JPH06278596A - 流体圧制御装置における制御弁 - Google Patents

流体圧制御装置における制御弁

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JPH06278596A
JPH06278596A JP6661493A JP6661493A JPH06278596A JP H06278596 A JPH06278596 A JP H06278596A JP 6661493 A JP6661493 A JP 6661493A JP 6661493 A JP6661493 A JP 6661493A JP H06278596 A JPH06278596 A JP H06278596A
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JP
Japan
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valve
pressure
chamber
inlet
outlet
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JP6661493A
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Ichiro Koike
一郎 小池
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Jidosha Kiki Co Ltd
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Jidosha Kiki Co Ltd
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  • Regulating Braking Force (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】制御フィーリングを低下させないとともに、コ
ストをそれほど上昇させることなく、作動後の非作動時
に残圧を確実になくす。 【構成】ブレーキ解除時、入口室21の圧力が低下し、
ブレーキブースタ5のエアは、出口室22、保持用開閉
弁24、入口室21、ブレーキバルブ3を通って排出さ
れる。出口室22の圧力が保持用開閉弁24、排気用開
閉弁25の開弁圧より低下すると、スプリング24b,
25bにより保持用開閉弁24、排気用開閉弁25が閉
状態になる。しかし、入口室21の圧力が低下すると、
ブレーキブースタ5の圧力と入口室21の圧力との差圧
により、バルブピストン45が左動して、空気流通路4
3と空気流通路44とが連通する。ブレーキブースタ5
内のエアは、空気流通路43、バルブシリンダ室40、
空気流通路44、減音室33および排気口36を通って
外部に完全に排出され、残圧は生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば車両の制動中に
おけるアンチスキッドブレーキ(以下、ABSともい
う)制御を行うABS制御装置等の流体圧制御装置にお
ける制御弁に関するものである。
【0002】
【従来の技術】車両の制動時に制動車輪がロックして操
縦が不安定になるとともに制動距離が長くなってしまう
ことがあり、このために、従来から制動車輪のロック傾
向が検出したとき、ABS制御を行うアンチスキッドブ
レーキ制御装置が種々提案されている。このABS制御
は、制動時に車輪がロック傾向となったことを検出した
とき、その車輪のブレーキ力を弱めてロック傾向を解消
し、その後再びブレーキ力を大きくすることにより、車
両の操縦を安定させると共に、制動距離ができるだけ短
くなるようにブレーキ制御を行うものである。
【0003】空気圧によりブレーキ作動を行うエアブレ
ーキ装置にもこのようなABS制御を行うためのABS
制御装置を適用することが従来から種々行われている。
従来のエアブレーキ装置におけるABS制御装置の中
に、リレーバルブのないABS制御用モジュレータを有
するABS制御装置があり、例えば特開昭50ー967
73号公報等により提案されている。
【0004】図5はこの種の従来のエアブレーキ装置に
おけるABS制御装置の一例を概略的に示す図である。
図5に示すように、エアブレーキ装置におけるABS制
御装置1は、圧縮空気を収容し、本発明の流体圧源に相
当するエアタンク2、このエアタンク2内の圧縮空気の
給排を制御するブレーキバルブ3、このブレーキバルブ
3を制御するブレーキペダル4、ブレーキバルブ3を通
して送られてくる圧縮空気の空気圧により制動油圧を発
生し、本発明の被駆動制御手段であるブレーキブースタ
5、このブレーキブースタ5によって変換された油圧が
導入されて車輪の制動を行うブレーキシリンダ6、アン
チスキッドブレーキ制御を行うコントローラ7、車輪速
度を検出してコントローラ7に送る車輪速センサ8、コ
ントローラ7からの制御信号に基づいて作動してブレー
キブースタ5に対する圧縮空気の給排、保持等を行うこ
とにより、ブレーキブースタ5に導入される空気圧を調
