JPH1183236A - 凝縮熱吸収ユニット - Google Patents

凝縮熱吸収ユニット

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JPH1183236A
JPH1183236A JP16346598A JP16346598A JPH1183236A JP H1183236 A JPH1183236 A JP H1183236A JP 16346598 A JP16346598 A JP 16346598A JP 16346598 A JP16346598 A JP 16346598A JP H1183236 A JPH1183236 A JP H1183236A
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JP
Japan
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heat
refrigerant
outlet
cooling water
inlet
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Application number
JP16346598A
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English (en)
Inventor
Hideyuki Ohashi
秀幸 大橋
Masatsugu Arimura
正嗣 有村
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Yamaha Motor Co Ltd
Original Assignee
Yamaha Motor Co Ltd
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Publication date
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  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】ヒートポンプ装置を室内暖房以外にも加熱用に
利用可能とするに当たり改造工事が簡単に実施できるよ
うな凝縮熱吸収ユニットを提供し、またヒートポンプ装
置に使用されヒートポンプ装置の暖房能力をよりよく向
上することが可能である。 【解決手段】圧縮機6により暖房運転中、冷媒を圧縮機
6から室内熱交換器41、膨張弁、室外熱交換器11そ
して圧縮機6の順に循環させる冷媒回路200を備え、
圧縮機6と室外熱交換器11を内蔵する室外機2と室内
熱交換器41を内蔵する室内機3とからなるヒートポン
プ装置1に使用され、暖房時、室内熱交換器41より上
流の高圧高温冷媒が導かれる冷媒入口511と、この高
温高圧冷媒が通過する冷媒放熱器512と、この冷媒放
熱器512通過後の冷媒の出口となる冷媒出口513と
を配置するとともに、凝縮熱吸収のための熱運搬液が導
かれる熱運搬液入口521と、冷媒放熱器512からの
熱を熱運搬液に伝達する受熱器523と、凝縮熱利用の
ための熱運搬液の出口である熱運搬液出口524を配置
した凝縮熱吸収ユニット500を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ヒートポンプ装
置に使用される凝縮熱吸収ユニットに関する。
【0002】
【従来の技術】ヒートポンプ装置には、例えば暖房時、
エンジンあるいは電動モータで駆動する圧縮機で加圧
し、高温高圧化した冷媒を室内機に循環させて暖房する
ものがある。しかし、室内機のみの暖房で室内の人に十
分暖かく感じさせるのには、多くのエネルギー消費を必
要とする。このため、室内機を配置した部屋内の床に床
暖房パネルを配置し、高温高圧化した冷媒の室内機への
供給の途中において分岐して、冷媒−温水熱交換器で受
熱した温水を床暖房パネルに循環するようにし、床暖房
パネルと室内機の両方で室内を暖房するヒートポンプ装
置がある。
【0003】さらに、圧縮機により高温高圧化した冷媒
の室内機への供給の途中において分岐し、冷媒−熱運搬
液熱交換器で受熱した熱運搬液の熱量を給湯や乾燥等に
利用することも考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、部屋内の暖房
用に室内機のみを配置する既存のヒートポンプ装置にお
いて、床暖房や給湯や乾燥等を可能にするためには、設
置された室外機を改造し、室外機内に上記冷媒−熱運搬
液熱交換器を配置すると共に、室外機内の配管が必要と
なるため、工数費用がかかる問題があった。また、室外
機によっては、冷媒−熱運搬液熱交換器を配置するスペ
ースが室外機内になく、改造そのものが困難となってい
た。
【0005】この発明は、かかる点に鑑みてなされたも
ので、第1の目的は、ヒートポンプ装置を室内暖房以外
にも加熱用に利用可能とするに当たり改造工事が簡単に
実施できるような凝縮熱吸収ユニットを提供し、第2の
目的は、ヒートポンプ装置に使用されヒートポンプ装置
の暖房能力をよりよく向上することが可能な凝縮熱吸収
ユニットを提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決し、かつ
目的を達成するために、この発明は、以下のように構成
した。
【0007】請求項1記載の発明は、『圧縮機により暖
房運転中、冷媒を圧縮機から室内熱交換器、膨張弁、室
外熱交換器そして圧縮機の順に循環させる冷媒回路を備
え、圧縮機と室外熱交換器を内蔵する室外機と室内熱交
換器を内蔵する室内機とからなるヒートポンプ装置に使
用され、暖房時、前記室内熱交換器より上流の高圧高温
