JPH1180282A - 塩化ビニル樹脂組成物およびその製造法 - Google Patents
塩化ビニル樹脂組成物およびその製造法Info
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- JPH1180282A JPH1180282A JP24295397A JP24295397A JPH1180282A JP H1180282 A JPH1180282 A JP H1180282A JP 24295397 A JP24295397 A JP 24295397A JP 24295397 A JP24295397 A JP 24295397A JP H1180282 A JPH1180282 A JP H1180282A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 耐衝撃性、耐候性、かつ曲げ弾性率に優れる
塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 (共)重合体の2次転移温度が−10℃
以下であるアルキルアクリレート及び/又はアルキルメ
タクリレート80〜99.5重量%と、これらと共重合
可能である多官能性モノマー20〜0.5重量%を乳化
重合することにより得られたアクリル系共重合体であっ
て、擬平衡弾性率GN 0が80,000〜150,000
Paであるアクリル系共重合体1〜30重量%の存在下
に、塩化ビニル99〜70重量%を重合して得る。
塩化ビニル樹脂組成物およびその製造方法を提供するこ
と。 【解決手段】 (共)重合体の2次転移温度が−10℃
以下であるアルキルアクリレート及び/又はアルキルメ
タクリレート80〜99.5重量%と、これらと共重合
可能である多官能性モノマー20〜0.5重量%を乳化
重合することにより得られたアクリル系共重合体であっ
て、擬平衡弾性率GN 0が80,000〜150,000
Paであるアクリル系共重合体1〜30重量%の存在下
に、塩化ビニル99〜70重量%を重合して得る。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塩化ビニル樹脂組成
物およびその製造法に関し、さらに詳しくは、耐衝撃
性、耐候性、かつ曲げ弾性率に優れる塩化ビニル樹脂組
成物およびその製造方法に関する。
物およびその製造法に関し、さらに詳しくは、耐衝撃
性、耐候性、かつ曲げ弾性率に優れる塩化ビニル樹脂組
成物およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の方法】塩化ビニル樹脂は優れた物理的、機械的
性質を有しているため硬質、半軟質、軟質等多くの用途
がある。しかし、硬質用に塩化ビニルホモポリマーを使
用すると耐衝撃性、耐候性に劣るという欠点を有してい
る。
性質を有しているため硬質、半軟質、軟質等多くの用途
がある。しかし、硬質用に塩化ビニルホモポリマーを使
用すると耐衝撃性、耐候性に劣るという欠点を有してい
る。
【0003】これらの欠点を改良する方法として塩化ビ
ニルホモポリマーと各種の弾性体とのポリマーブレンド
が挙げられるが、この方法では耐衝撃性を改良すること
はできるが、耐候性、曲げ弾性率が低下してしまうとい
う欠陥がある。
ニルホモポリマーと各種の弾性体とのポリマーブレンド
が挙げられるが、この方法では耐衝撃性を改良すること
はできるが、耐候性、曲げ弾性率が低下してしまうとい
う欠陥がある。
【0004】ポリマーブレンドの欠点を解消する方法と
して、例えば、特公昭39−17067に見られるよう
な、アルキルアクリレート重合体に塩化ビニルをグラフ
ト共重合して得られた塩化ビニルグラフト共重合体が知
られている。この共重合体は耐衝撃性に関して上記ポリ
マーブレンドに比べて向上しているものの、耐衝撃性と
曲げ弾性率のバランスにおいていまだ満足できるもので
はなかった。
して、例えば、特公昭39−17067に見られるよう
な、アルキルアクリレート重合体に塩化ビニルをグラフ
ト共重合して得られた塩化ビニルグラフト共重合体が知
られている。この共重合体は耐衝撃性に関して上記ポリ
マーブレンドに比べて向上しているものの、耐衝撃性と
曲げ弾性率のバランスにおいていまだ満足できるもので
はなかった。
【0005】その他にも多数の方法が特許等で開示され
ているが、現在までに知られている各種の方法はいずれ
もその性質に一長一短が有り、その為用途もある程度制
限されてしまうのが現状である。
ているが、現在までに知られている各種の方法はいずれ
もその性質に一長一短が有り、その為用途もある程度制
限されてしまうのが現状である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は耐衝撃
性に優れ、かつ従来の製法では耐衝撃性の発現と共に低
下する傾向にある曲げ弾性率に関してその低下が無く物
性バランスのとれた優れた塩化ビニル樹脂組成物を製造
する方法を提供することにある。
性に優れ、かつ従来の製法では耐衝撃性の発現と共に低
下する傾向にある曲げ弾性率に関してその低下が無く物
性バランスのとれた優れた塩化ビニル樹脂組成物を製造
する方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記目的
を達成するために、鋭意検討を重ねた結果本発明に到達