整するモジュレータ9を備えている。
【0005】モジュレータ9は、本発明の流体圧制御装
置における制御弁であり、一例として、例えば図6に示
すようにブレーキバルブ3に図示しない空気流通路を介
して接続される入口室21、ブレーキブースタ5に出口
側空気流通路9bを介して接続される出口室22、大気
に連通する排気室23、入口室21と出口室22間の連
通、遮断を行う常閉の保持用開閉弁24、出口室22と
排気室23間の連通、遮断を行う常閉の排気用開閉弁2
5、保持用開閉弁24の指示圧室28と入口室21また
は大気との連通の切り換えを行う保持用電磁弁26、排
気用開閉弁25の指示圧室29と入口室21または排気
室23との連通切り換えを行う排気用電磁弁27とを備
えている。保持用電磁弁26と排気用電磁弁27との各
ソレノイドはともにコントローラ7に接続されている。
【0006】また、保持用電磁弁26はコントローラ7
からの制御信号により指示圧室28と入口室21間の連
通、遮断を行う弁26aと指示圧室28と大気に連通す
る室30間の連通、遮断を行う弁26bを備えており、
非作動時は弁26aは閉、弁26bは開となっており、
指示圧室28が大気と連通している。
【0007】一方、排気用電磁弁27は、コントローラ
7からの制御信号により指示圧室29と排気室23間の
連通、遮断を行う弁27aと指示圧室29と入口室21
に連通している室31間の連通、遮断を行う弁27bを
備えており、非作動時は弁27aは閉、弁27bは開と
なっており、指示圧室29が入口室21に連通してい
る。
【0008】更に、図7に示すように排気室23は通路
32を介して減音室33に連通しており、この減音室3
3には圧縮空気の排気音を低減するための合成樹脂製の
サイレンサ34が配設されている。更に減音室33は、
カバー35に形成された圧縮空気を大気に排出する排気
口36に連通している。排気口36にはゴム板からなる
水や塵挨等の異物の侵入を防止するためのプレート37
が配設されており、このプレート37は合成樹脂製のリ
ベット38によりカバー35の取付部35aに取り付け
られている。
【0009】また、図8に示すようにブレーキブースタ
5は、ブレーキシリンダ6へ供給するブースタ圧を発生
するハイドロリックピストン5aと、このハイドロリッ
クピストン5a内に設けられ、図示しないリザーバとブ
レーキシリンダ6との連通遮断を制御する弁5bと、モ
ジュレータ9からのエア圧を受けてハイドロリックピス
トン5aを作動するエアピストン5cと、このエアピス
トン5cを非作動位置の方へ常時付勢するリターンスプ
リング5dとを備えている。
【0010】制動時、ブレーキペダル4を踏み込んでブ
レーキバルブ3を作動させることにより、ブレーキバル
ブ3の出力圧が入口室21に供給される。すると、指示
圧室28が大気と連通しているので、供給された圧力に
より、保持用開閉弁24は開となり、入口室21に供給
されたブレーキバルブ3の出力圧は出口室22および出
口側空気流通路9bを通ってブレーキブースタ5に供給
される。これにより、エアピストン5cおよびハイドロ
リックピストン5aが作動するとともに弁5bが閉じ、
ブレーキブースタ5は制動油圧を発生する。このとき、
指示圧室29が入口室21と連通しているので、指示圧
室29には入口室21の圧力が導入され、排気用開閉弁
25は閉のままである。ブレーキブースタ5で発生した
制動油圧は、ブレーキシリンダ6に導入され、ブレーキ
シリンダ6がブレーキを作動する。
【0011】制動を解除するために、ブレーキペダル4
を解放してブレーキバルブ3を非作動位置にすると、入
口室21に供給されているブレーキバルブ3の出力圧が
大気へ排出される。すると、ブレーキブースタ5に供給
されていた空気圧が、出口室22、保持用開閉弁24、
入口室21、ブレーキバルブ3を通って大気に排出され
る。これにより、ブレーキブースタ5のエアピストン5
cおよびハイドロリックピストン5aが非作動位置の方
へ移動するので、ブレーキシリンダ6のブレーキ圧が低
下してブレーキが解除される。
【0012】制動中に、コントローラ7が車輪速センサ
8からの車輪速信号に基づいて、車輪がロック傾向にあ
ると判断すると、コントローラ7はロック傾向にある車
輪に対応するモジュレータ9の保持用電磁弁26を作動
させる。
【0013】これにより、弁26bは閉となり、弁26
aが開となる。すると、指示圧室28に入口室21の圧
力が導入され、保持用開閉弁24は閉となり、ブレーキ
保持状態となる。しかし、まだロック傾向が解消されな
いと、次に排気用電磁弁27が作動される。これによ
り、弁27bは閉となり、弁27aが開となる。する
と、指示圧室29は排気室23と連通し、指示圧室29
の圧力が排気され、排気用開閉弁25が開となる。する
と、ブレーキブースタ5に供給される圧力は排気室23
を通って排気され、ブレーキ減圧状態となる。
【0014】これにより、車輪のロック傾向が解消され
ると、保持用電磁弁26と排気用電磁弁27とが非作動
状態に戻される。すると、弁27aは閉、弁27bは開
となり、指示圧室29に入口室21の圧力が導入されて
排気用開閉弁25が閉となり、また弁26aは閉、弁2
