JPH1183543A - エンコーダ付転がり軸受ユニット - Google Patents

エンコーダ付転がり軸受ユニット

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JPH1183543A
JPH1183543A JP9245640A JP24564097A JPH1183543A JP H1183543 A JPH1183543 A JP H1183543A JP 9245640 A JP9245640 A JP 9245640A JP 24564097 A JP24564097 A JP 24564097A JP H1183543 A JPH1183543 A JP H1183543A
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JP
Japan
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encoder
ring
diameter
outer ring
cylindrical portion
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JP9245640A
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Inventor
Hideo Ouchi
英男 大内
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NSK Ltd
Original Assignee
NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小径の転がり軸受ユニットでもエンコーダ5
aの直径方向に亙る幅寸法を確保し、センサ37の出力
を確保する。且つ、上記エンコーダ5aが他の物品にぶ
つかって損傷する事を防止する。 【構成】 第二のシール手段24を、第一、第二のシー
ル素子25、26により構成する。第二のシール素子2
6を構成する第二の芯金33の側面に、エンコーダ5a
を添着する。このエンコーダ5aの外周縁は、外輪17
の内端部の内周面よりも直径方向外方に位置する。そし
て、この外周縁の周囲を、上記第一のシール素子25を
構成する第一の芯金27に設けた大径円筒部32により
覆う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明に係るエンコーダ付
転がり軸受ユニットは、自動車の車輪を懸架装置に回転
自在に支持すると共に、アンチロックブレーキシステム
(ABS)やトラクションコントロールシステム(TC
S)を制御すべく、上記車輪の回転速度を検出する為に
利用する。
【0002】
【従来の技術】車輪を懸架装置に対して回転自在に支持
すると共に、ABSやTCSを制御する為に車輪の回転
速度を検出する事が、広く行なわれている。この様な回
転速度を検出するには、車輪と共に回転する部分にエン
コーダを固定したエンコーダ付転がり軸受ユニットと、
回転しない固定部分に支持固定したセンサとを組み合わ
せ、このセンサの検出信号を、上記ABSやTCSの制
御器に入力する。この様な回転速度検出に利用するエン
コーダ付転がり軸受ユニットを構成するのに、転がり軸
受ユニットに組み付けるシールリングの一部にエンコー
ダを組み込む事が考えられている。この様に、シールリ
ングの一部にエンコーダを組み込む構造の1例として、
米国特許第5431413号明細書には、図4に示す様
な構造が記載されている。
【0003】この従来構造は、回転軸1の外周面と支持
部材2の内周面との間の空間3の端部開口を塞ぐシール
手段4に、上記回転軸1の回転速度を検出する為のエン
コーダ5を組み込んだものである。上記シール手段4
は、それぞれが円環状で芯金を含んで構成された、第
一、第二のシール素子6、7を組み合わせて成る。この
うちの第一のシール素子6を構成する第一の芯金8は、
