JPH1180304A - 舗装用湿気硬化型結合剤 - Google Patents

舗装用湿気硬化型結合剤

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JPH1180304A
JPH1180304A JP9268198A JP26819897A JPH1180304A JP H1180304 A JPH1180304 A JP H1180304A JP 9268198 A JP9268198 A JP 9268198A JP 26819897 A JP26819897 A JP 26819897A JP H1180304 A JPH1180304 A JP H1180304A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来舗装用合成用樹脂結合剤としてはエポキシ
系樹脂、ウレタン系樹脂、アクリル系樹脂結合剤が知ら
れているが、耐候性、耐衝撃性、耐久性、施工時の作業
性のすべてを満足しうるものはなかった。 【解決手段】樹脂結合剤として脂環式ポリイソシアネー
トとポリオールから得られるウレタンプレポリマー
(A)とイソシアヌレート環を有するヘキサメチレンジ
イソシアネート系プレポリマー(B)を併用することに
より前記課題を解決した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は施工が容易であり且
つ、耐候性等に優れた舗装用湿気硬化型結合剤に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】近年、駐車場や歩道等において雨水を地
中に戻すために透水アスファルトコンクリートや透水セ
メントコンクリートが用いられるようになってきてい
る。また、路床上に透水アスファルトコンクリートや透
水セメントコンクリートからなる下地層を形成した後、
施工現場で天然石やセラミックス等の骨材をウレタン樹
脂やエポキシ樹脂で調合し、レーキやコテ等で敷き詰め
硬化させ仕上げる方法、コンクリートブロック表面に天
然石やセラミックなどの骨材をエポキシ樹脂などで硬化
させたインターロッキングブロックにより仕上げる方
法、FRP や金属型に天然石やセラミックなどの骨材を硬
化させた成形体を敷き詰めて仕上げる方法などが行われ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、エポキシ樹脂
は屋外暴露によって変色、チョーキング等を生じ、耐久
性や意匠性に劣る。高強度とするためにトリレンジイソ
シアネートなどのイソシアネートを用いるウレタン樹脂
結合剤は黄変し意匠性がない。このために特開平6−2
34963や特開平6−172484のように無黄変タ
イプのイソシアネートを用いることが提案されている
が、特開平6−234963は低分子量のPPGを使用
するために高粘度となって、作業性が悪く、特開平6−
172484はアクリル樹脂にイソシアネートを共重合
させるものであるが、使用するイソシアネートの反応が
遅いために多量の触媒が必要であることや高コストとな
るなどの問題がある。また、最近では無黄変型のウレタ
ン樹脂がトップコートとして使用されることもあるが、
施工の工程が増えかつスプレーする必要があるなど問題
点も多い。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するため種々検討を重ねたところ、特定の脂肪族
イソシアネートプレポリマーの混合物を用いることによ
り、可撓性や耐候性に優れ、低コストで作業性の極めて
良好な舗装用湿気硬化型結合剤が得られることを知見
し、さらに鋭意研究を行って本発明を完成した。すなわ
ち、本発明は、(1)脂環式ポリイソシアネートとポリ
オールを反応させて得られる末端 NCO基含有ウレタンプ
レポリマー(A)100重量部と、イソシアヌレート環を有
するヘキサメチレンジイソシアネート系プレポリマー
