JPH1180054A - 光学活性アルコールおよびその製造法 - Google Patents

光学活性アルコールおよびその製造法

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JPH1180054A
JPH1180054A JP20028798A JP20028798A JPH1180054A JP H1180054 A JPH1180054 A JP H1180054A JP 20028798 A JP20028798 A JP 20028798A JP 20028798 A JP20028798 A JP 20028798A JP H1180054 A JPH1180054 A JP H1180054A
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asymmetric
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alcohol
lipase
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高清 峰
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知之 油井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 新規な光学活性アルコールを得る。 【解決手段】 下記一般式(1) で表されるR体またはS
体である光学活性アルコール、並びにその不斉トランス
エステル化を用いる光学分割による製造法。 一般式(1) : CH3C*H(OH)(CH2)mCH(CnH2n+1)2 (式中、C*は不斉炭素原子、mは0〜3、nは1〜3の
整数を示す。) 【効果】 新規な光学活性アルコールを高い光学純度で
得ることができた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、不斉炭素上にメチル
基、末端に炭素数が同一のアルキル分岐鎖を有する新規
な2級の光学活性アルコールとその製造法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術及びその課題】光学活性物質は、従来より
医薬品、農薬の分野に於て使用されてきたが近年強誘電
性液晶、有機非線形材料などの機能性材料として注目を
集めている。例えば、有機非線形材料の分野においては
有機材料が二次の非線形光学効果を生ずるためには分子
内に不斉中心が存在することが望ましい (例えば、山
口、中野、笛野、化学、42(11)、757 (1987)) 。また、
強誘電性液晶の分野においては液晶が強誘電性を示すた
めには液晶分子が光学活性体であることが不可欠である
(例えば城野、福田、有機合成化学協会誌、47 (6)、56
8 (1989)) 。
【0003】更に、近年反強誘電性液晶が大きな注目を
集めているが、強誘電性液晶と同様に液晶分子が光学活
性体である必要がある。従来このような分野においては
光学活性源として、光学活性な2ーブタノール、2ーオ
クタノール、2ーメチルー1ーブタノール、アミノ酸誘
導体などが用いられてきた。しかしながらこの様な光学
活性物質を使用していたのでは、得られる材料の特性は
限定されたものであった。
【0004】最近強誘電性液晶の分野において、光学活
性源として不斉炭素上にフッ素置換した下記のようなア
ルコールを使用し強誘電性液晶を合成する試みが盛んに
行われている(例えば、特開昭64-3154 号公報、特開平
1-316339号公報、同1-316367、同1-316372、同2-22543
4、同2-229128)。 (1).CF3C*H(OH)CH2COOC2H5 (2).CF3C*H(OH)CH2CH2OC2H5 (3).CF3C*H(OH)CH2CH2CH2OC2H5 (4).CF3C*H(OH)CH2CH2CH2CH2OC2H5 (5).CF3C*H(OH)C6H13 (6).CF3C*H(OH)C8H17 (7).C2F5C*H(OH)C8H17
【0005】これらのアルコールを用いて誘導された強
誘電性液晶はいずれも不斉炭素上に電気陰性度の大きい
フッ素原子が置換されているために大きい自発分極を与
えかつ比較的速い応答速度を与える。更に、(5),(6),
(7) 等を用いて誘導された液晶は反強誘電相を有する液
晶を与え易いことが認められており、このためにこれら
は非常に特徴あるアルコールとして注目を集めている。
【0006】更に、本発明者らは、 CF3C*H(OH)(CH2)mO
CnH2n+1 (式中のmは2〜7、nは1〜4の整数)で表