した。即ち、本発明は以下の発明および実施態様を包含
する。
を達成するために、鋭意検討を重ねた結果本発明に到達
した。即ち、本発明は以下の発明および実施態様を包含
する。
【0008】(a) (共)重合体の2次転移温度が−
10℃以下であるアルキルアクリレート及び/又はアル
キルメタクリレート80〜99.5重量%と、これらと
共重合可能である多官能性モノマー20〜0.5重量%
を乳化重合することにより得られたアクリル系共重合体
の擬平衡弾性率GN 0が80,000〜150,000P
aであり、このアクリル系共重合体1〜30重量%の存
在下に、塩化ビニル99〜70重量%を重合して得られ
た塩化ビニルのグラフト率が5〜50%であることを特
徴とする塩化ビニル樹脂組成物。
10℃以下であるアルキルアクリレート及び/又はアル
キルメタクリレート80〜99.5重量%と、これらと
共重合可能である多官能性モノマー20〜0.5重量%
を乳化重合することにより得られたアクリル系共重合体
の擬平衡弾性率GN 0が80,000〜150,000P
aであり、このアクリル系共重合体1〜30重量%の存
在下に、塩化ビニル99〜70重量%を重合して得られ
た塩化ビニルのグラフト率が5〜50%であることを特
徴とする塩化ビニル樹脂組成物。
【0009】(b) 該アクリル系共重合体の擬平衡弾
性率GN 0が100,000〜140,000Paである
(a)記載の塩化ビニル樹脂組成物。
性率GN 0が100,000〜140,000Paである
(a)記載の塩化ビニル樹脂組成物。
【0010】(c) (a)または(b)記載の組成物
において、塩化ビニルのグラフト率が10〜45%であ
る塩化ビニル樹脂組成物。
において、塩化ビニルのグラフト率が10〜45%であ
る塩化ビニル樹脂組成物。
【0011】(d) (a)〜(c)のいずれか記載の
組成物において、アルキルアクリレート及び/又はアル
キルメタクリレートが構成成分として少なくとも20重
量%以上の2ーエチルヘキシルアクリレートおよび/ま
たはn−ブチルアクリレートを含む塩化ビニル樹脂組成
物。
組成物において、アルキルアクリレート及び/又はアル
キルメタクリレートが構成成分として少なくとも20重
量%以上の2ーエチルヘキシルアクリレートおよび/ま
たはn−ブチルアクリレートを含む塩化ビニル樹脂組成
物。
【0012】(e) (a)〜(d)のいずれか記載の
組成物において、多官能性モノマーが構成成分として一
般式1(化3)
組成物において、多官能性モノマーが構成成分として一
般式1(化3)
【0013】
【化3】 H2C=HCOCO−(CH2)n−OCOCH=CH2・・・式1 (式中nは3〜20の整数を示す)を使用する多官能性
モノマーの少なくとも5重量%以上含むことを特徴とす
る(a)〜(e)記載の塩化ビニル樹脂組成物。
モノマーの少なくとも5重量%以上含むことを特徴とす
る(a)〜(e)記載の塩化ビニル樹脂組成物。
【0014】(f) (共)重合体の2次転移温度が−
10℃以下であるアルキルアクリレート及び/又はアル
キルメタクリレート80〜99.5重量%と、これらと
共重合可能である多官能性モノマー20〜0.5重量%
を乳化重合することにより得られたアクリル系共重合体
の擬平衡弾性率GN 0が80,000〜150,000P
aであり、このアクリル系共重合体1〜30重量%の存
在下に、塩化ビニル99〜70重量%を共重合して得ら
れた塩化ビニル樹脂のグラフト率が5〜50%であるこ
とを特徴とする塩化ビニル樹脂組成物の製造方法。
10℃以下であるアルキルアクリレート及び/又はアル
キルメタクリレート80〜99.5重量%と、これらと
共重合可能である多官能性モノマー20〜0.5重量%
を乳化重合することにより得られたアクリル系共重合体
の擬平衡弾性率GN 0が80,000〜150,000P
aであり、このアクリル系共重合体1〜30重量%の存
在下に、塩化ビニル99〜70重量%を共重合して得ら
れた塩化ビニル樹脂のグラフト率が5〜50%であるこ
とを特徴とする塩化ビニル樹脂組成物の製造方法。
【0015】(g) 該アクリル系共重合体の擬平衡弾
性率GN 0が100,000〜140,000Paである
ものを使用することを特徴とする(f)記載の塩化ビニ
ル樹脂組成物の製造方法。
性率GN 0が100,000〜140,000Paである
ものを使用することを特徴とする(f)記載の塩化ビニ
ル樹脂組成物の製造方法。
【0016】(h) (f)または(g)記載の製造方
法において、塩化ビニルのグラフト率が10〜45%で
あることを特徴とする塩化ビニル樹脂組成物の製造方
法。
法において、塩化ビニルのグラフト率が10〜45%で
あることを特徴とする塩化ビニル樹脂組成物の製造方
法。
【0017】(i) (f)〜(h)のいずれか記載の
製造方法において、アルキルアクリレート及び/又はア
ルキルメタクリレートが構成成分として少なくとも20
重量%以上の2ーエチルヘキシルアクリレートおよび/
またはn−ブチルアクリレートを含むことを特徴とする
塩化ビニル樹脂組成物の製造方法。
製造方法において、アルキルアクリレート及び/又はア
ルキルメタクリレートが構成成分として少なくとも20
重量%以上の2ーエチルヘキシルアクリレートおよび/
またはn−ブチルアクリレートを含むことを特徴とする
塩化ビニル樹脂組成物の製造方法。
【0018】(j) (f)〜(i)のいずれか記載の
