JPH1179121A - 自動包装装置 - Google Patents

自動包装装置

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JPH1179121A
JPH1179121A JP24542997A JP24542997A JPH1179121A JP H1179121 A JPH1179121 A JP H1179121A JP 24542997 A JP24542997 A JP 24542997A JP 24542997 A JP24542997 A JP 24542997A JP H1179121 A JPH1179121 A JP H1179121A
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JP
Japan
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film
stretching
amount
packaging
tray
Prior art date
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JP24542997A
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English (en)
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Yoshihiro Takai
喜弘 高井
Kazuo Watanabe
和男 渡辺
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用するフィルムに適合した最大引伸ばし量を
使用者が自由に設定できて、フィルムの破れを防止して
包装できる自動包装装置を得ることにある。 【解決手段】ストレッチフィルムを包装部12で引伸ば
してトレー(被包装物)の底部外面に折込んで包装する
自動包装装置を前提とする。操作パネル10からの入力
情報及びセンサアレイ31、32が検出したトレーの大
きさについての検出情報に基づき、トレーの大きさ応じ
たフィルムの引伸ばし量を算出し、この算出量が予め設
定された標準最大引伸ばし量より大きい場合に、前記最
大引伸ばし量を上限として包装部でのフィルム引伸ばし
動作を制御する制御手段71を備える。この手段は、操
作パネルで入力された使用フィルムについての最大引伸
ばし量を設定する引伸ばし指定値に応じて最大引伸ばし
量の設定値を変更し、フィルム引伸ばし動作を行なわせ
ることを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、百貨店やスーパー
マーケットの食品売り場等で使用され、被包装物例えば
食品等が入れられた皿状の容器(トレー)を、フィルム
を用いて自動的に包装して搬出するトレー包装装置等の
自動包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】トレー包装装置は、トレー搬入部と、フ
ィルム供給部と、トレー包装部と、トレー搬出部とを備
えている。ベルトコンベア等からなるトレー搬入部は、
そこに供給される物品が入ったトレーをトレー包装部に
搬入し、フィルム供給部は例えばストレッチ性の透明な
フィルムを繰り出してトレー包装部に供給する。トレー
包装部は、そこに搬送されたトレーに対してフィルム供
給部から繰り出されたフィルムを、引伸ばして、その幅
方向両側及び長手方向両側から夫々トレーの底部外面に
折り込んで、トレーを包装し、この包装済みトレーをト
レー搬出部に受渡すものである。トレー搬出部は、包装
済みトレーをトレー包装装置の外部に搬出する。
【0003】更に、トレー包装装置は、各種の設定のた
めの指定値を入力するための入力部の他に、トレー搬入
部で搬送されるトレーの大きさを検出する検出手段と、
前記各種の設定の実行及び検出されたトレーの大きさに
基づきフィルムを引伸ばして包装動作を行わせる制御手
段とを備えている。
【0004】前記制御手段は、検出されたトレーの大き
さに基づきフィルムの引伸ばし量を所定の算式にしたが
って算出し、この算出結果に基づいて包装部での包装を
実行させる。その場合、制御手段は、予め固定的に設定
されたフィルムの引伸ばしについての上下限値間の範囲
でフィルムの引伸ばしを行なって、包装を実行させる。
【0005】前記上下限値は、例えばフィルムをその幅
方向に両側から引伸ばす場合に、フィルムの側縁を把持
して前記幅方向に移動されるサイドグリッパの引伸ばし
基準位置(フィルムの側縁を前記グリッパが把持する位
置)からの移動距離で規定され、一般に多用されている
フィルム幅210mmの場合には、幅方向片側について
フィルムの最低引伸ばし量(つまり、引伸ばし下限値)
は120mm、フィルムの最高引伸ばし量(つまり、引
伸ばし上限値)は155mmに定められている。そし
て、前記下限値以下では幅方向に引伸ばされたフィルム
幅が包装に足る必要十分な幅を確保できず、又、前記上
限値以上では包装動作に伴うフィルムの破損率が高まる
ので、これら上下限値間の範囲でフィルムを引伸ばして
包装している。
【0006】これらの上下限値は、使用者において変更
できないようにトレー包装装置の製造メーカにおいて固
定的に設定されている。又、トレー包装装置において前
記サイドグリッパはステッピングモータを動力源として
移動されるが、それによってフィルムを幅方向に引伸ば
す際の引伸ばし速度は一定であり、この設定も使用者に
おいて変更できないようにトレー包装装置の製造メーカ
において固定的に定められている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、包装に使用
されるフィルムは同じ幅のものでも異なるフィルム製造
メーカから提供されている。そのため、各フィルム製造
メーカ毎にフィルムの厚みが異なり、又、フィルム材料
