JPH1181561A - 棟芯垂木と面戸付き棧瓦を利用する耐震棟構造 - Google Patents
棟芯垂木と面戸付き棧瓦を利用する耐震棟構造Info
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- JPH1181561A JPH1181561A JP24573497A JP24573497A JPH1181561A JP H1181561 A JPH1181561 A JP H1181561A JP 24573497 A JP24573497 A JP 24573497A JP 24573497 A JP24573497 A JP 24573497A JP H1181561 A JPH1181561 A JP H1181561A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】従来の構造では、面戸付き棧瓦で耐震棟構造を
構築するためには、好ましい構成例がなかった。従っ
て、簡易でかつ手間が掛からない耐震棟構造又は換気機
能を備えた耐震棟構造の改良が望まれている。尚、文献
上で面戸瓦の棟構造はあるが、本発明の面戸付き棧瓦と
は、相違しており、直ちに採用するには構造上問題があ
る。 【解決手段】本発明は、屋根と面戸付き棧瓦の平板瓦部
に設けた棟支持金具、瓦受け垂木等の棟支持手段で、屋
根の棟に載置したのし瓦、冠瓦等の荷重を担うととも
に、この棟支持手段に設けた棟芯垂木で、当該棟の崩壊
防止を図る棟芯垂木と面戸付き棧瓦を利用する耐震棟構
造である。従って、面戸付き棧瓦に最適で、かつ葺設が
簡便な耐震棟構造を提供できる特徴がある。殊に、棟支
持手段及び棟芯垂木で、荷重と耐震を担うことから、十
分な耐震効果が期待できる。
構築するためには、好ましい構成例がなかった。従っ
て、簡易でかつ手間が掛からない耐震棟構造又は換気機
能を備えた耐震棟構造の改良が望まれている。尚、文献
上で面戸瓦の棟構造はあるが、本発明の面戸付き棧瓦と
は、相違しており、直ちに採用するには構造上問題があ
る。 【解決手段】本発明は、屋根と面戸付き棧瓦の平板瓦部
に設けた棟支持金具、瓦受け垂木等の棟支持手段で、屋
根の棟に載置したのし瓦、冠瓦等の荷重を担うととも
に、この棟支持手段に設けた棟芯垂木で、当該棟の崩壊
防止を図る棟芯垂木と面戸付き棧瓦を利用する耐震棟構
造である。従って、面戸付き棧瓦に最適で、かつ葺設が
簡便な耐震棟構造を提供できる特徴がある。殊に、棟支
持手段及び棟芯垂木で、荷重と耐震を担うことから、十
分な耐震効果が期待できる。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、棟芯垂木と面戸付
き棧瓦を利用する耐震棟構造に関する。
き棧瓦を利用する耐震棟構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の対の面戸付き棧瓦を利用する棟構
造は、図6、図7に示す構成が一般的であったが、換
気、耐震、又は簡略化等の要望によって、各種の棟構造
の考案が提案されている。その中で、面戸付桟瓦を利用
する凹凸片を備えた棟構造としては、実公平2-32729号
の面戸付桟瓦、又は一本構造(一定の長さ寸法を有する
棟方向に長く設けられる構造を云う。)の金具を利用す
る換気装置を備えた棟構造としては、実公昭63-34025号
の屋根棟部の換気装置、実公平2-34332号の水切板の取
り付け構造、等がある。
造は、図6、図7に示す構成が一般的であったが、換
気、耐震、又は簡略化等の要望によって、各種の棟構造
の考案が提案されている。その中で、面戸付桟瓦を利用
する凹凸片を備えた棟構造としては、実公平2-32729号
の面戸付桟瓦、又は一本構造(一定の長さ寸法を有する
棟方向に長く設けられる構造を云う。)の金具を利用す
る換気装置を備えた棟構造としては、実公昭63-34025号
