JPH1182375A - 圧縮機回転軸の軸封装置 - Google Patents

圧縮機回転軸の軸封装置

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JPH1182375A
JPH1182375A JP24954997A JP24954997A JPH1182375A JP H1182375 A JPH1182375 A JP H1182375A JP 24954997 A JP24954997 A JP 24954997A JP 24954997 A JP24954997 A JP 24954997A JP H1182375 A JPH1182375 A JP H1182375A
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JP
Japan
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labyrinth packing
port
shaft
compressor
exhaust port
Prior art date
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Pending
Application number
JP24954997A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoto Yonemura
直人 米村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Heavy Industries Ltd filed Critical Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)
  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 遠心圧縮機の回転軸軸封装置における「プロ
セスガスの吹き抜け」を防止する。 【解決手段】 軸封装置を、内側,中間,大気側の3つ
のラビリンスパッキン4,17,6で形成し、中間ラビリ
ンスパッキン17に中間ポート10を形成して内側および中
間のラビリンスパッキン4,17間に形成した排気ポート
7の容積を拡大することで、羽根車11の背面からリーク
して排気ポート7に流入したガスをさらに中間ポート10
で減圧することにより、プロセスガスが大気側へ流出す
るいわゆる「プロセスガスの吹き抜け]を防止できるよ
うにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軸封装置に関し、
特に塩素ガスのような毒性の強いガスを対象とした遠心
圧縮機に好適な軸封装置に関する。
【0002】
【従来の技術】上述のような遠心圧縮機の軸封装置とし
て、従来、図2に示すような構成のものが知られてい
る。すなわち、図2において符号1は先端部に羽根車11
を取り付けられた回転軸を示しており、この回転軸1の
軸封部材が、回転軸1の軸方向に互いに間隔をあけて配
設されるとともに、ラビリンスパッキン取付け部材16に
取り付けられた内側ラビリンスパッキン4,中間ラビリ
ンスパッキン17および大気側ラビリンスパッキン6の3
つのラビリンスパッキンで構成されている。ラビリンス
パッキン取付け部材16は、回転軸1を取り囲んで配設さ
れたシールハウジング部3に取り付けられており、中間
ラビリンスパッキン17と大気側ラビリンスパッキン6と
の間に給気ポート8が形成されるとともにこの給気ポー
ト8からパージガス(ドライN2)15が供給されるよう
になっている。そしてこのパージガス15の圧力は、中間
ラビリンスパッキン17と内側ラビリンスパッキン4との
間に形成された排気ポート7の圧力より微少だけ高くな
るようにコントロールされている。
【0003】なお、図2中の符号13はシールハウジング
部3に形成されて給気ポート8に連通する給気孔を、符
号12はシールハウジング部3に形成されて排気ポート7
に連通する排気孔をそれぞれ示しており、この排気孔12
は圧縮機の吸入側11aに連通している。また符号14aは
羽根車11の背面からリークしてくるプロセスガスを吸気
側に戻す排気管を、符号15aはパージガス15の供給管を
それぞれ示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
な従来の軸封装置では、圧縮機の吸入側11aの圧力が高
圧となった場合、排気ポート7と圧縮機の吸入側の差圧
が大きくなるため、羽根車11の背面からリークしてくる
プロセスガス(矢印A)が内側ラビリンスパッキン4か
らリークし、排気ポート7での動圧が低下せず、中間ラ
ビリンスパッキン17を通過して給気ポート8までリーク
して、大気へリーク(矢印H)するという「プロセスガ
スの吹き抜け」という問題点がある。点線矢印Gは大気
側へ流出したパージガスを示している。
【0005】この問題点に対しては、内側ラビリンスパ
ッキン4の段数を増やしたり、あるいは給気孔13からの