の組成等に応じて伸び率が異なり、更にはフィルムの厚
みが各部ばらついて各部の伸び率が異なる等、フィルム
の特性にはばらつきがある。
【0008】このようなばらつきに拘らず、従来の自動
包装装置は、既述のように最大引伸ばし量(引伸ばし上
限値)及び引伸ばし速度を使用者において自由に設定で
きず、これらが一定の包装条件の下でフィルムを引伸ば
して自動包装を行なっている。そのため、例えば伸びづ
らい等フィルム特性が悪いフィルムで包装が行われる
と、前記包装条件にそぐわなくなるから、前記算出結果
が最大引伸ばし量を超えていて、この最大引伸ばし量ま
でフィルムを引伸ばす場合に、幅方向に引伸ばされて包
装に供されるフィルムに無理が掛かって破れる可能性が
高いという問題がある。
【0009】そこで、こうしたフィルムの破れに対処す
るためには、前記最大引伸ばし量及び引伸ばし速度を夫
々小さく設定すれば良い。しかし、このようにすると、
特性の良いフィルムが用いられる場合に、その特性を十
分に生かした包装ができず、又、フィルム特性の善し悪
しに拘らず、フィルムの最大引伸ばし量を下げる設定を
するにしたがい、包装可能な被包装物品の大きさが小さ
めに制限されてしまうとともに、引伸ばし速度を下がる
設定をするにしたがい、包装速度が遅くなってしまうと
いう問題がある。
【0010】したがって、本発明が解決しようとする第
1の課題は、使用するフィルムに適合した最大引伸ばし
量を使用者において自由に設定できるとともに、フィル
ムの破れを防止して包装ができる自動包装装置を得るこ
とにある。
【0011】また、本発明が解決しようとする第2の課
題は、使用するフィルムに適合した引伸ばし速度を使用
者において自由に設定できるとともに、フィルムの破れ
を防止して包装ができる自動包装装置を得ることにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、入力
部と、フィルム供給部と、この供給部から繰り出された
ストレーッチ性のフィルムを引伸ばして被包装物の底部
外面に折り込んで前記被包装物を包装する包装部と、こ
の包装部に前記被包装物を供給する搬入部と、この搬入
部の途中に設けられて前記包装部に供給される前記被包
装物の大きさを検出する検出手段と、この検出手段が検
出した前記被包装物の大きさに応じた前記フィルムの引
伸ばし量を算出し、予め設定された標準最大引伸ばし量
より前記算出された引伸ばし量が大きい場合に、前記最
大引伸ばし量を上限とするフィルム引伸ばし動作を行わ
せる制御手段とを具備する自動包装装置を前提とする。
【0013】そして、前記第1の課題を解決するために
請求項1の発明は、前記制御手段が、前記入力部より入
力された使用される前記フィルムについての最大引伸ば
し量を変更させる引伸ばし指定値にしたがい前記最大引
伸ばし量の設定値を前記引伸ばし指定値に応じて変更し
て、前記フィルム引伸ばし動作を行なわせるようにした
ことを特徴としている。
【0014】この請求項1の発明においては、入力部で
の入力操作により引伸ばし指定値が制御手段に供給され
る。この入力操作は、自動包装機の製造メーカにおいて
も、又、フィルム交換の度に必要に応じて使用者におい
て行なうことができる。前記引伸ばし指定値は、使用さ
れるフィルムについて予め設定された標準最大引伸ばし
量を変更させる入力データ、言い換えれば、使用フィル
ムの特性に合わせた補正データであって、この指定値は
例えば取扱い説明書等によって予めフィルム製造メーカ
毎に指定されているものであり、その対照一覧表等を参
照して使用者等は前記引伸ばし指定値を入力できる。
【0015】そして、この指定値の入力に基づいて包装
動作において、制御手段は、検出される被包装物の大き
さに基づきフィルム引伸ばし量を算出し、この算出値が
予め設定された標準最大引伸ばし量より大きい場合に、
前記標準最大引伸ばし量を前記引伸ばし指定値に応じて
変更する。こうして使用フィルムの特性に適合する最大
引伸ばし量が設定し直された後、制御手段は、他の大き
さの被包装物が供給されない限り、前記算出結果が標準
最大引伸ばし量を超えていてフィルムを最大引伸ばし量
まで引伸ばす場合に、前記変更された最大引伸ばし量に
したがって包装部での包装動作を制御する。
【0016】そのため、使用フィルムの特性に合わせ
て、言い換えれば、使用フィルムが例えば伸び易い特性
を持つ場合には最大引伸ばし量を大きく変更して包装動
作を実施でき、この逆に、使用フィルムが例えば伸びに
くい特性を持つ場合には最大引伸ばし量を小さく変更し
て包装動作を実施できる。
【0017】このようにフィルム特性に応じてフィルム
を引伸ばして包装できるので、フィルム特性のばらつき
に拘らず無理な引伸ばしに基づくフィルムの破れを防止
できるとともに、引伸ばし限度を小さ目に制限する必要
がないので、特性が良いフィルムが使用される場合にあ
っては、包装可能な被包装物の大きさの範囲を広げるこ
とができる。
【0018】しかも、フィルム特性が未確認の場合に
も、前記入力部において夫々異なる引伸ばし指定値を繰
り返し入力して包装を実行し、その都度フィルムが破れ
るかどうか確認することによって、使用フィルムの特性
に適合する最大引伸ばし量を見極めて設定できる。した
がって、それ以降の最大の引伸ばしにおいては最適な最
大引伸ばし量にフィルムを引伸ばして包装できる。
【0019】請求項2の発明は、入力部と、フィルム供
給部と、この供給部から繰り出されたストレーッチ性の
フィルムを引伸ばして被包装物の底部外面に折り込んで
前記被包装物を包装する包装部と、この包装部に前記被
包装物を供給する搬入部と、この搬入部の途中に設けら
れて前記包装部に供給される前記被包装物の大きさを検
出する検出手段と、前記包装部での包装動作を制御する
制御手段とを具備した自動包装装置を前提とする。
【0020】そして、前記第2の課題を解決するために
請求項2の発明は、前記制御手段が、検出手段が検出し
た前記被包装物の大きさに応じた前記フィルムの引伸ば
し量を算出し、算出された引伸ばし量の段階に応じて前
