JP2001059008A - 舗装用バインダー及び舗装材 - Google Patents

舗装用バインダー及び舗装材

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JP2001059008A
JP2001059008A JP11210185A JP21018599A JP2001059008A JP 2001059008 A JP2001059008 A JP 2001059008A JP 11210185 A JP11210185 A JP 11210185A JP 21018599 A JP21018599 A JP 21018599A JP 2001059008 A JP2001059008 A JP 2001059008A
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pavement
cyclohexane
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bis
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JP11210185A
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English (en)
Inventor
Goji Koyama
剛司 小山
Yutaka Kono
豊 河野
Takashi Nomura
岳志 野村
Fumio Watanabe
文雄 渡辺
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KOMATSU GOSEI JUSHI KK
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
Original Assignee
KOMATSU GOSEI JUSHI KK
Mitsubishi Gas Chemical Co Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】耐候性に優れまた高強度で、かつ柔軟性、伸長
性等機械物性に優れ、さらに硬化性の良好な安全性の高
い舗装用バインダーを提供する。 【解決手段】ポリイソシアネートポリマー、触媒、溶剤
及び各種添加剤からなる舗装用バインダーであって、ポ
リイソシアネートポリマーがポリオキシアルキレンポリ
オールと水酸基個数が2〜3の分岐又はシクロヘキサン
環を有する多価アルコールとビス(イソシアナートメチ
ル)シクロヘキサンとの反応生成物からなり、そのNC
O基含量、ウレタン基含量およびその総和を特定範囲と
した舗装用バインダー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、テニスコート、バ
レーコート等の室内又は室外運動施設の弾性舗装、公園
や道路等の透水性舗装に関し、より詳細には、耐候性に
優れ、又高強度で、かつ柔軟性、伸長性等機械物性に優
れ、更に硬化性の良好な湿気硬化型の舗装用バインダー
及び該舗装用バインダーを用いた舗装材に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、テニスコートやバレーコート等は
クレー又はアンツーカー等の天然土砂で舗装されていた
ため、降雨に見舞われると競技を中断せざるを得ず、公
園等の歩経路も荒らされた地面の補修には大変な手間を
要した。
【0003】そこで最近では、上の土質舗装構造の欠点
を改良し競技施設や公園において降雨後の早期排水性や
表面平滑性等の維持管理手間を省力化するため運動競技
施設においてゴムチップにウレタン系バインダーを結合
してなる弾性舗装、あるいは自然観に満ちた外観にする
ために公園において天然石や木材チップを舗装用バイン
ダーで結合してなる透水性舗装が知られている。
【0004】従来、このような舗装用バインダーとして
は、分子末端にイソシアネート基を有するポリウレタン
プレポリマー或いはエポキシ樹脂が用いられてきた。こ
のウレタンプレポリマーはゴムチップとの接着性は比較
的優れているものの、芳香族基を含むために、得られる
舗装材は耐候性が悪く、日光、風雨にさらすと耐食、劣
化するものであった。エポキシ樹脂を用いた舗装方法で
は、エポキシ樹脂が硬く、低伸度であることから、振
動、衝撃、水の凍結に対して亀裂が入りやすく、また反
応が遅いために、舗装面の開放時間を長くとる必要があ
り、工期が長いといった問題点、また、耐候性が悪いた
めに退色、劣化を免れることができなかった。
【0005】そこで耐候性を改善するためにバインダー
原料として無黄変型有機ポリイソシアネートとアクリル
ポリオールとの反応で得られたアクリルウレタンをバイ
ンダーとする舗装材が特開平6−172483、メタ−
イソプロペニル−α、α−ジメチルベンジルイソシアネ
ートを用いたバインダーが特開平6−172484及び
特開平10−102406に開示されている。これら