(B)を10〜100重量部含有してなる舗装用湿気硬化型結
合剤、(2)固形分が65重量%以上であり且つ粘度が 2
0,000 mpas/25℃以下である前記(1)記載の舗装用湿
気硬化型結合剤、(3)ポリオールが分子量 500〜6000
のポリテトラメチレンエーテルグリコール、ポリオキシ
プロピレンポリオールから選ばれた少なくとも1種を 5
0重量%以上含有するものである前記(1)記載の舗装
用湿気硬化型結合剤、および(4)前記(1)記載の舗
装用湿気硬化型結合剤 3〜40重量%と滑材を97〜50重量
%含有してなる舗装材、である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明に使用される脂環式イソシ
アネートとしては、例えばイソホロンジイソシアネー
ト、水添キシリレンジイソシアネート、水添メチレンビ
スフェニルイソシアネート等シクロヘキサン環に直接ま
たは炭素原子を介してイソシアネート基が2〜5個、好
ましくは2〜3個結合した化合物が挙げられる。これら
の中では、特にイソホロンジイソシアネートが反応性、
耐候性、耐熱性で優れているので好ましい。本発明に使
用できるポリオールとしては、例えばポリオキシプロピ
レンポリオール、ポリオキシプロピレンエチレンポリオ
ール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール、エチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレング
リコール、1,4−ブタンジオール、トリメチロールプ
ロパン、ポリカプロラクトンポリオール、ポリバレロラ
クトンポリオール、ポリエステルポリオールなど平均分
子量50〜6,000で平均官能基数が 2〜4 の従来公知のポ
リオールが挙げられるが、分子量500〜6000のポリオキ
シプロピレンポリオール、ポリオキシエチレンプロピレ
ンポリオール、ポリテトラメチレンエーテルグリコール
を単独または混合物として50重量%以上含有しているこ
とが好ましい。この分子量500〜6000のポリオールの含
有量が少ないと粘度が高くなり、作業性が悪くなる場合
がある。
【0006】ウレタンプレポリマー(A)は脂環式ポリ
イソシアネートのイソシアネート基(NCO)がポリオー
ルの活性水素基(OH)に対し例えば NCO/OH 等量比が
1.2〜3.0、好ましくは1.5〜2.5の範囲で脂環式ポリイソ
シアネートとポリオールを反応させることにより得られ
る。反応温度は通常約60〜100℃で、反応時間は通常約2
■10時間である。この反応では従来公知のウレタン化触
媒を用いてもよく、更にベンゾイルクロライド、o−ト
ルエンスルホン酸アミドなどの安定剤を添加してもよ
い。さらに上記末端 NCO 基含有ウレタンプレポリマー
(A)に例えば、トルエン、キシレン、酢酸エチル等の
溶剤を使用することができる。これらの溶剤はポリイソ
シアネートとポリオールの反応前に予め添加するかある
いは反応後に添加してもよい。ただし、溶剤含有量が3
5重量%以上となると硬化物が収縮してクラックや反り
が発生し、またバインダー含有量が少なくなるために硬
化物の強度が低下するので溶剤の使用量は35重量%未
満であることが好ましい。
【0007】上記反応によって得られたウレタンプレポ
リマー(A)のみでは舗装用結合剤としてなお、施工の
際の作業性や硬化性が劣るため更にイソシアヌレート環
を含んだヘキサメチレンジイソシアネート系プレポリマ
ー(B)を(A)100重量部に対し通常10〜100重量部、
好ましくは20〜75重量部混合して使用する。イソシアヌ
レート環を含んだヘキサメチレンジイソシアネート系プ
レポリマー(B)は、ヘキサメチレンジイソシアネート
(HDIと略称することがある。)を自体公知の方法、たと
えば特開平2-42068号に記載されているようにカルボン
酸のアルカリ塩を触媒として20〜80℃に加熱してイソシ
アヌレート環を形成させ、ケイ酸塩により反応を停止す