6bは開となり、指示圧室28の圧力は大気に排出され
て保持用開閉弁24が開となる。これにより、ブレーキ
増圧状態となる。
【0015】このように、保持用電磁弁26、排気用電
磁弁27はコントローラ7からの制御信号に応じて作動
し、ブレーキブースタ5の供給空気圧に対して、減圧、
保持あるいは増圧の制御が適宜繰り返し行われ、その車
輪のロック傾向を解消するようにアンチスキッドブレー
キ制御が行われる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この従来の
エアブレーキ装置におけるABS制御装置1において
は、モジュレータ9における保持用開閉弁24のダイヤ
フラムの弁体24aが、本発明の第1付勢手段に相当す
るスプリング24bのばね力により、また排気用開閉弁
25のダイヤフラムの弁体25aが、本発明の第2付勢
手段に相当するスプリング25bのばね力により、それ
ぞれ常時閉じる方向に付勢されている。したがって、保
持用開閉弁24および排気用開閉弁25は、非作動時に
は閉状態に保持されるようになっている。
【0017】このように弁体24a,25aがばね力に
より閉じる方向に常時付勢されていると、ブレーキ解除
時に出口室22の圧力がある圧力、すなわち保持用開閉
弁24または排気用開閉弁25の開弁圧以下になると、
保持用開閉弁24と排気用開閉弁25がスプリング24
b,25bのばね力により閉じてしまう。このため、出
口室22およびブレーキブースタ5には、残圧が生じる
ようになる。すなわち、このABS制御装置1における
モジュレータ9の入出力特性は、図9に示すようにブレ
ーキ解除時に所定の残圧が生じる特性を有している。
【0018】しかしながら、このようにブレーキ解除時
にブレーキブースタ5に残圧が生じると、ブレーキブー
スタ5のハイドロリックピストン5aは非作動位置に完
全には戻ることができなくなり、このハイドロリックピ
ストン5a内に設けられている弁5bが閉状態に保持さ
れてしまう。このため、ブレーキシリンダ6にも残圧が
生じるようになり、この残圧の大きさによってはブレー
キの引きずりを生じるおそれが考えられる。
【0019】また、ハイドロリックピストン5aの弁5
bが閉状態に保持されてしまうことから、ブレーキブー
スタ5からブレーキシリンダ6までの間のオイル配管の
エア抜きができないという問題も生じる。
【0020】これらの問題を解決する対策として、図8
に示すブレーキブースタ5のエアピストン5cを非作動
位置の方へ付勢するリターンスプリング5dのセット荷
重を高くすることにより、ブレーキシリンダ6に残圧が
生じないようにすることが考えられる。しかし、リター
ンスプリング5dのセット荷重を高くすると、ブレーキ
ブースタ5の作動開始圧が上昇するので、ブレーキフィ
ーリングが悪くなるばかりでなく、リターンスプリング
5dのコストが上昇する。
【0021】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであって、その目的は、制御フィーリングを低下
させないとともに、コストをそれほど上昇させることな
く、作動後の非作動時に残圧を確実になくすことのでき
る流体圧制御装置における制御弁を提供することであ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】前述の課題を解決するた
めに、請求項1の発明は、作動流体の作動圧を発生する
流体圧源と、この流体圧源からの作動流体が供給される
入口流体通路と、この入口流体通路に接続される入口室
と、被駆動制御手段に接続される出口流体通路と、この
出口流体通路に接続される出口室と、前記出口室に接続
され、この出口室の作動流体を外部に排出する排出通路
と、前記入口室および前記出口室間に配設され、第1付
勢手段により常時閉弁方向に付勢されて通常時閉じてい
るとともに、前記入口室の圧力が第1所定圧になったと
きこの入口室の圧力により前記第1付勢手段の付勢力に
抗して開く常閉の保持用開閉弁と、前記出口室および前
記排出通路間に配設され、第2付勢手段により常時閉弁
方向に付勢されかつ前記入口室の圧力により閉弁方向に
付勢されるとともに、前記出口室の圧力が前記第2付勢
手段の付勢力に打ち勝つ第2所定圧になったときこの出
口室の圧力により前記第2付勢手段の付勢力に抗して開
く常閉の排出用開閉弁と、前記出口流体通路または前記
出口室と前記排出通路との間を、前記排出用開閉弁を迂
回して直接接続する迂回流体通路と、この迂回流体通路
に設けられ、前記入口流体通路および前記入口室のいず
れか一方の入口側圧力と前記出口流体通路および前記出
口室のいずれか一方の出口側圧力との差圧により作動
し、前記入口側圧力が前記出口側圧力より大きいとき、
前記迂回流体通路を遮断するとともに、前記出口側圧力
が前記入口側圧力より大きいとき、前記迂回流体通路を
連通する迂回流体通路開閉弁とを備えていることを特徴
としている。
【0023】また請求項2の発明は、作動流体の作動圧
を発生する流体圧源と、この流体圧源からの作動流体が
供給される入口流体通路と、この入口流体通路に接続さ
れる入口室と、被駆動制御手段に接続される出口流体通
