JPH1182766A - 流路切換弁装置 - Google Patents

流路切換弁装置

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JPH1182766A
JPH1182766A JP23702497A JP23702497A JPH1182766A JP H1182766 A JPH1182766 A JP H1182766A JP 23702497 A JP23702497 A JP 23702497A JP 23702497 A JP23702497 A JP 23702497A JP H1182766 A JPH1182766 A JP H1182766A
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正博 岩崎
Yasuo Aketo
泰夫 明渡
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Kurimoto Ltd
Meiwa Seisakusho KK
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Kurimoto Ltd
Meiwa Seisakusho KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動復帰型の流路切換弁装置において、自動
復帰時の流量の急激な変化に伴う赤水の発生を防止す
る。 【解決手段】 主弁V1 に圧力感知式パイロット弁V2
を付設し、貯水槽T側の水圧をそのパイロット圧とし
て、パイロット弁V2 により主弁V1 を動作させ、主弁
1の水道本管S側と貯水槽T側とを差圧作動弁V3 を介
設した充水管39で連結する。貯水槽T側の水圧が低い
状態で非常時から復帰する際、水道本管S側の水圧が上
昇すると、差圧作動弁V3 を開き、充水管39を介して
貯水槽Tへ徐々に充水し、貯水槽T側の水圧が回復した
後、パイロット弁V2 により主弁V1 を作動させて貯水
槽Tに導水することにより、水道本管Sの流量の急変を
防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、地震災害時など
に用いられる非常用貯水槽と水道本管とを接続する管路
等に設置して、それぞれの流路の変更を行う流路切換弁
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば地震等の災害発生時に
地域住民の生活水を確保したり、消火用水などとするた
めに、道路や校庭あるいは公園の地下等に非常用貯水槽
(タンク)が埋設されている。
【0003】この非常用貯水槽設備は、一般に、図5に
示すように、水道本管Sにバイパス管Pを設けて、その
バイパス管Pに貯水タンク(槽)Tを介設し、バイパス
管Pの流出入側にそれぞれ緊急遮断弁1、1を設けると
ともに、バイパス管Pの間の水道本管Sに緊急開放弁2
を設けたものである。図中、3は消火栓、4は手動ポン
プ、5は空気弁である。
【0004】そして、平常時は、緊急遮断弁1、1を開
放し、緊急開放弁2を閉じ、水をa、b、c、dの矢印
のごとく流して、貯水タンクT内に貯水するとともに、
その貯水タンクT内に水が停滞しないようにして腐敗を
防止している。一方、地震等の非常時(緊急時)には、
緊急遮断弁1、1を閉じ、緊急開放弁2を開放し、水道
本管Sの流れを確保するとともに、貯水タンクTを水道
本管Sから断ち切って、サイホン現象による貯水タンク
Tからの水の流出を防ぎ、その水を確保する。
【0005】この非常用貯水槽設備において、上記緊急
遮断弁1、緊急開放弁2を、水道本管Sの水圧でもって
制御する技術が種々に開発されており、例えば、登録実
用新案第3018335号公報にその一例が開示されて
いる。また、その同様な従来技術として、図6に示すよ
うに、緊急遮断弁1及び緊急開放弁2に2個のパイロッ
ト弁6、7を付設したものがある。
【0006】その従来技術は、例えば緊急遮断弁1の場
合について説明すると、バイパス管Pに介設した緊急遮
断弁1に2個の復帰用及び遮断用パイロット弁6、7が
付設され、そのパイロット弁6、7へは緊急遮断弁1の
上流側からパイロット管tを介して導圧されている。各
パイロット弁6、7は、それぞれダイヤフラム6a、7
a、そのダイヤフラムを押すばね6b、7b、ダイヤフ