製造方法において、多官能性モノマーが構成成分として
一般式1(化4)
製造方法において、多官能性モノマーが構成成分として
一般式1(化4)
【0019】
【化4】 H2C=HCOCO−(CH2)n−OCOCH=CH2・・・式1 (式中nは3〜20の整数を示す)を使用する多官能性
モノマーの少なくとも5重量%以上含むことを特徴とす
る塩化ビニル樹脂組成物の製造方法。
モノマーの少なくとも5重量%以上含むことを特徴とす
る塩化ビニル樹脂組成物の製造方法。
【0020】(k) JIS K−6740で測定した
曲げ弾性率が275,000kg/cm2以上で、かつ
JIS K−6745で測定したシャルピー衝撃強度が
110kg・cm/c以上である、アクリル系共重合体
に存在下に塩化ビニルをグラフト重合して得られる塩化
ビニル樹脂組成物。
曲げ弾性率が275,000kg/cm2以上で、かつ
JIS K−6745で測定したシャルピー衝撃強度が
110kg・cm/c以上である、アクリル系共重合体
に存在下に塩化ビニルをグラフト重合して得られる塩化
ビニル樹脂組成物。
【0021】本発明は(共)重合体の2次転移温度が−
10℃以下であるアルキルアクリレート及び/又はアル
キルメタクリレートと、これらと共重合可能である多官
能性モノマーを乳化重合して得られたアクリル系共重合
体の擬平衡弾性率GN 0が上記の特定の値を示し、かつこ
のアクリル系共重合体と塩化ビニルを共重合して得られ
た塩化ビニル樹脂組成物のグラフト率が上記の範囲の値
を示すことにより、耐衝撃性に優れ、かつ従来の製法で
は耐衝撃性の発現と共に低下する傾向にある曲げ弾性率
に関して、その低下が無く物性バランスのとれた塩化ビ
ニル樹脂組成物を製造し得ることを見出したものであ
る。
10℃以下であるアルキルアクリレート及び/又はアル
キルメタクリレートと、これらと共重合可能である多官
能性モノマーを乳化重合して得られたアクリル系共重合
体の擬平衡弾性率GN 0が上記の特定の値を示し、かつこ
のアクリル系共重合体と塩化ビニルを共重合して得られ
た塩化ビニル樹脂組成物のグラフト率が上記の範囲の値
を示すことにより、耐衝撃性に優れ、かつ従来の製法で
は耐衝撃性の発現と共に低下する傾向にある曲げ弾性率
に関して、その低下が無く物性バランスのとれた塩化ビ
ニル樹脂組成物を製造し得ることを見出したものであ
る。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明に使用される(共)重合体
は2次転移温度が−10℃以下であるアルキルアクリレ
ート及び/又はアルキルメタクリレートの(共)重合体
が使用される。(共)重合体の2次転移温度が−10℃
以下であるという意味は、単独重合体の2次転移温度が
−10℃以下であるアルキルアクリレート及び/又はア
ルキルメタクリレートであるモノマーの(共)重合体が
使用できるし、また上記アルキルアクリレート及び/又
はアルキルメタクリレートモノマーに−10℃以上のそ
の他ビニルモノマーを共重合しても全体として(共)重
合体の2次転移温度が−10℃以下であれば本発明に使
用することができ、この2次転移温度は実測でき、例え
ばFoxの式により構成する単量体から計算して推定す
ることもできる。該2次転移温度は−10℃以下、好ま
しくは−30℃、より好ましくは−50℃以下である。
は2次転移温度が−10℃以下であるアルキルアクリレ
ート及び/又はアルキルメタクリレートの(共)重合体
が使用される。(共)重合体の2次転移温度が−10℃
以下であるという意味は、単独重合体の2次転移温度が
−10℃以下であるアルキルアクリレート及び/又はア
ルキルメタクリレートであるモノマーの(共)重合体が
使用できるし、また上記アルキルアクリレート及び/又
はアルキルメタクリレートモノマーに−10℃以上のそ
の他ビニルモノマーを共重合しても全体として(共)重
合体の2次転移温度が−10℃以下であれば本発明に使
用することができ、この2次転移温度は実測でき、例え
ばFoxの式により構成する単量体から計算して推定す
ることもできる。該2次転移温度は−10℃以下、好ま
しくは−30℃、より好ましくは−50℃以下である。
【0023】例えば、エチルアクリレート、n−プロピ
ルアクリレート、イソ−ブチルアクリレート、n−ブチ
ルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチ
ルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、
n−デシルアクリレート等のアルキルアクリレート、n
−オクチルメタクリレート、n−デシルメタクリレー
ト、n−ドデシルメタクリレート、ラウリルメタクリレ
ート等のアルキルメタクリレートが挙げられるがこの限
りでは無い。これらアルキルアクリレート及び又はアル
キルメタクリレートは単独又は2種以上の組み合わせで
使用することが可能であり、特に2−エチルヘキシルア
クリレートおよび/またはn−ブチルアクリレートを、
好ましくは20重量%以上、より好ましくは30重量%
含むものである。
ルアクリレート、イソ−ブチルアクリレート、n−ブチ
ルアクリレート、n−ヘキシルアクリレート、2−エチ
ルヘキシルアクリレート、n−オクチルアクリレート、
n−デシルアクリレート等のアルキルアクリレート、n
−オクチルメタクリレート、n−デシルメタクリレー
ト、n−ドデシルメタクリレート、ラウリルメタクリレ
