JPH11278415A - 自動包装装置 - Google Patents

自動包装装置

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Publication number
JPH11278415A
JPH11278415A JP8101998A JP8101998A JPH11278415A JP H11278415 A JPH11278415 A JP H11278415A JP 8101998 A JP8101998 A JP 8101998A JP 8101998 A JP8101998 A JP 8101998A JP H11278415 A JPH11278415 A JP H11278415A
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JP
Japan
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packaging
film
humidity
tray
hot air
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Pending
Application number
JP8101998A
Other languages
English (en)
Inventor
Akira Kudo
章 工藤
Toru Nishiie
徹 西家
Kazushi Mano
一志 真野
Hiroyuki Goto
博幸 後藤
Izumi Matsushita
泉 松下
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Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被包装物の包装中のフィルムの抜け出しを防止
して被包装物の包装品質の低下を防止でき、作業効率を
低下させない自動包装装置を提供する。 【解決手段】フィルム供給部から繰り出されたフィルム
でトレーを包装する自動包装装置を前提とする。包装部
とフィルム供給部と温度検出器と温風ヒータと制御装置
等を備えている。温度検出器は包装部内の温度を検出す
る。制御装置はステップS1において包装装置の起動後
に温風ヒータを所定時間作動する。ステップS2で温度
検出器が検出した包装部内の温度が第1の所定温度以下
であるか否かを判定する。ステップS3およびステップ
S4で包装部内の温度が第2の所定温度以上となるまで
温風ヒータを作動する。ステップS5では温風ヒータを
停止した状態に維持するかまたは温風ヒータを停止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被包装物例えば食
品を入れた容器(トレー)を、フィルムを用いて前記ト
レーごと自動的に包装するトレー包装装置等の自動包装
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図9に例示されたトレー包装装置101
は、搬入部111と、包装部112(図11参照)と、
搬出部113と、フィルム供給部114と、を備えてい
る。
【0003】搬入部111は、物品Aが入った被包装物
としてのトレー17(図11参照)の搬入位置を規制す
る搬入基準面をなす垂直壁135と、互いに間隔を有し
て併設された複数の無端ベルト116aを有する搬入ベ
ルトコンベア116と、を備えている。
【0004】搬入部111は、前記垂直壁135にトレ
ー17の側面を当接させた格好で、前記トレー17の側
面で押されてオンする図示しない包装開始スイッチによ
り搬入ベルトコンベア116を駆動して装置1内にトレ
ー17を搬入するようになっている。
【0005】搬出部113は、図9及び図11に示すよ
うに前記搬入部111よりも高い位置に配置されてい
る。搬出部113は、後述するフロントグリッパ140
の包装済みトレー17aの排出方向に沿って無端走行す
る搬出コンベア126と、包装済みトレー17aの底部
外面を加熱するヒータ129などを備えている。
【0006】包装部112は、図11に示すように前記
搬出部113と略同じ高さでかつ前記搬入部111の後
端部の上方に配置され、フィルムFをトレー17に包装
するフィルム挾持部としてのフロントグリッパ140
と、サイドグリッパ141と、リフタ166と、を備え
ている。
【0007】フロントグリッパ140は、図10に示す
ように、前記搬出部113に向って突出しかつ上下方向
に移動しないように設けられた上部クランパ142と、
くし歯状に形成されかつ前記上部クランパ142に下方
から相対して設けられた下部クランパ143とを備えて
いる。
【0008】上部クランパ142は、前記下部クランパ
143と相対する面に独立発砲構造のポリウレタンスポ
ンジゴムなどの弾性体からなるフィルム接触部材144
を設けている。
【0009】下部クランパ143は、包装装置101の
フレーム102のリアパネル102bなどに回転自在に
設けられたピボット軸145に固定され、かつこのピボ
ット軸145を中心として前記上部クランパ142の下
方に開閉自在に設けられている。下部クランパ143
は、板ばね146によって前記上部クランパ142と当
接するように付勢されている。下部クランパ143は、
前記上部クランパ142のフィルム接触部材144と相
対する面にクロムメッキなどが施されて形成されたフィ
ルム接触面147を設けている。
【0010】前記フロントグリッパ140は、前記上部
クランパ142のフィルム接触部材144と下部クラン
パ143のフィルム接触面147との間に、前記フィル
ムFを挾持して引き伸ばすとともにトレー17の底部外
面に折り込むようになっている。
【0011】前記リフタ166は、装置101の上下方