ることにより得ることができる。その、典型的なものと
しては一般式(I)
【化1】 で示される化合物があげられるが、純粋なものである必
要はなく、(I)式の化合物が少なくとも50重量%含ま
れていればよい。すなわち、(I)式で示される化合物
2分子とジオール化合物1分子が反応して生成する化合
物、ヘキサメチレンジイソシアネート以外のジイソシア
ネートがイソシアヌレート化された化合物やヘキサメチ
レンジイソシアネートモノマーなどが50重量%未満含ま
れていてもよい。また、プレポリマー(B)中のイソシ
アヌレート環の含量は 5〜40重量%、好ましくは15〜35
重量%である。
【0008】前記(A)および(B)の成分の他、必要
に応じて従来公知の可塑剤、消泡剤、耐候性安定剤、耐
熱安定剤、シランカップリング剤等各種カップリング剤
などの添加剤を添加してもよい。得られる舗装用湿気硬
化型結合剤は、固形分が65重量%以上、好ましくは7
5重量%以上で、粘度が 20,000mpas/25℃以下、好ま
しくは10,000mpas/25℃以下のものが、特に作業性の視
点から有利に使用することができる。また、結合剤中の
イソシアネート基含有量は 5〜25重量%、遊離 NCO モ
ノマーは 2重量%以下とするのが、硬化物の物性面から
好ましい。本発明に使用される骨材は、例えば、天然の
骨材としては玉砂利、砕石、まさ土、珪砂、木片、籾
殻,マイカ、シラスバルーン、貝殻粉砕物等があげら
れ、人工の骨材としてはセラミックス、廃瓦、廃ガラ
ス、廃プラスチック、廃ゴム等の粉砕物が挙げられる。
これらは単独もしくは2種以上を組み合わせて使用する
ことができる。舗装用湿気硬化型結合剤と骨材との配合
比は、重量比で 3■40:97〜60、好ましくは 4〜30:96
〜70である。結合剤と骨材を混練することにより得られ
た舗装用材料は、敷設して常温で硬化させることによ
り、透水性舗装層を得ることができる。あるいは舗装用
材料を型枠に入れ、常温あるいは加熱により硬化させる
ことにより透水性舗装用成形品を得ることが出来る。ま
た、湿気硬化型である為に気象条件により硬化性に左右
されることがある。従って必要により公知のウレタン用
触媒やポリオール等を硬化剤として用いてもよい。な
お、この時、顔料、可塑剤、消泡剤、耐候性安定剤、耐
熱安定剤、シランカップリング剤等各種カップリング剤
などの添加剤を混合してもよい。
【0009】
【実施例】以下に合成例、実施例および比較例を挙げて
本発明をさらに説明するが、本発明はこれらにより何ら
限定されるものではない。なお、合成例、実施例および
比較例中の部は重量部を%は重量%を表す。 合成例1 樹脂1の合成 イソホロンジイソシアネート373.0部、分子量320のポリ
(オキシプロピレン)トリオール(アクトコールG-530、
武田薬品工業(株)社製)118.6部、分子量1,000のポリテ
トラメチレングリコール(PTG-1000、保土ケ谷化学工業
(株)社製)239.8部およびキシレン149.9部を反応装置に
仕込み、窒素気流下80〜100℃で約 8時間ウレタン化反
応を行った。反応終了後40℃に冷却し、イソシアヌレー
ト環を含む HDI 系プレポリマー(タケネートD-170N、
武田薬品工業(株)社製)100部を添加し末端にイソシア
ネート基を有する透明で淡黄色のウレタンプレポリマー
を得た。 このプレポリマーは、粘度 2,880 mpas/25℃、イソシア
ネート基含量9.1%、遊離 NCO モノマーは 1.3%であっ
た。
【0010】合成例2 樹脂2の合成 イソホロンジイソシアネート290.1部、分子量320のポリ
(オキシプロピレン)トリオール(アクトコールG-530、
武田薬品工業(株)社製)92.3部、分子量1,000のポリテ
トラメチレンエーテルグリコール(PTG-1000、保土ケ谷
化学工業(株)社製)186.1部およびキシレン116.5部を反
応装置に仕込み、窒素気流下80〜100℃で約2時間ウレタ
ン化反応を行った。さらにジブチルチンジラウレート0.
