JP3561212B2 - 淡水生物飼育水浄化方法及び淡水生物飼育水浄化装置 - Google Patents

淡水生物飼育水浄化方法及び淡水生物飼育水浄化装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、淡水生物を飼育するための淡水生物飼育水中に発生した汚濁物質等を取り除く淡水生物飼育水浄化方法及び淡水生物飼育水浄化装置に係り、詳細には、汚濁物質等が混入した淡水生物飼育水に空気を送り込んで微細気泡を発生させ、気泡に汚濁水中の汚濁物を付着させて浮上させ、付着した気泡と共に上部水を取り除くことで淡水生物飼育水を浄化する淡水生物飼育水浄化方法及び淡水生物飼育水浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
汚濁水の浄化装置は、養殖漁業、活魚輸送、魚飼育などの分野に於ける水槽内の液体から汚濁物質を除去する除去装置であり、汚濁物質を含む汚濁水内に複数の気泡を発生させ、汚濁物質を気泡へ付着させて処理する装置である。
【0003】
以下に、図6に基づき従来の汚濁水浄化装置を説明する。
100は汚濁水浄化装置である。汚濁水浄化装置100は、海水或は海水に相当する飼育水を浄化する装置であり、水槽101から汚濁物等が混入した汚濁水をポンプ104により汲み上げ、攪拌水槽103の下部から汚濁水が供給される。そして、供給された汚濁水は攪拌水槽103の上部からバルブ102により流量を調整されながら再び水槽101へ戻される。そして、供給される汚濁水が常に汚濁水槽103最上部まで供給されるようセンサー105によりバルブ102は制御されている。
【0004】
一方、汚濁水浄化装置100には、中空の円筒形であり円筒面の一端に複数の小孔が穿設され、円筒面から放線方向に攪拌翼が取り付けられ、他端に取り付けられたモータ106により回転される攪拌装置107が上部から攪拌水槽103内に取り付けられる。そして、攪拌水槽103内で攪拌装置107を回転させる。すると、攪拌水槽103内の攪拌装置107が回転するので、攪拌水槽103内の攪拌装置107先端に穿設された小孔部分が攪拌翼の回転により負圧となり、モータ106が取り付けられた端部と挿通する円筒の中空部内の空気を攪拌水槽103内に放出する。
放出された空気は気泡となり、攪拌水槽103内の汚濁水中を上方へ浮上して行く。その際、汚濁水中の汚濁物質は、気泡108に付着され、気泡108と共に汚濁水の最上部へ浮上する。
【0005】
汚濁水槽103の最上部には、汚濁水の最上部に浮上した気泡を排出可能な排泡ダクト109が設けられ更に排泡ダクト109先端は下方に解放する排出口110を形成し、浮上した気泡108は順次発生するので気泡108が順次積層され、積層されるにつれ下部の気泡108に順次押され、排気ダクト109を経由して排出口110から排出される。
排出口110下部には廃棄タンク111が設けられ、排出された気泡108が廃棄タンク111内に蓄積され、順次気泡108が消滅することで気泡108を形成していた水膜及び汚濁物質が廃棄口112から廃棄されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の汚濁水浄化装置100は、発生した気泡が上昇して汚濁水上部に位置しても汚濁物質を付着したまま気泡として存在するのが比較的容易な海水では、上部に蓄積した気泡を除去することで汚濁水を浄化可能であるが、例えば、気泡の発生し難い淡水からなる汚濁水等の場合には、排泡ダクト109から汚濁物質の付着した気泡を排気できなかった。又、従来の汚濁水浄化装置では、気泡が大き過ぎて汚濁物質を付着すると直ぐに泡沫が消滅してしまう、或は、付着できずに汚濁物質を効率よく上方へ移動できず、汚濁物質の除去が困難であるという問題点を有した。
