JPH1178832A - ブレーキ圧制御装置 - Google Patents

ブレーキ圧制御装置

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JPH1178832A
JPH1178832A JP23680397A JP23680397A JPH1178832A JP H1178832 A JPH1178832 A JP H1178832A JP 23680397 A JP23680397 A JP 23680397A JP 23680397 A JP23680397 A JP 23680397A JP H1178832 A JPH1178832 A JP H1178832A
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JP
Japan
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valve
brake
pressure
air
port
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JP23680397A
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English (en)
Inventor
Yuji Kumada
裕治 熊田
Atsushi Saijo
敦志 西條
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Akebono Brake Industry Co Ltd
Original Assignee
Akebono Brake Industry Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】アンチロック制御の再加圧時におけるノーブレ
ーキ状態、さらにはブレーキペダル開放時におけるホー
ルドバルブ、ディケイバルブの背圧室側への残圧の発生
を防止する。 【解決手段】ブレーキバルブと、ブレーキバルブから圧
送されてくるエア圧をブレーキ装置へ選択的に連通しあ
るいは減圧するようにしたエアコントロールバルブを設
け、その選択的な連通と閉じは、前記ブレーキバルブか
ら前記ブレーキ装置へ通ずる管路内に設けたダイヤフラ
ムによって行われるようにしたブレーキ圧制御装置にお
いて、前記エアコントロールバルブの排気ポート13側
と入力ポート11側通路とを連通するバイパス流路19
内にワンウエイバルブ18、エアコントロールバルブの
排気ポート13側と出力ポート12側とを連通するバイ
パス流路21内にワンウエイバルブ20を設けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアンチロック制御用のエ
アーコントロールバルブによりブレーキ圧力を調整する
ことができるブレーキ圧制御装置に関するものであり、
特に同コントロールバルブ内の排気ポートが雪、氷、泥
等により閉塞された状態の中でアンチロック制御が行わ
れた時にアンチロック制御中の再加圧時のノーブレーキ
状態を回避するとともに、その後ブレーキペダルを開放
した時に、ディケイバルブのダイヤフラム排気ポート側
のエアをブレーキバルブ側に戻すことにより、ブレーキ
バルブを介して確実にエア圧を大気に開放し、ブレーキ
の引きずり現象などを回避できるブレーキ圧制御装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、エア圧によってブレーキ作動
を行うエアブレーキ装置において、アンチロック制御用
のエアーコントロールバルブを備えたものは周知である
が、こうしたブレーキ装置では、バルブ内の排気ポート
が雪、氷、泥等により閉塞され排気ポート側のエアが開
放されない状態となっている中で、アンチロック制御に
入り減圧モードの時に、ディケイバルブ側の背圧が開放
されないため、ブレーキ圧が保持状態となり、ブレーキ
が開放されずタイヤがロックしたままとなる。さらにこ
の状態で、ブレーキぺダルが開放されると、排気ポート