ート等のアルキルメタクリレートが挙げられるがこの限
りでは無い。これらアルキルアクリレート及び又はアル
キルメタクリレートは単独又は2種以上の組み合わせで
使用することが可能であり、特に2−エチルヘキシルア
クリレートおよび/またはn−ブチルアクリレートを、
好ましくは20重量%以上、より好ましくは30重量%
含むものである。
【0024】アルキルアクリレート及び/又はアルキル
メタクリレートの合計量(この中には前記のその他ビニ
ルモノマーも含む)は、アクリル系共重合体中の80〜
99.5重量%、好ましくは90〜99重量%が適当で
あり、99.5重量%を以下では曲げ弾性率高いので好
ましく、80重量%以上では耐衝撃性のが高いので好ま
しい。
メタクリレートの合計量(この中には前記のその他ビニ
ルモノマーも含む)は、アクリル系共重合体中の80〜
99.5重量%、好ましくは90〜99重量%が適当で
あり、99.5重量%を以下では曲げ弾性率高いので好
ましく、80重量%以上では耐衝撃性のが高いので好ま
しい。
【0025】使用するアルキルアクリレート及び/又は
アルキルメタクリレート中の2−エチルヘキシルアクリ
レートの割合が20重量%以上の場合は、耐衝撃性が高
く好ましい。
アルキルメタクリレート中の2−エチルヘキシルアクリ
レートの割合が20重量%以上の場合は、耐衝撃性が高
く好ましい。
【0026】また、アルキルアクリレート及び/又はア
ルキルメタクリレートと共重合可能な多官能性モノマー
とは、アクリル系共重合体中あるいは塩化ビニル共重合
体中において架橋等に関与するモノマー類であって、例
えば(ポリ)アルキレングリコールのアクリレートもし
くはメタクリレート類、(ポリ)アリル化合物類、ジビ
ニル化合物等が挙げられるがこの限りではない。
ルキルメタクリレートと共重合可能な多官能性モノマー
とは、アクリル系共重合体中あるいは塩化ビニル共重合
体中において架橋等に関与するモノマー類であって、例
えば(ポリ)アルキレングリコールのアクリレートもし
くはメタクリレート類、(ポリ)アリル化合物類、ジビ
ニル化合物等が挙げられるがこの限りではない。
【0027】これらの中で特に好ましくは、一般式1
(化5)
(化5)
【0028】
【化5】 H2C=HCOCO−(CH2)n−OCOCH=CH2・・・一般式1 (式中nは2〜20の整数、好ましくは3〜20、最も
好ましくは3〜10を示す。)で示される化合物であ
る。
好ましくは3〜10を示す。)で示される化合物であ
る。
【0029】また、一般式2(化6)で示される化合物
も好ましく使用できる。
も好ましく使用できる。
【0030】
【化6】 H2C=C(CH3)OCO−(CH2)n−OCO(CH3)C=CH2 ・・・一般式2 (式中nは6〜20の整数、好ましくは6〜10を示
す。)で示される化合物である。
す。)で示される化合物である。
【0031】これらの多官能性モノマーの具体例として
は、例えば、エチレングリコールジアクリレート、ジエ
チレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコ
ールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアク
リレート、1,8−オクタンジオールジアクリレート、
エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリ
コールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメ
タクリレート、1,3−プロピレングリコールジメタク
リレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレー
ト、1,4−ブチレングリコールジメタクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジメタアクリレート等の(ポ
リ)アルキレングリコールのアクリレートもしくはメタ
クリレート類、ジアリルフタレート、ジアリルマレー
ト、ジアリルサクシネート等の(ポリ)アリル化合物
類、ジビニルベンゼン、ブタジエン等のジビニル化合物
等が挙げられるがこの限りではない。
は、例えば、エチレングリコールジアクリレート、ジエ
チレングリコールジアクリレート、トリエチレングリコ
ールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアク
リレート、1,8−オクタンジオールジアクリレート、
エチレングリコールジメタクリレート、ジエチレングリ
コールジメタクリレート、トリエチレングリコールジメ
タクリレート、1,3−プロピレングリコールジメタク
リレート、1,3−ブチレングリコールジメタクリレー
ト、1,4−ブチレングリコールジメタクリレート、
1,6−ヘキサンジオールジメタアクリレート等の(ポ
リ)アルキレングリコールのアクリレートもしくはメタ
クリレート類、ジアリルフタレート、ジアリルマレー
ト、ジアリルサクシネート等の(ポリ)アリル化合物
類、ジビニルベンゼン、ブタジエン等のジビニル化合物
等が挙げられるがこの限りではない。
【0032】これらは単独で使用されても2種以上の組
み合わせで使用されても良いが,多官能性モノマー中に
一般式1及び/または一般式2のジ(メタ)アクリレー
ト類を5重量%以上、好ましくは10重量%以上、特に