される光学活性アルコールについて、高価な原料である
トリフルオロアセト酢酸エチルを用いず、高い光学純度
で目的とする光学活性アルコールを得る新しい製造法と
これらから誘導された液晶について詳しく検討し、極め
て有用な反強誘電性液晶或いはフェリ誘電性液晶が得ら
れることを明らかにした(特開平5-65486 号公報、特願
平7-89207 号) 。
【0007】しかしながら、不斉炭素上にトリフルオロ
メチル基を有する光学活性アルコールを用いて、反強誘
電性液晶或いはフェリ誘電性液晶に誘導した場合、自発
分極が極めて大きくなる。自発分極が大きいことは、応
答速度が速くなるのでこの面では有利である。しかし、
電極セル内の絶縁膜、配向膜との相互作用が自発分極が
大きければ大きいほど強くなり、電圧−光透過率に関す
るヒステリシスの変形が著しくなる。このため、駆動マ
ージンが取れない等の問題が起き易くなる。これらか
ら、自発分極が小さく、その一方では応答速度、チルト
角の面で問題のない液晶が求められており、そのような
性質を実現する2級の光学活性アルコールが求められて
いる。
【0008】2級の光学活性アルコールは様々な方法に
より、製造できると思われる。光学活性体を出発原料と
するのは、原料が高価であり、経済的にみた場合問題が
ある。又、不斉合成でも製造可能である。例えば、光学
活性アルコールを得ようとした場合、前駆体として相当
するケトン体を製造し、不斉還元触媒により不斉還元す
ることが考えられる。しかしながら、このような場合不
斉還元触媒が極めて高価であり、必ずしも高い光学純度
の製品が得られるとは限らないし、かつ、R、Sのいず
れ一方の光学活性体しか得られない。
【0009】例えば、プロキラルなケトンを(1R,2R)-1,
2-ジフェニル−2-アミノエタノールを配位子としてホウ
素原子を配位させた錯体を触媒として不斉還元する方法
が公知である(J.Yaozhong,et al., Tetrahedron: Asym
metry,5(7),1211(1994))。この方法は、芳香族ケトンに
は極めて有効であるが、脂肪族ケトンにおいては、得ら
れたエナンチオマーの光学純度は極めて低く、有効な方
法とは言えない。
【0010】次に、光学活性体の前駆体である適当なエ
ステル、例えば、アセテートを不斉加水分解する方法が
考えられる。有効な不斉加水分解剤としては、酵素があ
げられる。アセテートのリパーゼによる不斉加水分解に
ついては、北爪らによって提案されている(T. Kitazume
et al., J. Org. 52, 3211 (1987)) 、特開平2-282340
号公報) 。
【0011】これによれば、リパーゼMYを用いること
によって、CF3CH(OCOCH3)CnH2n+1で表されるアセテート
は、燐酸緩衝液中で不斉加水分解される。しかしなが
ら、リパーゼMYの不斉認識能は被加水分解化合物の化
学構造に大きく依存し、上記の北爪らの文献の表1に示
されているように化学構造によって得られた加水分解物
の光学純度は55〜98ee%と大きく異なっている。このこ
とは、ある目的とする化合物の不斉加水分解がうまくゆ
くかどうか予測することは困難であり、結局は目的とす
るアルコールが高い光学純度で得られるかどうかは反応
を行ってみなければ判らないことを示している。
【0012】更に深刻な問題として、不斉炭素上の置換
基の種類によっては、不斉認識能がまったく発現しない
場合もあることである。例えば、リパーゼMYは CF3C*
H(OCOCH3)(CH2)5OC2H5の不斉加水分解において極めて高
い不斉認識能を示す。しかし、不斉炭素上にメチル基が
置換された2級アルコールのエステル CH3C*H(OCOCH3)C
6H13においては全く不斉認識をしない。
【0013】その他の2級の光学活性アルコールの製造
法としては、2級ラセミアルコールを適当な酵素の存在
下、不斉トランスエステル化して光学分割する方法があ
る。例えば、有機溶媒中でリパーゼ(豚すい臓由来)を
用いる不斉トランスエステル化反応がある(A.M.Kliban
ov et al., J.Am.Chem. Soc. 1985, 106, 7072) 。しか
しながら、高活性でエナンチオ選択性の高いリパーゼは
今まで知られていなかった。尚酵素を用いる不斉加水分
解、不斉トランスエステル化による光学分割はR、S体
の両方が容易に得られるという利点がある。本発明は上
記のような状況に鑑みて行われたものであり、不斉炭素
上にメチル基を有しかつ末端に同じ炭素数であるアルキ
ル分岐鎖を有する新規な2級の光学活性アルコールの有
効な製造法を提供するものである。