ラムに弁棒を介して連動する弁体6c、7c及びその弁
座6d、7dなどから成る。
【0007】そして、水道圧が所要圧以上である平常時
は、図6(a)に示すように、両パイロット弁6、7は
その水道圧が印加され、ダイヤフラム6a、7aはばね
6b、7bを圧縮状態で、弁体6cは弁座6dから離れ
るとともに弁体7cが弁座7dに圧接して緊急遮断弁1
のシリンダ弁81aに水道圧を印加しない。このため、
シリンダ弁81aは、その内外圧がP1 >P2 となり、
弁座12から離れて、遮断弁1は開放状態となってい
る。
【0008】一方、地震等により、水道圧が低下してば
ね6b、7bの付勢力より低くなると、同図(b)に示
すように、両パイロット弁6、7は、ばね6b、7bの
付勢力により、その弁体6cが弁座6dに当接するとと
もに、弁体7cは弁座7dから離れて、水道圧がシリン
ダ81内に印加される(P1 ≒P2 )。このとき、緊急
遮断弁1の弁座径D1 とシリンダ81の径D2 にはD1
<D2 の関係があり、π/4・D1 2・P1 <π/4・D
2 2・P2 +W(シリンダ弁81aの重量)となるため、
シリンダ弁81aは弁座82に当接して管路Pを閉じ
る。
【0009】管路Pの水圧が戻り、上記設定圧以上とな
れば、ダイヤフラム6a、7aが上方に撓み、同図
(a)に示す状態に自動的に復帰する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような流路切換弁装置では、遮断弁1の動作が全開・全
閉のON−OFF動作であるので、自動復帰時に貯水タ
ンクTが空になっていると、貯水タンクT内に大気放水
の場合と同様に、大量の水が一時に流れ込んで水道本管
Sの流量が急変し、その内部の赤錆が流れ出し、いわゆ
る赤水が発生するという問題があった。
【0011】そこで、この発明は、自動復帰型の流路切
換弁装置において、自動復帰時の流量の急激な変化に伴
う赤水の発生を防止することを課題とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の発明は、水道本管に非常用貯水槽を
介設したバイパス管を設け、その水道本管とバイパス管
の間に、その連通を開閉して、水道本管の流れをバイパ
ス管を通した状態と通さない状態にする主弁を設けた非
常用貯水槽設備において、上記主弁に圧力感知式パイロ
ット弁を付設し、上記貯水槽側の水圧をそのパイロット
圧として、前記パイロット弁により前記主弁を動作させ
るようにするとともに、上記主弁の水道本管側と貯水槽
側とを差圧作動弁を介設した充水管で連結し、前記差圧
作動弁を、水道本管側と貯水槽側の水圧差が設定差圧以
下の範囲にあるときは閉止状態を維持し、水道本管側の
水圧が貯水槽側の水圧よりも設定差圧以上に大きくなる
と開放するようにしたのである。
【0013】この流路切換弁装置を装備した非常用貯水
槽設備では、貯水槽側の水圧が低い状態で非常時から復
帰する際、水道本管側の水圧が上昇し、貯水槽側との水
圧差が差圧作動弁の設定差圧を越えると、主弁が水道本
管とバイパス管との間を遮断したままで差圧作動弁が開
き、充水管を介して貯水槽へ徐々に充水され、貯水槽側
の水圧がパイロット弁の設定圧に達すると、主弁が作動
して水道本管の流れがバイパス管へ導かれるため、水道
本管の流量が急激に変化することがない。
【0014】請求項2記載の発明は、上記パイロット弁
の作動圧及び差圧作動弁の作動差圧をそれぞれ調整可能
としたものである。
【0015】このようにすると、非常時における貯水槽
の遮断圧力及び復帰時における貯水槽への充水開始圧力
を変化させることができる。
【0016】請求項3記載の発明は、上記充水管に、差
圧作動弁と主弁の水道本管側との間に位置する手動弁を
介設したものである。
【0017】この場合、手動弁を閉じることにより上記
充水機能を停止させ、手動復帰型として使用できる。ま
た、手動弁を閉じた状態では、差圧作動弁に水道本管側
からの水圧が作用しないので、差圧作動弁のメンテナン
スを行うことができる。
【0018】請求項4記載の発明は、上記主弁を下記の
構成(A)とし、その主弁の第1、第4ポートにバイパ
ス管又は水道本管、第2、第3ポートに水道本管又はバ
イパス管を接続し、主弁の下記シリンダ内のピストンを
上記パイロット弁を介しての上記パイロット圧の印加に
よって動かすようにしたものである。
