欠陥、擬似欠陥の判別を行う方式のものでは、人が
カラー画像モニターを観て、欠陥と擬似欠陥の選別を行
う構成とすると、検査部全体を簡単なものとでき、画像
の各画素毎に、R色成分の光強度、G色成分の光強度、
B色成分の光強度から、色相値を求め、これを基に、欠
陥、擬似欠陥の判別を自動で行う構成とすると、人手を
用いずに、自動的に検査できる。
【0010】また、1次検査部の数と2次検査部の数
を、各検査部の所要検査時間に合わせて、1個ないし複
数個設けることにより、効率的な検査ができるものとし
ている。また、1次検査部の数ないし2次検査部の数が
複数個である場合には、被検査物である金属試料を、1
次検検査部の出口から2次検査部の入口へと、オンライ
ンで、ベルトコンベア等により、自動で送られるもので
あることにより、効率的で人手のいらないものとしてい
る。勿論、1次検査部の数、2次検査部の数がともに1
個である場合には、被検査物である金属試料は、1次検
検査部の出口から2次検査部の入口へと、インラインで
直接送られる構成としても良く、1次検査部にて検査を
終了した金属試料を人手を介して2次検査部へ供給する
ような形態をとることもできる。
を、各検査部の所要検査時間に合わせて、1個ないし複
数個設けることにより、効率的な検査ができるものとし
ている。また、1次検査部の数ないし2次検査部の数が
複数個である場合には、被検査物である金属試料を、1
次検検査部の出口から2次検査部の入口へと、オンライ
ンで、ベルトコンベア等により、自動で送られるもので
あることにより、効率的で人手のいらないものとしてい
る。勿論、1次検査部の数、2次検査部の数がともに1
個である場合には、被検査物である金属試料は、1次検
検査部の出口から2次検査部の入口へと、インラインで
直接送られる構成としても良く、1次検査部にて検査を
終了した金属試料を人手を介して2次検査部へ供給する
ような形態をとることもできる。
【0011】また、1次検査部の検査結果データを2次
検査部へ直接通信により送る構成とする、あるいは、1
次検査部の検査結果データを2次検査部へネットワーク
を介して送る構成とすることにより、効率的的に、人手
を介さず、1次検査部から2次検査部までの外観検査を
行えるものとしている。勿論、1次検査部の検査結果デ
ータを一旦外部記憶メディアに記憶し、該外部記憶メデ
ィアから、前記検査結果データを2次検査部へ渡す形態
としても良いことは言うまでもない。
検査部へ直接通信により送る構成とする、あるいは、1
次検査部の検査結果データを2次検査部へネットワーク
を介して送る構成とすることにより、効率的的に、人手
を介さず、1次検査部から2次検査部までの外観検査を
行えるものとしている。勿論、1次検査部の検査結果デ
ータを一旦外部記憶メディアに記憶し、該外部記憶メデ
ィアから、前記検査結果データを2次検査部へ渡す形態
としても良いことは言うまでもない。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明を図に基づいて説明する。
図1は、本発明の金属試料表面の外観検査装置の実施の
形態の1例を示した図で、図2は1次検査部の外観検査
データ取込み部(検査ステージ)の構成図で、図3は2
次検査部の外観検査データ取込み部(検査ステージ)の
1例の構成図で、図4、図5、図6はそれぞれ2次検査
部の外観検査データ取込み部(検査ステージ)の他の例
の構成図である。図1〜図6中、100は外観検査装
置、110は1次検査部、111はローダ、112は外
観検査データ取込み部(検査ステージ部)、113は入
力部、114は処理部、115は制御部、116は操作
部、117は表示モニタ、118は検査結果データ送信
部、120は供給部、130は2次検査部、132は外
観検査データ取込部(検査ステージ)、133は入力
部、134は処理部、135は制御部、136は操作
部、137は表示モニタ、138は検査結果データ受信
部、139はアンローダ、150は金属試料である。
図1は、本発明の金属試料表面の外観検査装置の実施の
形態の1例を示した図で、図2は1次検査部の外観検査
データ取込み部(検査ステージ)の構成図で、図3は2
次検査部の外観検査データ取込み部(検査ステージ)の
1例の構成図で、図4、図5、図6はそれぞれ2次検査
部の外観検査データ取込み部(検査ステージ)の他の例
の構成図である。図1〜図6中、100は外観検査装
置、110は1次検査部、111はローダ、112は外
観検査データ取込み部(検査ステージ部)、113は入
力部、114は処理部、115は制御部、116は操作
部、117は表示モニタ、118は検査結果データ送信
部、120は供給部、130は2次検査部、132は外
観検査データ取込部(検査ステージ)、133は入力
部、134は処理部、135は制御部、136は操作
部、137は表示モニタ、138は検査結果データ受信
部、139はアンローダ、150は金属試料である。
【0013】本発明の外観検査装置は、図1に示すよう
に、金属板を外形加工して作製されたリードフレーム等
の金属試料150に対し、形状不良と表面不良とを検査
する検査装置で、1次検査部110と2次検査部130
とを備えたものであるが、1次検査部110は、被検査
物である金属試料150の検査領域全域に対し、形状不
良と表面不良とを検査するもので、2次検査部130
は、被検査物である金属試料に対し、1次検査部110
が表面不良と判断した箇所のみを検査するものである。
そして、1次検査部110は、表面不良の検出はできる
が、欠陥部と擬似欠陥部とが区分けできるものでなく、
2次検査部130は、表面不良の検出において、欠陥部
と擬似欠陥部とを区分けできるものである。
に、金属板を外形加工して作製されたリードフレーム等
の金属試料150に対し、形状不良と表面不良とを検査
する検査装置で、1次検査部110と2次検査部130
とを備えたものであるが、1次検査部110は、被検査
物である金属試料150の検査領域全域に対し、形状不
良と表面不良とを検査するもので、2次検査部130
は、被検査物である金属試料に対し、1次検査部110
が表面不良と判断した箇所のみを検査するものである。
そして、1次検査部110は、表面不良の検出はできる
が、欠陥部と擬似欠陥部とが区分けできるものでなく、
2次検査部130は、表面不良の検出において、欠陥部
と擬似欠陥部とを区分けできるものである。
【0014】図1に示す装置100は、1個の1次検査
部と1個の2次検査部とを持ち、被検査物である金属試
料150はローダ111から投入され、外観検査データ
取込み部112にて、外観検査データを取込んだ後、供
給部120を介して2次検査部へと投入される。そし
て、更に、金属試料150は、外観検査データ取込部
(検査ステージ部)132へ送られ、外観検査データを
取込んだ後、全ての検査が終え、良品、不良品の区分け
