JPH1178A - 水槽の飛沫防止構造 - Google Patents

水槽の飛沫防止構造

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JPH1178A
JPH1178A JP9172854A JP17285497A JPH1178A JP H1178 A JPH1178 A JP H1178A JP 9172854 A JP9172854 A JP 9172854A JP 17285497 A JP17285497 A JP 17285497A JP H1178 A JPH1178 A JP H1178A
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Hiroshi Yamada
洋 山田
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    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K63/00Receptacles for live fish, e.g. aquaria; Terraria
    • A01K63/003Aquaria; Terraria
    • A01K63/006Accessories for aquaria or terraria
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A01AGRICULTURE; FORESTRY; ANIMAL HUSBANDRY; HUNTING; TRAPPING; FISHING
    • A01KANIMAL HUSBANDRY; AVICULTURE; APICULTURE; PISCICULTURE; FISHING; REARING OR BREEDING ANIMALS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; NEW BREEDS OF ANIMALS
    • A01K63/00Receptacles for live fish, e.g. aquaria; Terraria
    • A01K63/04Arrangements for treating water specially adapted to receptacles for live fish
    • A01K63/042Introducing gases into the water, e.g. aerators, air pumps

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  • Animal Husbandry (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 観賞魚などを飼育する水槽において、水槽上
部における飛沫による付着物を発生させない方法乃至は
構造を実現する。 【解決手段】 エアストーン11は、下端面に通水口1
2aを備えた容器12の下部に収容されている。容器1
2の上部の周壁には、L字型に形成された透明なエルボ
ー管13が固着されており、容器12内においてほぼ垂
直下方に伸びている。エルボー管13の下端部は複数の
開口部13aを備え、防泡部材14の開口部14aから
内部へと導入され、防泡部材14の内底面に固着されて
いる。容器12の最上部は縮径した上部開口縁12bと
なっており、泡容器15に形成された中心孔に嵌合して
いる。泡容器15の開口部15bは、蓋部材16に形成
されたリング状突起16aに嵌合している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は水槽の飛沫防止構造
に係り、特に、水槽内において観賞魚や水草などを飼育
する場合に好適な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、業者の保管倉庫、繁殖場、販
売展示場所などや家庭において水槽内に観賞魚や観賞用
水草、珊瑚などを入れて飼育することが行われている。
このような場合、水槽内の水質を維持し、水の溶存酸素
量を確保するために、水槽内に空気を導入するエアレー
ションや水槽内の水の濾過などを充分に行う必要があ
る。
【0003】特に、近年は海水魚や珊瑚などを水槽内に
て飼育する場合が多くなってきている。この場合、海水
の水質を維持することは淡水に較べて困難であり、特に
珊瑚は水質に敏感であるために飼育が難しいとされてい
る。そのため、海水の浄化には充分な設備及び維持管理
が必要となる。
【0004】図5には、上部濾過装置を備えた中型の観
賞魚用水槽の水面近傍を拡大して示す。図示しない吸水
ポンプによって水槽内の水が吸い上げられ、水槽の上部