【0019】構成(A)「弁箱内に同一軸上をスライド
する弁棒を設け、この弁棒を横切る仕切壁をその弁棒の
軸方向の3個所に設けて、前記弁箱内を前記軸方向に順
々に第1、第2、第3、第4の4室に分割し、その各室
にそれぞれポートを形成し、前記各仕切壁に前記弁棒が
貫通する連通孔を形成して、前記第1室と第2室の連通
孔周縁に第1弁座、第2室と第3室の連通孔周縁に第2
弁座、第3室と第4室の連通孔周縁に第3弁座をそれぞ
れ設け、前記弁棒には前記各弁座に接離してその連通孔
を開閉する弁体をそれぞれ設けて、その各弁体は、第1
及び第3弁座に当接する際、第2弁座から離れ、第2弁
座に当接する際には第1及び第3弁座から離れるように
なっており、前記弁箱に上記弁棒が挿入されたシリンダ
を設けるとともに、このシリンダ内に、弁棒に連動した
ピストンを設ける」。
【0020】主弁をこのような構成とすると、その弁棒
の軸方向の移動によって流路切換が行われるので、複数
の遮断弁や開放弁を設ける必要もなく、構造の簡素化を
図ることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を添付
図面に基づいて説明する。図1に示す流路切換弁装置
は、主弁V1 として4方口切換弁を使用した自動復帰型
のものである。
【0022】この主弁V1 において、10は弁箱であっ
て、第1ポート(口)11aと第2ポート(口)11b
を有する一方の分割体10aと、第3ポート(口)11
cと第4ポート(口)11dを有する他方の分割体10
bと、一方の分割体10aの蓋10cとから成り、両分
割体10aと10b、一方の分割体10aと蓋10cは
それぞれパッキング(シール)12を介在してボルト1
3により一体化されている。ボルト13は周囲適宜位置
に設ける。
【0023】弁箱10の中央には弁棒14が挿入され、
この弁棒14は蓋10cと他方の分割体10b底面の軸
受15a、15bによって、その軸方向に移動自在に支
持されている。また、弁箱10内は、弁棒14を横切る
仕切り壁16a、16b、16cが設けられて、第1ポ
ート11aの第1室17a、第2ポート11bの第2室
17b、第3ポート11cの第3室17c、第4ポート
11dの第4室17dの4室に分割されている。
【0024】各仕切壁16a、16b、16cには弁棒
14が貫通する連通孔18a、18b、18cが形成さ
れて、その孔18a、18b、18cの周縁が第1、第
2、第3弁座19a、19b、19cとなっている。弁
棒14にはその弁座19a、19b、19cに接離する
弁体20a、20bが設けられており、同図実線に示す
ように、下側の弁体20bが第2弁座19bに当接して
いるときには、上側の弁体20aは第1弁座19aから
離れ、同図鎖線に示すように、下側の弁体20bが第2
弁座19bから離れて第3弁座19cに当接すると、上
側の弁体20aは第1弁座19aに当接するようになっ
ている。弁体20a、20bの弁座19a、19b、1
9cとの当接面にはシール21を設けて水密を確保す
る。
【0025】弁箱10の蓋10cの上部は筒状となっ
て、その筒状部に有蓋筒がねじ込まれてシリンダ22が
形成されており、このシリンダ22内に弁棒14の上端
が挿入されて、その端にピストン23が固着されてい
る。このピストン23はばね24によって下方に押され
ている。
【0026】この主弁V1 では、下側の弁体20bが、
第1弁座19a(連通孔18a)及び第2弁座19b
(連通孔18b)を通り抜け得る大きさのため、蓋10
cを外すと、弁棒14、各弁体20a、20b、弁座シ
ートを弁箱10内から取り出すことができ、シートの交
換など、メンテナンスが非常に簡単である。
【0027】上記主弁V1 にはパイロット管25を介し
てパイロット弁V2 が付設されており、パイロット管2
5の両弁V1 2 間には手動弁27a、27bが介設さ
れている。なお、通常、一方の手動弁27aは開放さ
れ、他方の手動弁27bは閉じている。
【0028】パイロット弁V2 は、第1、第2、第3、
第4の4個のポート31a、31b、31c、31dを
有し、第4ポート31dを介してシリンダ32に作用す
るパイロット圧及びばね33の押圧力によりダイヤフラ
ム34を上下させ、その上下動に伴い弁体35を第1弁
座36a及び第2弁座36bに選択的に接離させ、第1
ポート31aと第2ポート31bまたは第3ポート31
cとのいずれかが連通するように流路を切り換える圧力