の屋根棟部の換気装置、実公平2-34332号の水切板の取
り付け構造、等がある。
【0003】これらの考案の要旨は、次のようになる。
先ず、実公平2-32729号の面戸付桟瓦は、屋根の棟に対
峙状に面戸付桟瓦を設け、この面戸付桟瓦の平板瓦部に
葺土とのし瓦を多段葺設し、最上ののし瓦に冠瓦を載置
する構成である。また実公昭63-34025号の屋根棟部の換
気装置は、高低のキャップが挿設される換気用金物を屋
根の棟に設け、この換気用金物に面戸瓦を跨設し、その
後多数枚ののし瓦及び冠瓦を葺設する構成である。実公
平2-34332号の水切板の取り付け構造は、対の面戸瓦の
上方に水切板取り付け金具を載置し、この水切板取り付
け金具を被嵌するようにして棟瓦を設ける構成である。
先ず、実公平2-32729号の面戸付桟瓦は、屋根の棟に対
峙状に面戸付桟瓦を設け、この面戸付桟瓦の平板瓦部に
葺土とのし瓦を多段葺設し、最上ののし瓦に冠瓦を載置
する構成である。また実公昭63-34025号の屋根棟部の換
気装置は、高低のキャップが挿設される換気用金物を屋
根の棟に設け、この換気用金物に面戸瓦を跨設し、その
後多数枚ののし瓦及び冠瓦を葺設する構成である。実公
平2-34332号の水切板の取り付け構造は、対の面戸瓦の
上方に水切板取り付け金具を載置し、この水切板取り付
け金具を被嵌するようにして棟瓦を設ける構成である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記実公平2-32729号
は、面戸付桟瓦の好ましい使用例にとどまっており、本
発明が目的とする耐震棟構造又は換気機能を備えた耐震
棟構造には適さないとの指摘が一部であり、その改良が
望まれている。
は、面戸付桟瓦の好ましい使用例にとどまっており、本
発明が目的とする耐震棟構造又は換気機能を備えた耐震
棟構造には適さないとの指摘が一部であり、その改良が
望まれている。
【0005】また前記実公昭63-34025号、実公平2-3433
2号は、面戸瓦及び一本構造の金具を採用する。しか
し、当該面戸瓦といっても、本発明の面戸付き棧瓦と
は、相違しており、この実公昭63-34025号、実公平2-34
332号の考案をそのまま本発明の耐震棟構造に採用する
には構造上問題がある。またこの実公昭63-34025号、実
公平2-34332号の考案は数種の部材でなる一本構造の金
具を使用することから、葺設工事が面倒であり、かつ手
間を要すること、又は部材の管理面においても、前記と
同様な状況となること、等の課題がある。
2号は、面戸瓦及び一本構造の金具を採用する。しか
し、当該面戸瓦といっても、本発明の面戸付き棧瓦と
は、相違しており、この実公昭63-34025号、実公平2-34
332号の考案をそのまま本発明の耐震棟構造に採用する
には構造上問題がある。またこの実公昭63-34025号、実
公平2-34332号の考案は数種の部材でなる一本構造の金
具を使用することから、葺設工事が面倒であり、かつ手
間を要すること、又は部材の管理面においても、前記と
同様な状況となること、等の課題がある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、面戸付き棧瓦
に最適で、かつ葺設が簡便な耐震棟構造を提供すること
を目的とする。
に最適で、かつ葺設が簡便な耐震棟構造を提供すること
を目的とする。
【0007】即ち、請求項1の発明であり、その構成
は、屋根の棟に葺設された対の面戸付き棧瓦の平板瓦部
間に棟芯垂木を設け、この棟芯垂木の上方に葺土を介し
て多数ののし瓦を設け、こののし瓦の上方に冠瓦を載置
してなる耐震棟構造であって、当該耐震棟構造は、前記
屋根と前記平板瓦部に設けた棟支持金具、瓦受け垂木等
の棟支持手段で当該棟の荷重を担うとともに、前記棟芯
垂木で当該棟の崩壊防止を図ることを特徴とする棟芯垂
木と面戸付き棧瓦を利用する耐震棟構造である。
は、屋根の棟に葺設された対の面戸付き棧瓦の平板瓦部