パージガス15の給気圧力を高くしたりすることで、プロ
セスガスの吹き抜けを防ぐことができるが、前者(内側
ラビリンスパッキン4の段数を増やす方法)では、内側
ラビリンスパッキンの段数が増えるため、回転軸1のオ
ーバーハング部の軸長が長くなり、回転軸の安定性に問
題が生じる。
【0006】また、後者(パージガスの給気圧力を高め
る方法)では、過大な量のパージガスを必要とするとい
う問題点が生じる。
【0007】本発明はこれらの問題点の解決をはかろう
とするもので、内側ラビリンスパッキンの段数を増やし
たり、あるいはパージガスの給気圧力を高めたりしない
で、プロセスガスの吹き抜けを防止できるようにした圧
縮機回転軸の軸封装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧縮機の回転
軸の軸封部材と、同軸封部材を取付けられるシールハウ
ジング部とをそなえた軸封装置において、上記軸封部材
を、上記回転軸の軸方向に互いに間隔をあけて取り付け
られた内側ラビリンスパッキン,中間ラビリンスパッキ
ンおよび大気側ラビリンスパッキンの3つのラビリンス
パッキンで構成し、上記の中間ラビリンスパッキンと大
気側ラビリンスパッキンとの間に形成された給気ポート
にパージガスを供給すべく上記シールハウジング部に形
成されたパージガスの給気孔と、上記の中間ラビリンス
パッキンと内側ラビリンスパッキンとの間に形成された
排気ポートを介して洩れガスを上記圧縮機の吸入側に戻
すべく上記シールハウジング部に形成された排気孔とを
設け、上記給気孔における上記パージガスの圧力を上記
排気孔における洩れガスの圧力よりも微少だけ高くなる
ように制御し、上記の排気ポートと中間ラビリンスパッ
キンとの間に中間ポートを設け、同中間ポートと上記排
気ポートとを上記シールハウジング部において連通する
ように構成して課題解決の手段としている。
【0009】プロセスガスが高圧である場合、排気ポー
トでのプロセスガスの動圧が低下されないと、「プロセ
スガスの吹き抜け」が発生するが、本発明では、排気ポ
ートと中間ラビリンスパッキンとの間に排気ポートに連
通する中間ポートを設け、排気ポート全体の容積を広げ
たことにより、排気ポートでのプロセスガスの動圧を低
下させるとともに、この中間ポートまで流れ込んだプロ
セスガスを、圧縮機の吸入側に戻すようにしたため、こ
れにより給気孔および大気側へのプロセスガスの吹き抜
けを防止することができる。
【0010】そして上述の構成により、内側ラビリンス
パッキンの段数を増やす必要がなくなり、回転軸のオー
バーハング部の軸長を長くしなくてすむため、従来の回
転軸と同様の安定性を保持することが可能となる。
【0011】さらに、給気孔から供給されるパージガス
(ドライN2)についても、従来の給気圧力と同等の圧
力でよいので、パージガス(ドライN2)の過大な量の
給気の必要性を回避することが可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面により本発明の一実施
形態としての圧縮機回転軸の軸封装置について説明する
と、図1はその要部の側断面図である。なお図1中図2
と同じ符号はほぼ同一の部材を示している。
【0013】この実施形態の圧縮機回転軸の軸封装置
も、遠心圧縮機の回転軸1の軸封部材として、回転軸1
の軸方向に互いに間隔をあけて配設されるとともに、ラ
ビリンスパッキン取付け部材16に取り付けられた内側ラ
ビリンスパッキン4,中間ラビリンスパッキン17および
大気側ラビリンスパッキン6の3つのラビリンスパッキ
ンで構成されている。
【0014】ラビリンスパッキン取付け部材16は、回転
軸1を取り囲んで配設されたシールハウジング部に取り
付けられており、中間ラビリンスパッキン17と大気側ラ
ビリンスパッキン6との間に給気ポート8が形成され、
この給気ポート8に、給気孔13を介してパージガス(ド
ライN2)15が供給されるようになっている。さらに内
側ラビリンスパッキン4と中間ラビリンスパッキン17と
の間に、排気孔12に連通する排気ポート7が形成されて
いて、パージガス15の圧力は排気ポート7の圧力よりも
微少だけ高くなるようにコントロールされている。
【0015】排気ポート7はシールハウジング部3に形
成された排気孔12を介して圧縮機の吸入側11aに連通し
ている。排気ポート7の容積を拡大するために、中間ラ
ビリンスパッキン17に中間ポート9が設けられている。
【0016】この中間ポート9は回転軸1の全周に対向
するように形成されており、中間ポート9と排気ポート
7とを仕切るためのシールフィン5が中間ポート9と排
気ポート7との間に設けられている。さらに、排気ポー
ト7と中間ポート9とを連通するための連絡孔10がシー
ルハウジング部3に形成されている。
【0017】上述の構成により、羽根車11の背面からリ
ークしてくるプロセスガス(矢印A)は内側ラビリンス
パッキン4を通り(矢印B)、排気ポート7で減圧さ
れ、管路14aを経て吸入側(プロセスライン)11aへ排
