JP5204801B2 - 両吸込横軸ポンプ - Google Patents

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Description

本発明は、両吸込横軸ポンプに関する。
特許文献1に開示された多段横軸ポンプでは、吐出する圧力水を利用した静圧軸受によって主軸のラジアル荷重を支持している。
両吸込横軸ポンプや、セルフバランス型(主軸の左右で羽根車の個数と向きが対称)の多段横軸ポンプは、羽根車の配置が左右対称性を有するので理論的には主軸にスラスト荷重は作用しない。実際、設計点(通常は最高効率点又はその付近)での運転の場合、両吸込横軸ポンプの主軸に作用するスラスト荷重は極めて小さい。しかし、例えば両吸込横軸ポンプの場合、締切点付近を含む小流量領域では、羽根車の左右の吸込口で吸い込まれる流量が時間的に不均一になるために時間的に変動する差圧が生じ、この差圧によって大きさと向きが時間的に変動するスラスト荷重(動的スラスト荷重)が発生する。セルフバランス型の多段横軸ポンプの場合も同様に、小流量領域では主軸に動的スラスト荷重が作用する。
特許文献1に開示されたものを含め、静圧軸受により主軸のラジアル荷重を支持する構成を有する既存の横軸ポンプは、羽根車の配置が左右対称性を有するにもかかわらず発生する小流量域での動的スラスト荷重の抑制を考慮していない。
特開平10−89283号公報
本発明は、静圧軸受によりラジアル荷重を支持する構成の両吸込横軸ポンプにおいて、締切点付近を含む小流量領域で主軸に作用する動的スラスト荷重を効果的に抑制することを課題とする。
本発明は、両吸込横軸ポンプであって、主軸に取り付けられた両吸込型の羽根車が収容されたケーシングと、前記ケーシング内の前記主軸の駆動側に配置されて前記主軸のラジアル荷重を支持する駆動側静圧軸受と、前記ケーシング内の前記主軸の反駆動側に配置されて前記主軸のラジアル荷重を支持する反駆動側静圧軸受と、前記羽根車の吐出口から吐出される圧力水を前記駆動側静圧軸受と前記反駆動側静圧軸受に供給する圧力水供給路と、
前記ケーシング内の静水圧による付勢力で前記主軸を前記反駆動側に向けて付勢する付勢手段とを備え、前記圧力水供給路は前記圧力水を前記主軸の前記反駆動側の端面に供給し、前記付勢手段は、前記駆動側静圧軸受と前記羽根車の前記駆動側の吸込口との間の位置で前記主軸に取り付けられ、駆動側の面が前記駆動側静圧軸受を通過後の前記圧力水の静水圧を受圧する一方、反駆動側の面が前記吸込口の静水圧を受圧する受圧ディスクである、両吸込横軸ポンプを提供する。
付勢手段が主軸を反駆動側に向けて付勢するので、実質的に時間的に変動しない反駆動側に向いた静的スラスト荷重が主軸に作用する。この静的スラスト荷重によって締切点を含む小流量域における動的スラスト荷重を効果的に抑制できる。
前記圧力水供給路は前記圧力水を前記主軸の前記反駆動側の端面に供給する。この構成により、ラジアル荷重だけでなくスラスト荷重も静水圧により支持できる。
記圧力水供給路は前記羽根車の吐出口から前記駆動側静圧軸受に供給される前記圧力水の流量を調整する調整弁を備えることが好ましい。この構成によれば、調整弁により受圧ディスクの駆動側の面に作用する静水圧を調整し、それよって受圧ディスクが主軸を反駆動側に向けて付勢する付勢力を調整できる。
前記圧力水供給路に介設されて前記圧力水から異物を除去する異物除去手段をさらに備えることが好ましい。この構成によれば、羽根車から吐出される圧力水(ポンプ揚液)にスラリー等の異物が混入しても、異物除去手段によって異物が除去された後の圧力水が駆動側及び反駆動側静圧軸受に供給される。その結果、摩耗を防止でき、高い信頼性を持って動的スラスト荷重を抑制できる。異物が除去された圧力水を静圧軸受に供給できるため、静圧軸受の軸受材料としてセラミックに限らず、樹脂、又はゴムを使用できる。
本発明によれば、静圧軸受によりラジアル荷重を支持する構成の両吸込横軸ポンプにおいて、ケーシング内の静水圧による付勢力で主軸を反駆動側に向けて付勢する付勢手段を設けている。この付勢手段で主軸に対して実質的に時間的に変動しない反駆動側に向いた静的スラストを作用させることで、締切点付近を含む小流量領域で主軸に作用する動的スラスト荷重を効果的に抑制できる。
