JPH118255A - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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JPH118255A
JPH118255A JP17900897A JP17900897A JPH118255A JP H118255 A JPH118255 A JP H118255A JP 17900897 A JP17900897 A JP 17900897A JP 17900897 A JP17900897 A JP 17900897A JP H118255 A JPH118255 A JP H118255A
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JP
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heat treatment
electrode
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active layer
semiconductor device
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JP17900897A
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Hiroshi Kinoshita
浩史 木下
Kazuhiro Yoshida
和広 吉田
Teiji Yamamoto
悌二 山本
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プラズマ処理により形成された高抵抗層を有
するGaAsMESFET等の半導体装置において、素
子特性を安定化する。 【解決手段】 能動層2の上にソース電極3とドレイン
電極4を形成した後、ソース電極3とドレイン電極4の
中間において能動層2にRIE装置によりプラズマ処理
を施して高抵抗層7を形成する。この高抵抗層7の上に
ゲート電極を形成した後、処理温度300℃、10時間
の条件で加熱処理し、プラズマ処理により形成された高
抵抗層7を安定化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体装置の製造方
法に関する。特に、本発明は、GaAsMESFETの
ようなショットキーゲート型電界効果トランジスタやシ
ョットキーバリアダイオードのようなショットキー接合
型ダイオード等の、能動層とショットキー接合をなす電
極を有する半導体装置の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、GaAsショットキーゲート型
電界効果トランジスタ(以下、GaAsMESFETと
記す)やGaAsショットキーバリアダイオードは、そ
の優れた高周波特性(高速性)により、高周波増幅装置
等の高周波帯の高出力用半導体装置として使用されてい
る。
【0003】しかしながら、GaAsMESFETに
は、GaAs基板に設けられた能動層の表面に高密度の
表面欠陥準位が存在していたり、ショットキー電極直下
の能動層に電界集中が生じていたりするため、これらの
影響によりドレイン耐圧やゲート耐圧が低いという問題
がある。特に、高出力用GaAsMESFETにとって
は、ドレイン耐圧やゲート耐圧を向上させることは、G
aAsMESFETの飽和出力電力と信頼性の向上のた
めなどに必要不可欠となっている。
【0004】そこで従来より、耐圧性を向上させるため
の方法として、高出力用GaAsMESFETでは、L
DD(Lightly Doped Drain)構造や多段リセス構造が
提案されており、ショットキーバリアダイオードでは、
ガードリングの形成等の方法が提案されており、さらに
は、トンネル現象の抑制、障壁高さの改善、リーク電流
の低減などの方法も検討され実施されている。
【0005】さらに、本発明の出願人は、特開平8−9
7238号公報に開示されているように、プラズマ処理
によりGaAsMESFETの耐圧性を向上させる方法
を提案している。これは次のような工程によりGaAs
MESFETを製造するものである。例えば、図9
(a)に示すように、半絶縁性GaAs基板21の上部
に能動層22を形成した後、能動層22の上にソース電
極23及びドレイン電極24を形成し、熱処理して合金
化する。ついで、図9(b)に示すように、ソース電極
23及びドレイン電極24を覆うレジスト膜25a,2
5Bに窓26を開口し、この窓26を通してGaAs基
板21にプラズマ処理を行なって高抵抗層27を形成す
る。この後、必要に応じ、高抵抗層27の一部をリセス
エッチングし、続けてGaAs基板21を6N−HCl