は、耐候性改善に効果はあるが、無黄変型有機ポリイソ
シアネートを使用しているために冬場等の大気中の水分
量が特に少ない条件下では硬化に多大な時間を必要と
し、得られる舗装材の強度が不十分になってしまうとい
う問題を有するものであった。
【0006】一般に触媒を添加することによって硬化時
間の短縮は可能であるが、触媒を添加することにより塗
膜の発泡、機械物性の低下、耐候性の低下、更には組成
物の貯蔵安定性の低下の問題があり、触媒の添加は最小
限に抑えざるを得なかった。特開平6−172706に
は3級アミンをウレタンプレポリマーに配合するという
方法が開示されている.この方法は芳香族ポリイソシア
ネートに有効ではあるが無黄変型有機ポリイソシアネー
トの硬化速度促進効果が少ない。また、特開平10−1
58504にはウレタンプレポリマーにオキサゾリジン
化合物を配合する方法、特開平10−176028には
加水分解性珪素含有化合物をウレタンプレポリマーに配
合する方法が開示されている。この方法は、硬化速度促
進効果はあるものの、ウレタンプレポリマーの増粘が速
く、作業性に問題がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明が解決しようと
する課題は、塗膜の発泡が少なく、耐候性に優れ、また
高強度で、かつ柔軟性、伸長性等の機械物性に優れ、さ
らには組成物の貯蔵安定性に優れ、著しく優れた硬化速
度を有するとともに舗装バインダーの増粘が遅く作業性
の良好な舗装用バインダーとそれを用いた舗装材を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するに当り鋭意検討を重ねた結果、NCO基含
量、ウレタン基含量及びその総和を特定範囲内とし、か
つ樹脂組成物中に特定のアルコールを配合し、さらに特
定の有機ポリイソシアネート、触媒を用いることにより
上記課題をことごとく解決できることを見出し本発明を
完成するに至った。即ち、本発明は、ポリイソシアネー
トポリマー(A)、触媒(B)、溶剤(C)及び各種添
加剤(D)からなる舗装用バインダーであって、ポリイ
ソシアネートポリマー(A)がポリオキシアルキレンポ
リオール(A1)と、分子量90〜250、水酸基個数
が2〜3の分岐及び/又はシクロヘキサン環を有する多
価アルコール(A2)と、ビス(イソシアナートメチ
ル)シクロヘキサン(A3)との反応生成物からなり、
そのNCO基含量が8重量%以上、ウレタン基含量が8
重量%以上、そのNCO基含量及びウレタン基含量の総
和が16〜30重量%であり、ポリイソシアネートプレ
ポリマー(A)中に残存するビス(イソシアネートメチ
ル)シクロヘキサン濃度が1重量%以下であり、かつ前
記(A)、(B)、(C)、及び(D)の各成分の混合
物の粘度が5000mPa・s(25℃)以下であるこ
とを特徴とする舗装用バインダーを提供する。好ましく
は多価アルコール(A2)がネオペンチルグリコール及
び/又はシクロヘキサンジメタノール、触媒(B)がジ
メチル錫ジラウリル酸である舗装用バインダーと前記舗
装用バインダーを骨材に対して3〜20重量%を配合し
てなることを特徴とする舗装材である。以下に本発明の
内容を詳しく説明する。
【0009】本発明におけるNOC基含量[重量%]と
は、NCO基末端のポリイソシアネートプレポリマー中
に存在するNCO基の割合を示したものであり、ジブチ
ルアミンの塩酸逆滴定法にて求めている。水酸基当量
は、測定するアルコールに過剰の無水酢酸を反応させ、
未反応無水酢酸を水酸化カリウムで滴定して求めた。ウ
レタン基含量[重量%]とはNCO基末端のポリイソシア
ネートプレポリマー中に存在するウレタン基の割合を示
したものである。計算式はウレタン基含量[重量%]=ウ
レタン基濃度[m当量/g]×59.02(ウレタン基1
当量当りの質量)×100/1000であり、ウレタン
基濃度[m当量/g]=(仕込んだポリオキシアルキレン
ポリオール(A1)及び分子量が90〜250である水
酸基2〜3のアルコール(A2)の水酸基当量の総和)
/(ポリイソシアネートプレポリマー重量)×1000
である。
【0010】本発明では得られるポリイソシアネートプ
レポリマー(A)のNCO基含量が8重量%以上、ウレ
タン基含量が8重量%以上、NCO基含量及びウレタン
基含量の総和が16〜30重量%となることが必須であ
る。NCO基含量及びウレタン基含量が8重量%を下回
ると、得られるポリイソシアネートプレポリマーの機械
物性、特に引張強度及び弾性率が極端に低下してしま
い、さらに硬化性においては大気中の湿気の吸収性が小
さくなるため、特に冬期の如き低温低湿時においては硬
化が極端に遅くなるという欠点を生じる。またNCO基
含量及びウレタン基含量の総和が25重量%を上回る
と、得られるポリイソシアネートプレポリマーの粘度は
極端に上昇するため、作業性は悪化し、また機械物性、
特に伸び性能及び柔軟性が極端に低下してしまい、さら
に硬化性においては大気中の湿気の吸収性が極端に高く
なるため、得られるポリイソシアネートポリマーに極端