上記支持部材2の一端部に内嵌固定する第一の固定円筒
部9と、この第一の固定円筒部9の一端縁から直径方向
内方に折れ曲がった第一の円輪部10とを備える。又、
上記第二のシール素子7を構成する第二の芯金11は、
上記回転軸1の中間部に外嵌固定する第二の固定円筒部
12と、この第二の固定円筒部12の一端縁から直径方
向外方に折れ曲がった第二の円輪部13とを備える。
【0004】又、上記第一の芯金8の一部で上記第二の
芯金11に対向する部分には、ゴム、エラストマー等の
弾性材14を、全周に亙って添着し、この弾性材14に
設けたシールリップ15、15の先端縁を、上記第二の
固定円筒部12の外周面及び上記第二の円輪部13の片
面に、全周に亙り摺接させて、上記空間3の端部開口を
塞いでいる。更に、上記第二の円輪部13のうち、上記
第一の芯金8とは反対側側面には、ゴム磁石製のエンコ
ーダ5を、全周に亙って添着している。このエンコーダ
5は、軸方向(図4の左右方向)に亙って着磁してい
る。着磁方向は、円周方向に亙って交互に、且つ等間隔
で変化させている。従って、上記エンコーダ5の側面に
はS極とN極とが交互に、且つ等間隔で存在する。
【0005】図4に示した構造で上記回転軸1の回転速
度を検出するには、上記支持部材2等の固定部分に支持
固定したセンサの検出面を上記エンコーダ5の側面に、
微小隙間を介して対向させる。上記回転軸1と共にこの
エンコーダ5が回転すると、上記センサの検出面の近傍
をS極とN極とが交互に通過し、それに伴って上記セン
サ内を流れる磁束の向きが変化する。そして、この磁束
の変化に伴って、上記センサに内蔵したホール素子等の
磁気検出素子の信号が変化する。この信号が変化する周
波数は、上記回転軸1の回転速度に比例するので、この
信号を制御器に送れば、上記回転軸1の回転速度を知る
事ができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】図4に示す様な構造を
転がり軸受ユニットに組み込んでエンコーダ付転がり軸
受ユニットを構成する場合、センサの出力を十分に確保
するのが難しい場合が考えられる。即ち、このセンサの
出力を確保する為には、エンコーダ5の直径方向に亙る
幅寸法を確保し、このエンコーダ5のN極から出て上記
センサ内を流れ、このエンコーダ5のS極に戻る磁束の
量を確保する必要がある。この為には、上記エンコーダ
5の直径方向に亙る幅寸法を或る程度確保する必要があ
る。ところが、図4に示した従来構造の場合には、エン
コーダ5を、回転軸1の外周面と支持部材2の内周面と
の間の空間3内に配置している為、小径の転がり軸受ユ
ニットの場合には、上記エンコーダ5の幅寸法を確保す
るのが難しい場合も考えられる。この幅寸法を確保でき
ない場合に上記センサの出力を確保する為には、このセ
ンサの検出面と上記エンコーダの側面との距離を縮める
事が考えられる。ところが、例えば車輪を支持する為の
転がり軸受ユニットの場合、弾性変形等に基づいて上記
距離が変化する為、上記センサとエンコーダとの擦れ合
いを防止する為には、この距離をあまり近づける事はで
きない。本発明はこの様な事情に鑑みて、小径の転がり
軸受ユニットの場合でもエンコーダの幅寸法を確保でき
る構造を実現して、センサの出力を確保すべく発明した
ものである。即ち、本発明は、エンコーダの被検知部の
直径を大きくして着磁幅を大きくし、上記エンコーダか
ら出る磁束の量を多くして、上記距離を同じとした場合
に於ける、上記センサの検出能力を向上させるものであ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のエンコーダ付転
がり軸受ユニットは、内周面に外輪軌道を有し、使用時
にも回転しない外輪と、外周面に上記外輪軌道と対向す
る内輪軌道を有し、使用時に車輪と共に回転する内輪
と、上記外輪軌道と上記内輪軌道との間に転動自在に設
けられた複数個の転動体と、上記外輪の内周面と上記内
輪の外周面との間の環状空間の端部開口を塞ぐシール手