(6規定の塩酸)に1分間浸漬して高抵抗層27の表面
に形成された酸化膜を除去した後、図9(c)に示すよ
うに窓26を通してリセス28内にTi/Pt/Au等
からなる金属を蒸着させ、図9(d)に示すようにレジ
スト膜25a,25bを剥離させてリセス28内にショ
ットキー電極29を形成する。
【0006】GaAsMESFET等のゲート耐圧(ソ
ース・ゲート間耐圧、ドレイン・ゲート間耐圧)の向上
には、ゲート電極付近の電界集中の緩和が有効であり、
その手法としては、従来よりリセス構造やLDD構造な
どが行われていたが、このプラズマ処理法も、それらと
同様、ゲート電極付近の電界集中を緩和する手法のーつ
である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、特開平8−9
7238号公報に開示されている方法では、使用条件に
よって、GaAsMESFETの特性に経時変化が起き
るという問題があった。図10は、雰囲気温度125
℃、ゲート電極に印加する逆バイアス電圧VGS=−9V
という条件下において測定された、プラズマ処理を施し
たGaAsMESFETとプラズマ処理を施していない
GaAsMESFETの各特性変化を示す図であって、
横軸はストレス印加時間(経過時間)を表わし、縦軸は
ピンチオフ電圧VGS(OFF)の変化率を示している。
プラズマ処理を施すと、ゲート耐圧等は向上するが、図
10に示されているように、プラズマ処理を施さない場
合と比較すると、大きな経時変化を示している。これ
は、プラズマ処理により形成された高低抗層が準安定状
態であり、外部からのエネルギーにより電子の捕獲準位
が変動することに起因するものと考えられる。
【0008】このような経時変化があると、GaAsM
ESFETの特性が安定せず、信頼性が低下し、特に、
GaAsMESFETの製造工程における特性検査が困
難になる。
【0009】本発明は叙上の従来例の欠点に鑑みてなさ
れたものであり、その目的とするところは、プラズマ処
理により形成された高抵抗層を有するMESFETやシ
ョットキーバリアダイオード等の半導体装置において、
素子特性の安定化を実現することにある。
【0010】
【発明の開示】本発明による半導体装置の製造方法は、
化合物半導体基板上部に形成された能動層とショットキ
ー接合をなすショットキー電極を有する半導体装置にお
いて、前記能動層のショットキー電極が形成された領域
及びその近傍のうち少なくとも一部に、プラズマ処理に
よって高抵抗層を形成し、当該プラズマ処理後に安定化
処理を施すことを特徴としている。
【0011】本発明によれば、ショットキー電極が形成
された領域及びその近傍のうち少なくとも一部におい
て、能動層にプラズマ処理によって高抵抗層を形成して
いるので、半導体装置の耐圧性を向上させることができ
る。しかも、プラズマ処理を行った後、安定化処理を施
しているので、プラズマ処理を行った後の素子特性の経
時的な変化も抑制することができ、素子特性を安定させ
ることができる。特に、素子特性が安定することによっ
て半導体装置の製造工程における特性検査の検査精度も
向上する。
【0012】前記安定化処理としては、処理温度400
℃以下、処理時間7秒以上で熱処理を行なえばよい。特
に好ましくは、処理温度290〜400℃、処理時間7
秒〜24時間の範囲で熱処理を行えばよい。例えば、熱
処理温度290℃では、24時間以上の熱処理を行えば
よく、熱処理温度400℃では、7秒以上の熱処理を行
えばよい。ここで、熱処理温度を290℃よりも低くす
ると、熱処理時間が24時間から急激に長くなるので、
実用性に問題が生じ、また、熱処理温度を400℃より
も高くすると、オーミック電極等の劣化が生じるので、
処理温度は290〜400℃が好ましい。そして、この
処理温度に対応する処理時間は7秒〜24時間となる。
【0013】本発明は、特に、能動層の上にショットキ
ー電極とオーミツク電極を形成された電界効果型のトラ
ンジスタ素子の製造方法に適用することができる。電界
効果型のトランジスタ素子の場合には、プラズマ処理を
施すことによってゲート耐圧やドレイン耐圧を向上させ
ることができ、さらに、安定化処理によってゲート耐圧
やドレイン耐圧等の特性を安定させることができる。
【0014】また、電界効果型トランジスタ素子のショ
ットキー電極とオーミック電極間に逆方向電界が生じる
ように0V以上でショットキー障壁が破壊に至らない電
圧を印加した状態では、安定化処理は、処理温度100
〜400℃、処理時間7秒〜24時間の範囲で熱処理す
ればよい。
【0015】このように、電界効果型トランジスタ素子
のショットキー電極とオーミック電極間に逆方向電界が
生じるように0V以上でショットキー障壁が破壊に至ら
ない電圧を印加した状態で安定化処理を行えば、低い熱
処理温度で短時間の熱処理を施すことにより、素子特性
の経時的変化を抑制することができる。例えば、10V