な発泡現象が発生してしまうという欠点を生じる。
【0011】本発明のポリオキシアルキレンポリオール
(A1)成分は、例えばエチレングリコール、ジエチレ
ングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレング
リコール、ネオペンチルグリコール、グリセリン、トリ
メチロールプロパン、グルコース、ソルビトール、シュ
クロースなどの多官能脂肪族グリコールの1種又は2種
以上にエチレンオキシド、プロピレンオキシド、ブチレ
ンオキシドの1種又は2種以上を付加して得られるも
の、テトラヒドロフランを開環重合させて得られるポリ
テトラメチレングリコール等のポリエーテルポリオール
類である。ポリオキシアルキレンポリオール(A1)の
重量平均分子量は得られるポリイソシアネートプレポリ
マー(A)の機械物性、硬化性等の各種性能を考慮して
適宜決定されるが、通常200〜6000、好ましくは
300〜3000である。又、分子量のことなるポリオ
キシアルキレンポリオールの2種類以上を混合して使用
してもよく、さらには官能基数の異なるポリオキシアル
キレンポリオールを混合して使用してもよい。
【0012】本発明の多価アルコール(A2)は分子量
が90〜250、水酸基個数を2〜3有し、分岐及び/
又はシクロヘキサン環を有していなければならない。例
えば、2−メチル−1,3−プロパンジオール、ネオペ
ンチルグリコール、2−メチル−1,4−ブタンジオー
ル、2,2−ジメチル−1,4−ブタンジオール、2,
3−ジメチル−1,4−ブタンジオール、2−メチル−
1,5−ペンタンジオール、2,2−ジメチル−1,5
−ペンタンジオール、2,3−ジメチル−1,5−ペン
タンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオー
ル、3,3−ジメチル−1,5−ペンタンジオール、
2,4−ジメチル−1,5−ペンタンジオール、トリメ
チロールプロパン、1,3−シクロヘキサンジメタノー
ル、1,4−シクロヘキサンジメタノール、水添ビスフ
ェノール−A等である。多価アルコール(A2)を用い
る際には、分子量の異なるアルコールの2種類以上を使
用してもよく、さらには官能基数の異なるアルコールを
使用しても良い。直鎖状脂肪族グリコールを用いた場
合、ポリイソシアネートプレポリマーの硬化性は悪化
し、硬化後の機械物性、特に引張強度及び弾性率は極端
に低下し、耐候性特に機械物性の保持率が極端に悪化す
るという欠点を生じる。又多価アルコール(A2)の分
子量が250を上回ると、得られるポリイソシアネート
プレポリマーの硬化後の機械物性特に引張強度及び弾性
率が極端に低下するという欠点を生じる。
【0013】本発明では有機ポリイソシアネートモノマ
ーとして、無黄変型ポリイソシアネート化合物であるビ
ス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン(A3)を
使用する。さらに実質的にハロゲンを含有しないビス
(イソシアナートメチル)シクロヘキサン(A3)を使
用する場合、本発明でいうところの実質的にハロゲンを
含有しないということは、無機性及び有機性にかかわら
ずハロゲン元素の含有量が20ppm以下であることを
意味する。ここで本発明において用いるビス(イソシア
ナートメチル)シクロヘキサン(A3)とは、1,3−
ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン及び/又
は1,4−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサ
ンを意味する。
【0014】このような有機ポリイソシアネートモノマ
ーはどのような方法によって製造されたものであっても
よいが、従来工業的に製造されているものはホスゲンを
使用して製造されているため、多量のハロゲンを含有し
ている。従ってホスゲンを用いて製造されるイソシアネ
ート化合物をハロゲンが実質的に含有しないものにする
ことは多大な困難を伴う。
【0015】従って、本発明にて用いるハロゲン原子を
含まない有機ポリイソシアネートモノマーは、例えば、
該当するウレタン化合物を熱的に分解する方法により得
ることができる(例えば、特開昭62−238255号
公報、特公昭57−45736号公報及び特開昭51−
19721号公報等)。このウレタン化合物の製造方法
としては、第一にジアミノ化合物を一酸化炭素及び有機
ヒドロキシル化合物と転化的に反応させる方法(特開昭
62−81356号公報)。第2にジニトロ化合物、ジ
ニトロソ化合物、アゾ化合物、アゾキシ化合物等を一酸
化炭素及び有機ヒドロキシル化合物と還元的に反応させ
る方法(特開昭56−164145号公報)、第3にジ
アミノ化合物とジアルキル又はジアリールカーボネート
とを反応させる方法(特開昭64−85956号公報、
特開昭54−163527号公報)がある。また、尿素
を熱分解してジイソシアネートを製造する方法も特公平
1−14218号公報等に開示されている。