が付けられ、アンローダ139へと排出され、OK品
(良品)、NG品(不良品)と分けられます。
部と1個の2次検査部とを持ち、被検査物である金属試
料150はローダ111から投入され、外観検査データ
取込み部112にて、外観検査データを取込んだ後、供
給部120を介して2次検査部へと投入される。そし
て、更に、金属試料150は、外観検査データ取込部
(検査ステージ部)132へ送られ、外観検査データを
取込んだ後、全ての検査が終え、良品、不良品の区分け
が付けられ、アンローダ139へと排出され、OK品
(良品)、NG品(不良品)と分けられます。
【0015】1次検査部110における金属試料の外観
検査データの取込みは、XY位置制御される検査ステー
ジ上で、図2に示すような構成の外観検査データ取込み
部112にて行われる。図2に示すように、金属試料1
50の表面部を光源210により反射照明210Aし、
且つ、光源215により金属試料150を透過照明21
5Aして、金属試料150の表面に対し、略直交する撮
影角を持つ撮影手段220により、金属試料150の表
面部を撮影することにより行われる。そして、撮影され
た画像データを処理部230で、所定のスライスレベル
で2値化することにより欠陥部を得ることがきるが、図
15(d)に示すように、表面不良については、致命的
な欠陥部と擬似欠陥部とで区分けがつかない。得られた
表面不良箇所データは、検査結果データ送信部118か
ら、2次検査部130の検査結果データ受信部138へ
と送られ、2次検査部では、1次検査部で得られた表面
不良箇所のみ、外観検査データ取込み部132で、外観
検査データの取込みを行う。尚、1次検査部における金
属試料の外観検査データの取込み方法は、これに限定は
されない。例えば、ベルトで搬送されている金属試料か
らラインセンサにて取り込む方法もある。
検査データの取込みは、XY位置制御される検査ステー
ジ上で、図2に示すような構成の外観検査データ取込み
部112にて行われる。図2に示すように、金属試料1
50の表面部を光源210により反射照明210Aし、
且つ、光源215により金属試料150を透過照明21
5Aして、金属試料150の表面に対し、略直交する撮
影角を持つ撮影手段220により、金属試料150の表
面部を撮影することにより行われる。そして、撮影され
た画像データを処理部230で、所定のスライスレベル
で2値化することにより欠陥部を得ることがきるが、図
15(d)に示すように、表面不良については、致命的
な欠陥部と擬似欠陥部とで区分けがつかない。得られた
表面不良箇所データは、検査結果データ送信部118か
ら、2次検査部130の検査結果データ受信部138へ
と送られ、2次検査部では、1次検査部で得られた表面
不良箇所のみ、外観検査データ取込み部132で、外観
検査データの取込みを行う。尚、1次検査部における金
属試料の外観検査データの取込み方法は、これに限定は
されない。例えば、ベルトで搬送されている金属試料か
らラインセンサにて取り込む方法もある。
【0016】2次検査部130における金属試料の外観
検査データの取込みは、外観検査データ取込み部132
にて行われるが、前述の通り、検査対象となる金属試料
の箇所は、1次検査部にて表面不良と判断された箇所の
みである。外観検査データ取込み部132においては、
被検査物である金属試料150はXYステージ上に載せ
られ、XY移動により、金属試料150の検査領域全域
が検査できる。2次検査部の第1の例として、はじめ
に、金属試料の外観検査データの取込みを、図3に示す
レーザ変位計を用いて行うものを挙げる。図3(a)に
示すように、金属試料150をXYステージ241上に
載せ、XY移動させながら、レーザ変位計300によ
り、金属試料の表面の変位を測定するものである。以
下、レーザ変位計300ついて簡単にその変位測定原理
を説明しておく。ここで用いられるレーザ変位計は、共
焦点式レーザ変位計と言われるもので、図3(b)に示
すような構造をしているが、簡単には、対物レンズ33
0を図3(b)の上下方向に移動させ(振動させ)、受
光素子350の強度が最大になる位置を音叉位置検出セ
ンサ等の位置検出センサ360を用いて検出するもの
で、試料面150Sの位置変化(変位変化)に合わせ、
受光素子350の強度が最大になる位置を用いて検出す
る。そして、対物レンズ330の位置移動距離をもと
に、試料面の変位を求めるものである。図3において
は、試料面がB0のとき、対物レンズ330の位置がL
0のとき受光素子350の光強度が最大になり、試料面
がB1のとき、対物レンズ330の位置がL1のとき受
光素子350の光強度が最大になり、試料面がB2のと
き、対物レンズ330の位置がL2のとき受光素子35
0の光強度が最大になる。即ち、例えば、対物レンズ3
30のL0位置、試料のB0位置を基準としておけば、
レンズがL0からどれだけずれた位置にある場合には、
試料面はどれだけB0からずれるかが分かる。CCDカ
メラ380は、試料を観察するためのものである。尚、
図3中、300は変位計、310は半導体レーザ(発光
素子)、315はレーザ光、320はコリメータレン
ズ、330は対物レンズ、340、345はハーフミラ
ー、350は受光素子、355はピンホールスリット、
357はアンプ、350Sは受光素子出力、360は位
置検出センサ、367はアンプ、360Sは位置検出セ
ンサ出力、380はCCDカメラ、380SはCCDカ
メラ出力である。図3に示すレーザ変位計により得られ
る、金属試料の各状態と、その変位量との関係は、前述
したように、図15(b)に示すようになり、欠陥部を
擬似欠陥部と判別することができる。
検査データの取込みは、外観検査データ取込み部132
にて行われるが、前述の通り、検査対象となる金属試料
の箇所は、1次検査部にて表面不良と判断された箇所の
みである。外観検査データ取込み部132においては、
被検査物である金属試料150はXYステージ上に載せ
られ、XY移動により、金属試料150の検査領域全域
が検査できる。2次検査部の第1の例として、はじめ
に、金属試料の外観検査データの取込みを、図3に示す
レーザ変位計を用いて行うものを挙げる。図3(a)に
示すように、金属試料150をXYステージ241上に
載せ、XY移動させながら、レーザ変位計300によ
り、金属試料の表面の変位を測定するものである。以
下、レーザ変位計300ついて簡単にその変位測定原理
を説明しておく。ここで用いられるレーザ変位計は、共
焦点式レーザ変位計と言われるもので、図3(b)に示
すような構造をしているが、簡単には、対物レンズ33
0を図3(b)の上下方向に移動させ(振動させ)、受
光素子350の強度が最大になる位置を音叉位置検出セ
ンサ等の位置検出センサ360を用いて検出するもの
で、試料面150Sの位置変化(変位変化)に合わせ、