向に移動自在となっており、前記搬入部111から搬入
されたトレー17を、前記搬入ベルトコンベア116の
搬入終端部から上方に持ち上げるようになっている。
【0012】フィルム供給部114は、フィルムFが取
付けられたリール118等を備えている。フィルム供給
部114は、リール118に取付けられたフィルムF
を、前記包装部112に供給するようになっている。
【0013】前記トレー包装装置101は、包装部11
2において、フィルム供給部114から繰り出された伸
長し得る透明なフィルムFを例えば挾持手段としてのフ
ロントグリッパ140などで挟んで引き伸ばすととも
に、この伸長状態のフィルムFを前記フロントグリッパ
140及びサイドグリッパ141が前記トレー17に対
してこのフィルムFの幅方向両側および長手方向両側か
ら夫々トレー17の底部外面に折り込んで包装し、こう
して自動包装されたトレー17aを前記フロントグリッ
パ140で包装部112から搬出部113へと排出する
とともに、搬出部113から装置1外へと搬出するよう
になっている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記包装部1
12内の湿度が上昇して、この包装部112内の湿度が
例えば70%を超えると、前記下部クランパ143のフ
ィルム接触面147などに水分が付着するなどして、こ
のフィルム接触面147のフィルムFとの摩擦係数が低
下する。このとき、前記フロントグリッパ140は、前
記上部クランパ142のフィルム接触部材144と下部
クランパ143のフィルム接触面147との間に十分な
保持力を発揮してフィルムFを挾持することが困難とな
る傾向があった。
【0015】前記フロントグリッパ140が十分な保持
力を発揮出来なくなると、例えばトレー17の包装中に
おいて、フロントグリッパ140からフィルムFが抜け
出すことがあった。フィルムFが抜け出すと、例えばト
レー17の底部外面のフィルムFの重ね代が不足して、
部分的に包装されない部分が生じて、被包装物の包装品
質を低下させる恐れがあった。
【0016】このため、被包装物の美観を損ねたり、底
部外面などの未包装部分から内容物などの魚汁や肉汁な
どが染み出してきて、他の被包装物や人の手などに付着
する恐れがあった。
【0017】また、前述したように、フロントグリッパ
140などからのフィルムFの抜け出しを防止するため
に、装置101の起動後、例えば30分などの所定時間
が経過してから包装作業を行っていた。この場合、装置
101の起動後、搬出部113のヒータ129などによ
って、包装部112内の気体を加熱して湿度を低下さ
せ、フィルム接触面147への水分の付着を抑制してい
た。
【0018】しかし、この場合においても、フロントグ
リッパ140からのフィルムFの抜け出しを、必ずしも
充分に防止できなかった。さらに、起動から包装作業ま
でに、前述した所定時間待たなければならないため、作
業効率を低下させる傾向となっていた。
【0019】したがって、本発明が解決しようとする課
題は、被包装物の包装中のフィルムの抜け出しを防止し
て被包装物の包装品質の低下を防止するとともに、作業
効率を低下させることがない自動包装装置を得ることに
ある。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に請求項1の本発明は、フィルム供給部と、互いに開閉
可能に組合わされた第1及び第2のフィルム挾持部材を
有し、かつこれらのフィルム挾持部材が前記供給部から
繰り出されたフィルムを挾持して前記被包装物を覆って
底部外面に折り込んで前記被包装物を包装するフィルム
挾持部を備えた包装部と、気体を加熱する加熱手段を備
えかつこの加熱手段によって加熱された気体を前記包装
部に送風する温風送風手段と、装置全体の起動とともに
前記温風送風手段を所定時間作動させる制御手段と、を
備えたことを特徴としている。
【0021】この請求項1の本発明によれば、制御手段
が装置の起動とともに温風送風手段を作動して、包装部
に加熱された気体を送風するので、包装部内の湿度を下
げることができる。
【0022】同様の課題を解決する請求項2の本発明
は、フィルム供給部と、互いに開閉可能に組合わされた
第1及び第2のフィルム挾持部材を有し、かつこれらの
フィルム挾持部材が前記供給部から繰り出されたフィル
ムを挾持して前記被包装物を覆って底部外面に折り込ん
で前記被包装物を包装するフィルム挾持部を備えた包装
部と、気体を加熱する加熱手段を備えかつこの加熱手段
によって加熱された気体を前記包装部に送風する温風送
風手段と、前記包装部内の湿度が第1の所定湿度以上で
ある時に前記温風送風手段を作動させる制御手段と、を
備えたことを特徴としている。
【0023】この請求項2の本発明によれば、制御手段
が包装部内の湿度が第1の所定湿度以上である時に温風
送風手段を作動して、包装部に加熱された気体を送風す
るので、包装部内の湿度を前記第1の所定湿度より低い
湿度に保つことができる。
【0024】さらに、同様の課題を解決する請求項3の
本発明は、請求項2に記載の自動包装装置において、前
記制御手段が、前記包装部内の湿度が第1の所定湿度以
上である時に前記温風送風手段を作動させかつ包装部内
の温度が前記第1の所定湿度より低い第2の所定湿度以
下となると前記温風送風手段を停止することを特徴とし
ている。
【0025】この請求項3の本発明においては、制御手
段が包装部内の湿度が第1の所定湿度以上である時に温
風送風手段を作動しかつ包装部内の湿度が前記第1の所
定湿度より低い第2の所定湿度以下となると温風送風手
段を停止するので、包装部内の湿度を前記第1の所定湿
度より低い湿度に、より確実に保つことができる。
【0026】また、同様の課題を解決する請求項4の本
発明は、請求項2または請求項3に記載の自動包装装置