【0016】本発明では、有機ポリイソシアネートモノ
マーとしてハロゲン原子の有無に係わらず、ビス(イソ
シアナートメチル)シクロヘキサン(A3)という特定
のポリイソシアネート化合物を用いることが非常に重要
である。良好な耐候性を得るには、脂肪族及び/又は脂
環族ポリイソシアネートを用いることが必須であるが、
脂肪族系ポリイソシアネートを用いた場合、特に2官能
のものでは、得られた硬化物について良好な機械物性特
に引張強度及び弾性率が得られない。また耐候性特に機
械物性の保持率については、硬化物がさらに軟化するた
め極端な保持率の低下を生じてしまう。また他の脂環族
ポリイソシアネート、特に、イソホロンジイソシアネー
ト等シクロヘキサン環に直接NCO基が結合しているも
のを持つものは、極端に反応性が低いため、得られるポ
リイソシアネートプレポリマーの硬化性は著しく悪化
し、得られる硬化物については非常に硬く柔軟性及び伸
長性に乏しいため良好な機械物性特に伸び性能が得られ
ない。さらに耐候性特に機械物性の保持率については、
硬化物については更に硬化収縮するため極端な保持率の
低下を生じてしまう。しかしながら本発明にて用いられ
るビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン(A
3)という特定のポリイソシアネート化合物により得ら
れるポリイソシアネートプレポリマー(A)は低粘度、
耐候性に優れ、また高強度で、かつ柔軟性、伸長性等機
械物性に優れ、さらに良好な硬化性を有する。また有機
ポリイソシアネートモノマーとして実質的にハロゲン原
子を含有しないビス(イソシアナートメチル)シクロヘ
キサン(A3)を用いることにより、低粘度化、耐候
性、機械物性がさらに改善される。
【0017】本発明の末端イソシアネート基を有するポ
リイソシアネートプレポリマー(A)とは、前記のポリ
オキシアルキレンポリオール(A1)、多価アルコール
(A2)、およびビス(イソシアナートメチル)シクロ
ヘキサン(A3)をイソシアネート基/水酸基の当量比
を通常2/1〜50/1、好ましくは4/1〜20/1
にて反応させる。反応方法としては前記構成成分の添加
順序として特に制限はなく、各成分の全量を逐次又は同
時に混合し、あるいは必要に応じて反応途中に適宜、有
機ポリイソシアネートモノマーを再添加する等、従来本
分野にて用いられている種々の方法を採用することがで
きる。前記当量比が2/1を下回ると、得られるポリイ
ソシアネートプレポリマー(A)中のウレタン基含有量
が極端に増加し、分子量分布も極端に広がるため著しい
粘度上昇が生じる。また50/1を上回ると、得られる
ポリイソシアネートプレポリマー(A)の収率が低下し
てしまうため生産上好ましくない。また反応時には、必
要に応じて有機溶剤を用いることができる。有機溶剤と
しては、例えばトルエン、キシレン、酢酸エチル、酢酸
ブチル、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケト
ン、セロソルブアセテートなどである。
【0018】本発明におけるポリイソシアネートプレポ
リマー(A)中に残存するビス(イソシアナートメチ
ル)シクロヘキサン(A3)濃度が1重量%以下である
とは、安全性を第一に考え前記のポリオキシアルキレン
ポリオール(A1)、多価アルコール(A2)、および
ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン(A3)
とを反応後、未反応のビス(イソシアナートメチル)シ
クロヘキサン(A3)及び有機溶剤を薄膜蒸留装置、抽
出等の工業的分離装置を用いて除去し、最終的にポリイ
ソシアネートプレポリマー(A)中に残存するビス(イ
ソシアナートメチル)シクロヘキサン(A3)濃度を1
重量%以下とするということである。ビス(イソシアナ
ートメチル)シクロヘキサン(A3)濃度を1重量%以
下とするということにより、本発明のポリイソシアネー
トプレポリマー(A)は、分類上毒物指定とされるモノ
マー相当品から樹脂となり毒物指定から外れることにな
る(国連分類区分より)。安全性を第一に考えポリイソ
シアネートプレポリマー(A)中に残存するビス(イソ
シアナートメチル)シクロヘキサン(A3)濃度が1重
量%以下としたが、得られたポリイソシアネートプレポ
リマー(A)は、硬化する際の発泡度合いが極めて少な
かったことは予想外であった。本発明で用いる溶剤は、
トルエン、キシレン等の揮発性溶剤である。添加量は舗
装用バインダー全量に対して10重量%〜1重量%の範
囲である。
【0019】本発明に使用する触媒(B)はジメチル錫
ジラウリル酸である。通常、触媒としてジメチル錫ジラ
ウリル酸、ヘキサブチルジスタノキサン等の錫系触媒や
テトラメチルヘキサンジアミンやトリメチレンジアミン
等の3級アミン系触媒が用いられるが、本発明を実施す
る上でジメチル錫ジラウリル酸を用いるのが最適であ
る。ジメチル錫ジラウリル酸の配合量は舗装用バインダ
ー全体に対して0.001〜3重量%、好ましくは0.