受光素子350の強度が最大になる位置を用いて検出す
る。そして、対物レンズ330の位置移動距離をもと
に、試料面の変位を求めるものである。図3において
は、試料面がB0のとき、対物レンズ330の位置がL
0のとき受光素子350の光強度が最大になり、試料面
がB1のとき、対物レンズ330の位置がL1のとき受
光素子350の光強度が最大になり、試料面がB2のと
き、対物レンズ330の位置がL2のとき受光素子35
0の光強度が最大になる。即ち、例えば、対物レンズ3
30のL0位置、試料のB0位置を基準としておけば、
レンズがL0からどれだけずれた位置にある場合には、
試料面はどれだけB0からずれるかが分かる。CCDカ
メラ380は、試料を観察するためのものである。尚、
図3中、300は変位計、310は半導体レーザ(発光
素子)、315はレーザ光、320はコリメータレン
ズ、330は対物レンズ、340、345はハーフミラ
ー、350は受光素子、355はピンホールスリット、
357はアンプ、350Sは受光素子出力、360は位
置検出センサ、367はアンプ、360Sは位置検出セ
ンサ出力、380はCCDカメラ、380SはCCDカ
メラ出力である。図3に示すレーザ変位計により得られ
る、金属試料の各状態と、その変位量との関係は、前述
したように、図15(b)に示すようになり、欠陥部を
擬似欠陥部と判別することができる。
【0017】次いで、2次検査部の第2の例として、レ
ーザ変位計を用いずに、欠陥部と擬似欠陥部とを判別で
きるものを挙げる。第2の例においては、金属試料の外
観検査データの取込みは、XY位置制御された検査ステ
ージ上で、図4〜図6に示すような構成の外観検査デー
タ取込み部132にて行われるが、照明手段により、金
属試料表面を3つの異なる仰角からそれぞれ反射照明し
て、撮影手段(カメラ)にて、撮影することにより、外
観検査データの取込みがなされる。そして、撮影により
得られた、各仰角の画像データにそれぞれRGB3色の
1色を割当て、さらに、RGB3色の1色がそれぞれ割
当られたこれらの3つの画像から、RGBカラー画像を
合成し、合成された画像のR、G、Bの色合いから欠
陥、擬似欠陥の判別が行われる。尚、2次検査部におけ
る、金属試料の外観検査データの取込みの仕方もこの限
りではない。上記のように図4〜図6に示す外観検査デ
ータ取込み部132においては、XY位置制御された検
査ステージ上で、撮影手段を固定し、金属試料を移動さ
せ、撮影を行うが、金属試料を固定し、撮影手段を移動
させても良いことは言うまでもない。
ーザ変位計を用いずに、欠陥部と擬似欠陥部とを判別で
きるものを挙げる。第2の例においては、金属試料の外
観検査データの取込みは、XY位置制御された検査ステ
ージ上で、図4〜図6に示すような構成の外観検査デー
タ取込み部132にて行われるが、照明手段により、金
属試料表面を3つの異なる仰角からそれぞれ反射照明し
て、撮影手段(カメラ)にて、撮影することにより、外
観検査データの取込みがなされる。そして、撮影により
得られた、各仰角の画像データにそれぞれRGB3色の
1色を割当て、さらに、RGB3色の1色がそれぞれ割
当られたこれらの3つの画像から、RGBカラー画像を
合成し、合成された画像のR、G、Bの色合いから欠
陥、擬似欠陥の判別が行われる。尚、2次検査部におけ
る、金属試料の外観検査データの取込みの仕方もこの限
りではない。上記のように図4〜図6に示す外観検査デ
ータ取込み部132においては、XY位置制御された検
査ステージ上で、撮影手段を固定し、金属試料を移動さ
せ、撮影を行うが、金属試料を固定し、撮影手段を移動
させても良いことは言うまでもない。
【0018】2次検査部の第2の例における、外観検査
データ取込み部132の例を図4〜図6を基に説明す
る。先ず、図4に示す外観検査データ取込み部の例を簡
単に説明する。図4に示す外観検査データ取込み部40
0(132)は、図4(a)に示すように、金属試料表
面を3つの異なる仰角位置から照明する照明手段430
と、該照明手段430の各位置からの反射照明による画
像を撮影する撮影手段420と、必要に応じ、各位置か
らの反射照明による撮影画像を、それぞれ、R、G、B
に割当てる画像色割当部450とを備えている。そし
て、図4(b)に示すように、金属試料表面を3つ異な
る仰角θ1、θ2、θ3から照明して、各仰角毎の画像
を撮影する。ここで言う仰角とは、撮影手段の撮影方向
L4と金属試料表面410Sとの交点P0と各照明光の
光源部(照明具)431、432、433とのなす角度
θ1、θ2、θ3をそれぞれ言う。撮影方向L4は金属
試料表面410Sに直交とする。図4(a)に示す外観
検査用データ取り込み部においては、撮影手段420
は、モノクロカメラであり、照明手段430は、3つ異
なる仰角位置にて、それぞれ固定された照明具431、
432、433により、固定して設けられており、各照
明具431、432、433を、それぞれ時間をずらし
て、所定時間点灯する点灯部440を備えている。
データ取込み部132の例を図4〜図6を基に説明す
る。先ず、図4に示す外観検査データ取込み部の例を簡
単に説明する。図4に示す外観検査データ取込み部40
0(132)は、図4(a)に示すように、金属試料表
面を3つの異なる仰角位置から照明する照明手段430
と、該照明手段430の各位置からの反射照明による画
像を撮影する撮影手段420と、必要に応じ、各位置か
らの反射照明による撮影画像を、それぞれ、R、G、B
に割当てる画像色割当部450とを備えている。そし
て、図4(b)に示すように、金属試料表面を3つ異な
る仰角θ1、θ2、θ3から照明して、各仰角毎の画像
を撮影する。ここで言う仰角とは、撮影手段の撮影方向
L4と金属試料表面410Sとの交点P0と各照明光の
光源部(照明具)431、432、433とのなす角度
θ1、θ2、θ3をそれぞれ言う。撮影方向L4は金属
試料表面410Sに直交とする。図4(a)に示す外観
検査用データ取り込み部においては、撮影手段420
は、モノクロカメラであり、照明手段430は、3つ異
なる仰角位置にて、それぞれ固定された照明具431、
432、433により、固定して設けられており、各照
明具431、432、433を、それぞれ時間をずらし
て、所定時間点灯する点灯部440を備えている。
【0019】次いで、図5に示す外観検査データ取込み
部の例を説明する。図5に示す外観検査データ取込み部
500(132)は、照明手段530は、1つの照明具
531を、順次3つ異なる仰角位置に、可動部540に
て移動させ、各仰角位置において照明するもので、該各
仰角位置からの照明で、撮影手段520にて、金属試料
510を撮影するものである。尚、撮影手段520は、
モノクロカメラである。
部の例を説明する。図5に示す外観検査データ取込み部
500(132)は、照明手段530は、1つの照明具
