JPH0521676Y2 - - Google Patents
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- JPH0521676Y2 JPH0521676Y2 JP10957088U JP10957088U JPH0521676Y2 JP H0521676 Y2 JPH0521676 Y2 JP H0521676Y2 JP 10957088 U JP10957088 U JP 10957088U JP 10957088 U JP10957088 U JP 10957088U JP H0521676 Y2 JPH0521676 Y2 JP H0521676Y2
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- bearing
- shaft
- thrust
- impeller
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Landscapes
- Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
- Sliding-Contact Bearings (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案は、両側から液を吸込む羽根車を具えた
両吸込渦巻ポンプに関し、特に、調整を要する軸
封装置を不要とした軸受装置を備えた両吸込渦巻
ポンプに関する。
両吸込渦巻ポンプに関し、特に、調整を要する軸
封装置を不要とした軸受装置を備えた両吸込渦巻
ポンプに関する。
従来、両吸込渦巻ポンプは、第4図に示すよう
に、両吸込羽根車1がポンプケーシング2を貫通
して設けられた主軸(回転軸)3に取付けられ、
該主軸3は、ポンプケーシング2の両側より離れ
て設けられた軸受ケーシング内の軸受4及び5に
よつて支持され、該主軸3がポンプケーシング2
を貫通する部分には、軸封装置6,7が設けら
れ、該主軸3の一端(図の右端)は、軸継手8を
介して原動機に接続されている。
に、両吸込羽根車1がポンプケーシング2を貫通
して設けられた主軸(回転軸)3に取付けられ、
該主軸3は、ポンプケーシング2の両側より離れ
て設けられた軸受ケーシング内の軸受4及び5に
よつて支持され、該主軸3がポンプケーシング2
を貫通する部分には、軸封装置6,7が設けら
れ、該主軸3の一端(図の右端)は、軸継手8を
介して原動機に接続されている。
上記主軸3の反軸継手側の端部を支持する軸受
4は、ラジアル及びスラスト荷重を支える軸受で
あり、また軸継手側の軸受5はラジアル荷重を支
える軸受である。そしてこれらの両軸受には、グ
リース又は油潤滑の転がり軸受又は油潤滑の平軸
受が使用されている。
4は、ラジアル及びスラスト荷重を支える軸受で
あり、また軸継手側の軸受5はラジアル荷重を支
える軸受である。そしてこれらの両軸受には、グ
リース又は油潤滑の転がり軸受又は油潤滑の平軸
受が使用されている。
上記のような従来の両吸込渦巻ポンプの軸受に
あつては、次のような問題点を有していた。
あつては、次のような問題点を有していた。
(i) ポンプケーシング2の軸貫通部分には、接触
式の軸封装置6,7が使用されており、これら
の軸封装置6,7の保守をする場合、ポンプケ
ーシング2を分解せずに行なえるようにするた
めに、該ポンプケーシング2と外軸受4,5の
間には可成り広い空間が必要となる。
式の軸封装置6,7が使用されており、これら
の軸封装置6,7の保守をする場合、ポンプケ
ーシング2を分解せずに行なえるようにするた
めに、該ポンプケーシング2と外軸受4,5の
間には可成り広い空間が必要となる。
(ii) 上記(i)に伴つて、両軸端部に設けられた二つ
のラジアル軸受4,5の軸間距離が大きくな
り、その分、主軸3の軸径を太くする必要があ
