JPH1182749A - セグメント型軸封装置及びそれを備えた排水ポンプ - Google Patents
セグメント型軸封装置及びそれを備えた排水ポンプInfo
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- JPH1182749A JPH1182749A JP24502297A JP24502297A JPH1182749A JP H1182749 A JPH1182749 A JP H1182749A JP 24502297 A JP24502297 A JP 24502297A JP 24502297 A JP24502297 A JP 24502297A JP H1182749 A JPH1182749 A JP H1182749A
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Abstract
隙間からの流体の漏れを防止するセグメント型軸封装置
であって、漏水量が少なく、かつ、シール材の潤滑水を
ポンプの外部から給水することなく、長時間の負圧運転
を安定して行うことができるポンプの軸封装置を提供で
きる。 【解決手段】ポンプ主軸にスリーブが固定され、該スリ
ーブの外周位置に配置されるシールケースと、該シール
ケース及び該スリーブ間に周方向に沿って複数配設され
たセグメント状のシール材を配置したセグメント型軸封
装置であって、該シール材の大気側側面とこれと対向す
るカバー面とで構成される隙間に減圧手段を設けたもの
である。 【効果】漏水量が少なく、かつ、シール材の潤滑水をポ
ンプの外部から給水することなく、長時間の負圧運転が
安定して行うことができる。
Description
ーシング貫通部との隙間からの流体の漏れを防止するセ
グメント型軸封装置に係り、特に負圧対応の無給水軸封
装置とこれを搭載した排水ポンプに関する。
排水ポンプを対象にした場合、この種の立軸形排水ポン
プの軸封装置としては、一般的に、シール材に紐状のパ
ッキンを使用したグランドパッキン構造が使用されてい
る。この軸封装置では、正圧・負圧いずれの条件でも使
用できるように、グランドパッキン摺動面へ潤滑水を供
給している。通常、潤滑水の供給圧力は、ランナ側の圧
力よりも約0.1MPa高くしている。
88年2月号)に記載されているようにシール材に耐摩
耗性に優れたセラミックスを用いたメカニカルシールが
使用されるようになってきた。正圧の場合は揚水液で潤
滑されるので外部からは無給水である。
となるので、潤滑を目的に外部から給水して使用され
る。
かなギャップを設けて非接触状態でシールする方法が、
実開昭62−147766号公報に開示されている。
滑水を注入し、負圧運転に対応する方法が、特開平2−1
54869 号公報に開示されている。
報に開示されているような軸封装置では、シール材とポ
ンプ主軸とが通常は非接触状態にあり、潤滑水がない負
圧条件においても長時間の運転が可能である。
ているような軸封装置及びグランドパッキン構造では、
負圧条件においては常に外部から注水がシール材へ行わ
れるので、長時間運転をする場合には、多量の潤滑水を
必要とする。
配管の保全管理が必要となり、そのための負担が多くな
る。更に、給水配管系のトラブルなどでポンプが起動で
きなくなる恐れもあった。
は、漏水量が少なく、かつ、ポンプの外部から潤滑水の
給水を受けずに、長時間の負圧運転を行うことは不可能
である。
ものであり、漏水量が少なく、かつ、シール材の潤滑水
をポンプの外部から給水することなく、長時間の負圧運
転を安定して行うことができるポンプの軸封装置を提供
することを目的とする。
プ主軸にスリーブが固定され、このスリーブの外周位置
に配置されるシールケースと、このシールケース及びス
リーブ間に周方向に沿って複数配設されたセグメント状
のシール材を配置したセグメント型軸封装置において、
該シール材の大気側端面とこれと対向するカバー面とで
構成される隙間に減圧手段を設けたことにより所期の目
的を達成するようにしたものである。
このスリーブの外周位置に配置されるシールケースと、