路と、この出口流体通路に接続される出口室と、前記出
口室に接続され、この出口室の作動流体を外部に排出す
る排出通路と、前記入口室および前記出口室間に配設さ
れ、第1付勢手段により常時閉弁方向に付勢されて通常
時閉じているとともに、前記入口室の圧力が第1所定圧
になったときこの入口室の圧力により前記第1付勢手段
の付勢力に抗して開く常閉の保持用開閉弁と、前記出口
室および前記排出通路間に配設され、第2付勢手段によ
り常時閉弁方向に付勢されかつ前記入口室の圧力により
閉弁方向に付勢されるとともに、前記出口室の圧力が前
記第2付勢手段の付勢力と前記入口室の圧力による閉弁
方向の付勢力に打ち勝つ第2所定圧になったとき、この
出口室の圧力により前記第2付勢手段の付勢力と前記入
口室の圧力による閉弁方向の付勢力に抗して開く常閉の
排出用開閉弁と、前記入口流体通路および前記入口室の
いずれか一方と前記出口流体通路および前記出口室のい
ずれか一方との間を、前記保持用開閉弁および前記排出
用開閉弁を迂回して直接接続する迂回流体通路と、この
迂回流体通路に設けられ、前記入口流体通路および前記
入口室のいずれか一方の入口側圧力と前記出口流体通路
および前記出口室のいずれか一方の出口側圧力との差圧
により作動し、前記入口側圧力が前記出口側圧力より大
きいとき、前記迂回流体通路を遮断するとともに前記出
口側圧力が前記入口側圧力より大きいとき、前記迂回流
体通路を連通する迂回流体通路開閉弁と、前記迂回流体
通路の、前記迂回流体通路開閉弁、またはこの迂回流体
通路開閉弁より前記入口流体通路および前記入口室のい
ずれか一方の側に設けられた流量を制限するオリフィス
とを備えていることを特徴としている。
【0024】更に請求項3の発明は、前記迂回流体通路
開閉弁が、前記迂回流体通路に設けられたバルブシリン
ダ室と、このバルブシリンダ室に摺動自在に設けられ、
一端に前記入口側圧力が作用されるとともに他端に前記
出口側圧力が作用されるバルブピストンとを備えている
ことを特徴としている。
【0025】更に請求項4の発明は、前記迂回流体通路
開閉弁は、前記迂回流体通路に設けられたバルブシリン
ダ室と、このバルブシリンダ室に摺動自在に設けられ、
一端に前記入口側圧力が作用されるとともに他端に前記
出口側圧力が作用されるバルブピストンを備え、前記バ
ルブピストンに流量を制限するオリフィスを備えている
ことを特徴としている。
【0026】更に請求項5の発明は、前記作動流体がブ
レーキ作動流体であり、前記被駆動制御手段はブレーキ
ブースタであり、前記流体圧制御装置はブレーキ制御装
置であることを特徴としている。更に請求項6の発明
は、ブレーキ作動流体は圧縮空気であることを特徴とし
ている。
【0027】更に請求項7の発明は、前記保持用開閉弁
の開閉制御する作動流体を制御する保持用電磁弁と、前
記排出用開閉弁の開閉制御する作動流体を制御する排出
用電磁弁とを備え、車輪のロック傾向検出時にこれらの
保持用電磁弁および排出用電磁弁を駆動制御することに
より、アンチスキッドブレーキ制御を行うモジュレータ
であることを特徴としている。更に請求項8の発明は、
前記第1及び第2付勢手段がスプリングによって構成さ
れていることを特徴としている。
【0028】
【作用】このように構成された本発明にかかる流体圧制
御装置における制御弁においては、制御弁の作動後の非
作動時に、保持用開閉弁および排出用開閉弁が出口側圧
力が完全に排出される前に閉じても、迂回流体通路開閉
弁またはオリフィスにより出口側圧力が完全に排出さ
れ、その結果残圧が生じることはなくなる。しかも、保
持用開閉弁および排出用開閉弁における第1および第2
付勢手段を何等変更しないので、制御フィーリングが低
下することはないとともに、コストがそれほど上昇する
ことはない。特に、請求項5、6および7項において
は、ブレーキの引きずりが確実の防止されるようにな
る。
【0029】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例について
説明する。図1は、本発明にかかる流体圧制御装置にお
ける制御弁の一実施例を、ABS制御装置におけるモジ
ュレータに適用した場合の断面図である。なお、本実施
例のABS制御装置は図面には図1しか示していない
が、他の構成要素は前述の従来のABS制御装置と同じ
であり、それらの構成要素には従来のABS制御装置と
同じ符号を付すことにより、その詳細な説明は省略す
る。
【0030】本実施例においては、図1に示すようにモ
ジュレータ9にはバルブシリンダ室40が設けられてお
り、このバルブシリンダ室40はプラグ41により外部
から遮断されている。このバルブシリンダ室40は、空
気流通路42を介して、入口室21をブレーキバルブ3
に接続させる入口側空気流通路9aに接続されていると
ともに、空気流通路43を介して、ブレーキブースタ5
に接続する出口側空気流通路9bに接続されている。こ
れらの入口側空気流通路9aおよび出口側空気流通路9
bは、それぞれ本発明の入口流体通路および出口流体通
路を構成している。更にバルブシリンダ室40は、空気
流通路44を介して減音室33に接続されている。そし
て、これらの空気流体通路43,44は、本発明の排気