冷媒が導かれる冷媒入口と、この高温高圧冷媒が通過す
る冷媒放熱器と、この冷媒放熱器通過後の冷媒の出口と
なる冷媒出口とを配置するとともに、凝縮熱吸収のため
の熱運搬液が導かれる熱運搬液入口と、前記冷媒放熱器
からの熱を熱運搬液に伝達する受熱器と、凝縮熱利用の
ための熱運搬液の出口である熱運搬液出口を配置したこ
とを特徴とする凝縮熱吸収ユニット。』である。
【0008】この請求項1記載の発明によれば、熱運搬
液管路と、室外機と室内機との間の冷媒管路の途中から
分岐した冷媒管路とを、冷媒入口、冷媒出口、熱運搬液
入口、熱運搬液出口にそれぞれ接続することのみで、凝
縮熱の利用と室内熱交換器による暖房との両方が可能と
なる。
【0009】請求項2記載の発明は、『前記室内機に膨
張弁を配置した前記ヒートポンプ装置に使用され、前記
冷媒出口と前記冷媒放熱器との間の冷媒回路中に膨張弁
を配置したことを特徴とする請求項1記載の凝縮熱吸収
ユニット。』である。
【0010】この請求項2記載の発明によれば、熱運搬
液管路と、室外機と室内機との間の冷媒管路の途中から
分岐した冷媒管路とを、冷媒入口、冷媒出口、熱運搬液
入口、熱運搬液出口にそれぞれ接続することのみで、凝
縮熱利用と室内熱交換器による暖房との両方が可能とな
る。
【0011】請求項3記載の発明は、『熱運搬液として
水を使用するとともに、前記熱運搬液入口と、前記受熱
器との間の冷却水回路途中に、空気分離器と前記冷却水
ポンプを配置したことを特徴とする請求項1記載の凝縮
熱吸収ユニット。』である。
【0012】この請求項3記載の発明によれば、空気を
分離するので受熱器での効率よい受熱、放熱器での効率
よい放熱が可能となり、凝縮熱利用効率が向上する。ま
た、冷却水ポンプは受熱前の水を循環するので熱負荷が
小さく、また、空気が分離された後の水を循環するので
吐出効率が良い。
【0013】請求項4記載の発明は、『前記空気分離器
に冷却水供給部と、高圧空気リリーフ部を設けたことを
特徴とする請求項3記載の凝縮熱吸収ユニット。』であ
る。
【0014】この請求項4記載の発明によれば、空気の
みでなく、蒸気も空気分離器から吐出され放熱用の循環
冷却水が減少していくが、空気分離器が水タンクとして
活用でき、且つ冷却水の補給も可能となる。
【0015】請求項5記載の発明は、『前記冷媒放熱器
と前記受熱器を二重管熱交換器で構成し、この二重管熱
交換器と前記冷却水ポンプを6面体のパネル内に収容
し、且つ1つの面に前記冷媒入口、前記冷媒出口、前記
熱運搬液入口、前記熱運搬液出口を配置したことを特徴
とする請求項1記載の凝縮熱吸収ユニット。』である。
【0016】この請求項5記載の発明によれば、6面体
のパネルの1面に配管用の出入り口を集中しており、配
管工事が簡単となる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、この発明の凝縮熱吸収ユニ
ットの一実施形態としての凝縮熱吸収ユニットが組み込
まれるヒートポンプ装置を図面に基づいて説明する。
【0018】図1はヒートポンプ装置の室外機の構成を
示す図、図2はヒートポンプ装置の室内機の構成を示す
図ある。
【0019】ヒートポンプ装置1は主に、室外機2と、
室内機3とで構成されている。室内機3は、図2に示す
ように冷媒用の室内熱交換器41、減圧用の電子膨張弁
42及び室内熱交換用の送風ファン44が不図示のケー
シング内に備えられ、各部屋R毎に配置される。また、
各部屋Rに室内温度センサー43及びリモコン操作部8
7が備えられている。ある部屋Rには、放熱部としての
床暖房パネル85が設けられると共に、床暖房状態検知
手段を構成する床暖房温度センサー85aが設けられて
いる。また、他のある部屋Rには、給水装置86が設け
られ、さらに図示しない他のある部屋には加熱装置が設
けられる。
【0020】室外機2は、図1に示すようにエンジン
5、圧縮機6,6等が配設され、さらにメインアキュム
レータ(以下、水−冷媒間熱交換器すなわち排熱回収器
ともいう)8、サブアキュムレータ9、冷媒用の室外熱
交換器11及び放熱用ラジエータ13等が配設されてい
る。放熱用ラジエータ13には、冷却ファン13aが備
えられている。
【0021】エンジン5として水冷式ガス燃料エンジン
が用いられるが、例えば電動モータで圧縮機6,6を駆
動するようにしてもよい。エンジン5の吸気通路には吸
気管21aを介してガスミキサ21b、エアクリーナ2
1cが接続されている。ガスミキサ21bは燃料管路2
2によりガス燃料源に接続され、ガスミキサ21bには
一体化されたスロットル弁の駆動モータ22a、燃料管
路22にはガス流量制御弁22b、ゼロガバナ(減圧
弁)22d及び電磁弁22cが設けられ、燃料ガスボン
ベへ連結される。
【0022】また、エンジン5の排気通路には、排気管
23aを介して排ガス熱交換器23b、排気サイレンサ
23c、ミストセパレータ23dが接続されている。排
ガス熱交換器23b、排気サイレンサ23c及びミスト
セパレータ23dに生じるドレン水は、中和器23eに
排出される。また、エンジン5には潤滑油タンク24a
が備えられ、澗滑油量が減少すると電磁弁24bが開
き、潤滑油が重力によって供給されるようになってい
る。
【0023】エンジン5の出力軸5aには、クラッチ6
a,6aを介して冷媒回路200に配置された圧縮機
6,6が接続されている。圧縮機6の吐出口は冷媒管路
16a、ポート15a,15cが連通して冷房運転位置
に切り替えられた四方弁15、冷媒管路16bを介して
冷媒用の室外熱交換器11に接続され、この冷媒用の室
外熱交換器11は冷媒管路16c、メインアキュムレー
タ8内の熱交換部8a(冷房時、冷媒を過冷却にする機
能を有する)、冷媒管路17a,17cを介して図2に
示す室内機3に配置された電子膨脹弁42、冷媒用の室