このシールケース及びスリーブ間に周方向に沿って複数
配設されたセグメント状のシール材を配置したセグメン
ト型軸封装置において、該シール材の大気側端面とこれ
と対向するカバー面とで構成される隙間に減圧手段を設
け、かつ該シール材摺動面に大気側と連通した溝を設け
るようにしたものである。
このスリーブの外周位置に配置されるシールケースと、
このシールケース及びスリーブ間に周方向に沿って複数
配設されたセグメント状のシール材を配置したセグメン
ト型軸封装置において、スリーブを超硬合金製の筒状部
材とし、シール材をセラミックスとし、該シール材の大
気側端面とこれと対向するカバー面とで構成される隙間
に減圧手段を設け、かつ該シール材摺動面に大気側と連
通した溝を設けるようにしたものである。
リーブの外周位置に配置されるシールケースと、このシ
ールケース及びスリーブ間に周方向に沿って複数配設さ
れたセグメント状のシール材を配置したセグメント型軸
封装置において、スリーブを超硬合金製の筒状部材と
し、シール材をセラミックスとし、該シール材の摺動面
を楕円形状とし、該シール材の摺動面をポンプ主軸の停
止時、該スリーブ摺動面に接触させ、かつ、該シール材
の大気側端面とこれと対向するカバー面とで構成される
隙間に減圧手段を設け、更に、該シール材摺動面に大気
側と連通した溝を設けるようにしたものである。
素または四ふっ化エチレン樹脂を含浸した炭化珪素と
し、前記スリーブはすくなくともその表面を四ふっ化エ
チレン樹脂を含浸した超硬合金製の筒状部材または超硬
合金製皮膜としたものである。すなわちこのように形成
された軸封装置であると、シール材の大気側端面とこれ
と対向するカバー面とで構成される隙間に設けた減圧手
段により、シール材の摺動面とシール材の外周部とで圧
力差が生じ、シール材が負圧になると摺動面から浮上す
るように作用するので摩擦力が減少し温度上昇がほとん
どなくなり、外部からの給水をしなくても安定して長時
間の負圧条件での運転が行えるのである。一方、セグメ
ント型軸封装置(シール材の合わせ目がゼロの場合)の
漏水は端部および摺動部の両方から生じる。この場合、
端部の方が摺動部よりも多く漏水する。端部からの漏水
に対しての減圧手段が正圧作用時には抵抗となるので端
部からの漏水量が減少する。その結果、全漏水量が減少
し安定した密封性能が得られる。
発明を詳細に説明する。図1にはその軸封装置が断面で
示されている。軸封装置3は、回転する主軸すなわちポ
ンプ主軸1とポンプケーシング18との隙間からの流体
の漏れを防止する装置であり、主として次のものより構
成されている。
れたスリーブ2と、このスリーブ2の外周位置に径方向
に間隙をもって配置されたシールケース6と、このシー
ルケース6及びスリーブ2間に周方向に沿って複数配設
されたセグメント状のシール材4と、このシール材4軸
方向に位置決めするカバー8とを有して構成されてい
る。ここでは、シール段数が1段構造の場合について説
明するが、シール段数は封水圧力,漏水量等により決ま
るものであり、特に限定するものではない。
めネジ等(図示せず)で固定されている。このスリーブ
2は金属製のもので、一般にSUS403が使用され
る。
筒形状のカーボン材である。シール材4の外周側には、
ガータスプリング5を装着し、2分割した円筒形状のカ
ーボン材をリング状に保持している。シール材4は、軸
方向の一端部に溝11が形成され、該溝11にシールケ
ース6に設けられた回り止めピン9により、シールケー
ス6とスリーブ2との間で周方向にずれることがないよ
うにしている。そのため、シールケース6とシールケー
シング10との間にも周方向にずれないように何らかの
固定手段を設けている(図示せず)。
材4それぞれに加工し、かつ、シール材4周方向の中央
部に設けている。このように、回り止めの位置をシール
材の周方向の中央部に設けることは回転による動圧効果
を利用する上で好ましい。
とで構成される間隙13に減圧手段が設けられている。
この場合の減圧手段は2分割されたシール材の大気側端
面のそれぞれのに円周溝7を加工し、この円周溝7にO
リング12等の弾性体(ゴム等)を装着固定し、装着固