間に棟芯垂木を設け、この棟芯垂木の上方に葺土を介し
て多数ののし瓦を設け、こののし瓦の上方に冠瓦を載置
してなる耐震棟構造であって、当該耐震棟構造は、前記
屋根と前記平板瓦部に設けた棟支持金具、瓦受け垂木等
の棟支持手段で当該棟の荷重を担うとともに、前記棟芯
垂木で当該棟の崩壊防止を図ることを特徴とする棟芯垂
木と面戸付き棧瓦を利用する耐震棟構造である。
【0008】本発明は、面戸付き棧瓦に最適で、かつ換
気機能を備えた耐震棟構造を提供することを目的とす
る。
気機能を備えた耐震棟構造を提供することを目的とす
る。
【0009】即ち、請求項2の発明であって、棟支持手
段は、板材で構成する棟支持金具であって、当該棟支持
金具を、屋根の棟の開口部に跨設して棟換気空間を形成
するとともに、この屋根の面戸付き棧瓦の平板瓦部の間
に組入れて棟換気通路を形成する構成とした棟芯垂木と
面戸付き棧瓦を利用する耐震棟構造である。
段は、板材で構成する棟支持金具であって、当該棟支持
金具を、屋根の棟の開口部に跨設して棟換気空間を形成
するとともに、この屋根の面戸付き棧瓦の平板瓦部の間
に組入れて棟換気通路を形成する構成とした棟芯垂木と
面戸付き棧瓦を利用する耐震棟構造である。
【0010】また本発明は、面戸付き棧瓦に最適で、か
つ簡易な耐震棟構造を提供することを目的とする。
つ簡易な耐震棟構造を提供することを目的とする。
【0011】即ち、請求項3の発明であって、棟支持手
段は、板材で構成する垂木取付金具と、この垂木取付金
具と屋根の棟と面戸付き棧瓦の平板瓦部の間に組入れら
れる対の瓦受け垂木でなる構成の棟芯垂木と面戸付き棧
瓦を利用する耐震棟構造である。
段は、板材で構成する垂木取付金具と、この垂木取付金
具と屋根の棟と面戸付き棧瓦の平板瓦部の間に組入れら
れる対の瓦受け垂木でなる構成の棟芯垂木と面戸付き棧
瓦を利用する耐震棟構造である。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明の耐震棟構造又は換気機能
を備えた耐震棟構造は、屋根の棟に設けた開口部のやや
外方に設置された対の瓦棧に棟支持金具の裾部を釘止等
して設け、かつその立上部の上方の天井部が前記開口部
を跨るように固止する。この棟支持金具の固止により開
口部の上方に棟換気空間Xが形成される。またこの棟支
持金具の両テーパー肩部分に棧瓦上に葺設された面戸付
き棧瓦の平板瓦部をそれぞれ載置して、当該面戸付き棧
瓦の頭部を確実に支持する。またこの面戸付き棧瓦を葺
設することにより、当該面戸付き棧瓦と屋根地の間に棟
換気通路Yが形成されるとともに、当該棟換気通路Yは
棟支持金具の換気口を介して前記棟換気空間Xに連通さ
れる。従って、開口部、棟換気空間X・換気口及び棟換
気通路Yの換気経路が形成される。尚、棟支持金具の平
坦部分には棟芯垂木が載置される。
を備えた耐震棟構造は、屋根の棟に設けた開口部のやや
外方に設置された対の瓦棧に棟支持金具の裾部を釘止等
して設け、かつその立上部の上方の天井部が前記開口部
を跨るように固止する。この棟支持金具の固止により開
口部の上方に棟換気空間Xが形成される。またこの棟支
持金具の両テーパー肩部分に棧瓦上に葺設された面戸付
き棧瓦の平板瓦部をそれぞれ載置して、当該面戸付き棧
瓦の頭部を確実に支持する。またこの面戸付き棧瓦を葺
設することにより、当該面戸付き棧瓦と屋根地の間に棟
換気通路Yが形成されるとともに、当該棟換気通路Yは
棟支持金具の換気口を介して前記棟換気空間Xに連通さ
れる。従って、開口部、棟換気空間X・換気口及び棟換
気通路Yの換気経路が形成される。尚、棟支持金具の平
坦部分には棟芯垂木が載置される。
【0013】以上のように構築された棟基礎の上には、
葺土を介在して半截等ののし瓦が対で順次数段葺設され
る。この際、積層したのし瓦は表裏の凸片の係合関係に
よりズレ防止が図られる。この数段ののし瓦の上には一
体物ののし瓦を介して冠瓦が載置される。その他の葺設