内熱交換器41に接続されている。冷媒管路17aと冷
媒管路17cは、継ぎ手100で接続され、冷媒管路1
7aには、ドライヤ101、開閉弁102が配置されて
いる。
【0024】この冷媒用の室内熱交換器41は冷媒管路
17b,17dを介して、図1に示す室外機2に配置さ
れたポート15d,15bが連通して冷房運転位置に切
り替えられた四方弁15、冷媒管路16d、メインアキ
ュムレータ8、冷媒管路16e、サブアキュムレータ
9、冷媒管路16fを介して圧縮機6,6の吸い込み口
に接続されている。冷媒管路17bと冷媒管路17d
は、継ぎ手110で接続され、冷媒管路17bには、開
閉弁111が配置されている。
【0025】なお、暖房運転時には四方弁15が切り換
えられ、ポート15aとポート15dが連通する一方、
ポート15cとポート15bが連通する。これにより、
圧縮機6から圧送される冷媒は室内機3に送られ室内熱
交換器41、電子膨張弁42を経て、室外機3に戻り、
室外熱交換器11、メインアキュムレータ8、サブアキ
ュムレータ9を経て圧縮機6に吸引される。
【0026】冷媒管路16eには、毛細管900が配置
され、910,910は各々温度検知器と毛細管を組み
合わせたものであり、冷媒温度を検知することによりメ
インアキュームレータ8内の液相冷媒のレベルを検知す
るためのものである。また、911は開閉弁、912は
オイル排出通路であり、アキュームレータ下部に溜める
オイル量が多くなると手動あるいは自動により開閉弁9
11を開け、オイルをメインアキュームレータ8からサ
ブアキュームレータ9の方へ流すようにしている。
【0027】また、冷媒管路16aの途中には、冷媒中
の潤滑油を分離するオイルセパレータ19aが設けら
れ、このオイルセパレータ19aで分離された潤滑油量
が所定値以上になると、オイルストレーナ19b、毛細
管19cを介して圧縮機6,6の吸い込み口側の冷媒管
路16fに戻される。また、冷媒管路16aはオイルス
トレーナ20a、管内圧力が所定圧以上時に開く電磁弁
20bを介してメインアキュムレータ8側の冷媒管路1
6dに接続されており、これにより冷媒管路圧力の異常
上昇を回避している。
【0028】冷媒管路16dと冷媒管路16c間に接続
された冷媒管路16gには、電磁弁90、オイルストレ
ーナ91が配置され、冷房時、冷媒用の室内熱交換器4
1の負荷が特に小さくなる時、電磁弁90が開き、冷媒
を冷媒用の室内熱交換器41を迂回してメインアキュー
ムレータ8へ流すようにし、負荷とのバランスをとるよ
うにしている。冷媒管路16aには圧縮機6の高圧側圧
力センサー610が配置され、冷媒管路16fには圧縮
機6の低圧側圧力センサー611が配置されている。ま
た、冷媒管路16cには冷媒用の室外熱交換器11と熱
交換器8aの中間に、冷媒温度センサーCが配置されて
いる。
【0029】室外機2には、冷却水循環システムが備え
られ、この冷却水循環システムの循環路Sは、エンジン
5のエンジン冷却水ジャケット28b、切換弁K、これ
らを連通する循環通路29a1,29a2からなるエン
ジン側循環半路S1と、リニア三方弁28d、貯湯タン
ク301内の熱交換部302、サーモスタット303、
他方は水−冷媒間熱交換器8内の熱交換部29g、冷却
水ポンプ28e、排ガス熱交換器23b、これらを連通
する循環通路29b,29c,29c1,29c2,2
9c3,29f1,29f2,29p,29e1,29
e2からなる放熱側循環半路S2を有している。エンジ
ン側循環半路S1と放熱側循環半路S2で、冷却水温度
が所定値を越えた場合のエンジン暖機時の循環路を形成
している。
【0030】循環通路29cと循環通路29c1は、継
ぎ手120で接続され、循環通路29c3と循環通路2
9c2は、継ぎ手130で接続される。また、連通路2
9qはエンジン5の始動直後の暖機運転中エンジン側循
環半路S1を迂回し、放熱側循環半路S2を閉回路とす
る循環通路を構成する。
【0031】また、放熱用ラジエータ13には、冷却水
用リザーバタンク30aが水管路30c、冷却水循環シ
ステムの循環路S全体のリリーフ弁機能を有する注入口
30bを介して接続されている。注入口30bには切換
弁Kの1つのポートも接続される。なお、冷却水用リザ
ーバタンク30aには上部に注水口30dと大気との連
通路30eが設けられている。
【0032】貯湯タンク301は、水配管310を介し
て水道管311に接続され、この水配管310には開閉
弁312、逆止弁313が配置されている。また、貯湯
タンク301には、リリーフ弁314と開閉弁315が
設けられている。開閉弁312は常時開いており、開閉
弁315を開くことで、貯湯タンク301内に水配管3
10から水道水が供給され、リリーフ弁314により貯
湯タンク301内の異常昇圧が防止される。逆止弁31
3は、貯湯タンク301内の水圧が上昇した際に、水道
管311側に逆流することを規制している。貯湯タンク
301には、温水を供給する供給湯路330aが接続さ
れ、温水を給水装置86に供給する。
【0033】このヒートポンプ装置1には、図2に示す
ように室外機2の外側近傍に、凝縮熱吸収ユニット50
0が備えられ、凝縮熱吸収ユニット500と凝縮熱吸収
ユニット500から温水が循環供給される床暖房パネル
85とで凝縮熱利用装置の一実施形態となる床暖房装置
Aが構成される。
【0034】図2に示すように室外機2の外側近傍に、
凝縮熱吸収ユニット500が備えられている。凝縮熱吸
収ユニット500は、冷媒管路501,502を介して
冷媒管路17c,17dに接続され、冷却水配管50
3,504を介して床暖房パネル85に接続される。冷
却水配管503には、床暖開閉弁89が設けられてい
る。
【0035】次に、凝縮熱吸収ユニット500を図3乃