記段階毎に予め定められた引伸ばし速度でフィルム引伸
ばし動作を行わせるとともに、使用される前記フィルム
についての引伸ばし速度を変更させる速度指定値が前記
入力部より入力されるにしたがい前記算出された引伸ば
し量に応じた段階の引伸ばし速度の設定値を前記速度指
定値に応じて変更して、前記フィルム引伸ばし動作を行
なわせるようにしたことを特徴としている。
【0021】この請求項2の発明において、制御手段に
は検出手段から被包装物の大きさついての検出情報が供
給されるので、この手段は、まず、前記検出情報に基づ
いて被包装物の大きさに応じたフィルムの引伸ばし量を
算出する。次に、制御手段は、算出引伸ばし量がどの引
伸ばしの段階にあるのかを判定して、その段階毎に予め
定められている引伸ばし速度をもってフィルムを引伸ば
して包装動作を行わせるように包装部を制御する。
【0022】一方、制御手段には、入力部での入力操作
により速度指定値が供給される。この入力操作は、自動
包装機の製造メーカにおいても、又、フィルム交換の度
に必要に応じて使用者において行なうことができる。前
記速度指定値は、使用されるフィルムについての引伸ば
し速度を変更する入力データ、言い換えれば、使用フィ
ルムの特性に合わせた補正データであって、この指定値
は例えば取扱い説明書等によって予めフィルム製造メー
カ毎に指定されているものであり、その対照一覧表等を
参照して使用者等は前記速度指定値を入力できる。
【0023】そのため、制御手段は、検出される被包装
物の大きさに基づいて選択した引伸ばし速度を、既に入
力された前記速度指定値にしたがって変更する。こうし
て使用フィルムの特性に適合する引伸ばし速度が制御手
段に設定し直され、以後、他の大きさの被包装物が供給
されない限り、制御手段は、前記変更された引伸ばし速
度でフィルムを引伸ばして包装部での包装動作を制御す
る。
【0024】したがって、使用フィルムの特性に合わせ
て、言い換えれば、使用フィルムが例えば伸び易い特性
を持つ場合には、被包装物の大きさに応じた段階の引伸
ばし速度を速めに変更して包装動作を実施でき、この逆
に、使用フィルムが例えば伸びにくい特性を持つ場合に
は、被包装物の大きさに応じた段階の引伸ばし速度を遅
めに変更して包装動作を実施できる。
【0025】このようにフィルム特性に応じた引伸ばし
速度でフィルムを引伸ばして包装できるので、フィルム
特性のばらつきに拘らず無理な引伸ばし速度に基づくフ
ィルムの破れを防止できるとともに、フィルムの破れ防
止のために殊更引伸ばし速度を遅く制限する必要がな
い。
【0026】しかも、フィルムの特性が未確認の場合に
も、前記入力部において夫々異なる速度指定値を繰り返
し入力して包装を実行し、その都度フィルムが破れるか
どうか確認することによって、使用フィルムの特性に適
合する引伸ばし速度を見極めて設定できる。したがっ
て、それ以降は最適な引伸ばし速度でフィルムを引伸ば
して包装できる。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図12を参照して本
発明の第1の実施の形態を説明する。
【0028】図1の斜視図に示す自動包装装置としての
第1の実施の形態に係るトレー包装装置1は、図2から
図6に示されるように入力部としての操作パネル10
と、トレー搬入手段をなす搬入部11と、トレー包装手
段をなす包装部12と、トレー搬出手段をなす搬出部1
3と、フィルム供給部14と、検出手段としての水平セ
ンサアレイ31と、垂直センサアレイ32と、図7に示
す制御手段71とを備えている。
【0029】図1に示されるようにトレー包装装置1の
前フレーム1aの上部には、その前面に露出して操作パ
ネル10が取付けられている。このパネル10には、ト
レー包装装置1についての各種の運転上の指示や各種の
設定等を行うための操作釦3が多数設けられているとと
もに、液晶表示装置等の表示部4が設けられている。表
示部4には、例えば設定時においては設定内容が表示さ
れ、包装中においては包装個数等が表示されるようにな
っている。なお、図1中5は包装部12を上方から覆っ
て着脱可能に設けられたカバーである。
【0030】搬入部11は、図1に示すトレー包装装置
1の前フレーム1aに形成されたトレー搬入口1bを前
後方向に貫通して水平に配置されている。この搬入部1
1は、図2、図3、および図5に示されるように左右方
向(幅方向)に間隔を存して配置されるとともにステッ
ピングモータ15の動力により同期回転される複数のベ
ルト16aを有した搬入ベルトコンベア16を備え、そ
の前部は前フレーム1aの前側外方に位置され、後部は
前フレーム1aとトレー包装装置1の後フレーム1c
(図3参照)との間に位置されている。
【0031】搬入部11の前部はトレー供給部として使
用され、そこには被包装物、例えば図2に示されるよう
に生鮮食品等の包装すべき物品Aを入れたトレー17が
使用者により供給される。トレー17は上面が開放され
た浅いまたは深い皿状のものである。
【0032】搬入部11がその幅方向一端に有する壁例
えば正面から見て右側の垂直壁35は、トレー17を供
給する際の基準となる壁であり、この壁35には図2、
図5に示されるように起動スイッチとしての供給スイッ
チ36が設けられている。このスイッチ36は押圧式の
ものであって、かなり広い面積を有しており、そこにト
レー17の側面が押し当てられることにより、この供給
スイッチ36がオンされる。それにより、前記モータ1
5が駆動されて搬入ベルトコンベア16が搬送動作を開
始し、トレー17が包装部12に向けて搬送されるよう
になっている。搬入部11の後部は前後両フレーム1
a、1c間に設けられた包装部12に位置されており、
この包装部12には搬入部11により搬入されるトレー
17が供給される。
【0033】包装部12は、この包装部12に位置決め
されたトレー17を搬入部11の後部から上方に持ち上
げた状態で、後述の搬出部13の下方に設けられたフィ