の逆方向電圧を印加した状態では、100℃、5分の熱
処理で足りる。従って、半導体装置に熱的損傷を与える
恐れを小さくできる。
【0016】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)図1(a)〜(d)は本発明の一実
施形態によるGaAsMESFETの製造工程を示す概
略断面図である。図1(a)〜(d)に従って、この製
造工程を説明すると、まず、GaAsウエハ(半絶縁性
GaAs基板)1の上部に、イオン注入法もしくはMB
E法等により能動層2を形成する。次に、フォトリソグ
ラフィ法等により能動層2の上にレジスト膜(図示せ
ず)をパターニングした後、Au−Ge/Ni系の金属
を蒸着しリフトオフして能動層2上にソース電極3及び
ドレイン電極4を形成し、ソース電極3及びドレイン電
極4を熱処理して合金化する(図1(a))。
【0017】つぎに、GaAsウエハ1、ソース電極3
及びドレイン電極4を覆うようにしてレジスト膜5を塗
布、焼付けした後、フォトリソグラフィ法によりレジス
ト膜5にゲート電極形成用のパターン窓6を開口する
(図1(b))。
【0018】ついで、ゲート電極形成用のパターン窓6
を通して所定条件でプラズマ処理を行って能動層2に高
抵抗層7を形成する(図1(c))。このプラズマ処理
は、RIE(Reactive Ion Etching)装置により、例え
ば、ガス種(プラズマ源):O2、RFバイアス:40
W、ガス流量:50sccm、ガス圧100mTorr等の条件
で実施する。
【0019】この後、レジスト膜5の上からゲート金属
を蒸着させ、レジスト膜5を剥離することによってリフ
トオフ法で高抵抗層7の上にゲート電極8を形成する
(図1(d))。ついで、処理温度300℃、10時間
の条件でGaAsウエハ1を加熱処理し、プラズマ処理
により形成された高抵抗層7を安定化する。
【0020】上記製造工程のように、能動層2にプラズ
マ処理を施すことによってゲート電極8の付近における
電界集中を緩和し、GaAsMESFETのゲート耐圧
を向上させることができるが、プラズマ処理により作ら
れた高抵抗層7は、外部からのエネルギーに対して安定
でない。しかし、プラズマ処理を施した部分に熱処理を
行うことにより、高抵抗層7を安定化層に変化させるこ
とができる。熱処理により安定化された高抵抗層7は、
外部からのエネルギーに対して安定であり、また高抵抗
の特徴は残っているため、GaAsMESFETのゲー
ト耐圧の向上効果をもたらす。
【0021】(サンプル測定)能動層にプラズマ処理し
て高抵抗層を形成されたGaAsMESFETのサンプ
ルに対して、熱処理温度300℃で、0時間、2時間、
5時間、10時間及び20時間の熱処理を施した後、こ
れら5種類のサンプルの、雰囲気温度125℃、逆バイ
アス電圧VGS=−9Vのストレス条件下におけるピンチ
オフ電圧VGS(OFF)の経時的変化を測定した。この
結果を図2に示す。図2の横軸はストレス印加時間(経
過時間)を表わし、縦軸はピンチオフ電圧VGS(OF
F)の変化率を示している。
【0022】図2によれば、熱処理温度が300℃で
は、10時間以上の熱処理を施すことによって、GaA
sMESFETの特性が安定化されることが分かる。
【0023】また、GaAsMESFETの特性を安定
化させるために必要な熱処理時間(特性安定化時間)
は、熱処理温度T[゜K]によって変化すると考えられ
るが、この特性安定化時間と熱処理温度Tとの関係を測
定した結果を図3に示す。図3によれば、熱処理温度T
と特性安定化時間との関係は、対数関数で表わされ、熱
処理温度Tが低くなると、特性安定化時間(熱処理時
間)は急激に長くなる。例えば、熱処理温度290℃で
特性安定化時間は24時間、270℃で242時間、2
50℃で2440時間となり、290℃よりも低い熱処
理温度では処理時間が長くなり過ぎて実用性がない。ま
た、熱処理温度が400℃よりも高くなると、ソース電
極やドレイン電極等の劣化が起こるので、400℃より
も高い温度での熱処理も好ましくない。従って、プラズ
マ処理後の安定化処理の温度は、290℃以上400℃
以下が好ましく、これに対応する熱処理時間は7秒〜2
4時間となる。
【0024】また、図4はプラズマ処理を施していない
GaAsMESFETのゲート・ソース間耐圧BVGS
測定した結果を示し、図5はプラズマ処理後さらに安定
化処理を施されたGaAsMESFETのゲート・ソー
ス間耐圧BVGSを測定した結果を示しており、いずれも
横軸はゲート・ソース間耐圧BVGSを表わし、縦軸は当
該耐圧のサンプル個数を表わしている。図4のプラズマ
処理を施していないGaAsMESFETでは、ゲート
・ソース間耐圧BVGSは、平均値Avg=−8.8V、分
散値(ばらつき)2σ=6.2Vとなっている。図5の
プラズマ処理後さらに安定化処理を施されたGaAsM