段とを備える。このシール手段は、それぞれが円環状で
芯金を含んで構成された、第一、第二のシール素子を組
み合わせて成る。そして、このうちの第一のシール素子
を構成する第一の芯金は、上記外輪の一端部に内嵌固定
する第一の固定円筒部と、この第一の固定円筒部の一端
縁から直径方向内方に折れ曲がった第一の円輪部と、上
記第一の固定円筒部の他端縁から連続し、上記外輪の端
面からこの外輪から離れる方向に突出した、この外輪の
端部の内径よりも大きな内径を有する大径円筒部とを備
える。又、上記第二のシール素子を構成する第二の芯金
は、上記1対の内輪のうちの何れかの内輪の端部に外嵌
固定する第二の固定円筒部と、この第二の固定円筒部の
一端縁から直径方向外方に折れ曲がった第二の円輪部と
を備える。そして、この第二の円輪部は上記外輪の端面
から上記転動体とは逆側に外れた位置に存在すると共
に、上記第二の円輪部の外径は上記外輪の端部の内径よ
りも大きく、上記大径円筒部の内径よりも小さい。又、
上記第二の円輪部の両側面のうち、少なくとも上記転動
体とは反対側の側面には、円周方向に亙る特性が交互に
且つ等間隔で変化する被検出部を備えたエンコーダを設
けている。更に、上記第一、第二の芯金のうちの少なく
とも一方の芯金には弾性材製のシールリップを、全周に
亙って添設しており、このシールリップの先端縁は、当
該シールリップを添設した芯金とは別の芯金に、全周に
亙って摺接させている。
【0008】
【作用】上述の様に本発明のエンコーダ付転がり軸受ユ
ニットは、エンコーダを、外輪の端面よりも環状空間か
ら突出する方向に外れた部分に設けているので、上記エ
ンコーダの直径方向に亙る幅寸法を、上記環状空間の開
口端部の幅寸法よりも大きくできる。従って、上記エン
コーダと対向するセンサの出力を確保して、車輪等、上
記内輪と共に回転する部材の回転速度検出を精度良く行
なえる。しかも、上記外輪の端面よりも環状空間から突
出したエンコーダの外周縁部の周囲には、第一の芯金に
設けた大径円筒部が存在するので、本発明のエンコーダ
付転がり軸受ユニットの搬送時や懸架装置への組み付け
作業時に、上記エンコーダの外周縁が他の物品にぶつか
る事がない。この為、上記搬送時や組み付け作業時に、
上記エンコーダやこのエンコーダを設置した第二の円輪
部が損傷する事がない。
【0009】
【発明の実施の形態】図1〜2は、本発明の実施の形態
の第1例を示している。外輪17は、懸架装置を構成す
る懸架装置に設けた保持筒部16に支持固定して、使用
時にも回転しない。この外輪17の内側には、図示しな
い車軸の端部に外嵌固定して使用時にこの車軸と共に回
転する内輪18、18を、回転自在に支持している。上
記外輪17の内周面には、複列の外輪軌道19、19
を、上記各内輪18、18の外周面には内輪軌道20、
20を、それぞれ設けている。そして、上記複列の外輪
軌道19、19と上記各内輪軌道20、20との間にそ
れぞれ複数個ずつ転動体21、21を、転動自在に設け
ている。尚、図示の例では、各転動体21、21として
玉を使用しているが、重量が嵩む自動車用の転がり軸受
ユニットの場合には、これら各転動体としてテーパころ
を使用する場合もある。
【0010】又、上記外輪17の両端部内周面と上記各
内輪18、18の端部外周面との間には、上記外輪17
の内周面と上記各内輪18、18の外周面との間の環状
空間22の両端部開口を塞ぐ、第一、第二のシール手段
23、24を設けている。これら両シール手段23、2
4のうち、外側(自動車への組み付け状態で幅方向外側
となる側を言い、図1、3の左側)に設ける第一のシー
ル手段23は、本発明の特徴とは関係しない。従って、
この第一のシール手段23は、従来から広く知られてい
る、各種シールリングを使用できる。これに対して、内
側(自動車への組み付け状態で幅方向中央側となる側を
言い、図1、3の右側)に設ける第二のシール手段24
は、本発明の特徴部分であり、次の様に構成している。
【0011】上記第二のシール手段24は、それぞれが