用開閉弁25を迂回する迂回流体通路を構成している。
【0031】このバルブシリンダ室40内には、バルブ
ピストン45が摺動自在に設けられており、このバルブ
ピストン45はバルブシリンダ室40の左端に当接する
左限位置(図示位置)と、プラグ41に形成されたスト
ッパ41aに当接する右限位置との間でストロークする
ようになっている。そして、バルブピストン45の左限
位置では、空気流通路43と空気流通路44とがバルブ
シリンダ室40を介して連通するとともに、バルブピス
トン45の右限位置では、空気流通路43と空気流通路
44とがこのバルブピストン45により遮断されるよう
になっている。すなわち、バルブシリンダ室40とバル
ブピストン45とは、入口室21の圧力とブレーキブー
スタ5の圧力との差圧に応じて、空気流通路43と空気
流通路44との連通、遮断を制御する迂回流体通路開閉
弁を構成している。
【0032】また、入口側空気流通路9aの入口側に入
口側オリフィス46が配設されているとともに、出口側
空気流通路9bの出口側に出口側オリフィス47が配設
されている。これらの入、出口側オリフィス46,47
は、モジュレータ9の本体9cとは別体に形成されて本
体9cに螺合されることにより設けられている。その場
合、入、出口側オリフィス46,47は、車輪毎のオリ
フィスチューニングに対応して各種サイズのオリフィス
が用意され、車輪毎に対応するオリフィスが選択、使用
される。なお、入、出口側オリフィス46,47のねじ
は、テーパねじに形成することもできる。
【0033】このように構成された本実施例のABS制
御装置においては、前述のABS制御装置とほぼ同じ作
用を行うが、一部のみ作用が異なる。したがって、この
異なる部分の作用のみ説明し、同じ部分は省略する。
【0034】制動のため、ブレーキペダル4を踏み込ん
でブレーキバルブ3を作動させると、ブレーキバルブ3
の出力圧が入口室21に供給される。このとき、ブレー
キバルブ3の出力圧は、空気流通路42を通ってバルブ
シリンダ室40にも導入される。バルブシリンダ室40
に導入されたブレーキバルブ3の出力圧はバルブピスト
ン45の左端に作用する。これに対して、未だ保持用開
閉弁24が開いていないので、ブレーキブースタ5の圧
力は大気圧となっており、バルブピストン45の右端に
は大気圧が作用している。このため、バルブピストン4
5が右動してプラグ41のストッパ41aの当接し、右
限位置となり、空気流通路43と空気流通路44とが遮
断される。
【0035】その後、保持用開閉弁24が開いて、ブレ
ーキバルブ3の出力圧が出口室22および空気流通路9
bを通ってブレーキブースタ5に供給されるが、バルブ
ピストン45は右限位置に保持される。したがって、ブ
レーキバルブ3のエアは空気流通路44を通って排出さ
れることはない。これにより、ブレーキ作動は確実に行
われる。
【0036】一方、ブレーキ解除のため、ブレーキペダ
ル4を解放してブレーキバルブ3を非作動にすると、前
述の従来のABS制御装置と同様に入口室21の圧力が
低下し、ブレーキブースタ5のエアは出口室22、保持
用開閉弁24、入口室21、ブレーキバルブ3を通って
大気に排出される。これにより、ブレーキブースタ5の
圧力が低下するので、ブレーキシリンダ6のブレーキ圧
が低下する。入口室21の圧力が保持用開閉弁24の開
弁圧より低下すると、スプリング24aのばね力により
保持用開閉弁24が閉じる。また、出口室22の圧力が
排気用開閉弁25の開弁圧より低下すると、スプリング
25aのばね力により排気用開閉弁25が閉じる。
【0037】このように、保持用開閉弁24および排気
用開閉弁25がともに閉じると、ブレーキブースタ5の
エアは、これらの保持用開閉弁24および排気用開閉弁
25からは排出されなくなる。
【0038】しかしながら、本実施例においては、入口
室21の圧力が低下すると、ブレーキブースタ5の圧力
と入口室21の圧力との差圧により、バルブピストン4
5が左動して、左限位置となる。これにより、空気流通
路43と空気流通路44とがバルブシリンダ室40を介
して連通する。このため、保持用開閉弁24および排気
用開閉弁25がともに閉じても、ブレーキブースタ5内
のエアは、空気流通路43、バルブシリンダ室40、空
気流通路44、減音室33および排気口36を通って外
部に完全に排出される。すなわち、ブレーキブースタ5
内には、残圧は生じない。
【0039】したがって、ブレーキブースタ5のエアピ
ストン5cおよびハイドロリックピストン5aはともに
非作動位置に完全に戻るとともに、ハイドロリックピス
トン5a内の弁5bが開いて、ブレーキシリンダ6内の
ブレーキ液は確実にリザーバ内に排出される。これによ
り、ブレーキシリンダ6内にも残圧が生じることはな
い。こうして、本実施例のABS制御装置は、図2に示
すような残圧の生じない入出力特性を有するようにな
る。
【0040】更に、ABS制御時には、入口室21にブ
レーキバルブ3の出力圧が供給され続けられているとと
もに、ブレーキブースタ5の圧力が入口室21の圧力よ
りも低い状態で制御される。したがって、ABS制御中
は、バルブピストン45は右限位置に保持されたままと