において、前記制御手段が、装置全体の起動とともに前
記温風送風手段を所定時間作動させ、その後、前記包装
部内の湿度が第1の所定湿度以上である時に前記温風送
風手段を作動させることを特徴としている。
【0027】この請求項4の本発明においては、制御手
段が装置の起動とともに温風送風手段を作動して包装部
に加熱された気体を送風するとともに、包装部内の湿度
が第1の所定湿度以上である時に温風送風手段を作動し
て包装部に加熱された気体を送風するので、包装部内の
湿度を前記第1の所定湿度より低い湿度に、より一層確
実に保つことができる。
【0028】また、前述した請求項1ないし請求項4の
うちいずれか一項に記載の本発明において、前記制御手
段は、包装部内の温度が第1の所定温度以下である時に
前記温風送風手段を作動させるのが望ましい。この場
合、寒冷期などの比較的気温が低い時においても包装部
内の温度を上昇させるので、フィルムが破れることなく
伸張して、包装品質を低下させることなく被包装物を包
装することができる。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図7を参照して本発
明の第1の実施形態を説明する。
【0030】図1の斜視図に示す自動包装装置としての
第1の実施形態に係るトレー包装装置1は、フロントパ
ネル2a(図1参照)及びリアパネル2b(図2参照)
などを有した筐体としてのフレーム2に、図1および図
2に示されるようにトレー搬入手段をなす搬入部11
と、トレー包装手段をなす包装部12と、トレー搬出手
段をなす搬出部13と、フィルム供給部14と、温風送
風手段としての温風ヒータ53と、制御手段をなす制御
装置71とを設けている。また、フレーム2には、前記
包装部12及び搬出部13を上方から覆うカバー3が取
付けられている。なお、図1中4は、トレー包装装置1
を載せる台である。
【0031】図1に示されるように包装装置1のフロン
トパネル2aの上部には、その全面に露出して操作パネ
ル7が取付けられている。このパネル7には、包装装置
1についての各種の運転上の指示や各種の設定を行うた
めの操作ボタン8が複数設けられている。これらの操作
ボタン8のうち少なくとも一つは包装装置1全体の起動
スイッチ8aとなっている。この起動スイッチ8aは、
オンされることによって、包装装置1を起動状態とする
ようになっている。
【0032】トレー搬入部11は、図1に示すように、
フロントパネル2aを前後に貫通する水平な搬入ベルト
コンベア16を備え、この搬入ベルトコンベア16の後
部は前記両パネル2a,2b間に配置されている。前記
搬入べルトコンベア16が貫通するフロントパネル2a
にはトレー搬入口2cが形成されている。
【0033】搬入ベルトコンベア16は、図2に示され
るように、その幅方向に間隔を存して配置されるととも
に図示しないステッピングモータの動力により同期回転
される複数本の無端ベルト16aを有している。
【0034】このコンベア16の前部上面には、図2に
示すように、例えば生鮮食品等の包装すべき物品Aを収
めた上面開放の箱状をなす被包装物としてのトレー17
が供給されるようになっている。
【0035】搬入部11の幅方向一端に位置する壁例え
ば正面から見て右側の垂直壁35は、トレー17を供給
する際の基準となる壁であり、その内面には図示しない
包装開始スイッチが設けられている。
【0036】この包装開始スイッチは押圧式のものであ
って、かなり広い面積を有しており、そこにトレー17
の側面が押し当てられることにより、オンされるように
なっている。それにより、前述したステッピングモータ
が駆動して搬入ベルトコンベア16が搬送動作を開始
し、トレー17が包装部12に向けて搬送されるように
なっている。
【0037】搬入部11の後方でかつ前記両パネル2
a,2bの間には、包装部12が設けられている。この
包装部12には前記搬入部11により搬入されるトレー
17が供給されようになっている。
【0038】包装部12は、この包装部12に位置決め
されたトレー17を搬入部11の後部から上方に持ち上
げた状態で、後述の搬出部13の下方に設けられたフィ
ルム供給部14(図2参照)から繰り出される伸縮し得
る透明なストレッチフィルムFを、計測されたトレー1
7の大きさに応じて引き出すとともにその幅方向に伸張
させてから、トレー17を覆ってフィルムFの幅方向両
側および長手方向両側から夫々トレー17の底部外面に
折り込んで物品Aごとトレー17を自動包装するもので
ある。
【0039】この自動包装動作をする包装部12は公知
であるが、図2、図3及び図4を参照して説明する。包
装装置1の前記両パネル2a、2b間には、フィルムF
の先端縁を挟んで引き出してトレー17を包装するとと
もに包装済みトレー17aを包装部12内から排出する
フィルム挾持部としてのフロントグリッパ40と、引き
出されたフィルムFの幅方向両側縁を個別に掴んでこの
フィルムFを引き伸ばす一対のサイドグリッパ41とが
設けられている。
【0040】フロントグリッパ40は、図2、図3及び
図4に示すように、搬出部13に対して接離する方向に
ガイドレール63(図2に一方のみ図示)に沿ってスラ
イド自在に設けられており、前記搬出部13に向って突
出しかつ上下方向に移動しないように設けられた第1の
挾持部材としての上部クランパ42と、くし歯状に形成
されかつ前記上部クランパ42に下方から相対して設け
られた第2の挾持部材としての下部クランパ43とを備
えている。
【0041】上部クランパ42は、その先端部にローラ
48を支持している。上部クランパ42は、前記下部ク
ランパ43と相対する面に独立発砲構造などを有する例
えばポリウレタンスポンジゴムなどの弾性体からなるフ
ィルム接触部材44を設けている。
【0042】下部クランパ43は、包装装置1のフレー