07部を添加し、3時間反応を行った。反応終了後40℃に
冷却し、イソシアヌレート環を含むHDI 系プレポリマー
(タケネートD-170N、 武田薬品工業(株)社製)297.0部
とシランカップリング剤(SH-6040、東レダウコーニン
グ社製)9.9部を添加し、末端にイソシアネート基を有
する透明で淡黄色のウレタンプレポリマーを得た。 このプレポリマーは粘度2,400 mpas/25℃、イソシアネ
ート基含量11.7%、遊離 NCO 0.95%であった。
【0011】合成例3 樹脂3の合成 イソホロンジイソシアネート290.1部、分子量320のポリ
(オキシプロピレン)トリオール(アクトコールG-530、
武田薬品工業(株)社製)92.3部、分子量1,000のポリ
(オキシプロピレン)ジオール(タケラックP-22、武田
薬品工業(株)社製)186.5部およびキシレン116.5部を反
応装置に仕込み、窒素気流下80〜100℃で約8時間ウレタ
ン化反応を行った。反応終了後40℃に冷却し、イソシア
ヌレート環を含む HDI 系プレポリマー(タケネートD-1
70N、武田薬品工業(株)社製)297.0部を添加し、末端に
イソシアネート基を有する透明で淡黄色のウレタンプレ
ポリマーを得た。 このプレポリマーは、粘度2,530 mpas/25℃、イソシア
ネート基含量11.6%、遊離NCO 0.96%であった。
【0012】合成例4 樹脂4の合成 イソホロンジイソシアネート124.3部、分子量320のポリ
(オキシプロピレン)トリオール(アクトコールG-530、
武田薬品工業(株)社製)39.5部、分子量1,000のポリテ
トラメチレンエーテルグリコール(PTG-1000、保土ケ谷
化学工業(株)社製)79.9部およびキシレン50部を反応装
置に仕込み、窒素気流下80〜100℃で約 2時間ウレタン
化反応を行った。さらにジブチルチンジラウレート0.03
部を添加し、3時間反応を行った。反応終了後40℃に冷
却し、イソシアヌレート環を含む HDI系プレポリマー
(タケネートD-170N、 武田薬品工業(株)社製)700部と
シランカップリング剤(SH-6040、東レダウコーニング
社製)3部を添加し、末端にイソシアネート基を有する
透明で淡黄色のウレタンプレポリマーを得た。 このプレポリマーは粘度2,860 mpas/25℃、イソシアネ
ート基含量16.8%であった。
【0013】合成例5 樹脂5の合成 イソホロンジイソシアネート414.5部、分子量320のポリ
(オキシプロピレン)トリオール(アクトコールG-530、
武田薬品工業(株)社製)131.8部、分子量1,000のポリテ
トラメチレンエーテルグリコール(PTG-1000、保土ケ谷
化学工業(株)社製)266.5部およびキシレン166.5部を反
応装置に仕込み、窒素気流下80〜100℃で約 8時間ウレ
タン化反応を行った。反応終了後40℃に冷却し、末端に
イソシアネート基有する透明で淡黄色のウレタンプレポ
リマーを得た。 このプレポリマーは粘度2,730 mpas/25℃、イソシアネ
ート基含量7.8%であった。
【0014】合成例6 樹脂6の合成 イソホロンジイソシアネート485部、分子量320のポリ
(オキシプロピレン)トリオール(アクトコールG-530、
武田薬品工業(株)社製)265部およびキシレン250部を反
応装置に仕込み、窒素気流下80〜100℃で約 8時間ウレ
タン化反応を行って、末端にイソシアネート基有する透
明で淡黄色のウレタンプレポリマーを得た。このプレポ
リマーは、粘度2,500 mpas/25℃、イソシアネート基含
量7.6%であった。
【0015】合成例7 樹脂7の合成 イソシアヌレート環を含むHDI系プレポリマー(タケネ
ートD-170N 武田薬品工業(株)社製)705.9部、分子量32
0のポリ(オキシプロピレン)トリオール(アクトコールG
-530、武田薬品工業(株)社製)52.4部、分子量1,000の
ポリテトラメチレンエーテルグリコール(PTG-1000、保
土ケ谷化学工業(株)社製)105.9部およびキシレン117.8
部を反応装置に仕込み、窒素気流下80〜100℃で約 8時
間ウレタン化反応を行った。反応終了後40℃に冷却し、
末端にイソシアネート基有する透明で淡黄色のウレタン
プレポリマーを得た。 このプレポリマーは粘度20,900 mpas/25℃、イソシアネ
ート基含量11.6%であった。
【0016】合成例8 樹脂8の合成 イソホロンジイソシアネート213.5部、分子量320のポリ
(オキシプロピレン)トリオール(アクトコールG-530、
武田薬品工業(株)社製)67.9部、分子量1,000のポリテ
トラメチレンエーテルグリコール(PTG-1000、保土ケ谷
化学工業(株)社製)137.2部およびキシレン350部を反応
装置に仕込み、窒素気流下80〜100℃で約 2時間ウレタ
ン化反応を行った。さらにジブチルチンジラウレート0.
