JPH1180608A - 粉体塗料組成物 - Google Patents

粉体塗料組成物

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JPH1180608A
JPH1180608A JP9243700A JP24370097A JPH1180608A JP H1180608 A JPH1180608 A JP H1180608A JP 9243700 A JP9243700 A JP 9243700A JP 24370097 A JP24370097 A JP 24370097A JP H1180608 A JPH1180608 A JP H1180608A
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JP
Japan
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weight
powder coating
parts
polyols
group
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JP9243700A
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English (en)
Inventor
Takao Hamatsu
高夫 浜津
Shinji Suzuki
紳次 鈴木
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Asahi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Asahi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ポリウレタン粉体塗料において、イソホロン
ジイソシアネートよりなるウレトジオン基含有重付加化
合物と特定の硬化触媒を併用することにより、低温硬化
が可能で、かつ塗膜外観に優れた粉体塗料組成物を提供
する。 【解決手段】 ポリエステルポリオール、アクリルポ
リオール、フッ素ポリオール、ポリカーボネートポリオ
ール、エポキシポリオール、ウレタンポリオールの中か
ら選ばれた1種又は2種以上のポリオール、イソホロ
ンジイソシアネートよりなるウレトジオン基含有重付加
化合物、及び、ブチルスズステアレート系、ブチルス
ズアセテート系、アセチルアセトンスズ、ジメチルスズ
オキサイドの中から選ばれた1種又は2種以上の硬化触
媒、を含む粉体塗料組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、低温硬化が可能
で、塗膜外観に優れた粉体塗料組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】現在のポリウレタン粉体塗料は、主剤の
ポリオールと、硬化剤として特公昭61−31744号
公報に開示されているようなイソホロンジイソシアネー
ト(以下、IPDIと略す)よりなるポリイソシアネー
トのNCO基を、ε−カプロラクタムのようなブロック
剤でブロックした硬化剤とからなるものが主流である。
しかし、これは、塗装焼付け時にブロック剤が飛散し、
作業環境等の点で問題がある。
【0003】この問題を解決するために、特公昭64−
5627号公報、特公平2−16332号公報等には、
ブロック剤を使用しないIPDIよりなるポリウレトジ
オン型硬化剤が開示されている。これは、2モルのNC
O基同士でできるウレトジオン環が、塗装焼付け時に再
び2モルのNCO基に解離し、ポリオールと反応するこ
とができるので、粉体塗料用硬化剤として使用できると
いうものである。
【0004】しかしながら、これらの硬化剤を使用した
粉体塗料において、塗膜として十分な機械的物性や耐候
性を示すゲル分率を得るためには、180℃以上の焼付
け温度が必要であり、塗工コストが高くなるという問題
がある。従って、コスト面からは、低い焼付け温度で硬
化し、かつ塗膜の外観を損なわない硬化触媒を用いた粉
体塗料組成物が求められてきている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、ポリウレタ
ン粉体塗料において、従来より低い焼付け温度で十分高
いゲル分率を示し、塗膜外観も損なわない粉体塗料組成
物を提供することを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意検討した結果、IPDIよりなる
ウレトジオン基含有重付加化合物を用いたポリウレタン