好ましくは30重量%以上含むことが好ましい。
み合わせで使用されても良いが,多官能性モノマー中に
一般式1及び/または一般式2のジ(メタ)アクリレー
ト類を5重量%以上、好ましくは10重量%以上、特に
好ましくは30重量%以上含むことが好ましい。
【0033】本発明において使用するアクリル系共重合
体は、前記の2次転移温度の条件の他に、疑平衡弾性率
GN 0が80,000〜150,000Paである必要が
あるが、この条件に合致していれば使用する単量体や多
官能性モノマーの種類に限定されないが、これに合致す
るものとしては前記の1,6−ヘキサンジオールジアク
リレート、1,8−オクタンジオールジアクリレートを
使用する方法が特に好ましい。
体は、前記の2次転移温度の条件の他に、疑平衡弾性率
GN 0が80,000〜150,000Paである必要が
あるが、この条件に合致していれば使用する単量体や多
官能性モノマーの種類に限定されないが、これに合致す
るものとしては前記の1,6−ヘキサンジオールジアク
リレート、1,8−オクタンジオールジアクリレートを
使用する方法が特に好ましい。
【0034】多官能性モノマーの合計量は、アクリル系
共重合体中の20〜0.5重量%、好ましくは1〜10
重量%が適当であり、0.5重量%以上では曲げ弾性率
の低下抑制効果が向上し、20重量%以下では耐衝撃性
の低下が認められるない。
共重合体中の20〜0.5重量%、好ましくは1〜10
重量%が適当であり、0.5重量%以上では曲げ弾性率
の低下抑制効果が向上し、20重量%以下では耐衝撃性
の低下が認められるない。
【0035】本発明に使用するアルキルアクリレート及
び/又はアルキルメタクリレートと、多官能性モノマー
とのアクリル系共重合体は乳化重合法により、一般の乳
化剤、開始剤等を使用して得られる。
び/又はアルキルメタクリレートと、多官能性モノマー
とのアクリル系共重合体は乳化重合法により、一般の乳
化剤、開始剤等を使用して得られる。
【0036】一般的な乳化重合法によってアクリル系共
重合体を得る方法として、例えば、ジャケット付重合反
応器内に、純水、乳化剤、重合開始剤を入れ、缶内の空
気を排除し、次いでアルキルアクリレート及び/又はア
ルキルメタクリレートと多官能性モノマーを装入し、乳
化後、ジャケットに温水を流すことにより缶内を加熱
し、共重合反応を行うことが挙げられる。なお、重合反
応器へのアルキルアクリレート及び/又はアルキルメタ
クリレートと多官能性モノマーの装入方法は限定される
ものではない。また、必要に応じてアクリル系共重合体
の粒径調整剤等を添加してもよい。
重合体を得る方法として、例えば、ジャケット付重合反
応器内に、純水、乳化剤、重合開始剤を入れ、缶内の空
気を排除し、次いでアルキルアクリレート及び/又はア
ルキルメタクリレートと多官能性モノマーを装入し、乳
化後、ジャケットに温水を流すことにより缶内を加熱
し、共重合反応を行うことが挙げられる。なお、重合反
応器へのアルキルアクリレート及び/又はアルキルメタ
クリレートと多官能性モノマーの装入方法は限定される
ものではない。また、必要に応じてアクリル系共重合体
の粒径調整剤等を添加してもよい。
【0037】この乳化重合法で使用される乳化剤として
は、公知の乳化剤を単独あるいは2種以上を組み合わせ
て使用することができる。乳化剤として、例えば、脂肪
酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸
塩等のアニオン系乳化剤、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル
等のノニオン系乳化剤、さらには第四級アンモニウム塩
等のカチオン系乳化剤が挙げられる。
は、公知の乳化剤を単独あるいは2種以上を組み合わせ
て使用することができる。乳化剤として、例えば、脂肪
酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルベンゼンスルフォン酸
塩等のアニオン系乳化剤、ポリオキシエチレンアルキル
エーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル
等のノニオン系乳化剤、さらには第四級アンモニウム塩
等のカチオン系乳化剤が挙げられる。
【0038】また、この乳化重合法で使用される重合開
始剤としては、過酸化水素、過硫酸カリウム、過硫酸ア
ンモニウム等の水溶性過酸化物、アゾビスイソブチロニ
トリル等の油溶性アゾ化合物やラウロイルパーオキサイ
ド、クメンハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物を
使用することができる。また、過酸化物と亜硫酸塩、2
価の鉄の塩、ナトリウムホルムアルデヒドスルフォネー
ト等の還元剤を合わせて、レドックス開始剤として使用
することもできる。これらの重合開始剤の使用量はアル
キルアクリレート及び/又はアルキルメタクリレートと
多官能性モノマーの混合物100重量部あたり0.01
〜3重量部とするのが好ましい。
始剤としては、過酸化水素、過硫酸カリウム、過硫酸ア
ンモニウム等の水溶性過酸化物、アゾビスイソブチロニ
トリル等の油溶性アゾ化合物やラウロイルパーオキサイ
ド、クメンハイドロパーオキサイド等の有機過酸化物を
使用することができる。また、過酸化物と亜硫酸塩、2