る。
のラジアル軸受4,5の軸間距離が大きくな
り、その分、主軸3の軸径を太くする必要があ
る。
(iii) 軸受の潤滑剤が油又はグリースであるから、
毎年数回の潤滑剤の補給と年単位の交換が必要
である。
毎年数回の潤滑剤の補給と年単位の交換が必要
である。
(iv) ポンプケーシング2には、グランドパツキ
ン、メカニカルシール等の軸封装置6,7が用
いられているので、ポンプ取扱液によつては、
清水を外部から注水する必要があり、維持費が
高くなり、且つパツキン押えの締め過ぎによる
グランドパツキンの発熱、軸スリーブの異常摩
耗の問題もあり、保守上も多くの労力が必要で
ある。
ン、メカニカルシール等の軸封装置6,7が用
いられているので、ポンプ取扱液によつては、
清水を外部から注水する必要があり、維持費が
高くなり、且つパツキン押えの締め過ぎによる
グランドパツキンの発熱、軸スリーブの異常摩
耗の問題もあり、保守上も多くの労力が必要で
ある。
本考案は、上記した従来技術の問題点を解決
し、保守を必要とした従来の軸封装置を不要と
し、且つ軸受の潤滑剤補給等の保守も不要とした
両吸込渦巻ポンプを提供することを目的としてい
る。
し、保守を必要とした従来の軸封装置を不要と
し、且つ軸受の潤滑剤補給等の保守も不要とした
両吸込渦巻ポンプを提供することを目的としてい
る。
上記の目的を達成するために、本考案は、自己
液潤滑可能なセラミツクス又は超硬合金又はそれ
らの組合せ材料によつて軸受摺動体を構成した自
動調心機能付液中ラジアル軸受を、両吸込渦巻ポ
ンプケーシングの両軸端部に取付け、また羽根車
のライナリング部に段差を設けて、該羽根車にか
かるスラスト荷重を一定方向にし、該一定方向の
スラスト荷重を、軸継手側の軸貫通部に設けた自
己液潤滑可能な動圧溝付スラスト軸受によつて受
けるようにし、且つ該スラスト軸受で軸封装置を
兼用させるようにしたことを特徴としている。
液潤滑可能なセラミツクス又は超硬合金又はそれ
らの組合せ材料によつて軸受摺動体を構成した自
動調心機能付液中ラジアル軸受を、両吸込渦巻ポ
ンプケーシングの両軸端部に取付け、また羽根車
のライナリング部に段差を設けて、該羽根車にか
かるスラスト荷重を一定方向にし、該一定方向の
スラスト荷重を、軸継手側の軸貫通部に設けた自
己液潤滑可能な動圧溝付スラスト軸受によつて受
けるようにし、且つ該スラスト軸受で軸封装置を
兼用させるようにしたことを特徴としている。
本考案は上記のように、両吸込渦巻ポンプの両
軸端部を支持するラジアル軸受摺動体がセラミツ
クス又は超硬合金又はこれらの組合せによつて構
成されており、これらの摺動面は、空気中、清水
中、或いは珪砂、アルミナ粒子を含むスラリ液中
においても極めて安定した摺動特性を示すことが
確められているので、運転中はポンプ取扱液によ
る自己液潤滑が可能になる。
軸端部を支持するラジアル軸受摺動体がセラミツ
クス又は超硬合金又はこれらの組合せによつて構
成されており、これらの摺動面は、空気中、清水
中、或いは珪砂、アルミナ粒子を含むスラリ液中
においても極めて安定した摺動特性を示すことが
確められているので、運転中はポンプ取扱液によ
る自己液潤滑が可能になる。
従つて、ポンプ作動室と該軸受室との間には、
従来のような軸封装置を設ける必要がなくなり、
これらの軸受は、ポンプ取扱液によつて常時潤滑
されながら作動するいわゆる液中軸受を構成す
る。
従来のような軸封装置を設ける必要がなくなり、
これらの軸受は、ポンプ取扱液によつて常時潤滑
されながら作動するいわゆる液中軸受を構成す
る。
また上記ラジアル軸受は、自動調心機能を備え
ているので、軸の曲がりに対しても充分嵌合面が
追随できるようになつている。
ているので、軸の曲がりに対しても充分嵌合面が
追随できるようになつている。
他方、一般に、羽根車の出口から吐出された吐
出流体が該羽根車のシユラウド(前板)面に作用
