JPH118373A - 赤外線固体撮像装置およびその製造方法 - Google Patents

赤外線固体撮像装置およびその製造方法

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JPH118373A
JPH118373A JP9160240A JP16024097A JPH118373A JP H118373 A JPH118373 A JP H118373A JP 9160240 A JP9160240 A JP 9160240A JP 16024097 A JP16024097 A JP 16024097A JP H118373 A JPH118373 A JP H118373A
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insulating film
film
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imaging device
infrared solid
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JP9160240A
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Masahiro Shoda
昌宏 正田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、赤外線カメラ等に搭載される赤外
線固体撮像装置およびこの赤外線固体撮像装置を製造す
るための製造方法に関し、受光部の光学的距離仕様に係
わりなく、確実に絶縁膜のクラックの発生を防止するこ
とができる赤外線固体撮像装置およびその製造方法を提
供することを目的とする。 【解決手段】 光透過性の基板上に複数の受光部と蓄積
電荷転送部とを配列して受光マトリックスを形成すると
ともに、この受光マトリックスの周囲に制御回路部を形
成し、各受光部を、光電変換膜と、この光電変換膜上に
光透過性の透過絶縁膜を介して形成される反射膜とによ
り形成してなる赤外線固体撮像装置において、透過絶縁
膜を延在して蓄積電荷転送部および制御回路部に形成さ
れる層間絶縁膜の膜厚の少なくとも一部を、透過絶縁膜
の膜厚より薄く形成してなることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、赤外線カメラ等に
搭載される赤外線固体撮像装置およびこの赤外線固体撮
像装置を製造するための製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、赤外線カメラ等に搭載される赤外
線固体撮像装置として、一般に、図23に示すものが知
られている。この種の赤外線固体撮像装置では、赤外線
に対して透過性を有する、例えば、P型シリコンからな
る基板1の上に複数の受光部3が縦横に二次元配置され
ている。
【0003】これ等受光部3に隣接する領域には、複数
の蓄積電荷転送部5が形成され、受光部3と蓄積電荷転
送部5とにより受光マトリックス7が形成されている。
また、隣接する複数の蓄積電荷転送部5により、垂直C
CD9が形成されている。
【0004】この垂直CCD9の電荷転送方向の先端に
は、水平CCD11が形成されている。水平CCD11
は、基板1の周囲に形成される制御回路部13を介し
て、出力パッド15に接続されている。また、図24お
よび図25に示すように、受光部3の基板1の表面に
は、白金シリサイド等をショットキー接合した光電変換
膜21が形成されている。
【0005】光電変換膜21上には、所定波長の赤外線
に対して透明な透過絶縁膜23aが形成されている。こ
の透過絶縁膜23aの膜厚は、所定の光学的距離になる
ように形成されている。透過絶縁膜23a上には、アル
ミニウム等からなる反射膜25が、スパッタ法等により
形成されている。
【0006】そして、光電変換膜21,透過絶縁膜23
aおよび反射膜25により、受光部3が、一般に、オプ
ティカルキャビティ構造と称される構造に形成されてい
る。一方、蓄積電荷転送部5の基板1の表面側には、埋
込み拡散層1aが形成されている。この埋込み拡散層1
a上には、ゲート酸化膜27を介してゲート電極29が
形成されている。
【0007】ゲート電極29上には、受光部3の透過絶
縁膜23aから延在する層間絶縁膜23bが、常圧CV
D法等により、透過絶縁膜23aと同時に形成されてい
る。この層間絶縁膜23bは、蓄積電荷転送部5のみだ
けでなく、基板1の全面に亘り形成される。反射膜25
上および層間絶縁膜23b上には、絶縁膜31および保
護膜33が形成されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の赤外線固体撮像装置では、例えば、大きい光
光学的距離を有する受光部3を形成するには、膜厚の大
きい透過絶縁膜23aを形成する必要があり、この際、
透過絶縁膜23aと同じ膜厚の層間絶縁膜23bが形成
される。
【0009】このため、特に、基板1の全面に亘り形成