なり、ブレーキブースタ5が排気口36と連通すること
はない。
【0041】このように本実施例においては、ブースタ
解除時にブレーキシリンダ6内に残圧が生じることはな
いので、ブレーキの引きずりが確実に防止されるように
なる。また、ブースタ解除時にハイドロリックピストン
5a内の弁5bが開くので、エア抜き作業を確実に行う
ことができるようになる。
【0042】なお、本実施例では、入、出口側オリフィ
ス46,47を別体に形成して本体9cに螺合している
ので、ホースコネクタに入、出口側オリフィス46,4
7を組み付けていた従来のABS制御装置の場合のよう
な、オリフィスサイズの間違ったオリフィスを誤って組
み付けることが防止される。また、オリフィスを組み付
けるためのコネクタの加工が削除されるとともに、コネ
クタの種類が削減されるので、コストが低減するように
なる。
【0043】図3(a)および(b)は本発明の他の実
施例を示し、(a)は図1と同様の図、(b)は(a)
におけるP部拡大詳細図である。なお、前述の実施例と
同じ構成要素には同じ符号を付すことにより、その詳細
な説明は省略する。
【0044】前述の図1に示す実施例では、バルブシリ
ンダ室40が空気流通路44を介して減音室33に連通
するようにしているが、本実施例においては、図3
(a)に示すようにバルブシリンダ室40は減音室33
に連通されなく、空気流通路42と並行に設けられた空
気流通路48を介して入口側空気流通路9aに連通され
ている。この空気流通路48は、本発明の保持用開閉弁
24および排気用開閉弁25を迂回する迂回流体通路を
構成している。また、同図(b)に明瞭に示すようにこ
の空気流通路48にはオリフィス49が設けられてい
る。
【0045】バルブピストン45が図示の左限位置にあ
るときは、空気流通路43と空気流通路48とがバルブ
シリンダ室40を介して連通するとともに、バルブピス
トン45の右限位置のときは、空気流通路43と空気流
通路48とがこのバルブピストン45により遮断される
ようになっている。すなわち、バルブシリンダ室40と
バルブピストン45とは、入口室21の圧力とブレーキ
ブースタ5の圧力との差圧に応じて、空気流通路43と
空気流通路48との連通、遮断を制御する迂回流体通路
開閉弁を構成している。
【0046】このように構成されている本実施例におい
ては、制動時、ブレーキバルブ3の出力圧が入口室21
に供給されるが、このブレーキバルブ3の出力圧は、空
気流通路42を通ってバルブピストン45の左端に作用
する。また、ブレーキバルブ3の出力圧は、空気流通路
48を通るとともにオリフィス49によって降下されて
バルブピストン45の右端に作用するようになる。すな
わち、オリフィス49によってバルブピストン45の左
右端で圧力差が生じるので、バルブピストン45は右動
して右限位置となる。これにより、空気流通路43と空
気流通路48とは遮断する。以後、本実施例の作用は前
述の実施例の作用と同じであるので、その説明は省略す
る。
【0047】一方、ブレーキ解除時は入口室21の圧力
が低下するが、バルブピストン45の左端側の圧力が入
口室21の圧力低下速度と同じ速度で低下するが、バル
ブピストン45の右端側の圧力はオリフィス49により
低下速度が遅い。したがって、バルブピストン45の右
端側の圧力が左端側の圧力より大きくなり、バルブピス
トン45は左限位置となる。これにより、空気流通路4
3と空気流通路48とがバルブシリンダ室40を介して
連通する。したがって、ブレーキブースタ5は出口側空
気流通路9b、空気流通路43、バルブシリンダ室40
および空気流通路48,9aを介してブレーキバルブ3
に接続される。したがって、保持用開閉弁24および排
気用開閉弁25がともに閉じても、ブレーキブースタ5
内のエアはブレーキバルブ3から確実にかつ完全に排出
される。したがって、本実施例においても、ブレーキブ
ースタ5のハイドロリックピストン5aの弁5bが確実
に開くとともにブレーキシリンダ6には残圧が生じな
い。すなわち、本実施例においても図2に示す入出力特
性を有するようになる。
【0048】図4は本発明の更に他の実施例を示す図1
と同様の図である。なお、前述の各実施例と同じ構成要
素には同じ符号を付すことにより、その詳細な説明は省
略する。本実施例は前述の図3に示す実施例とほぼ同じ
構成を有している。本実施例と図3に示す実施例との異
なる点は、次の点である。すなわち、図3に示す実施例
では、空気流通路48が空気流通路42と並行に設けら
れているとともに、この空気流通路48にオリフィス4
9が設けられているが、本実施例では、図4に示すよう
にこの空気流通路48が省略されているとともに、オリ
フィス49がバルブピストン45に設けられている。
【0049】このように構成されている本実施例におい
ては、制動時、ブレーキバルブ3の出力圧が入口室21
に供給されるが、ブレーキバルブ3の出力圧は、空気流
通路42を通ってバルブピストン45の左端に作用する
とともにバルブピストン45のオリフィス49を通って
バルブシリンダ室40に供給されるが、バルブシリンダ
室40の圧力はオリフィス49によってブレーキバルブ