側のエア圧がディケイバルブのダイヤフラム背圧室側に
回り込むとともに、ディケイバルブ側のプランジャに作
用し、プランジャに作用するエア圧がリターンスプリン
グの付勢力よりも強い場合には、プランジャがエア圧に
よって流路を閉じたままとなり、ホールドバルブ、ディ
ケイバルブ背圧室側のエア圧が抜けなくなり、ブレーキ
側に残圧が生じ、ブレーキに引きずり現象が発生する。
また、ホールドバルブ側の背圧室のエア圧が抜けない状
態でブレーキぺダルを踏み込んでもホールドバルブが開
かずノーブレーキ状態になってしまう可能性がある。
【0003】こうした事態を防止する対策を施したブレ
ーキ装置として例えば特開平2−256555号公報に
記載されたものなどが公知となっている。上記公報のブ
レーキ圧制御装置は、ブレーキバルブと、そのブレーキ
バルブから圧送された圧縮エアの低い圧力を高い油圧に
変換しその油圧によって車輪のブレーキをかけるブレー
キ装置との間には、そのブレーキバルブから圧送されて
くる圧縮エアをそのブレーキ装置へ選択的に連通しある
いはその連通された圧縮エアの圧力を減圧するモジュレ
ータバルブが介設し、そのモジュレータバルブにおける
前記選択的な連通とその連通の閉じは、前記ブレーキバ
ルブから前記ブレーキ装置へ通ずる管路の間にポートを
設けそのポート側へスプリングによって付勢された弁を
設け、その弁が選択的にそのポートを開弁しあるいはそ
のポートを閉じることによって行われる、上記構成にお
いて、前記モジュレータバルブにおいて、前記ブレーキ
バルブから前記ブレーキ装置へ通ずる管路の間であっ
て、前記弁の前後の管路内に上流側から下流側への流れ
を阻止するチェック弁を備えたことを特徴とするアンチ
ロックブレーキ装置であり、これによってブレーキぺダ
ル戻し後のブレーキ引きずりを軽減あるいは解消するこ
とができるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た構成のブレーキ装置では、雪等により排気ポートが閉
塞してしまった場合、アンチロック制御に入り、アンチ
ロック制御の減圧状態からアンチロック制御の再加圧状
態に移行した時に時に、排気ポート側に溜まっているエ
ア圧がホールドダイヤフラムの背圧側に作用するため、
ブレーキバルブ側のエア圧をホールドダイヤフラムを開
いてブレーキ装置側に供給できなくなり再加圧時にノー
ブレーキ状態になるという事態が発生する。その後、ブ
レーキぺダル開放時にブレーキ装置(ホイールシリン
ダ)側のエアは前述のチェック弁を介して開放されるた
めブレーキの引きずり現象は解消できるものの、ホール
ドバルブ側およびディケイバルブ側ダイヤフラムの背圧
(残圧)が相変わらず開放されないため、その後のブレ
ーキ作動時にホールドバルブを開くことができずブレー
キが効かない事態が発生するという問題がある。
【0005】そこで、本発明は、エアコントロールバル
ブ内の排気ポート側通路と入力ポート側通路(ブレーキ
バルブ側通路)との間に両通路を連通する流路をあらた
に形成し、この流路内に排気ポート側から入力ポート側
への流れを許容するワンウエイバルブを設けるととも
に、エアコントロールバルブ内の排気ポート通路と出力
ポート側通路との間に両通路を連通する流路をあらたに
形成し、この流路内に排気ポート側から出力ポート側へ
の流れを許容するワンウエイバルブを設けることによ
り、アンチロック制御の再加圧時におけるノーブレーキ
状態、さらにはブレーキペダル開放時におけるホールド
バルブ、ディケイバルブの背圧室側への残圧の発生を防
止し、ブレーキの引きずり現象あるいはブレーキが効か
ない状態を無くして上記のような問題点を解決すること
を目的とする。さらに、前記排気ポート側通路と入力ポ
ート側通路との間に設ける通路に代えて、エアコントロ
ールバルブの出力ポート側と入力ポート側通路とを連通
する流路を形成し、この流路内に出力ポート側から入力
ポート側への流れを許容するワンウエイバルブ24を設
けることにより、上記と同様にブレーキの引きずり現象
あるいはブレーキが効かない状態を無くすことができ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため本発明が採用し