至図7に基づいて説明する。図3は凝縮熱吸収ユニット
の回路図、図4は凝縮熱吸収ユニットの正面図、図5は
凝縮熱吸収ユニットの平面図、図6は凝縮熱吸収ユニッ
トの右側面図、図7は図4のVII-VII線に沿う断面図で
ある。
【0036】まず、図3の凝縮熱吸収ユニットの回路図
について説明する。凝縮熱吸収ユニット500には、冷
媒回路510と、冷却水回路520が配置されている。
冷媒回路510には、暖房時、室内熱交換器41よりの
上流の高圧高温冷媒が導かれる冷媒入口511と、この
高温高圧冷媒が通過する冷媒放熱器512と、この冷媒
放熱器512及び電子膨張弁514、通過後の冷媒の出
口となる冷媒出口513とが配置されている。また、冷
媒放熱器512の両側には温度センサ515,516が
配置されている。冷媒入口511と冷媒放熱器512の
一方は冷媒管路540により接続され、冷媒放熱器51
2の他方と電子膨張弁514の一方は冷媒管路541に
より接続され、電子膨張弁514の他方と冷媒出口51
3は冷媒管路542により接続されている。
【0037】冷却水回路520には、部屋Rの床に配置
される床暖房パネル85から導かれる熱運搬液入口52
1と、熱運搬液である冷却水を循環させる冷却水ポンプ
522と、冷媒放熱器512からの熱を熱運搬液である
冷却水に伝達する受熱器523と、床暖房パネル85へ
の冷却水の出口である熱運搬液出口524が配置されて
いる。また、熱運搬液入口521と、受熱器523との
間の床暖房用の冷却水回路520途中に、空気分離器5
25と冷却水ポンプ522を配置し、受熱器523の入
り側には温度センサ526が配置されている。熱運搬液
入口521と空気分離器525の一方は熱運搬液管路5
50により接続され、空気分離器525の他方と冷却水
ポンプ522の一方は熱運搬液管路551により接続さ
れ、冷却水ポンプ522の他方と受熱器523の一方は
熱運搬液管路552により接続され、受熱器523の他
方と熱運搬液出口524は熱運搬液管路553により接
続されている。
【0038】空気分離器525には、冷却水供給部52
7と、空気リリーフ部528が備えられている。冷却水
供給部527は、主に第1給水用キャップ530、給水
配管527e、リザーブタンク527aから成り、リザ
ーブタンク527aには第2給水用キャップ527bが
取り付けられている。第1給水用キャップ530を外し
て第1給水口530aから供給される冷却水は、給水配
管527eを通って空気分離器525内へ供給される。
また、第2給水用キャップ527bを給水配管531の
端部、排気管527cの端部と一緒にリザーブタンク5
27aより取り外す場合には、リザーブタンク527a
内に給水することができる。
【0039】リザーブタンク527aの冷却水は、給水
配管531、給水配管527eにより空気分離器525
に供給される。給水配管527eには空気リリーフ部5
28の空気リリーフ弁528aが配置され、この空気リ
リーフ弁528aは空気分離器525の上部525aの
空気室に接続されたリリーフ管528bからの空気圧力
が所定圧力になると開放され、空気分離器525の圧力
が過剰に上昇することを防止する。
【0040】空気分離器525は、空気を分離するので
受熱器523での効率よい受熱、床暖房パネル85での
効率よい放熱が可能となり、床暖房効率が向上する。ま
た、冷却水ポンプ522は床暖房パネル85で放熱後の
水を循環するので熱負荷が小さく、また、空気が分離さ
れた後の水を循環するので吐出効率が良い。
【0041】また、空気分離器525に冷却水供給部5
27と、空気リリーフ部528を設けており、空気のみ
でなく、蒸気も空気分離器525から吐出され床暖房用
の循環冷却水が減少していくが、空気分離器525が水
タンクとして活用でき、且つ冷却水の補給も可能とな
る。
【0042】冷媒放熱器512と受熱器523を、冷媒
からの受熱壁と冷却水への放熱壁を共通一体化した熱交
パネル529で構成し、この熱交パネル529と冷却水
ポンプ522を凝縮熱吸収ユニット500の外殻を構成
する6面体のパネル内に収容し、且つ1つの面に冷媒入
口511、冷却出口513、熱運搬液入口521、熱運
搬液出口524を配置され、6面体のパネルの1面に配
管用の出入り口を集中している。
【0043】また、凝縮熱吸収ユニット500は、床暖
房パネル85との間の冷却水配管503,504と、室
外機2と室内機3との間の冷媒管路17c,17dの途
中から分岐した冷媒配管501,502とを、熱運搬液
出口524、熱運搬液入口521、冷媒出口513、冷
媒入口511にそれぞれ接続することのみで、床暖房パ
ネル85と室内熱交換器41との両方による暖房が可能
となる。
【0044】次に、凝縮熱吸収ユニット500の配置構
造を、図4乃至図7に基づいて説明する。
【0045】凝縮熱吸収ユニット500は、下面パネル
560、上面パネル561、前面パネル562、背面パ
ネル563、右側面パネル564及び左側面パネル56
5を組み付けて6面体の箱体566が形成される。この
凝縮熱吸収ユニット500は、右側面パネル564及び
左側面パネル565に設けられたステー567,568
により所定場所に設置される。
【0046】図7に示すように前面パネル562及び上
面パネル561は一体化されて着脱可能になっており、
前面パネル562及び上面パネル561の一体化により
取り外した状態で、第1給水用キャップ530または第
2給水用キャップ527bのいずれかを取り外して前面
側上方から冷却水を空気分離器527、あるいはリザー
ブタンク527aに補充可能である。
【0047】箱体566の内部は、左側の冷却水系機器
配置スペース570と右側の冷媒系機器配置スペース5
71とに区画されている。冷却水系機器配置スペース5
70には、冷却水ポンプ522、空気分離器525及び