ム2などに回転自在に取付けられたピボット軸45にア
ーム49を介して固定され、かつこのピボット軸45を
中心として前記上部クランパ42の下方に向って開閉自
在に設けられている。下部クランパ43は、板ばね46
によって前記上部クランパ42と当接するように付勢さ
れている。下部クランパ43は、前記上部クランパ42
のフィルム接触部材44と相対する面にクロムメッキな
どが施されて形成されたフィルム接触面47を設けてい
る。
【0043】前記フロントグリッパ40は、前記上部ク
ランパ42のフィルム接触部材44と下部クランパ43
のフィルム接触面47との間に、前記フィルムFを挾持
して引き伸ばすとともにトレー17を覆って底部外面に
折り込むようになっている。
【0044】一対のサイドグリッパ41は、駆動機構6
4(図2に示す)によりフィルムFの引き出し経路に対
して直角な方向に沿って互いに接近する向き、および互
いに離間する向きにに移動される。これらグリッパ41
は開閉するフィルム掴み部41aを複数備えて並設さ
れ、各掴み部41aの少なくとも一方の内面には、挟ん
だフィルムFを引き伸ばす際にフィルムFが引き抜ける
ことがないようにするためのグリップゴム65が夫々設
けられている。
【0045】また、図2中66は、昇降体67と、これ
に支持された可動支持体68と、昇降体67を昇降させ
る図示しない駆動機構とからなるリフタであって、包装
部12の一部をなして前記搬入部11の後部に配置され
ている。可動支持体68は、通常時ばねの力で自立状態
を維持し、サイドグリッパ41で側方から押された時に
傾倒して、サイドグリッパ41によるフィルムFの折り
込み動作を妨げないようになっている。
【0046】フィルムFはフロントグリッパ40の往復
移動により可動支持体68の上方に位置されるように引
き出され、次いで、フィルムFの幅方向両側の縁が一対
のサイドグリッパ41で挟まれた後、これらサイドグリ
ッパ41が後退することにより図3に示されるように引
き出されたフィルムFが予備的に伸張される。
【0047】この状態で、搬入部11から可動支持体6
8上に搬入されたトレー17が、リフタ66の上昇動作
により上昇されて、引き出されているフィルムFを更に
伸張させながら押し上げられる。
【0048】次に、一対のサイドグリッパ41が互いに
接近されてトレー17の底部外面の下側に入り込んで、
フィルムFをその幅方向両側からトレー17の底部外面
に折り込んだ後、フィルムFのグリップを解除し互いに
離れるように後退して初期位置に戻される。
【0049】この後、フロントグリッパ40が搬出部1
3方向に移動されて、トレー17の底部外面の下側に入
り込んで、フィルムFをその長手方向片側からトレー1
7の底部外面に折り込むとともに、トレー17を搬出部
13上に乗り上がるように押し込んで包装部12から排
出した後、フィルムFのグリップを解除して後退し初期
位置に戻される。
【0050】それにより、フィルムFが搬出部13にお
いて、これに乗り上げられるトレー17の底部外面の下
側に折り込まれる。こうして、フィルムFがその長手方
向両側からトレー17の底部外面に折り込まれ、以上の
自動包装動作により包装が完了する。このように、フィ
ルムFがトレー17を押し上げて、包装部12が前記フ
ィルムFをトレー17の底部外面に折り込んでトレー1
7を包装することとなる。
【0051】図2に示されるようにフィルム供給部14
は、ストレッチフィルムFが巻かれたリール18と、こ
のリール18から繰り出されたフィルムFをガイドする
ガイドローラ19の一端を支持し、他端が枢支され回動
自在なレバー20と、これらの上方に配置されたフィル
ムガイド機構21とを備えている。フィルムガイド機構
21は、前記両パネル2a,2b間に回転自在に支持さ
れるとともに互いに平行でかつ密接する一対のローラ2
1aと、カッタ22とを備えている。
【0052】リール18から引き出されたフィルムF
は、ガイドローラ19を経由してフィルムガイド機構2
1の一対のローラ21a間に挿通するようにセットされ
て、包装部12のフロントグリッパ40の移動によって
包装部12のリフタ66上に引き出されるようになって
いる。また、前記包装完了直後において、前記カッタ2
2の上昇動作により包装部12上を覆うように引き出さ
れたフィルムFが切断されるようになっている。
【0053】トレー搬出部13は、両パネル2a,2b
間においてトレー搬入部11よりも高い位置に配置さ
れ、搬入部11に対して包装部12を介して直角に連続
されるように包装部12に連続して設けられている。
【0054】この搬出部13は、互いに平行な一対の支
持フレーム25(図2に一方のみ図示)と、これらの間
に回転自在に支持された搬出コンベア26と、このコン
ベア26の包装部12側に位置して支持フレーム25間
に回転自在に支持された複数本の搬出ローラ27と、こ
れら搬出コンベア26および各搬出ローラ27を回転さ
せる図示しないモータと、平板状の電気ヒータ29とを
備えている。
【0055】図2に示されるように搬出コンベア26
は、支持フレーム25の中間位置に架設された駆動ロー
ラ26aと、包装部12から最も離れた支持フレーム2
5の端部に架設された被動ローラ26bと、これら両ロ
ーラ26a、26bにわたって掛け渡された耐熱性の無
端状搬出ベルト26cとで形成され、駆動ローラ26a
には前記モータの出力軸が連結されている。
【0056】また、各搬出ローラ27は、夫々チェン伝
動機構などを介して、前記駆動ローラ26aを駆動する
モータに連結されている。したがって、ベルト式の搬出
コンベア26と各搬出ローラ27とは同期して駆動され
る。搬出部13は、その搬出ローラ27を包装装置1の
内部に位置させるとともに、水平ベルト式搬出コンベア
26を包装装置1の外部に突出させて設けている。