定されたOリング12がカバー8と接触するように配置
したことにより構成されている。Oリング12を装着し
た円周溝7をシール材側に設けているが、カバー側に設
けても同等の作用効果があり、特に限定しない。
る。
におけるシール材摺動面とシール材外周部との圧力分布
を示す。図2(b)に減圧手段がある場合の負圧時にお
けるシール材摺動面とシール材外周部との圧力分布を示
す。
ない場合はシール材外周部からの押し付け力は大気圧な
ので0、一方、摺動面の反力は(−1/2)LPとなる。
ここで、Lはシール材の幅を示す。したがって、シール
材の浮上力は(−1/2)LPとなり、シール材をスリー
ブ摺動面に押し付ける力が生じる。
た場合はシール材外周部からの押し付け力は負圧となる
ので−LP、一方、摺動面の反力は(−1/2)LPとな
る。したがって、シール材の浮上力は1/2LPとな
り、シール材をスリーブ摺動面から浮上して運転でき
る。
あると、シール材の大気側端面とこれと対向するカバー
面とで構成される隙間13に設けた減圧手段により、シ
ール材の摺動面とシール材の外周部とで圧力差が生じ、
シール材が負圧になると摺動面から浮上するように作用
するので摩擦力が減少し温度上昇がほとんどなくなり、
外部からの給水をしなくても安定して長時間の負圧条件
での運転が行えるのである。一方、セグメント型軸封装
置(シール材の合わせ目がゼロの場合)の漏水は端部お
よび摺動部の両方から生じる。この場合、端部の方が摺
動部よりも多く漏水する。端部からの漏水に対して減圧
手段が正圧作用時には抵抗となるので端面からの漏水量
が減少する。その結果、全漏水量が減少し安定した密封
性能が得られる。
12がカバー8と接触しているので、シール材4の周方
向の振動を押さえることができ、高信頼性の軸封装置が
提供できる。
例を示す。この実施例において、前記第1の実施例と異
なるのはスリーブ2を金属リング2bの外周面に四ふっ
化エチレン樹脂を含浸した超硬合金部2aを設けた筒状
部材とし、かつ、シール材4を周方向に2分割した円筒
形状の炭化珪素のセラミックスとした点にある。この筒
状部材は、金属リング2b(材質:SUS304等)の
外周面に溶射等により超硬合金製の皮膜を形成し、その
後、四ふっ化エチレン樹脂を超硬合金製の皮膜の空孔部
に含浸処理して製造される。また、この筒状部材が超硬
合金製のソリッド材であっても良い。ソリッド材による
超硬合金製の筒状部材は粉体−成形−焼結の順で製造さ
れた後に、表面に開口する空孔部に四ふっ化エチレン樹
脂を含浸して製造される。
第1の実施例と同様の作用効果を得ることができる他、
スリーブ2に含浸された四ふっ化エチレン樹脂2aがポ
ンプ主軸1が回転するとスリーブ摺動面に数ミクロンの
薄い四ふっ化エチレン樹脂皮膜を形成する。形成された
四ふっ化エチレン樹脂皮膜はすべりやすく摩擦係数が小
さいので、より安定した摺動特性が得られる。また、炭
化珪素のセラミックスはカーボンよりも硬度が高いので
シール材の長寿命化で耐摩耗性向上が期待できる。さら
に、超硬合金製の皮膜は高硬度でしかも酸化しやすいの
で摺動面が安定しており、焼き付きが防止され軸封装置
の信頼性が向上する。超硬合金製の皮膜のバインダーは
耐食性の点からニッケル系が好ましい。
ール材の温度上昇を測定した結果を示す。この場合、本
発明では、前述した実施例と同様のものであって、スリ
ーブ2を金属リング2bの外周面に四ふっ化エチレン樹
脂を含浸した超硬合金溶射皮膜2aを設けた筒状部材と
し、かつ、シール材を周方向に2分割した円筒形状の炭
化珪素のセラミックスとした。スリーブ外径は100mm
で、シール材の内径は100.08mmである。
1mmの所にセンサを埋め込んで測定した。シール材の温
度上昇値はシール材の温度−気温である。本発明におい
て、ドライ運転時シール材の温度上昇値は時間経過と共
に上昇するが、負圧条件になるとシール材の温度上昇値
は急激に低下し、その後は時間の経過に関係なくほぼ一
定値で推移して、安定して長時間の負圧運転ができるこ
とがわかった。一方、従来例(減圧手段がない場合)の
シール材の温度上昇値は、負圧条件になるといったん低
下するものの、すぐに増加に転じその後は増加傾向を示