【0014】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、下
記一般式(1) で表されるR体またはS体である光学活性
アルコールであり、該一般式(1) において、nが1また
は2である光学活性アルコールである。 一般式(1) : CH3C*H(OH)(CH2)mCH(CnH2n+1)2 (式中、C*は不斉炭素、mは 0〜3 の整数、nは 1〜3
の整数を示す。)
【0015】また、本発明は、下記一般式(2) で表され
るラセミアルコールを光学分割する光学活性アルコール
の製造法において、該光学分割に該ラセミアルコールの
不斉トランスエステル化を用いることを特徴とする光学
活性アルコールの製造法である。 一般式(2) : CH3CH(OH)(CH2)mCH(CnH2n+1)2 (式中、mは 0〜3 の整数、nは 1〜3 の整数を示
す。)
【0016】本発明の該不斉トランスエステル化にエス
テル化剤としてはプロピオン酸ビニルが好適である。本
発明の該不斉トランスエステル化に用いる触媒として、
Candida antarcia菌由来のリパーゼを使用することが好
ましい。該リパーゼとしては、ノボノルデイスク社の多
孔性アクリル樹脂に固定化された固定化酵素が好適に使
用できる。本発明のCandida antarcia菌由来のリパーゼ
は、単位量当たりの反応活性が極めて高く、更にエナン
チオ選択性、すなわち、R体を選択的にプロピオン酸エ
ステルとする選択性、も極めて高く、2級アルコールの
光学分割能を有することで知られている、豚すい臓リパ
ーゼ、Pseudomomas 菌リパーゼに比べて反応活性が極め
て高く、小量の使用でも高い反応活性が得られる。
【0017】また、リパーゼの使用量は、反応速度と比
例関係にある。したがって、その使用量は、反応時間の
設定によって決定されるものであるが、通常前駆体であ
るラセミアルコール 1モルに対して 0.1〜10g/mol が好
ましい使用量である。そして、該不斉トランスエステル
化の反応温度は、十分な反応速度とエナンチオ選択性を
得るために、20〜40℃であることが好ましい。
【0018】
【発明の効果】本発明は不斉炭素上にメチル基、末端に
同じ炭素数のアルキル分岐鎖を有する2級の新規な光学
活性アルコールを高い光学純度で与えるとともにそれら
の経済的で簡便な製造法を提供できる。
【0019】
【実施例】次に、実施例によって本発明を更に詳細に説
明するが、本発明はこれに限定されるものでない。 実施例1 R-(-)-5-メチルヘキサン−2-オールの製
造。 (式(1): m=2, n=1 (E1)) (1) 5-メチルヘキサン−2-オール(ラセミ体)の製造。 市販の5-メチル−2-ヘキサノン 40gに、12% NaBH4溶液
(NaOH水溶液) 40g をゆっくり滴下した。 3時間室温で
攪拌した後、水を加え、ついでエーテルで抽出した。こ
のエーテル層を 6N 塩酸で洗浄した後、水でほぼ中性に
なるまで洗浄し、更に飽和食塩水で洗浄した。エーテル
層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、エーテルを留去し
粗生物 35gを得た。これを蒸留により精製し、目的物(3
0Torr,74℃、収率70%) を得た。
【0020】(2) R-(-)-5-メチルヘキサン−2-プロピオ
ネートの製造。 (1) で得たラセミ2級アルコール 25gに、プロピオン酸
ビニル 13gおよびリパーゼ(Novozym 435) 300 mg を加
え、室温で24時間攪拌した。反応終了後、リパーゼをろ
過し、ヘキサンで洗い、ついでヘキサン、原料アルコー
ル等を留去した。これをシリカゲルクロマトグラフィー
で精製し、油状の目的化合物(22Torr,84℃:収率65%)
とS-(+)-5-メチルヘキサン−2-オール(収率80%) を得
た。
【0021】(3) R-(-)-5-メチルヘキサン−2-オールの
製造。 (2) で得たR-(-)-5-メチルヘキサン−2-プロピオネート
11gを、水酸化カリウム 7g を含む水/メタノール(1/
3) 溶液 20 ml(ミリリットル)に加えて、室温で1時間攪拌し
た。反応終了後、エーテルで抽出し、有機層を水及び飽
和食塩水で洗い、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。無水
硫酸ナトリウムを濾別し、ついでエーテルを留去して目
的物(20Torr,66℃、収率88%)を得た。
【0022】実施例2 R-(-)-6-メチルヘプタン−2-
オールの製造。 (式(1): m=3, n=1 (E2)) 市販の6-メチルヘプタン−2-オールを用い、実施例1と