される層間絶縁膜23bに大きな応力が発生し易く、例
えば、透過絶縁膜23aおよび層間絶縁膜23bの形成
時の熱応力,あるいは、反射膜25の形成時の熱応力に
より、層間絶縁膜23bの一部にクラックが発生すると
いう問題があった。図26および図27は、クラック3
5が、垂直CCD9上の層間絶縁膜23bに発生した場
合を示しており、クラック35内に、反射膜25の形成
時の材料37がスパッタリングされると、隣接する複数
のゲート電極が相互に短絡し、垂直CCD9を正常に駆
動できなくなるという問題があった。
【0010】クラック35によるゲート電極の短絡等が
発生した製品は、ウエハ状態でのプローブ試験で容易に
不良化することができるが、クラック35の発生頻度が
高くなると、製品の良品率である歩留の低下が顕著にな
り、製造コストが上昇するという問題があった。また、
図28に示すように、複数の波長感度を有する赤外線固
体撮像装置を製造する場合、光学的距離の異なる複数種
の受光部3を形成する必要があるが、この場合、層間絶
縁膜23bの膜厚がさらに厚くなるため、よりクラック
が発生し易くなるという問題があった。
【0011】本発明は、かかる従来の問題点を解決する
ためになされたもので、受光部の光学的距離仕様に係わ
りなく、確実に絶縁膜のクラックの発生を防止すること
ができる赤外線固体撮像装置およびその製造方法を提供
することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の赤外線固体撮
像装置は、光透過性の基板上に複数の受光部と蓄積電荷
転送部とを配列して受光マトリックスを形成するととも
に、この受光マトリックスの周囲に制御回路部を形成
し、前記各受光部を、光電変換膜と、この光電変換膜上
に光透過性の透過絶縁膜を介して形成される反射膜とに
より形成してなる赤外線固体撮像装置において、前記透
過絶縁膜を延在して前記蓄積電荷転送部および前記制御
回路部に形成される層間絶縁膜の膜厚の少なくとも一部
を、前記透過絶縁膜の膜厚より薄く形成してなることを
特徴とする。
【0013】請求項2の赤外線固体撮像装置は、請求項
1記載の赤外線固体撮像装置において、前記透過絶縁膜
および前記層間絶縁膜は、少なくとも2層以上の絶縁層
を積層してなることを特徴とする。請求項3の赤外線固
体撮像装置は、請求項1または請求項2記載の赤外線固
体撮像素子において、前記透過絶縁膜の膜厚を相違させ
て複数種の前記受光部を形成し、前記層間絶縁膜の膜厚
の少なくとも一部を、前記透過絶縁膜の最大膜厚より薄
く形成してなることを特徴とする。
【0014】請求項4の赤外線固体撮像装置の製造方法
は、光透過性の基板上に複数の受光部と蓄積電荷転送部
とを配列して受光マトリックスを形成するとともに、こ
の受光マトリックスの周囲に制御回路部を形成し、前記
各受光部を、光電変換膜と、この光電変換膜上に光透過
性の透過絶縁膜を介して形成される反射膜とにより形成
してなる赤外線固体撮像装置の製造方法において、前記
基板上に前記光電変換膜を形成する光電変換膜形成工程
と、この光電変換膜形成工程の後に、前記透過絶縁膜お
よびこの透過絶縁膜を延在して前記蓄積電荷転送部と前
記制御回路部とに形成される層間絶縁膜を形成する絶縁
膜形成工程と、前記層間絶縁膜の少なくとも一部をエッ
チングするエッチング工程と、前記反射膜を形成する反
射膜形成工程とを有することを特徴とする。
【0015】請求項5の赤外線固体撮像装置の製造方法
は、請求項4記載の赤外線固体撮像装置の製造方法にお
いて、前記絶縁膜形成工程と前記エッチング工程とを複
数回繰り返して行うことを特徴とする。請求項6の赤外
線固体撮像装置の製造方法は、請求項4または請求項5
記載の赤外線固体撮像装置の製造方法において、前記反
射膜形成工程の前の前記エッチング工程の後に、さらに
絶縁膜形成工程を行うことを特徴とする。
【0016】請求項7の赤外線固体撮像装置の製造方法
は、請求項4記載の赤外線固体撮像装置の製造方法にお
いて、前記光電変換膜形成工程の後に、前記絶縁膜形成
工程と、前記エッチング工程と、前記反射膜形成工程と
を少なくとも1工程以上行うことを特徴とする。請求項
8の赤外線固体撮像装置の製造方法は、請求項7記載の
赤外線固体撮像装置の製造方法において、最後の前記反
射膜形成工程の後に、さらに絶縁膜形成工程と反射膜形
成工程とを行うことを特徴とする。
【0017】(作用)請求項1の赤外線固体撮像装置で
は、受光部の光電変換膜と反射膜との間に、所定の光学
的距離を有する透過絶縁膜が形成され、この透過絶縁膜
に延在して蓄積電荷転送部および制御回路部に層間絶縁
膜が形成される。そして、層間絶縁膜の少なくとも一部
が、透過絶縁膜の膜厚より薄く形成され、特に、製造工
程中に、層間絶縁膜に発生する熱応力が低減され、クラ
ックの発生が防止される。
【0018】また、層間絶縁膜が薄く形成されるので、
この層間絶縁膜に形成されるコンタクトホールおよびス
ルーホールのステップカバレジが向上される。請求項2
の赤外線固体撮像装置では、透過絶縁膜および層間絶縁