リザーブタンク527aが配置されている。冷却水ポン
プ522は、背面パネル563側に配置され、空気分離
器525及びリザーブタンク527aは前面パネル56
2側に配置され、第1給水用キャップ530及び第2給
水用キャップ527bは冷却水ポンプ522より離間し
ている。
【0048】従って、第1給水用キャップ530または
第2給水用キャップ527bのいずれかを取り外して前
面側から冷却水をリザーブタンク527aに補充すると
きに、電動モータで駆動する冷却水ポンプ522に給水
がかからないから、絶縁不良等によるショートが冷却水
ポンプ522の電動モータ部に発生しにくい。
【0049】冷媒系機器配置スペース571には、熱交
パネル529及び電子膨張弁514が配置され、さらに
電装ボックス572が配置されている。電装ボックス5
72には、制御基板573、電源トランス574、通信
線端子台575及び電線端子台576等の電気機器が配
置されている。
【0050】電装ボックス572を冷媒系機器配置スペ
ース571に配置することで、第1給水用キャップ53
0または第2給水用キャップ527bのいずれかを取り
外して前面側から冷却水をリザーブタンク527aに補
充する給水時に、電装ボックス572内の電気機器に給
水がかかりにくい。また、電装ボックス572と電子膨
張弁514とが近接して配置され、電装ボックス572
と電子膨張弁514との間の配線を短縮することができ
る。
【0051】また、冷媒系配管である冷媒管路540、
冷媒管路541及び冷媒管路542は、銅管で構成さ
れ、冷却水系配管である熱運搬液管路550、熱運搬液
管路551、熱運搬液管路552及び熱運搬液管路55
3は、ゴムホースで構成され、一般に銅管よりゴムホー
スの方が単価が安く、銅管配管を短縮してコスト低減が
可能になっている。
【0052】右側面パネル564には、配線取り出し部
577が設けられ、さらに右側面パネル564に、上か
ら下に1列に冷却出口513、冷媒入口511、熱運搬
液出口524及び熱運搬液入口521が配置され、さら
に熱運搬液入口521の下方にドレン排水口580が設
けられ、6面体のパネルの1面に配管用の出入り口を集
中しており、配管工事が簡単となり、同様に配線工事も
簡単となる。
【0053】次に、冷却水供給部527の給水口部76
0の構造を、図8に基づいて説明する。冷却水供給部5
27の給水口部760には、給水筒761と、この給水
筒761の開口761aを開閉する第1給水用キャップ
530と、この第1給水用キャップ530内に配設され
た空気リリーフ弁528aとが備えられている。さら
に、第1給水用キャップ530には、給水時以外におい
ては常時給水筒761を密閉シールする蓋部528a4
が備えられている。
【0054】空気リリーフ弁528aは、その弁体52
8a1で給水筒761の中間部に形成された弁座口76
1bを開閉するようになっており、弁体528a1は蓋
部528a4との間に配置されるスプリング528a2
により常に閉じ方向に付勢されている。
【0055】空気リリーフ弁528aは、冷却水の床暖
房用冷却水循環回路である床暖房用の冷却水回路520
の最高内圧を規定する。即ち、床暖房用の冷却水回路5
20の内圧が開弁圧を越えると、空気リリーフ弁528
aが開き、残留する空気、水蒸気あるいは温水を給水配
管531を介してリザーブタンク527aに導き、床暖
房用の冷却水回路520の構成部品を異常な水蒸気が発
生したとしても保護可能としている。
【0056】空気リリーフ弁528aにはゴム製の逆止
弁528a3が配置され、床暖房用の冷却水回路520
の内方の圧力が外方より低くなると開き外方から内側へ
の流れを許容する。冷却水ポンプ522が停止し、床暖
房が中止せられると、冷却水の温度が下がり、床暖房用
の冷却水回路520中の水蒸気分が凝縮して内圧が大気
圧以下に下がり、外方と内方の差圧が生じると空気リリ
ーフ弁528の逆止弁528a3が開き、リザーブタン
ク527a内の水が大気圧により給水配管531内を押
し上げられて床暖房用の冷却水回路520中に補充され
る。
【0057】図9はヒートポンプ装置の制御回路図であ
る。ヒートポンプ装置1は、室内機制御装置81及び室
外機制御装置82を有している。室内機制御装置81
は、室内機3の制御を行い、室外機制御装置82は、室
外機2の制御を行う。
【0058】室内機制御装置81には、床暖房温度セン
サー85a及び室内温度センサー43からの温度情報が
入力され、リモコン操作部87からの指令に基づき送風
ファン44や電子膨張弁42を制御し、室内暖房を行
い、また床暖開閉弁89を開閉して床暖房を行い、運転
状態の情報の授受を室外機制御装置82との間で行う。
【0059】室外機制御装置82はエンジン5の運転を
行う。また、室外機制御装置82には、高圧側圧力セン
サー610、低圧側圧力センサー611、その他のセン
サー群Fからの情報が入力され、さらに室外熱交換器入
口空気センサーCから温度情報が入力され、これらの温
度情報に基づき、リニア三方弁28d、四方弁15、そ
の他のアクチュエータ群Eを制御する。室外機制御装置
82は床暖ユニット制御装置80との間で運転状態の情
報の授受を行う。
【0060】暖房運転中、室内機制御装置82は電子膨
張弁42のサブクール制御を行う。床暖房運転も同時に
実施される場合には、床暖ユニット制御装置80と室内
機制御装置82とで、凝縮熱吸収ユニット500内の電
子膨張弁514のサブクール制御を行うサブクール制御
とは、室内熱交換器85あるいは冷媒放熱器512で凝
縮して放熱し冷却された冷媒の温度(室内温度センサ4
3あるいは温度センサ516)が、高圧の圧力値(高圧
側圧力センサ610で検知)を基に、予め記憶されるメ
モリーデータから求まる飽和液温度より、所定値(サブ