た課題解決手段は、ブレーキバルブと、そのブレーキバ
ルブから圧送されたエア圧の作用により車輪にブレーキ
をかけるブレーキ装置との間に、そのブレーキバルブか
ら圧送されてくるエア圧を前記ブレーキ装置へ選択的に
連通しあるいはその連通されたエア圧の圧力を減圧する
ようにしたエアコントロールバルブを設け、そのエアコ
ントロールバルブにおける前記選択的な連通とその連通
の閉じは、前記ブレーキバルブから前記ブレーキ装置へ
通ずる管路内に設けたダイヤフラムによって行われるよ
うにしたブレーキ圧制御装置において、前記エアコント
ロールバルブの排気ポート側と入力ポート側通路とを連
通するバイパス流路を形成し、この流路内に排気ポート
側から入力ポート側への流れを許容するワンウエイバル
ブを設けるとともに、前記エアコントロールバルブの排
気ポート側とエアコントロールバルブの出力ポート側と
を連通するバイパス流路を形成し、この流路内に排気ポ
ート側から出力ポート側への流れを許容するワンウエイ
バルブを設けたことを特徴とするブレーキ圧制御装置で
あり、
【0007】ブレーキバルブと、そのブレーキバルブか
ら圧送されたエア圧の作用により車輪にブレーキをかけ
るブレーキ装置との間に、そのブレーキバルブから圧送
されてくるエア圧を前記ブレーキ装置へ選択的に連通し
あるいはその連通されたエア圧の圧力を減圧するように
したエアコントロールバルブを設け、そのエアコントロ
ールバルブにおける前記選択的な連通とその連通の閉じ
は、前記ブレーキバルブから前記ブレーキ装置へ通ずる
管路内に設けたダイヤフラムによって行われるようにし
たブレーキ圧制御装置において、前記エアコントロール
バルブの出力ポート側と入力ポート側通路とを連通する
バイパス流路を形成し、この流路内に出力ポート側から
入力ポート側への流れを許容するワンウエイバルブを設
けるとともに、前記エアコントロールバルブの排気ポー
ト側とエアコントロールバルブの出力ポート側とを連通
するバイパス流路を形成し、この流路内に排気ポート側
から出力ポート側への流れを許容するワンウエイバルブ
を設けたことを特徴とするブレーキ圧制御装置である。
【0008】
【実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の実施形態
を説明する。図1は本発明に係わる第1実施形態に係わ
るブレーキ圧制御装置の概略構成図であり、図2はエア
コントロールバルブの流路の構成図である。図1におい
て1はエアタンク、2はブレーキバルブ、3はリレー
弁、10は本発明に係わるエアコントロールバルブ、4
はエアマスタシリンダ、5はブレーキシリンダであり、
これらによってブレーキ圧制御装置が構成されている。
なお、エアマスタシリンダ4とブレーキシリンダ5を総
称してブレーキ装置という。
【0009】このブレーキ圧制御装置ではブレーキぺダ
ルが踏み込まれるとブレーキバルブ2が開き、リレー弁
3の作用でブレーキぺダルの踏力に応じたエアがエアタ
ンク1からエアコントロールバルブ10に供給され、エ
アコントロールバルブ10からの出力エアがエアマスタ
シリンダ4に作用し、ここでエア圧が油圧に変換されブ
レーキシリンダ5を作動させブレーキを働かせることが
できるようになっている。なお、エアマスタシリンダ4
を省略し、エア圧を直接ブレーキシリンダ5に供給でき
るようにすることもできる。
【0010】エアコントロールバルブ10は図2に示す
ように、ブレーキバルブ2と連通する入力ポート11、
エアマスタシリンダ4側に連通する出力ポート12、エ
ア圧を大気圧に開放する排気ポート13を備えた流路を
有しており、同流路内には、ホールドバルブ14、ホー
ルドダイヤフラム15、ディケイバルブ16、ディケイ
ダイヤフラム17、さらに本発明の特徴である二つのワ
ンウエイバルブ18、20が図示の如く配置されてい
る。図中、太い流路は、ブレーキ作用時の主流路であ
り、細い流路は各バルブを制御する際の背圧側の流路で
ある。
【0011】入力ポート11は主流路内のホールドダイ