【0057】前述した搬出コンベア26と搬出ローラ2
7とを駆動するモータにはステッピングモータが使用さ
れ、これは、包装済みトレー17aが搬出コンベア26
の中央部もしくはそれより搬出端側に搬送された時に、
一時的に運転を中断し、その後一定時間後に運転を再開
するようになっている。
【0058】また、電気ヒータ29は駆動ローラ26a
と被動ローラ26bとの間に配置されて、熱を放出して
搬出ベルト26cの上面側を加熱する。それにより、自
動包装されて搬出部13の搬出ローラ27を経由して搬
出された包装済みトレー17aが搬出コンベア26上に
載置されている間、トレー17を包んだフィルムFが電
気ヒータ29で加熱されて、トレー17の底部外面に折
り込まれたフィルム部分が密着されて適正な包装状態が
完成されるようになっている。
【0059】図1に示されるように前記トレー搬入口2
cには、これを開閉する扉6が防塵および安全のために
取付けられている。この扉6は、その上端部を図示しな
いステッピングモータの動力で回転される枢軸に支持さ
れている。
【0060】そして、扉6は、前述した包装開始スイッ
チがオンされることに伴って駆動されるステッピングモ
ータの動力で、図1中に示す垂れ下がり姿勢から前記リ
アパネル2b側へ回動変位されてトレー搬入口2cを開
放し、この開放状態を一定時間保持した後に、閉められ
るものである。
【0061】前記搬入部11には例えば閉じ状態の扉6
の後側近傍に位置して搬入されるトレー17を検出する
水平センサアレイ及び垂直センサアレイが設けられてい
る。
【0062】水平センサアレイは、トレー17の幅およ
び奥行き寸法をこのトレー17の下側から検出するとと
もに、トレー包装個数を検出する検出手段として用いら
れている。この水平センサアレイは、発光素子と受光素
子とを一組とする複数の反射型センサを前記幅方向に所
定間隔で並設して形成されていて、搬入ベルトコンベア
16の内側を通って搬入部11をその幅方向に横断して
配置されている。
【0063】水平センサアレイを構成する各センサは、
搬入ベルトコンベア16の各ベルト16a間に露出され
て、これらベルト16aに遮られることなくトレー17
の底面と対向し得るようになっている。前記各発光素子
には発光ダイオードが夫々使用され、受光素子にはフォ
トトランジスタが夫々使用される。
【0064】透過型センサをなす垂直センサアレイは、
トレー17の高さ(なお、内部の物品Aがトレー17の
開口より突出している場合には、この突出高さを含
む。)を検出する検出手段として用いられる。この垂直
センサアレイは、搬入部11の幅方向両端に夫々垂直に
立って設けられている。
【0065】一方の垂直センサアレイには上下方向に一
定間隔で発光素子が複数設けられ、他方の垂直センサア
レイには前記発光素子から発光された光を受光する複数
の受光素子が上下方向に一定間隔で設けられている。前
記各発光素子には発光ダイオードが夫々使用され、受光
素子にはフォトトランジスタが夫々使用される。
【0066】これらのセンサアレイで検出したトレー1
7の大きさによって、トレー17を包装するために必要
なフィルムFの長さなどを求め、フロントグリッパ40
などがフィルム供給部14から必要な長さのフィルムF
を引き出す。
【0067】前記温風ヒータ53は、図5に示すように
ヒータ部54と電源装置55とを備えている。電源装置
55は公知の電池などからなっている。ヒータ部54
は、図2に示すように、ファン56と、加熱手段として
の発熱部材57と、ケーシング58とを備えており、前
記最も搬出部13から離れた位置に位置したフロントグ
リッパ40の下方に設けられている。
【0068】ケーシング58は、内部に前記発熱部材5
7を設けかつ前記包装部12側に開口した温風噴出口5
8aを有する箱状に形成されている。前記ファン56は
例えばシロッコファンなどの公知の送風機からなり、か
つ前記ケーシング58の温風噴射口58aの反対側に接
続しており、前述した電源装置55などから供給された
電力によって、ケーシング内58に気体を送風するよう
になっている。
【0069】前記発熱部材57は、図示例において、前
記ケーシング58内でかつ前記ファン56と温風噴射口
58aとの間に、このファン56から温風噴射口58a
に向うに方向に沿って三つ設けられている。これらの発
熱部材57は、前述した電源装置55などから供給され
る電力によって、ケーシング58内の気体を加熱するよ
うになっている。
【0070】前述した構成によって、前記温風ヒータ5
3は、電源装置55などから供給された電力によって、
発熱部材57がケーシング58内の気体を加熱しかつ前
記ファン56がケーシング58内に送風することによっ
て、例えば50度ないし60度の温度を有する温風を前
記温風噴射口58aから包装部12に向って噴出するこ
ととなる。
【0071】また、前記フレーム2には、温度検出器7
2が設けられている。この温度検出器72は、前記包装
部12と搬出部13との間でかつこの包装部12に面し
て設けられており、包装部12内の温度を検出するよう
になっている。
【0072】前記制御装置71は、公知のCPU、RO
MおよびRAMなど有した演算装置であり、搬入部1
1、包装部12、搬出部13、フィルム供給部14、温
風ヒータ53及び温度検出器72等と接続して、これら
の動作を制御して、包装装置1全体の制御をつかさどる
ようになっている。
【0073】前記制御装置71は、包装装置1の起動後
に、例えば15分などの所定時間、前記温風ヒータ53
を作動する機能を有している。そして、前記所定時間の
経過後、前記温度検出器72が検出した温度が例えば1
8度などの第1の所定温度以下である時に、前記温風ヒ
ータ53を作動させるとともに、温度検出器72が検出
した温度が例えば20度などの前記第1の所定温度より
高い第2の所定温度以上となると温風ヒータ53を停止