ルム供給部14(図4参照)から繰り出される伸縮し得
る透明なストレーッチ性のフィルムFを、計測されたト
レー17の大きさに基づき引き出すとともにその幅方向
に伸張させてから、トレー17に対してフィルムFの幅
方向両側および長手方向両側から夫々トレー17の底部
外面に折り込んで物品Aごとトレー17を自動包装する
ものである。
【0034】この自動包装動作をする包装部12は公知
であるが、図5および図6を参照して説明する。トレー
包装装置1の前後両フレーム1a、1c間には、フィル
ムFの先端縁を挟んで引き出すフロントグリッパ61
と、引き出されたフィルムFの幅方向両側縁を個別に掴
んでこのフィルムFを幅方向に引伸ばす一対のサイドグ
リッパ62が設けられている。フロントグリッパ61
は、搬出部13に対して接離する方向にガイドレール6
3に沿って移動されるもので、このグリッパ61の開閉
するフィルム掴み部61aの内面には、掴んだフィルム
Fを引っ張る際にフィルムFが引き抜けることがないよ
うにするためのグリップゴム(図示しない)が設けられ
ている。
【0035】一対のサイドグリッパ62は、駆動機構6
4によりフィルムFの引き出し経路に対して直角な方向
に沿って互いに接近する向き、および互いに離間する向
きにに移動される。駆動機構64は駆動源となるステッ
ピングモータ(図示しない)を有している。両グリッパ
62は開閉するフィルム掴み部62aを複数備えて並設
され、各掴み部62aの少なくとも一方の内面には、挟
んだフィルムFを引伸ばす際にフィルムFが引き抜ける
ことがないようにするためのグリップゴム65が夫々設
けられている。なお、図5中66は、昇降体67と、こ
れに支持された可動支持体68と、昇降体67を昇降さ
せる駆動機構69とからなるリフタであって、包装部1
2の一部をなして前記搬入部11の後部に配置されてい
る。駆動機構69は駆動源となるステッピングモータ
(図示しない)を有している。可動支持体68は、通常
時ばねの力で自立状態を維持し、サイドグリッパ62で
側方から押された時に傾倒して、サイドグリッパ62に
よるフィルムFの折り込み動作を妨げないようになって
いる。
【0036】フィルムFはフロントグリッパ61の往復
移動により可動支持体68の上方に位置されるように引
き出され、次いで、引伸ばし基準位置でフィルムFの幅
方向両側の縁が一対のサイドグリッパ62で挟まれた
後、これらサイドグリッパ61が後退することにより図
6に示されるように引き出されたフィルムFが予備的に
伸張される。この状態で、搬入部11から可動支持体6
8上に搬入されたトレー17が、リフタ66の上昇動作
により上昇されて、引き出されているフィルムFを更に
伸張させながら押し上げられる。次に、一対のサイドグ
リッパ62が互いに接近されてトレー17の底部外面の
下側に入り込んで、フィルムFをその幅方向両側からト
レー17の底部外面に折り込んだ後、フィルムFのグリ
ップを解除し互いに離れるように後退して初期位置に戻
される。この後、フロントグリッパ61が搬出部13方
向に移動されて、トレー17の底部外面の下側に入り込
んで、フィルムFをその長手方向片側からトレー17の
底部外面に折り込むとともに、トレー17を搬出部13
上に乗り上がるように押し込んだ後、フィルムFのグリ
ップを解除して後退し初期位置に戻される。それによ
り、フィルムFが搬出部13において、これに乗り上げ
られるトレー17の底部外面の下側に折り込まれる。こ
うして、フィルムFがその長手方向両側からトレー17
の底部外面に折り込まれ、以上の自動包装動作により包
装が完了する。
【0037】図4に示されるようにフィルム供給部14
は、フィルムFが巻かれたロール18と、このロール1
8から繰り出されたフィルムFをガイドする第1ガイド
ローラ19aを一端に支持し、他端が枢支された下部レ
バー20aと、これらの上方に配置されたフィルムガイ
ド機構21と、この機構21に向けてフィルムFをガイ
ドする第2ガイドローラ19bを一端に支持し、他端が
フィルムガイド機構21に支持された上部レバー20b
とを備えている。このフィルム供給部14はそのロール
18からのフィルムFの繰り出しのための駆動源となる
ステッピングモータ(図示しない)を有している。ロー
ル18から引き出されたフィルムFは、ガイドローラ1
9a、19bを経由してフィルムガイド機構21にこれ
を挿通するようにセットされて、包装部12のフロント
グリッパ61の移動によって包装部12のリフタ66上
に引き出されるようになっている。しかも、第2ガイド
ローラ19bからフィルムガイド機構21に至るフィル
ム部分は、搬出部13の下面に接近して搬出部13の下
側に沿うように導かれている。
【0038】また、フィルムガイド機構21は前記包装
完了直後に上昇されるカッタ22を有している。このカ
ッタ22は図示しないばねで下方に付勢され、かつ、図
示しないソレノイド経の通電・断電にしたがって昇降さ
れ、その上昇時に既に引き出されているフィルムFを切
断するようになっている。
【0039】搬出部13は、図3に示されるように前後
両フレーム1a、1c間において搬入部11に対して包
装部12を介して直角に連続されるように包装部12に
連続して設けられている。この搬出部13は、互いに平
行な一対の支持フレーム25と、これらの間に回転自在
に支持された搬出コンベア26と、このコンベア26の
包装部12側に位置して支持フレーム25間に回転自在
に支持された複数本の搬出ローラ27と、これら搬出コ
ンベア26および各搬出ローラ27を回転させる駆動源
となるステッピングモータ28と、電気ヒータ29とを
備えている。
【0040】図3および図4に示されるように搬出コン
ベア26は、支持フレーム25の中間位置に架設された
駆動ローラ26aと、包装部12から最も離れた支持フ
レーム25の端部に架設された被動ローラ26bと、こ
れら両ローラ26a、26bにわたって掛け渡された耐
熱性材料からなる無端状の搬出コンベアベルト26cと
で形成され、駆動ローラ26aにはモータ28の出力軸