に形成された上部濾過装置51に通水され、水が浄化さ
れる。この浄化された水は、図5に示す放水口52から
水槽内へ放出される。放水口52の近傍の水面は、図示
のように、放水口52から放出された水が流れ込むこと
によって動揺するとともに、多数の気泡が発生する。こ
のため、放水口52から放出された水による動揺や気泡
の消滅によって発生する飛沫が周囲の水槽壁や上部濾過
装置51の底面上に多数付着する。
【0005】図6には、水槽内において設置される浄水
装置の構造を示す。図示しないエアポンプに接続された
透明な樹脂チューブ60には、エアが常時供給されてお
り、その先端部が多孔質のエアストーン61の内部に導
入されている。エアストーン61は円筒形状の透明な樹
脂からなる容器62の下部に収容されている。容器62
は、下端面に通水口62aが形成されるとともに、上端
部に縮径された上部開口縁62bが形成されている。ま
た、容器62の水面のやや下の周壁には、放水口62c
が形成されている。容器62の上部開口縁62bは、泡
容器63の中心孔に嵌合している。泡容器63の上部に
は蓋部材64がかぶせられている。
【0006】この浄水装置では、エアストーン61から
発生する多数の気泡が上昇することによって、容器62
内の水が上昇し、容器12の下端に設けられた通水口6
2aから導入され、放水口62cから放出される水流が
形成される。また、エアストーン61から発生する細か
な気泡によって容器62内の水に混合している汚染物質
を捉え、気泡に捉えられた汚染物質を泡の状態で上部開
口縁の内側を上昇させ、泡容器63へと導くように構成
されている。この装置によれば、水槽内の水に酸素を供
給するとともに水中の汚染物質を除去し、水の浄化を行
うことができる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に濾過した水を水槽内へと戻す際には大量の飛沫が発生
し、また、水槽のエアレーションを行う場合にも、水中
にて気泡が発生して放水口62cから外部へと出た後、
水面まで上昇し、水面にて気泡は周囲に広がった後、非
常に細かな飛沫を発生しながら消滅する。
【0008】このような飛沫は、通常の水槽においても
20cmを越える距離まで飛び、長時間飛沫が発生し続
けると、飛沫が繰り返し付着し乾燥することにより、水
槽の上部の種々の箇所にカルシウム、塩などからなる白
粉が付着し、外観を著しく悪化させるとともに水槽カバ
ー、照明、上部濾過器などの取付けに支障が出るという
問題点がある。
【0009】特に、上述のように海水を入れた水槽の場
合には、飛沫によって水槽上部に塩が大量に付着し、一
旦塩が付着した場所には飛沫が滞留しやすくなるため、
ますます塩が堆積していくという悪循環になる。
【0010】さらに、このようなカルシウムや塩の付着
場所に飛沫が飛ぶと、その水は毛細管現象によって徐々
に上昇していき、付着場所が次第に上方へと進む。この
ため、最終的には飛沫が飛ばない場所にまで白粉が付着
するようになる。
【0011】そこで、本発明は上記問題点を解決するも
のであり、その課題は、水槽上部における飛沫による付
着物を発生させない方法乃至は構造を実現することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた手段は、水槽内において飛沫の発生す
る水面部分を上方及び側方から水槽内の周囲に対し遮蔽
するように配置された遮蔽体を有する水槽の飛沫防止構
造である。
【0013】この手段によれば、水槽内において飛沫の
発生する水面部分を水槽内の周囲に対し上方及び側方か
ら遮蔽するように配置された遮蔽体を設けることによっ
て、飛沫が水槽上部の壁面部や水槽カバー、上部濾過装
置、照明器具などに向かって飛ぶことが抑制され、水槽
上部に付着するカルシウムや塩などを低減することがで
きる。
【0014】ここで、前記遮蔽体は、水面下にまで伸
び、前記水面部分を周囲の水面から分離するように構成
されていることが好ましい。
【0015】この手段によれば、飛沫の発生する水面部
分を周囲の水面から分離することによって、飛沫の発生
する水面部分から周囲の水面に気泡が広がったり、飛沫
の発生する水面部分の水面の動揺が周囲の水面を動揺さ
せたりすることを防止することができ、飛沫の発生する
水面部分が拡大することを防止することができる。
【0016】なお、この場合には、前記遮蔽体は、前記
水面部分から離れた部分に側方に向けて開口する通気口
を備えていることが望ましい。このようにすれば、前記
遮蔽体に通気口が設けられていることによって、飛沫の
発生する水面部分をほぼ完全に遮蔽することができると
ともに、通気口を水面部分から離れた部分において側方
に向けて開口するものとすることによって、通気口を通
過する飛沫を低減し、あるいは、水面で発生した飛沫が
ほとんど通気口を通過しないように構成することができ
る。