作業は従来とほぼ同様である。尚、以上の葺設及び手順
は一例である(以下、同じ)。また換気口を有さない棟
支持金具を利用する耐震棟構造もできる。
葺土を介在して半截等ののし瓦が対で順次数段葺設され
る。この際、積層したのし瓦は表裏の凸片の係合関係に
よりズレ防止が図られる。この数段ののし瓦の上には一
体物ののし瓦を介して冠瓦が載置される。その他の葺設
作業は従来とほぼ同様である。尚、以上の葺設及び手順
は一例である(以下、同じ)。また換気口を有さない棟
支持金具を利用する耐震棟構造もできる。
【0014】また本発明の面戸付き棧瓦に最適な耐震棟
構造は、屋根の棟(棟の開口部)に垂木取付金具の裾部
を釘止等して設ける。この垂木取付金具には対の瓦受け
垂木を介して面戸付き棧瓦が葺設されるが、当該瓦受け
垂木には面戸付き棧瓦の平板瓦部をそれぞれ載置する。
その後の葺設方法は、前述の例と同様である。尚、瓦受
け垂木に換気口、換気部を設け、換気機能を備えた耐震
棟構造とすることもできる。
構造は、屋根の棟(棟の開口部)に垂木取付金具の裾部
を釘止等して設ける。この垂木取付金具には対の瓦受け
垂木を介して面戸付き棧瓦が葺設されるが、当該瓦受け
垂木には面戸付き棧瓦の平板瓦部をそれぞれ載置する。
その後の葺設方法は、前述の例と同様である。尚、瓦受
け垂木に換気口、換気部を設け、換気機能を備えた耐震
棟構造とすることもできる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照に説明
する。
する。
【0016】(実施例1)図1〜図3の例を説明する。
尚、同じ部材、物品には、同じ番号、名称を使用する。
尚、同じ部材、物品には、同じ番号、名称を使用する。
【0017】1は屋根Rの棟R1に設けた開口部Aのや
や外方に設置された対の瓦棧Bに設けられる棟支持金具
で、この棟支持金具1は、瓦棧Bに設けられる対の裾部
1aと、この裾部1aより立ち上がった対の立上部1b
と、この立上部1b間に設けられたテーパー肩部分11
1cを有する天井部1cとで構成されており、棟R1の
長手方向に向かって適宜の長さを有する。またこの棟支
持金具1の天井部1cの平坦部分112cには棟芯垂木
Cを架承する垂木受け2を有する。この棟支持金具1の
立上部1bには換気口3を有する。尚、垂木受け2、換
気口3を有さない構造もある。また棟支持金具1の寸
法、垂木受け2の個数等は自由である。
や外方に設置された対の瓦棧Bに設けられる棟支持金具
で、この棟支持金具1は、瓦棧Bに設けられる対の裾部
1aと、この裾部1aより立ち上がった対の立上部1b
と、この立上部1b間に設けられたテーパー肩部分11
1cを有する天井部1cとで構成されており、棟R1の
長手方向に向かって適宜の長さを有する。またこの棟支
持金具1の天井部1cの平坦部分112cには棟芯垂木
Cを架承する垂木受け2を有する。この棟支持金具1の
立上部1bには換気口3を有する。尚、垂木受け2、換
気口3を有さない構造もある。また棟支持金具1の寸
法、垂木受け2の個数等は自由である。
【0018】4は面戸付き棧瓦で、4aは面戸付き棧瓦
4の(以下、同じ)瓦本体部、4bは面戸、4cは面戸
4bより水平に延設した平板瓦部を示す。この瓦本体部
4aが棧瓦5に葺設されるとともに、この平板瓦部4c
が棟支持金具1のテーパー肩部分111cに載置される
構成であり、かつ屋根Rの両流れ方向にそれぞれ設けら
れる。
4の(以下、同じ)瓦本体部、4bは面戸、4cは面戸
4bより水平に延設した平板瓦部を示す。この瓦本体部
4aが棧瓦5に葺設されるとともに、この平板瓦部4c
が棟支持金具1のテーパー肩部分111cに載置される
構成であり、かつ屋根Rの両流れ方向にそれぞれ設けら
れる。
【0019】以上の棟支持金具1と面戸付き棧瓦4の関
係を説明すると、当該棟支持金具1は、屋根Rの開口部
Aに跨設することにより、開口部Aの上方に棟換気空間
Xが設けられる。またこの棟支持金具1の両テーパー肩