ヤフラム15を介してエアマスタシリンダ4と連通する
出力ポート12に連通しており、また出力ポート12は
主流路内のディケイダイヤフラム17を介して排気ポー
ト13に連通している。ホールドダイヤフラム15は入
力ポート11と出力ポート12とを連通遮断する機能を
備えており、またディケイダイヤフラム17は出力ポー
ト12と排気ポート13を連通遮断する機能を備えてい
る。
【0012】ホールドバルブ14は図3に拡大して示す
構成からなり、バルブ入力ポート14aとバルブ出力ポ
ート14bおよびバルブ排気ポート14cを備えてお
り、夫々のポートを連通遮断するプランジャ14eがホ
ールドバルブ14内に配置されている。プランジャ14
eは、流路遮断部材14f、14gを両端部に備えてお
り、流路遮断部材14f、14gの間にはスプリング1
4hが配置され、このスプリング14hの付勢力によ
り、流路遮断部材14f、14gが弾性的に流路14
a、14cを閉じることができるようになっている。プ
ランジャ14eはリターンスプリング14kによって常
時は図中左方に付勢され、ソレノイド14dに通電がな
されると、図示状態から右方に移動できるようになって
いる。
【0013】ホールドバルブ14のバルブ入力ポート1
4aは入力ポート11側に、バルブ出力ポート14bは
ホールドダイヤフラム15の背圧室15aに、バルブ排
気ポート14cは主流路側の排気ポート13に連通して
おり、非作動時には、バルブ入力ポート14aとバルブ
出力ポート14bは遮断され、バルブ出力ポート14b
とバルブ排気ポート14cは連通状態となっている。ホ
ールドバルブ14のソレノイド14dに通電がなされプ
ランジャ14eが図中右方に移動した作動状態になる
と、バルブ入力ポート14aとバルブ出力ポート14b
が連通し、バルブ出力ポート14bとバルブ排気ポート
14cが遮断される。ホールドダイヤフラム15は、弾
性体で形成されており、常時、背圧室15a側に配置し
たリターンスプリング15bにより入力ポート11と出
力ポート12との連通を閉じる方向に付勢されている。
【0014】ディケイバルブ16は図3に拡大して示す
ホールドバルブと同じ構成からなっているが、図2に示
す如くホールドバルブ14のバルブ入力ポート14aに
対応するポートがバルブ排出ポート16cに、またバル
ブ排出ポート14cに対応するポートがバルブ入力ポー
ト16aになっている。なお、その他の構成はホールド
バルブ14と同じである。
【0015】ディケイバルブ16のバルブ入力ポート1
6aはブレーキバルブと連通する入力ポート11側に、
バルブ出力ポート16bはディケイダイヤフラム17の
背圧室17aに、バルブ排気ポート16cは主流路側の
排気ポート13に連通しており、非作動時には、バルブ
入力ポート16aとバルブ出力ポート16bを連通し、
バルブ出力ポート16bとバルブ排気ポート16cは遮
断状態となっている。ディケイバルブ16のソレノイド
16dに通電がなされプランジャ16eが図中右方に移
動した作動状態になると、バルブ入力ポート16aとバ
ルブ出力ポート16bが遮断され、バルブ出力ポート1
6bとバルブ排気ポート16cが連通される。
【0016】ディケイダイヤフラム17は、弾性体で形
成されており、常時、背圧室17a側に配置したリター
ンスプリング17bにより出力ポート12と排気ポート
13との連通を閉じる方向に付勢されている。またホー
ルドダイヤフラム15の入力ポート11側の通路とディ
ケイダイヤフラム17の排気ポート13側の通路との間
にはバイパス流路19が設けられ、この流路内にディケ
イダイヤフラム17の排気ポート13側の通路からホー
ルドダイヤフラム15の入力ポート11側の通路への通
過を許容するワンウエイバルブ18が設けられている。
さらに、ホールドダイヤフラム15の出力ポート12側
通路とディケイダイアフラム17の排気側ポート13側
の通路との間にはバイパス流路21が設けられ、この流
路21内にディケイバルブ17の排気ポート13側の通
路から出力ポート12側通路へエア圧の通過を許容する
ワンウエイバルブ20が設けられている。
【0017】上記構成に係わるブレーキ圧制御装置の作