して羽根車を軸方向に押圧する軸スラスト荷重
は、両吸込渦巻ポンプの場合、通常方向が一定し
ないが、本考案では、両吸込羽根車の入口部に形
成されるライナリング部に段差を設けているの
で、上記吐出流体が羽根車のシユラウド部に作用
する受圧面積が、該羽根車の左右両側で変化し、
羽根車に働く軸方向の推力(軸推力)の方向を一
定にすることができる。本考案では、上記軸推力
を軸継手側の方向に働くように設定しているの
で、該軸推力の働く方向と対向するように軸継手
側に設けられたスラスト軸受によつて、上記両吸
込羽根車のスラスト荷重は支持される。
出流体が該羽根車のシユラウド(前板)面に作用
して羽根車を軸方向に押圧する軸スラスト荷重
は、両吸込渦巻ポンプの場合、通常方向が一定し
ないが、本考案では、両吸込羽根車の入口部に形
成されるライナリング部に段差を設けているの
で、上記吐出流体が羽根車のシユラウド部に作用
する受圧面積が、該羽根車の左右両側で変化し、
羽根車に働く軸方向の推力(軸推力)の方向を一
定にすることができる。本考案では、上記軸推力
を軸継手側の方向に働くように設定しているの
で、該軸推力の働く方向と対向するように軸継手
側に設けられたスラスト軸受によつて、上記両吸
込羽根車のスラスト荷重は支持される。
また、軸継手側に装着された上記スラスト軸受
には、自己液潤滑可能なセラミツクス又は超硬材
を使用し、平面からなる摺動面に動圧効果を生じ
させるようにスパイラル状の溝(グルーブ)が形
成されているので、回転に伴い摺動面に動圧効果
によつて生じた液膜を介して、前記スラスト荷重
が支持される。しかも該動圧溝付スラスト軸受
は、実験の効果、軸封機能を有し、通常のグラン
ドパツキンよりも良好なシール性能を示すことが
確認されているので、該部における軸封装置は不
要となる。
には、自己液潤滑可能なセラミツクス又は超硬材
を使用し、平面からなる摺動面に動圧効果を生じ
させるようにスパイラル状の溝(グルーブ)が形
成されているので、回転に伴い摺動面に動圧効果
によつて生じた液膜を介して、前記スラスト荷重
が支持される。しかも該動圧溝付スラスト軸受
は、実験の効果、軸封機能を有し、通常のグラン
ドパツキンよりも良好なシール性能を示すことが
確認されているので、該部における軸封装置は不
要となる。
次に、本考案の実施例を図面と共に説明する。
第1図は、本考案の一実施例を示す両吸込渦巻
ポンプの縦断面図であつて、図中、第4図に記載
した符号と同一の符号は同一ないし同類部分を示
すものとする。
ポンプの縦断面図であつて、図中、第4図に記載
した符号と同一の符号は同一ないし同類部分を示
すものとする。
図において、両吸込羽根車1は主軸3に取付け
られており、該主軸3は、両軸端部においてケー
シング2に取付けられた本出願人の考案に係る自
動調心機能付液中ラジアル軸受(実開昭62−
124320号公報参照)A,Bによつて支持されてお
り、更に、軸継手8側の軸貫通部には、上記ラジ
アル型軸受Bと隣設して自己液潤滑可能な動圧型
スラスト軸受Cが設けられており、これによつて
スラスト荷重が支持されるようになつている。
られており、該主軸3は、両軸端部においてケー
シング2に取付けられた本出願人の考案に係る自
動調心機能付液中ラジアル軸受(実開昭62−
124320号公報参照)A,Bによつて支持されてお
り、更に、軸継手8側の軸貫通部には、上記ラジ
アル型軸受Bと隣設して自己液潤滑可能な動圧型
スラスト軸受Cが設けられており、これによつて
スラスト荷重が支持されるようになつている。
第2図は、上記軸継手側軸受部の詳細を示す断
面図であつて、ラジアル軸受Bと動圧型スラスト
軸受Cが隣接して収納されている。
面図であつて、ラジアル軸受Bと動圧型スラスト
軸受Cが隣接して収納されている。
上記ラジアル軸受Bは、ポンプケーシング2の
端部内側に外側から嵌入された鍔11a付軸受ケ