同様にして光学分割して目的物を得た。
【0023】実施例3 R-(-)-3-メチルブタン−2-オ
ールの製造。 (式(1): m=0, n=1 (E3)) 市販の3-メチル−2-ブタノールを用い、実施例1の(2)
と同様にして、R-(-)-3-メチルブタン−2-プロピオネー
トとS-(+)-3-メチルブタン−2-オールとの混合物を得
た。この混合物をエーテルに溶解し、オクタン酸クロラ
イドを加え、ピリジンを滴下し、室温で 30 時間攪拌し
た。この反応液に 6N 塩酸を加えた後、エーテルで抽出
し、ついでエーテル層を水で洗浄した。エーテル相を無
水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を留去した後、減圧蒸
留によって、R-(-)-3-メチルブタン−2-プロピオネート
とS-(+)-3-メチルブタン−2-オクタネートとを分離し
た。R-(-)-3-メチルブタン−2-プロピオネートを実施例
1の(3) と同様に処理して目的物を得た。
【0024】実施例4 R-(-)-4-メチルペンタン−2-
オールの製造。 (式(1): m=1, n=1 (E4)) 市販の4-メチルペンタン−2-オールを用い、実施例3と
同様にして光学分割して目的物を得た。
【0025】実施例5 R-(-)-5-エチルヘプタン−2-
オールの製造。 (式(1): m=2, n=2 (E5)) (1) 5-エチルヘプタン−2-オール(ラセミ体)の製造。 メチルアセテート 26 モルと無水エタノール 60 mlとの
混合溶液に、ナトリウム 4.4g を溶解し、室温まで冷却
した。この溶液に、攪拌下、3-エチル−1-ブチルブロマ
イド 0.17 モルを滴下し、50時間加熱還流した。反応液
を、吸引濾過した後、エタノールを留去し、残査を10%
水酸化ナトリウム水溶液 80 mlに溶解した。該溶液を室
温下に24時間攪拌した後、濃塩酸で酸性とした。冷却し
た後、反応液をエーテルで抽出して有機層を分液した。
【0026】これに、12% NaBH4溶液 (NaOH水溶液) 30
g を 2時間かけて滴下した。 2時間室温で攪拌した後、
水を加え、ついでエーテルで抽出した。このエーテル層
を 6N 塩酸で洗浄した後、水でほぼ中性になるまで洗浄
し、更に飽和食塩水で洗浄した。このエーテル層を、無
水硫酸ナトリウムで乾燥し、常圧下にエーテルを留去
し、粗生物を得た。これを減圧蒸留(30Torr, 103℃) に
より精製し、目的物のラセミアルコールを得た(0.040モ
ル、収率23%) 。上記で得たラセミアルコールを実施例
1の(2),(3) と同様にして処理して、目的の光学活性ア
ルコールを得た。
【0027】実施例6 R-(-)-4-エチルヘキサン−2-
オールの製造。 (式(1): m=1, n=2 (E5)) (1) 4-エチルヘキサン−2-オール(ラセミ体)の製造。 金属マグネシウム 0.270モルを丸底フラスコにとり、窒
素置換した後、乾燥テトラヒドロフラン 100mlを加え
た。これに、1-ブロモ−2-エチルブタン 0.110モルを 1
00mlの乾燥テトラヒドロフランに溶解した溶液を反応温
度が40℃以下になるように滴下した。 1時間放置した
後、アセトアルデヒド 0.280モル (濃度35%のテトラヒ
ドロフラン溶液) を反応温度が50℃以下になるように滴
下した後、50℃で 2時間反応させた。
【0028】反応終了後、 6N 塩酸 150mlを滴下した
後、 2時間室温で攪拌し、有機層を分液した。水でほぼ
中性になるまで洗浄し、更に飽和食塩水で洗浄した。こ
の有機層を、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にテ
トラヒドロフランを留去し、粗生物を得た。これを減圧
蒸留(20Torr,75℃) により精製し、目的物のラセミアル
コールを得た。上記で得たラセミアルコールを実施例1
の(2),(3) と同様にして処理して、目的の光学活性アル
コールを得た。
【0029】実施例1〜6で得た目的物(E1-6)の NMRス
ペクトルデーターを表1に示した。また、実施例1〜6
で得た目的物(E1-6)の光学純度の測定をした。得られた
光学活性アルコールを、ピリジン/無水酢酸によりアセ
テートに変換した。得られたアセテートを光学活性体分
析用ガスクロマトグラフ(CP Cyclodexβ236M) で分析
し、2つのエナンチオマーのピーク面積比より純度を求
めた。また、クロロホルムを溶媒として、比旋光度を測
定した。これらの値を表2に示した。
【0030】