28aが連結されている。また、出力軸28aと各搬出
ローラ27とは夫々チェン伝動機構30を介して連結さ
れている。したがって、ベルト式の搬出コンベア26と
各搬出ローラ27とは同期して駆動される。搬出部13
は、その搬出ローラ27をトレー包装装置1の内部に位
置させるとともに、水平ベルト式搬出コンベア26をト
レー包装装置1の外部に突出させて設けられる。
【0041】電気ヒータ29は、平板状の放熱盤及びこ
の内部に蛇行状に埋め込まれて抵抗発熱するヒータ線等
を有してなり、搬出コンベアベルト26cの内側に配置
されている。この電気ヒータ29は、トレー包装装置1
の電源の投入と同時に通電されて発熱し、その温度上昇
により周囲に熱を放出するものであり、それにより、自
動包装されて搬出部13にその搬出ローラ27を経由し
て受け渡された包装済みトレー17aが搬出コンベアベ
ルト26c上に載置されている間、トレー17を包んだ
フィルムFが電気ヒータ29で加熱されて、トレー17
の底部外面に折り込まれたフィルム部分が接着されて適
正な包装状態が保持されるようになっている。
【0042】図1、図2に示されるように前記トレー搬
入口1bには、これを開閉する扉6が防塵および安全の
ために取付けられている。この扉6は、その上端部を図
示しないステッピングモータの動力で回転される枢軸7
に支持されている。そして、扉6は、前記供給スイッチ
36がオンされることに伴って駆動されるステッピング
モータの動力で、図2中実線で示す垂れ下がり姿勢から
2点鎖線で示す前記後フレーム1c側へ回動変位されて
トレー搬入口1bを開放し、この開放状態を一定時間保
持した後に、閉められる。
【0043】前記搬入部11には例えば閉じ状態の扉6
の後側近傍に位置して搬入されるトレー17を検出する
前記各センサアレイ31、32が設けられている。
【0044】水平センサアレイ31は、トレー17の幅
および奥行き寸法をこのトレー17の下側から検出する
とともに、トレー包装個数を検出する検出手段として用
いられている。このセンサアレイ31は、発光ダイオー
ド製の発光素子とフォトトランジスタ製の受光素子とを
一組とする複数の反射型センサ31a(一つのみ図示)
を前記幅方向に定常間隔で並設して形成されていて、搬
入ベルトコンベア16の内側を通って搬入部11をその
幅方向に横断して配置されている。各センサ31aは、
搬入ベルトコンベア16の各ベルト16a間に露出され
て、これらベルト16aに遮られることなくトレー17
の底面と対向し得るようになっている。
【0045】透過型センサをなす垂直センサアレイ32
は、トレー17の高さ(なお、内部の物品Aがトレー1
7の開口より突出している場合には、この突出高さを含
む。)を検出するものであり、図2に一方のみしか図示
しないが搬入部11の幅方向両端に夫々垂直に立って設
けられている。一方の垂直センサアレイには上下方向に
一定間隔で発光ダイオード製の発光素子32aが複数設
けられている。前記垂直センサアレイ32と対向する他
方の図示しない垂直センサアレイには前記発光素子32
aから水平に発光された光を受光するためのフォトトラ
ンジスタ製の複数の受光素子が上下方向に一定間隔で設
けられている。
【0046】図7中符号71は制御手段であり、これは
CPU等からなり包装動作全般についての制御を司る主
制御部72と、これに双方向バスを介して接続されたメ
モリ部73とを備えている。主制御部72には、操作パ
ネル10、搬入部11、包装部12、搬出部13、フィ
ルム供給部14、各センサアレイ31、32等が双方向
バスを介して接続されている。メモリ部73には、引伸
ばしテーブル75と、速度テーブル76等の制御用の各
種テーブルが記憶されている。
【0047】図11に示されるように引伸ばしテーブル
75は、操作パネル10の操作釦3により入力される各
種の引伸ばし指定値αと、その値αに毎に予め定められ
た最大引伸ばし量Lmaxとのデータ一覧表である。最
大引伸ばし量Lmaxは、サイドグリッパ62が引出さ
れたフィルムFの側縁を把持する位置、つまり、引伸ば
し基準位置からサイドグリッパ62がフィルムFを幅方
向に引伸ばしながら移動する際にフィルムFに破れを生
じないようにするための引伸ばし上限値であり、図11
のテーブル75に設定されたデータは幅210mmのフ
ィルムFの幅方向片側についてのデータである。このデ
ータのうち、例えば最大引伸ばし量155mmは予め標
準の最大引伸ばし量Lmaxとして設定されたもので、
この標準値は包装装置にセットできる使用フィルムの幅
や包装装置の機械的な動作上の制約等により決定され
る。なお、包装動作においてフィルムFは幅方向両側か
ら引伸ばされるが、両側とも前記引伸ばしテーブル75
に設定された最大引伸ばし量Lmaxにしたがって引伸
ばされる。前記最大引伸ばし量Lmaxは、既に入力さ
れた前記引伸ばし指定値αに基づいて制御手段71にお
いて例えば次の算式1に従って求められ、引伸ばし制御
データとして使用されるようになっている。
【0048】 155+引伸ばし指定値α−10=最大引伸ばし量Lmax…算式1 図12に示されるように速度テーブル76は、トレー1
7の大きさ(なお、物品Aを含む)に応じて所定の算式
により算出されるフィルム引伸ばし量βを例えば4段階
に分けて、夫々の段階毎の引伸ばし速度Vを予め定めた
データ一覧表である。ここに前記引伸ばし基準位置から
のフィルム引伸ばし量βの算出するには、例えば次の算
式2が使用される。
【0049】 算出引伸ばし量β=C×1、54+D×0.4+E×1.4−160…算式2 この式において、Cはり搬入部11に搬入された姿勢に
おいて搬入部11の幅方向に沿うトレー幅、Dは前記搬
入姿勢において搬入方向に沿うトレー長さ、Eは平均高
さ、つまり、垂直センサアレイ32がそこに通過するト
レー17の各部について検出した高さ寸法を平均する演
算をして得た高さである。
【0050】前記制御手段71は図8に示されるフロー
チャートにしたがって前記各ステッピングモータのよう