し、長時間の運転は困難であった。
例を示す。この実施例において、前記第2の実施例と異
なるのは、シール段数を2段構造とした点にある。この
実施例によれば、基本的には前述した第2の実施例と同
様の作用効果を得ることができる他、2段構造となって
いるので段間の差圧が1段構造の1/2になり、漏気量
が減少する。
安定した密封性能が得られる。さらに、1段構造で十分
な性能があり、1段は予備シールとして機能するので、
万一1段が損傷しても予備シールでバックアップできる
ので信頼性が向上する。
例を示す。この実施例において、前記第2の実施例と異
なるのは、2分割シール材4aを楕円形状にした点にあ
る。2分割のシール材4aはスリーブの超硬合金溶射皮
膜2aと上下部で接触した状態で配置されている。本実
施例では上下部で接触した状態で配置されているが、僅
かな隙間をもって配置しても良い。また、シール材4a
の摺動面をスリーブ摺動面に対し楕円形状としているの
で、水平方向にわずかな隙間が形成される。δaはスリ
ーブ摺動面とシール材の摺動面との上下部の隙間、δb
はスリーブ摺動面とシール材の摺動面との合わせ目部に
おける隙間である。図示のように、δa<δbの寸法関
係にある。したがって、同芯の場合に比較しδaの寸法
が狭くなり、その結果、摺動部からの漏水量が減少す
る。また、Raはスリーブ摺動面の半径、Rbはシール
材4aの摺動面の半径とすると、Rb>Raの関係にあ
る。RbをRaよりも僅かに大きくするだけで有効であ
る。シール材4の摺動面の半径Rbはスリーブ摺動面の
半径Raに対して、加工精度,許容漏水量等によって決
まるものである。さらに、水平方向の隙間が上下に比較
して大きいので万一金属リング2bが損傷しても、合わ
せ目部13aと金属リング2bが衝突することがなくな
り、合わせ目部13aでの割損が確実に防止でき、信頼
性が向上する。
ル材4,4aを2分割した例を示したが、その分割数は
スリーブ2の直径で決まるので、図示実施例に限定され
るものではない。
例を示す。この実施例において、前記第2の実施例と異
なるのは、シール材4aの摺動面に大気側と連通した溝
14を形成した点にある。この実施例によれば、基本的
には前述した第2の実施例と同様の作用効果を得ること
ができる他、摺動面側に形成される圧力分布が、溝14
の部分まで大気圧となるので、シール材4aのスリーブ
摺動面側の浮上力が溝のない場合に比較してさらに増大
するので摩擦力が低減し安定した摺動特性が得られる。
また、摺動面の空気膜の剛性が高くなり、スリーブ振動
に対してもシール材4aが非接触状態で作動できるので
シール材4aの長寿命化が達成できる。さらに、溝を設
けたことにより、摺動面を通過する空気量が増大し、冷
却性が向上する。その結果、運転範囲(高周速域まで)
を広げることができる。
例を示す。この実施例において、前記第2の実施例と異
なる点は、シール材4aの大気側端面とカバー8とで構
成される間隙13に設けた減圧手段をシール材の大気側
端面に設けたラビリンス溝15で形成した点にある。ラ
ビリンス溝15をシール材4a側に設けているが、カバ
ー8側に設けても同等の作用効果があり、特に限定しな
い。また、シール材4a及びカバー8側の両方に設けて
も良い。
第2の実施例と同様の作用効果を得ることができる他、
減圧手段がラビリンス溝15で構成されているので、シ
ール材とカバーが非接触状態で減圧効果が得られ、径方
向の動きがよりスムーズになる。ラビリンス溝を設ける
こによりシール材の端面での表面積が増大し放熱しやす
くなり、シール材の温度低減に有効である。
数を2列にした例を示したが、その列の数はシール材4
aの径方向の幅及び負圧条件(圧力)で決まるので、図
示実施例に限定されるものではない。
例を示す。この実施例において、前記第2の実施例と異
なる点は、シール材4aの大気側端面とカバー8とで構
成される間隙13に設けた減圧手段をシール材の反大気
側に入れたバネ16により、シール材4aの大気側端面
をカバー8に押し付け接触させて形成した点にある。こ
の実施例によれば、基本的には前述した第2の実施例と
同様の作用効果を得ることができる他、バネ16により