価の鉄の塩、ナトリウムホルムアルデヒドスルフォネー
ト等の還元剤を合わせて、レドックス開始剤として使用
することもできる。これらの重合開始剤の使用量はアル
キルアクリレート及び/又はアルキルメタクリレートと
多官能性モノマーの混合物100重量部あたり0.01
〜3重量部とするのが好ましい。
【0039】本発明の方法で使用するアクリル系共重合
体の擬平衡弾性率GN 0は80,000〜150,000
Pa、好ましくは100,000〜140,000P
a、さらに好ましくは110,000〜130,000
Paである。80,000以上では剛性が高く、一方1
50,000以下では大きいな耐衝撃性の発現ができ
る。
体の擬平衡弾性率GN 0は80,000〜150,000
Pa、好ましくは100,000〜140,000P
a、さらに好ましくは110,000〜130,000
Paである。80,000以上では剛性が高く、一方1
50,000以下では大きいな耐衝撃性の発現ができ
る。
【0040】ここで擬平衡弾性率GN 0は、溶融粘弾性測
定装置(レオロジ社、MR500)を用いて、20mmパ
ラレルプレート、測定角周波数0.1〜100(rad
/sec)、測定温度50℃の条件で測定したゴム状平
坦部におけるG’の値である。
定装置(レオロジ社、MR500)を用いて、20mmパ
ラレルプレート、測定角周波数0.1〜100(rad
/sec)、測定温度50℃の条件で測定したゴム状平
坦部におけるG’の値である。
【0041】このアクリル系共重合体を塩化ビニルとの
共重合体の幹ポリマーとして使用する場合、アクリル系
共重合体の使用量は1〜30重量%、好ましくは3〜2
0重量%とするのが適当である。アクリル系共重合体の
使用量が1重量%以上では耐衝撃性が良好であり、また
30重量%以下では、曲げ弾性率が良好である。
共重合体の幹ポリマーとして使用する場合、アクリル系
共重合体の使用量は1〜30重量%、好ましくは3〜2
0重量%とするのが適当である。アクリル系共重合体の
使用量が1重量%以上では耐衝撃性が良好であり、また
30重量%以下では、曲げ弾性率が良好である。
【0042】又、塩化ビニルとアクリル系共重合体が共
重合した塩化ビニル樹脂のグラフト率は5〜50%、好
ましくは10〜45%、更に好ましくは15〜40%が
適当である。5%以上では剛性が良好で、50%以下で
は耐衝撃性が良好である。
重合した塩化ビニル樹脂のグラフト率は5〜50%、好
ましくは10〜45%、更に好ましくは15〜40%が
適当である。5%以上では剛性が良好で、50%以下で
は耐衝撃性が良好である。
【0043】ここでグラフト率は、上記塩化ビニル樹脂
組成物4gにテトラヒドロフラン120mlを加えて2
時間撹拌、1時間超音波によって溶解後、12,000
rpmの回転で遠心分離して得られたテトラヒドロフラ
ン不溶分の塩素分析することにより、テトラヒドロフラ
ン不溶分中の塩化ビニル重量分率(A)とアクリル系共
重合体重量分率(B)を求め、グラフト率(%)=(A
/B)×100として求めた。
組成物4gにテトラヒドロフラン120mlを加えて2
時間撹拌、1時間超音波によって溶解後、12,000
rpmの回転で遠心分離して得られたテトラヒドロフラ
ン不溶分の塩素分析することにより、テトラヒドロフラ
ン不溶分中の塩化ビニル重量分率(A)とアクリル系共
重合体重量分率(B)を求め、グラフト率(%)=(A
/B)×100として求めた。
【0044】本発明の塩化ビニル樹脂組成物である塩化
ビニルとアクリル系共重合体の共重合法としては懸濁重
合法、乳化重合法、溶液重合法、塊状重合法等が挙げら
れるが、本発明を有利に実施するには懸濁重合法を採用
するのが好ましい。
ビニルとアクリル系共重合体の共重合法としては懸濁重
合法、乳化重合法、溶液重合法、塊状重合法等が挙げら
れるが、本発明を有利に実施するには懸濁重合法を採用
するのが好ましい。
【0045】懸濁重合法によって行う場合は、通常公知
の方法で行うことができ、例えば特公平6年第8009
7号公報第4欄40行〜第5欄36行に記載の方法並び
に同公報実施例1に記載の重合方法を採用することがで
きる。
の方法で行うことができ、例えば特公平6年第8009
7号公報第4欄40行〜第5欄36行に記載の方法並び
に同公報実施例1に記載の重合方法を採用することがで
きる。
【0046】本発明の方法では、曲げ弾性率と衝撃強度
のバランスが良好であり、特に本発明の方法ではJIS
K−6740で測定した曲げ弾性率が275,000
以上で、かつJIS K−6745ど測定したシャルピ
ー衝撃強度が110kg・cm/c以上の優れた塩化ビ
ニル樹脂組成物が得られる。
のバランスが良好であり、特に本発明の方法ではJIS
K−6740で測定した曲げ弾性率が275,000
以上で、かつJIS K−6745ど測定したシャルピ
ー衝撃強度が110kg・cm/c以上の優れた塩化ビ
ニル樹脂組成物が得られる。
【0047】
【実施例】以下の実施例及び比較例により本発明を具体
的に説明する。 [アクリル系共重合体の製造]攪拌翼を装備した内容積
3m3のジャケット付重合反応機に、純水1000k
g、アニオン系乳化剤3.5kg、過硫酸アンモニウム
0.35kg及び第1表に示したアルキルアクリレート
及び/又はアルキルメタクリレートと多官能性モノマー
を全量が250kgとなるように装入し、内部の空気を
窒素にて置換した後、攪拌を行いながら50℃で20時