な駆動源等を制御して自動包装動作を実行させる。
【0051】すなわち、まず、ステップ1において供給
スイッチ36がトレー17で押されてオンしたかどうか
を判断し、それがYESになると、搬入部11及び両セ
ンサアレイ31、32を夫々動作させて、トレー17の
大きさ(幅C,長さD,及び平均高さE)を両センサア
レイ31、32で検出しながら包装部12のリフタ66
上に供給するトレー17を供給するステップ2を実行す
る。次に、ステップ3に移行し、検出されたトレー17
の大きさからフィルム引出し量を、予め定められた適当
なフィルム引出し量算式にしたがって算出してから、ス
テップ4に移行して検出されたトレー17の大きさに応
じたフィルム引伸ばし量βを、前記算式2にしたがって
算出する。
【0052】次に、ステップ5に移行して、フィルムF
の交換の度に使用者により操作パネル10から既に入力
された引伸ばし指定値及び速度指定値に基づいて、使用
フィルムFの最大引伸ばし量及び引伸ばし速度を補正す
る処理を実行する。
【0053】まず、使用フィルムFの最大引伸ばし量の
補正処理について説明する。この補正処理は図9に示さ
れる引伸ばし量補正プログラムにしたがって行なわれ
る。
【0054】すなわち、ステップ21では前記算式1に
したがって最大フィルム引伸ばし量αを算出する演算処
理を行なう。次に、ステップ22に移行して前記算式1
によりトレー17の大きさに応じたフィルムFの引伸ば
し量βを算出する演算処理が行なわれる。なお、このス
テップ22はステップ21の前に実施しても良く、或い
は前記ステップ4での演算結果(算出引伸ばし量β)を
読み込んでも良い。そして、次のステップ23では、算
出されたフィルム引伸ばし量βがメモリ部73に予め設
定されたフィルム最低引伸ばし量γ(例えば120m
m)より小さいかどうかを比較し、β<γである場合に
は、ステップ24に移行して前記最低引伸ばし量γを実
際のフィルム引伸ばし量としてメモリ部73に設定す
る。このように算出されたフィルム引伸ばし量βが予め
設定された最低引伸ばし量γより小さい場合は、算出引
伸ばし量βに拘らず、包装において最低必要とするフィ
ルム引伸ばし量となるγが引伸ばし制御値として設定さ
れる。
【0055】一方、ステップ23での判断がβ<γでな
い場合にはステップ25に移行して、算出引伸ばし量β
が算式1で標準最大引伸ばし量Lmax(155mm)
より大きいかどうかを比較する。そして、β>Lmax
(155mm)である場合は、ステップ26に移行して
メモリ部73に記憶されている各種テーブルの中から引
伸ばしテーブル75を選択し、既に指定されている引伸
ばし指定値αに応じた最大引伸ばし量Lmaxを実際の
フィルム引伸ばし量として設定する。すなわち、トレー
サイズに応じて算出されたフィルム引伸ばし量βが包装
機械側の制約などにより定められた標準最大引伸ばし量
Lmax(155mm)より大きい場合には、前記引伸
ばしテーブル75に基づいて引伸ばし指定値αに対応し
た最大引伸ばし量Lmaxが引伸ばし制御値として設定
される。したがって、フィルム引伸ばし上限値(155
mm)が変更されるものである。この変更は、使用フィ
ルムの特性に応じて操作パネル10での入力操作により
引伸ばしテーブル75に定められた制御データを選択し
たことであるから、使用フィルムFの特性に対応させて
最大引伸ばし量Lmax(フィルム引伸ばし上限値)が
設定し直されることに他ならない。
【0056】又、ステップ23での判断がβ>Lmax
でない場合、すなわち、前記最低引伸ばし量γと標準最
大引伸ばし量Lmax(155mm)との間の範囲に前
記算出引伸ばし量βがある場合には、この算出引伸ばし
量βが補正されることなく、そのまま実際のフィルム引
伸ばし量として設定される。
【0057】次に、ステップ5でのフィルム引伸ばし速
度の補正処理について説明する。この処理におけるフィ
ルム引伸ばし速度の補正は、図10に示される引伸ばし
速度補正プログラムにしたがって行なわれる。
【0058】すなわち、始めのステップ31において
は、検出したトレー17の大きさに基づいて既に算式2
により算出された前記フィルム引伸ばし量βを読み込
み、メモリ部73に記憶されている各種テーブルの中か
ら速度テーブル76を選択し、前記算出引伸ばし量βが
どの速度段階に該当するのかを見出し、該当段階のフィ
ルム引伸ばし速度Vを決定する。次のステップ32で
は、例えば(V+ω−50)の算式3に従う演算を行な
う。この算式3において、ωはフィルムの特性に応じて
操作パネル10での入力操作により入力された速度指定
値であり、又、数値50はサイドグリッパ62を駆動摺
るステッピングモータの回転数(rpm)出合って、速
度換算では21mm/sである。そして、前記算式3に
より求められた算出結果Vnは、フィルム引伸ばし速度
の制御値として設定される。このようして速度テーブル
65から選択される速度データが、使用するフィルムの
特性に応じて予め操作パネル10で入力された速度指定
値ωに応じて変更されるものである。
【0059】又、制御手段71は、以上のようなステッ
プ5でのフィルムの引伸ばし量及び引伸ばし速度を補正
する処理が実行された後には、ステップ6を実行して、
包装部12のフロントグリッパ61を搬出部13に対し
て前進・後退させることにより、包装部12での包装動
作として既述したように繰り出されたフィルムFの長手
方向前縁を把持しフィルムFをリフト66上に引き出さ
せる。この時、制御手段71は、ステップ4で算出され
た引出し量βだけフィルムFが引出されるようにフロン
トグリッパ61が搬出部13から遠ざかるように後退す
る動作を制御する。
【0060】次のステップ7では、包装部12の両サイ
ドグリッパ62が引出されたフィルムFに対して接離す
る方向に移動させて、包装部12での包装動作として既
述したように繰り出されたフィルムFの両側縁を把持し
てフィルムFを幅方向に引伸ばす。この時、制御手段7