円環状で芯金を含んで構成された、第一、第二のシール
素子25、26を組み合わせて成る。これら両シール素
子25、26のうち、第一のシール素子25は、第一の
芯金27と、ゴム、エラストマー等の弾性材製のシール
リップ28とから成る、所謂シールリングである。この
シールリップ28は、上記第一の芯金27の内周縁部
に、焼き付け、接着等により、全周に亙って添設してい
る。又、上記第一の芯金27は、SUS304等の非磁
性金属板を曲げ形成する事により、断面クランク形で全
体を円環状に形成している。この第一の芯金27は、上
記外輪17の内端部に締り嵌めにより内嵌固定する第一
の固定円筒部29と、この第一の固定円筒部29の外端
縁から直径方向内方に折れ曲がった第一の円輪部30と
を備える。又、上記第一の固定円筒部29の内端縁部に
は、この内端縁から直径方向外方に折れ曲がった位置決
め用円輪部31を形成し、更にこの位置決め用円輪部3
1の外周縁から大径円筒部32を、上記外輪17から離
れる方向に突出する状態で連続させている。従って、上
記大径円筒部32は、上記外輪17の内端部の内径より
も大きな内径を有する。
【0012】又、上述の様な第一のシール素子25を嵌
合固定する上記外輪17の軸方向(図1の左右方向)寸
法は、前記内輪18、18の軸方向寸法との関係で、一
般的な転がり軸受ユニットを構成する外輪よりも短くし
ている。そして、上記外輪17の内端面17aを、内側
の内輪18の内端面18aよりも外側に位置させてい
る。従って、上記内側の内輪18の内端部の周囲には、
上記外輪17は存在しない。これに対して、上記外輪1
7の外端面17bと外側の内輪18の外端面18bと
は、ほぼ同一平面上に位置させている。
【0013】一方、上記第二のシール素子26を構成す
る第二の芯金33は、シールリップを含まない、所謂ス
リンガである。この第二の芯金33は、SUS430等
の磁性金属板を曲げ形成する事により、断面L字形で全
体を円環状に形成している。この第二の芯金33は、上
記1対の内輪18、18のうちの内側の内輪18の内端
部に締り嵌めにより外嵌固定する第二の固定円筒部34
と、この第二の固定円筒部34の内端縁から直径方向外
方に折れ曲がった第二の円輪部35とを備える。そし
て、この第二の円輪部35の内側面に、円輪状のエンコ
ーダ5aを、全周に亙って添設している。図示の例の場
合にこのエンコーダ5aは、ゴム磁石等の永久磁石で、
軸方向に亙って着磁している。着磁方向は、円周方向に
亙って交互に且つ等間隔で変化させている。従って、上
記エンコーダ5aの内側面には、S極とN極とを交互
に、且つ等間隔で配置している。尚、上記第二の円輪部
35及びエンコーダ5aの外径D35は、上記外輪17の
内端部の内径R17よりも大きく、前記第一の芯金27を
構成する大径円筒部32の内径R32よりも小さい(R32
>D35>R17)。
【0014】前述の様に構成する第一のシール素子25
と上述の様に構成する第二のシール素子26とは、それ
ぞれ外輪17の内端部又は内側の内輪18の内端部に、
内嵌固定又は外嵌固定して互いに組み合わせ、前記第二
のシール手段24を構成する。即ち、上記第一のシール
素子25を、第一の芯金27に設けた第一の固定円筒部
29を上記外輪18の内端部に内嵌すると共に位置決め
用円輪部31を上記外輪17の内端面17aに突き当て
て、上記外輪17の内端部の所定位置に固定する。一
方、上記第二のシール素子26を構成する第二の固定円
筒部34を、上記内側の内輪18の内端部に外嵌固定す
る。この状態で、上記第一のシール素子25を構成する
シールリップ28が、上記第二の固定円筒部34の外周
面及び第二の円輪部35の外側面に、全周に亙って摺接
する。又、上記第二の円輪部35及びエンコーダ5a
は、上記大径円筒部32の直径方向内側に存在する。言
い換えれば、これら第二の円輪部35及びエンコーダ5
aの外周縁は、上記大径円筒部32により覆われる。
【0015】上述の様な第二のシール手段24を含む、
本例のエンコーダ付転がり軸受ユニットにより車輪を回