【0017】また、前記遮蔽体は、前記水槽内における
気泡発生域の上部の水面部分を遮蔽するように配置され
ている場合がある。
【0018】水槽内の飛沫の発生する水面部分には、水
槽内において気泡が発生する気泡発生領域の上部の水面
部分がある。
【0019】この場合において、水槽内の水中にて上下
に伸びるように構成され、下部に通水口を備えた主容器
と、該主容器内に収容され、気体の供給を受けて気泡を
発生するように構成された気泡発生部と、前記気泡発生
部の上方であって前記容器の水面下の部分に開口し、少
なくとも一旦下方に伸びるとともに前記主容器の外部に
て開口するように構成された通水路とを備え、前記主容
器の上部には、水中から水面上に伸びるように構成され
た一体の前記遮蔽体を備え若しくは別体の前記遮蔽体が
接続されていることが望ましい。
【0020】この手段によれば、気泡発生域を画成する
主容器の上部に、一体の遮蔽体を備え、若しくは別体の
遮蔽体が接続されていることによって、上述と同様に気
泡に起因する飛沫を遮蔽することができる。ここで、浮
力に起因する気泡の上昇によって主容器内に発生する上
昇水流は、下部の通水口から主容器内に導入され、通水
路を通って主容器の外部に出る。このとき、通水路は少
なくとも一旦下方に伸びるように構成されているため、
主容器内を上昇する気泡が通水路を流通する水流によっ
て主容器の外部に出ようとしても浮力によって妨げら
れ、通水路を通って気泡が主容器の外部に出ないように
構成でき、遮蔽体の外部において気泡に起因する飛沫が
発生することを防止することができる。
【0021】なお、この場合、通水路は、主容器の水面
下の部分から外部へ引き出されて水中にて一旦下方に伸
びるように形成された排水管で構成することができる。
また、主容器の内側における水面下の部分に、上に開い
た開口部を備えた防泡部材を配置し、この防泡部材の奥
部に開口部を有する排水管を主容器の外部へ引き出すこ
とによって構成することもできる。
【0022】さらに、前記遮蔽体は、前記水槽内におけ
る水流入部を遮蔽するように配置されている場合もあ
る。
【0023】水槽内における水流入部としては、たとえ
ば、上部濾過装置における放水部がある。このような水
流入部では、水の流入によって流入する水面近傍から飛
沫が発生するため、このような場所に対しても本願発明
は有効である。
【0024】ここで、水槽内の水面上から水中まで上下
に伸びるように構成され、下部に通水口を備えた容器を
備え、該容器の上部には、一体の前記遮蔽体を備え若し
くは別体の前記遮蔽体が接続されていることが望まし
い。
【0025】この手段によれば、水流入部を遮蔽する遮
蔽体によって飛沫の飛散が防止されるとともに、水流入
部の下方において発生する気泡を容器内に閉じこめるこ
とができ、当該気泡によって発生する飛沫をも遮蔽体に
よって遮ることができる。
【0026】なお、上部濾過装置の放水口に容器を接続
し、容器をそのまま水中へ伸びるように形成することに
よって、容器の上部が水流入部を遮蔽する遮蔽体とな
り、容器の水中部分が水の流入によって生ずる気泡を閉
じこめるように構成することができる。
【0027】
【発明の実施の形態】次に、添付図面を参照して本発明
に係る実施形態について説明する。
【0028】(第1実施形態)図1は、本発明に係る飛
沫防止構造の第1実施形態について示す拡大断面図であ
る。この実施形態においては、水槽内に設置されるエア
ストーンを用いた水浄化装置に対して本発明を適用した
ものである。
【0029】透明な樹脂チューブ10には、図示しない
エアポンプからエアが供給され、エアストーン11に接
続されている。エアストーン11は、多孔質のコルク状
の木片であり、樹脂チューブ10から供給されたエアを
表面に形成された多数の微細な細孔から吹き出すように
なっている。エアストーン11は、下端面に通水口12
aを備えた透明な樹脂からなる円筒状の容器12の下部
に収容されている。
【0030】容器12の上部の周壁には、L字型に形成
された透明なエルボー管13の水平部分が貫通した状態
で固着されており、エルボー管13は、容器12内にお
いてほぼ垂直下方に伸びている。エルボー管13の下端
部には、複数の開口部13aが形成されているととも
に、深型コップ状の防泡部材14の開口部14aから内
部へと導入され、防泡部材14の内底面に固着されてい
る。また、エルボー管13の水平部分の先端部には放水
口13bが設けられている。
【0031】容器12の最上部は、縮径した上部開口縁
12bとなっている。この上部開口縁12bは、円筒状
の泡容器15に形成された中心孔に嵌合している。泡容
器15は、容器12の上部開口縁12bに嵌合可能な中
心開口縁15aを備えているとともに、上部に容器径と
ほぼ同様の径で開口部15bが形成されている。この開
口部15bのやや下方には、複数の通気口15cが形成