クール値)だけ低くなるように制御することである。
【0061】飽和液温度から所定値を引いた目標温度に
対して、温度センサ43あるいは温度センサ516で検
知される冷媒温度検知値が大なる程、電子膨張弁42あ
るいは514の開度を小さくする。これにより、冷媒循
環量が低下し、その分所定冷媒量当たりの放熱量が増加
して冷媒温度検知値が低下し、且つ電子膨張弁42ある
いは514の開度が小さくなる分、高圧圧力が増加して
飽和液温度が上昇して、目標温度に対して冷媒温度検知
値を略同等とすることができる。また、目標温度に対し
て冷媒温度検知値が小なる程、電子膨張弁42あるいは
514の開度を大きくする。これにより冷媒循環量が増
加し、その分所定冷媒量当たりの放熱量が減少して冷媒
温度検知値が増加し、且つ電子膨張弁42あるいは51
4の開度が大きくなる分、高圧圧力が減少して飽和温度
が低下して、目標温度に対して冷媒温度検知値を略同等
とすることができる。
【0062】図10は運転時のエネルギーの流れ図であ
る。
【0063】エンジン5で燃料が燃焼して発生するエネ
ルギーE1の内、E2の機械エネルギーが圧縮機6により
冷媒に与えられ、エネルギーE1の内の排熱はさらに分
岐され、エネルギーE3がエンジン冷却水に回収され、
エネルギーE4が排気ガスとともにあるいはエンジン5
表面から大気中に放出される。エンジン冷却水に回収さ
れるエネルギーE3は、リニヤ三方弁28dにおいてエ
ンジン冷却水がI2、I1に分岐するのに連れてエネルギ
ーE31とエネルギーE32に分岐する。蒸発器(暖房時室
外熱交換器11、冷房時床暖房パネル85)においてエ
ネルギーE5が冷媒に与えられ、エネルギーE31が熱交
換部29gにおいて冷媒に与えられる。これにより、エ
ネルギーE5とエネルギーE31とエネルギーE4とが合流
しエネルギーE6となる。エネルギーE6は分岐し、エネ
ルギーE61、E62となる。エネルギーE61は凝縮器(暖
房時室内熱交換器41、冷房時室外熱交換器11)にお
いて放熱される。エネルギーE62は床暖房パネル85か
ら放熱される。
【0064】一方エネルギーE32が貯湯タンク301の
昇温に使用された後でもエンジン冷却水温度が高いと、
サーモスタット303がエンジン冷却水を分岐して放熱
用ラジエータ13の方へ流す。すなわち、分岐する前の
エンジン冷却水量I1によりエネルギーE32の一部エネ
ルギーE321が貯湯タンク301内の温水に与えられ、
エネルギーE32の残りのエネルギーE321は放熱用ラジ
エータ13において大気中に放出される。
【0065】エネルギーE2はエネルギーE1の30〜4
0%であり、暖房時外気温度が低いのでエネルギーE5
は小さい。このため暖房開始時早期に室内温度を上昇す
るのは困難であるが、暖房開始時、リニヤ三方弁28d
の開度を大きく(少なくとも20%開度以上と)し、I
2を大きくして排熱の一部を冷媒に取り込むので、室内
熱交換器41による放熱を大きくすることができ、放熱
が開始されると送風ファン44により、室内の人が直ち
に暖かい空気流を感知することができ、暖房要求を早期
に満たすことができる。また、暖房開始時リニヤ三方弁
28dの開度を早期に50%さらには100%(I2
50〜100%)とするとより良い。さらに、電子膨張
弁514を所定開度に対して20%開度以下さらには全
閉にし、床暖房パネル85の放熱量を抑えることによ
り、床暖房に優先して室内熱交換器41による放熱をす
ることができる。放熱が開始されると送風ファン44に
より、室内の人が直ちに暖かい空気流を感知することが
でき、暖房要求を早期に満たすことができる。
【0066】また、冷房時においては、蒸発器(室内熱
交換器41)により吸熱がされつつ、エネルギーE31
エネルギーE62は0とされる。
【0067】なお、冷房運転中には電子膨張弁514が
通常は全閉にされるが所定開度のままだし、床暖房パネ
ル85の替わりに水ベッドを結合すれば、凝縮熱吸収ユ
ニット500にて冷却された冷却水により、水ベッドを
冷却でき夏期における睡眠を快適にすることができる。
即ち凝縮熱吸収ユニット500は冷却水の冷熱源且つ循
環装置、即ち冷却装置としても利用することができる。
【0068】図11は凝縮熱利用装置の他の実施の形態
を示す図である。この実施の形態では、図1及び図2に
より示すエンジン駆動式ヒートポンプ装置1の床暖房パ
ネル85の替わりに、熱交換タンク1000及び主給湯
タンク1001を備えている。熱交換タンク1000に
は、市水が供給され、内部には放熱部1002が配置さ
れている。放熱部1002に、凝縮熱吸収ユニット50
0から吸収した凝縮熱を循環させるようにしている。
【0069】この熱交換タンク1000と主給湯タンク
1001とが連結されている。主給湯タンク1001に
は、市水の水圧よりは高い開弁圧のリリーフ弁1003
及び蛇口1004が設けられ、主給湯タンク1001の
内部にはフロート式の湯面レベル保持弁1005が設け
られている。
【0070】この実施の形態では、凝縮熱利用装置を、
市水の導入部を設けた熱交換タンク1000内に設ける
放熱部1002へ凝縮熱を循環させるようにし、且つ主
給湯タンク1001に内部の温水の導出部を設けてなる
給湯装置Gとしており、暖房開始時膨張弁514を一時
的に全閉にすることにより給湯装置Gに優先して早期に
室内の暖房を可能とすることができる。
【0071】図12は凝縮熱利用装置のさらに他の実施
の形態を示す図である。この実施の形態では、前記他の
実施形態と同様床暖房パネル85の替わりに、乾燥機1
100が備えられている。乾燥機1100のケーシング
1101の前側には開閉扉1102がヒンジ1103を
支点に開閉可能になっている。乾燥機1100のケーシ
ング1101内には、空気取入口1104aを有する取