本発明の実施形態に係る両吸込横軸ポンプの断面図。 図1の部分IIの拡大図。 図1の部分IIIの拡大図。 受圧ディスク付近の拡大図。 図1の矢印Vから見た拡大図。 施形態に係る両吸込横軸ポンプにおける圧力水の循環経路を示す模式図。 本発明の参考例に係る両吸込横軸ポンプの断面図。 図7の部分VIIIの拡大図。 図7の部分IXの拡大図。 図7の部分Xの拡大図。 参考例に係る両吸込横軸ポンプにおける圧力水の循環経路を示す模式図。
(実施形態)
図1から図6は本発明の実施形態に係る両吸込横軸ポンプ1を示す(以下、単にポンプ1という)。ポンプ1の主軸2は水平方向に延びており、主軸2に取り付けられた両吸込型の羽根車3はケーシング4内に収容されている。主軸2の図において右側は図示しない原動機に連結される駆動側2aで、図において左側が反駆動側2bである。主軸2の駆動側2aはケーシング4を貫通しているが、反駆動側2bの端部はケーシング4に収容されている。ケーシング4には主軸2が貫通する部分に軸封装置5が取り付けられている。具体的には、ケーシング4の外面に固定されたカバー6に軸封装置5が固定されている。また、ケーシング4内には、後に詳述するように主軸2のラジアル荷重を支持する静圧軸受8,9が収容されている。
羽根車3が収容されているケーシング4内には、吸込側渦巻室11A,11Bと吐出側渦巻室12とが設けられている。羽根車3の後述する吸込口20A,20Bは吸込側渦巻室11A,11Bに開口し、羽根車3の後述する吐出口21は吐出側渦巻室14に開口している。駆動側2aに連結された原動機により回転駆動される主軸2と共に羽根車3が回転し、ケーシング4に設けられた吸込口(図示せず)から吸込側渦巻室11A,11Bに流入した水(他の液体でもよい)は、吸込口20A,20Bから羽根車3に吸い込まれ、吐出口21から吐出側渦巻室12へ吐出され、ケーシング4に設けられた吐出口(図示せず)から流出する。
羽根車3は、主軸2に取り付けられたボス部15と、ボス部15の両側に配置された概ね円形の側板16A,16Bを備える。ボス部15と側板16A,16Bの間には複数の羽根17が設けられている。各側板16A,16Bは両端開口の筒状の口金部18A,18Bを備える。本実施形態では口金部18A,18Bの幅(図10の符号t1参照)は同一である。ケーシング4の口金部18A,18Bの周囲を囲む部分にはウエアリング19A,19Bが装着されている。口金部18A,18Bで囲まれた部分は羽根17の入口に臨んでおり、羽根車3の吸込口20A,20Bとして機能する。一方、羽根17の出口が位置する側板16A,16Bの外周側が羽根車3の吐出口21として機能する。
ケーシング4には、羽根車3よりも駆動側2aで主軸2のラジアル荷重を支持する静圧軸受8と、羽根車3よりも反駆動側2bで主軸2のラジアル荷重を支持する静圧軸受9が配置されている。
図2に最も明瞭に示すように、駆動側2aの静圧軸受8は、軸封装置5に隣接する位置でケーシング4に固定された概ね円筒状のホルダ24を備える。このホルダ24に軸受体26が保持されている。軸受体26は概ね円筒状で例えばセラミックスのように摺動性、耐磨耗性、耐食性等を有する材料からなる。ホルダ24と軸受体26の図において左端側に部分的な切り込みを設けることで圧力水室28が形成されている。この圧力水室28は、ケーシング4に形成された供給ポート29Aに連通している。また、圧力水室28は軸受体26の内周面と主軸2の外周面との間の微小な隙間に連通している。さらに、圧力水室28は後述する受圧ディスク43とシート部材41を介して吸込側渦巻室11Aと連通している。一方、ホルダ24の図において右端側には漏れ抑制のためのフローティングリング32が保持されている。
ケーシング4の静圧軸受8と羽根車3の吸込口20Aとの間の位置、より具体的には静圧軸受8に対して羽根車3側に隣接する位置には、シート部材41が取り付けられている。図2及び図4を参照すると、シート部材41は全体として両端開口の円筒状であり主軸2が貫通している。また、シート部材41の図におい左端側には拡径された鍔状部41aが設けられている。鍔状部41aの端面には円環状の窪み41bが形成されている。シート部材41と内周面と主軸2との間には隙間42が形成されている。この隙間42により前述した圧力水室28と鍔状部41aの端面(窪み41b)とが互いに連通している。