003〜2重量%である。ジメチル錫ジラウリル酸の配
合量は上記の範囲であると、舗装用バインダーの硬化速
度の短縮化が十分であり、塗膜の発泡を低く抑え、貯蔵
安定性に優れることから好ましい。更に、ジメチル錫ジ
ラウリル酸触媒に問題が生じない程度にその他の触媒を
併用してもよい。また、ジメチル錫ジラウリル酸触媒を
舗装用バインダー中に使用時、或いは使用前に配合して
も良い。一般的には、使用時に配合することが望まし
い。
【0020】本発明で用いる溶剤(C)はトルエンある
いはキシレン、メシチレン等の芳香族炭化水素化合物で
ある。溶剤の水分量は1重量%以下、好ましくは0.1
重量%以下である。水分量が1重量%を超えると発泡の
原因となり好ましくない。添加量は5〜20重量%であ
る。添加量は5重量%未満だと粘度が高くなり、作業性
が悪くなる。20重量%を超える量を添加すると溶剤の
揮散による臭気により作業環境が悪くなる。
【0021】本発明に使用する各種添加剤(D)には、
消泡剤、酸化防止剤、紫外線安定剤及びレベリング剤等
が挙げられる。必要に応じて、例えば、シリコン系及び
アクリル系等の消泡剤、カルボジイミド系、アゾジカル
ボキ酸エステル系及び脂肪酸アミド系等の加水分解防止
剤、立体障害を持ったフェノール系、芳香族ジアミン等
の酸化防止剤、ベンゾトリアゾール類、ベンゾフェノン
類等の紫外線吸収剤シリコン系及びポリアクリル酸エス
テル系等の消泡剤、並びにレベリング剤等を配合するこ
とが出来る。これらを配合する割合としては舗装用バイ
ンダー全体に対して0.001〜3重量%、好ましくは
0.003〜2重量%である。0.001重量%以下だ
と添加剤の効果は無く、3重要%以上だと舗装用バイン
ダーに溶解せずに沈殿して、にごりの原因となる。
【0022】本発明の舗装用バインダーは上記ポリイソ
シアネートプレポリマー(A)、触媒(B)、溶剤
(C)及び各種添加剤(D)を混合することにより得ら
れる。舗装用バインダーの粘度は5000mPa/s
(25℃)以下でなければならない。バインダーの粘度
が5000mPa/s(25℃)を超えると、バインダ
ーと骨材の混合が不均一になり、発泡が生じ、良好な舗
装材が得られない。触媒(B)、溶剤(C)及び各種添
加剤(D)を予め混合した液とポリイソシアネートプレ
ポリマー(A)からなるニ液で用いても良い。一般的に
はポリイソシアネートに触媒を混合すると長期の貯蔵安
定性が悪くなるので、長期にわたって保存する場合はニ
液にして貯蔵される。
【0023】骨材は、天然もしくは人工の骨材は全て使
用することができる。天然の骨材としては、例えば玉砂
利、御影石、珪砂、火山灰、シラスパルーン等を用いる
ことができる。人工の骨材としては、例えば通常市販さ
れる砕石、セラミックス、ガラスやゴム、プラスチッ
ク、木片、貝殻等の粉砕物を用いることができる。これ
らは単独もしくは2種以上組み合わせることができる。
使用する骨材の含水率は5%以下であることが望まし
い。5%以上の含水率だと発泡の原因となる。骨材全体
量に対する舗装バインダーの配合量は、3〜20重量
%、好ましくは5〜15重量%である。3重量%未満だ
と骨材を結合する能力が低下し、20重量%を超えると
透水性の能力が低下する。
【0024】舗装材は本発明の舗装バインダーと骨材、
また必要に応じて顔料をコンクリートミキサー等で混練
することにより得られる。該舗装材の形状や寸法には特
に制約は無く自由に成形可能である。顔料は無機系、有
機系のどちらでも用いることが可能である。骨材には天
然石、木片等を用いると美観の良好な透水性舗装材とな
り、骨材にゴムチップを用いると運動競技を行うに快適
で、カラフルな耐候性の良好な弾性舗装材が得られる。
【0025】舗装材の施工方法には現場施工とブロック
体施工がある。現場施工では、基盤に必要に応じてプラ
イマー処理し、その上に舗装材を敷設し、常温で硬化さ
せる。敷均しは軽いローラー、或いはコテ仕上げ程度の
締固めで十分であり、特別な機械機具類は一切必要とし
ない。プロック体の施工は、予め舗装材を種々の型に入
れて加熱硬化し、様々の形のブロック体化し、基盤上に
敷設固定する所謂“置き敷き形式”を採用することがで
きる。
【0026】
【実施例】以下に実施例、比較例、製造例及び試験例を
挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれら実
施例に限定されるものではない。なお各例中、部及び%
は全て重量基準である。粘度の測定はJIS K540
0の回転粘度計法に基づいて測定した値である。以下に
ポリイソシアネートプレポリマー(A)の製造例を示
す。 製造例1 攪拌機、温度計、還流冷却管及び乾燥窒素ガス導入管を
備えた4つ口フラスコに重量平均分子量2000で2官
能であるポリプロピレングリコールを4600部、重量
平均分子量300で3官能であるポリプロピレングリコ
ールを1200部、ネオペンチルグリコールを807
部、ハロゲン含有量が2ppmである1,3−ビス(イ
ソシアナートメチル)シクロヘキサンを30040部仕
込み、窒素気流下に130℃で6時間反応させた後、流
下式薄膜蒸留装置を用いて残存イソシアネートモノマー
を留去し、ポリイソシアネートプレポリマーを得た。ポ
リイソシアネートプレポリマーのイソシアネートモノマ
ー含量は0.3重量%、NCO基含量は10.8重量
%、ウレタン基含量は12.9重量%であった。
【0027】製造例2 攪拌機、温度計、還流冷却管及び乾燥窒素ガス導入管を
備えた4つ口フラスコに重量平均分子量2000で2官
能であるポリプロピレングリコールを157.3部、重
量平均分子量300で3官能であるポリプロピレングリ
コールを41.4部、ネオペンチルグリコールを41.