ース11の内側端部に、内側に球面の嵌合面を持
つ部材12と該球面に嵌合する球面を外側に持つ
部材13とが、回り止めピン14により互いに係
合して取付けられており、該球面部材13に固定
支持された金属ケース15の内側に、窒化珪素
(Si3N4)又は炭化珪素(SiC)等のセラミツクス
又は例えばタングステンカーバイド(WC)等の
超硬材で構成された静止側軸受摺動体16が、焼
嵌め又は接着剤等で固定して取付けられ、該軸受
摺動体16は、主軸3に段部を係止して嵌入固定
されたセラミツクス又は超硬材からなるスリーブ
17に摺動するように構成されている。上記球面
嵌合面を持つ部材12,13は、何れか又は双方
にカーボン等の潤滑剤を含浸した焼結合金やテフ
ロン等を用いることにより、潤滑油中ではなく、
水中での使用においても問題なく使用でき且つ優
れた自動調心機能を有するものである。
端部内側に外側から嵌入された鍔11a付軸受ケ
ース11の内側端部に、内側に球面の嵌合面を持
つ部材12と該球面に嵌合する球面を外側に持つ
部材13とが、回り止めピン14により互いに係
合して取付けられており、該球面部材13に固定
支持された金属ケース15の内側に、窒化珪素
(Si3N4)又は炭化珪素(SiC)等のセラミツクス
又は例えばタングステンカーバイド(WC)等の
超硬材で構成された静止側軸受摺動体16が、焼
嵌め又は接着剤等で固定して取付けられ、該軸受
摺動体16は、主軸3に段部を係止して嵌入固定
されたセラミツクス又は超硬材からなるスリーブ
17に摺動するように構成されている。上記球面
嵌合面を持つ部材12,13は、何れか又は双方
にカーボン等の潤滑剤を含浸した焼結合金やテフ
ロン等を用いることにより、潤滑油中ではなく、
水中での使用においても問題なく使用でき且つ優
れた自動調心機能を有するものである。
一方、上記ラジアル軸受Bに隣設された動圧型
スラスト軸受Cは、軸受摺動体21,22が何れ
もセラミツクス又は超硬材で構成され、一方の軸
受摺動体21は、摺動面が平面で、上記軸スリー
ブ16の一端を係止して主軸3に固定された回転
リング23に焼嵌め又は接着剤等で固定され、他
方の軸受摺動体22は、摺動面に動圧効果を生じ
させるスパイラル溝を有しており、固定リング2
4に焼嵌め又は接着剤等で固定されている。該固
定リング24は、球面の嵌合面を持ち互いに摺接
している両部材25,26の一方の部材25に固
着され、他方の部材26は、金属ケース27の内
面段部27aによつて軸方向に係止して固定され
ており、該金属ケース27は、リング状部材28
を介して前記軸受ケース11の鍔部11aと共に
ポンプケーシング2に固着されている。図中、2
9は固定リング24の回転を止めるため金属ケー
ス27に固定されたセツトビス、30はOリング
である。
スラスト軸受Cは、軸受摺動体21,22が何れ
もセラミツクス又は超硬材で構成され、一方の軸
受摺動体21は、摺動面が平面で、上記軸スリー
ブ16の一端を係止して主軸3に固定された回転
リング23に焼嵌め又は接着剤等で固定され、他
方の軸受摺動体22は、摺動面に動圧効果を生じ
させるスパイラル溝を有しており、固定リング2
4に焼嵌め又は接着剤等で固定されている。該固
定リング24は、球面の嵌合面を持ち互いに摺接
している両部材25,26の一方の部材25に固
着され、他方の部材26は、金属ケース27の内
面段部27aによつて軸方向に係止して固定され
ており、該金属ケース27は、リング状部材28
を介して前記軸受ケース11の鍔部11aと共に
ポンプケーシング2に固着されている。図中、2
9は固定リング24の回転を止めるため金属ケー
ス27に固定されたセツトビス、30はOリング
である。
上記した動圧溝付スラスト軸受Cは、実験の結
果、軸封機能を有しており、通常のグランドパツ
キンよりも良好なシール性能を示すことが確認さ
れている。また、上記球面の嵌合面を持つ両部材