1は、最大引伸ばし量及び引伸ばし速度についてステッ
プ5で必要により設定し直された制御値にしたがい、最
大引伸ばし制御値に合致するようにフィルムFが幅方向
に引伸ばされるようにサイドグリッパ62の移動を制御
するとともに、この移動動作における引伸ばし速度につ
いてもその速度制御値に合致するようにサイドグリッパ
62の移動を制御する。
【0061】このようにしてフィルムFがその特性に応
じた引伸ばし量及び速度でトレー17を包装するのに適
当な大きさに無理なく引伸ばされた後、次のステップ8
が実行されて、包装部12のリフタ66を上昇させる。
それにより、リフタ66上のトレー17が、引き出され
ているフィルムFに下側から当って、このフィルムFを
更に伸張させながら押し上げられる。
【0062】次のステップ9及び更に続くステップ10
では、包装部12での包装動作として既述したように両
サイドグリッパ62をトレー17の底面側に動かす制御
を行いフィルムFをトレー17の底部外面に折り込んだ
後、フロントグリッパ61を搬出部13側に移動させ
て、フィルムFの繰り出し端部側をトレー17の底部外
面に折り込むとともに、トレー17を搬出部13上に乗
り上がるように押し込ませる。それにより、搬出部13
に乗り上げられるトレー17の底部外面にフィルムFを
折り込ませて、トレー17の底面を包装する。
【0063】次のステップ11では、カッタ22を上昇
させてトレー17を包装したフィルムFを切断してか
ら、フロントグリッパ61によるフィルムFのグリップ
を解除し、このグリッパ61を後退させて初期位置に戻
す。
【0064】最後に、ステップ12では、フロントグリ
ッパ61の前記押込みにより包装されたトレー17が乗
り移った搬出部13を搬出動作させて、包装されたトレ
ー17を搬出する。以上の自動包装動作により包装が完
了するものであり、次のトレーの搬入に備える。
【0065】以上のような自動包装よれば、既述のよう
に最大引伸ばし量及び引伸ばし速度の補正手処理段をな
すステップ5により、包装開始前に予め使用者等により
使用フィルムの特性に基づき操作パネル10で入力され
た引伸ばし指定値αに基づいて、制御手段71は、トレ
ー17の大きさに基づき算出した引伸ばし量βと標準最
大引伸ばし量Lmax(155mm)との比較に従い、
必要に応じて標準最大引伸ばし量Lmax(155m
m)を前記引伸ばし指定値αに基づき変更できる。それ
により、使用フィルムの特性に適合する最大引伸ばし量
Lmaxが制御手段71に設定され、以後、制御手段7
1は、トレー17の大きさに応じた算出引伸ばし量βが
予め設定された引伸ばし上限値を超えていることに従い
包装において引伸ばし上限値(155mm)までフィル
ムを引伸ばす際に、前記変更された最大引伸ばし量Lm
axにしたがってフィルムFの幅方向両側への引伸ばし
を行なうように包装部12を制御できる。
【0066】そのため、使用フィルムの特性に合わせ
て、言い換えれば、使用フィルムが例えば伸び易い特性
を持つ場合には最大引伸ばし量Lmaxを大きく変更し
て包装動作を実施でき、この逆に、使用フィルムが例え
ば伸びにくい特性を持つ場合には最大引伸ばし量Lma
xを小さく変更して包装動作を実施できる。
【0067】このようにフィルム特性に応じてフィルム
を引伸ばして包装できるので、フィルム特性のばらつき
に拘らず無理な引伸ばしに基づくフィルムの破れを防止
できる。しかも、こうしてフィルムの破れを防止して包
装できるから、破れ防止のために殊更フィルムの引伸ば
し限度を小さく制限する必要がない。そのため、特性が
良いフィルムの使用にあっては包装可能なトレーの大き
さの範囲を広げることができる。
【0068】その上、前記のように予め仮に設定された
標準最大引伸ばし量の値(例えば既述のように155m
m)を変更する引伸ばし指定値αは、使用者により適宜
入力できるから、フィルムの特性が未確認の場合にも、
操作パネル10から夫々異なる引伸ばし指定値αを繰り
返し入力して包装を実行し、その都度フィルムが破れる
かどうか確認することによって、使用フィルムの特性に
適合する最大引伸ばし量Lmaxを見極めて設定でき
る。
【0069】又、既述のように最大引伸ばし量及び引伸
ばし速度の補正手段をなすステップ5により、包装開始
前に予め使用者等により使用フィルムの特性に基づき操
作パネル10で入力された引伸ばし指定値αに基づい
て、制御手段71が、トレー17の大きさに応じて算出
した算出引伸ばし量βがどの引伸ばしの段階にあるのか
を判定し・選択して、その段階毎に予め定められている
引伸ばし速度Vを変更する。それにより、使用フィルム
の特性に適合する引伸ばし速度Vnが制御手段71に設
定され、以後、変更された引伸ばし速度Vnでフィルム
Fを引伸ばして包装部12での包装動作を制御する。
【0070】そのため、使用フィルムの特性に合わせ
て、言い換えれば、使用フィルムが例えば伸び易い特性
を持つ場合には、トレーの大きさに応じた段階の引伸ば
し速度を速めに変更して包装動作を実施でき、この逆に
使用フィルムが例えば伸びにくい特性を持つ場合には、
トレーの大きさに応じた段階の引伸ばし速度を遅めに変
更して包装動作を実施できる。
【0071】このようにフィルム特性に応じた引伸ばし
速度でフィルムを引伸ばして包装できるので、フィルム
特性のばらつきに拘らず無理な引伸ばし速度に基づくフ
ィルムの破れを防止できる。しかも、こうしてフィルム
の破れを防止して包装できるから、破れ防止のために殊
更引伸ばし速度を遅く制限する必要がない。そのため、
包装速度を向上できる。
【0072】その上、前記のように予め仮に設定された
引伸ばし速度の値を変更する前記速度指定値は、使用者
により適宜入力できるから、しかも、フィルムの特性が
未確認の場合にも、前記入力部において夫々異なる速度
指定値を繰り返し入力して包装を実行し、その都度フィ
ルムが破れるかどうか確認することによって、使用フィ
ルムの特性に適合する引伸ばし速度を見極めて設定でき
る。
【0073】なお、本発明は前記第1の実施の形態に制