05部を添加し、約 3時間反応を行った。反応終了後40℃
に冷却し、シランカップリング剤(SH-6040 東レダウコ
ーニング社製)7.3部を添加し、末端にイソシアネート基
有する透明で淡黄色のウレタンプレポリマーを得た。 このプレポリマーは、粘度80 mpas/25℃、イソシアネー
ト基含量8.6%であった。
【0017】合成例9 樹脂9の合成 ヘキサメチレンジイソシアネート380部、分子量320のポ
リ(オキシプロピレン)トリオール(アクトコールG-53
0、武田薬品工業(株)社製)159.7部、分子量1,000のポ
リテトラメチレンエーテルグリコール(PTG-1000、保土
ケ谷化学工業(株)社製)322.8部およびキシレン119.4部
を反応装置に仕込み、窒素気流下80〜100℃で約 2時間
ウレタン化反応を行った。さらにジブチルチンジラウレ
ート0.09部を添加し、約3時間反応を行った。反応終了
後40℃に冷却し、シランカップリング剤(SH-6040 東レ
ダウコーニング社製)8.6部を添加し、末端にイソシア
ネート基有する透明で淡黄色のウレタンプレポリマーを
得た。 このプレポリマーは、粘度2,400 mpas/25℃、イソシア
ネート基含量9.6%であった。
【0018】実施例1 天然石(粒径 5mm)1,000部、合成例1で得た樹脂1 70
部および硬化促進剤(フォーメートS−9 武田薬品工
業(株)社製)0.35部を混合し型に入れて硬化させ、縦
40mm、横160mm、厚さ40mmの成形体を作成した。これを2
3℃、50%RHで7日間養生後に物性を評価した。その結果
を〔表1〕に示す。 実施例2 天然石(粒径 5mm)1,000部、合成例2で得た樹脂2 70
部および硬化促進剤(フォーメートS−9 武田薬品工
業(株)社製)0.35部を混合し型に入れて硬化させ、縦
40mm、横160mm、厚さ40mmの成形体を作成した。これを2
3℃、50%RHで7日間養生後に物性を評価した。その結果
を〔表1〕に示す。 実施例3 天然石(粒径 5mm)1,000部、合成例3で得た樹脂3 70
部を混合し型に入れて硬化させ、縦40mm、横160mm、厚
さ40mmの成形体を作成した。これを23℃、50%RHで7日
間養生後に物性を評価した。その結果を〔表1〕に示
す。
【0019】比較例1及び2 天然石(粒径 5mm)1,000部、合成例4、5で得た樹脂
4または5 70部および硬化促進剤(フォーメートS−
9 武田薬品工業(株)社製)0.35部を混合し型に入れ
て硬化させ、縦40mm、横160mm、厚さ40mmの成形体を作
成した。これを23℃、50%RHで7日間養生後に物性を評
価した。その結果を〔表2〕に示す。 比較例3及び4 天然石(粒径 5mm)1,000部、合成例6、7で得た樹脂
6または7 70部を混合し型に入れて硬化させ、縦40m
m、横160mm、厚さ40mmの成形体を作成した。これを23
℃、50%RHで7日間養生後に物性を評価した。その結果
を〔表2〕に示す。
【0020】比較例5及び6 天然石(粒径 5mm)1,000部、合成例8、9で得た樹脂
8または9 70部および硬化促進剤(フォーメートS−
9 武田薬品工業(株)社製)0.35部を混合し型に入れ
て硬化させ、縦40mm、横160mm、厚さ40mmの成形体を作
成した。これを23℃、50%RHで7日間養生後に物性を評
価した。その結果を〔表2〕に示す。 比較例7 天然石(粒径 5mm)1,000部、2液反応型のエポキシ樹
脂(テークエポFL-150R、武田薬品工業(株)社製)52.5
部ともう1種のエポキシ樹脂(テークエポFL-150R、武