間重合を行った。得られたアクリル系共重合体ラテック
スの濃度は25重量%であった。得られたラテックスを
乾燥して、溶融粘弾性測定装置によりGN 0を測定した。
この結果を第1表に示す。
的に説明する。 [アクリル系共重合体の製造]攪拌翼を装備した内容積
3m3のジャケット付重合反応機に、純水1000k
g、アニオン系乳化剤3.5kg、過硫酸アンモニウム
0.35kg及び第1表に示したアルキルアクリレート
及び/又はアルキルメタクリレートと多官能性モノマー
を全量が250kgとなるように装入し、内部の空気を
窒素にて置換した後、攪拌を行いながら50℃で20時
間重合を行った。得られたアクリル系共重合体ラテック
スの濃度は25重量%であった。得られたラテックスを
乾燥して、溶融粘弾性測定装置によりGN 0を測定した。
この結果を第1表に示す。
【0048】[アクリル系共重合体と塩化ビニルの共重
合体(塩化ビニル樹脂組成物)の製造]攪拌翼を装備し
た内容積7m3のジャケット付重合反応機に純水、第1
表に示す組成を有するアクリル系共重合体ラテックス、
分散剤、重合開始剤を装入し、反応重合機内部の空気を
排除した後、重合を行った。その後、未反応塩化ビニル
を除去し、内容物を濾過乾燥することによって白色の粉
末を得た。この白色粉末のグラフト率を前述の方法で測
定した。その結果を第1表に示す。
合体(塩化ビニル樹脂組成物)の製造]攪拌翼を装備し
た内容積7m3のジャケット付重合反応機に純水、第1
表に示す組成を有するアクリル系共重合体ラテックス、
分散剤、重合開始剤を装入し、反応重合機内部の空気を
排除した後、重合を行った。その後、未反応塩化ビニル
を除去し、内容物を濾過乾燥することによって白色の粉
末を得た。この白色粉末のグラフト率を前述の方法で測
定した。その結果を第1表に示す。
【0049】得られた塩化ビニル樹脂組成物100部に
三塩基性硫酸鉛2部、二塩基性ステアリン酸鉛1部、ス
テアリン酸鉛1.5部を加えて均一に混合し、更に18
0℃の熱ロールで5分間混練し、180℃で5分間プレ
スすることによってシートを作成した。このシートから
採取した試料についてシャルピー衝撃強度、曲げ弾性率
を測定した。これらの結果を第1表に示す。
三塩基性硫酸鉛2部、二塩基性ステアリン酸鉛1部、ス
テアリン酸鉛1.5部を加えて均一に混合し、更に18
0℃の熱ロールで5分間混練し、180℃で5分間プレ
スすることによってシートを作成した。このシートから
採取した試料についてシャルピー衝撃強度、曲げ弾性率
を測定した。これらの結果を第1表に示す。
【0050】シャルピー衝撃強度はJIS K−674
5、曲げ弾性率はJIS K−6740に従い測定し
た。
5、曲げ弾性率はJIS K−6740に従い測定し
た。
【0051】なお、実施例で使用した2−エチルヘキシ
ルメタクリレートホモポリマーの2次転移温度は−85
℃、n−ブチルアクリレートホモポリマーの2次転移温
度は−54℃であった。
ルメタクリレートホモポリマーの2次転移温度は−85
℃、n−ブチルアクリレートホモポリマーの2次転移温
度は−54℃であった。
【0052】
【表1】
【0053】
【発明の効果】本発明により製造された塩化ビニル樹脂
は先述の通り、耐衝撃性、曲げ弾性率のバランスに優れ
ており、この塩化ビニル樹脂は従来の一般的な安定剤、
滑剤、を配合成形することによって種々の成型品を得る
ことが可能である。得られた成形品は耐衝撃性、耐候
性、高機械強度が求められる建築資材等への利用が適当
である。
は先述の通り、耐衝撃性、曲げ弾性率のバランスに優れ
ており、この塩化ビニル樹脂は従来の一般的な安定剤、
滑剤、を配合成形することによって種々の成型品を得る
ことが可能である。得られた成形品は耐衝撃性、耐候
性、高機械強度が求められる建築資材等への利用が適当
である。
フロントページの続き (72)発明者 福田 敬一 大阪府高石市高砂1−6 大洋塩ビ株式会 社内 (72)発明者 高見 圭太 大阪府高石市高砂1−6 大洋塩ビ株式会 社内
Claims (11)
- 【請求項1】 (共)重合体の2次転移温度が−10℃
以下であるアルキルアクリレート及び/又はアルキルメ
タクリレート80〜99.5重量%と、これらと共重合
可能である多官能性モノマー20〜0.5重量%を乳化
重合することにより得られたアクリル系共重合体の擬平
衡弾性率GN 0が80,000〜150,000Paであ
り、このアクリル系共重合体1〜30重量%の存在下
に、塩化ビニル99〜70重量%を重合して得られた塩
化ビニルのグラフト率が5〜50%であることを特徴と
する塩化ビニル樹脂組成物。 - 【請求項2】 該アクリル系共重合体の擬平衡弾性率G
N 0が100,000〜140,000Paである請求項
1記載の塩化ビニル樹脂組成物。 - 【請求項3】 請求項1または2記載の組成物におい
て、塩化ビニルのグラフト率が10〜45%である塩化
ビニル樹脂組成物。 - 【請求項4】 請求項1〜3のいずれか記載の組成物に
おいて、アルキルアクリレート及び/又はアルキルメタ
クリレートが構成成分として少なくとも20重量%以上
の2ーエチルヘキシルアクリレートおよび/またはn−
ブチルアクリレートを含む塩化ビニル樹脂組成物。 - 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか記載の組成物に
おいて、多官能性モノマーが構成成分として一般式1