用を説明する。 正常時 ブレーキぺダルが踏み込まれるとブレーキバルブ2が開
き、リレー弁3の作用でブレーキぺダルの踏力に応じた
エアがエアタンク1からエアコントロールバルブ10に
供給され、エアコントロールバルブ10の入力ポート1
1から流入したエア圧がホールドダイヤフラム15に作
用する。この時ホールドダイアフラム15の背圧室15
a側は、オフとなっているホールドバルブ14、排気ポ
ート13を介して大気圧となっているため、エア圧によ
ってホールドダイヤフラム15はリターンスプリング1
5bの付勢力に抗して図中左方に移動し、入力ポート1
1と出力ポート12を連通する。エア圧は開かれた流路
を介してブレーキ装置側に流れ、従来のブレーキ圧制御
装置と同様にブレーキシリンダ5を作動させ、ブレーキ
を働かせる。
【0018】ブレーキ作動時、エア圧は出力ポート12
側からディケイダイヤフラム17にも作用するが、ディ
ケイダイヤフラム17の背圧室17aにはディケイバル
ブ16のバルブ入力ポート16a→バルブ出力ポート1
6bを介して入力ポート11側のエア圧が作用してお
り、ブレーキ装置側のエア圧がディケイダイヤフラム1
7を開くことはない。またブレーキぺダルを開放する
と、ブレーキバルブを介して入力ポート11側が大気圧
になるため、ディケイダイヤフラム17の背圧室17a
はディケイバルブ16のバルブ出力ポート16b→バル
ブ入力ポート16aを介して入力ポート11に連通する
ため大気圧となり、さらにホールドダイアフラム15の
背圧室15aも排気ポート13を介して大気圧であるた
め、ホールドダイヤフラム15あるいはディケイダイヤ
フラム17がブレーキ装置側のエア圧で開き、ブレーキ
装置側のエア圧がホールドダイヤフラム15、ディケイ
ダイヤフラム17を介して大気に放出されブレーキが開
放される。
【0019】ブレーキ作動時に、アンチロック制御が開
始され、ブレーキ圧保持の指令がでると、ホールドバル
ブ14のソレノイド14dに通電されプランジャ14e
が作動し、ホールドバルブ14のバルブ入力ポート14
aとバルブ出力ポート14bが連通され、エアタンクか
らのエア圧がホールドダイヤフラム15の背圧室15a
に作用し、入力ポート11と出力ポート12の連通を遮
断し、ブレーキ装置側のエア圧がその時のエア圧で保持
される。ブレーキ圧減圧指令がでると、ディケイバルブ
16のソレノイド16dに通電されプランジャ16eが
作動し、ディケイバルブ16はバルブ出力ポート16b
とバルブ排気ポート16cを連通し、ディケイダイアフ
ラム17の背圧室17aを大気圧とする。この結果、ホ
ールドダイヤフラム15の背圧室15aにはエア圧が作
用したままで、ディケイダイヤフラム17の背圧室17
a側のエア圧が開放されるため、ブレーキ装置側のエア
圧はディケイダイヤフラム17を介して排気ポート13
から排気され、ブレーキ圧が減圧される。ブレーキ圧再
加圧指令がでると、ホールドバルブ14およびディケイ
バルブ16がともにオフとなるため、入力ポート11側
のエア圧がホールドダイアフラムを開いて出力ポート1
6側に供給され、ブレーキの再加圧が実行される。
【0020】エアコントロールバルブの排気ポートが
雪、氷、泥等により閉塞され排気ポート側のエアが開放
されない状態となった場合 ブレーキ作動時は、前述の正常時と同様の作用でブレー
キ装置が働く。またブレーキぺダルを開放すると、ブレ
ーキバルブを介して入力ポート11側が大気圧になるた
め、ディケイダイヤフラム17の背圧室17aはディケ
イバルブ16のバルブ出力ポート16b→バルブ入力ポ
ート16aを介して入力ポート11に連通するため大気
圧となり、ディケイダイヤフラム17がブレーキ装置側
のエア圧で開き、ブレーキ装置側のエア圧が排気ポート
側に排出される。排気ポート側に排出されたエア圧は排
気ポートが閉塞されていて、排気ポート13からは大気
に放出できないものの、ワンウエイバルブ18を介して
入力ポート側に排出されるためブレーキ開放の作動には
何らの影響もない。なお、ホールドダイアフラム15の
背圧室15aにも排気ポート側のエア圧がホールドバル
