JPH1179014A - 弾性パッド - Google Patents
弾性パッドInfo
- Publication number
- JPH1179014A JPH1179014A JP24153197A JP24153197A JPH1179014A JP H1179014 A JPH1179014 A JP H1179014A JP 24153197 A JP24153197 A JP 24153197A JP 24153197 A JP24153197 A JP 24153197A JP H1179014 A JPH1179014 A JP H1179014A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- elastic pad
- hollow portion
- plate
- fastener
- track link
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Footwear And Its Accessory, Manufacturing Method And Apparatuses (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 接地ブロックに締結具の取付孔を設けること
なく弾性パッドをトラックリンクに取り付ける。 【解決手段】 履板2の外表面に弾性材料よりなる接地
ブロック3が固着されて構成された弾性パッドであっ
て、当該履板2が締結具5を介してトラックリンク6に
取付けられる弾性パッドにおいて、履板2内部に中空部
8,23を成し、当該中空部8内から締結具を介して履
板2をトラックリンクに取付ける。
なく弾性パッドをトラックリンクに取り付ける。 【解決手段】 履板2の外表面に弾性材料よりなる接地
ブロック3が固着されて構成された弾性パッドであっ
て、当該履板2が締結具5を介してトラックリンク6に
取付けられる弾性パッドにおいて、履板2内部に中空部
8,23を成し、当該中空部8内から締結具を介して履
板2をトラックリンクに取付ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建設機械、農業機
械等の無限走行装置を構成する弾性パッドに関するもの
である。
械等の無限走行装置を構成する弾性パッドに関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】鋼鉄製の履板(いわゆる鉄シュー)で無
限走行装置を構成すると、路面の傷付、振動、騒音等が
激しいことから、最近では、履板の路面側にゴム等から
なる接地ブロックが加硫接着されてなる弾性パッドによ
って無限走行装置を構成したものが使用されている。
限走行装置を構成すると、路面の傷付、振動、騒音等が
激しいことから、最近では、履板の路面側にゴム等から
なる接地ブロックが加硫接着されてなる弾性パッドによ
って無限走行装置を構成したものが使用されている。
【0003】従来、このような弾性パッドをトラックリ
ンクに連結するために、図14に示すように、接地ブロ
ック33には、ボルト35が挿通される取付孔38が形
成されている。弾性パッド38のトラックリンクへの取
付は、ボルト35を接地ブロック33の取付孔38から
履板32の取付孔39に挿通し、トラックリンクの取付
孔に挿通してナットで固着することによって行なわれる
(従来技術1)。
ンクに連結するために、図14に示すように、接地ブロ
ック33には、ボルト35が挿通される取付孔38が形
成されている。弾性パッド38のトラックリンクへの取
付は、ボルト35を接地ブロック33の取付孔38から
履板32の取付孔39に挿通し、トラックリンクの取付
孔に挿通してナットで固着することによって行なわれる
(従来技術1)。
【0004】また、取付用のボルトの頭が接地ブロック
内に予め埋設され、ボルトの先端がリンクの取付孔に挿
通され、ナットで固着するものもある(従来技術2)。
内に予め埋設され、ボルトの先端がリンクの取付孔に挿
通され、ナットで固着するものもある(従来技術2)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来技術1で
は、接地ブロック33に取付孔38が形成されているた
め、接地ブロック33表面が凹凸状となっていた。この
ため、凹凸の角部が応力集中部となって、ブロックの欠
け等を生じさせる原因となり、弾性パッドの耐久性を低
下させていた。