転自在に支持すると共に、この車輪の回転速度を検出自
在とする為には、図1に鎖線で示す様に、上記外輪17
を懸架装置に設けたハウジング16に内嵌固定すると共
に、前記1対の内輪18、18の内側に、図示しない車
軸を挿通する。やはり図示しない車輪は、この車軸に固
定されて、この車軸と共に回転する。上記エンコーダ5
aと組み合わされて回転速度検出装置を構成するセンサ
37は、図1に鎖線で示す様に、上記ハウジング16に
支持固定する。そして、このセンサ37の先端部に設け
た検出面を、上記エンコーダ5aの内側面に、微小隙間
を介して対向させる。尚、本例の場合には、上記センサ
37の外側面と前記大径円筒部32の先端縁とを当接さ
せている。この状態で上記微小隙間の大きさが適正値に
なる様に、上記大径円筒部32の軸方向寸法を規制し
て、上記センサ37の位置決め作業を容易に行なえる様
にしている。従って、上記微小隙間を確実に適性値に規
制して、転がり軸受ユニットに荷重が負荷され、上記外
輪17及び内輪18、18等の弾性変形に基づいて上記
エンコーダ5aとセンサ37とが相対変位しても、この
エンコーダ5aの内側面とセンサ37の検出面とが接触
する事を確実に防止できる。
【0016】前述した様な本発明のエンコーダ付転がり
軸受ユニットを含んで構成する、上述の様な回転速度検
出装置付転がり軸受ユニットの使用時、図示しない車輪
及び車軸と共に内輪18、18が回転し、このうちの内
側の内輪18に外嵌固定したエンコーダ5aが回転する
と、上記ハウジング16に支持固定したセンサ37の検
出面の近傍を、S極とN極とが交互に通過する。この結
果、上記センサ37内を流れる磁束の方向が交互に変化
し、このセンサ37の出力が変化する。この様にセンサ
37の出力が変化する周波数は、上記車輪の回転速度に
比例するので、このセンサ37の出力を、ハーネス38
を介して図示しない制御器に入力すれば、ABSやTC
Sを適正に制御できる。
【0017】前述の様に構成し、上述の様に使用される
本発明のエンコーダ付転がり軸受ユニットは、上記エン
コーダ5aを、上記外輪17の内端面17aよりも環状
空間22から突出する方向に外れた部分に設けているの
で、上記エンコーダ5aの外周縁を、上記外輪17の内
端部の内周面よりも直径方向外方に位置させる事ができ
る。そして、上記エンコーダ5aの直径方向に亙る幅寸
法W5aを、上記環状空間32の内端開口部の幅寸法W32
よりも大きく(W5a>W32)できる。従って、上記エン
コーダ5aの内側面と対向するセンサ37の出力を確保
して、上記内輪18と共に回転する車輪の回転速度検出
を精度良く行なえる。
【0018】しかも、上記外輪17の内端面17aより
も上記環状空間22から内方に突出した、上記第二の円
輪部35及びエンコーダ5aの外周縁部の周囲には、前
記第一の芯金27に設けた大径円筒部32が存在するの
で、本発明のエンコーダ付転がり軸受ユニットの搬送時
や懸架装置への組み付け作業時に、上記第二の円輪部3
5及びエンコーダ5aの外周縁が他の物品にぶつかる事
がない。この為、上記搬送時や組み付け作業時に、上記
エンコーダ5aやこのエンコーダ5aを設置した第二の
円輪部35が損傷する事がない。
【0019】次に、図3は、本発明の実施の形態の第2
例を示している。本例の場合には、外輪17の中間部外
周面に取付フランジ39を設け、この取付フランジ39
により、上記外輪17を、懸架装置に設けたハウジング
36に支持固定している。このハウジング36の内周面
には、上述した第1例の様な段差が存在しない。従って
本例の場合には、第一の芯金27に設けた大径円筒部3
2の直径を、上述した第1例の場合よりも大きくでき
る。これに伴って、第二の芯金33を構成する第二の円
輪部35及びエンコーダ5aの外径を大きくして、この
エンコーダ5aの直径方向に亙る幅寸法を、上述した第
1例の場合よりも大きくできる。その他の構成及び作用
は、上述した第1例の場合と同様であるから、同等部分
には同一符号を付して、重複する説明を省略する。