入シュラウド1104、空気排出口1105aを有する
排出シュラウド1105及び回転ドラム1106が設け
られている。ケーシング1101には、取入シュラウド
1104により外気を導く外気導入路1107が形成さ
れ、排出シュラウド1105により内気を排出する内気
排出路1108が形成されている。回転ドラム1106
は、回転ドラム保持軸受装置1109により回転可能に
なっており、ドラム駆動モータ1110により回転す
る。
【0072】取入シュラウド1104の空気取入口11
04aから外気が取り入れられ、外気を導く外気導入路
1107には、放熱部1111が配置されるとともに、
ファン1112が配置されている。放熱部1111に、
凝縮熱吸収ユニット500から凝縮熱を循環させるよう
にしている。
【0073】この実施の形態では、凝縮熱利用装置を、
外気を導く外気導入路1107と、内気を排出する内気
排出路1108とを設けたケーシング1101の外気導
入路1107に設置する放熱部1111へ凝縮熱を循環
させるようにした乾燥装置Hとしており、暖房開始時膨
張弁514を一時的に全閉にすることにより乾燥装置H
に優先して早期に室内の暖房を可能とすることができ
る。
【0074】図13は凝縮熱利用装置のさらに他の実施
の形態を示す図である。この実施の形態では、床暖房装
置I、乾燥装置H、及び給湯装置Gが備えられている。
給湯装置Gは、貯湯タンク1200を有し、市水が供給
される。貯湯タンク1200にはリリーフ弁1203及
び蛇口1204が設けられ、貯湯タンク1200の内部
には湯面レベル保持弁1205が設けられている。ま
た、貯湯タンク1200の内部には、放熱部1206が
配置されている。放熱部1002に、凝縮熱吸収ユニッ
ト500から凝縮熱を循環させるようにしている。床暖
房装置Iは床暖房パネル85を有し、この床暖房装置I
及び乾燥装置Hは、分岐湯量を調節可能なリニヤ三方弁
1210を介して凝縮熱吸収ユニット500から凝縮熱
を循環させるようにしている。
【0075】この実施の形態では、床暖房装置I、乾燥
装置H、あるいは給湯装置Gの内少なくとも2つの凝縮
熱利用装置のそれぞれの放熱部に凝縮熱を循環させるよ
うにしており、暖房開始時膨張弁514を一時的に全閉
にすることにより複数の凝縮熱利用装置に優先して早期
に室内の暖房を可能とすることができる。なお、給湯装
置Gの放熱部1002と床暖房パネル85を並列に連結
したが、放熱部1002から床暖房パネル85へ凝縮熱
を吸収した冷却水を直列に循環させるようにしても良
い。
【0076】図14は凝縮熱利用装置のさらに他の実施
の形態を示す図である。この実施の形態では、図1及び
図2によって示すエンジン駆動式ヒートポンプ装置1の
床暖房パネル85の替わりに、給湯装置Jが備えられ、
貯湯タンク1200が熱運搬液出口524により凝縮熱
吸収ユニット500Bに接続されている。これは、図2
に示す凝縮熱吸収ユニット500と異なり市水の水圧を
利用しており、市水を熱運搬液入口521´、熱運搬液
管路550´を介して直接放熱部を兼ねる貯湯タンク1
200に供給するようになっており、この市水は受熱器
523´を通り、熱運搬液管路553´、熱運搬液出口
524´を介して貯湯タンク1200に送られる。
【0077】この実施の形態では、凝縮熱利用装置を、
エンジン冷却水が循環する冷媒放熱器512´で構成さ
れるエンジン冷却水放熱部と、このエンジン冷却水放熱
部に相対する受熱器523´で構成される受熱部を設
け、この受熱部に市水を導くとともに、受熱部で温度上
昇した市水を外部に導出可能とする導出部を設けてなる
給湯装置Jとしており、暖房開始時膨張弁514を一時
的に全閉にすることにより凝縮熱利用装置を給湯装置J
とすることで、給湯装置Jに優先して早期に室内の暖房
を可能とすることができる。
【0078】図15は凝縮熱吸収ユニットのさらに他の
実施の形態を示す図である。この実施の形態では、凝縮
熱吸収ユニット500Cは図3に示す凝縮熱吸収ユニッ
ト500に対して、四方弁2000を収蔵させたもので
あり、四方弁2000のポートeに冷媒配管542を、
ポートfに冷媒配管540を、ポートgに冷媒配管20
01を、そしてポートhに冷媒配管2002をそれぞれ
接続し、冷媒配管2001の他端を冷媒出入口511´
に、冷媒配管2002の他端を冷媒出入口513´にそ
れぞれ接続している点が相違する。
【0079】暖房運転中には四方弁2000のポートg
とポートf、ポートeとポートhとをそれぞれ連通さ
せ、冷房運転中にはポートhとポートf、ポートeとポ
ートgとをそれぞれ連通させる。これにより冷房運転中
においても本来外部に放出排気される凝縮熱を吸収する
ことができる。冷媒出入口511´は暖房運転中は実質
的には冷媒入口となる一方、冷房運転中は実質的には冷
媒出口となる。他方、冷媒出入口513´は暖房運転中
は実質的には冷媒出口となる一方、冷房運転中は実質的
には冷媒入口となる。これにより、冷暖房運転中におい
ても、凝縮熱を効果的に利用可能となる。
【0080】なおさらに、凝縮熱吸収ユニット500C
は、冷暖房運転中には四方弁2000のポートgとポー
トf、ポートeとポートhとをそれぞれ連通させ、暖房
運転中にはポートhとポートf、ポートeとポートgと
をそれぞれ連通させるようにすれば、冷媒蒸発による放
熱ユニットとなり、受熱器523を通過する冷却水に冷
熱を与えることができるので、冷房暖房両運転中に、冷
却装置としても利用できる。
【0081】
【発明の効果】前記したように、請求項1記載の発明で
は、熱運搬液管路と、室外機と室内機との間の冷媒管路
の途中から分岐した冷媒管路とを、冷媒入口、冷媒出
口、熱運搬液入口、熱運搬液出口にそれぞれ接続するこ
とのみで、凝縮熱の利用と室内熱交換器による暖房との
両方が可能となる。