ESFETでは、ゲート・ソース間耐圧BVGSは、平均
値Avg=−11.9V、分散値2σ=1.1Vとなってい
る。図4と図5の比較から分かるように、安定化のため
の熱処理を施してもプラズマ処理によって得られた高抵
抗層の特徴は損われておらず、プラズマ処理を施してい
ないサンプルと比較して、ゲート耐圧の向上および均一
性が実現されている。
【0025】(第2の実施形態)図6(a)〜(d)は
本発明の別な実施形態によるGaAsMESFETの製
造工程を示す概略断面図である。この製造工程において
は、能動層2が形成されたGaAsウエハ1の上にソー
ス電極3とドレイン電極4を形成した(図6(a))
後、ソース電極3及びドレイン電極4の上からGaAs
ウエハ1の上にレジスト膜11を形成し、フォトリソグ
ラフィ法によって当該レジスト膜11にプラズマ処理用
のパターン窓12を開口し、このパターン窓12を通し
て所定条件で能動層2にプラズマ処理を行って高抵抗層
7を形成する(図6(b))。このプラズマ処理もRI
E装置によって実施し、その処理条件は、例えばガス
種:O2、RFバイアス:40W、ガス流量:50scc
m、ガス圧:100mTorr等とする。
【0026】ついで、このレジスト膜11を剥離した
後、新たなレジスト膜13をGaAsウエハ1の上に形
成し、フォトリソグラフィ法によって当該レジスト膜1
3にゲート電極形成用のパターン窓14を開口する(図
6(c))。このパターン窓14は、プラズマ処理によ
る高抵抗層7から少しずれた位置に開口される。そし
て、このパターン窓14を通して蒸着によりGaAsウ
エハ1の上にゲート金属を蒸着させ、レジスト膜13を
剥離することによってリフトオフ法によりゲート電極8
を形成する(図6(d))。
【0027】この後、プラズマ処理により形成された高
抵抗層7を、処理温度300℃、10時間の条件で熱処
理して高抵抗層7を安定化させる。
【0028】この実施形態では、ソース電極3とドレイ
ン電極4の中間に設けられているゲート電極8よりも少
しドレイン電極4側へ偏らせて高抵抗層7を形成してい
る。それによって、プラズマ処理後の熱処理を行う領域
を、耐圧が特に要求されるドレイン電極4側でのみ行う
ことにより、ソース抵抗の増大を招くことなくドレイン
耐圧の向上を行えるという効果を付加することができ
る。
【0029】(第3の実施形態)図7(a)〜(e)は
本発明のさらに別な実施形態によるGaAsMESFE
Tの製造工程を示す概略断面図である。この製造工程に
あっては、まず、GaAsウエハ1の上部に、イオン注
入法もしくはMBE法等により能動層2を形成する。次
に、フォトリソグラフィ法等により能動層2の上にレジ
スト膜(図示せず)をパターニングした後、Au−Ge
/Ni系の金属を蒸着しリフトオフして能動層2上にソ
ース電極3及びドレイン電極4を形成し、ソース電極3
及びドレイン電極4を熱処理して合金化する(図7
(a))。
【0030】つぎに、GaAsウエハ1、ソース電極3
及びドレイン電極4を覆うようにしてレジスト膜5を塗
布、焼付けした後、フォトリソグラフィ法によりレジス
ト膜5にゲート電極形成用のパターン窓6を開口する
(図7(b))。
【0031】ついで、ゲート電極形成用のパターン窓6
を通して所定条件でプラズマを打ち込み、能動層2にプ
ラズマ処理を行って高抵抗層7を形成する(図7
(c))。このプラズマ処理は、RIE(Reactive Ion
Etching)装置により、例えば、ガス種(プラズマ
源):O2、RFバイアス:40W、ガス流量:50scc
m、ガス圧100mTorr等の条件で実施する。
【0032】ついで、レジスト膜5の上からゲート金属
を蒸着させ、レジスト膜5を剥離することによってリフ
トオフ法で高抵抗層7の上にゲート電極8を形成する
(図7(d))。
【0033】この後、ゲート電極8とソース電極3及び
ドレイン電極4との間に逆方向バイアス電圧VGS(=V
GD<0)を印加した状態で、プラズマ処理により形成さ
れた高抵抗層7の安定化処理を行う(図7(e))。
【0034】(サンプル測定)プラズマ処理を行っただ
けのGaAsMESFETのサンプルと、プラズマ処理
後さらに逆方向バイアス電圧VGS=−10Vを印加しな
がら100℃で5分間の熱処理を行ったGaAsMES
FETのサンプルを準備し、両サンプルの、雰囲気温度
125℃、逆バイアス電圧VGS=−9Vのストレス条件
下におけるピンチオフ電圧VGS(OFF)の経時的変化
を測定した。この結果を図8に示す。図8の横軸はスト
レス印加時間(経過時間)を表わし、縦軸はピンチオフ
電圧VGS(OFF)の変化率を示している。
【0035】図8から分かるように、熱処理(安定化処
理)を行うことによって特性が極めて安定化される。し
かも、逆方向バイアス電圧VGSを印加することにより、
第1の実施形態の場合と比べて低い熱処理温度で、しか