粉体塗料において、特定の硬化触媒を添加することによ
って、180℃以下の焼付け温度で高い硬化性を示す粉
体塗料組成物が得られることを見出し、本発明を完成す
るに至った。
【0007】即ち、本発明は、下記、、を含むこ
とを特徴とする粉体塗料組成物に関する。 ポリエステルポリオール、アクリルポリオール、フッ
素ポリオール、ポリカーボネートポリオール、エポキシ
ポリオール、ウレタンポリオールの中から選ばれた1種
または2種以上のポリオール。 イソホロンジイソシアネートよりなるウレトジオン基
含有重付加化合物。 ブチルスズステアレート系、ブチルスズアセテート
系、アセチルアセトンスズ、ジメチルスズオキサイドの
中から選ばれた1種または2種以上の硬化触媒。
【0008】以下、本発明につき詳述する。本発明に使
用するポリオールとしては、ポリエステルポリオー
ル、アクリルポリオール、フッ素ポリオール、ポリカー
ボネートポリオール、エポキシポリオール、ウレタンポ
リオール等があげられる。ポリエステルポリオールとし
ては、例えば、コハク酸、アジピン酸、セバチン酸、ダ
イマー酸、無水マレイン酸、無水フマル酸、イソフタル
酸、テレフタル酸などのカルボン酸の群から選ばれた二
塩基酸の単独または混合物と、エチレングリコール、プ
ロピレングリコール、ジエチレングリコール、ブチレン
グリコール、ネオペンチルグリコール、トリメチロール
プロパン、グリセリンなどの群から選ばれた多価アルコ
ールの単独または混合物との縮合反応によって得られる
ポリエステルポリオール樹脂類、および、ε−カプロラ
クトンを多価アルコールを用いて開環重合して得られる
ようなポリカプロラクトン、さらには、ヒマシ油に代表
される、水酸基を有する脂肪族と多価アルコールとのエ
ステル類等があげられる。
【0009】アクリルポリオールは、例えば、分子中に
1個以上の活性水素をもつ重合性モノマーと、これに共
重合可能なモノマーを共重合させることによって得られ
る。このようなものとしては、例えば、アクリル酸−2
−ヒドロキシエチル、アクリル酸−2−ヒドロキシプロ
ピル、アクリル酸−2−ヒドロキシブチルなどの活性水
素をもつアクリル酸エステル類、メタアクリル酸−2−
ヒドロキシエチル、メタアクリル酸−2−ヒドロキシプ
ロピル、メタアクリル酸−2−ヒドロキシブチルなどの
活性水素をもつメタアクリル酸エステル類、または、グ
リセリンのアクリル酸モノエステル、あるいは、メタク
リル酸モノエステル、トリメチロールプロパンのアクリ
ル酸モノエステル、あるいは、メタアクリル酸モノエス
テル等の多価活性水素を有する(メタ)アクリル酸エス
テル類等の群から選ばれた単独または混合物と、アクリ
ル酸メチル、アクリル酸エチル、アクリル酸イソプロピ
ル、アクリル酸−n−ブチル、アクリル酸−2−エチル
ヘキシルなどのアクリル酸エステル類、メタアクリル酸
メチル、メタアクリル酸エチル、メタアクリル酸イソプ
ロピル、メタアクリル酸−n−ブチル、メタアクリル酸
イソブチル、メタアクリル酸−n−ヘキシルなどのメタ
アクリル酸エステル類の群から選ばれた単独または混合
物とを、アクリル酸、メタアクリル酸、イタコン酸など
の不飽和カルボン酸、アクリルアミド、N−メチロール
アクリルアミド、ジアセトンアクリルアミドなどの不飽
和アミド、および、スチレン、ビニルトルエン、酢酸ビ
ニル、アクリルニトリルなどのその他の重合性モノマー
の群から選ばれた単独または混合物の存在下、あるいは
非存在下において重合させて得られるアクリルポリオー
ル樹脂類があげられる。
【0010】フッ素ポリオールとしては、例えば、フル
オロオレフィンまたはフッ素含有ビニル単量体と水酸基
含有ビニル単量体を必須成分として、これらと共重合可
能なビニル単量体と共重合させて得られるフッ素ポリオ
ール類があげられる。エポキシポリオールとしては、例
えば、ノボラック型、β−メチルエピクロルヒドリン
型、環状オキシラン型、グリシジルエーテル型、グリシ
ジルエステル型、グリコールエーテル型、脂肪族不飽和
化合物のエポキシ化型、エポキシ化脂肪族エステル型、
多価カルボン酸エステル型、アミノグリシジル型、レゾ
ルシン型などのエポキシ樹脂類があげられる。
【0011】ポリカーボネートポリオールとしては、例
えば、ビスフェノールA等のような芳香族多価アルコー
ルや1,6−ヘキサンジオール等の脂肪族・脂環族多価
アルコール類を原料として常法により得られるものがあ
げられる。また、ウレタンポリオールとしては、例え
ば、芳香族、脂肪族、脂環族のジイソシアネートと活性
水素を持つ化合物との付加反応の繰り返しで生成するポ