【0082】請求項2記載の発明では、室内機に膨張弁
を配置したヒートポンプ装置に使用され、冷媒出口と冷
媒放熱器との間の冷媒回路中に膨張弁を配置したから、
熱運搬液管路と、室外機と室内機との間の冷媒管路の途
中から分岐した冷媒管路とを、冷媒入口、冷媒出口、熱
運搬液入口、熱運搬液出口にそれぞれ接続することのみ
で、凝縮熱利用と室内熱交換器による暖房との両方が可
能となる。
【0083】請求項3記載の発明では、熱運搬液として
水を使用するとともに、熱運搬液入口と、受熱器との間
の冷却水回路途中に、空気分離器と冷却水ポンプを配置
したから、空気を分離するので受熱器での効率よい受
熱、放熱器での効率よい放熱が可能となり、凝縮熱利用
効率が向上する。また、冷却水ポンプは受熱前の水を循
環するので熱負荷が小さく、また、空気が分離された後
の水を循環するので吐出効率が良い。
【0084】請求項4記載の発明では、空気分離器に冷
却水供給部と、高圧空気リリーフ部を設けたから、空気
のみでなく、蒸気も空気分離器から吐出され放熱用の循
環冷却水が減少していくが、空気分離器が水タンクとし
て活用でき、且つ冷却水の補給も可能となる。
【0085】請求項5記載の発明では、冷媒放熱器と受
熱器を二重管熱交換器で構成し、この二重管熱交換器と
冷却水ポンプを6面体のパネル内に収容し、且つ1つの
面に冷媒入口、冷媒出口、熱運搬液入口、熱運搬液出口
を配置したから、6面体のパネルの1面に配管用の出入
り口を集中しており、配管工事が簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ヒートポンプ装置の室外機の構成を示す図であ
る。
【図2】ヒートポンプ装置の室内機の構成を示す図あ
る。
【図3】凝縮熱吸収ユニットの回路図である。
【図4】凝縮熱吸収ユニットの正面図である。
【図5】凝縮熱吸収ユニットの平面図である。
【図6】凝縮熱吸収ユニットの右側面図である。
【図7】図4のVII-VII線に沿う断面図である。
【図8】冷却水供給部の給水口部の構造を示す断面図で
ある。
【図9】ヒートポンプ装置の制御回路図である。
【図10】運転時のエネルギーの流れ図である。
【図11】凝縮熱利用装置の他の実施の形態を示す図で
ある。
【図12】凝縮熱利用装置のさらに他の実施の形態を示
す図である。
【図13】凝縮熱利用装置のさらに他の実施の形態を示
す図である。
【図14】凝縮熱利用装置のさらに他の実施の形態を示
す図である。
【図15】凝縮熱吸収ユニットのさらに他の実施の形態
を示す図である。
【符号の説明】
1 ヒートポンプ装置 2 室外機 3 室内機 5 エンジン 6 圧縮機 8 水−冷媒間熱交換器 11 室外熱交換器 28b エンジン冷却水ジャケット 41 室内熱交換器 42 電子膨張弁 85 床暖房パネル 200 冷媒回路 500 凝縮熱吸収ユニット 511 冷媒入口 512 冷媒放熱器 513 冷媒出口 521 冷却水入口 522 冷却水ポンプ 523 受熱器 524 冷却水出口 R 部屋

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】圧縮機により暖房運転中、冷媒を圧縮機か
    ら室内熱交換器、膨張弁、室外熱交換器そして圧縮機の
    順に循環させる冷媒回路を備え、圧縮機と室外熱交換器
    を内蔵する室外機と室内熱交換器を内蔵する室内機とか
    らなるヒートポンプ装置に使用され、暖房時、前記室内
    熱交換器より上流の高圧高温冷媒が導かれる冷媒入口
    と、この高温高圧冷媒が通過する冷媒放熱器と、この冷
    媒放熱器通過後の冷媒の出口となる冷媒出口とを配置す
    るとともに、凝縮熱吸収のための熱運搬液が導かれる熱
    運搬液入口と、前記冷媒放熱器からの熱を熱運搬液に伝
    達する受熱器と、凝縮熱利用のための熱運搬液の出口で
    ある熱運搬液出口を配置したことを特徴とする凝縮熱吸
    収ユニット。
  2. 【請求項2】前記室内機に膨張弁を配置した前記ヒート
    ポンプ装置に使用され、前記冷媒出口と前記冷媒放熱器
    との間の冷媒回路中に膨張弁を配置したことを特徴とす
    る請求項1記載の凝縮熱吸収ユニット。
  3. 【請求項3】熱運搬液として水を使用するとともに、前
    記熱運搬液入口と、前記受熱器との間の冷却水回路途中
    に、空気分離器と前記冷却水ポンプを配置したことを特
    徴とする請求項1記載の凝縮熱吸収ユニット。
  4. 【請求項4】前記空気分離器に冷却水供給部と、高圧空
    気リリーフ部を設けたことを特徴とする請求項3記載の
    凝縮熱吸収ユニット。
  5. 【請求項5】前記冷媒放熱器と前記受熱器を二重管熱交
    換器で構成し、この二重管熱交換器と前記冷却水ポンプ
    を6面体のパネル内に収容し、且つ1つの面に前記冷媒
    入口、前記冷媒出口、前記熱運搬液入口、前記熱運搬液
    出口を配置したことを特徴とする請求項1記載の凝縮熱
    吸収ユニット。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002213837A (ja) * 2001-01-22 2002-07-31 Sanyo Electric Co Ltd エンジン冷却装置及び冷凍装置
JP2002228294A (ja) * 2001-01-30 2002-08-14 Sanyo Electric Co Ltd エンジン冷却方法及び装置並びに冷凍装置
JP2007309580A (ja) * 2006-05-18 2007-11-29 Osaka Gas Co Ltd 熱源システム

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