膜が、少なくとも2層以上の絶縁層により形成され、受
光部に大きい光学的距離を必要とする場合に、透過絶縁
膜および層間絶縁膜が順次積層され、特に、製造工程中
に、層間絶縁膜に発生する熱応力が低減され、クラック
の発生が防止される。
【0019】請求項3の赤外線固体撮像装置では、受光
マトリックス内に、光学的距離の異なる複数種の受光部
が形成され、蓄積電荷転送部および制御回路部に形成さ
れる層間絶縁膜の少なくとも一部が、透過絶縁膜の最大
膜厚より薄く形成される。そして、特に、製造工程中
に、層間絶縁膜に発生する熱応力が低減され、クラック
の発生が防止される。
【0020】請求項4の赤外線固体撮像装置の製造方法
では、光電変換膜形成工程の後に、透過絶縁膜および層
間絶縁膜が形成される絶縁膜形成工程が行われる。ま
た、絶縁膜形成工程の後に、層間絶縁膜の少なくとも一
部を選択的にエッチングするエッチング工程が行われ、
特に、広い領域に亘り形成される層間絶縁膜が薄膜化さ
れる。
【0021】そして、この薄膜化により、この後の製造
工程中に、層間絶縁膜に発生する熱応力が低減され、層
間絶縁膜にクラックが発生することが防止され、クラッ
クの発生が防止される。請求項5の赤外線固体撮像装置
の製造方法では、絶縁膜形成工程と、エッチング工程と
が複数回繰り返して行われ、透過絶縁膜および層間絶縁
膜が複数回に分けて形成される。
【0022】また、エッチング工程により層間絶縁膜を
薄膜化した後に、次の絶縁膜形成工程で、新たな層間絶
縁膜が形成されるため、絶縁膜形成工程中に層間絶縁膜
に加わる熱応力が低減され、クラックの発生が防止され
る。請求項6の赤外線固体撮像装置の製造方法では、反
射膜形成工程の前に行われるエッチング工程の後に、絶
縁膜形成工程が行われる。
【0023】この絶縁膜形成工程により形成される層間
絶縁膜はエッチングされないため、エッチング工程の回
数が最小限にされる。請求項7の赤外線固体撮像装置の
製造方法では、絶縁膜形成工程と、エッチング工程と、
反射膜形成工程とが少なくとも1回以上行われ、透過絶
縁膜の膜厚の異なる複数種の受光部が形成される。
【0024】また、層間絶縁膜がエッチングにより薄膜
化され、製造工程中に、層間絶縁膜に発生する熱応力が
低減され、クラックの発生が防止される。請求項8の赤
外線固体撮像装置の製造方法では、最後の反射膜形成工
程の後に、さらに絶縁膜形成工程と、反射膜形成工程が
行われる。この絶縁膜形成工程により形成される層間絶
縁膜はエッチングされないため、エッチング工程の回数
が最小限にされる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
用いて詳細に説明する。図1ないし図3は、本発明の赤
外線固体撮像装置およびその製造方法の第1の実施形態
(請求項1および請求項4に対応する)を示すものであ
り、図1および図2は、図3の要部の詳細を示してい
る。
【0026】図3において、例えば、赤外線に対して透
過性を有するP型シリコンからなる基板41の上には、
複数の受光部43が縦横に二次元配置されている。これ
等受光部43に隣接する領域には、複数の蓄積電荷転送
部45が形成され、受光部43と蓄積電荷転送部45と
により受光マトリックス47が形成されている。
【0027】また、隣接する複数の蓄積電荷転送部45
により、垂直CCD49が形成されている。この垂直C
CD49の電荷転送方向の先端には、水平CCD51が
形成されている。そして、水平CCD51が、基板41
の周囲に形成される制御回路部53を介して、出力パッ
ド55に接続され、インタライン転送方式の赤外線固体
撮像装置が形成されている。
【0028】また、図1および図2に示すように、受光
部43の基板41の表面には、例えば、白金シリサイド
等をショットキー接合した光電変換膜61が形成されて
いる。光電変換膜61上には、所定波長の赤外線に対し
て透明な、例えば、シリコン酸化膜等からなる透過絶縁
膜63aが形成されている。この実施形態では、受光部
43に形成される透過絶縁膜63aの膜厚は、1.25
μmにされている。
【0029】透過絶縁膜63a上には、例えば、アルミ
ニウム等からなる反射膜65が形成されている。そし
て、光電変換膜61,透過絶縁膜63aおよび反射膜6
5により、受光部43が、一般に、オプティカルキャビ
ティ構造と称される構造に形成されている。また、光電
変換膜61の周囲は、フィールド酸化膜66が形成さ
れ、光電変換膜61の周囲の基板41およびフィールド
酸化膜66の下の基板41には、ガードリング41aお
よび分離層41bが形成されている。
【0030】一方、蓄積電荷転送部45の基板41の表
面側には、蓄積電荷転送用の埋込み拡散層41cが形成
されている。この埋込み拡散層41c上には、ゲート酸
化膜67を介して、例えば、ポリシリコン等からなるゲ
ート電極69が形成されている。ゲート電極69上に
は、受光部43の透過絶縁膜63aから延在する層間絶
縁膜63bが、例えば、常圧CVD法等により、透過絶
縁膜63aと同時に形成されている。
【0031】この層間絶縁膜63bは、蓄積電荷転送部