従来の泡沫を用いた汚濁水浄化装置は、海水を浄化する装置が一般的であり、淡水に用いられることはなかった。
【0007】
そこでこの発明は、これら問題点に鑑み、淡水等気泡を発生し難い汚濁水から汚濁物質を除去可能とすることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
そして、これら課題を解決するためにこの発明では、
【0009】
汚濁水を汚濁水槽へ供給すると共に浄化済水を汚濁水槽から戻す給排水装置が設けられ、汚濁水槽下部では微細気泡発生器によって外部空気を微細気泡にして汚濁水中に発生させ、汚濁水槽上部を小径にする集泡部から汚濁水槽の上部水を微細気泡と共に排水し、給排水装置によって汚濁水槽から排水する量及び集泡部から排水する量の汚濁水を汚濁水槽へ供給することを特徴とする淡水生物飼育水浄化方法、
【0010】
及び、
【0011】
汚濁水を蓄水可能な汚濁水槽と、汚濁水槽上部に設けられ、汚濁水槽上部を小径にする集泡部と、一端が集泡部上部に開口され、他端が汚濁水槽外に開口され、集泡部上部の汚濁水を排出する排出部と、一端は汚濁水槽に蓄水された汚濁水中に位置すると共に他端は汚濁水槽の外部に位置するよう設置され、汚濁水に空気を送気して微細気泡を発生させる微細気泡発生器と、汚濁水を汚濁水槽へ供給すると共に浄化済水を汚濁水槽から戻す給排水装置とからなり、
給排水装置が汚濁水槽から排水する量及び集泡部から排水する量の汚濁水を汚濁水槽へ供給し、微細気泡発生器から発生されて汚濁水槽上部に上昇した微細気泡と共に汚濁水槽上部の汚濁水を排出管から汚濁水槽外へ排出することを特徴とする淡水生物飼育水浄化装置、
【0012】
及び、
【0013】
汚濁水を蓄水可能な汚濁水槽と、汚濁水槽上部に設けられ、汚濁水槽上部を小径にする集泡部と、一端が集泡部上部に開口され、他端が汚濁水槽外に開口され、集泡部上部の汚濁水を排出する排出部と、汚濁水槽内に立設され、汚濁水槽を分割する仕切壁と、一端は仕切壁によって分割された一方の汚濁水槽内で汚濁水中に位置すると共に他端は汚濁水槽の外部に位置するよう設置され、汚濁水に空気を送気して微細気泡を発生させる微細気泡発生器と、仕切壁によって分割された微細気泡発生器側の汚濁水槽内に開口され、汚濁水が給水される給水口と、仕切壁によって分割された他方の汚濁水槽内に開口され、汚濁水が排水される排水口と、汚濁水を給水口から汚濁水槽へ供給すると共に浄化済水を排水口から排水する給排水装置とからなり、
給排水装置が汚濁水槽から戻す排水の量及び集泡部から排水する量の汚濁水を給水口から汚濁水槽へ供給し、微細気泡発生器から発生されて汚濁水槽上部に上昇した微細気泡と共に汚濁水槽上部の汚濁水を排出管から汚濁水槽外へ排出することを特徴とする淡水生物飼育水浄化装置、
【0014】
を提供することで上述の課題を解決する。又、この発明の作用は、以下の通りである。
【0015】
即ち、汚濁水槽内には汚濁水が満たされており、汚濁水槽下部に設けられる微細気泡発生器が汚濁水内に微細気泡を発生する。すると、発生された微細気泡は、浮力によって上昇する。そして、微細気泡が上昇する過程で、汚濁水中の汚濁物質が微細気泡に付着して汚濁水上部へ集められ浮遊する。上昇した微細気泡は、汚濁水槽上部を漏斗状に小径にするよう設けられた集泡部によって汚濁水槽上部に形成される小径部に集合されることとなる。従って、汚濁水上部における汚濁物質の密度が濃くなる。
【0016】
汚濁水槽上部に一端を開口する排出部からは、汚濁物質の密度の濃い汚濁水槽上部に集合された汚濁水を、汚濁水槽外へ排出する。