は、接地ブロック33に取付孔38が形成されているた
め、接地ブロック33表面が凹凸状となっていた。この
ため、凹凸の角部が応力集中部となって、ブロックの欠
け等を生じさせる原因となり、弾性パッドの耐久性を低
下させていた。
【0006】また、従来技術2では、ボルトのねじ山
に、ゴム・接着剤の流込み防止のために保護マスキング
処理を行なう必要があり、コスト高となり生産性に劣る
ものであった。また、ボルト等に折損等が生じても、ボ
ルトのみを交換することができず、他の部分、例えば接
地ブロックがまだ健全であるにも拘らず新規な弾性パッ
ドに交換するという無駄があった。
に、ゴム・接着剤の流込み防止のために保護マスキング
処理を行なう必要があり、コスト高となり生産性に劣る
ものであった。また、ボルト等に折損等が生じても、ボ
ルトのみを交換することができず、他の部分、例えば接
地ブロックがまだ健全であるにも拘らず新規な弾性パッ
ドに交換するという無駄があった。
【0007】本発明は、上記問題に鑑み、接地ブロック
に取付孔等による凹凸を形成することなく、ボルト等の
交換を容易にすることを目的とする。
に取付孔等による凹凸を形成することなく、ボルト等の
交換を容易にすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、次の技術的手段を講じた。すなわち、本
発明の特徴は、履板の外表面に弾性材料よりなる接地ブ
ロックが固着されて構成された弾性パッドであって、前
記履板が締結具を介してトラックリンクに取付けられる
弾性パッドにおいて、履板内部に中空部が形成され、当
該中空部内から締結具を介してトラックリンクに履板が
取付けられる点にある。
成するために、次の技術的手段を講じた。すなわち、本
発明の特徴は、履板の外表面に弾性材料よりなる接地ブ
ロックが固着されて構成された弾性パッドであって、前
記履板が締結具を介してトラックリンクに取付けられる
弾性パッドにおいて、履板内部に中空部が形成され、当
該中空部内から締結具を介してトラックリンクに履板が
取付けられる点にある。
【0009】このような構成を採用することにより、締
結具は中空部内に収められるので、接地ブロックに取付
孔を形成する必要がなく、ブロックの欠け等を防止でき
る。また、接地ブロックのゲージをほぼ一定にすること
ができるので、接地ブロックの面圧が均一となり磨耗性
が良くなる。又、旋回性も向上する。また、本発明にお
いては、中空部に対して締結具を挿脱自在にする挿脱部
を設けることにより、締結具が折曲等したときには、新
規な締結具を持って取り付けることができるので弾性パ
ッドの全体を新規なものと交換する場合に比較して無駄
が少ない。
結具は中空部内に収められるので、接地ブロックに取付
孔を形成する必要がなく、ブロックの欠け等を防止でき
る。また、接地ブロックのゲージをほぼ一定にすること
ができるので、接地ブロックの面圧が均一となり磨耗性
が良くなる。又、旋回性も向上する。また、本発明にお
いては、中空部に対して締結具を挿脱自在にする挿脱部
を設けることにより、締結具が折曲等したときには、新
規な締結具を持って取り付けることができるので弾性パ
ッドの全体を新規なものと交換する場合に比較して無駄
が少ない。
【0010】さらに、本発明においては、履板に、トラ
ックリンク内の泥等の異物を中空部を通じて排出するた
めの異物排出孔を設けることができる。この場合、トラ
ックリンク内に溜まった泥等の異物を排出させようとす
れば、履板と接地ブロックを貫通する孔を設けることも
考えられるが、中空部を通じて排出するための異物排出
孔を履板に設けることにより、接地ブロックに孔を形成
することなく泥等を排出することができ接地ブロックの
耐久性を損なうことがない。
ックリンク内の泥等の異物を中空部を通じて排出するた
めの異物排出孔を設けることができる。この場合、トラ
ックリンク内に溜まった泥等の異物を排出させようとす
れば、履板と接地ブロックを貫通する孔を設けることも
考えられるが、中空部を通じて排出するための異物排出
孔を履板に設けることにより、接地ブロックに孔を形成
することなく泥等を排出することができ接地ブロックの
耐久性を損なうことがない。
【0011】そして、本発明においては、中空部に、締
結具の廻り止め部を形成することができる。この場合、
トラックリンクに弾性パッドを連結する際、締結具の締
結は容易でありながら強力にすることができる。また、
本発明では、中空部を隔壁を介して複数設けることがで
き、この場合、履板の強度を確保しつつ、履板の軽量化
を図ることができる。