感知式の三方弁であり、その作動圧はばね33の上方に
ねじ込まれたボルト37を回転させることにより調整で
きる。
【0029】上記パイロット弁V2 の第1ポート31a
及び第4ポート31dは主弁V1 の第1室17aに接続
されている。第3ポート31cはシリンダ22のばね2
4の反対側に接続され、第2ポート31bは開放してい
る。
【0030】上記主弁V1 の第1室17aと第2室17
bとは充水管39で連結され、この充水管39には差圧
作動弁V3 及び手動弁40が介設されている。手動弁4
0は差圧作動弁V3 と第2室17bの間に位置してい
る。
【0031】差圧作動弁V3 は、図2に示すように、第
1ポート41a及び第2ポート41bを有する弁箱42
内に弁座43を形成し、この弁座43を貫通する弁棒4
4に弁座43に接離する弁体45を設け、弁箱42にね
じ込んだばね受け46と弁棒44に挿通してナット47
で位置決めしたばね押え48とでばね49を挟み、この
ばね49をばね受け46にねじ込んだ筒状体50で覆
い、ばね49で弁体45を弁座43に接近する方向に付
勢し、両ポート41a、41b間の流路をその圧力差に
より開閉するものであり、ばね49の付勢力をナット4
7を回転させて変化させることにより、その作動差圧を
調整することができる。そして、図1に示すように、各
ポート41a、41bは、それぞれ主弁V1 の第1室1
7a及び第2室17bに接続されている。
【0032】また、差圧作動弁V3 は、図3に示すよう
なものであってもよい。この図に示す差圧作動弁V3
は、弁体45が上記図2に示すものとは逆方向から弁座
43に接離し、弁棒44及びばね受け46は省略され、
ばね49が直接弁体45に圧接している。また、ばね押
え48には筒状体50から突出する六角ボルト51が設
けられ、筒状体50の外部において六角ボルト51にナ
ット47がねじ込まれている。この場合、図4に示すよ
うに、第1ポート41aを主弁V1 の第2室17bに、
第2ポート41bを第1室17aに接続する。
【0033】上記流路切換弁装置を上述の非常用貯水槽
設備に使用する場合には、図1に示すように、主弁V1
の第1、第4ポート11a、11dに貯水槽Tを介設し
たバイパス管Pを、第2、第3ポート11b、11cに
水道本管Sをそれぞれ接続する。
【0034】この接続状態において、水道本管S内の水
圧に所定の値があり、貯水槽Tも満水の平常時は、主弁
1 の第1室17aの水圧がパイロット弁V2 のシリン
ダ32内に印加し、同図実線のごとく、ダイヤフラム3
4が上方に撓んで弁体35は第2弁座36bに圧接して
いる。このため、第1ポート31aから第3ポート31
cを介して、水道本管Sの水圧が主弁V1 のシリンダ2
2内に印加し、同図実線のごとく、ピストン23がばね
24を圧縮して上動し(上死点位置)、弁棒14も上方
に位置して、弁体20bが第2弁座19bに当接すると
ともに、弁体20aが第1弁座19aから離れた状態を
維持する。この状態は、第1室17aと第2室17b、
第3室17cと第4室17dが連通したものであり、水
道本管Sの水は、第1ポート11aと第2ポート11b
又は第3ポート11cと第4ポート11d間を流れ、貯
水槽T内を通過して下流側に配水される。このとき、水
道本管S側と貯水槽T側の差圧は非常に低いため、差圧
作動弁V3 の弁体45はばね49により弁座43に圧接
し、充水管39を介して貯水槽Tに充水されることはな
い。
【0035】一方、地震等が生じた非常時には、水道本
管S内の水圧が低下し、それに伴って貯水槽T側の水圧
も低下する。この水圧低下により、同図鎖線に示すよう
に、パイロット弁V2 のダイヤフラム34がばね33に
より下方に撓んで弁体35は第2弁座36bから離れて
第1弁座36aに圧接する。このため、シリンダ22内
は第3ポート31c、第2ポート31bを介して外部に
開放され、主弁V1 において、同図鎖線のごとく、ばね
24によりピストン23が下降し(下死点位置)、弁棒
14も下方に位置して、弁体20bが第2弁座19bか
ら離れて第3弁座19cに当接するとともに、弁体20
aが第1弁座19aに当接する。この状態は、第2室1
7bと第3室17cが連通し、第1、第4室17a、1
7dは第2、第3室17b、17cから遮断されたもの
であり、水道本管Sの水は、第2ポート11bと第3ポ
ート11cの間を流れ、貯水槽T内の水を確保した状態