すると、汚濁物質の密度の濃い汚濁水が排出部から汚濁水槽外へ排出されることとなり、汚濁水槽内の汚濁水は浄化される。
汚濁水槽には仕切壁が立設されて仕切られ、微細気泡発生器が設置された一方の汚濁水槽内に設けた供給口から汚濁水を供給し、他方の汚濁水槽内に設けた排水口から浄化された汚濁水を排水する。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に、この発明の第1の実施の形態の正面縦断面説明図である図1、攪拌装置の説明図である図2、他の排出部の説明図である図3、第2の実施の形態を表す図4、第3の実施の形態を表す図5に基づき、この発明の実施の形態を説明する。
【0018】
以下に、第1の実施の形態を説明する。
1は、この発明に係る淡水生物飼育水浄化装置である。淡水生物飼育水浄化装置1(以下、淡水生物飼育水浄化装置1を単に浄化装置1という。)は、図1に表すように汚濁物質を含む汚濁水W中に微細気泡Bを発生させて浮上させ、浮上過程で微細気泡Bに汚濁物質を付着させ、浮上した微細気泡Bを除去することで汚濁水Wから汚濁物質を取り除く装置であり、汚濁水Wを蓄水する汚濁水槽2、汚濁水W中に気泡Bを発生させる微細気泡発生器3、汚濁水槽2へ汚濁水Wを給水すると共に排水する給排水装置4とからなる。
【0019】
5は、汚濁水Wの水源である水槽である。水槽5は、浄化装置1へ汚濁水Wを供給する汚濁水源であり、この実施例では淡水魚を飼育するための水槽である。水槽5は、この実施の形態では、淡水魚の飼育用水槽であるが、養殖漁業に用いる更に大きな水槽、或は、輸送用水槽等である。従って、水槽5内には、懸濁物及び溶解している界面活性物質が含有されている。そして、水槽5内の淡水生物飼育水の浄化を行わないで使用しているとこれらの汚濁物質の濃度が増加し、飼育している生物に病気が発生する等悪影響を与えるのみならず、水を腐らせて飼育している生物を死亡に至らしめることとなる。
【0020】
汚濁水槽2は、図1に表すように、内部に汚濁水Wを蓄水可能な槽部21が円筒型に形成され、槽部21の下部側面に給排水装置から汚濁水Wが供給される供給口22が設けられる。更に、槽部21内には、槽部21内を仕切る仕切壁21aが底面21bから立設され、供給口22が設けられる浄化室21cとは別に、排水室21dが形成される。従って、浄化室21cと排水室21dとは、仕切壁21aの上端で連通している状態となる。そして、排水室21dが設けられた槽部21の側面下部には、排水室21dから排水する排水口23が設けられる。更に、汚濁水槽2の上部には、汚濁水槽2内で発生され汚濁物質が付着した気泡を集合させる集泡部24が形成され、更に、集泡部24の上部には、汚濁水槽2上部の汚濁水Wを汚濁水槽2外へ排出させる排出部25が設けられる。集泡部24は、上端に排出部25が開口する逆漏斗状からなり、汚濁水槽2内を上昇した気泡Bを集泡可能であり、気泡Bが含まれる汚濁水Wを排出部25から排出可能である。仕切壁21aは、上端が水面から1/4程度の高さとなるように設けるが、汚濁物質濃度が高い水面付近、或は、気泡Bが十分に汚濁物質を付着していなく汚濁物質濃度が高い下方でなければ、適宜高さまで設けることで足りる。
【0021】
微細気泡発生器3は、中空な円筒管31の一端を汚濁水槽2内の下部に、他端を汚濁水槽外へ位置させ、更に、汚濁水槽2内側の端部には微細気泡Bを発生させる気泡発生部32が取り付けられ、更に、円筒管31の中間部には、水槽内に強制的に外気を供給するモータ33が設けられる。気泡発生部32には、微細気泡Bを発生可能に極小径な孔34が複数空けられている。このように形成する微細気泡発生器3は、加圧式気泡発生器であり、外気を加圧して強制的に槽内に送り込み気泡Bを発生させている。