押し付けられているのでカバー面にシール材4aが倣っ
て取り付けられるので組立初期から安定した密封性能が
得られやすい。バネは周方向に複数個配置されている。
また、バネはコイルバネ,板バネいずれでも良い。バネ
材質は耐食性の点からSUS304等が良い。
施例を示す。この実施例において、前記第2の実施例と
異なる点は、シール材4aの大気側端面とカバー8とで
構成される間隙13に設けた減圧手段をシール材の径方
向の接触幅を反大気側(幅A)よりも大気側(幅B)の方
を広くすることにより形成した点にある。
第2の実施例と同様の作用効果を得ることができる他、
シール材4aの軸方向の断面形状が非対称であるため、
組み込み時のシール材4aの装着ミスが防止できる。
は、シール材の径方向の接触幅の関係がB>Aを満足す
る断面形状であれば特に限定するものではない。
ンプに適用した場合について述べる。
ように、ポンプ主軸1と、ポンプ主軸1の下部に固定さ
れたランナ19と、ポンプ主軸1が貫通するケーシング
貫通部17と、該ケーシング貫通部17に固定されてい
る本実施例の軸封装置3とを有している。この軸封装置
は、金属リング2bと、シールケース6と、シール材4
aと、シールケーシング10,シール材4aの大気側端
面とカバー8とで構成される間隙13に減圧手段を備え
ている。
分割されたシール材の大気側端面のそれぞれのに円周溝
を加工し、この溝にOリング12等の弾性体(ゴム等)
を装着固定し、装着固定されたOリング12がカバー8
と接触するように配置されている。シールケーシング1
0は図1のように筒形をなしており、図1において、左
側が下側になるように固定されている。したがって、シ
ールケース6の上にシール材4aが配置されている。シ
ール段数は図5に示すように2段としている。この実施
例によれば、シール材の大気側端面とこれと対向するカ
バー面とで構成される隙間に減圧手段を設けているの
で、基本的には第1〜第8の実施例と同等の作用効果を
得ることができる。
ンプに適用した場合について述べる。
ンプ主軸1の中央部に固定されたランナ19aと、ポン
プ主軸1が貫通するケーシング貫通部17a,17b
と、該ケーシング貫通部17a,17bに固定されてい
る本実施例の軸封装置3とを有している。ポンプ主軸1
は両端部に配置したころがり軸受21により支持されて
いる。また、一端にカップリング20が固定されてい
る。この軸封装置3は、金属リング2bと、シールケー
ス6と、シール材4aと、シールケーシング10と、シ
ール材4aの大気側端面とカバー8とで構成される間隙
13に減圧手段を備えている。
分割されたシール材の大気側端面のそれぞれのに円周溝
を加工し、この溝にOリング12等の弾性体(ゴム等)
を装着固定し、装着固定されたOリング12がカバー8
と接触するように配置されている。シール段数は図5に
示すように2段としている。
面とこれと対向するカバー面とで構成される隙間に減圧
手段を設けているので、基本的には第1〜第8の実施例
と同等の作用効果を得ることができる。
長時間の負圧運転が行えるポンプが提供できる。
れた軸封装置であると、シール材の大気側端面とこれと
対向するカバー面とで構成される隙間に設けた減圧手段
により、シール材の摺動面とシール材の外周部とで圧力
差が生じ、シール材が負圧になると摺動面から浮上する
ように作用するので摩擦力が減少し温度上昇がほとんど
なくなり、外部からの給水をしなくても安定して長時間
の負圧条件での運転が行えるのである。一方、セグメン
ト型軸封装置(シール材の合わせ目がゼロの場合)の漏
水は端部および摺動部の両方から生じる。この場合、端
部の方が摺動部よりも多く漏水する。端部からの漏水に
対して減圧手段が正圧作用時には抵抗となるので端部か
らの漏水量が減少する。その結果、全漏水量が減少し安
定した密封性能が得られる。
長時間の負圧運転が行えるポンプが得られるのである。
ば、漏水量が少なく、かつシール材の潤滑水をポンプの
外部から給水することなく、長時間の負圧運転が安定し
て行うことができる軸封装置を得ることができる。
断面図。
シール材摺動面とシール材外周部との圧力分布を示す説