25,26は、何れか又は双方にカーボン等の潤
滑剤を含浸した焼結合金やテフロン(登録商標)
等を用いることにより、潤滑油中ではなく、水中
での使用においても問題なく使用でき、且つ優れ
た自動調心機能を有するものである。従つて、ポ
ンプ運転中、主軸3の撓みにも両軸受摺動体2
1,22の摺動面が良好に追随することができ
る。
果、軸封機能を有しており、通常のグランドパツ
キンよりも良好なシール性能を示すことが確認さ
れている。また、上記球面の嵌合面を持つ両部材
25,26は、何れか又は双方にカーボン等の潤
滑剤を含浸した焼結合金やテフロン(登録商標)
等を用いることにより、潤滑油中ではなく、水中
での使用においても問題なく使用でき、且つ優れ
た自動調心機能を有するものである。従つて、ポ
ンプ運転中、主軸3の撓みにも両軸受摺動体2
1,22の摺動面が良好に追随することができ
る。
上記第2図におけるラジアル軸受Bと同様の構
造のラジアル軸受Aが、主軸3の反軸継手側(図
で左側)端部に取付けられ、端部を盲フランジ1
8によつて完全にシールされている。
造のラジアル軸受Aが、主軸3の反軸継手側(図
で左側)端部に取付けられ、端部を盲フランジ1
8によつて完全にシールされている。
第3図は、第1図に示す両吸込羽根車1の要部
を拡大して示す断面図(作用説明図)である。図
において、両吸込羽根車1の両側の入口部のライ
ナリング部に、左右両側で異なつた内径D1,D2
を有する段差1a,1bが形成されており、これ
により、ポンプ運転時、羽根車出口より吐出され
た吐出流体が両側のシユラウド(前板)面に矢印
のように作用して生じさせる軸推力に変化を与
え、図で大きな矢印で示す右方向、つまり軸継手
8側に向かう軸推力が大きくなるように、左側の
ライナリング部1aの段差を大きくして構成され
ている。
を拡大して示す断面図(作用説明図)である。図
において、両吸込羽根車1の両側の入口部のライ
ナリング部に、左右両側で異なつた内径D1,D2
を有する段差1a,1bが形成されており、これ
により、ポンプ運転時、羽根車出口より吐出され
た吐出流体が両側のシユラウド(前板)面に矢印
のように作用して生じさせる軸推力に変化を与
え、図で大きな矢印で示す右方向、つまり軸継手
8側に向かう軸推力が大きくなるように、左側の
ライナリング部1aの段差を大きくして構成され
ている。
上記の構成により、羽根車1の両側シユラウド
に作用する右向き推力(次式の左辺)及び左向き
推力(次式の右辺)は、次の不等式 π/4(D3 2−D1 2H>π/4(D3 2−D2 2)H (ここでD3は羽根車の外径、Hは吐出圧力を
示す。)に示すようになり、両吸込羽根車1は、
図の大きな矢印に示すように右向き(軸継手側)
の推力(スラスト)を受け、該推力は、軸継手側
軸貫通部に設けられた前記動圧溝付スラスト軸受
Cによつて支持される。
に作用する右向き推力(次式の左辺)及び左向き
推力(次式の右辺)は、次の不等式 π/4(D3 2−D1 2H>π/4(D3 2−D2 2)H (ここでD3は羽根車の外径、Hは吐出圧力を
示す。)に示すようになり、両吸込羽根車1は、
図の大きな矢印に示すように右向き(軸継手側)
の推力(スラスト)を受け、該推力は、軸継手側
軸貫通部に設けられた前記動圧溝付スラスト軸受
Cによつて支持される。
この実施例によれば、ラジアル軸受A,B及び
スラスト軸受Cの各軸受が何れもポンプケーシン
グに内蔵されるので外部軸受によつて支持された
従来のものに比べて軸受スパンがそれだけ短くな
つて小形化でき、また自己液潤滑運転ができるの
で軸受の潤滑油交換等の保守作業がなくなり、反
軸継手側及び軸継手側の両軸封装置が不要となる
ので、部品点数を減らすことができ、保守作業も
容易になる。
スラスト軸受Cの各軸受が何れもポンプケーシン
グに内蔵されるので外部軸受によつて支持された
従来のものに比べて軸受スパンがそれだけ短くな