ブ14を介して作用するが、排気ポート側のエア圧はワ
ンウエイバルブ18を介して大気圧となるため、ホール
ドダイヤフラム15もブレーキ装置側のエア圧で開き、
入力ポートを介してエア圧を大気に放出することができ
る。
【0021】ブレーキ作動中に、アンチロック制御が開
始され、ブレーキ圧保持の指令がでると、ホールドバル
ブ14が作動し、ホールドバルブ14のバルブ入力ポー
ト14aとバルブ出力ポート14bが連通され、エアタ
ンク1からのエア圧がホールドダイヤフラム15の背圧
室15aに作用し、ホールドダイヤフラム15が入力ポ
ート11側と出力ポート12側の連通を遮断し、ブレー
キ装置側のエア圧がその時のエア圧で保持される。
【0022】ブレーキ圧減圧指令がでると、ディケイバ
ルブ16が作動し、ディケイバルブ16側ではバルブ出
力ポート16bとバルブ排気ポート16cが連通され、
ディケイダイヤフラム17の背圧室17aのエア圧が排
出され、ブレーキ装置側のエア圧はディケイダイヤフラ
ム17を介して排気されることになる。しかし、この時
排気ポートが雪等により閉じられており、また入力ポー
ト11にはエア圧が作用しているためこのエア圧をワン
ウエイバルブ18および排気ポート13を介して大気中
に排気することができなくなる。
【0023】特に減圧指令中、ディケイバルブが何度も
オン、オフを繰り返すと排気ポート13側のエア圧が上
昇し、その内排気ポート側のエア圧がブレーキバルブか
らの入力圧と等しくなる。この状態となった時に路面が
低μ路から高μ路に変わり、アンチロック制御の再加圧
状態となると、ホールドバルブ14がオフとなるため、
ホールドダイヤフラム15の背圧室15a側に排気ポー
ト13側の残圧が作用し、ホールドダイヤフラム15を
開いてブレーキバルブ側のエア圧をブレーキ装置に供給
できなくなり(即ち、アンチロック制御中の再加圧が実
行できなくなり)ノーブレーキ状態となってしまう。つ
まり、低圧時(エアマスターシリンダ内圧1kgf/c
2程度の時)にアンチロック制御に入った場合最初の
ディケイ時でエアマスターシリンダ内圧の低下(1kg
f/cm2 →0.8kgf/cm2 )が起こった後に、
低μ路から高μ路にジャンプしてもホールドダイヤフラ
ム15の背圧側にディケイ時の残圧が作用しているため
ホールドダイヤフラムを開いて再加圧ができず、高μ路
でノーブレーキに近い状態となる(この状態でブレーキ
を緩めるドライバーは皆無のため、前述のワンウエイバ
ルブ18を介して排気ポート13側から減圧することが
できない)。
【0024】しかし、本発明では、このような事態を回
避するため、エアコントロールバルブの排気ポート13
側とエアコントロールバルブの出力ポート12側とを連
通するバイパス流路21を形成し、このバイパス流路2
1内に排気ポート13側から出力ポート12側への流れ
を許容するワンウエイバルブ20が設けてあるため、ア
ンチロック制御中に排気ポート13側と出力ポート12
側との間に所定の差圧が発生すると、常にワンウエイバ
ルブ20を介して排気ポート13側から出力ポート12
側へエア圧を送りみ、ブレーキ力を高めるとともに、ホ
ールドダイヤフラムの背圧室のエア圧を押さえることが
できる。この結果、ホールドダイヤフラムを介してエア
マスターシリンダ4にエア圧を供給でき再加圧時のノー
ブレーキ状態を回避することができる。
【0025】その後、ブレーキペダルを開放すると、入
力ポート11側が大気圧となるため、排気ポート13側
のエア圧はワンウエイバルブ18を介して大気に開放さ
れ、また、同時にホールドダイヤフラム15の背圧室1
5aのエア圧もホールドバルブ14のバルブ出力ポート
14b→バルブ排気ポート14c→ワンウエイバルブ1
8を介して開放され、さらにディケイダイヤフラム17
の背圧室17a側のエア圧もディケイバルブ16のバル
ブ出力ポート16b→バルブ入力ポート16a→入力ポ
ート11から大気に開放され、ホールドダイヤフラム1
5の背圧室15a、ディケイダイヤフラム17の背圧室
17aにはエア圧が残ることがない。
【0026】このように、アンチロック制御に入り減圧