リマーであり、ポリマー中にウレタン結合を持ち、ポリ
マー側鎖や末端にOH基を持つものをあげることができ
る。
【0012】上記のポリオールを選択する目安として
は、室温で固体、水酸基価が20〜300mgKOH/
g、酸価が10mgKOH/g以下、ガラス転移温度4
0〜80℃、重量平均分子量2000〜80000であ
る。上記に示したポリオールは1種または2種以上適宜
混合して用いることも可能である。
【0013】本発明に使用するIPDIよりなるウレ
トジオン基含有重付加化合物とは、特公昭64−562
7号公報、特公平2ー16332号公報等に開示されて
いるもので、好ましい例としては、ブロック剤を使用し
ないIPDIよりなるポリウレトジオン型硬化剤、例え
ば、ヒュルス社製「ベスタゴン;BF1540」(商
標)等が挙げられる。
【0014】本発明に使用するIPDIよりなるウレト
ジオン基含有重付加化合物は、本発明に使用する硬化触
媒によって、180℃以下でもウレトジオン環が解離
し、生成したNCO基と上記のポリオール中のOH基が
ウレタン反応して、架橋が行われる。本発明に使用する
IPDIよりなるウレトジオン基含有重付加化合物の量
は、上記に示したポリオール100重量部に対して、5
〜100重量部が好ましい。硬化剤の量が5重量部未満
であると架橋反応が十分でなく、塗膜の耐候性、機械的
物性が低下し、100重量部を越えると余剰の硬化剤が
残存することになり、塗膜の機械的物性等が低下する場
合がある。
【0015】本発明に使用する硬化触媒とは、低温で
ウレトジオン環を解離することができ、かつ解離後生成
したNCO基とポリオール中のOH基とのウレタン反応
も促進する効果を持つ触媒のことである。これにより1
80℃以下の条件下において、高い硬化性を示すことが
できる。硬化触媒としては、以下のようなものがあげら
れる。ブチルスズステアレート系としては、具体的に
は、ジブチルスズジステアレート、例えば、東京ファイ
ンケミカル(株)製「SS−700」(商標)等、ブチ
ルスズアセテート系としては、具体的には、ジブチルス
ズジアセテート、例えば、三共有機合成(株)製「SC
ATー8F」(商標)等、アセチルアセトンスズ等、及
び、ジメチルスズオキサイド等である。高い硬化性(ゲ
ル分率)の目安としては、80%以上で、これらの硬化
触媒はウレトジオン環を低温で解離させる作用がある。
【0016】上記に示した硬化触媒は適宜混合して用い
ることも可能である。本発明に使用する硬化触媒の量
は、ポリオール100重量部、IPDIよりなるウレト
ジオン基含有重付加化合物5〜100重量部に対して、
0.01〜5重量部が好ましく、更に好ましくは0.1
〜2重量部である。硬化触媒が、0.01重量部未満で
は、低温硬化として十分な効果を示さず、ゲル分率が十
分には上がらない。また、5重量部を越えるとゲル分率
は80%以上を達成できるが、焼付け時に十分溶融流動
しないうちに硬化してしまうために塗膜の表面平滑性、
即ち、外観を低下させる場合がある。
【0017】本発明の粉体塗料組成物は、上記に示した
ポリオール、IPDIよりなるウレトジオン基含有重付
加化合物、及び硬化触媒の他に、顔料、着色剤、表面平
滑剤、ハジキ防止剤、発泡防止剤、光劣化防止剤、紫外
線防止剤、顔料分散剤、可塑剤、酸化防止剤、塩害防止
剤等の当該技術分野で使用されている各種添加剤を混合
して使用できる。
【0018】本発明の粉体塗料組成物の調整方法と塗装
方法の一例を述べる。まず、上記に示したポリオール
と、IPDIよりなるウレトジオン基含有重付加化合物
と、硬化触媒とを、顔料等の上記に示した添加剤ととも
にヘンシェルミキサー等で一旦混合し、多軸押し出し機
およびニーダー等で80〜140℃の温度範囲で溶融混
合させる。溶融混合された粉体塗料原料は、冷却後、粗
粉砕機と微粉砕機により、粒径が約200μm以下の粉
体にする。
【0019】粉体塗料の一般的な塗装方法は、スプレー
ガンによる静電塗装が一般的であるが、流動浸漬漕、ス
プレーコート、ロールコート、カーテンフローコート等
による塗装もなされる。粉体塗料組成物を被塗装体に付
着させた後、180℃以下の温度による加熱焼付けによ
り、均一な塗膜を被塗装体上に形成させる。上記の被塗
装体としては、主として金属板を挙げることができる。
金属板としては、ステンレス板、アルミニウム板、チタ
ン板、冷延鋼板、亜鉛メッキ鋼板、クロムメッキ鋼板、
ニッケルメッキ鋼板等があり、必要に応じて金属表面を
アルカリ脱脂等による洗浄や、塗膜との密着性を上げる
ために金属表面を化成処理する。また、上記金属板は、
予め所定の成形がなされた金属成形体でもよい。金属板