結具の廻り止め部を形成することができる。この場合、
トラックリンクに弾性パッドを連結する際、締結具の締
結は容易でありながら強力にすることができる。また、
本発明では、中空部を隔壁を介して複数設けることがで
き、この場合、履板の強度を確保しつつ、履板の軽量化
を図ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図1〜図3は、本発明の第1の実
施の形態に係る弾性パッド1を示している。この弾性パ
ッド1は、平面視帯状の金属製の履板(いわゆる鉄シュ
ー)2と、履板2の片面(路面側)に固着された弾性材
料よりなる接地ブロック3とから構成されている。ま
た、履板2が、ボルト・ナット等の締結具5を介してト
ラックリンク6に連結され、複数のトラックリンク6が
トラックピンによって連結されることにより無限走行装
置が構成される。
施の形態を説明する。図1〜図3は、本発明の第1の実
施の形態に係る弾性パッド1を示している。この弾性パ
ッド1は、平面視帯状の金属製の履板(いわゆる鉄シュ
ー)2と、履板2の片面(路面側)に固着された弾性材
料よりなる接地ブロック3とから構成されている。ま
た、履板2が、ボルト・ナット等の締結具5を介してト
ラックリンク6に連結され、複数のトラックリンク6が
トラックピンによって連結されることにより無限走行装
置が構成される。
【0013】ここで、接地ブロック3の弾性材料として
は耐磨耗性、耐候性に優れたゴム(合成ゴム、天然ゴム
を含む)、ウレタン等を採用でき、弾性材料中にカット
ファイバー等を混入したものであっても良い。また、履
板2と接地ブロック3との固着は、加硫接着により行な
われているが、接着剤による接着、ゴム焼付け等を採用
することもできる。
は耐磨耗性、耐候性に優れたゴム(合成ゴム、天然ゴム
を含む)、ウレタン等を採用でき、弾性材料中にカット
ファイバー等を混入したものであっても良い。また、履
板2と接地ブロック3との固着は、加硫接着により行な
われているが、接着剤による接着、ゴム焼付け等を採用
することもできる。
【0014】前記履板2内部には、帯幅方向に並んで断
面方形状の2つの中空部8が隔壁14を介して履板2の
帯長手方向に貫通するように形成され、図1に示すよう
に、履板2断面が二層構造となっている。また、履板2
のトラックリンク6が連結される側の面(接地ブロック
3が設けられている面の反対面)2aには、中空部8ま
で貫通する取付孔9が4ヶ所設けられている。
面方形状の2つの中空部8が隔壁14を介して履板2の
帯長手方向に貫通するように形成され、図1に示すよう
に、履板2断面が二層構造となっている。また、履板2
のトラックリンク6が連結される側の面(接地ブロック
3が設けられている面の反対面)2aには、中空部8ま
で貫通する取付孔9が4ヶ所設けられている。
【0015】履板2は、図2に示すように、前記取付孔
9とトラックリンク6に形成されている取付孔10とを
合致させて、中空部8からボルト5aをトラックリンク
6側へ挿通し、トラックリンク6側でナット5bを螺合
することによりトラックリンク6に交換自在に取付けら
れる。なお、履板2とトラックリンク6は、溶接又は圧
入により固着することもできる。
9とトラックリンク6に形成されている取付孔10とを
合致させて、中空部8からボルト5aをトラックリンク
6側へ挿通し、トラックリンク6側でナット5bを螺合
することによりトラックリンク6に交換自在に取付けら
れる。なお、履板2とトラックリンク6は、溶接又は圧
入により固着することもできる。
【0016】また、履板2の取付孔9には、ボルト5a
の挿脱部12が設けられている。この挿脱部12は、図
3に示すように、ほぼT字状に形成されており、ボルト
5aの頭が通過可能な程度の大きさの挿通孔12aと、
挿通孔12aから取付孔9へ向けて伸び、ボルト5aを
締結位置である取付孔9までスライドさせるスライド部
12bとから構成されている。なお、スライド部12b
は、取付孔9と連続して形成され、ボルト5aの頭が通
過不能な幅とされている。
の挿脱部12が設けられている。この挿脱部12は、図
3に示すように、ほぼT字状に形成されており、ボルト
5aの頭が通過可能な程度の大きさの挿通孔12aと、
挿通孔12aから取付孔9へ向けて伸び、ボルト5aを
締結位置である取付孔9までスライドさせるスライド部
12bとから構成されている。なお、スライド部12b
は、取付孔9と連続して形成され、ボルト5aの頭が通
過不能な幅とされている。
【0017】また、図4に示すように、ボルト5aの挿