45のみだけでなく、基板41の全面に亘り形成され
る。また、層間絶縁膜63bの膜厚は、受光部43の透
過絶縁膜63aの膜厚より薄く形成されている。反射膜
65上および層間絶縁膜63b上には、絶縁膜71が形
成されている。
【0032】絶縁膜71上には、金属配線層73が形成
されている。そして、金属配線層73の上に、絶縁性の
保護膜75が形成されている。上述した赤外線固体撮像
装置は、以下述べる方法で製造される。この製造方法で
は、先ず、基板41の各拡散層の形成およびゲート酸化
膜67,ゲート電極69の形成が行われた後、光電変換
膜形成工程,絶縁膜形成工程,反射膜形成工程,および
エッチング工程が、順次行われる。
【0033】すなわち、先ず、図4に示すように、基板
41に、ガードリング41a,分離層41b,埋込み拡
散層41cおよびフィールド酸化膜66が形成される。
また、基板41上に、ゲート酸化膜67,ゲート電極6
9が形成される。次に、光電変換膜形成工程では、図5
に示すように、受光部43の光電変換膜61を形成する
領域の酸化膜が、選択的にエッチングされ、この後、白
金が、例えば、スパッタ法等により基板41全面に亘り
薄膜61aが形成される。
【0034】次に、熱処理により、受光部43の白金か
らなる薄膜61aが基板41中のシリコンと反応して白
金シリサイドが形成され、これによりショットキー接合
を有する光電変換膜61が形成される。この後、図6に
示すように、シリサイド化されていない白金が、例え
ば、熱せられた王水等により除去される。
【0035】次に、絶縁膜形成工程では、図7に示すよ
うに、例えば、常圧CVD法等により、500℃程度以
下の温度で、基板41全面に亘りシリコン酸化膜等が堆
積され、受光部43および蓄積電荷転送部45に、透過
絶縁膜63aおよび層間絶縁膜63bが形成される。次
に、反射膜形成工程では、図8に示すように、アルミニ
ウムが、例えば、スパッタ法等により、基板41全面に
亘りスパッタリングされた後、受光部43以外のアルミ
ニウムが選択的にエッチングされ、反射膜65が形成さ
れる。
【0036】次に、エッチング工程では、図9に示すよ
うに、反射膜65をマスクにして、例えば、ドライ・エ
ッチング法等により、層間絶縁膜63bが所定の膜厚に
なるまでエッチングされる。次に、例えば、常圧CVD
法等により、絶縁膜71が形成され、この絶縁膜71の
上に金属配線層73が形成される。
【0037】そして、この金属配線層73の上に保護膜
75が形成され、図3に示した赤外線固体撮像装置が完
成される。以上のように構成された赤外線固体撮像装置
およびその製造方法では、基板41全面に亘り形成され
る層間絶縁膜63bを、選択的に所定の膜厚までエッチ
ングしたので、層間絶縁膜63bに大きな応力が発生し
にくくなり、受光部43の光学的距離仕様に係わりな
く、確実に層間絶縁膜63bのクラックの発生を防止す
ることができる。
【0038】このため、製品の歩留を向上することがで
き、製造コストを低減することができる。また、層間絶
縁膜63bを、従来に比べ大幅に薄膜化したので、この
層間絶縁膜63bに形成される基板41と金属配線層7
3との接続を行うコンタクトホールおよびゲート電極6
9と金属配線層73との接続を行うスルーホールを、精
度良く、容易に形成することができる。
【0039】さらに、層間絶縁膜63bを薄膜化したの
で、コンタクトホールおよびスルーホールの深さを小さ
くすることができ、コンタクトホールおよびスルーホー
ル内に形成される金属配線層73のステップカバレジ
を、従来に比べ大幅に向上することができるため、製品
の信頼性および歩留を向上することができる。図10
は、本発明の赤外線固体撮像装置およびその製方法の第
2の実施形態(請求項2および請求項5,請求項6に対
応する)を示すもので、第1の実施形態と同一のものに
ついては、同一符号を付してある。
【0040】この実施形態の赤外線固体撮像装置では、
受光部43および蓄積電荷転送部45の絶縁膜が、透過
絶縁膜63a,63c,63eおよび層間絶縁膜63
b,63d,63fの3層から形成されている。また、
層間絶縁膜63b,63dの膜厚は、受光部43の透過
絶縁膜63a,63cの膜厚より薄く形成されている。
【0041】この実施形態では、受光部43の透過絶縁
膜63a,63c,および63eの膜厚は、0.75μ
m,0.5μm,および0.25μmに形成されてい
る。上述した赤外線固体撮像装置は、以下に述べる方法
で製造される。この製造方法では、先ず、第1の実施形
態と同様に、基板41の各拡散層の形成およびゲート酸
化膜67,ゲート電極69の形成が行われ、さらに光電
変換膜形成工程が行われる。
【0042】この後、第1の絶縁膜形成工程,第1のエ
ッチング工程,第2の絶縁膜形成工程および第2のエッ
チング工程が行われ、さらに、第3の絶縁膜形成工程と
反射膜形成工程が行われる。そして、第1の実施形態と
同様に、絶縁膜71,金属配線層73,および保護膜7
5の形成が行われる。
【0043】光電変換膜61の形成後、第1の絶縁膜形