で下流側に配水される。このとき、差圧作動弁V3 にお
いて、水道本管S側の水圧は低く、貯水槽T側との差圧
は設定差圧以下となっており、弁体45は弁座43に圧
接し、差圧作動弁V3 は閉止されたままである。この閉
止状態は、貯水槽Tがその内部の水が使用されて空にな
っても、水道本管S側の水圧が低い間は維持される。
【0036】そして、水道本管Sの水圧が上昇して貯水
槽T側との圧力差が差圧作動弁V3の設定差圧以上にな
ると、弁体45はばね49を圧縮して弁座43から離
れ、差圧作動弁V3 が開放状態となり、充水管39を介
して貯水槽Tに充水される。しかし、この装置では、パ
イロット弁V2 のパイロット圧を主弁V1 の貯水槽T側
に位置する第1室17aから採取しているため、貯水槽
T内の水量が回復してパイロット弁V2 の作動圧に達す
るまでの間は、主弁V1 は閉止されたままであり、水道
本管Sの水は、大部分が第2ポート11bと第3ポート
11cの間を流れて下流側に配水される。このように、
貯水槽Tへの充水は、主弁V1 の閉止状態において、充
水管39を介して徐々に行われるため、水道本管Sの流
量が急激に変化することがない。
【0037】その後、貯水槽Tが満水になると、第1室
17aの水圧が上昇し、差圧作動弁V3 は閉止され、パ
イロット弁V2 が上述のごとく作動して、パイロット弁
2を介してシリンダ22内にその水圧が印加され、そ
の所要の水圧によって、ピストン23が上動されて主弁
1 が全開になり、同図実線に示す平常状態に復帰す
る。すなわち、水道本管S内の水圧が、何らかの事情に
よって、一時的に低下しても、貯水槽Tへの流水状態に
自動的に復帰する。
【0038】また、非常時における貯水槽Tの遮断圧力
及び復帰時における貯水槽Tへの充水開始圧力は、それ
ぞれパイロット弁V2 のボルト37及び差圧作動弁V3
のナット47を回転させることにより、容易に変化させ
ることができる。ここで、水道本管Sの定常時圧力は、
昼間2.5 kgf/cm2、夜間5.0 kgf/cm2程度であり、
パイロット弁V2 の遮断圧力は1.0〜1.5 kgf/c
m2、差圧作動弁V3 の作動差圧は0.5〜1.0 kgf/c
m2程度とするとよい。また、上記各動作は配水配管内圧
力のみでシーケンス的に行われるので、電気によるシー
ケンス制御を行う必要はない。
【0039】なお、手動弁40を全閉しておくと、緊急
遮断後、水道本管Sの水圧が上昇しても、主弁V1 は開
放されず、充水管39を介した貯水槽Tへの充水も行わ
れないので、平常状態に自動復帰することはない。この
場合、手動弁40を手動で開放することにより平常状態
に復帰させる手動復帰型として使用できる。
【0040】また、手動弁40を閉じた状態では、差圧
作動弁V3 に水道本管S側からの水圧が作用しないの
で、差圧作動弁V3 のメンテナンスを行うことができ
る。
【0041】さらに、非常時には、一方の手動弁27a
を閉じ、他方の手動弁27bを開放することにより、上
記貯水槽Tと水道本管Sとの遮断作用を行うこともでき
る。手動弁27a、27bは電磁弁ともし得る。
【0042】ところで、図5に示すように、遮断弁1、
1及び開放弁2の3個の弁を用いる場合にも、各弁1、
1、2のパイロット圧を貯水槽T側から採取し、遮断弁
1、1に上述のようなバイパス弁を装備することによ
り、上記4方口切換弁を使用した場合と同様に、貯水槽
Tへの充水を徐々に行って水道本管Sの流量の急激な変
化を抑制する機能を得ることができる。
【0043】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る流路切換
弁装置によると、貯水槽側の水圧が低い状態で非常時か
ら復帰する際、水道本管側の水圧が上昇し、貯水槽側と
の水圧差が差圧作動弁の設定差圧を越えると、主弁が水
道本管とバイパス管との間を遮断したままで差圧作動弁
が開き、充水管を介して貯水槽へ徐々に充水され、貯水
槽側の水圧がパイロット弁の設定圧に達すると、主弁が
作動して水道本管の流れがバイパス管へ導かれるため、
水道本管の流量が急激に変化することがなく、赤水の発
生が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る流路切換弁装置の一実施形態の
断面図
【図2】同上の差圧作動弁の断面図
【図3】差圧作動弁の他の実施形態を示す断面図