図2及び図4を参照すると、主軸2にはシート部材41と対向する位置に受圧ディスク43が固定されている。本実施形態における受圧ディスク43は、主軸2に対してキー止めで固定されたベース部材44と、このベース部材44のシート部材41と対向する面に固定されたディスク本体45とを備える。ディスク本体45は例えばセラミックスのように摺動性、耐磨耗性、耐食性等を有する材料からなる。ディスク本体45の外径はシート部材41の鍔状部41aの窪み41bの外径よりも小さく設定しており、ディスク本体45は厚み方向に部分的に窪み41b内に進入可能である。
図3に最も明瞭に示すように、反駆動側2bの静圧軸受9は主軸2の反駆動側2bの端部付近でケーシング4に固定された概ね筒状のホルダ25と、このホルダ25で保持されたセラミックス等からなる軸受体27とを備える。静圧軸受9の反駆動側2bの端部から主軸2が僅かに突出してる。そして、主軸2の反駆動側2bの端面2cと対向するように、ケーシング4にスラストプレート47が固定されている。具体的は、スラストプレート47はカバー7に固定されており、カバー7がケーシング4の外面に固定されている。スラストプレート47は例えばセラミックスのように摺動性、耐磨耗性、耐食性等を有する材料からなる。スラストプレート47には貫通穴47aが形成されている。貫通穴47aはケーシング4に形成された供給ポート29に連通している。
図1及び図6を参照すると、羽根車3の吐出口21から吐出される圧力水を静圧軸受8,9に供給するための供給管路(圧力供給路)51が設けられている。本実施形態における供給管路51は、一端がケーシング4内の吐出側渦巻室12に接続された主管路52と、この主管路52の他端から分岐する駆動側管路53及び反駆動側管路54を備える。駆動側管路53は駆動側2aの静圧軸受8用の供給ポート29Aに接続されている。反駆動側管路54は反駆動側2bの静圧軸受9用の供給ポート29Bに接続されている。
主管路52には圧力水から異物を除去するためのストレーナ55が介設されている。ストレーナ55に代えて例えばサイクロンセパレータのような他の異物除去手段を主管路52に介設してもよい。ストレーナ55やサイクロンセパレータで異物が除去された圧力水を静圧軸受に供給できるため、静圧軸受8,9の軸受材料としてセラミックに限らず、樹脂、又はゴムを使用できる。
駆動側管路53には、吐出側渦巻室12から静圧軸受8に供給される圧力水の流量を手動調整するための調整弁56Aが介設されている。同様に、反駆動側管路54には、吐出側渦巻室12から静圧軸受9に供給される圧力水の流量を手動調整するための調整弁56Bが介設されている。
図1及び図6を参照すると、主軸2の駆動側2aが貫通しているカバー6には戻しポート30が形成されており、この戻しポート30はカバー6内の軸封装置5が配置された空間と連通している。戻しポート30には戻り管路58の一端が接続されている。戻り管路58の他端はケーシング4内の吸込側渦巻室11Aに接続されている。
原動機により回転駆動される主軸2と共に羽根車3が回転すると、羽根車3の吐出口21から吐出側渦巻室12に圧力水が吐出され、この圧力水は主管路52から駆動側管路53と供給ポート29Aを介して圧力水室28(図2)に供給される。また、圧力水室28から静圧軸受8の軸受体24の内周と主軸2の外周との間の摺動面間へ圧力水が強制的に供給され、それによって主軸2のラジアル荷重が支持される。摺動面間に供給された後に軸封装置5側に流出した圧力水は、戻り管路58を介して吸込側渦巻室11Aに流入し、羽根車3の吸込口20Aに戻る。
羽根車3の吐出口21から吐出側渦巻室12に吐出された圧力水は、主管路52から反駆動側管路54、供給ポート29、及び貫通穴47aを介して主軸2の反駆動側2bの端面2cとスラストプレート47の間の空間(図3)に供給される。また、主軸2の端面2cとスラストプレート47の間の空間から静圧軸受9の軸受体27の内周と主軸2の外周との間の摺動面間へ圧力水が強制的に供給され、主軸2のラジアル荷重が支持される。摺動面間を通過した圧力水は、吸込側渦巻室11Bに流入して羽根車3の吸込口20Bに戻る。