531を、順次3つ異なる仰角位置に、可動部540に
て移動させ、各仰角位置において照明するもので、該各
仰角位置からの照明で、撮影手段520にて、金属試料
510を撮影するものである。尚、撮影手段520は、
モノクロカメラである。
【0020】次に、図6に示す外観検査データ取込み部
の例を説明する。図6に示す外観検査データ取込み部6
00(132)は、撮影手段620は、カラーカメラ
で、照明手段630として、3つ異なる仰角位置に、そ
れぞれRGBの各1色を照明光とする照明具631、6
32、633を固定して設けている。尚、上記図4〜図
6に示す方式における、照明具としては、サークル状の
蛍光灯、光ファイバーを用いたもの、サークル状に配列
させたLED照明を用いたものでも良い。
の例を説明する。図6に示す外観検査データ取込み部6
00(132)は、撮影手段620は、カラーカメラ
で、照明手段630として、3つ異なる仰角位置に、そ
れぞれRGBの各1色を照明光とする照明具631、6
32、633を固定して設けている。尚、上記図4〜図
6に示す方式における、照明具としては、サークル状の
蛍光灯、光ファイバーを用いたもの、サークル状に配列
させたLED照明を用いたものでも良い。
【0021】2次検査部の第2の例においては、上記の
ように、外観検査データ取込み部132から、RGBの
各1色に割当られた、3つの撮影画像を得て、3つの画
像から合成されたカラー画像の各画素毎に、R色成分の
光強度、G色成分の光強度、B色成分の光強度から、色
相値を求め、これを基に、欠陥、擬似欠陥の判別を自動
で行う。具体的には、外観検査データが取込まれた後、
入力部133が撮影画像を得て、処理部134にてこれ
を処理し、欠陥、擬似欠陥の判別までを行うが、処理部
134等を分かり易く、図7に示し、更に、図7に基づ
いて、第2の例の2次検査部におけるデータの処理を簡
単に説明しておく。先ず、外観検査データ取込み部13
2(図1に示す)から得られた、3つの画像を入力部7
10(133)に入力し、入力された3つの画像に対
し、それぞれ画像処理部720にて、ノイズ除去処理
(平滑処理とも言う)を施した後、色相変換部730に
て、3つの画像から合成されたカラー画像の各画素毎
に、R色成分の光強度、G色成分の光強度、B色成分の
光強度から、色相値を求める。そして、求められた各画
素の色相値から、検査する対象の表面状態と色相値の範
囲との対応づけがなされているデータベース750に従
い、合成された画像の各画素毎に、分類付与部740に
より、その色相値の分類を付与する。そして、各画素毎
に付与された分類に従い、判定部760にて、欠陥部を
判定し、その結果を表示部770にて表示するととも
に、金属試料150の、アンローダ139へ、OK品
(良品)、NG品(不良品)の区分けを指示する。
ように、外観検査データ取込み部132から、RGBの
各1色に割当られた、3つの撮影画像を得て、3つの画
像から合成されたカラー画像の各画素毎に、R色成分の
光強度、G色成分の光強度、B色成分の光強度から、色
相値を求め、これを基に、欠陥、擬似欠陥の判別を自動
で行う。具体的には、外観検査データが取込まれた後、
入力部133が撮影画像を得て、処理部134にてこれ
を処理し、欠陥、擬似欠陥の判別までを行うが、処理部
134等を分かり易く、図7に示し、更に、図7に基づ
いて、第2の例の2次検査部におけるデータの処理を簡
単に説明しておく。先ず、外観検査データ取込み部13
2(図1に示す)から得られた、3つの画像を入力部7
10(133)に入力し、入力された3つの画像に対
し、それぞれ画像処理部720にて、ノイズ除去処理
(平滑処理とも言う)を施した後、色相変換部730に
て、3つの画像から合成されたカラー画像の各画素毎
に、R色成分の光強度、G色成分の光強度、B色成分の
光強度から、色相値を求める。そして、求められた各画
素の色相値から、検査する対象の表面状態と色相値の範
囲との対応づけがなされているデータベース750に従
い、合成された画像の各画素毎に、分類付与部740に
より、その色相値の分類を付与する。そして、各画素毎
に付与された分類に従い、判定部760にて、欠陥部を
判定し、その結果を表示部770にて表示するととも
に、金属試料150の、アンローダ139へ、OK品
(良品)、NG品(不良品)の区分けを指示する。
【0022】尚、上記の第2の例の2次検査部において
は、自動的に欠陥、擬似欠陥を判定するものであるが、
合成された画像をカラー画像モニターに表示、これを人
が観て、その色相から欠陥と擬似欠陥の選別を行う、簡
単な装置構成とすることもできる。
は、自動的に欠陥、擬似欠陥を判定するものであるが、
合成された画像をカラー画像モニターに表示、これを人
が観て、その色相から欠陥と擬似欠陥の選別を行う、簡
単な装置構成とすることもできる。
【0023】更に、上記の第2の例の2次検査部の外観
検査データ取込み部において、撮影された画像データ
の、欠陥部と擬似欠陥とで色相が異なる理由を、以下、
説明しておく。図8(a)に示すように、金属試料表面
の傾きにより、各仰角からの照明光の正反射光の、カメ
ラ(撮影手段)への入射量がそれぞれ異なる。即ち、各
仰角から照明して得られた画像は、撮影される金属試料
表面の傾きにより、それぞれ、光強度を異とする。A1
の位置(第一の仰角位置)からの照明では、金属試料表
面が平坦(傾きθ21が0度)に近い程、その正反射光
の量は大きく、A2(第二の仰角位置)、A3(第三の
仰角位置)からの照明では、それぞれ、金属試料表面が
所定の傾きθ22、θ23に近い程、その正反射光の量
は大きくなる。撮影される画像においては、傾きがそれ
ぞれ、平坦(傾きθ21が0度)、θ22、θ23に近
い箇所においては、A1の位置(第一の仰角位置)、A
2(第二の仰角位置)、A3(第三の仰角位置)からの
照明による画像の輝度(光強度)が強くなる。したがっ
て、A1の位置、A2の位置、A3の位置の各仰角から
照明して得られた画像は、図8(b)(イ)〜図8
(b)(ハ)に示すように、輝度(光強度)の大きい領
域を持つ。尚、ここで言う傾きとは、金属試料の正常な
面(良品部)に対する傾きを言う。
検査データ取込み部において、撮影された画像データ
の、欠陥部と擬似欠陥とで色相が異なる理由を、以下、
説明しておく。図8(a)に示すように、金属試料表面
の傾きにより、各仰角からの照明光の正反射光の、カメ
ラ(撮影手段)への入射量がそれぞれ異なる。即ち、各
仰角から照明して得られた画像は、撮影される金属試料
表面の傾きにより、それぞれ、光強度を異とする。A1
の位置(第一の仰角位置)からの照明では、金属試料表
面が平坦(傾きθ21が0度)に近い程、その正反射光
の量は大きく、A2(第二の仰角位置)、A3(第三の
仰角位置)からの照明では、それぞれ、金属試料表面が