3の出力圧より低くなる。そのため、バルブピストン4
5の左右端で圧力差が生じるので、バルブピストン45
は右動してプラグ41のストッパ41aに当接する。こ
れにより、オリフィス49はストッパ41aにより閉じ
られるので、空気流通路43と空気流通路42とは遮断
する。以後、本実施例の作用は前述の実施例の作用と同
じであるので、その説明は省略する。
【0050】一方、ブレーキ解除時は入口室21の圧力
が低下し、バルブピストン45の左端側の圧力が低下す
る。そのとき、バルブピストン45の右端側にはブレー
キブースタ5の供給圧力が作用しているので、バルブピ
ストン45は左動し、左限位置となる。これにより、空
気流通路43と空気流通路42はオリフィス49を介し
て連通する。したがって、ブレーキブースタ5内のエア
はオリフィス49を介してブースタバルブ3から確実に
かつ完全に排出される。
【0051】この実施例におけるABS制御装置でも図
2に示す入出力特性が得られるとともに、前述の各実施
例と同様の作用効果が得られる。なお、本実施例では、
図3に示す実施例に比べて空気流通路48の孔加工が不
要となるとともに、オリフィス49がバルブピストン4
5に形成されることからオリフィス49の加工が容易と
なる。したがって、本実施例では、更に一層製造コスト
を低減することができる。
【0052】なお、前述の実施例では、本発明を圧縮空
気による制動装置のアンチスキッドブレーキ制御装置に
用いられるモジュレータに適用した場合について説明し
ているが、本発明は必ずしもこれに限定されるものでは
なく、流体圧制御における制御弁であれば、どのような
制御弁にも適用することができる。
【0053】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
の流体圧制御装置における制御弁によれば、作動後の非
作動時に作動流体の圧力を完全に排出できるようにして
いるので、残圧を確実に防止することができる。
【0054】しかも、保持用開閉弁および排出用開閉弁
における第1および第2付勢手段を変更しなくてもよい
ので、制御フィーリングを低下させることはないととも
に、安価に製造することができる。特に、請求項5、6
および7項の発明によれば、ブレーキの引きずりを確実
に防止できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明にかかる流体圧制御装置における制御
弁の一実施例を、ABS制御装置におけるモジュレータ
に適用した場合の断面図である。
【図2】 本発明の入出力特性を示す図である。
【図3】 本発明の他の実施例を示し、(a)は図1と
同様の断面図、(b)は(a)におけるP部の拡大図で
ある。
【図4】 本発明の更に他の実施例を示す、図1と同様
の断面図である。
【図5】 従来の圧縮空気による制動装置のアンチスキ
ッドブレーキ制御装置の一例を示す回路図である。
【図6】 この従来のアンチスキッドブレーキ制御装置
用モジュレータの断面図である。
【図7】 この従来のアンチスキッドブレーキ制御装置
用モジュレータの排気口部分の断面図である。
【図8】 この従来の圧縮空気による制動装置における
ブレーキブースタを示す断面図である。
【図9】 この従来のアンチスキッドブレーキ制御装置
用モジュレータの入出力特性を示す図である。
【符号の説明】
1…ABS制御装置、2…エアタンク、3…ブレーキバ
ルブ、4…ブレーキペダル、5…ブレーキブースタ、6
…ブレーキシリンダ、7…コントローラ、8…車輪速セ
ンサ、9…モジュレータ、9a…入口側空気流通路、9
b…出口側空気流通路、9c…モジュレータ本体、24
…保持用開閉弁、25…排気用開閉弁、33…減音室、
34…サイレンサ、35…カバー、35a…取付部、3
6…排気口、37…ゴム製のプレート、38…リベッ
ト、40…バルブシリンダ室、41…プラグ、42,4
3,44,48…空気流通路、45…バルブピストン、4
6,47,49…オリフィス

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動流体の作動圧を発生する流体圧源
    と、この流体圧源からの作動流体が供給される入口流体
    通路と、この入口流体通路に接続される入口室と、被駆
    動制御手段に接続される出口流体通路と、この出口流体
    通路に接続される出口室と、前記出口室に接続され、こ
    の出口室の作動流体を外部に排出する排出通路と、前記
    入口室および前記出口室間に配設され、第1付勢手段に
    より常時閉弁方向に付勢されて通常時閉じているととも
    に、前記入口室の圧力が第1所定圧になったときこの入
    口室の圧力により前記第1付勢手段の付勢力に抗して開
    く常閉の保持用開閉弁と、前記出口室および前記排出通
    路間に配設され、第2付勢手段により常時閉弁方向に付
    勢されかつ前記入口室の圧力により閉弁方向に付勢され
    るとともに、前記出口室の圧力が前記第2付勢手段の付
    勢力に打ち勝つ第2所定圧になったときこの出口室の圧
    力により前記第2付勢手段の付勢力に抗して開く常閉の