8部、ハロゲン含有量が2ppmである1,3−ビス
(イソシアナートメチル)シクロヘキサンを1300部
仕込み、窒素気流下に130℃で6時間反応させた後、
流下式薄膜蒸留装置を用いて残存イソシアネートモノマ
ーを留去し、ポリイソシアネートプレポリマーを得た。
ポリイソシアネートプレポリマーのイソシアネートモノ
マー含量は0.2重量%、NCO基含量は11.6重量
%、ウレタン基含量は14.7重量%であった。
【0028】製造例3 攪拌機、温度計、還流冷却管及び乾燥窒素ガス導入管を
備えた4つ口フラスコに重量平均分子量2000で2官
能であるポリプロピレングリコールを145.2部、重
量平均分子量200で2官能であるポリプロピレングリ
コールを33.7部、ネオペンチルグリコールを60.
0部、ハロゲン含有量が2ppmである1,3−ビス
(イソシアナートメチル)シクロヘキサンを1600部
仕込み、窒素気流下に130℃で6時間反応させた後、
流下式薄膜蒸留装置を用いて残存イソシアネートモノマ
ーを留去し、ポリイソシアネートプレポリマーを得た。
ポリイソシアネートプレポリマーのイソシアネートモノ
マー含量は0.7重量%、NCO基含量は12.8重量
%、ウレタン基含量は15.4重量%であった。
【0029】製造例4 攪拌機、温度計、還流冷却管及び乾燥窒素ガス導入管を
備えた4つ口フラスコに重量平均分子量2000で2官
能であるポリプロピレングリコールを150.6部、重
量平均分子量300で3官能であるポリプロピレングリ
コールを39.3部、水添ビスフェノール−Aを26.
0部、ハロゲン含有量が2ppmである1,3−ビス
(イソシアナートメチル)シクロヘキサンを700部仕
込み、窒素気流下に130℃で6時間反応させた後、流
下式薄膜蒸留装置を用いて残存イソシアネートモノマー
を留去し、ポリイソシアネートプレポリマーを得た。ポ
リイソシアネートプレポリマーのイソシアネートモノマ
ー含量は0.1重量%、NCO基含量は9.4重量%、
ウレタン基含量は10.6重量%であった。
【0030】製造例5 攪拌機、温度計、還流冷却管及び乾燥窒素ガス導入管を
備えた4つ口フラスコに重量平均分子量2000で2官
能であるポリプロピレングリコールを150.6部、重
量平均分子量300で3官能であるポリプロピレングリ
コールを39.3部、トリメチロールプロパンを9.7
部、ハロゲン含有量が2ppmである1,3−ビス(イ
ソシアナートメチル)シクロヘキサンを700部仕込
み、窒素気流下に130℃で6時間反応させた後、流下
式薄膜蒸留装置を用いて残存イソシアネートモノマーを
留去し、ポリイソシアネートプレポリマーを得た。ポリ
イソシアネートプレポリマーのイソシアネートモノマー
含量は0.1重量%、NCO基含量は9.6重量%、ウ
レタン基含量は11.3重量%であった。
【0031】製造例6 攪拌機、温度計、還流冷却管及び乾燥窒素ガス導入管を
備えた4つ口フラスコに重量平均分子量2000で2官
能であるポリプロピレングリコールを53.4部、重量
平均分子量300で3官能であるポリプロピレングリコ
ールを13.9部、シクロヘキサンジメタノールを1
3.0部、ハロゲン含有量が2ppmである1,3−ビ
ス(イソシアナートメチル)シクロヘキサンを350部
仕込み、窒素気流下に130℃で6時間反応させた後、
流下式薄膜蒸留装置を用いて残存イソシアネートモノマ
ーを留去し、ポリイソシアネートプレポリマーを得た。
ポリイソシアネートプレポリマーのイソシアネートモノ
マー含量は0.3重量%、NCO基含量は10.7重量
%、ウレタン基含量は12.2重量%であった。
【0032】製造例7 攪拌機、温度計、還流冷却管及び乾燥窒素ガス導入管を
備えた4つ口フラスコに重量平均分子量2000で2官
能であるポリプロピレングリコールを66.8部、重量
平均分子量300で3官能であるポリプロピレングリコ
ールを17.4部、ネオペンチルグリコールを11.7
部、加水分解性塩素含有量が254ppm(酸度HC
l:40ppmを含む)である1,3−ビス(イソシア
ナートメチル)シクロヘキサンを350部仕込み、窒素
気流下に130℃で6時間反応させた後、流下式薄膜蒸
留装置を用いて残存イソシアネートモノマーを留去し、
ポリイソシアネートプレポリマーを得た。ポリイソシア
ネートプレポリマーのイソシアネートモノマー含量は
0.5重量%、NCO基含量は10.6重量%、ウレタ
ン基含量は13.3重量%であった。
【0033】製造例8 攪拌機、温度計、還流冷却管及び乾燥窒素ガス導入管を
備えた4つ口フラスコに重量平均分子量2000で2官
能であるポリプロピレングリコールを215.2部、重