成工程では、図11に示すように、受光部43および蓄
積電荷転送部45に、透過絶縁膜63aおよび層間絶縁
膜63bが形成される。次に、第1のエッチング工程で
は、図12に示すように、リソグラフィ技術を用いて、
受光部43に、選択的にレジスト膜77が形成され、こ
のレジスト膜77をマスクにして、層間絶縁膜63bが
所定の膜厚になるまでエッチングされる。
【0044】次に、第2の絶縁膜形成工程では、図13
に示すように、透過絶縁膜63aおよび層間絶縁膜63
bの上に、例えば、常圧CVD法等により、500℃程
度以下の温度で、透過絶縁膜63cおよび層間絶縁膜6
3dが形成される。
【0045】次に、第2のエッチング工程では、図14
に示すように、リソグラフィ技術を用いて、受光部43
に、選択的にレジスト膜77が形成され、このレジスト
膜77をマスクにして、層間絶縁膜63dが所定の膜厚
になるまでエッチングされる。次に、第3の絶縁膜形成
工程では、図15に示すように、透過絶縁膜63cおよ
び層間絶縁膜63dの上に、例えば、常圧CVD法等に
より、500℃程度以下の温度で、透過絶縁膜63eお
よび層間絶縁膜63fが形成される。
【0046】そして、反射膜形成工程が行われた後、絶
縁膜71,金属配線層73および保護膜75が形成さ
れ、図10に示した赤外線固体撮像装置が完成される。
この実施形態の赤外線固体撮像装置およびその製造方法
においても、第1の実施形態と略同様の効果を得ること
ができるが、この実施形態では、絶縁層を3層の透過絶
縁膜63a,63c,63eおよび層間絶縁膜63b,
63d,63fにより形成したので、大きな光学的距離
を有する受光部を形成する場合にも、層間絶縁膜63
b,63d,63fを順次積層およびエッチングしなが
ら形成することで、熱応力を低減し、クラックの発生を
防止することができる。
【0047】また、絶縁膜形成工程と、エッチング工程
とを複数回繰り返して行うことで、透過絶縁膜63a,
63cおよび層間絶縁膜63b,63dを2回に分けて
形成したので、例えば、第1のエッチング工程により層
間絶縁膜63bを薄膜化した後に、第2の絶縁膜形成工
程で、層間絶縁膜63dを形成することができ、製造工
程中に、層間絶縁膜63b,63dに発生する熱応力を
低減することができ、層間絶縁膜63b,63dへのク
ラックの発生を防止することができる。
【0048】そして、反射膜形成工程の前に行う第2の
エッチング工程の後に、第3の絶縁膜形成工程を行い、
この第3の絶縁膜形成工程により形成される層間絶縁膜
63fをエッチングしない仕様としたので、エッチング
工程の回数を最小限にすることができ、製造コストを低
減することができる。図16は、本発明の赤外線固体撮
像装置およびその製造方法の第3の実施形態(請求項3
および請求項7,請求項8に対応する)を示すもので、
第1および第2の実施形態と同一のものについては、同
一符号を付してある。
【0049】この実施形態の赤外線固体撮像装置では、
光学的距離の異なる3種の受光部43a,43b,43
cが、受光マトリックス47内に交互に形成されてい
る。これ等受光部43a,43b,43cおよび蓄積電
荷転送部45の絶縁層は、図17に示すように、透過絶
縁膜63a,63c,63eおよび層間絶縁膜63b,
63d,63fの3層から形成されている。
【0050】受光部43aのオプティカルキャビティ構
造は、光電変換膜61,反射膜65a,および透過絶縁
膜63aにより形成されている。受光部43bのオプテ
ィカルキャビティ構造は、光電変換膜61,反射膜65
b,および透過絶縁膜63a,63cにより形成されて
いる。受光部43cのオプティカルキャビティ構造は、
光電変換膜61,反射膜65c,および透過絶縁膜63
a,63c,63eにより形成されている。
【0051】この実施形態では、受光部43a,43
b,43cに形成される透過絶縁膜63a,63c,お
よび63eの膜厚は、0.75μm,0.5μm,およ
び0.25μmにされている。また、蓄積電荷転送部4
5の層間絶縁膜63bおよび63dの膜厚は、受光部4
3a,43b,43cの透過絶縁膜63aおよび受光部
43b,43cの透過絶縁膜63cの膜厚より薄く形成
されている。
【0052】そして、層間絶縁膜63fの膜厚は、受光
部43a,43b,43cの透過絶縁膜63eの膜厚と
同一に形成されている。上述した赤外線固体撮像装置
は、以下に述べる方法で製造される。この製造方法で
は、先ず、第1の実施形態と同様に、基板41の各拡散
層の形成およびゲート酸化膜67,ゲート電極69の形
成が行われ、さらに光電変換膜形成工程、第1の絶縁膜
形成工程,第1のエッチング工程が行われる。
【0053】この後、第1の反射膜形成工程が行われ、
次に、第2の絶縁膜形成工程,第2のエッチング工程,
第2の反射膜形成工程が行われ、さらに、第3の絶縁膜
形成工程と第3の反射膜形成工程が行われる。そして、
第1の実施形態と同様に、絶縁膜71,金属配線層7
3,および保護膜75の形成が行われる。
【0054】図18は、第1のエッチング工程完了後の
レジスト膜77除去前の状態を示している。レジスト膜