以外の被塗装体としては、コンクリート製品、木材製品
及びプラスチック製品等を挙げることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】次に、実施例によって本発明を更
に詳細に説明する。なお、ゲル分率は、160〜180
℃で焼付けた塗板を20℃のアセトンに浸し、24時間
後に取り出して、100℃で1時間乾燥した後の重量か
ら酸化チタン顔料の重量を減じた値を、元の重量から酸
化チタンの重量を減じた値で除し、百分率(%)で求め
た。
【0021】
【実施例1】ポリエステルポリオール(水酸基価=34
mgKOH/g、酸価=1.1mgKOH/g、ガラス
転移温度=60℃、重量平均分子量=33000)10
0重量部に、IPDIよりなるウレトジオン基含有重付
加化合物(ヒュルス社製「ベスタゴン;BF1540」
(商標)、潜在NCO%=15.0%)17.0重量部
(NCO/OH=1.0(モル比))と酸化チタンを5
8重量部、モダフローパウダー(表面平滑剤)を0.9
重量部、硬化触媒としてジブチルスズジステアレート
(東京ファインケミカル(株)製「SS−700」(商
標))0.5重量部を配合した。
【0022】この配合物をヘンシェルミキサーで一旦混
合した後に、二軸押し出し機で120℃において溶融混
合し、出てきた溶融物を10℃のピンチローラーで冷却
し、粉体塗料組成物を得た。得られた粉体塗料組成物を
粗粉砕機と微粉砕機により粉砕し、100メッシュで篩
った粉体をスプレーガン式粉体塗装機で燐酸亜鉛処理し
た鋼板に塗装し、160℃、170℃、180℃で焼付
けした。
【0023】各ゲル分率を測定した結果、160℃のと
き81%、170℃のとき84%、180℃のとき87
%であった。また、得られた塗膜の外観は良好であっ
た。
【0024】
【実施例2】ポリエステルポリオール(水酸基価=34
mgKOH/g、酸価=6mgKOH/g、ガラス転移
温度=59℃、重量平均分子量=25000)100重
量部に、IPDIよりなるウレトジオン基含有重付加化
合物(ヒュルス社製「ベスタゴン;BF1540」(商
標)、潜在NCO%=15.0%)17.0重量部(N
CO/OH=1.0(モル比))と酸化チタンを58重
量部、モダフローパウダー(表面平滑剤)を0.9重量
部、硬化触媒としてジブチルスズジアセテート(三共有
機合成(株)製「SCAT−8F」(商標))0.5重
量部を配合した。
【0025】この配合物をヘンシェルミキサーで一旦混
合した後に、二軸押し出し機で120℃において溶融混
合し、出てきた溶融物を10℃のピンチローラーで冷却
し、粉体塗料組成物を得た。得られた粉体塗料組成物を
粗粉砕機と微粉砕機により粉砕し、100メッシュで篩
った粉体をスプレーガン式粉体塗装機で燐酸亜鉛処理し
た鋼板に塗装し、160℃、170℃、180℃で焼付
けした。
【0026】各ゲル分率を測定した結果、160℃のと
き80%、170℃のとき86%、180℃のとき92
%であった。また、得られた塗膜の外観は良好であっ
た。
【0027】
【実施例3】ポリエステルポリオール(水酸基価=30
mgKOH/g、酸価=0.5mgKOH/g、ガラス
転移温度=63℃、重量平均分子量=55000)10
0重量部に、IPDIよりなるウレトジオン基含有重付
加化合物(ヒュルス社製「ベスタゴン;BF1540」
(商標)、潜在NCO%=15.0%)15.0重量部
(NCO/OH=1.0(モル比))と酸化チタンを5
8重量部、モダフローパウダー(表面平滑剤)を0.9
重量部、硬化触媒としてアセチルアセトンスズ0.5重
量部を配合した。
【0028】この配合物をヘンシェルミキサーで一旦混
合した後に、二軸押し出し機で120℃において溶融混
合し、出てきた溶融物を10℃のピンチローラーで冷却
し、粉体塗料組成物を得た。得られた粉体塗料組成物を
粗粉砕機と微粉砕機により粉砕し、100メッシュで篩
った粉体をスプレーガン式粉体塗装機で燐酸亜鉛処理し
た鋼板に塗装し、160℃、170℃、180℃で焼付
けした。
【0029】各ゲル分率を測定した結果、160℃のと
き80%、170℃のとき85%、180℃のとき91
%であった。また、得られた塗膜の外観は良好であっ
た。
【0030】
【実施例4】ポリエステルポリオール(水酸基価=33
mgKOH/g、酸価=3mgKOH/g、ガラス転移
温度=64℃、重量平均分子量=26000)100重
量部に、IPDIよりなるウレトジオン基含有重付加化
合物(ヒュルス社製「ベスタゴン;BF1540」(商
標)、潜在NCO%=15.0%)16.5重量部(N