つて小形化でき、また自己液潤滑運転ができるの
で軸受の潤滑油交換等の保守作業がなくなり、反
軸継手側及び軸継手側の両軸封装置が不要となる
ので、部品点数を減らすことができ、保守作業も
容易になる。
また、上記ラジアル軸受A,B及びスラスト軸
受Cは何れも自動調心機能を備えているので、主
軸3の曲がりに対しても、充分嵌合面が追随で
き、軸受特性が低下しない。
受Cは何れも自動調心機能を備えているので、主
軸3の曲がりに対しても、充分嵌合面が追随で
き、軸受特性が低下しない。
また、両吸込羽根車1の両側のライナリングに
段差1a,1bを設けて該羽根車1による軸推力
を一方向に限定させたことにより、該軸推力を軸
継手側に設けた1個のスラスト軸受Cのみで支持
させることができるようになつたので、軸受装置
がそれだけ小型化でき、据付スペースも小さくて
済む。しかも該スラスト軸受Cを動圧溝付スラス
ト軸受で構成したことにより、前記のように該継
手側においても軸封装置が不要となる。
段差1a,1bを設けて該羽根車1による軸推力
を一方向に限定させたことにより、該軸推力を軸
継手側に設けた1個のスラスト軸受Cのみで支持
させることができるようになつたので、軸受装置
がそれだけ小型化でき、据付スペースも小さくて
済む。しかも該スラスト軸受Cを動圧溝付スラス
ト軸受で構成したことにより、前記のように該継
手側においても軸封装置が不要となる。
以上説明したように、本考案によれば、両吸込
渦巻ポンプの両軸端部に取付けられる自動調心機
能付軸受を、セラミツクス又は超硬合金又はそれ
らの組合せ材料で構成し、また羽根車のライナリ
ング部に段差を設けて該羽根車にかかるスラスト
荷重を一定方向にし、該スラスト荷重を、軸継手
側の軸貫通部に設けた自己液潤滑可能な動圧溝付
スラスト軸受によつて受けるようにし、且つ該ス
ラスト軸受で軸封装置を兼用させるようにしたこ
とにより、次のような効果が奏される。
渦巻ポンプの両軸端部に取付けられる自動調心機
能付軸受を、セラミツクス又は超硬合金又はそれ
らの組合せ材料で構成し、また羽根車のライナリ
ング部に段差を設けて該羽根車にかかるスラスト
荷重を一定方向にし、該スラスト荷重を、軸継手
側の軸貫通部に設けた自己液潤滑可能な動圧溝付
スラスト軸受によつて受けるようにし、且つ該ス
ラスト軸受で軸封装置を兼用させるようにしたこ
とにより、次のような効果が奏される。
(i) 両吸込羽根車の軸推力をライナリング部の段
差によつて一方向に限定させたことにより、該
軸推力を軸継手側の1個のスラスト軸受のみで
支持させることができる。このようにして、ラ
ジアル軸受及びスラスト軸受の各軸受を何れも
ポンプケーシングに内蔵させることができるの
で、外部軸受によつて支持された従来のものに
比べて軸受スパンがそれだけ短くなつて小形化
でき、ポンプ主軸径も細くすることができ、据
付面積も小さくて済む。
差によつて一方向に限定させたことにより、該
軸推力を軸継手側の1個のスラスト軸受のみで
支持させることができる。このようにして、ラ
ジアル軸受及びスラスト軸受の各軸受を何れも
ポンプケーシングに内蔵させることができるの
で、外部軸受によつて支持された従来のものに
比べて軸受スパンがそれだけ短くなつて小形化
でき、ポンプ主軸径も細くすることができ、据
付面積も小さくて済む。
(ii) 軸受材料を前記のように構成しているので、
超動時の無潤滑運転及びポンプ取扱液による自
己液潤滑運転が可能となり、そのため油又はグ
リース潤滑の外部軸受に比べて軸受の保守作業
が不要となる。
超動時の無潤滑運転及びポンプ取扱液による自
己液潤滑運転が可能となり、そのため油又はグ
リース潤滑の外部軸受に比べて軸受の保守作業
が不要となる。
(iii) 油やグリースの管理が不要となり、また軸封
装置が不要となるため、無保守(ノーメンテナ
ンス)が可能となる。
装置が不要となるため、無保守(ノーメンテナ