脱部12に代えて、ナット5bの挿脱部13を履板2の
帯幅方向両端部2bに形成してもよい。この場合、ナッ
ト5bは、履板2の側方から挿入され、トラックリンク
6側から挿通されたボルト5aに螺合される。このよう
に、挿脱部12,13によりボルト・ナットの交換が容
易に行われ、生産時にボルト・ナットのネジ山の保護マ
スキングが不要となる。したがって、生産性が向上し、
コスト減を図ることができる。
脱部12に代えて、ナット5bの挿脱部13を履板2の
帯幅方向両端部2bに形成してもよい。この場合、ナッ
ト5bは、履板2の側方から挿入され、トラックリンク
6側から挿通されたボルト5aに螺合される。このよう
に、挿脱部12,13によりボルト・ナットの交換が容
易に行われ、生産時にボルト・ナットのネジ山の保護マ
スキングが不要となる。したがって、生産性が向上し、
コスト減を図ることができる。
【0018】上記のような履板2は、鋼材の引き抜き加
工や鋳造等により形成することができ、シューピッチは
75〜200mm、シュー幅は150〜900mmに形
成されている。なお、鋼材の引き抜き加工等により履板
2を一体で製作すれば、コスト安となるが、複数の鋼板
を溶接、圧着等で固着することにより内部に中空部8を
確保して履板2を構成してもよい。
工や鋳造等により形成することができ、シューピッチは
75〜200mm、シュー幅は150〜900mmに形
成されている。なお、鋼材の引き抜き加工等により履板
2を一体で製作すれば、コスト安となるが、複数の鋼板
を溶接、圧着等で固着することにより内部に中空部8を
確保して履板2を構成してもよい。
【0019】ここで、中空部8から履板2のトラックリ
ンク6が連結される側の面2aまでの厚さaは、締結具
5によるトラックリンク6への取付に対する十分な強度
を確保した寸法とされている。また、各中空部8から履
板2の帯幅方向両側2bまでの厚さbは、履板2の上下
方向への圧縮に対する十分な剛性を確保した寸法とされ
ている。なお、この厚さbは、前記厚さaより大きくす
ることが好ましい。また、各中空部8のコーナ部8a
は、図1に示すように、面取りがなされており、コーナ
部8aへの応力集中を防止して耐久性の向上を図ってい
る。
ンク6が連結される側の面2aまでの厚さaは、締結具
5によるトラックリンク6への取付に対する十分な強度
を確保した寸法とされている。また、各中空部8から履
板2の帯幅方向両側2bまでの厚さbは、履板2の上下
方向への圧縮に対する十分な剛性を確保した寸法とされ
ている。なお、この厚さbは、前記厚さaより大きくす
ることが好ましい。また、各中空部8のコーナ部8a
は、図1に示すように、面取りがなされており、コーナ
部8aへの応力集中を防止して耐久性の向上を図ってい
る。
【0020】また中空部8は、隔壁14を介して2つ並
置されているため、大きな中空部を1つだけ形成した場
合と比較して、履板2の軽量化を図りつつ、隔壁14の
存在により履板8の強度を確保したものとなっている。
この第1の実施の形態における弾性パッドは、履板2が
中空部8を備えているので、接地ブロックに締結具の取
付孔を形成する必要がない。したがって、接地ブロック
3はその全体にわたってゲージがほぼ一定であり、接地
ブロックに取付孔を形成することによる凹凸がないの
で、凹凸の角部等の応力集中部を作らずに済み、耐久性
が向上する。また、接地ブロック3のゲージを全体にわ
たってほぼ一定にしたことにより、接地ブロックの面圧
は一定となり、下がり磨耗が良くなり、旋回性も向上す
る。
置されているため、大きな中空部を1つだけ形成した場
合と比較して、履板2の軽量化を図りつつ、隔壁14の
存在により履板8の強度を確保したものとなっている。
この第1の実施の形態における弾性パッドは、履板2が
中空部8を備えているので、接地ブロックに締結具の取
付孔を形成する必要がない。したがって、接地ブロック
3はその全体にわたってゲージがほぼ一定であり、接地
ブロックに取付孔を形成することによる凹凸がないの
で、凹凸の角部等の応力集中部を作らずに済み、耐久性
が向上する。また、接地ブロック3のゲージを全体にわ
たってほぼ一定にしたことにより、接地ブロックの面圧
は一定となり、下がり磨耗が良くなり、旋回性も向上す
る。
【0021】図5は、本発明の第2の実施の形態を示し
ている。本実施の形態において、基本構成については第
1の実施の形態と共通することから、共通部分は共通符
号で示して説明を省略し、以下相違点について説明する