所定の傾きθ22、θ23に近い程、その正反射光の量
は大きくなる。撮影される画像においては、傾きがそれ
ぞれ、平坦(傾きθ21が0度)、θ22、θ23に近
い箇所においては、A1の位置(第一の仰角位置)、A
2(第二の仰角位置)、A3(第三の仰角位置)からの
照明による画像の輝度(光強度)が強くなる。したがっ
て、A1の位置、A2の位置、A3の位置の各仰角から
照明して得られた画像は、図8(b)(イ)〜図8
(b)(ハ)に示すように、輝度(光強度)の大きい領
域を持つ。尚、ここで言う傾きとは、金属試料の正常な
面(良品部)に対する傾きを言う。
【0024】撮影により得られた、各仰角の画像データ
にそれぞれRGB3色の1色を割当てる。例えば、図8
(a)で、A1(第一の仰角位置)、A2(第二の仰角
位置)、A3(第三の仰角位置)からの照明による画像
について、それぞれB、G、Rの色を割り当て、これを
表示すると、図8(b)(イ)〜図8(b)(ハ)の各
輝度(光強度)大の箇所が、それぞれ、B、G、Rの色
合いとなる。そして、B、G、Rの色に割当られたA1
(第一の仰角位置)、A2(第二の仰角位置)、A3
(第三の仰角位置)からの照明による画像を合わせ、R
GBカラー画像を合成し、これを表示すると、図8
(c)に示すように、金属表面の傾きにより、各色が強
く表示される。尚、図8に示すように、A1(第一の仰
角位置)、A2(第二の仰角位置)、A3(第三の仰角
位置)からの照明による画像B、G、Rの色に割当て、
これを合わせ、RGBカラー画像を合成すると、図9に
示すように、良品部は全体がB色に表示され、致命的欠
陥部は、中心から外側にB、G、Rの色あいを持ち、擬
似欠陥部は、R、G、Bが不規則に混ざった色となる。
擬似欠陥部は、実際には無彩色、または黄色が多い。こ
のように、合成された画像のR、G、Bの色相が、金属
試料の表面状態により異なることより、欠陥部、擬似欠
陥部の色相も異なる。この性質を利用して、上記処理に
より欠陥検出ができるのである。
にそれぞれRGB3色の1色を割当てる。例えば、図8
(a)で、A1(第一の仰角位置)、A2(第二の仰角
位置)、A3(第三の仰角位置)からの照明による画像
について、それぞれB、G、Rの色を割り当て、これを
表示すると、図8(b)(イ)〜図8(b)(ハ)の各
輝度(光強度)大の箇所が、それぞれ、B、G、Rの色
合いとなる。そして、B、G、Rの色に割当られたA1
(第一の仰角位置)、A2(第二の仰角位置)、A3
(第三の仰角位置)からの照明による画像を合わせ、R
GBカラー画像を合成し、これを表示すると、図8
(c)に示すように、金属表面の傾きにより、各色が強
く表示される。尚、図8に示すように、A1(第一の仰
角位置)、A2(第二の仰角位置)、A3(第三の仰角
位置)からの照明による画像B、G、Rの色に割当て、
これを合わせ、RGBカラー画像を合成すると、図9に
示すように、良品部は全体がB色に表示され、致命的欠
陥部は、中心から外側にB、G、Rの色あいを持ち、擬
似欠陥部は、R、G、Bが不規則に混ざった色となる。
擬似欠陥部は、実際には無彩色、または黄色が多い。こ
のように、合成された画像のR、G、Bの色相が、金属
試料の表面状態により異なることより、欠陥部、擬似欠
陥部の色相も異なる。この性質を利用して、上記処理に
より欠陥検出ができるのである。
【0025】図1に示す装置100においては、1次検
査部と2次検査部とをそれぞれ1個設けているが、1次
検査部の数と2次検査部の数を、各検査部の所要検査時
間に合わせて、1個ないし複数個設けていると、効率的
な検査ができる。図10に、各種の1次検査部と2次検
査部の接続形態を図示しておく。図10(a)は、図1
に示す装置の場合で、1次検査部と2次検査部とを各1
個持つ場合である。図10(b)は、1次検査部を複数
個(N1個)、2次検査部を1個を持つ場合である。図
10(c)は、1次検査部を複数個(N2個)、2次検
査部を複数個(N3個)を持つ場合である。NG品(不
良品)は検査にて不良と判断されるもので、1次検査で
は形状不良のみをNG品(不良品)とし、形状不良、表
面不良ともに検出されないものをOK品(良品)とす
る。1次検査部でNG品(不良品)、OK品(良品)と
ならない、表面不良箇所が検出されたものについては、
2次検査部へと送られ2次検査部にて表面不良の検査を
行う。2次検査部では、1次検査部にて検出された表面
不良箇所を検査し、欠陥があるものをNG品(不良品)
とし、擬似欠陥のみのものはOK品(良品)とする。
尚、1次検査部と2次検査部の接続形態はこれに限定さ
れない。また、製品の流通路も、各種形態が考えられ
る。また、図10における実線(太線)は、1次検査部
にてOK品(良品)とならない、表面不良箇所が検出さ
れたものの流れを意味している。
査部と2次検査部とをそれぞれ1個設けているが、1次
検査部の数と2次検査部の数を、各検査部の所要検査時
間に合わせて、1個ないし複数個設けていると、効率的
な検査ができる。図10に、各種の1次検査部と2次検
査部の接続形態を図示しておく。図10(a)は、図1
に示す装置の場合で、1次検査部と2次検査部とを各1
個持つ場合である。図10(b)は、1次検査部を複数
個(N1個)、2次検査部を1個を持つ場合である。図
10(c)は、1次検査部を複数個(N2個)、2次検
査部を複数個(N3個)を持つ場合である。NG品(不
良品)は検査にて不良と判断されるもので、1次検査で
は形状不良のみをNG品(不良品)とし、形状不良、表
面不良ともに検出されないものをOK品(良品)とす
る。1次検査部でNG品(不良品)、OK品(良品)と
ならない、表面不良箇所が検出されたものについては、
2次検査部へと送られ2次検査部にて表面不良の検査を
行う。2次検査部では、1次検査部にて検出された表面
不良箇所を検査し、欠陥があるものをNG品(不良品)
とし、擬似欠陥のみのものはOK品(良品)とする。
尚、1次検査部と2次検査部の接続形態はこれに限定さ
れない。また、製品の流通路も、各種形態が考えられ
る。また、図10における実線(太線)は、1次検査部
にてOK品(良品)とならない、表面不良箇所が検出さ
れたものの流れを意味している。
【0026】図1に示す装置100では、1次検査部の
検査結果データを検査結果データ送信部118から2次
検査部の検査結果データ受信部138へと直接通信によ
り送るものであり、簡略化して示すと、図11(a)に
示すようになるが、図11(b)に示すように、1次検
査部の検査結果データをパソコンやワークステーション
等を用い、ネットワークを介して、2次検査部へ送るよ
うにしても良い。尚、この際に、必要に応じ、フォーマ
ット変換をできるようにしても良い。更に、図11
(c)に示すように、一旦、1次検査部の検査結果デー
タを外部記憶メディアに記憶させ、外部記憶メディアか