ンス)が可能となる。
第1図は本考案の一実施例を示す軸受装置を備
えた両吸込渦巻ポンプの縦断面図、第2図は第1
図の要部拡大断面図、第3図は羽根車の要部作用
説明図、第4図は従来例を示す縦断面図である。 1……羽根車、2……ポンプケーシング、3…
…ポンプ主軸、12,13……球面嵌合面を持つ
部材、16……軸受摺動体、17……軸スリー
ブ、21,22……軸受摺動体、25,26……
球面嵌合面を持つ部材、A,B……ラジアル軸
受、C……スラスト軸受。
えた両吸込渦巻ポンプの縦断面図、第2図は第1
図の要部拡大断面図、第3図は羽根車の要部作用
説明図、第4図は従来例を示す縦断面図である。 1……羽根車、2……ポンプケーシング、3…
…ポンプ主軸、12,13……球面嵌合面を持つ
部材、16……軸受摺動体、17……軸スリー
ブ、21,22……軸受摺動体、25,26……
球面嵌合面を持つ部材、A,B……ラジアル軸
受、C……スラスト軸受。
Claims (1)
- 両側に吸込口を有する羽根車を備えた両吸込渦
巻ポンプにおいて、自己液潤滑可能なセラミツク
ス又は超硬合金又はそれらの組合せ材料によつて
軸受摺動体を構成した自動調心機能付液中ラジア
ル軸受を、両吸込渦巻ポンプケーシングの両軸端
部に取付け、また羽根車のライナリング部に段差
を設けて、該羽根車にかかるスラスト荷重を一定
方向にし、該一定方向のスラスト荷重を、軸継手
側の軸貫通部に設けた自己液潤滑可能な動圧溝付
スラスト軸受によつて受けるようにし、且つ該ス
ラスト軸受で軸封装置を兼用させるようにしたこ
とを特徴とする両吸込渦巻ポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10957088U JPH0521676Y2 (ja) | 1988-08-23 | 1988-08-23 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10957088U JPH0521676Y2 (ja) | 1988-08-23 | 1988-08-23 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0231398U JPH0231398U (ja) | 1990-02-27 |
JPH0521676Y2 true JPH0521676Y2 (ja) | 1993-06-03 |
Family
ID=31345935
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10957088U Expired - Lifetime JPH0521676Y2 (ja) | 1988-08-23 | 1988-08-23 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0521676Y2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5204801B2 (ja) * | 2010-04-14 | 2013-06-05 | 株式会社酉島製作所 | 両吸込横軸ポンプ |
JP5351818B2 (ja) * | 2010-04-15 | 2013-11-27 | 株式会社酉島製作所 | 横軸ポンプ |
JP5318254B2 (ja) * | 2012-06-14 | 2013-10-16 | 株式会社酉島製作所 | 横軸ポンプ |
-
1988
- 1988-08-23 JP JP10957088U patent/JPH0521676Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0231398U (ja) | 1990-02-27 |
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