(図6以降の各実施の形態についても同様である)。図
5の弾性パッド1では、2つの中空部8が、その底部に
おいて連通部15により連通されている。すなわち、中
空部8と連通部15全体で、断面視においてほぼU字状
とされている。
ている。本実施の形態において、基本構成については第
1の実施の形態と共通することから、共通部分は共通符
号で示して説明を省略し、以下相違点について説明する
(図6以降の各実施の形態についても同様である)。図
5の弾性パッド1では、2つの中空部8が、その底部に
おいて連通部15により連通されている。すなわち、中
空部8と連通部15全体で、断面視においてほぼU字状
とされている。
【0022】また、中空部8から履板2の接地ブロック
3が設けられている面2cまでの厚さcは、その部分に
上下方向へ変位可能な程度の弾性を付与すべく、他所
(例えば厚さa,b)より薄くされている。これにより
履板2全体に上下方向の弾性が付与されている。このた
め、急激な振動等を履板2の弾性変形によっても吸収す
ることができ、振動等によるたわみによって接地ブロッ
ク3にクラックが発生することを減少させることができ
る。
3が設けられている面2cまでの厚さcは、その部分に
上下方向へ変位可能な程度の弾性を付与すべく、他所
(例えば厚さa,b)より薄くされている。これにより
履板2全体に上下方向の弾性が付与されている。このた
め、急激な振動等を履板2の弾性変形によっても吸収す
ることができ、振動等によるたわみによって接地ブロッ
ク3にクラックが発生することを減少させることができ
る。
【0023】また、この弾性変形は、連通部15上方の
隔壁14によって規制されており、上方への弾性変形
は、連通部15による間隙dの範囲内で可能とされてい
る。隔壁14の存在により、履板2は弾性変形可能であ
りながら、その強度が確保されている。図6は、本発明
の第3の実施の形態を示している。この弾性バッド1の
中空部8は、2つに区切られておらず、1つの中空部8
が大きく形成され、この1つの中空部8に対して、4つ
の取付孔9が形成されている。このように、中空部8を
大きく形成することにより、履板2の軽量化を図り、材
料の無駄を無くすことができる。
隔壁14によって規制されており、上方への弾性変形
は、連通部15による間隙dの範囲内で可能とされてい
る。隔壁14の存在により、履板2は弾性変形可能であ
りながら、その強度が確保されている。図6は、本発明
の第3の実施の形態を示している。この弾性バッド1の
中空部8は、2つに区切られておらず、1つの中空部8
が大きく形成され、この1つの中空部8に対して、4つ
の取付孔9が形成されている。このように、中空部8を
大きく形成することにより、履板2の軽量化を図り、材
料の無駄を無くすことができる。
【0024】また、履板2の帯幅方向両端部2aには、
異物排出孔18が形成されている。トラックリンク6内
等に溜まった泥・小石等の異物は、締結具挿通孔12等
を通じて中空部8に入ると、前記異物排出孔18を通じ
て、履板2側方向に排出される。すなわち、接地ブロッ
ク3に孔を形成することなく、トラックリンク内の異物
を排出することができ、弾性パッド1の耐久性が向上す
る。
異物排出孔18が形成されている。トラックリンク6内
等に溜まった泥・小石等の異物は、締結具挿通孔12等
を通じて中空部8に入ると、前記異物排出孔18を通じ
て、履板2側方向に排出される。すなわち、接地ブロッ
ク3に孔を形成することなく、トラックリンク内の異物
を排出することができ、弾性パッド1の耐久性が向上す
る。
【0025】なお、この異物排出孔18は、1つでもよ
いが、履板2の帯長手方向に複数並設することができ、
この場合、異物の排出効率が良くなる。図7は、本発明
の第4の実施の形態を示しており、図6の弾性パッド1
の中空部8に、締結具(ボルト頭又はナットの立面部)
5が係合する廻り止め部20が形成されたものである。
この廻り止め部20は、中空部8の上面から締結具5が
係合するように下方突出状に形成されたものであり、廻
り止め部20によって締結具5の締結は容易でありなが
ら強力となる。
いが、履板2の帯長手方向に複数並設することができ、
この場合、異物の排出効率が良くなる。図7は、本発明
の第4の実施の形態を示しており、図6の弾性パッド1
の中空部8に、締結具(ボルト頭又はナットの立面部)
5が係合する廻り止め部20が形成されたものである。
この廻り止め部20は、中空部8の上面から締結具5が
係合するように下方突出状に形成されたものであり、廻
り止め部20によって締結具5の締結は容易でありなが