【0022】
尚、この実施の形態で使用される汚濁水Wは海水のような塩分濃度の濃くない淡水なので、汚濁水中に比較的径小な微細気泡である気泡Bを発生しにくいと共に、発生された気泡Bが比較的早期に上昇し破裂してしまう。そこで、微細気泡発生器3で発生する気泡Bは、発生後も付着した汚濁物質を汚濁水槽2上部に集合しやすい微少な径からなり、詳細には、発生される気泡B中に直径0.5mm以下の気泡Bを多く含む微細気泡発生器3であることが望ましいが、直径2mmより小径な気泡Bであれば汚濁物質を付着して上昇し、且つ、上昇後も破裂することなく集泡部24に位置する集合された微細気泡Bを含む汚濁水Wの含有汚濁物質濃度を汚濁水槽2下部に比し濃くすることが可能なので、直径2mm以下の気泡Bを発生可能であれば微細気泡発生器3として機能する。そして、より小径な微細気泡が含まれる気泡Bを発生させる微細気泡発生器3を用いることで、更に効率よく浄化させることができる。尚、気泡Bの径が大きいと、上昇後破裂してしまい、付着していた汚濁物質が再び汚濁水中に溶融して、汚濁水Wの集泡部24位置に汚濁物質を効率よく集めることが困難である。
【0023】
微細気泡発生器3は、図2に表すように、加圧式ではなく、気泡発生部32を汚濁水中で回転させることで、気泡発生部32周囲に負圧を発生させて外気を導入する負圧式であって攪拌機構を備えてもよく、微細気泡Bを発生可能であれば、どのように形成されてもよい。以下に、図2に表す微細気泡発生器3を説明する。
微細気泡発生器3は、図2に表すように、中空な円筒形からなる管31の下部に攪拌するための翼35が取り付けられ、更に、翼35が取り付けられる管31の端部側面には気泡を発生させる孔34が穿設される。管31の上端にはモータ33が取り付けられ、モータ33で管31を回転可能であり、管31が回転されることで、先端に取り付けられた翼32が回転する。このように構成される微細気泡発生器3は、モータ33が槽部21の外部に位置し、先端の翼35が槽部21の下部に位置するように取り付けられ、回転することで槽部21内に蓄水される汚濁水Wを翼35が攪拌可能である。その際、翼35が汚濁水W内で回転することで、翼35付近で負圧が生じ、管31内を伝って供給される空気が孔34から排出され気泡Bとなって汚濁水W中で翼35により攪拌されて供給される。そして、実験によれば、微細気泡発生器3をこのように形成すると、加圧式の微細気泡発生器3では、発生された気泡Bの上昇が速いのに比し、微細気泡Bが汚濁水槽2内の広範囲に拡散され上昇が遅れ、微細気泡Bが汚濁水W中の汚濁物質を効率よく付着した。
【0024】
給排水装置4は、汚濁水Wを水槽5から汲み上げ汚濁水槽2へ供給する揚水部41、及び、浄化された汚濁水Wを汚濁水槽2から水槽5へ戻す排水部42とからなる。そして、給排水装置4は、揚水部41から汚濁水槽2へ供給する水量が排水部42から水槽5へ排水する水量と汚濁水槽2上部の排出部25から排出する量となるように給排水する。揚水部41は、いわゆる揚水ポンプからなり、先端が水槽5内に設置される送水管43と、先端が汚濁水槽2の供給孔22へ設置される送水管44とが接続され、水槽5内の汚濁水Wを汚濁水槽2へ汲み上げる。排水部42は、流量の制御が可能ないわゆる電磁バルブからなり、先端が水槽5内に設置される送水管45と、先端が汚濁水槽2の排水口23に設置される送水管46とが接続され、汚濁水槽2内の浄化された汚濁水Wを水槽5へ返送可能である。そして、排水部42である電磁バルブは、集泡部24上部の排出部25から排出する水量を自動的に制御する制御装置(図示せず)と接続して、水槽5への排水量を自動制御するよう形成してもよい。