【図4】同上の差圧作動弁を使用した流路切換弁装置の
断面図
【図5】非常用貯水槽設備の説明図
【図6】従来例の作用説明図
【符号の説明】
P バイパス管 S 水道本管 T 貯水槽(タンク) V1 主弁 V2 パイロット弁 V3 差圧作動弁 10 弁箱 11a、11b、11c、11d ポート(口) 14 弁棒 16a、16b、16c 仕切壁 17a 第1室 17b 第2室 17c 第3室 17d 第4室 18a、18b、18c 連通孔 19a 第1弁座 19b 第2弁座 19c 第3弁座 20a、20b 弁体 22 シリンダ 23 ピストン 24 ばね 25 パイロット管 39 充水管 40 手動弁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道本管Sに非常用貯水槽Tを介設した
    バイパス管Pを設け、その水道本管Sとバイパス管Pの
    間に、その連通を開閉して、水道本管Sの流れをバイパ
    ス管Pを通した状態と通さない状態にする主弁V1 を設
    けた非常用貯水槽設備において、 上記主弁V1 に圧力感知式パイロット弁V2 を付設し、
    上記貯水槽T側の水圧をそのパイロット圧として、前記
    パイロット弁V2 により前記主弁V1 を動作させるよう
    にするとともに、上記主弁V1 の水道本管S側と貯水槽
    T側とを差圧作動弁V3 を介設した充水管39で連結
    し、前記差圧作動弁V3 を、水道本管S側と貯水槽T側
    の水圧差が設定差圧以下の範囲にあるときは閉止状態を
    維持し、水道本管S側の水圧が貯水槽T側の水圧よりも
    設定差圧以上に大きくなると開放するようにしたことを
    特徴とする非常用貯水槽設備における流路切換弁装置。
  2. 【請求項2】 上記パイロット弁V2 の作動圧及び差圧
    作動弁V3 の作動差圧をそれぞれ調整可能としたことを
    特徴とする請求項1に記載の非常用貯水槽設備における
    流路切換弁装置。
  3. 【請求項3】 上記充水管39に、差圧作動弁V3 と主
    弁V1 の水道本管S側との間に位置する手動弁40を介
    設したことを特徴とする請求項1又は2に記載の非常用
    貯水槽設備における流路切換弁装置。
  4. 【請求項4】 上記主弁V1 を下記の構成(A)とし、
    その主弁V1 の第1、第4ポート11a、11dにバイ
    パス管P又は水道本管S、第2、第3ポート11b、1
    1cに水道本管S又はバイパス管Pを接続し、主弁V1
    の下記シリンダ22内のピストン23を上記パイロット
    弁V2 を介しての上記パイロット圧の印加によって動か
    すようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれ
    かに記載の非常用貯水槽設備における流路切換弁装置。
    構成(A)「弁箱10内に同一軸上をスライドする弁棒
    14を設け、この弁棒14を横切る仕切壁16a、16
    b、16cをその弁棒14の軸方向の3個所に設けて、
    前記弁箱10内を前記軸方向に順々に第1、第2、第
    3、第4の4室17a、17b、17c、17dに分割
    し、その各室にそれぞれポート11a、11b、11
    c、11dを形成し、前記各仕切壁に前記弁棒14が貫
    通する連通孔18a、18b、18cを形成して、前記
    第1室17aと第2室17bの連通孔18a周縁に第1
    弁座19a、第2室17bと第3室17cの連通孔18
    b周縁に第2弁座19b、第3室17cと第4室17d
    の連通孔18c周縁に第3弁座19cをそれぞれ設け、
    前記弁棒14には前記各弁座に接離してその連通孔を開
    閉する弁体20a、20bをそれぞれ設けて、その各弁
    体は、第1及び第3弁座19a、19cに当接する際、
    第2弁座19bから離れ、第2弁座19bに当接する際
    には第1及び第3弁座19a、19cから離れるように
    なっており、前記弁箱10に上記弁棒14が挿入された
    シリンダ22を設けるとともに、このシリンダ22内
    に、弁棒14に連動したピストン23を設ける」。
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