されている。泡容器15の開口部15bは、蓋部材16
に形成されたリング状突起16aに嵌合するようになっ
ており、蓋部材16によって開口部15bが完全に封鎖
されるようになっている。蓋部材16は泡容器15に装
着された状態で、泡容器15の周壁よりも外側に張り出
すように構成された庇部16bを備えている。
【0032】上述のエアストーン11、容器12、泡容
器15及び蓋部材16からなる構造は、エアストーン1
1から吹き出される細かな気泡によって水槽内の水に混
入している餌の残渣などの異物を捉え、気泡とともに泡
容器15の内部へ溜めるためのエアレーションによる浄
水装置を構成している。
【0033】たとえば、観賞魚の糞や余った餌などによ
って水槽の水が汚れると、エアストーン11から発生す
る細かな気泡は容器12内の水の汚染物質を取り込み、
上昇して容器12内の水面上に泡となって溜まる。この
泡は、水の汚れがない場合にはそのまま時がたつと消失
するが、泡が水の汚れを取り込んでいるとそのまま堆積
し、やがて上部開口縁12bの内側をさらに上昇して、
泡容器15の内部へと進み、そこで溜められる。
【0034】容器12の内部の水はエアストーン11か
ら発生する気泡の上昇に伴って上昇し、防泡部材14の
開口部14aから防泡部材14の内部へと進み、開口部
13aからエルボー管13の内部を通過して放水口13
bから水槽内へと戻る。したがって、水槽内の水は、容
器12の底部に形成された通水口12aから容器内に入
り、エルボー管13から放出されるように常時循環す
る。
【0035】この実施形態では、容器12の内部に防泡
部材14が配置され、この防泡部材14の内部底面にエ
ルボー管13の下端部が固着されているので、エアスト
ーン11から発生した気泡が容器12内を上昇しても、
防泡部材14の内部深くまで気泡が進入しない。これ
は、気泡の上昇によって容器12の通水口12aから導
入され、エルボー管13内を通って外部に放出される水
流が発生するが、気泡は浮力によって上昇するため、浮
力に逆らって防泡部材14の内部に向けて下方に進むに
はかなりの流速を必要とするからである。エルボー管1
3の内部に進入する気泡を防止するには、防泡部材14
の深さを深くするか、あるいは、防泡部材14内の水流
の流速を低下させるために防泡部材14の径を大きくす
ればよい。
【0036】上述のように、エルボー管13及び防泡部
材14によって気泡が容器12の外部へと放出されるこ
とを防止しているので、図5に示す従来例のように気泡
が容器12の外部の水面に到達して飛沫を発生させるこ
とがなく、したがって、水槽上部にカルシウムや塩など
が付着することを防止することができる。
【0037】この実施形態では、従来と同様に、水中の
汚染物質を捉えた気泡が上昇して容器12の内部の水面
上に到達し、泡となって上部開口縁12bの内部を上昇
し、泡容器15に溜まる。気泡及び泡から解放された空
気は、泡容器15の上部に形成された通気口15cから
外部へと放出される。通気口15cは、泡容器15の上
部に形成されているとともに側方に向けて開口している
ため、飛沫は通気口15cをほとんど通過しない。しか
も、通気口15cの外側に蓋部材16の庇部16bが配
置されているので、万一飛沫が通気口15cを通過して
も庇部16bに当接するため、飛沫が側方へそのまま飛
ぶことはない。したがって、水槽上部へのカルシウムや
塩の付着は起こらない。
【0038】(第2実施形態)図2は、本発明に係る飛
沫防止構造の第2実施形態を示すものである。この実施
形態では、水槽の底面に沿って、水槽の底面に対して僅
かな隙間を以て底面フィルタ20が設置されている。こ
の底面フィルタ20は、種々のフィルタ材料を用いて構
成することができるが、たとえば、発泡ポリウレタンか
らなる安価なものとすることができる。
【0039】底面フィルタ20の一部には、上下に立設
された透明樹脂からなるエアリフトパイプ21が挿通さ
れ、このエアリフトパイプ21の下端開口21aは、底
面フィルタ20と水槽の底面との間の隙間に開口してい
る。エアリフトパイプ21の上端開口21bは、透明樹
脂からなる遮蔽容器22の開口部22aに嵌合固着さ
れ、遮蔽容器22の内部に開口している。
【0040】遮蔽容器22は、上記の開口部22aを備
えた箱形状の本体から下方に排出管23が突出した構造
となっている。排出管23は水槽内を下方に伸び、その
先端部は水平に屈曲し、底面フィルタ20の上面上にて
水槽内に開口した先端開口23aが形成されている。本
体の周壁の上部には、複数の通気口22bが形成されて
おり、また、本体の上面壁には挿通孔22cが形成され
ている。この挿通孔22cには図示しないエアポンプに
接続された透明な樹脂チューブ24が導入され、そのま
まエアリフトパイプ21の内部に導入されている。樹脂
チューブ24の先端部はエアリフトパイプ21の下端開