ら2次検査部へ1次検査部の検査結果データを入れても
良い。尚、この際、図11(d)に示すように、必要に
応じ、データーフォーマット変換をしても良いし、外部
記憶メディアの変更を行ってもよい。
検査結果データを検査結果データ送信部118から2次
検査部の検査結果データ受信部138へと直接通信によ
り送るものであり、簡略化して示すと、図11(a)に
示すようになるが、図11(b)に示すように、1次検
査部の検査結果データをパソコンやワークステーション
等を用い、ネットワークを介して、2次検査部へ送るよ
うにしても良い。尚、この際に、必要に応じ、フォーマ
ット変換をできるようにしても良い。更に、図11
(c)に示すように、一旦、1次検査部の検査結果デー
タを外部記憶メディアに記憶させ、外部記憶メディアか
ら2次検査部へ1次検査部の検査結果データを入れても
良い。尚、この際、図11(d)に示すように、必要に
応じ、データーフォーマット変換をしても良いし、外部
記憶メディアの変更を行ってもよい。
【0027】図1に示す装置100では、1次検査部か
ら2次検査部への金属試料の供給は、供給部120にて
なされるが、供給部120は、図12(a)に示すよう
に、言わば、1次検査部のアンローダと2次検査部のロ
ーダとが一体となったもの(インライン型)である。少
なくとも、1次検査部ないし2次検査部が複数個である
場合には、図12(b)に示すように、ベルトコンベア
等により、1次検査部のアンローダ部と2次検査部のロ
ーダ部とを接続させたもの(オンライン型)が好まし
い。尚、言うまでもなく、図12(c)に示すように、
1次検査部のアンローダ部と2次検査部のローダ部とを
切離し、人手により、1次検査部から、2次検査部へ、
被検査物である金属試料を送る方法(オフライン型)も
ある。
ら2次検査部への金属試料の供給は、供給部120にて
なされるが、供給部120は、図12(a)に示すよう
に、言わば、1次検査部のアンローダと2次検査部のロ
ーダとが一体となったもの(インライン型)である。少
なくとも、1次検査部ないし2次検査部が複数個である
場合には、図12(b)に示すように、ベルトコンベア
等により、1次検査部のアンローダ部と2次検査部のロ
ーダ部とを接続させたもの(オンライン型)が好まし
い。尚、言うまでもなく、図12(c)に示すように、
1次検査部のアンローダ部と2次検査部のローダ部とを
切離し、人手により、1次検査部から、2次検査部へ、
被検査物である金属試料を送る方法(オフライン型)も
ある。
【0028】更に、図13にて、本発明の装置による、
検査処理の流れを分かり易く示し、簡単に説明してお
く。被検査物である金属試料(図13(a)の〜)
を先ず、1次検査部に投入する。1次検査装置で検査が
行われ、図13(b)に示すような、各種の結果が得ら
れる。図13(b)中、D1は形状不良、D2は表面不
良候補である。1次検査部による検査で、形状不良D
1、表面不良候補D2もないとされた金属試料のみ、
2次検査部の検査を待たずにOK品(良品)と判断され
る。(図13(d)) 形状不良D1を有する金属試料、は、2次検査部の
検査を待たずにNG品(不良品)と判断される。(図1
3(e)) 1次検査部で、表面不良候補D2のみが検出されたもの
は、2次検査部へ送られ、1次検査部において表面不良
候補と検出された箇所のみが検査される。(図13
(c)) この2次検査部の検査は、致命的な欠陥と擬似欠陥とを
判別するための検査である。そして、2次検査部にて検
査された結果、NGと判断された金属試料は、最終的
にNG品(不良品)とし(図13(e))、OKと判断
された金属試料は最終的にOK品(良品)とする。
(図13(d)) このように、2次検査部では、1次検査部で検出された
表面不良候補箇所のみ、必要に応じ、2次検査を施すだ
けで良く、1次検査に要する時間が短いことから、検査
を効率的に行うことができる。
検査処理の流れを分かり易く示し、簡単に説明してお
く。被検査物である金属試料(図13(a)の〜)
を先ず、1次検査部に投入する。1次検査装置で検査が
行われ、図13(b)に示すような、各種の結果が得ら
れる。図13(b)中、D1は形状不良、D2は表面不
良候補である。1次検査部による検査で、形状不良D
1、表面不良候補D2もないとされた金属試料のみ、
2次検査部の検査を待たずにOK品(良品)と判断され
る。(図13(d)) 形状不良D1を有する金属試料、は、2次検査部の
検査を待たずにNG品(不良品)と判断される。(図1
3(e)) 1次検査部で、表面不良候補D2のみが検出されたもの
は、2次検査部へ送られ、1次検査部において表面不良
候補と検出された箇所のみが検査される。(図13
(c)) この2次検査部の検査は、致命的な欠陥と擬似欠陥とを
判別するための検査である。そして、2次検査部にて検
査された結果、NGと判断された金属試料は、最終的
にNG品(不良品)とし(図13(e))、OKと判断
された金属試料は最終的にOK品(良品)とする。
(図13(d)) このように、2次検査部では、1次検査部で検出された
表面不良候補箇所のみ、必要に応じ、2次検査を施すだ
けで良く、1次検査に要する時間が短いことから、検査
を効率的に行うことができる。
【0029】
【発明の効果】本発明は、上記のように、リードフレー
ム等の加工品(金属試料)の外観検方法において、正確
に、且つ効率的な検査ができる外観検査装置の提供を可
能としている。この結果、検査の効率を上げ、生産性を
上げ、リードフレーム等の加工品の量産に対応できるも
のとしている。
ム等の加工品(金属試料)の外観検方法において、正確
に、且つ効率的な検査ができる外観検査装置の提供を可
能としている。この結果、検査の効率を上げ、生産性を
上げ、リードフレーム等の加工品の量産に対応できるも
のとしている。
【図1】本発明の外観検査装置の実施例の1例の概略構
成を示した図
成を示した図
【図2】1次検査部の金属試料の外観検査データ取込み
部の構成図
部の構成図
【図3】第1の例の2次検査部における外観検査データ
取込み部の1例の構成図
取込み部の1例の構成図
【図4】第2の例の2次検査部における外観検査データ
取込み部の1例の構成図
取込み部の1例の構成図
【図5】第2の例の2次検査部における外観検査データ
取込み部の1例の構成図
取込み部の1例の構成図
【図6】第2の例の2次検査部における外観検査データ
取込み部の1例の構成図
取込み部の1例の構成図
【図7】第2の例の2次検査部におけるデータ処理を説
明するための図
明するための図
【図8】金属試料表面状態と撮影画像の関係を説明する
ための図
ための図
【図9】金属試料表面状態と合成されたカラー画像の関
係を説明するための図
係を説明するための図
【図10】1次検査部と2次検査部の接続形態を示した
図
図
【図11】1次検査部から2次検査部への検査結果デー