(化1) 【化1】 H2C=HCOCO−(CH2)n−OCOCH=CH2・・・式1 (式中nは3〜20の整数を示す)を使用する多官能性
モノマーの少なくとも5重量%以上含むことを特徴とす
る塩化ビニル樹脂組成物。 - 【請求項6】 (共)重合体の2次転移温度が−10℃
以下であるアルキルアクリレート及び/又はアルキルメ
タクリレート80〜99.5重量%と、これらと共重合
可能である多官能性モノマー20〜0.5重量%を乳化
重合することにより得られたアクリル系共重合体の擬平
衡弾性率GN 0が80,000〜150,000Paであ
り、このアクリル系共重合体1〜30重量%の存在下
に、塩化ビニル99〜70重量%を共重合して得られた
塩化ビニル樹脂のグラフト率が5〜50%であることを
特徴とする塩化ビニル樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項7】 該アクリル系共重合体の擬平衡弾性率G
N 0が100,000〜140,000Paであるものを
使用することを特徴とする請求項6記載の塩化ビニル樹
脂組成物の製造方法。 - 【請求項8】 請求項6または7記載の製造方法におい
て、塩化ビニルのグラフト率が10〜45%であること
を特徴とする塩化ビニル樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項9】 請求項6〜8のいずれか記載の製造方法
において、アルキルアクリレート及び/又はアルキルメ
タクリレートが構成成分として少なくとも20重量%以
上の2ーエチルヘキシルアクリレートおよび/またはn
−ブチルアクリレートを含むことを特徴とする塩化ビニ
ル樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項10】 請求項6〜9にいずれか記載の製造方
法において、多官能性モノマーが構成成分として一般式
1(化2) 【化2】 H2C=HCOCO−(CH2)n−OCOCH=CH2・・・式1 (式中nは3〜20の整数を示す)であり、使用する多
官能性モノマーの少なくとも5重量%以上含むことを特
徴とする塩化ビニル樹脂組成物の製造方法。 - 【請求項11】 JIS K−6740で測定した曲げ
弾性率が275,000kg/cm2以上で、かつJI
S K−6745で測定したシャルピー衝撃強度が11
0kg・cm/c以上である、アクリル系共重合体の存
在下に塩化ビニルをグラフト重合して得られる塩化ビニ
ル樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24295397A JPH1180282A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 塩化ビニル樹脂組成物およびその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24295397A JPH1180282A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 塩化ビニル樹脂組成物およびその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1180282A true JPH1180282A (ja) | 1999-03-26 |
Family
ID=17096691
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24295397A Pending JPH1180282A (ja) | 1997-09-08 | 1997-09-08 | 塩化ビニル樹脂組成物およびその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1180282A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014046377A1 (en) * | 2012-09-21 | 2014-03-27 | Hanwha Chemical Corporation | A vinyl chloride-based copolymer resin and a method of preparing the same |
-
1997
- 1997-09-08 JP JP24295397A patent/JPH1180282A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2014046377A1 (en) * | 2012-09-21 | 2014-03-27 | Hanwha Chemical Corporation | A vinyl chloride-based copolymer resin and a method of preparing the same |
US8916650B2 (en) | 2012-09-21 | 2014-12-23 | Hanwha Chemical Corporation | Vinyl chloride-based copolymer resin and a method of preparing the same |
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