量平均分子量300で3官能であるポリプロピレングリ
コールを56.2部、ハロゲン含有量が2ppmである
1,3−ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン
を700部仕込み、窒素気流下に130℃で6時間反応
させた後、流下式薄膜蒸留装置を用いて残存イソシアネ
ートモノマーを留去し、ポリイソシアネートプレポリマ
ーを得た。ポリイソシアネートプレポリマーのイソシア
ネートモノマー含量は0.1重量%、NCO基含量は
7.7重量%、ウレタン基含量は8.0重量%であっ
た。
【0034】製造例9 攪拌機、温度計、還流冷却管及び乾燥窒素ガス導入管を
備えた4つ口フラスコに重量平均分子量2000で2官
能であるポリプロピレングリコールを42.7部、重量
平均分子量300で3官能であるポリプロピレングリコ
ールを11.3部、ネオペンチルグリコールを30.1
部、ハロゲン含有量が2ppmである1,3−ビス(イ
ソシアナートメチル)シクロヘキサンを700部仕込
み、窒素気流下に130℃で6時間反応させた後、流下
式薄膜蒸留装置を用いて残存イソシアネートモノマーを
留去し、ポリイソシアネートプレポリマーを得た。ポリ
イソシアネートプレポリマーのイソシアネートモノマー
含量は0.3重量%、NCO基含量は13.4重量%、
ウレタン基含量は17.7重量%であった。
【0035】製造例10 攪拌機、温度計、還流冷却管及び乾燥窒素ガス導入管を
備えた4つ口フラスコに重量平均分子量2000で2官
能であるポリプロピレングリコールを53.4部、重量
平均分子量300で3官能であるポリプロピレングリコ
ールを13.9部、1,3−プロパンジオールを6.9
部、ハロゲン含有量が2ppmである1,3−ビス(イ
ソシアナートメチル)シクロヘキサンを350部仕込
み、窒素気流下に130℃で6時間反応させた後、流下
式薄膜蒸留装置を用いて残存イソシアネートモノマーを
留去し、ポリイソシアネートプレポリマーを得た。ポリ
イソシアネートプレポリマーのイソシアネートモノマー
含量は0.4重量%、NCO基含量は11.0重量%、
ウレタン基含量は13.1重量%であった。
【0036】製造例11 攪拌機、温度計、還流冷却管及び乾燥窒素ガス導入管を
備えた4つ口フラスコに重量平均分子量2000で2官
能であるポリプロピレングリコールを58.3部、重量
平均分子量300で3官能であるポリプロピレングリコ
ールを15.2部、ネオペンチルグリコールを10.2
部、イソホロンジイソシアネート(IPDI)を350
部仕込み、窒素気流下に130℃で8時間反応させた
後、流下式薄膜蒸留装置を用いて残存イソシアネートモ
ノマーを留去し、ポリイソシアネートプレポリマーを得
た。ポリイソシアネートプレポリマーのイソシアネート
モノマー含量は0.2重量%、NCO基含量は10.3
重量%、ウレタン基含量は13.0重量%であった。
【0037】製造例12 攪拌機、温度計、還流冷却管及び乾燥窒素ガス導入管を
備えた4つ口フラスコに重量平均分子量2000で2官
能であるポリプロピレングリコールを74.9部、重量
平均分子量300で3官能であるポリプロピレングリコ
ールを19.5部、ネオペンチルグリコールを13.2
部、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)を34
0部仕込み、窒素気流下に130℃で6時間反応させた
後、流下式薄膜蒸留装置を用いて残存イソシアネートモ
ノマーを留去し、ポリイソシアネートプレポリマーを得
た。ポリイソシアネートプレポリマーのイソシアネート
モノマー含量は0.2重量%、NCO基含量は11.0
重量%、ウレタン基含量は13.7重量%であった。
【0038】実施例1 上記製造例1にて得られたポリイソシアネートプレポリ
マー90部に、キシレン10部を配合してA液としジメ
チル錫ジラウリル酸6部、キシレン86部、酸化防止剤
4部、紫外線吸収剤4部配合してB液とした。舗装用バ
インダーはA液100部に対して、B液10部を配合
し、ディゾルバーを用いて攪拌後、真空脱気し、その粘
度は1700mPa・s/25℃であった。温度23℃
湿度50%における舗装バインダーの2倍増粘は6時間
後である。天然砂利100部に対して舗装用バインダー
5部を混練した。バインダーの粘度が低いために混練作
業は極めて良好であった。縦20cm×横4cm×厚1
cmの舗装材試験片を作成した。硬化乾燥時間は3時間
であった。温度23℃、湿度50%RHで1週間養生後
に物性を評価した。
【0039】実施例2〜7 製造例2〜7にて得られたポリイソシアネートプレポリ