するようになっている。
【0074】前記第1の所定温度は、フィルムFがトレ
ー17の包装中に破れることなく伸張される温度とする
のが望ましく、前記第2の所定温度は温風ヒータ53の
作動および停止などの制御を行う際に、チャタリングが
発生しない値とするのが望ましい。
【0075】前述した構成によれば、食品などの物品A
を収めたトレー17を包装する際において、まず作業者
は起動スイッチ8aをオンして包装装置1を起動状態と
して、前記搬入部11の搬入ベルトコンベア16上にト
レー17をのせる。すると、包装開始スイッチによって
ステッピングモータが駆動して搬入ベルトコンベア16
が搬送動作を開始するとともに、扉6の回動によってト
レー搬入口2cが開放されてトレー17が包装部12に
向けて搬送される。
【0076】このとき、前記トレー搬入口2cに設けら
れた垂直センサアレイがトレー17の高さ(物品Aがト
レー17の上端より突出している場合は物品Aの突出高
さを含む)を検出するとともに、水平アレイセンサがト
レー17の幅および奥行き寸法などを検出する。
【0077】そして、前述したように包装部12におい
て、トレー17が検出した寸法に基づいて引き出された
フィルムFによって自動包装される。フロントグリッパ
40が包装済みトレー17aを包装部12から前記搬出
部13にむかって押し出して、排出することとなる。
【0078】そして、搬出部13の搬出コンベア26か
ら作業者などが包装済みトレー17aを取り除くととも
に、前記扉6が回動されてトレー搬入口2cから次のト
レー17が供給されることとなる。前述した工程を繰り
返すことによって、前記包装装置1は、トレー17を包
装することととなる。
【0079】前述したトレー17の包装作業中におい
て、制御装置71は、次に示すステップにしたがって温
風ヒータ53を制御する。まず、起動スイッチ8aがオ
ンされ包装装置1が起動状態となると、制御装置71
は、図6に示すように、まずステップS1で温風ヒータ
53を所定時間作動させてから停止し、ステップS2に
進む。
【0080】ステップS2では、制御装置71は、温度
検出器72が検出した包装部12内の温度が、例えば1
8度などの第1の所定温度以下であるか否かを判定し、
第1の所定温度以下と判定した場合にはステップS3に
進み、第1の所定温度以下ではないと判定した場合には
ステップS5に進む。
【0081】ステップS3では、制御装置71が温風ヒ
ータ53を作動しステップS4に進む。ステップS4で
は、制御装置71が温度検出器72が検出した包装部1
2内の温度が、前記第1の所定温度より高い例えば20
度などの第2の所定温度以上であるか否かを判定し、第
2の所定温度以上ではないと判定した場合にはステップ
S4に戻って引き続き温風ヒータ53を作動させるとと
もに、第2の所定温度以上と判定した場合には、ステッ
プS5に進む。
【0082】ステップS5では、温風ヒータ53を停止
させるかまたは温風ヒータ53を停止した状態に維持す
る。制御装置71は、これ以降ステップS2以降の処理
を繰り返すこととなる。
【0083】次に、前記実施形態の制御装置71の作用
を確める為に行った包装部12内の湿度変化の計測結果
について図7を参照して説明する。本計測においては、
気温25度でかつ湿度が略100%に近い雰囲気中にお
いて、起動後に強制的に温風ヒータを作動させないトレ
ー包装装置(図示中二点鎖線で示しかつ以下比較例と呼
ぶ)と、前記制御装置71を備えたトレー包装装置1
(図示中実線で示しかつ以下本発明品と呼ぶ)の起動後
の包装部内の湿度の変化を計測した。なお、本発明品に
おいては、前記所定時間を15分として、起動後15分
間、前記温風ヒータ53を作動している。
【0084】図7の計測結果によれば、本発明品におい
ては、比較例と比較して、前記温風ヒータ53が作動し
ている起動開始から15分以内に、包装部12内の湿度
が急速に低下している。そして、装置1の起動開始から
55分間経過しても、包装部12内の湿度を、例えばフ
ロントグリッパ40が適性な保持力を発揮出来る略70
%以下に維持できることが明らかとなった。
【0085】また、比較例においては、包装装置1の起
動開始から30ほど経過すると、搬出部の電気ヒータに
よって、包装部内の湿度が低下している。しかし、フロ
ントグリッパが適性な保持力を発揮出来る略70%以下
にすることができずに、フロントグリッパ40からフィ
ルムFが抜け出してトレー17の包装品質が低下する恐
れがあることが明らかとなった。
【0086】本実施形態によれば、制御装置71が包装
装置1の起動とともに温風ヒータ53を作動して、包装
部12に加熱された気体を送風するので、包装部12の
湿度を下げることができる。
【0087】このため、包装装置1の起動とともにフロ
ントグリッパ40の下部クランパ43のフィルム接触面
47への水分などの付着が抑制され、直ちに包装作業を
行うことができるとともに、このときフロントグリッパ
40などからフィルムFが抜け出すことがない。
【0088】したがって、包装作業の作業効率を低下さ
せないとともに、包装品質を低下させることなく、トレ
ー17の包装作業を行うことができる。
【0089】また、前記制御装置71は、包装部12内
の温度が第1の所定温度以下となると温風ヒータ17を
作動するので、包装部12内の温度を第1の所定温度と
この第1の所定温度より高い第2の所定温度との間の温
度に略保つことができる。
【0090】このため、寒冷期などの比較的気温が低い
時においても、フィルムFが破れることなく伸張して、
包装品質を低下させることなくトレー17を包装するこ
とができる。
【0091】次に、図2及び図8を参照して第2の実施
形態を説明し、前記第1の実施形態と同一構成部分およ
び同一ステップには同一符号を付して説明を省略する。