口21aの近傍に配置される。
【0041】この実施形態では、図示しないエアポンプ
から空気を送ると、樹脂チューブ24の先端から気泡が
エアリフトパイプ21内に放出される。この気泡はエア
リフトパイプ21の内部を上昇して、上端開口21bか
ら遮蔽容器22の本体に入り、本体内にある水面から大
気中へと空気が放出される。この空気は、本体に形成さ
れた通気口22bを介して外部へと出る。
【0042】エアリフトパイプ21内においては、気泡
の上昇に伴って上昇する水流が発生し、底面フィルタ2
0の下から水を吸い上げ、遮蔽容器22の本体内へと送
り込む。この水流は、本体から突出した排水管23内を
通って先端開口23aから水槽内へと戻される。この循
環水流によって、水槽内の水は底面フィルタ20を通過
して濾過される。
【0043】この実施形態によれば、エアリフトパイプ
21の内部で発生した気泡は上昇して遮蔽容器22の本
体内の水面に到達して消失する。このとき、配水管23
は下方に伸びているため、浮力によって気泡は排水管2
3を通って水槽内に戻ることなく、気泡の消失とともに
発生する飛沫は遮蔽容器22の本体内に止まり、外部へ
と出ないため、水槽上部にカルシウムや塩が付着するこ
とはない。
【0044】(第3実施形態)図3には、図5と同様の
上部濾過装置51に対して適合させた飛沫防止構造の実
施形態を示す。この実施形態においては、円筒形状の透
明樹脂からなる遮蔽容器30の上部開口30aに上部濾
過装置51の放水口52が導入された状態で固着されて
いる。遮蔽容器30の水面上に出た部分には、側方に突
出して開口した通気口30bが形成されている。
【0045】遮蔽容器30の下部の周壁には複数の下部
開口30cが穿設されている。また、遮蔽容器30の内
部には、それぞれ多数の小開口31a,32aを備えた
遮泡板31,32が水面と下部開口30cとの間に固定
されている。
【0046】この実施形態では、上部濾過装置51の放
水口52から放出された水は、遮蔽容器30の内部にて
水槽内に流入する。このとき、水の放出によって直接に
発生した飛沫は、遮蔽容器30の周壁及び上面壁によっ
て遮られるため、水槽上部にカルシウムや塩が付着する
ことは防止される。また、水の放出によって、遮蔽容器
30の内部では図示のように多数の気泡が発生するが、
この気泡も遮蔽容器30の内部にて上昇し、水面にて解
放されるため、気泡の消失によって飛沫が発生しても、
水槽上部における付着は防止される。
【0047】気泡の到達する深さは、放出口52から放
出される水の勢いの程度によってほぼ決定されるが、本
実施形態では、全ての気泡が遮蔽容器30の内部に止ま
り、外部へは出ないようになっている。特に、遮泡板3
1,32を設置していることによって、放水口52から
放出される水流の勢いが緩和され、気泡が下方に移動し
難くなるため、気泡が下部開口30cから外部へと脱出
しないようになっている。
【0048】(第4実施形態)次に、図4を参照して本
発明に係る飛沫防止構造の第4実施形態について説明す
る。この実施形態においては、先の各実施形態のように
エアリフトパイプや水浄化用のエアレーション構造など
に一体化されているものではなく、気泡の発生する水面
近傍において単独に設置されるように構成されている。
【0049】図4(a)に示すものは、有蓋円筒状に形
成された透明樹脂からなる遮蔽部材41であり、図示し
ない水槽壁面や水槽カバーなどに直接若しくは固定材を
介して固着させることによって、下部開口41aが水面
下に位置し、上部が水面上に出るように設置される。周
壁の上部には複数の通気口41bが形成されている。
【0050】この実施形態の遮蔽部材41は、エアレー
ションや水中濾過器などの気泡発生部の上方に配置さ
れ、上昇してくる気泡のほとんどが遮蔽部材41の内部
に導入されるように構成されている。気泡は遮蔽部材4
1の内部で水面に到達し、消失するが、その消失する際
に発生する飛沫は遮蔽部材41によって遮られ、外部へ
出ることはない。
【0051】図4(b)に示すものは、上記の遮蔽部材
41と全く同様の目的で、同様の位置に、同様の手段に
より固定される別の遮蔽部材42,43である。遮蔽部
材42は、円筒形状に形成されたものであり、下端開口
42aが水面下に位置し、上端開口42bが水面上に出
るように設置される。遮蔽部材43は、浅い皿を逆さま
にした形状を備えたものであり、遮蔽部材42の上端開
口42bを閉塞させないように間隔を以て遮蔽部材42
を上方から覆うように設置される。
【0052】ここで、遮蔽部材42,43は互いに接続
部を介して一体化されていてもよく、あるいはまた、別
々に構成され、それぞれが水槽の内壁や水槽カバーなど
に直接若しくは間接的に固着されていてもよい。
【0053】この場合、遮蔽部材42内において気泡に
より発生する上方への飛沫は遮蔽部材43によって完全