約されるものではなく、トレー以外の被包装物を包装す
る自動包装装置にも適用できる。又、前記第1の実施の
形態では、最大引出し量の補正と引出し速度の補正との
双方を行なったが、これらのうちの少なくとも一方を実
行する自動包装装置としてもよい。
【0074】
【発明の効果】本発明は、以上説明したような形態で実
施され、以下に記載されるような効果を奏する。
【0075】請求項1に記載の発明によれば、フィルム
特性に応じて入力部より入力される引伸ばし指定値に従
い、制御手段において被包装物の大きさに基づき算出さ
れる引伸ばし量が標準最大引伸ばし量を超える場合に、
この最大引伸ばし量をフィルム特性に合わせて変更し自
動包装をするので、フィルム特性のばらつきに拘らず過
大な引伸ばしを原因とするフィルムの破れを防止して包
装できるとともに、前記入力部において夫々異なる引伸
ばし指定値を繰り返し入力して包装を実行し、その都度
フィルムが破れるかどうか確認することによって、使用
するフィルムに適合した最大引伸ばし量を使用者におい
て自由に設定できる。
【0076】請求項2に記載の発明によれば、フィルム
特性に応じて入力部より入力される速度指定値に従い、
制御手段において被包装物の大きさに基づき算出される
フィルム引伸ばし量に応じた段階の引伸ばし速度をフィ
ルム特性に合わせて変更して自動包装をするので、過大
な引伸ばし速度を原因とするフィルム特性のばらつきに
拘らずフィルムの破れを防止して包装ができるととも
に、前記入力部において夫々異なる速度定値を繰り返し
入力して包装を実行し、その都度フィルムが破れるかど
うか確認することによって、使用するフィルムに適合し
た引伸ばし速度を使用者において自由に設定できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るトレー包装装
置全体の構成を示す斜視図。
【図2】第1の実施の形態に係るトレー包装装置の搬入
部の構成を示す略断面図。
【図3】第1の実施の形態に係るトレー包装装置の搬入
部、包装部、搬出部の位置関係を示す平面図。
【図4】図3中Z−Z線に沿って示す搬出部とフィルム
供給部との位置関係を示す断面図。
【図5】第1の実施の形態に係るトレー包装装置の包装
部の構成を示す断面図。
【図6】第1の実施の形態に係るトレー包装装置の包装
部でフィルムが引き伸ばされた状態を示す平面図。
【図7】第1の実施の形態に係るトレー包装装置の電気
的構成を示すブロック図。
【図8】第1の実施の形態に係るトレー包装装置の包装
動作を示すフローチャート。
【図9】第1の実施の形態に係るトレー包装装置の最大
引伸ばし量の設定動作を示すフローチャート。
【図10】第1の実施の形態に係るトレー包装装置の引
伸ばし速度の設定動作を示すフローチャート。
【図11】第1の実施の形態に係るトレー包装装置の最
大引伸ばし量の設定動作を実行するために使用される引
伸ばしテーブルの構成を示す図。
【図12】第1の実施の形態に係るトレー包装装置の引
伸ばし速度の設定動作を実行するために使用される速度
テーブルの構成を示す図。
【符号の説明】
1…トレー包装装置(自動包装装置)、 10…操作パネル(入力部)、 11…搬入部、 12…包装部、 13…搬出部、 14…フィルム供給部、 F…フィルム、 17…トレー(被包装物)、 31…水平センサアレイ(検出手段)、 32…垂直センサアレイ(検出手段)、 62…サイドグリッパ、 71…制御手段、 72…主制御部、 73…メモリ部、 75…引伸ばしテーブル、 76…速度テーブル、 α…引伸ばし指定値、 β…算出引伸ばし量、 γ…最低引伸ばし量、 Lmax…最大引伸ばし量、 V…引伸ばし速度、 Vn…補正された引伸ばし速度。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力部と、 フィルム供給部と、 この供給部から繰り出されたストレーッチ性のフィルム
    を引伸ばして被包装物の底部外面に折り込んで前記被包
    装物を包装する包装部と、 この包装部に前記被包装物を供給する搬入部と、 この搬入部の途中に設けられて前記包装部に供給される
    前記被包装物の大きさを検出する検出手段と、 この検出手段が検出した前記被包装物の大きさに応じた
    前記フィルムの引伸ばし量を算出し、予め設定された標
    準最大引伸ばし量より前記算出された引伸ばし量が大き
    い場合に、前記最大引伸ばし量を上限とするフィルム引
    伸ばし動作を行わせるとともに、前記入力部より入力さ
    れた使用される前記フィルムについての最大引伸ばし量
    を変更させる引伸ばし指定値にしたがい前記最大引伸ば
    し量の設定値を前記引伸ばし指定値に応じて変更して、
    前記フィルム引伸ばし動作を行なわせる制御手段と、を
    具備する自動包装装置。
  2. 【請求項2】入力部と、 フィルム供給部と、 この供給部から繰り出されたストレーッチ性のフィルム
    を引伸ばして被包装物の底部外面に折り込んで前記被包
    装物を包装する包装部と、 この包装部に前記被包装物を供給する搬入部と、 この搬入部の途中に設けられて前記包装部に供給される
    前記被包装物の大きさを検出する検出手段と、 この検出手段が検出した前記被包装物の大きさに応じた
    前記フィルムの引伸ばし量を算出し、算出された引伸ば
    し量の段階に応じて前記段階毎に予め定められた引伸ば
    し速度でフィルム引伸ばし動作を行わせるとともに、使
    用される前記フィルムについての引伸ばし速度を変更さ
    せる速度指定値が前記入力部より入力されるにしたがい
    前記算出された引伸ばし量に応じた段階の引伸ばし速度
    の設定値を前記速度指定値に応じて変更して、前記フィ
    ルム引伸ばし動作を行なわせる制御手段と、を具備する
    自動包装装置。
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