明図。
断面図。
ール材の温度上昇を各々に測定した結果を示す説明図。
断面図。
分割シール材の周方向の配置状況を示す説明図。
断面図。
断面図。
断面図。
縦断面図。
ンプを示す縦断面図。
ンプを示す縦断面図。
膜、2b…金属リング、3…軸封装置、4,4a…シー
ル材、5…ガータスプリング、6…シールケース、7…
円周溝、8…カバー、9…回り止めピン、10…シール
ケーシング、11…溝、12…Oリング、13…シール
材の大気側端面とこれと対向するカバー面とで構成され
る隙間、13a…合わせ目部、14…大気側と連通する
溝、15…ラビリンス溝、16…バネ、17,17a,
17b…ケーシング貫通部、18…ポンプケーシング、
19,19a…ランナ、20…カップリング、21…こ
ろがり軸受。
Claims (12)
- 【請求項1】ポンプ主軸にスリーブが固定され、該スリ
ーブの外周位置に配置されるシールケースと、該シール
ケース及び該スリーブの間に周方向に沿って複数配設さ
れたセグメント状のシール材を配置したセグメント型軸
封装置において、該シール材の大気側端面と該大気側端
面と対向するカバー面とで構成される隙間に減圧手段を
設けたことを特徴とするセグメント型軸封装置。 - 【請求項2】ポンプ主軸にスリーブが固定され、該スリ
ーブの外周位置に配置されるシールケースと、該シール
ケース及び該スリーブの間に周方向に沿って複数配設さ
れたセグメント状のシール材を配置したセグメント型軸
封装置において、スリーブを超硬合金製の筒状部材と
し、シール材をセラミックスとし、該シール材の大気側
側面と該大気側端面と対向するカバー面とで構成される
隙間に減圧手段を設けたことを特徴とするセグメント型
軸封装置。 - 【請求項3】ポンプ主軸にスリーブが固定され、該スリ
ーブの外周位置に配置されるシールケースと、該シール
ケース及び該スリーブの間に周方向に沿って複数配設さ
れたセグメント状のシール材を配置したセグメント型軸
封装置において、スリーブを超硬合金製の筒状部材と
し、シール材をセラミックスとし、該シール材の摺動面
を楕円形状とし、該シール材の大気側側面と該大気側端
面と対向するカバー面とで構成される隙間に減圧手段を
設けたことを特徴とするセグメント型軸封装置。 - 【請求項4】ポンプ主軸にスリーブが固定され、該スリ
ーブの外周位置に配置されるシールケースと、該シール
ケース及び該スリーブの間に周方向に沿って複数配設さ
れたセグメント状のシール材を配置したセグメント型軸
封装置において、スリーブを超硬合金製の筒状部材と
し、シール材をセラミックスとし、該シール材の摺動面
を楕円形状とし、該シール材の摺動面をポンプ主軸の停
止時、該スリーブ摺動面に接触させ、かつ、該シール材
の大気側側面と該大気側端面と対向するカバー面とで構
成される隙間に減圧手段を設けたことを特徴とするセグ
メント型軸封装置。 - 【請求項5】ポンプ主軸にスリーブが固定され、該スリ
ーブの外周位置に配置されるシールケースと、該シール
ケース及び該スリーブの間に周方向に沿って複数配設さ
れたセグメント状のシール材を配置したセグメント型軸
封装置において、該シール材の大気側端面と該大気側端
面と対向するカバー面とで構成される隙間に減圧手段を
設け、かつ該シール材摺動面に大気側と連通した溝を構
成したことを特徴とするセグメント型軸封装置。 - 【請求項6】ポンプ主軸にスリーブが固定され、該スリ
ーブの外周位置に配置されるシールケースと、該シール
ケース及び該スリーブの間に周方向に沿って複数配設さ
れたセグメント状のシール材を配置したセグメント型軸
封装置において、スリーブを超硬合金製の筒状部材と
し、シール材をセラミックスとし、該シール材の大気側
側面と該大気側端面と対向するカバー面とで構成される
隙間に減圧手段を設け、かつ該シール材摺動面に大気側
と連通した溝を構成したことを特徴とするセグメント型
軸封装置。 - 【請求項7】ポンプ主軸にスリーブが固定され、該スリ
ーブの外周位置に配置されるシールケースと、該シール
ケース及び該スリーブの間に周方向に沿って複数配設さ
れたセグメント状のシール材を配置したセグメント型軸