【0020】
【発明の効果】本発明のエンコーダ付転がり軸受ユニッ
トは、以上に述べた通り構成され作用するので、小径の
転がり軸受ユニットの場合でも、エンコーダを内蔵した
構造を実現して、しかもセンサの出力を確保し、且つ、
所定位置に組み付ける以前にエンコーダを損傷する事を
有効に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態の第1例を示す断面図。
【図2】図1のA部拡大図。
【図3】本発明の実施の形態の第2例を示す断面図。
【図4】従来構造の1例を示す部分断面図。
【符号の説明】
1 回転軸 2 支持部材 3 空間 4 シール手段 5、5a エンコーダ 6 第一のシール素子 7 第二のシール素子 8 第一の芯金 9 第一の固定円筒部 10 第一の円輪部 11 第二の芯金 12 第二の固定円筒部 13 第二の円輪部 14 弾性材 15 シールリップ 16 保持筒部 17 外輪 17a 内端面 17b 外端面 18 内輪 18a 内端面 18b 外端面 19 外輪軌道 20 内輪軌道 21 転動体 22 環状空間 23 第一のシール手段 24 第二のシール手段 25 第一のシール素子 26 第二のシール素子 27 第一の芯金 28 シールリップ 29 第一の固定円筒部 30 第一の円輪部 31 位置決め用円輪部 32 大径円筒部 33 第二の芯金 34 第二の固定円筒部 35 第二の円輪部 36 ハウジング 37 センサ 38 ハーネス 39 取付フランジ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内周面に外輪軌道を有し、使用時にも回
    転しない外輪と、外周面に上記外輪軌道と対向する内輪
    軌道を有し、使用時に車輪と共に回転する内輪と、上記
    外輪軌道と上記内輪軌道との間に転動自在に設けられた
    複数個の転動体と、上記外輪の内周面と上記内輪の外周
    面との間の環状空間の端部開口を塞ぐシール手段とを備
    え、このシール手段は、それぞれが円環状で芯金を含ん
    で構成された、第一、第二のシール素子を組み合わせて
    成るものであり、このうちの第一のシール素子を構成す
    る第一の芯金は、上記外輪の一端部に内嵌固定する第一
    の固定円筒部と、この第一の固定円筒部の一端縁から直
    径方向内方に折れ曲がった第一の円輪部と、上記第一の
    固定円筒部の他端縁から連続し、上記外輪の端面からこ
    の外輪から離れる方向に突出した、この外輪の端部の内
    径よりも大きな内径を有する大径円筒部とを備えたもの
    であり、上記第二のシール素子を構成する第二の芯金
    は、上記1対の内輪のうちの何れかの内輪の端部に外嵌
    固定する第二の固定円筒部と、この第二の固定円筒部の
    一端縁から直径方向外方に折れ曲がった第二の円輪部と
    を備え、この第二の円輪部は上記外輪の端面から上記転
    動体とは逆側に外れた位置に存在すると共に、上記第二
    の円輪部の外径は上記外輪の端部の内径よりも大きく、
    上記大径円筒部の内径よりも小さく、上記第二の円輪部
    の両側面のうち、少なくとも上記転動体とは反対側の側
    面には、円周方向に亙る特性が交互に且つ等間隔で変化
    する被検出部を備えたエンコーダを設けており、上記第
    一、第二の芯金のうちの少なくとも一方の芯金には弾性
    材製のシールリップを、全周に亙って添設しており、こ
    のシールリップの先端縁は、当該シールリップを添設し
    た芯金とは別の芯金に、全周に亙って摺接させているエ
    ンコーダ付転がり軸受ユニット。
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JP (1) JPH1183543A (ja)

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