【表1】 実施例No プロトン番号および 化学シフト(ppm) (記号) 化学構造式 1 2 3 4 5 6 1 1 2 3 4 5 6 1.2 3.8 1.2- 1.2- 1.2- 0.8 (E1) CH3C*H(OH)(CH2)2CH(CH3)2 1.6 1.6 1.6 2 1 2 3 4 5 6 1.2 3.8 1.3- 1.3- 1.3- 0.8 (E2) CH3C*H(OH)(CH2)3CH(CH3)2 1.6 1.6 1.6 3 1 2 3 5 6 1.1 3.6 1.3 1.6 0.9 (E3) CH3C*H(OH)CH(CH3)2 4 1 2 3 4 5 6 1.1 3.9 1.4- 1.4- 1.4- 0.9 (E4) CH3C*H(OH)CH2CH(CH3)2 1.7 1.7 1.7 5 1 2 3 4 5 6 1.2 3.8 1.2- 1.2- 1.2- 0.8 (E5) CH3C*H(OH)(CH2)2CH(CH2CH3)2 1.5 1.5 1.5 6 1 2 3 4 5 6 1.2 3.9 1.2- 1.2- 1.2- 0.8 (E6) CH3C*H(OH)CH2CH(CH2CH3)2 1.5 1.5 1.5
【0031】
【表2】実施例No 化学構造式 光学純度 比旋光度*1 1 (E1) CH3C*H(OH)CH2CH2CH(CH3)2 97.3 %ee - 9.6 ° 2 (E2) CH3C*H(OH)(CH2)3CH(CH3)2 97.8 - 9.2 3 (E3) CH3C*H(OH)CH(CH3)2 92.9 - 2.3 4 (E4) CH3C*H(OH)CH2CH(CH3)2 95.8 -18.6 5 (E5) CH3C*H(OH)(CH2)2CH(CH2CH3)2 97.7 - 6.1 6 (E6) CH3C*H(OH)CH2CH(CH2CH3)2 95.1 -16.2 *1 : 29℃、ナトリウムD線で測定。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // C07M 7:00

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(1) で表されるR体またはS
    体である光学活性アルコール。 一般式(1) : CH3C*H(OH)(CH2)mCH(CnH2n+1)2 (式中、C*は不斉炭素、mは 0〜3 の整数、nは 1〜3
    の整数を示す。)
  2. 【請求項2】 該一般式(1) において、nが1または2
    である請求項1記載の光学活性アルコール。
  3. 【請求項3】 下記一般式(2) で表されるラセミアルコ
    ールを光学分割する光学活性アルコールの製造法におい
    て、該光学分割に該ラセミアルコールの不斉トランスエ
    ステル化を用いることを特徴とする光学活性アルコール
    の製造法。 一般式(2) : CH3CH(OH)(CH2)mCH(CnH2n+1)2 (式中、mは 0〜3 の整数、nは 1〜3 の整数を示
    す。)
  4. 【請求項4】 該不斉トランスエステル化にエステル化
    剤として、プロピオン酸ビニルを用いる請求項3記載の
    光学活性アルコールの製造法。
  5. 【請求項5】 該不斉トランスエステル化に触媒とし
    て、Candida antarcia菌由来のリパーゼを使用する請求
    項3記載の光学活性アルコールの製造法。
  6. 【請求項6】 該リパーゼが、多孔性アクリル樹脂に固
    定化された固定化酵素である請求項5記載の光学活性ア
    ルコールの製造法。
  7. 【請求項7】 該リパーゼの使用量が、前駆体であるラ
    セミアルコール1モルに対して 0.1〜10g/mol である請
    求項5記載の光学活性アルコールの製造法。
  8. 【請求項8】 該不斉トランスエステル化における反応
    温度が、20〜40℃である請求項3記載の光学活性アルコ
    ールの製造法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6197216B1 (en) 1998-10-05 2001-03-06 Mitsubishi Gas Chemical Co Inc Ferrielectric liquid crystal compound

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6197216B1 (en) 1998-10-05 2001-03-06 Mitsubishi Gas Chemical Co Inc Ferrielectric liquid crystal compound

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