77を除去した後、第1の反射膜形成工程では、図19
に示すように、アルミニウムが基板41全面に亘りスパ
ッタリングされた後、受光部43a以外のアルミニウム
が選択的にエッチングされ、反射膜65aが形成され
る。
【0055】次に、第1の絶縁膜形成工程と同様に、第
2の絶縁膜形成工程が行われる。この後、第2のエッチ
ング工程では、図20に示すように、第2および第3の
受光部43b,43cに、選択的にレジスト膜77が形
成され、このレジスト膜77をマスクにして、層間絶縁
膜63dおよび受光部43aの透過絶縁膜63cがエッ
チングされる。
【0056】次に、第1の反射膜形成工程と同様にし
て、第2の反射膜形成工程が行われ、図21に示すよう
に、受光部43bに反射膜65bが形成される。次に、
図22に示すように、第3の絶縁膜形成工程が行われ、
例えば、常圧CVD法等により、500℃程度以下の温
度で、透過絶縁膜63eおよび層間絶縁膜63fが形成
され、さらに、第3の反射膜形成工程が行われ、受光部
43cに反射膜65cが形成される。
【0057】このようにして、光学的距離の小さい順
に、順次受光部43a,43b,43cが形成された
後、絶縁膜71,金属配線層73および保護膜75が形
成され、図17に示した赤外線固体撮像装置が完成す
る。
【0058】この実施形態の赤外線固体撮像装置および
その製造方法においても、第1および第2の実施形態と
略同様の効果を得ることができるが、この実施形態で
は、受光マトリックス47内に、光学的距離の異なる複
数種の受光部43a,43b,43cを形成し、層間絶
縁膜63b,63dの膜厚の少なくとも一部を、透過絶
縁膜63a,63cの膜厚より薄く形成したので、基板
41上に光学的距離の異なる複数種の受光部43a,4
3b,43cを形成する場合にも、確実に層間絶縁膜6
3b,63dに発生する熱応力を低減し、クラックの発
生を防止することができる。
【0059】また、第1ないし第3の絶縁膜形成工程,
第1ないし第2のエッチング工程絶縁膜形成工程,およ
び第1ないし第3の反射膜形成工程を行い、透過絶縁膜
の膜厚の異なる複数種の受光部43a,43b,43c
を形成するとともに、層間絶縁膜63b,63dを薄膜
化したので、製造工程中に、層間絶縁膜63b,63d
に発生する熱応力を低減し、クラックの発生を防止する
ことができる。
【0060】そして、第2の反射膜形成工程の後に、さ
らに第3の絶縁膜形成工程と、第3の反射膜形成工程と
を行い、この第3の絶縁膜形成工程により形成される層
間絶縁膜63fをエッチングしない仕様としたので、エ
ッチング工程の回数を最小限にすることができ、製造コ
ストを低減することができる。なお、上述した第1の実
施形態では、反射膜65をマスクにして層間絶縁膜63
bをエッチングした形成した例について述べたが、本発
明はかかる実施形態に限定されるものでなく、例えば、
反射膜65上にリソグラフィ技術を用いてレジスト膜7
7を形成し、このレジスト膜77をマスクにして層間絶
縁膜63bをエッチングしても良い。
【0061】また、上述した第1ないし第3の実施形態
では、層間絶縁膜63bを所定の膜厚になるまでエッチ
ングした例について述べたが、本発明はかかる実施形態
に限定されるものでなく、例えば、下地層に対して、選
択比の高いエッチングガスを用いて、一部の領域の層間
絶縁膜63bを残すことなくエッチングしても良い。
【0062】そして、上述した第1ないし第3の実施形
態では、光電変換膜61に白金シリサイドを用いた例に
ついて説明したが、本発明はかかる実施形態に限定され
るものでなく、例えば、ニッケルシリサイド,チタンシ
リサイドを用いていも良い。さらに、上述した第1ない
し第3の実施形態では、透過絶縁膜63a,63c,6
3eおよび層間絶縁膜63b,63d,63fの形成
に、常圧CVD法を用いた例について述べたが、本発明
はかかる実施形態に限定されるものでなく、例えば、プ
ラズマCVD法,低圧CVD法,あるいはスパッタ法を
用いても良い。
【0063】また、上述した第1ないし第3の実施形態
では、透過絶縁膜63a,63c,63eおよび層間絶
縁膜63b,63d,63fを酸化シリコンにより形成
した例について述べたが、本発明はかかる実施形態に限
定されるものでなく、例えば、酸化窒化膜,窒化膜によ
り形成しても良い。そして、上述した第1ないし第3の
実施形態では、インタライン転送方式の赤外線固体撮像
装置に適用した例について述べたが、本発明はかかる実
施形態に限定されるものでなく、例えば、フレームイン
タライン転送方式,X−Yアドレス方式のMOS形方式
の赤外線固体撮像装置に適用しても良い。
【0064】
【発明の効果】請求項1の赤外線固体撮像装置では、受
光部の光電変換膜と反射膜との間に、所定の光学的距離
を有する透過絶縁膜を形成するとともに、この透過絶縁
膜に延在して敷く籍電荷転送部および制御回路部に層間
絶縁膜を形成し、この層間絶縁膜の少なくとも一部を、
透過絶縁膜の膜厚より薄く形成したので、層間絶縁膜に
大きな応力が発生しにくくなり、受光部の光学的距離仕