部分111cに、それぞれ面戸付き棧瓦4の平板瓦部4
cを設けることにより、屋根地R’と面戸付き棧瓦4裏
面の間に棟換気通路Yが設けられる。従って、屋根裏
R”の空気は、開口部Aより棟換気空間Xを経て棟換気
通路Yに達し、その後、面戸付き棧瓦4と棧瓦5又は棧
瓦5と棧瓦5、面戸付き棧瓦4と面戸付き棧瓦4等の葺
設隙間等から排気される。また逆の順序で、外気が屋根
裏R”に導かれる。
係を説明すると、当該棟支持金具1は、屋根Rの開口部
Aに跨設することにより、開口部Aの上方に棟換気空間
Xが設けられる。またこの棟支持金具1の両テーパー肩
部分111cに、それぞれ面戸付き棧瓦4の平板瓦部4
cを設けることにより、屋根地R’と面戸付き棧瓦4裏
面の間に棟換気通路Yが設けられる。従って、屋根裏
R”の空気は、開口部Aより棟換気空間Xを経て棟換気
通路Yに達し、その後、面戸付き棧瓦4と棧瓦5又は棧
瓦5と棧瓦5、面戸付き棧瓦4と面戸付き棧瓦4等の葺
設隙間等から排気される。また逆の順序で、外気が屋根
裏R”に導かれる。
【0020】6は半截のし瓦で、この半截のし瓦6は、
対の面戸付き棧瓦4の平板瓦部4cに葺土7を介在して
それぞれ数段葺設される。尚、この半截のし瓦6には表
裏の凸片6a、6bが設けられており、この表裏の凸片
6a、6bの係合関係によりズレ防止が図られる。尚、
この半截のし瓦6は半截に限定されない。
対の面戸付き棧瓦4の平板瓦部4cに葺土7を介在して
それぞれ数段葺設される。尚、この半截のし瓦6には表
裏の凸片6a、6bが設けられており、この表裏の凸片
6a、6bの係合関係によりズレ防止が図られる。尚、
この半截のし瓦6は半截に限定されない。
【0021】8は一体物ののし瓦で、一体物ののし瓦8
は上段の半截のし瓦6、6間に被嵌される。9はこの一
体物ののし瓦8に載置された冠瓦である。また冠瓦9、
一体物ののし瓦8又は半截のし瓦6等は、従来と同様に
連繋又は釘止め等で固定される。
は上段の半截のし瓦6、6間に被嵌される。9はこの一
体物ののし瓦8に載置された冠瓦である。また冠瓦9、
一体物ののし瓦8又は半截のし瓦6等は、従来と同様に
連繋又は釘止め等で固定される。
【0022】(実施例2)図4、図5の例を説明する。
【0023】10は屋根Rの棟R1に設置された垂木取
付金具で、この垂木取付金具10は、瓦棧Bに設けられ
る対の裾部10aと、この裾部10aより立ち上がった
対の立上部10bと、この立上部10bの上端に設けら
れた垂木受け20、又は前記裾部10aに設けられる対
の止部10dとで構成されている。尚、対の止部10d
を省略することも有る。この垂木取付金具10には瓦受
け垂木11(木製に限定されない。)が設けられる。即
ち、屋根地R’に垂木取付金具10の対の止部10d及
び裾部10aを設け、この対の止部10d及び裾部10
aに、それぞれ瓦受け垂木11を釘止め等により設け
る。そして、この各瓦受け垂木11には、面戸付き棧瓦
4の平板瓦部4cがそれぞれ載置される。また垂木受け
20には、棟芯垂木Cが載置される。尚、瓦受け垂木1
1に換気口(図示せず)等を設ける構造もある。他の構
成は、前記実施例1とほぼ同様である。
付金具で、この垂木取付金具10は、瓦棧Bに設けられ
る対の裾部10aと、この裾部10aより立ち上がった
対の立上部10bと、この立上部10bの上端に設けら
れた垂木受け20、又は前記裾部10aに設けられる対
の止部10dとで構成されている。尚、対の止部10d
を省略することも有る。この垂木取付金具10には瓦受
け垂木11(木製に限定されない。)が設けられる。即
ち、屋根地R’に垂木取付金具10の対の止部10d及
び裾部10aを設け、この対の止部10d及び裾部10
aに、それぞれ瓦受け垂木11を釘止め等により設け
る。そして、この各瓦受け垂木11には、面戸付き棧瓦
4の平板瓦部4cがそれぞれ載置される。また垂木受け
20には、棟芯垂木Cが載置される。尚、瓦受け垂木1