気14として戻る(矢印C)。
【0018】また、中間ラビリンスパッキン17を吹き抜
けようとしたプロセスガスは、中間ラビリンスパッキン
17によって阻止されて中間ポート9に流入し(矢印
D)、ここでさらに減圧されて、連絡孔10を介しプロセ
スラインに戻る(矢印E)。
【0019】このことにより、リークしたプロセスガス
は完全にプロセスラインに戻され、大気への吹き抜けを
防止することができる。
【0020】パージガス(ドライN2)15はパージガス
の給気ポート8から供給される。その供給圧力は排気ポ
ート7よりもわずかに高くなるように制御されているた
め、その一部が中間ラビリンスパッキン17側に流れる
(点線矢印F)。その結果、プロセスガスが大気側へリ
ークすることを完全に遮断することができる。点線矢印
Gは大気側へ流出したパージガスを示している。
【0021】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の圧縮機回
転軸の軸封装置によれば次のような効果が得られる。 (1) プロセスガスが高圧である場合、排気ポートでのプ
ロセスガスの動圧が低下されないと、「プロセスガスの
吹き抜け」が発生するが、本発明では、排気ポートと中
間ラビリンスパッキンとの間に排気ポートに連通する中
間ポートを設け、排気ポート全体の容積を広げたことに
より、排気ポートでのプロセスガスの動圧を低下させる
とともに、この中間ポートまで流れ込んだプロセスガス
を、圧縮機の吸入側に戻すことができ、これにより給気
孔および大気側へのプロセスガスの吹き抜けを防止する
ことができる。 (2) 上記(1)により、内側ラビリンスパッキンの段数を
増やす必要がなくなり、回転軸のオーバーハング部の軸
長を長くしなくてすむため、従来の回転軸と同様の安定
性を保持することが可能となる。 (3) 給気孔から供給されるパージガス(ドライN2)に
ついても、従来の給気圧力と同等の圧力でよいので、パ
ージガス(ドライN2)の過大な量の給気の必要性を回
避することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態としての圧縮機回転軸の軸
封装置の要部を示す側断面図。
【図2】従来の圧縮機回転軸の軸封装置の要部を示す側
断面図。
【符号の説明】
1 回転軸 3 シールハウジング部 4 内側ラビリンスパッキン 5 シールフィン 6 大気側ラビシンスパッキン 7 排気ポート 8 給気ポート 9 中間ポート 10 連絡孔 11 圧縮機の羽根車 11a 圧縮機の吸入側 12 排気孔 13 パージガスの給気孔 14 排気 15 パージガス 16 ラビリンスパッキン取付け部材 17 中間ラビリンスパッキン

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧縮機の回転軸の軸封部材と、同軸封部
    材を取付けられるシールハウジング部とをそなえた軸封
    装置において、 上記軸封部材が、上記回転軸の軸方向に互いに間隔をあ
    けて取り付けられた内側ラビリンスパッキン,中間ラビ
    リンスパッキンおよび大気側ラビリンスパッキンの3つ
    のラビリンスパッキンで構成され、 上記の中間ラビリンスパッキンと大気側ラビリンスパッ
    キンとの間に形成された給気ポートにパージガスを供給
    すべく上記シールハウジング部に形成されたパージガス
    の給気孔と、上記の中間ラビリンスパッキンと内側ラビ
    リンスパッキンとの間に形成された排気ポートを介して
    洩れガスを上記圧縮機の吸入側に戻すべく上記シールハ
    ウジング部に形成された排気孔とをそなえ、 上記給気孔における上記パージガスの圧力が上記排気孔
    における洩れガスの圧力よりも微少だけ高くなるように
    制御され、 上記の排気ポートと中間ラビリンスパッキンとの間に中
    間ポートが設けられ、同中間ポートと上記排気ポートと
    が上記シールハウジング部において連通していることを
    特徴とする、圧縮機回転軸の軸封装置。
JP24954997A 1997-08-29 1997-08-29 圧縮機回転軸の軸封装置 Pending JPH1182375A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN101949386A (zh) * 2010-09-29 2011-01-19 北京化工大学 一种离心压缩机稳定性控制装置
CN105952681A (zh) * 2016-04-29 2016-09-21 沈阳透平机械股份有限公司 压缩机的平衡气腔型轴端密封机构及密封气调控装置
GB2566675A (en) * 2017-09-04 2019-03-27 Cummins Ltd Turbocharger

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Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040428