モードのあと、路面が低μ路から高μ路に変わってアン
チロック制御の再加圧状態となった時には、排気ポート
13側と出力ポート12側との間に所定の差圧が発生す
ると、常にワンウエイバルブ20を介して排気ポート1
3側から出力ポート12側へエア圧を供給できるため、
再加圧時のノーブレーキ状態を回避することができる。
また、ブレーキペダルを開放すると、排気ポート13側
のエア圧はワンウエイバルブ18を介して大気に開放さ
れ、同時にホールドダイヤフラム15の背圧室15aの
エア圧もホールドバルブ14のバルブ出力ポート14b
→バルブ排気ポート14c→ワンウエイバルブ18を介
して開放され、さらにディケイダイヤフラム17の背圧
室17a側のエア圧もディケイバルブ16のバルブ出力
ポート16b→バルブ入力ポート16aから大気に開放
されるため、ホールドダイヤフラム15の背圧室15
a、ディケイダイヤフラム17の背圧室17aにはエア
圧が残ることがなく、ブレーキの引きずり現象や、ブレ
ーキペダル解除後に再び通常ブレーキを作用させるため
に再度ブレーキぺダルを踏み込んだ場合のノーブレーキ
状態を回避できる。なお上記実施形態のおいてワンウエ
イバルブ20にチェック圧を持たせと、排気ポート13
が閉塞されていない状態においてブレーキぺダル開放時
のエア圧排出時に排気圧がエアマスターシリンダ4(ブ
レーキ装置側)に回りこむことを防止でき減圧応答性を
損なうことがなくなる。
【0027】つづいて図4を参照して本発明に係わる第
2実施形態に係わるブレーキ圧制御装置を説明すると、
図4は第2実施形態のブレーキ圧制御装置の概略構成図
である。第2実施形態は、第1実施形態中のエアコント
ロールバルブの排気ポート13側通路とブレーキバルブ
に連通している入力ポート11側通路とを連通するバイ
パス流路19に代えて、エアコントロールバルブの出力
ポート12側と入力ポート11側通路とを連通するバイ
パス流路23を形成し、この流路23内に出力ポート1
2側からブレーキバルブ側への流れを許容するワンウエ
イバルブ24を設けた点で相違しており、他の構成は同
じである。このため、第2実施形態では、排気ポートが
雪等で閉塞された場合、ブレーキぺダル開放時には常に
出力側のポートの残圧は、ワンウエイバルブ24を介し
て大気に開放されることになり、ブレーキの引きずり現
象を確実に回避することができ、またアンチロック制御
中の再加圧時のノーブレーキ状態は第1実施形態と同様
の作用で回避することができる。なお、本第2実施形態
において、ワンウエイバルブ24のチェック圧をゼロに
することによりブレーキ開放時の残圧をゼロにすること
ができる。
【0028】
【発明の効果】以上詳細に述べた如く本発明は、排気ポ
ートが雪、氷、泥等で閉鎖された状態になっても、排気
ポートと入力ポートとを連通する流路内に排気ポート側
から入力ポート側へのエアの通過を許容するワンウエイ
バルブを設るとともに、エアコントロールバルブの排気
ポート側とエアコントロールバルブの出力ポート側とを
連通する流路を形成し、この流路内に排気ポート側から
出力ポート側への流れを許容するワンウエイバルブを設
けたため、アンチロック制御中の再加圧時のノーブレー
キ状態を回避できるとともに、ブレーキペダルが開放さ
れ、入力ポート側が大気圧になると必ず排気ポート側の
エア圧がワンウエイバルブを介して入力ポート側を介し
て大気に開放されるため、ディケイダイヤフラム、ホー
ルドダイヤフラムの背圧室にはエア圧がたまることがな
くなり、ブレーキの引きずり、あるいはブレーキが効か
なくなるという事態を確実に回避できる。また、エアコ
ントロールバルブの出力ポート側と入力ポート側通路と
を連通するバイパス流路を形成し、この流路内に出力ポ
ート側からブレーキバルブ側への流れを許容するワンウ
エイバルブを設けた場合には、ブレーキぺダル開放時に
は常に出力側のポートの残圧は、ワンウエイバルブを介
して大気に開放されることになり、ブレーキの引きずり
現象を確実に回避することができるという優れた効果を
奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態のブレーキ圧制御装置の概略構成