田薬品工業(株)社製)17.5部を混合し、型に入れて硬化
させ、縦40mm、横160mm、厚さ40mmの成形体を作成し
た。これを23℃、50%RHで7日間養生後に物性を評価し
た。その結果を〔表2〕に示す。
【0021】
【表1】
【0022】
【表2】
【0023】物性強度測定条件 曲げ強度:クロスヘッドスピード2mm/分 スパン10
0mm 圧縮強度:クロスヘッドスピード2mm/分 圧縮面積
40×40mm タイヤ切り返し試験(耐久性) 圧縮加重 :30kg/cm2 ねじり速度:4rpm タイヤ :注型ウレタン樹脂 硬度JISA98度品 サイクル数:100サイクル 〔表1〕、〔表2〕における評価基準 施工作業性(コテ作業性) ○:異常なし △:骨材がコテにやや付着 ×:骨材がコテに付着 耐候性 ○:表面異常なし △:光沢低下 ×:光沢劣化、変色、チョーキング 耐久性 ○:表面異常なし △:表面剥離 ×:下地より剥離
【0024】結果 実施例1、2および3は天然石等の骨材を舗装材として
成型されたものであるが、成形体は曲げ強度、圧縮強度
に優れ、且つ施工作業性、耐候性、耐久性も良好であっ
た。一方、比較例1はイソシアネート基含量が高いた
め、発泡が生じた。比較例2および3は、耐候性におい
ては優れるものの、耐久性、施工作業性が劣る。比較例
4はイソシアヌレート環を有するヘキサメチレンジイソ
シアネート系プレポリマーをポリ(オキシプロピレン)
トリオール、ポリテトラメチレンエーテルグリコールで
高分子化したプレポリマーであるが、物性強度が低く、
耐久性も劣り、樹脂粘度が高く作業性も悪い。比較例5
は固形分が低いため樹脂落ちが著しく、それに伴い成形
体の表面強度低下が認められる。比較例6はヘキサメチ
レンジイソシアネート系の単独プレポリマーを用いたも
のであるが、物性強度が低く、耐候性、耐久性も劣る。
比較例7は、従来から使用されているエポキシ樹脂であ
るが物性強度は高いが、耐候性に劣り変色、光沢劣化が
著しく意匠性に劣る。
【0025】
【発明の効果】本発明の湿気硬化型結合剤は粘度や可使
時間が適当であるので、施工が容易であり、その硬化物
は優れた耐候性、耐久性を有していることから長期に渡
り骨材の持つ色彩を生かすことがでる。さらに本発明の
結合剤と骨材を含む舗装材は耐衝撃性、透水性にも優れ
ているので遊歩道、駐車場、プールサイド等の透水性舗
装用バインダーとして好適に用いられる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】脂環式ポリイソシアネートとポリオールを
    反応させて得られる末端 NCO 基含有ウレタンプレポリ
    マー(A)100重量部と、イソシアヌレート環を有するヘ
    キサメチレンジイソシアネート系プレポリマー(B)を10
    〜100重量部含有してなる舗装用湿気硬化型結合剤。
  2. 【請求項2】固形分が65重量%以上であり且つ粘度が 2
    0,000 mpas/25℃以下である請求項1記載の舗装用湿気
    硬化型結合剤。
  3. 【請求項3】ポリオールが分子量 500〜6000のポリテト
    ラメチレンエーテルグリコール、ポリオキシプロピレン
    ポリオールから選ばれた少なくとも1種を 50重量%以
    上含有するものである請求項1記載の舗装用湿気硬化型
    結合剤。
  4. 【請求項4】請求項1記載の舗装用湿気硬化型結合剤 3
    〜40重量%と滑材を97〜50重量%含有してなる舗装材。
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