も短い処理時間で特性を安定させられることも分かる。
【0036】上記のサンプル測定値より逆方向バイアス
電圧VGSの大きさ(絶対値)を小さくすれば、熱処理温
度が高くなり、処理時間も長くなるので、熱処理条件と
しては、逆方向バイアス電圧VGS=−0〜−10V、熱
処理温度100〜350℃、熱処理時間5分〜24時間
が好ましい。ここで、熱処理温度の上限を350℃とし
たのは、これ以上の温度ではソース電極やドレイン電極
が劣化する恐れがあり、熱処理時間の上限を24時間と
したのは、これ以上長時間になると実用性に欠けるから
である。
【0037】なお、上記実施形態においては、GaAs
MESFETの場合について説明したが、ショットキー
バリアダイオード等に本発明を適用しても同様な効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)〜(d)は本発明の一実施形態によるG
aAsMESFETの製造工程を示す概略断面図であ
る。
【図2】プラズマ処理後の安定化のための熱処理時間を
変化させたGaAsMESFETのサンプルにおけるピ
ンチオフ電圧の経時的な変化を示す図である。
【図3】安定化のための熱処理温度と特性安定化時間
(要処理時間)との関係を示す図である。
【図4】プラズマ処理を施していないサンプルにおける
ゲート・ソース間耐圧の分布を示す図である。
【図5】プラズマ処理後さらに安定化処理を施されたサ
ンプルにおけるゲート・ソース間耐圧の分布を示す図で
ある。
【図6】(a)〜(d)は本発明の別な実施形態による
GaAsMESFETの製造工程を示す概略断面図であ
る。
【図7】(a)〜(e)は本発明のさらに別な実施形態
によるGaAsMESFETの製造工程を示す概略断面
図である。
【図8】プラズマ処理後に安定化のための熱処理を施し
たサンプルと、プラズマ処理のみのサンプルにおけるピ
ンチオフ電圧の経時的な変化を示す図である。
【図9】(a)〜(d)は従来におけるGaMESFE
Tの製造工程を説明する概略断面図である。
【図10】プラズマ処理を施したGaMESFETとプ
ラズマ処理を施していないGaAsMESFETのピン
チオフ電圧の経時的な変化を示す図である。
【符号の説明】
2 能動層 3 ソース電極 4 ドレイン電極 7 高抵抗層 8 ゲート電極

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 化合物半導体基板上部に形成された能動
    層とショットキー接合をなすショットキー電極を有する
    半導体装置において、 前記能動層のショットキー電極が形成された領域及びそ
    の近傍のうち少なくとも一部に、プラズマ処理によって
    高抵抗層を形成し、当該プラズマ処理後に安定化処理を
    施すことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記半導体装置は、能動層の上にショッ
    トキー電極とオーミツク電極を形成された電界効果型の
    トランジスタ素子であることを特徴とする、請求項1に
    記載の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記安定化処理は、処理温度400℃以
    下、処理時間7秒以上で熱処理するものであることを特
    徴とする、請求項1に記載の半導体装置の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記安定化処理は、処理温度290〜4
    00℃、処理時間7秒〜24時間の範囲で熱処理するも
    のであることを特徴とする、請求項1に記載の半導体装
    置の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記安定化処理は、前記ショットキー電
    極と前記オーミック電極間に逆方向電界が生じるように
    0V以上でショットキー障壁が破壊に至らない電圧を印
    加した状態で、処理温度100〜400℃、処理時間7
    秒〜24時間の範囲で熱処理するものであることを特徴
    とする、請求項2に記載の半導体装置の製造方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2018220741A1 (ja) * 2017-05-31 2018-12-06 三菱電機株式会社 半導体装置の製造方法

Cited By (2)

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WO2018220741A1 (ja) * 2017-05-31 2018-12-06 三菱電機株式会社 半導体装置の製造方法
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