1に換気口(図示せず)等を設ける構造もある。他の構
成は、前記実施例1とほぼ同様である。
【0024】
【発明の効果】請求項1の発明は、屋根と面戸付き棧瓦
の平板瓦部に設けた棟支持金具、瓦受け垂木等の棟支持
手段で、棟ののし瓦、冠瓦等の荷重を担うとともに、こ
の棟支持手段に設けた棟芯垂木で、当該棟の崩壊防止を
図る棟芯垂木と面戸付き棧瓦を利用する耐震棟構造であ
る。従って、面戸付き棧瓦に最適で、かつ葺設が簡便な
耐震棟構造を提供できる特徴がある。殊に、棟支持手段
及び棟芯垂木で、荷重と耐震を担うことから、十分な耐
震効果が期待できる。
の平板瓦部に設けた棟支持金具、瓦受け垂木等の棟支持
手段で、棟ののし瓦、冠瓦等の荷重を担うとともに、こ
の棟支持手段に設けた棟芯垂木で、当該棟の崩壊防止を
図る棟芯垂木と面戸付き棧瓦を利用する耐震棟構造であ
る。従って、面戸付き棧瓦に最適で、かつ葺設が簡便な
耐震棟構造を提供できる特徴がある。殊に、棟支持手段
及び棟芯垂木で、荷重と耐震を担うことから、十分な耐
震効果が期待できる。
【0025】請求項2の発明は、棟支持手段を、板材の
棟支持金具とし、この棟支持金具を、屋根の棟の開口部
に跨設して棟換気空間を形成するとともに、この屋根の
面戸付き棧瓦の平板瓦部の間に組入れて棟換気通路を形
成する構成である。従って、面戸付き棧瓦に最適で、か
つ換気機能を備えた耐震棟構造を提供できる。
棟支持金具とし、この棟支持金具を、屋根の棟の開口部
に跨設して棟換気空間を形成するとともに、この屋根の
面戸付き棧瓦の平板瓦部の間に組入れて棟換気通路を形
成する構成である。従って、面戸付き棧瓦に最適で、か
つ換気機能を備えた耐震棟構造を提供できる。
【0026】請求項3の発明は、棟支持手段を、板材で
構成する垂木取付金具と、この垂木取付金具と屋根の棟
と面戸付き棧瓦の平板瓦部の間に組入れる対の瓦受け垂
木でなる構成である。従って、面戸付き棧瓦に最適で、
かつ耐震棟構造を提供できる。
構成する垂木取付金具と、この垂木取付金具と屋根の棟
と面戸付き棧瓦の平板瓦部の間に組入れる対の瓦受け垂
木でなる構成である。従って、面戸付き棧瓦に最適で、
かつ耐震棟構造を提供できる。
【図1】実施例1を説明する断面図である。
【図2】実施例1の棟支持金具の一部を示す拡大斜視図
である。
である。
【図3】面戸付き棧瓦の一例を示す斜視図である。
【図4】実施例2を説明する断面図である。
【図5】実施例2の垂木取付金具の一部を示す拡大斜視
図である。
図である。
【図6】従来例の一例を示す断面図である。
【図7】従来例の他の一例を示す断面図である。
1 棟支持金具 1a 裾部 1b 立上部 1c 天井部 111c テーパー肩部分 112c 平坦部分 2 垂木受け 3 換気口 4 面戸付き棧瓦 4a 瓦本体部 4b 面戸 4c 平板瓦部 5 棧瓦 6 半截のし瓦 6a 表の凸片 6b 裏の凸片 7 葺土 8 一体物ののし瓦 9 冠瓦 10 垂木取付金具 10a 裾部 10b 立上部 10d 止部 11 瓦受け垂木 20 垂木受け A 開口部 B 瓦棧 C 棟芯垂木 R 屋根 R’ 屋根地 R” 屋根裏 R1 棟 X 棟換気空間 Y 棟換気通路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年10月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0017
【補正方法】変更
【補正内容】
【0017】1は屋根Rの棟R1に設けた開口部Aのや
や外方に設けられる棟支持金具で、この棟支持金具1
は、瓦棧Bに設けられる対の裾部1aと、この裾部1a
より立ち上がった対の立上部1bと、この立上部1b間
に設けられたテーパー肩部分111cを有する天井部1
cとで構成されており、棟R1の長手方向に向かって適
宜の長さを有する。またこの棟支持金具1の天井部1c
の平坦部分112cには棟芯垂木Cを架承する垂木受け