封装置において、スリーブを超硬合金製の筒状部材と
し、シール材をセラミックスとし、該シール材の摺動面
を楕円形状とし、該シール材の大気側側面と該大気側端
面と対向するカバー面とで構成される隙間に減圧手段を
設け、かつ該シール材摺動面に大気側と連通した溝を構
成したことを特徴とするセグメント型軸封装置。 - 【請求項8】ポンプ主軸にスリーブが固定され、該スリ
ーブの外周位置に配置されるシールケースと、該シール
ケース及び該スリーブの間に周方向に沿って複数配設さ
れたセグメント状のシール材を配置したセグメント型軸
封装置において、スリーブを超硬合金製の筒状部材と
し、シール材をセラミックスとし、該シール材の摺動面
を楕円形状とし、該シール材の摺動面をポンプ主軸の停
止時、該スリーブ摺動面に接触させ、かつ、該シール材
の大気側側面と該大気側端面と対向するカバー面とで構
成される隙間に減圧手段を設け、かつ該シール材摺動面
に大気側と連通した溝を構成したことを特徴とするセグ
メント型軸封装置。 - 【請求項9】請求項1ないし9のいずれかに記載の前記
減圧手段が抵抗体を装着、又は圧損が大きくなるように
構成したことを特徴とするセグメント型軸封装置。 - 【請求項10】請求項2ないし4あるいは6ないし9の
いずれかに記載の前記セラミックスは炭化珪素又は四ふ
っ化エチレン樹脂を含浸した炭化珪素としたことを特徴
とするセグメント型軸封装置。 - 【請求項11】請求項2ないし4あるいは6ないし9の
いずれかに記載の前記スリーブは少なくともその表面を
四ふっ化エチレン樹脂を含浸した超硬合金製の筒状部材
または超硬合金製皮膜としたことを特徴とするセグメン
ト型軸封装置。 - 【請求項12】ポンプ主軸にスリーブが固定され、該ス
リーブの外周位置に配置されるシールケースと、該シー
ルケース及び該スリーブの間に周方向に沿って複数配設
されたセグメント状のシール材を配置したセグメント型
軸封装置を備えた排水ポンプにおいて、該シール材の大
気側側面と該大気側端面と対向するカバー面とで構成さ
れる隙間に減圧手段を設けたことを特徴とするセグメン
ト型軸封装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24502297A JP3440777B2 (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | セグメント型軸封装置及びそれを備えた排水ポンプ |
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JPH1182749A true JPH1182749A (ja) | 1999-03-26 |
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JP (1) | JP3440777B2 (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20030068352A (ko) * | 2002-02-13 | 2003-08-21 | 신 토요 키카이 코교 가부시키가이샤 | 축봉장치 |
JP2008162582A (ja) * | 2007-01-04 | 2008-07-17 | Skf:Ab | 自動車両車輪の定速度ジョイントとハブベアリングユニットとの間の結合ゾーン用シール構成 |
JP2013053542A (ja) * | 2011-09-02 | 2013-03-21 | Mitsubishi Heavy Ind Ltd | シール装置 |
JP2015528896A (ja) * | 2012-06-25 | 2015-10-01 | アレヴァ エヌペ | 原子炉冷却材ポンプセットの軸封止システムのための受動停止封止装置 |
-
1997
- 1997-09-10 JP JP24502297A patent/JP3440777B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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