タの送り方を示した図
タの送り方を示した図
【図12】1次検査部から2次検査部への金属試料の送
り方を示した図
り方を示した図
【図13】検査処理の流れを示した図
【図14】従来の外観検査方法を説明するための概略図
【図15】従来の外観検査方法における処理を説明する
ための図
ための図
【図16】従来の外観検査装置を説明するための図
100 外観検査装置 110 1次検査部 111 ローダ 112 外観検査データ取込み
部(検査ステージ部) 113 入力部 114 処理部 115 制御部 116 操作部 117 表示モニタ 118 検査結果データ送信部 120 供給部 130 2次検査部 132 外観検査データ取込み
部(検査ステージ部) 133 入力部 134 処理部 135 制御部 136 操作部 137 表示モニタ 138 検査結果データ受信部 139 アンローダ 150 金属試料 210、215 光源 210A 反射照明 215A 透過照明 220 撮影手段(CCDカメ
ラ) 230、231 処理部 240、241 XYステージ 245、246 保持台 250 ビームスプリッター 300 レーザ変位計 310 半導体レーザ(発光素
子) 315 レーザ光 320 コリメータレンズ 330 対物レンズ 340、345 ハーフミラー 350 受光素子 355 ピンホールスリット 357 アンプ 350S 受光素子出力 360 位置検出センサ 367 アンプ 360S 位置検出サ出力 380 CCDカメラ 380S CCDカメラ出力 400(132) 検査装置 410 金属試料 410S 金属試料表面 420 撮影手段(カメラ) 430 照明手段 431、432、433 照明具 435 照明手段(反射照明) 440 点灯部 450 制御部 460 画像色割当部 500(132) 検査装置 510 金属試料 510S 金属試料表面 520 撮影手段(カメラ) 530 照明手段 531 照明具 535 照明手段(反射照明) 540 可動部 550 制御部 560 画像色割当部 600(132) 検査装置 610 金属試料 610S 金属試料表面 620 撮影手段(カラーカメ
ラ) 630 照明手段 631、632、633 照明具 650 制御部 710 入力部 720 画像処理部 730 色相変換部 740 分類付与部 750 データベース 760 判定部 770 表示部 810 金属試料 811 良品部 812 欠陥部 813 擬似欠陥部 820 カメラ(撮影手段) 831、832、833 光源(照明具) 851、852、853 輝度(光強度)が大の
領域 1410 レーザ変位計 1415 CCDカメラ 1420 金属試料 1430、1435 光源 1431 反射照明 1436 透過照明 1450 XYステージ 1455 保持台 1460 ビームスプリッター 1611 ローダ 1612 外観検査データ取込み
部(検査ステージ部) 1613 入力部 1614 処理部 1615 制御部 1616 操作部 1617 アンローダ
部(検査ステージ部) 113 入力部 114 処理部 115 制御部 116 操作部 117 表示モニタ 118 検査結果データ送信部 120 供給部 130 2次検査部 132 外観検査データ取込み
部(検査ステージ部) 133 入力部 134 処理部 135 制御部 136 操作部 137 表示モニタ 138 検査結果データ受信部 139 アンローダ 150 金属試料 210、215 光源 210A 反射照明 215A 透過照明 220 撮影手段(CCDカメ
ラ) 230、231 処理部 240、241 XYステージ 245、246 保持台 250 ビームスプリッター 300 レーザ変位計 310 半導体レーザ(発光素
子) 315 レーザ光 320 コリメータレンズ 330 対物レンズ 340、345 ハーフミラー 350 受光素子 355 ピンホールスリット 357 アンプ 350S 受光素子出力 360 位置検出センサ 367 アンプ 360S 位置検出サ出力 380 CCDカメラ 380S CCDカメラ出力 400(132) 検査装置 410 金属試料 410S 金属試料表面 420 撮影手段(カメラ) 430 照明手段 431、432、433 照明具 435 照明手段(反射照明) 440 点灯部 450 制御部 460 画像色割当部 500(132) 検査装置 510 金属試料 510S 金属試料表面 520 撮影手段(カメラ) 530 照明手段 531 照明具 535 照明手段(反射照明) 540 可動部 550 制御部 560 画像色割当部 600(132) 検査装置 610 金属試料 610S 金属試料表面 620 撮影手段(カラーカメ
ラ) 630 照明手段 631、632、633 照明具 650 制御部 710 入力部 720 画像処理部 730 色相変換部 740 分類付与部 750 データベース 760 判定部 770 表示部 810 金属試料 811 良品部 812 欠陥部 813 擬似欠陥部 820 カメラ(撮影手段) 831、832、833 光源(照明具) 851、852、853 輝度(光強度)が大の
領域 1410 レーザ変位計 1415 CCDカメラ 1420 金属試料 1430、1435 光源 1431 反射照明 1436 透過照明 1450 XYステージ 1455 保持台 1460 ビームスプリッター 1611 ローダ 1612 外観検査データ取込み
部(検査ステージ部) 1613 入力部 1614 処理部 1615 制御部 1616 操作部 1617 アンローダ
Claims (11)
- 【請求項1】 金属板を外形加工して作製されたリード
フレーム等の金属試料に対し、形状不良と表面不良とを
検査する外観検査装置であって、被検査物である金属試
料の検査領域全域に対し、形状不良と表面不良とを検査
する1次検査部と、被検査物である金属試料に対し、1
次検査部が表面不良候補と判断した箇所のみを検査する
2次検査部とを備えたもので、且つ、1次検査部の表面
不良の検出は、欠陥部と擬似欠陥部とを区分けできるも
のでなく、表面不良候補を検出するもので、2次検査部
の表面不良の検出は、欠陥部と擬似欠陥部とが区分けで
きるものであることを特徴とする外観検査装置。 - 【請求項2】 請求項1において、1次検査部は、被検
査物である金属試料の表面に対し略直交する撮影角を持
つ撮影手段と、表面部を反射照明する照明手段と、透過
照明手段とを有し、撮影手段により得られた撮影画像デ
ータを処理して、欠陥部を検出するもので、2次検査部
は、金属試料表面の変位をレーザ変位計により測定し、
得られた変位データをもとに欠陥、擬似欠陥の判別を行
うものであることを特徴とする外観検査装置。 - 【請求項3】 請求項1において、1次検査部は、被検