2を有する。この棟支持金具1の立上部1bには換気口
3を有する。尚、垂木受け2、換気口3を有さない構造
もある。また棟支持金具1の寸法、垂木受け2の個数等
は自由である。
や外方に設けられる棟支持金具で、この棟支持金具1
は、瓦棧Bに設けられる対の裾部1aと、この裾部1a
より立ち上がった対の立上部1bと、この立上部1b間
に設けられたテーパー肩部分111cを有する天井部1
cとで構成されており、棟R1の長手方向に向かって適
宜の長さを有する。またこの棟支持金具1の天井部1c
の平坦部分112cには棟芯垂木Cを架承する垂木受け
2を有する。この棟支持金具1の立上部1bには換気口
3を有する。尚、垂木受け2、換気口3を有さない構造
もある。また棟支持金具1の寸法、垂木受け2の個数等
は自由である。
Claims (3)
- 【請求項1】 屋根の棟に葺設された対の面戸付き棧瓦
の平板瓦部間に棟芯垂木を設け、この棟芯垂木の上方に
葺土を介して多数ののし瓦を設け、こののし瓦の上方に
冠瓦を載置してなる耐震棟構造であって、 当該耐震棟構造は、前記屋根と前記平板瓦部に設けた棟
支持金具、瓦受け垂木等の棟支持手段で当該棟の荷重を
担うとともに、前記棟芯垂木で当該棟の崩壊防止を図る
ことを特徴とする棟芯垂木と面戸付き棧瓦を利用する耐
震棟構造。 - 【請求項2】 上記の棟支持手段は、板材で構成する棟
支持金具であって、当該棟支持金具を、屋根の棟の開口
部に跨設して棟換気空間を形成するとともに、この屋根
の面戸付き棧瓦の平板瓦部の間に組入れて棟換気通路を
形成する構成とした請求項1に記載の棟芯垂木と面戸付
き棧瓦を利用する耐震棟構造。 - 【請求項3】 上記の棟支持手段は、板材で構成する垂
木取付金具と、この垂木取付金具と屋根の棟と面戸付き
棧瓦の平板瓦部の間に組入れられる対の瓦受け垂木で構
成した請求項1に記載の棟芯垂木と面戸付き棧瓦を利用
する耐震棟構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24573497A JP3153498B2 (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 棟芯垂木と面戸付き棧瓦を利用する耐震棟構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24573497A JP3153498B2 (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 棟芯垂木と面戸付き棧瓦を利用する耐震棟構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1181561A true JPH1181561A (ja) | 1999-03-26 |
JP3153498B2 JP3153498B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=17138017
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24573497A Expired - Fee Related JP3153498B2 (ja) | 1997-09-10 | 1997-09-10 | 棟芯垂木と面戸付き棧瓦を利用する耐震棟構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3153498B2 (ja) |
-
1997
- 1997-09-10 JP JP24573497A patent/JP3153498B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3153498B2 (ja) | 2001-04-09 |
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