【0025】
排出部25は、この実施の形態では、排出管26から形成し、排出管26の基端部を集泡部24上部に接続し、先端部が排水枡6へ開口し、集泡部24から溢れ出た汚濁物質を含んだ微細気泡B及び汚濁水Wを排出可能である。
【0026】
次いで、上述のように形成する第1の実施の形態の作用を説明する。尚、汚濁水槽2内には汚濁水Wが既に蓄水されている。
微細気泡発生器3のモータ34が回転すると管31を経由して外気が気泡発生部32へ供給される。すると、気泡発生部32から微細気泡Bが発生し、汚濁水槽2内に供給される。発生した微細気泡Bは、汚濁水W中に浮遊する或は汚濁水W中に溶解した汚濁物質を付着させて上昇する。そして、汚濁水Wが淡水であるために比較的径の大きい気泡Bは上昇後破裂して消滅する。しかしながら、径の比較的小さな微細気泡Bは汚濁物質を付着したまま汚濁水W水面に少なからず破裂せずに存在し、又、破裂した場合には、気泡Bに付着していた汚濁物質は他の浮遊している気泡Bに付着するか或は浮遊している気泡B間の水中を浮遊するので、汚濁水槽2内では汚濁物質の濃度は下部より上部の方が濃くなる現象を生ずる。
【0027】
一方、給排水装置4の揚水部41からは汚濁水槽2内へ水槽5内の汚濁水Wが供給されると共に、排水部42から汚濁水槽2内の汚濁水Wが水槽5内へ排水返還されるが、汚濁水槽2内へ供給される汚濁水Wが水槽5へ排水返還される水量より多いので、汚濁水槽2内の汚濁水Wは汚濁水槽2上部から溢れ排出部25から排出される。そして、排出部25から排出された汚濁水は、汚濁水槽2上部の汚濁物質の濃度の高い汚濁水となるので、相対的に汚濁水槽2下部の汚濁物質濃度は低く、汚濁水槽2内の汚濁水Wは浄化され、排水部42からは送水管45,46を経由して浄化された汚濁水Wが再び水槽5へ排水返還される。
【0028】
次いで、図2に表す微細気泡発生器3による場合を説明する。
図2に表す微細気泡発生器3では、モータ33が回転すると管31が回転される。すると、管31の汚濁水W内の先端に固定された翼35が回転して翼35の回転に伴い翼35周囲の汚濁水Wに負圧が生じる。翼35部分で負圧が生じるので、管31内にある空気が穿設された孔34から微細気泡Bとなって汚濁水W内に発生し、翼35により攪拌されて汚濁水W内に拡散する。拡散した微細気泡Bは、汚濁水W中の汚濁物を付着させながら浮上する。
【0029】
一方、汚濁水は、給水口22から給水され、排水口23から排水されると共に排出部25から排出される。そして、給水された汚濁水Wの流れは、発生した気泡Bによって汚濁物質を付着されながら浄化室21c内を上昇し、一部は気泡Bと共に上部の排出部25から排出され、一部は排水室21dの排水口23から排水されることとなる。排出部25から排出される汚濁水W及び気泡Bは汚濁物質濃度が高く、排水口23から排水される汚濁水Wは気泡Bによって汚濁物質を除去された浄化後の汚濁水Wとなって排水され、再び水槽5へ戻される。
そして、微細気泡発生器3では微細気泡Bを発生すると共に翼35を回転させて微細気泡Bを攪拌することで、微細気泡Bを汚濁水槽2内に広く拡散されることができ、浄化効率を上げることができる。
【0030】
上述のように汚濁水Wの汚濁物質は、浮遊する微細気泡Bに付着されて上昇し、汚濁水槽2内には、常に水槽5から汚濁水Wが供給されるので、汚濁水槽2上部に集まった汚濁物質濃度の高い微細気泡B及び汚濁水Wを常に排出して、汚濁水槽2内の汚濁水Wは浄化されることとなる。そして、汚濁水Wが水槽5から浄化装置1へ供給され、再び水槽5へ戻される循環を繰り返すので、水槽5内の水は常に浄化されることとなる。
【0031】