に遮断される。また、通気口を遮蔽部材42と遮蔽部材
43との間隙によって確保し、この間隙の外側に遮蔽部
材43の庇部が配置されているため、飛沫が側方へ飛散
することもない。
【0054】また、上記遮蔽部材41,42,43にお
いては、いずれも、気泡発生部の上方の水面部分を周囲
から分離するように、遮蔽部材41,42の下端が水面
下に配置されている。したがって、水面に浮上した気泡
が水面上に浮かびながら周囲に広がることが防止され、
確実に飛沫による水槽上部への付着を防止することがで
きる。
【0055】以上のように、上記各実施形態によれば、
水槽上部への飛沫を遮蔽体によって遮るように構成して
いるため、飛沫によって水槽上部にカルシウムや塩など
が付着することを防止することができる。特に、水槽の
上縁部と水槽カバーとの接触部分や上部濾過装置や照明
器具カバーなどに白粉が付着しないため、これらの各部
材の取付にも支障が出ることが防止でき、手入れの手間
が省け、メンテナンス性を大幅に改善することができ
る。
【0056】
【発明の効果】本発明によれば、水槽内において飛沫の
発生する水面部分を水槽内の周囲に対し上方及び側方か
ら遮蔽するように配置された遮蔽体を設けることによっ
て、飛沫が水槽上部の壁面部や水槽カバー、上部濾過装
置、照明器具などに向かって飛ぶことが抑制され、水槽
上部に付着するカルシウムや塩などを低減することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る飛沫防止構造の第1実施形態を示
す縦断面図である。
【図2】本発明に係る飛沫防止構造の第2実施形態を示
す縦断面図である。
【図3】本発明に係る飛沫防止構造の第3実施形態を示
す縦断面図である。
【図4】本発明に係る飛沫防止構造の第4実施形態の2
つの構造例を示す縦断面図(a)及び(b)である。
【図5】従来の上部濾過装置の放水口の近傍を示す拡大
説明図である。
【図6】従来の浄水装置の構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
10 樹脂チューブ 11 エアストーン 12 容器 12a 通水口 13 エルボー管 14 防泡部材 15 泡容器 16 蓋部材 15c 通気口

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水槽内において飛沫の発生する水面部分
    を上方及び側方から水槽内の周囲に対し遮蔽するように
    配置された遮蔽体を有する水槽の飛沫防止構造。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記遮蔽体は、水面
    下にまで伸び、前記水面部分を周囲の水面から分離する
    ように構成されている水槽の飛沫防止構造。
  3. 【請求項3】 請求項1において、前記遮蔽体は、前記
    水槽内における気泡発生域の上部の水面部分を遮蔽する
    ように配置されている水槽の飛沫防止構造。
  4. 【請求項4】 請求項3において、水槽内の水中にて上
    下に伸びるように構成され、下部に通水口を備えた主容
    器と、該主容器内に収容され、気体の供給を受けて気泡
    を発生するように構成された気泡発生部と、前記気泡発
    生部の上方であって前記容器内の水面下の部分に開口
    し、少なくとも一旦下方に伸びるとともに前記主容器の
    外部にて開口するように構成された通水路とを備え、 前記主容器の上部には、水中から水面上に伸びるように
    構成された一体の前記遮蔽体を備え若しくは別体の前記
    遮蔽体が接続されている水槽の飛沫防止構造。
  5. 【請求項5】 請求項1において、前記遮蔽体は、前記
    水槽内における水流入部を遮蔽するように配置されてい
    る水槽の飛沫防止構造。
  6. 【請求項6】 請求項5において、水槽内の水面上から
    水中まで上下に伸びるように構成され、下部に通水口を
    備えた容器を備え、該容器の上部には、一体の前記遮蔽
    体を備え若しくは別体の前記遮蔽体が接続されている水
    槽の飛沫防止構造。
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Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US4775935A (en) * 1986-09-22 1988-10-04 Westinghouse Electric Corp. Video merchandising system with variable and adoptive product sequence presentation order
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