図2、図4、及び図6を参照すると、圧力水室28に供給された圧力水が、シート部材41の内周と主軸2の外周の隙間42、受圧ディスク43のディスク本体45とシート部材41の窪み41bにより構成される空間59、及びシート部材41の端面と受圧ディスク43のベース部材44の間の隙間60を通って吸込側渦巻室11Aに流入する。従って、受圧ディスク43の駆動側2aの面(ディスク本体45のシート部材41との対向面)には、羽根車3の吐出圧と対応する圧力水室28における圧力水の圧力(静圧)Pdと吸込側渦巻室11A内の圧力(静圧)Psの間の圧力P1が作用する(Pd>P1>Ps)。一方、受圧ディスク43の反駆動側2bの面(ベース部材44のディスク本体とは反対側の面)には、吸込側渦巻室11A内の圧力Psが作用する。そのため、圧力P1と圧力Psの差圧に相当する反駆動側2bに向いた付勢力(図において左向きの付勢力)F1が主軸2に作用する。
締切点付近を含む小流量領域では、羽根車3の図において左右の吸込口20A,20Bで吸い込まれる流量が時間的に不均一になるために時間的に変動する差圧が生じ、この差圧によって大きさと向きが時間的に変動する動的スラスト荷重が発生する。しかし、前述のように、受圧ディスク43の図において左右に作用する圧力の差圧による反駆動側2bに向いた付勢力F1が生じ、この付勢力F1は実質的に時間的に変動しない反駆動側に向いた静的スラスト荷重として主軸2に作用する。この静的スラスト荷重によって締切点を含む小流量域における動的スラスト荷重を効果的に抑制できる。
前述のように反駆動側管路54の圧力水が主軸2の反駆動側2bの端面2cとスラストプレート47の間の空間(図3)に供給される。つまり、主軸2の端面2cとスラストプレート47との間の摺動面間にも圧力水が強制的に供給され、摺動面間に潤滑水膜が形成される。その結果、前述した主軸2に作用する静的スラスト荷重(付勢力F1)が支持される。具体的には、主軸2の反駆動側2bの端面2cには反駆動側管路54からの供給される圧力水の圧力(静圧)P1’と主軸2の端面2cの面積A2の積に相当する駆動側2aに向いて実質的に時間的に変動しない付勢力(図において右向きの付勢力)F2が主軸2に作用する。そして、この付勢力F2によって主軸2に作用する静的スラスト荷重が支持される。
駆動側管路53の調整弁56Aの開度を上げて圧力水の流量を増加させると、受圧ディスク43の駆動側2aの面に作用する圧力P1が増加する。逆に、調整弁56Aの開度を下げて圧力水の水量を減少させると、受圧ディスク43の駆動側2aの面に作用する圧力P1が減少する。このように調整弁56Aで受圧ディスク43の駆動側2aの面に作用する圧力P1を調整することで、受圧ディスク43が主軸2を反駆動側2bに向けて付勢する付勢力F1を調整できる。同様に、反駆動側管路54の調整弁56Bにより主軸2の端面2cに作用する圧力P1’を調整することで、主軸2に対する駆動側2aに向いた付勢力F2を調整できる。そして、調整弁56A,56Bにより付勢力F1,F2を調整することでケーシング4に対する主軸2のスラスト方向の位置を調整できる。図5に示すように、駆動側2aのカバー6には主軸2のスラスト方向に延びるゲージ61が取り付けられている。このゲージ61を参照することで主軸2のスラスト方向の位置の変化を把握し易くなり、調整弁56A,56Bの操作よる主軸2のスラスト方向の位置調整が容易になる。
羽根車3から吐出される圧力水(ポンプ揚液)にスラリー等の異物が混入しても、主管路52に介設したストレーナ55で異物が除去された後の圧力水が静圧軸受8,9に供給される。その結果、静圧軸受8,9の軸受体26,27、受圧ディスク43のディスク本体45、及びスラストプレート47の摩耗を防止できる。従って、本実施形態のポンプ1、ラジアル荷重やスラスト荷重の支持の信頼性や、受圧ディスク43の付勢力による動的スラスト荷重の抑制の信頼性が高い。ストレーナ55で異物が除去された圧力水を静圧軸受に供給できるため、静圧軸受8,9の軸受材料としてセラミックに限らず、樹脂、又はゴムを使用できる。
参考例