ら強力となる。
【0026】図8は、本発明の第5の実施の形態を示し
ており、2つの中空部8が履板2の帯長手方向に並んで
帯幅方向に貫通するように形成されている点が既述の実
施の形態と異なる(以下の実施の形態でも同様)。な
お、中空部8に締結具5の取付孔9が形成されている点
は、既述の実施の形態と同様である。このように、本発
明において、中空部8の向き、その他形状等は限定され
ない。
ており、2つの中空部8が履板2の帯長手方向に並んで
帯幅方向に貫通するように形成されている点が既述の実
施の形態と異なる(以下の実施の形態でも同様)。な
お、中空部8に締結具5の取付孔9が形成されている点
は、既述の実施の形態と同様である。このように、本発
明において、中空部8の向き、その他形状等は限定され
ない。
【0027】図9は、本発明の第6の実施の形態を示し
ており、図8と同様に、中空部8が履板2の帯幅方向に
貫通するように形成され、さらに、2つの中空部8が、
その上部において、連通部15により連通されている。
また、履板2のトラックリンク6が連結される側の面2
aの長手方向中央部21(連通部15の上方)は、上方
突出状に形成されている。この連通部15により第2実
施形態と同様に履板2全体に上下方向の弾性が付与され
ている。
ており、図8と同様に、中空部8が履板2の帯幅方向に
貫通するように形成され、さらに、2つの中空部8が、
その上部において、連通部15により連通されている。
また、履板2のトラックリンク6が連結される側の面2
aの長手方向中央部21(連通部15の上方)は、上方
突出状に形成されている。この連通部15により第2実
施形態と同様に履板2全体に上下方向の弾性が付与され
ている。
【0028】図10は、本発明の第7の実施の形態にお
ける弾性パッドの履板2を示している。この履板2の中
空部8は、図8のものに比べて、断面積が大きくされて
おり、履板2全体に対する中空部8の占める割合が大き
くなっている。このように中空部8を大きく形成するこ
とにより、履板2の軽量化を図ることができ、材料の無
駄を少なくすることができる。
ける弾性パッドの履板2を示している。この履板2の中
空部8は、図8のものに比べて、断面積が大きくされて
おり、履板2全体に対する中空部8の占める割合が大き
くなっている。このように中空部8を大きく形成するこ
とにより、履板2の軽量化を図ることができ、材料の無
駄を少なくすることができる。
【0029】図11は、本発明の第8の実施の形態を示
している。中空部は、図8のように締結具5が取付けら
れるもの(中央よりの2つ)8だけでなく、それらの左
右に、それぞれ別途中空部23が形成されている。これ
らの中空部23を形成することによって、履板2の軽量
化が図られ、材料の無駄を少なくすることができる。ま
た、図10のものと比較した場合、本実施形態のよう
に、比較的小さな中空部8,23を隔壁14を介して多
数形成したほうが、履板2全体の強度が高くなる。
している。中空部は、図8のように締結具5が取付けら
れるもの(中央よりの2つ)8だけでなく、それらの左
右に、それぞれ別途中空部23が形成されている。これ
らの中空部23を形成することによって、履板2の軽量
化が図られ、材料の無駄を少なくすることができる。ま
た、図10のものと比較した場合、本実施形態のよう
に、比較的小さな中空部8,23を隔壁14を介して多
数形成したほうが、履板2全体の強度が高くなる。
【0030】図12は、本発明の第9の実施の形態を示
しており、図11の履板2の4つの中空部8,23をそ
れぞれの底部において連通部15により連通させたもの
であり、履板2全体に上下方向の弾性が付与されている
ので、図5のものと同様な効果が得られる。図13は、
本発明の第10の実施の形態を示しており、締結具5の
取付けられる2つの中空部8の間に、1つの中空部23
が形成されており、上記第8実施形態と同様に、履板2
の軽量化等が図られている。
しており、図11の履板2の4つの中空部8,23をそ
れぞれの底部において連通部15により連通させたもの
であり、履板2全体に上下方向の弾性が付与されている
ので、図5のものと同様な効果が得られる。図13は、
本発明の第10の実施の形態を示しており、締結具5の
取付けられる2つの中空部8の間に、1つの中空部23
が形成されており、上記第8実施形態と同様に、履板2
の軽量化等が図られている。
【0031】また、この中央の中空部8には、履板2の
トラックリンク6が連結される側の面へ貫通する異物排