図である。
【図2】同ブレーキ圧制御装置に使用するエアコントロ
ールバルブの構成図である。
【図3】同エアコントロールバルブ内に配置するホール
ドバルブの拡大断面図である。
【図4】第2実施形態のブレーキ圧制御装置の概略構成
図である。
【符号の説明】
1 エアタンク 2 ブレーキバルブ 3 リレー弁 4 エアマスタシリンダ 5 ブレーキシリンダ 10 エアコントロールバルブ 11 入力ポート 12 出力ポート 13 排気ポート 14 ホールドバルブ 15 ホールドダイヤフラム 16 ディケイバルブ 17 ディケイダイヤフラム 18、20、24 ワンウエイバルブ 19、21、23 バイパス流路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブレーキバルブと、そのブレーキバルブ
    から圧送されたエア圧の作用により車輪にブレーキをか
    けるブレーキ装置との間に、そのブレーキバルブから圧
    送されてくるエア圧を前記ブレーキ装置へ選択的に連通
    しあるいはその連通されたエア圧の圧力を減圧するよう
    にしたエアコントロールバルブを設け、そのエアコント
    ロールバルブにおける前記選択的な連通とその連通の閉
    じは、前記ブレーキバルブから前記ブレーキ装置へ通ず
    る管路内に設けたダイヤフラムによって行われるように
    したブレーキ圧制御装置において、前記エアコントロー
    ルバルブの排気ポート13側と入力ポート11側通路と
    を連通するバイパス流路19を形成し、この流路内に排
    気ポート側から入力ポート11側への流れを許容するワ
    ンウエイバルブ18を設けるとともに、前記エアコント
    ロールバルブの排気ポート13側とエアコントロールバ
    ルブの出力ポート12側とを連通するバイパス流路21
    を形成し、この流路内に排気ポート側から出力ポート側
    への流れを許容するワンウエイバルブ20を設けたこと
    を特徴とするブレーキ圧制御装置。
  2. 【請求項2】 ブレーキバルブと、そのブレーキバルブ
    から圧送されたエア圧の作用により車輪にブレーキをか
    けるブレーキ装置との間に、そのブレーキバルブから圧
    送されてくるエア圧を前記ブレーキ装置へ選択的に連通
    しあるいはその連通されたエア圧の圧力を減圧するよう
    にしたエアコントロールバルブを設け、そのエアコント
    ロールバルブにおける前記選択的な連通とその連通の閉
    じは、前記ブレーキバルブから前記ブレーキ装置へ通ず
    る管路内に設けたダイヤフラムによって行われるように
    したブレーキ圧制御装置において、前記エアコントロー
    ルバルブの出力ポート12側と入力ポート11側通路と
    を連通するバイパス流路23を形成し、この流路内に出
    力ポート側から入力ポート11側への流れを許容するワ
    ンウエイバルブ24を設けるとともに、前記エアコント
    ロールバルブの排気ポート13側とエアコントロールバ
    ルブの出力ポート12側とを連通するバイパス流路21
    を形成し、この流路内に排気ポート側から出力ポート側
    への流れを許容するワンウエイバルブ20を設けたこと
    を特徴とするブレーキ圧制御装置。
  3. 【請求項3】前記エアコントロールバルブの排気ポート
    13側とエアコントロールバルブの出力ポート12側と
    を連通するバイパス流路21内に設けたワンウエイバル
    ブ20にチェック圧を持たせたことを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載のブレーキ圧制御装置。
JP23680397A 1997-09-02 1997-09-02 ブレーキ圧制御装置 Withdrawn JPH1178832A (ja)

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Effective date: 20041102