査物である金属試料の表面に対し略直交する撮影角を持
つ撮影手段と、表面部を反射照明する照明手段と、透過
照明手段とを有し、撮影手段により得られた撮影画像デ
ータを処理して、欠陥部を検出するもので、2次検査部
は、金属試料表面を3つの異なる仰角から反射照明して
撮影し、且つ、撮影により得られた、各仰角の画像デー
タにそれぞれRGB3色の1色を割当てて、RGBカラ
ー画像を合成し、合成された画像のR、G、Bの色合い
から欠陥、擬似欠陥の判別を行うものであることを特徴
とする外観検査装置。 - 【請求項4】 請求項3において、2次検査部は、少な
くとも、金属試料表面を3つの異なる仰角位置から照明
する照明手段と、該照明手段の各位置からの反射照明に
よる同一領域の画像を撮影する撮影手段と、各位置から
の反射照明による撮影画像を、それぞれ、R、G、Bに
割当て、各画像を合わせて表示するカラー画像モニター
と、各部を制御する制御部とを備え、人がカラー画像モ
ニターを観て、欠陥と擬似欠陥の選別を行うものである
ことを特徴とする外観検査装置。 - 【請求項5】 請求項3において、2次検査部は、少な
くとも、金属試料表面を3つの異なる仰角位置から照明
する照明手段と、該照明手段の各位置からの反射照明に
よる同一領域の画像を撮影する撮影手段とを有し、各位
置からの反射照明による撮影画像を、それぞれ、R、
G、Bの1色に割当て、得られた該RGB3色の1色が
それぞれ割当てられた3つの画像データを合成して1つ
のカラー画像を作成し、該カラー画像の各画素毎に、R
色成分の光強度、G色成分の光強度、B色成分の光強度
から、色相値を求め、これを基に、欠陥、擬似欠陥の判
別を自動で行うものであることを特徴とする外観検査装
置。 - 【請求項6】 請求項1ないし5において、1次検査部
の数と2次検査部の数を、各検査部の所要検査時間に合
わせて、1個ないし複数個設けることを特徴とする外観
検査装置。 - 【請求項7】 請求項1ないし6において、1次検査部
の数、2次検査部の数がともに1個であり、被検査物で
ある金属試料は、1次検検査部の出口から2次検査部の
入口へと、インラインで直接送られるものであることを
特徴とする外観検査装置。 - 【請求項8】 請求項1ないし6において、少なくと
も、1次検査部の数、ないし2次検査部の数が複数個で
あり、被検査物である金属試料は、1次検検査部の出口
から2次検査部の入口へと、オンラインで自動で送られ
るものであることを特徴とする外観検査装置。 - 【請求項9】 請求項1ないし8において、1次検査部
の少なくとも不良候補と判定された表面不良の座標を含
む検査結果データを2次検査部へ直接通信により送るも
のであることを特徴とする外観検査装置。 - 【請求項10】 請求項1ないし8において、1次検査
部の検査結果データを2次検査部へネットワークを介し
て送るものであることを特徴とする外観検査装置。 - 【請求項11】 請求項1ないし8において、1次検査
部の検査結果データを一旦外部記憶メディアに記憶し、
該外部記憶メディアから、前記検査結果データを2次検
査部へ渡すものであることを特徴とする外観検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25409997A JPH1183455A (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 外観検査装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25409997A JPH1183455A (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 外観検査装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1183455A true JPH1183455A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17260217
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25409997A Pending JPH1183455A (ja) | 1997-09-04 | 1997-09-04 | 外観検査装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1183455A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6801651B2 (en) | 1999-11-30 | 2004-10-05 | Nidek Co., Ltd. | Visual inspection apparatus |
JP2009008596A (ja) * | 2007-06-29 | 2009-01-15 | Toppan Printing Co Ltd | 板状金属表面自動検査装置 |
JP2012047454A (ja) * | 2010-08-24 | 2012-03-08 | Ihi Corp | 管端開先加工部の検査方法及び装置 |
JP2017122614A (ja) * | 2016-01-06 | 2017-07-13 | 株式会社サキコーポレーション | 画像生成方法及び検査装置 |
JP2018159705A (ja) * | 2017-03-21 | 2018-10-11 | テスト リサーチ, インク. | 自動光学検査システム及びその操作方法 |
CN111757667A (zh) * | 2019-03-29 | 2020-10-09 | Juki株式会社 | 检查装置及检查方法 |
-
1997
- 1997-09-04 JP JP25409997A patent/JPH1183455A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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US6801651B2 (en) | 1999-11-30 | 2004-10-05 | Nidek Co., Ltd. | Visual inspection apparatus |
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CN111757667A (zh) * | 2019-03-29 | 2020-10-09 | Juki株式会社 | 检查装置及检查方法 |
CN111757667B (zh) * | 2019-03-29 | 2023-08-25 | Juki株式会社 | 检查装置及检查方法 |
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