出孔25が形成されており、トラックリンク6内の泥等
は、この異物排出孔25、中空部8を通って、履板2側
方へ排出される。なお、この異物排出孔は、1つでもよ
いし、複数設けることができる。
トラックリンク6が連結される側の面へ貫通する異物排
出孔25が形成されており、トラックリンク6内の泥等
は、この異物排出孔25、中空部8を通って、履板2側
方へ排出される。なお、この異物排出孔は、1つでもよ
いし、複数設けることができる。
【0032】
【発明の効果】以上、本発明によれば、履板内に中空部
を形成したので、この中空部を利用して締結具により弾
性パッドをトラックリンクに連結することができる。ま
た、接地ブロックに締結具の取付孔等を形成する必要も
ないので耐久性に富み、ボルト・ナットのねじ山への生
産時の保護マスキング処理が不要であるので生産性が向
上する。
を形成したので、この中空部を利用して締結具により弾
性パッドをトラックリンクに連結することができる。ま
た、接地ブロックに締結具の取付孔等を形成する必要も
ないので耐久性に富み、ボルト・ナットのねじ山への生
産時の保護マスキング処理が不要であるので生産性が向
上する。
【図1】本発明に係る弾性パッドの第1の実施の形態を
示す断面図である(図3のA−A線断面図)。
示す断面図である(図3のA−A線断面図)。
【図2】図1の弾性パッドにトラックリンクを連結した
状態を示す図である。
状態を示す図である。
【図3】本発明に係る弾性パッドの第1の実施の形態を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図4】ナットの挿脱部を備えた履板の断面図である。
【図5】本発明に係る弾性パッドの第2の実施の形態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図6】本発明に係る弾性パッドの第3の実施の形態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図7】本発明に係る弾性パッドの第4の実施の形態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図8】本発明に係る弾性パッドの第5の実施の形態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図9】本発明に係る弾性パッドの第6の実施の形態を
示す断面図である。
示す断面図である。
【図10】本発明に係る弾性パッドの第7の実施の形態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図11】本発明に係る弾性パッドの第8の実施の形態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図12】本発明に係る弾性パッドの第9の実施の形態
を示す断面図である。
を示す断面図である。
【図13】本発明に係る弾性パッドの第10の実施の形
態を示す断面図である。
態を示す断面図である。
【図14】従来の弾性パッドを示す断面図である。
1 弾性パッド 2 履板 3 接地ブロック 5 締結具 6 トラックリンク 8,23 中空部 9 取付孔 12 ボルト挿脱部 13 ナット挿脱部 18,25 異物排出孔 20 廻り止め部
Claims (5)
- 【請求項1】 履板(2)の外表面に弾性材料よりなる
接地ブロック(3)が固着されて構成された弾性パッド
であって、前記履板(2)が締結具(5)を介してトラ
ックリンク(6)に取付けられる弾性パッドにおいて、 履板(2)内部に中空部(8,23)が形成され、 当該中空部(8)内から締結具(5)を介してトラック
リンク(6)に履板(2)が取付けられることを特徴と
する弾性パッド。 - 【請求項2】 中空部(8)に対して締結具(5)を挿
脱自在にする挿脱部(12,13)が設けられているこ
とを特徴とする請求項1記載の弾性パッド。 - 【請求項3】 履板(2)には、トラックリンク(6)
内の泥等の異物を中空部(8,23)を通じて排出する
ための異物排出孔(18,25)が設けられていること
を特徴とする請求項1又は2記載の弾性パッド。 - 【請求項4】 中空部(8)に、締結具(5)の廻り止
め部(20)が形成されていることを特徴とする請求項
1〜3のいずれかに記載の弾性パッド。 - 【請求項5】 中空部(8,23)が、隔壁(14)を
介して複数設けられていることを特徴とする請求項1〜