図7から図11は本発明の参考例に係るポンプ1を示す。図8及び図10に最も明瞭に示すように、本参考例のポンプ1は実施形態における受圧ディスク43(例えば図2参照)は備えていない。小流量領域で主軸に作用する動的スラスト荷重を抑制するための付勢力F2(静的スラスト荷重)は、羽根車3の口金部18A,18Bの構造により得られる。具体的には、図10に示すように、反駆動側2bの口金部18Bの外周に一定幅の調整リング65を取り付けている。従って、反駆動側2bの口金部18Bの幅は、口金部18B自体の幅t1と調整リング65の幅Δtを加えた幅となり、駆動側2aの口金部18Aの幅t1よりも大きくなる。また、反駆動側2bのウエアリング19Bの幅は、調整リング65の幅Δtに相当する分だけ駆動側2aのウエアリング19Aよりも小さく設定している。
口金部18A,18Bは図において左右の面で作用する圧力が異なる。具体的には、口金部18A,18Bの外側の面には吸込側渦巻室11A,11Bの圧力Psが作用する一方、内側には圧力Psと羽根車3の吐出口21の圧力Pdとの間の圧力Piが作用する(Pi>Ps)。従って、駆動側2aの口金部18Aには圧力Pi,Pdの差圧に口金部18Aの幅t1を乗じた値に相当する駆動側2a向き(図において右向き)の力faが作用し、反駆動側2bの口金部18Bには圧力Pi,Pdの差圧に口金部18Bと調整リング65の幅t1+Δtを乗じた間に相当する反駆動側2b向き(図において左向き)の力fbがする。力fbは力faよりも大きく、両者の差に相当する反駆動側2bに向いた付勢力F1(=fb−fa)が主軸2に作用する。この付勢力F1は実質的に時間的に変動しない反駆動側に向いた静的スラスト荷重として主軸2に作用し、小流量域における動的スラスト荷重を抑制する。
参考例のその他の構成及び作用は実施形態と同様であるので、同一の要素には同一の符号を付して説明を省略する。
1 両吸込横軸ポンプ
2 主軸
2a 駆動側
2b 反駆動側
2c 端面
3 羽根車
4 ケーシング
5 軸封装置
6,7 カバー
8,9 静圧軸受
11A,11B 吸込側渦巻室
12 吐出側渦巻室
15 ボス部
16A,16B 側板
17 羽根
18A,18B 口金部
19A,19B ウエアリング
20A,20B 吸込口
21 吐出口
24,25 ホルダ
26,27 軸受体
28 圧力水室
29A,29B 供給ポート
30 戻しポート
32 フローティングリング
41 シート部材
41a 鍔状部
41b 窪み
42 隙間
43 受圧ディスク
44 ベース部材
45 ディスク本体
47 スラストプレート
47a 貫通穴
51 供給管路
52 主管路
53 駆動側管路
54 反駆動側管路
55 ストレーナ
56A,56B 調整弁
58 戻り管路
59 空間
60 隙間
61 ゲージ
65 調整リング

Claims (3)

  1. 両吸込横軸ポンプであって、
    主軸に取り付けられた両吸込型の羽根車が収容されたケーシングと、
    前記ケーシング内の前記主軸の駆動側に配置されて前記主軸のラジアル荷重を支持する駆動側静圧軸受と、
    前記ケーシング内の前記主軸の反駆動側に配置されて前記主軸のラジアル荷重を支持する反駆動側静圧軸受と、
    前記羽根車の吐出口から吐出される圧力水を前記駆動側静圧軸受と前記反駆動側静圧軸受に供給する圧力水供給路と、
    前記ケーシング内の静水圧による付勢力で前記主軸を前記反駆動側に向けて付勢する付勢手段と
    を備え
    前記圧力水供給路は前記圧力水を前記主軸の前記反駆動側の端面に供給し、
    前記付勢手段は、前記駆動側静圧軸受と前記羽根車の前記駆動側の吸込口との間の位置で前記主軸に取り付けられ、駆動側の面が前記駆動側静圧軸受を通過後の前記圧力水の静水圧を受圧する一方、反駆動側の面が前記吸込口の静水圧を受圧する受圧ディスクである、両吸込横軸ポンプ。
  2. 前記圧力水供給路は前記羽根車の吐出口から前記駆動側静圧軸受に供給される前記圧力水の流量を調整する調整弁を備える、請求項に記載の両吸込横軸ポンプ。
  3. 前記圧力水供給路に介設されて前記圧力水から異物を除去する異物除去手段をさらに備える、請求項1又は請求項2に記載の両吸込横軸ポンプ。
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