    排出用開閉弁と、前記出口流体通路または前記出口室と
    前記排出通路との間を、前記排出用開閉弁を迂回して直
    接接続する迂回流体通路と、この迂回流体通路に設けら
    れ、前記入口流体通路および前記入口室のいずれか一方
    の入口側圧力と前記出口流体通路および前記出口室のい
    ずれか一方の出口側圧力との差圧により作動し、前記入
    口側圧力が前記出口側圧力より大きいとき、前記迂回流
    体通路を遮断するとともに、前記出口側圧力が前記入口
    側圧力より大きいとき、前記迂回流体通路を連通する迂
    回流体通路開閉弁とを備えていることを特徴とする流体
    圧制御装置における制御弁。
  2. 【請求項2】 作動流体の作動圧を発生する流体圧源
    と、この流体圧源からの作動流体が供給される入口流体
    通路と、この入口流体通路に接続される入口室と、被駆
    動制御手段に接続される出口流体通路と、この出口流体
    通路に接続される出口室と、前記出口室に接続され、こ
    の出口室の作動流体を外部に排出する排出通路と、前記
    入口室および前記出口室間に配設され、第1付勢手段に
    より常時閉弁方向に付勢されて通常時閉じているととも
    に、前記入口室の圧力が第1所定圧になったときこの入
    口室の圧力により前記第1付勢手段の付勢力に抗して開
    く常閉の保持用開閉弁と、前記出口室および前記排出通
    路間に配設され、第2付勢手段により常時閉弁方向に付
    勢されかつ前記入口室の圧力により閉弁方向に付勢され
    るとともに、前記出口室の圧力が前記第2付勢手段の付
    勢力と前記入口室の圧力による閉弁方向の付勢力に打ち
    勝つ第2所定圧になったときこの出口室の圧力により前
    記第2付勢手段の付勢力と前記入口室の圧力による閉弁
    方向の付勢力に抗して開く常閉の排出用開閉弁と、前記
    入口流体通路および前記入口室のいずれか一方と前記出
    口流体通路および前記出口室のいずれか一方との間を、
    前記保持用開閉弁および前記排出用開閉弁を迂回して直
    接接続する迂回流体通路と、この迂回流体通路に設けら
    れ、前記入口流体通路および前記入口室のいずれか一方
    の入口側圧力と前記出口流体通路および前記出口室のい
    ずれか一方の出口側圧力との差圧により作動し、前記入
    口側圧力が前記出口側圧力より大きいとき、前記迂回流
    体通路を遮断するとともに前記出口側圧力が前記入口側
    圧力より大きいとき、前記迂回流体通路を連通する迂回
    流体通路開閉弁と、前記迂回流体通路の、前記迂回流体
    通路開閉弁またはこの迂回流体通路開閉弁より前記入口
    流体通路および前記入口室のいずれか一方の側に設けら
    れた流量を制限するオリフィスとを備えていることを特
    徴とする流体圧制御装置における制御弁。
  3. 【請求項3】 前記迂回流体通路開閉弁は、前記迂回流
    体通路に設けられたバルブシリンダ室と、このバルブシ
    リンダ室に摺動自在に設けられ、一端に前記入口側圧力
    が作用されるとともに他端に前記出口側圧力が作用され
    るバルブピストンとを備えていることを特徴とする請求
    項1または2記載の流体圧制御装置における制御弁。
  4. 【請求項4】 前記迂回流体通路開閉弁は、前記迂回流
    体通路に設けられたバルブシリンダ室と、このバルブシ
    リンダ室に摺動自在に設けられ、一端に前記入口側圧力
    が作用されるとともに他端に前記出口側圧力が作用され
    るバルブピストンを備え、前記バルブピストンに流量を
    制限するオリフィスを備えていることを特徴とする請求
    項2記載の流体圧制御装置における制御弁。
  5. 【請求項5】 前記作動流体はブレーキ作動流体であ
    り、前記被駆動制御手段はブレーキブースタであり、前
    記流体圧制御装置はブレーキ制御装置であることを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれか1記載の流体圧制御
    装置における制御弁。
  6. 【請求項6】 ブレーキ作動流体は圧縮空気であること
    を特徴とする請求項5記載の流体圧制御装置における制
    御弁。
  7. 【請求項7】 前記保持用開閉弁の開閉制御する作動流
    体を制御する保持用電磁弁と、前記排出用開閉弁の開閉
    制御する作動流体を制御する排出用電磁弁とを備え、車
    輪のロック傾向検出時にこれらの保持用電磁弁および排
    出用電磁弁を駆動制御することにより、アンチスキッド
    ブレーキ制御を行うモジュレータであることを特徴とす
    る5または6記載の流体圧制御装置における制御弁。
  8. 【請求項8】 前記第1及び第2付勢手段はスプリング
    によって構成されていることを特徴とする請求項1ない
    し7のいずれか1記載の流体圧制御装置における制御
    弁。
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