様に係わりなく、確実にクラックの発生を防止すること
ができる。
【0065】このため、製品の歩留を向上することがで
き、製造コストを低減することができる。請求項2の赤
外線固体撮像装置では、透過絶縁膜および層間絶縁膜を
少なくとも2層以上の絶縁層により形成したので、大き
な光学的距離を有する受光部を形成する場合にも、透過
絶縁膜および層間絶縁膜を順次積層することで、特に、
製造工程中に層間絶縁膜に発生する熱応力を低減し、ク
ラックの発生を防止することができる。
【0066】請求項3の赤外線固体撮像装置では、受光
マトリックス内に、光学的距離の異なる複数種の受光部
を形成し、層間絶縁膜の膜厚の少なくとも一部を、受光
部の透過絶縁膜の膜厚より薄く形成したので、基板上に
光学的距離の異なる複数種の受光部が形成する場合に
も、確実に層間絶縁膜に発生する熱応力を低減し、クラ
ックの発生を防止することができる。
【0067】請求項4の赤外線固体撮像装置の製造方法
では、光電膜形成工程の後に、透過絶縁膜および層間絶
縁膜を形成する絶縁膜形成工程を行い、この絶縁膜形成
工程の後に、層間絶縁膜の少なくとも一部を選択的にエ
ッチングするエッチング工程を行うことで、広い領域に
亘り形成される層間絶縁膜の膜厚を薄くしたので、この
後の製造工程中に、層間絶縁膜に発生する熱応力を低減
し、クラックの発生を防止することができる。
【0068】請求項5の赤外線固体撮像装置の製造方法
では、絶縁膜形成工程と、エッチング工程とを複数回繰
り返して行うことで、透過絶縁膜および層間絶縁膜を複
数回に分けて形成したので、エッチング工程により層間
絶縁膜を薄膜化した後に、次の絶縁膜形成工程で、新た
な層間絶縁膜を形成することができ、製造工程中に、層
間絶縁膜に発生する熱応力を低減し、クラックの発生を
防止することができる。
【0069】請求項6の赤外線固体撮像装置の製造方法
では、反射膜形成工程の前に行うエッチング工程の後
に、絶縁膜形成工程を行い、この絶縁膜形成工程により
形成される層間絶縁膜をエッチングしない仕様としたの
で、エッチング工程の回数を最小限にすることができ、
製造コストを低減することができる。
【0070】請求項7の赤外線固体撮像装置の製造方法
では、絶縁膜形成工程と、エッチング工程と、反射膜形
成工程とを少なくとも1回以上行い、透過絶縁膜の膜厚
の異なる複数種の受光部を形成するとともに、層間絶縁
膜をエッチングにより薄膜化したので、製造工程中に、
層間絶縁膜に発生する熱応力を低減し、クラックの発生
を防止することができる。
【0071】請求項8の赤外線固体撮像装置の製造方法
では、最後の反射膜形成工程の後に、さらに絶縁膜形成
工程と、反射膜形成工程とを行い、この絶縁膜形成工程
により形成される層間絶縁膜をエッチングしない仕様と
したので、エッチング工程の回数を最小限にすることが
でき、製造コストを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の赤外線固体撮像装置の第1の実施形態
を示す断面図である。
【図2】受光マトリックスの詳細を示す説明図である。
【図3】本発明の赤外線固体撮像装置の第1の実施形態
の基本構成を示す説明図である。
【図4】本発明の赤外線固体撮像装置の第1の実施形態
においてゲート電極が形成された状態を示す断面図であ
る。
【図5】本発明の赤外線固体撮像装置の第1の実施形態
の光電変換膜形成工程において、白金がスパッタリング
された状態を示す断面図である。
【図6】本発明の赤外線固体撮像装置の第1の実施形態
の光電変換膜形成工程において、光電変換膜が形成され
た状態を示す断面図である。
【図7】本発明の赤外線固体撮像装置の第1の実施形態
における絶縁膜形成工程を示す断面図である。
【図8】本発明の赤外線固体撮像装置の第1の実施形態
における反射膜形成工程を示す断面図である。
【図9】本発明の赤外線固体撮像装置の第1の実施形態
におけるエッチング工程を示す断面図である。
【図10】本発明の赤外線固体撮像装置の第2の実施形
態における受光部および蓄積電荷転送部を示す断面図で
ある。
【図11】本発明の赤外線固体撮像装置の第2の実施形
態における第1の絶縁膜形成工程を示す断面図である。
【図12】本発明の赤外線固体撮像装置の第2の実施形
態におけるエッチング工程を示す断面図である。
【図13】本発明の赤外線固体撮像装置の第2の実施形
態における第2の絶縁膜形成工程を示す断面図である。
【図14】本発明の赤外線固体撮像装置の第2の実施形
態における第2のエッチング工程を示す断面図である。
【図15】本発明の赤外線固体撮像装置の第2の実施形
態における第3の絶縁膜形成工程および第3のエッチン
グ工程を示す断面図である。
【図16】本発明の赤外線固体撮像装置の第3の実施形
態における基本構成を示す説明図である。
【図17】図16のXVII−XVII線に沿う断面図である。
【図18】本発明の赤外線固体撮像装置の第3の実施形
態における第1の絶縁膜形成工程および第1のエッチン
グ工程を示す断面図である。
【図19】本発明の赤外線固体撮像装置の第3の実施形