4のいずれかに記載の弾性パッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24153197A JPH1179014A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 弾性パッド |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24153197A JPH1179014A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 弾性パッド |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1179014A true JPH1179014A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=17075745
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24153197A Pending JPH1179014A (ja) | 1997-09-05 | 1997-09-05 | 弾性パッド |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1179014A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022247340A1 (zh) * | 2021-05-28 | 2022-12-01 | 三一重机有限公司 | 防护件、履带总成及作业机械 |
-
1997
- 1997-09-05 JP JP24153197A patent/JPH1179014A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2022247340A1 (zh) * | 2021-05-28 | 2022-12-01 | 三一重机有限公司 | 防护件、履带总成及作业机械 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6170925B1 (en) | Rubber crawler | |
US7731306B2 (en) | Replaceable wear pad, as well as method for manufacturing wear pads for a crawler track | |
WO2003000537A1 (fr) | Vehicule a chenilles detachables | |
US6460945B2 (en) | Endless track and a manufacturing method thereof | |
US6913330B2 (en) | Endless track and a manufacturing method thereof | |
KR19990062812A (ko) | 무한궤도용 플랜지부착링크와 그 제조방법 | |
JPH1179014A (ja) | 弾性パッド | |
WO1995032885A1 (en) | Crawler plate of elastic body and caterpillar band___________ | |
KR100342854B1 (ko) | 탈착식 패드 | |
JP4675522B2 (ja) | 弾性パッド | |
JP4078078B2 (ja) | ゴムクローラ | |
JPH10218049A (ja) | 弾性パッド | |
JP3410918B2 (ja) | 弾性パッド | |
JP2601477Y2 (ja) | 鉄履帯と交換可能なゴム履帯 | |
JPH082456A (ja) | 金属製クローラの履板用弾性パッド | |
JPH0597073A (ja) | ゴムクロ−ラユニツト | |
JPS6036536Y2 (ja) | 履板用アダプタ− | |
JP3159379B2 (ja) | 履帯ゴムシュ−及び芯金 | |
JP3457607B2 (ja) | 履帯シュ− | |
JPH08142943A (ja) | 履帯ゴムシュ− | |
JPH07267154A (ja) | 装軌式車両のゴム履帯 | |
JPH10151901A (ja) | 車輪リム装着用セグメント | |
JPH08119159A (ja) | 弾性体履板 | |
JPH10138964A (ja) | 弾性履帯 | |
JPH07267155A (ja) | 装軌式車両のゴム履帯 |