又、排出部25は、図3に表すように、集泡部24の上端と接続することなく、排出部25へオーバーフローするように構成してもよい。即ち、図3に表す排出部25は、管26の基端部を集泡部24内に上方に向けて開口し、他端は、汚濁水槽2内を経由して汚濁水槽2外へ位置される。そして、水槽5内の汚濁水が給排水装置4によって汚濁水槽2へ供給された結果、汚濁物質濃度の高い汚濁水Wが集泡部24の上部から排出管26へオーバーフローして入り込み、排出管26の他端から排出されることとなる。更に又、図4の排出部25に表すように、排出部25に強制排出させるためのポンプを設け、汚濁水槽2内の水面付近の汚濁水Wを集泡部24から強制排出するよう構成してもよい。
【0032】
次いで、浄化装置1を小型化して、水槽、池、養殖水域等開放された水域内に設置する第2の実施の形態を、図4に基づき説明する。尚、第2の実施の形態では、開放水域を水槽5として説明するが、養殖用の池等他の開放水域でも実施可能である。
第2の実施の形態では、図4に表すように、浄化装置1は水槽5内に設置される。水槽5には、予め底面に簀の子状の底板51が敷かれ、且つ、底板51上には細かい砂利等の濾過材52が施されている。
【0033】
浄化装置1は、汚濁水槽2の微細気泡発生器3が設置される浄化室21cは、下面21bが開放されており、排水室21dの下面21bは閉塞されてなる。又、一端が集泡部24上部に設ける排出部25と接続された排出管26の途中には、汚濁水を排出するためのポンプ27が設けられ、排出管26の他端は水槽5外に汚濁水を排出可能に位置されてなる。そして、第2の実施の形態の浄化装置1は、水槽5内に設置可能にコンパクトに設計され、浄化装置1全体を水槽5の濾過材52上に設置して使用可能である。
【0034】
微細気泡発生器3は、図2に表す負圧式のものを用い、コンパクトに設計されている。
第2の実施の形態では、浄化装置1が水槽5内に常設して用いるものなので、給排水装置4は特に設けず、微細気泡発生器3の発生する気泡Bによって発生する槽部21内での下から上への流れを利用し、浄化室21cの下面21bから自然に給水され、気泡Bによる流量より少ない量の汚濁水Wを排出管26から排出することで排水室21dの排水口23から自然に水槽5内へ排水される。
【0035】
次いで、この発明を、池或は飼育用の大水槽等開放された水域に適用する第3の実施の形態を図5に基づき説明する。
この実施の形態では、図5に表すように集泡部24は汚濁水槽2内に設置される。この実施の形態の汚濁水槽2は、開放水域である池或は飼育用の大水槽等である。そして、集泡部24下部には、微細気泡発生器3の気泡発生部32が位置される。そして、排出部25は、排出管26の中間部にポンプ27を設けて排水するように形成し、排出管26の基端部を集泡部24内上部に設置する。そして、微細気泡発生器3によって、微細気泡Bを発生し、集泡部24内に微細気泡Bを集泡する。勿論、この実施の形態では、一部の微細気泡Bは集泡部24外へ出てしまう場合があるが、発生した微細気泡Bの多くが集泡部24内に集合されれば特に問題なく実施可能である。そして、集泡部24内に集合した汚濁物質濃度の高い汚濁水W及び微細気泡Bをポンプ27によって汚濁水槽2外へ排出する。このように形成することで、特定の汚濁水槽2ではなく、既存の汚濁水槽2でも実施可能となるばかりか、汚濁水槽2を設けずに、直接水槽5内に実施することが可能となる。
【0036】
この実施の形態で実施したポンプ27を設けた排出部25は、第1の実施の形態に実施してもよく、汚濁物質濃度の高い汚濁水W及び微細気泡Bを汚濁水槽2より高い位置へ排出することができる。
【0037】
【発明の効果】