【0092】本実施形態において、トレー包装装置1
は、図2中の二点鎖線で示すように、前記温度検出器7
2に隣接した湿度検出器73をフレーム2に設けてお
り、この湿度検出器73を設けたほかは、前述した第1
の実施形態と同等の構成となっている。前記湿度検出器
73は、前記包装部12と搬出部13との間でかつ包装
部12に面して設けられており、包装部12内の湿度を
検出するようになっている。
【0093】また、前記制御装置71は、前述した第1
の実施形態に示した温度検出器72が検出した包装部1
2内の温度に基づいた温風ヒータ53の制御に加え、前
記湿度検出器73が検出した湿度が例えば70%などの
第1の所定湿度以上である時に、前記温風ヒータ53を
作動させるとともに、温度検出器73が検出した湿度が
例えば40%などの前記第1の所定湿度より低い第2の
所定湿度以下となると温風ヒータ53を停止するように
なっている。
【0094】前記第1の所定湿度は、前記フロントグリ
ッパ40が適性な保持力を発揮してフィルムFを挾持で
きる湿度とするのが望ましく、前記第2の所定湿度は温
風ヒータ53の作動および停止などの制御を行う際に、
チャタリングが発生しない値とするのが望ましい。
【0095】前述した構成によれば、トレー17の包装
作業中において、図8に示すように、制御装置71は、
まず、包装装置1の起動後に前述したステップS2から
ステップS5にしたがって温風ヒータ53を作動させ、
ステップS6に進む。
【0096】ステップS6では、制御装置71は、湿度
検出器73が検出した包装部12内の湿度が、例えば7
0%などの第1の所定湿度以上であるか否かを判定し、
第1の所定湿度以上と判定した場合にはステップS7に
進み、第1の所定湿度以上ではないと判定した場合には
ステップS9に進む。
【0097】ステップS7では、制御装置71が温風ヒ
ータ53を作動しステップS8に進む。ステップS8で
は、制御装置71が湿度検出器73が検出した包装部1
2内の湿度が、前記第1の所定湿度より低い例えば40
%などの第2の所定湿度以下であるか否かを判定し、第
2の所定湿度以下ではないと判定した場合にはステップ
S7に戻って引き続き温風ヒータ53を作動させるとと
もに、第2の所定温度以下と判定した場合には、ステッ
プS9に進む。
【0098】ステップS9では、温風ヒータ53を停止
させるかまたは温風ヒータ53を停止した状態に維持す
る。制御装置71は、これ以降ステップS2以降の処理
を繰り返すこととなる。
【0099】本実施形態によれば、制御装置71が包装
部12内の湿度が例えば70%などの第1の所定湿度以
上である時に温風ヒータ53を作動しかつ包装部12内
の湿度が前記第1の所定湿度より低い第2の所定湿度以
下となると温風ヒータ53を停止するので、包装部12
の湿度を前記第1の所定湿度より低い湿度により確実に
保つことができる。したがって、このため、包装装置1
の起動後に、フロントグリッパ40の下部クランパ43
のフィルム接触面47への水分などの付着が抑制され、
所定時間を経過することなく包装作業を行うことができ
るとともに、このときフロントグリッパ40などからフ
ィルムFが抜け出すことがない。したがって、包装作業
の作業効率を低下させないとともに、包装品質を低下さ
せることなく、トレー17の包装作業を行うことができ
る。
【0100】また、本実施形態においても、前記第1の
実施形態と同様に、包装部12内の温度を第1の所定温
度とこの第1の所定温度より高い第2の所定温度との間
の温度に略保つことができる。このため、寒冷期などの
比較的気温が低い時においてもフィルムFが破れること
なく伸張して、包装品質を低下させることなくトレー1
7を包装することができる。
【0101】また、本実施形態において、図8中の点線
で示すステップS1のように、装置1の起動後に例えば
15分などの所定時間、温風ヒータ53を作動させても
よい。この場合、より確実に装置1の起動直後におい
て、フロントグリッパ40の下部クランパ43のフィル
ム接触面47への水分などの付着が抑制される。したが
って、フロントグリッパ40などからフィルムFが抜け
出すことなく、装置1の起動後直ちに包装品質を低下さ
せることなくトレー17を包装することができる。
【0102】また、前述した第1および第2の実施形態
のステップS2、S4、S6及びS8において、第1ま
たは第2の所定温度以下または以上であるか否か、及
び、第1または第2の所定湿度以上または以下であるか
否か、と判定するのを、第1または第2の所定温度未満
であるか否かまたは超えたか否か、及び、第1または第
2の所定湿度を超えたか否かまたは未満であるか否か、
と判定するようにしても良い。
【0103】なお、本発明は前述した実施形態に制約さ
れるものではなく、例えば、トレー17以外の被包装物
を自動包装する包装装置にも適用できる。
【0104】
【発明の効果】請求項1の本発明によれば、制御手段が
装置の起動とともに温風送風手段を作動して、包装部に
加熱された気体を送風するので、包装部内の湿度を下げ
ることができる。このため、装置の起動とともにフィル
ム挾持部の挾持部材への水分などの付着が抑制され、直
ちに包装作業を行っても、フィルム挾持部からフィルム
が抜け出すことがない。
【0105】したがって、包装作業の作業効率を低下さ
せないとともに、包装品質を低下させることなく、被包
装物の包装作業を行うことができる。
【0106】請求項2の本発明によれば、制御手段が包
装部内の湿度が第1の所定湿度以上である時に温風送風
手段を作動して、包装部に加熱された気体を送風するの
で、包装部内の湿度を前記第1の所定湿度より低い湿度
に保つことができる。
【0107】このため、包装装置の起動後に、フィルム
挾持部の挾持部材への水分などの付着が抑制され、所定
時間を経過する前に包装作業を行っても、フィルム挾持