マーについて実施例1と同様な配合、試験方法を用いて
舗装材試験片を作製し、以下の評価を行った。それらの
結果を表1及び表2に示す。
【0040】比較例1 実施例1においてジメチル錫ジラウリル酸の代わりにジ
ブチル錫ジラウリル酸を用いた以外は、同様な処方で実
施した。温度23℃、湿度50%における舗装バインダ
ーの2倍増粘は4時間後である。実施例1と同様な舗装
材の硬化乾燥時間は6時間であった。ジブチル錫ジラウ
リル酸を配合した舗装用バインダーはジメシル錫ジラウ
リル酸に比較して2倍増粘時間が短いにも関わらず、硬
化乾燥時間が長く、作業性が悪く、硬化速度も遅い結果
となった。
【0041】比較例2〜6 製造例8〜9にて得られたポリイソシアネートプレポリ
マーについて実施例1と同様な配合、試験方法を用いて
舗装材試験片を作製し、以下の評価を行った。それらの
結果を表2に示す。
【0042】硬化乾燥時間はJIS K5400に準拠
して行った。
【0043】曲げ強度はJIS R5201の三点曲げ
試験を行った。
【0044】耐候性試験は、得られた舗装体試験片を屋
外暴露により6ヶ月行った。試験後の外観変化を観測
し、黄変度△Y1を測定した。
【0045】
【発明の効果】本発明の舗装用バインダーは、NCO基
含量、ウレタン基含量及びその総和を特定範囲内とし、
かつ樹脂組成物中に特定のアルコールを配合し、更に特
定の有機ポリイソシアネートを用いることにより、耐候
性に優れ、また高強度で、かつ柔軟性、伸長性等機械物
性に優れ、さらに硬化性の良好な安全性の高い舗装用バ
インダーを提供できるため、透水性舗装材、弾性舗装材
として極めて好適である。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河野 豊 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱瓦斯化学株式会社平塚研究所内 (72)発明者 野村 岳志 神奈川県平塚市東八幡5丁目6番2号 三 菱瓦斯化学株式会社平塚研究所内 (72)発明者 渡辺 文雄 埼玉県北葛飾郡杉戸町高野台西5−11−1 セルアーモ高野台若林101 Fターム(参考) 4J034 BA08 CA03 CA04 CA05 CC03 CC26 CC45 CC52 DB04 DG02 HA07 HA11 HC22 HC46 HC52 HC61 HC71 JA02 KA01 KB02 KC17 KD02 KE02 LA24 LA36 MA01 MA04 QC05 QD03 RA08 RA10

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリイソシアネートポリマー(A)、触
    媒(B)、溶剤(C)及び各種添加剤(D)からなる舗
    装用バインダーであって、ポリイソシアネートポリマー
    (A)がポリオキシアルキレンポリオール(A1)と、
    分子量90〜250、水酸基個数が2〜3の分岐及び/
    又はシクロヘキサン環を有する多価アルコール(A2)
    と、ビス(イソシアナートメチル)シクロヘキサン(A
    3)との反応生成物からなり、そのNCO基含量が8重
    量%以上、ウレタン基含量が8重量%以上、NCO基含
    量及びウレタン基含量の総和が16〜30重量%であ
    り、ポリイソシアネートプレポリマー(A)中に残存す
    るビス(イソシアネートメチル)シクロヘキサン(A
    3)濃度が1重量%以下であり、かつ前記(A)、
    (B)、(C)、及び(D)の各成分の混合物の粘度が
    5000mPa・s(25℃)以下であることを特徴と
    する舗装用バインダー。
  2. 【請求項2】 多価アルコール(A2)がネオペンチル
    グリコール及び/又はシクロヘキサンジメタノールであ
    る請求項1記載の舗装用バインダー。
  3. 【請求項3】 触媒(B)がジメチル錫ジラウリル酸で
    ある請求項1記載の舗装用バインダー。
  4. 【請求項4】 ビス(イソシアナート)シクロヘキサン
    (A3)が実質的にハロゲンを含有しないビス(イソシ
    アナートメチル)シクロヘキサンである請求項1記載の
    舗装用バインダー。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の舗装用バインダーを骨材
    に対して3〜20重量%を配合してなることを特徴とす
    る舗装材。
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