上述のように、この発明によれば、気泡が発生しにくい汚濁水の場合でも、微細気泡Bによって汚濁水中に浮遊する或は溶解している汚濁物質が、汚濁水上部へ移動されて汚濁水上部の汚濁物質濃度を高くでき、濃度の高くなった汚濁水及び汚濁物質の付着した微細気泡を排出することで、汚濁水を浄化できる。更に、フィルター等の汚濁物質除去材を要さない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態を表す説明図
【図2】他の微細気泡発生器の説明図
【図3】他の排出部の説明図
【図4】第2の実施の形態を表す説明図
【図5】第3の実施の形態を表す説明図
【図6】従来例図
【符号の説明】
W 汚濁水
B 気泡
1 淡水生物飼育水浄化装置
2 汚濁水槽
21 槽部
21a 仕切壁
21b 底面
21c 浄化室
21d 排水室
22 供給口
23 排水口
24 集泡部
25 排出部
26 排出管
27 ポンプ
3 微細気泡発生器
31 円筒管
32 気泡発生部
33 モータ
34 孔
35 翼
4 給排水装置
41 揚水部
42 排水部
43 送水管
44 送水管
45 送水管
46 送水管
5 水槽
6 排水枡

Claims (3)

  1. 汚濁水を汚濁水槽へ供給すると共に浄化済水を汚濁水槽から戻す給排水装置が設けられ、汚濁水槽下部では微細気泡発生器によって外部空気を微細気泡にして汚濁水中に発生させ、汚濁水槽上部を小径にする集泡部から汚濁水槽の上部水を微細気泡と共に排水し、給排水装置によって汚濁水槽から排水する量及び集泡部から排水する量の汚濁水を汚濁水槽へ供給することを特徴とする淡水生物飼育水浄化方法。
  2. 汚濁水を蓄水可能な汚濁水槽と、
    汚濁水槽上部に設けられ、汚濁水槽上部を小径にする集泡部と、
    一端が集泡部上部に開口され、他端が汚濁水槽外に開口され、集泡部上部の汚濁水を排出する排出部と、
    一端は汚濁水槽に蓄水された汚濁水中に位置すると共に他端は汚濁水槽の外部に位置するよう設置され、汚濁水に空気を送気して微細気泡を発生させる微細気泡発生器と、
    汚濁水を汚濁水槽へ供給すると共に浄化済水を汚濁水槽から戻す給排水装置とからなり、
    給排水装置が汚濁水槽から排水する量及び集泡部から排水する量の汚濁水を汚濁水槽へ供給し、微細気泡発生器から発生されて汚濁水槽上部に上昇した微細気泡と共に汚濁水槽上部の汚濁水を排出管から汚濁水槽外へ排出することを特徴とする淡水生物飼育水浄化装置。
  3. 汚濁水を蓄水可能な汚濁水槽と、
    汚濁水槽上部に設けられ、汚濁水槽上部を小径にする集泡部と、
    一端が集泡部上部に開口され、他端が汚濁水槽外に開口され、集泡部上部の汚濁水を排出する排出部と、
    汚濁水槽内に立設され、汚濁水槽を分割する仕切壁と、
    一端は仕切壁によって分割された一方の汚濁水槽内で汚濁水中に位置すると共に他端は汚濁水槽の外部に位置するよう設置され、汚濁水に空気を送気して微細気泡を発生させる微細気泡発生器と、
    仕切壁によって分割された微細気泡発生器側の汚濁水槽内に開口され、汚濁水が給水される給水口と、
    仕切壁によって分割された他方の汚濁水槽内に開口され、汚濁水が排水される排水口と、
    汚濁水を給水口から汚濁水槽へ供給すると共に浄化済水を排水口から排水する給排水装置とからなり、
    給排水装置が汚濁水槽から戻す排水の量及び集泡部から排水する量の汚濁水を給水口から汚濁水槽へ供給し、微細気泡発生器から発生されて汚濁水槽上部に上昇した微細気泡と共に汚濁水槽上部の汚濁水を排出管から汚濁水槽外へ排出することを特徴とする淡水生物飼育水浄化装置。
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