部からフィルムが抜け出すことがない。
【0108】したがって、包装作業の作業効率を低下さ
せないとともに、包装品質を低下させることなく、被包
装物の包装作業を行うことができる。
【0109】請求項3の本発明によれば、請求項2に効
果にくわえ、包装部内の湿度を前記第1の所定湿度より
低い湿度により確実に保つことができるので、所定時間
を経過する前に包装作業を行っても、フィルム挾持部か
らフィルムが抜け出すことがない。
【0110】請求項4の本発明によれば、制御手段が装
置の起動とともに温風送風手段を作動するとともに包装
部内の湿度が第1の所定湿度以上である時に温風送風手
段を作動するので、装置の起動とともにフィルム挾持部
の挾持部材への水分などの付着がより確実に抑制され
る。このため、装置の起動後、直ちに包装作業を行って
も、フィルム挾持部からフィルムが抜け出すことがな
い。
【0111】したがって、包装作業の作業効率をより一
層低下させないとともに、包装品質をより一層低下させ
ることなく、被包装物の包装作業を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るトレー包装装置
全体の構成を示す斜視図。
【図2】同実施形態に係るトレー包装装置の包装部、搬
出部、フィルム供給部の位置関係を示す断面図。
【図3】同実施形態に係るトレー包装装置の包装部でフ
ィルムが引き伸ばされた状態を示す平面図。
【図4】同実施形態に係るトレー包装装置においてフロ
ントグリッパがフィルムを挾持した状態を示す断面図。
【図5】同実施形態に係るトレー包装装置の温風ヒータ
を示す斜視図。
【図6】同実施形態に係るトレー包装装置の制御装置の
処理の手順を示すフローチャート。
【図7】本発明品と比較例について包装部内の湿度を計
測して得られた包装部内部の湿度変化の一例。
【図8】本発明の第2の実施形態に係るトレー包装装置
の制御装置の処理の手順を示すフローチャート。
【図9】従来のトレー包装装置全体の構成を示す斜視
図。
【図10】図9に示された従来のトレー包装装置におい
てフロントグリッパがフィルムを挾持した状態を示す断
面図。
【図11】図9に示された従来のトレー包装装置の包装
部、搬出部、フィルム供給部の位置関係を示す断面図。
【符号の説明】
1…トレー包装装置(自動包装装置) 12…包装部 14…フィルム供給部 F…フィルム 17…トレー(被包装物) 40…フロントグリッパ(フィルム挾持部) 42…上部クランパ(第1のフィルム挾持部材) 43…下部クランパ(第2のフィルム挾持部材) 53…温風ヒータ(温風送風手段) 57…発熱部材(加熱手段) 71…制御装置(制御手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 後藤 博幸 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 株式会 社テック大仁事業所内 (72)発明者 松下 泉 静岡県田方郡大仁町大仁570番地 株式会 社テック大仁事業所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルム供給部と、 互いに開閉可能に組合わされた第1及び第2のフィルム
    挾持部材を有し、かつこれらのフィルム挾持部材が前記
    供給部から繰り出されたフィルムを挾持して前記被包装
    物を覆って底部外面に折り込んで前記被包装物を包装す
    るフィルム挾持部を備えた包装部と、 気体を加熱する加熱手段を備えかつこの加熱手段によっ
    て加熱された気体を前記包装部に送風する温風送風手段
    と、 装置全体の起動とともに前記温風送風手段を所定時間作
    動させる制御手段と、を備えたことを特徴とする自動包
    装装置。
  2. 【請求項2】フィルム供給部と、 互いに開閉可能に組合わされた第1及び第2のフィルム
    挾持部材を有し、かつこれらのフィルム挾持部材が前記
    供給部から繰り出されたフィルムを挾持して前記被包装
    物を覆って底部外面に折り込んで前記被包装物を包装す
    るフィルム挾持部を備えた包装部と、 気体を加熱する加熱手段を備えかつこの加熱手段によっ
    て加熱された気体を前記包装部に送風する温風送風手段
    と、 前記包装部内の湿度が第1の所定湿度以上である時に前
    記温風送風手段を作動させる制御手段と、を備えたこと
    を特徴とする自動包装装置。
  3. 【請求項3】前記制御手段が、 前記包装部内の湿度が第1の所定湿度以上である時に前
    記温風送風手段を作動させかつ包装部内の温度が前記第
    1の所定湿度より低い第2の所定湿度以下となると前記
    温風送風手段を停止することを特徴とする請求項2記載
    の自動包装装置。
  4. 【請求項4】前記制御手段が、 装置全体の起動とともに前記温風送風手段を所定時間作
    動させ、その後、前記包装部内の湿度が第1の所定湿度
    以上である時に前記温風送風手段を作動させることを特
    徴とする請求項2または請求項3記載の自動包装装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014188454A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Iseki & Co Ltd 屋外型精米設備

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014188454A (ja) * 2013-03-27 2014-10-06 Iseki & Co Ltd 屋外型精米設備

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