態における第1の反射膜形成工程を示す断面図である。
【図20】本発明の赤外線固体撮像装置の第3の実施形
態における第2の絶縁膜形成工程および第2のエッチン
グ工程を示す断面図である。
【図21】本発明の赤外線固体撮像装置の第3の実施形
態における第2の反射膜形成工程を示す断面図である。
【図22】本発明の赤外線固体撮像装置の第3の実施形
態における第3の絶縁膜形成工程および第3の反射膜形
成工程を示す断面図である。
【図23】従来の赤外線固体撮像装置の基本構成を示す
説明図である。
【図24】従来の赤外線固体撮像装置の受光マトリック
スの詳細を示す説明図である。
【図25】図24のXXV−XXV線に沿う断面図である。
【図26】層間絶縁膜にクラックが発生した状態を示す
説明図である。
【図27】図26のクラックの詳細を示す断面図であ
る。
【図28】従来の赤外線固体撮像装置において、光学的
距離の異なる複数種の受光部を有する受光マトリックス
の詳細を示す断面図である。
【符号の説明】
41 基板 43,43a,43b,43c 受光部 45 蓄積電荷転送部 47 受光マトリックス 53 制御回路部 61 光電変換膜 63a,63c,63e 透過絶縁膜 63b,63d,63f 層間絶縁膜 65,65a,65b,65c 反射膜

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光透過性の基板上に複数の受光部と蓄積
    電荷転送部とを配列して受光マトリックスを形成すると
    ともに、この受光マトリックスの周囲に制御回路部を形
    成し、前記各受光部を、光電変換膜と、この光電変換膜
    上に光透過性の透過絶縁膜を介して形成される反射膜と
    により形成してなる赤外線固体撮像装置において、 前記透過絶縁膜を延在して前記蓄積電荷転送部および前
    記制御回路部に形成される層間絶縁膜の膜厚の少なくと
    も一部を、前記透過絶縁膜の膜厚より薄く形成してなる
    ことを特徴とする赤外線固体撮像装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の赤外線固体撮像装置にお
    いて、 前記透過絶縁膜および前記層間絶縁膜は、少なくとも2
    層以上の絶縁層を積層してなることを特徴とする赤外線
    固体撮像装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または請求項2記載の赤外線固
    体撮像素子において、 前記透過絶縁膜の膜厚を相違させて複数種の前記受光部
    を形成し、前記層間絶縁膜の膜厚の少なくとも一部を、
    前記透過絶縁膜の最大膜厚より薄く形成してなることを
    特徴とする赤外線固体撮像装置。
  4. 【請求項4】 光透過性の基板上に複数の受光部と蓄積
    電荷転送部とを配列して受光マトリックスを形成すると
    ともに、この受光マトリックスの周囲に制御回路部を形
    成し、前記各受光部を、光電変換膜と、この光電変換膜
    上に光透過性の透過絶縁膜を介して形成される反射膜と
    により形成してなる赤外線固体撮像装置の製造方法にお
    いて、 前記基板上に前記光電変換膜を形成する光電変換膜形成
    工程と、 この光電変換膜形成工程の後に、前記透過絶縁膜および
    この透過絶縁膜を延在して前記蓄積電荷転送部と前記制
    御回路部とに形成される層間絶縁膜を形成する絶縁膜形
    成工程と、 前記層間絶縁膜の少なくとも一部をエッチングするエッ
    チング工程と、 前記反射膜を形成する反射膜形成工程と、 を有することを特徴とする赤外線固体撮像装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の赤外線固体撮像装置の製
    造方法において、 前記絶縁膜形成工程と前記エッチング工程とを複数回繰
    り返して行うことを特徴とする赤外線固体撮像装置の製
    造方法。
  6. 【請求項6】 請求項4または請求項5記載の赤外線固
    体撮像装置の製造方法において、 前記反射膜形成工程の前の前記エッチング工程の後に、
    さらに絶縁膜形成工程を行うことを特徴とする赤外線固
    体撮像装置の製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項4記載の赤外線固体撮像装置の製
    造方法において、 前記光電変換膜形成工程の後に、前記絶縁膜形成工程
    と、前記エッチング工程と、前記反射膜形成工程とを少
    なくとも1工程以上行うことを特徴とする赤外線固体撮
    像装置の製造方法。
  8. 【請求項8】 請求項7記載の赤外線固体撮像装置の製
    造方法において、 最後の前記反射膜形成工程の後に、さらに絶縁膜形成工
    程と反射膜形成工程とを行うことを特徴とする赤外線固
    体撮像装置の製造方法。
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