CO/OH=1.0(モル比))と酸化チタンを58重
量部、モダフローパウダー(表面平滑剤)を0.9重量
部、硬化触媒としてジメチルスズオキサイド0.5重量
部を配合した。
【0031】この配合物をヘンシェルミキサーで一旦混
合した後に、二軸押し出し機で120℃において溶融混
合し、出てきた溶融物を10℃のピンチローラーで冷却
し、粉体塗料組成物を得た。得られた粉体塗料組成物を
粗粉砕機と微粉砕機により粉砕し、100メッシュで篩
った粉体をスプレーガン式粉体塗装機で燐酸亜鉛処理し
た鋼板に塗装し、160℃、170℃、180℃で焼付
けした。
【0032】各ゲル分率を測定した結果、160℃のと
き82%、170℃のとき86%、180℃のとき93
%であった。また、得られた塗膜の外観は良好であっ
た。
【0033】
【比較例1】ポリエステルポリオール(水酸基価=30
mgKOH/g、酸価=0.5mgKOH/g、ガラス
転移温度=63℃、重量平均分子量=55000)10
0重量部に、IPDIよりなるウレトジオン基含有重付
加化合物(ヒュルス社製「ベスタゴン;BF1540」
(商標)、潜在NCO%=15.0%)15.0重量部
(NCO/OH=1.0(モル比))と酸化チタンを5
8重量部、モダフローパウダー(表面平滑剤)を0.9
重量部、硬化触媒としてジブチルスズジラウレート0.
5重量部を配合した。
【0034】この配合物をヘンシェルミキサーで一旦混
合した後に、二軸押し出し機で120℃において溶融混
合し、出てきた溶融物を10℃のピンチローラーで冷却
し、粉体塗料組成物を得た。得られた粉体塗料組成物を
粗粉砕機と微粉砕機により粉砕し、100メッシュで篩
った粉体をスプレーガン式粉体塗装機で燐酸亜鉛処理し
た鋼板に塗装し、160℃、170℃、180℃で焼付
けした。
【0035】各ゲル分率を測定した結果、160℃のと
き50%、170℃のとき62%、180℃のとき78
%であった。得られた塗膜の外観は良好であったが、い
ずれも低いゲル分率であった。
【0036】
【発明の効果】本発明の粉体塗料組成物は、ポリオール
とIPDIよりなるウレトジオン基含有重付加化合物に
対して、特定の硬化触媒を使用することにより、低温で
の硬化を可能にした。得られた塗膜の外観も良好であ
り、塗膜の品質を損なうことなく焼付け温度を下げるこ
とができるので、塗工コストを削減することができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C08G 18/58 C08G 18/58 18/62 18/62 18/64 18/64 18/79 18/79

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記、、を含むことを特徴とする
    粉体塗料組成物。 ポリエステルポリオール、アクリルポリオール、フッ
    素ポリオール、ポリカーボネートポリオール、エポキシ
    ポリオール、ウレタンポリオールの中から選ばれた1種
    または2種以上のポリオール。 イソホロンジイソシアネートよりなるウレトジオン基
    含有重付加化合物。 ブチルスズステアレート系、ブチルスズアセテート
    系、アセチルアセトンスズ、ジメチルスズオキサイドの
    中から選ばれた1種または2種以上の硬化触媒。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001152079A (ja) * 1999-11-24 2001-06-05 Kansai Paint Co Ltd 熱硬化型粉体塗料
US6441087B1 (en) 1999-10-19 2002-08-27 Shell Oil Company High gloss acrylic coatings with improved impact resistance
EP1475400A1 (de) * 2003-05-03 2004-11-10 Degussa AG Bei niedriger Temperatur härtbare feste uretdiongruppenhaltige Polyurethan-Pulverlackzusammensetzungen
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CN107304326A (zh) * 2016-04-25 2017-10-31 江门市东健粉末涂装科技有限公司 粉末涂料及其制备方法和在实木表面喷涂中的应用

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