JPH1178463A - 車両懸架装置 - Google Patents

車両懸架装置

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JPH1178463A
JPH1178463A JP24075097A JP24075097A JPH1178463A JP H1178463 A JPH1178463 A JP H1178463A JP 24075097 A JP24075097 A JP 24075097A JP 24075097 A JP24075097 A JP 24075097A JP H1178463 A JPH1178463 A JP H1178463A
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JP
Japan
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damping force
force characteristic
vehicle
unsprung
control unit
Prior art date
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JP24075097A
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English (en)
Inventor
Katsuya Iwasaki
克也 岩崎
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
Original Assignee
Unisia Jecs Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】通常走行時における車両の乗り心地を損なうこ
となしにばね下を制振し、かつ、急制動時または急旋回
時等においても十分な接地性を確保できる車両懸架装置
の提供。 【解決手段】ばね上上下挙動検出手段cで検出されたば
ね上上下方向挙動に基づいて各ショックアブソーバbの
減衰力特性制御を行う基本制御部dを有する減衰力特性
制御手段eと、ばね下上下挙動検出手段fで検出された
ばね下上下方向挙動が所定のしきい値を越えている時は
基本制御部dによる減衰力特性制御の最低減衰力特性を
高めに設定するばね下制振制御部gと、ばね下上下方向
挙動が所定のしきい値を越えかつ姿勢変化検出手段hで
車両の急制動状態または急旋回状態の少なくともいずれ
か一方が検出された時は基本制御部dによる減衰力特性
制御の最低減衰力特性をばね下制振制御部gにより設定
される最低減衰力特性よりもさらに高めに設定する車両
姿勢制御部iと、を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ショックアブソー
バの減衰力特性を最適制御する車両の懸架装置に関し、
特に、ばね下制振制御を行う車両懸架装置において、車
両の乗り心地とタイヤの接地性を向上させる技術に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、ばね下制振制御を行う車両懸架装
置としは、例えば、トヨタマークII新車解説書(2−5
2 )に記載されたようなものが知られている。即
ち、該解説書によれば、車速センサからの情報から、よ
り高い周波数のばね下共振を検出した場合、減衰力があ
るレベルより低くならないようにすることによりばね下
共振を抑え、これにより、車両の乗り心地を損なうこと
なく高い接地性を確保させるというものであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来例
によれば、上述のように、ばね下制振の制御定数におい
て接地性を優先した減衰力特性設定を行う場合、急制動
時や急旋回時等のいかなる車両の走行状況においても十
分な接地性が得られるようにばね下制振制御時における
制御定数の設定を行うと、必要以上に車両の乗り心地が
損なわれる場合があるという問題点があった。
【0004】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、通常走行時における車両の乗り心地を
損なうことなしにばね下を制振し、かつ、急制動時また
は急旋回時等においても十分な接地性を確保することが
できる車両懸架装置を提供することを目的とするもので
ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに、本発明請求項1記載の車両懸架装置は、図1のク
レーム対応図に示すように、車体側と車輪側との間に介
在されていて減衰力特性を変更可能な減衰力特性変更手
段aを有するショックアブソーバbと、車両のばね上上
下方向挙動を検出するばね上上下挙動検出手段cと、該
ばね上上下挙動検出手段cで検出されたばね上上下方向
挙動に基づいて前記各ショックアブソーバbの減衰力特
性制御を行う基本制御部dを有する減衰力特性制御手段
eと、車両のばね下上下方向挙動を検出するばね下上下
挙動検出手段fと、該ばね下上下挙動検出手段fで検出
されたばね下上下方向挙動が所定のしきい値を越えてい
る時は前記基本制御部dによるショックアブソーバbの
減衰力特性制御の最低減衰力特性を高めに設定するばね
下制振制御部gと、車両の急制動状態または急旋回状態
の少なくともいずれか一方を検出する車両姿勢変化検出
手段hと、前記ばね下上下挙動検出手段fで検出された
ばね下上下方向挙動が所定のしきい値を越えかつ前記姿
勢変化検出手段hで車両の急制動状態または急旋回状態
の少なくともいずれか一方が検出された時は前記基本制
御部dによるショックアブソーバbの減衰力特性制御の
最低減衰力特性を前記ばね下制振制御部gにより設定さ
れる最低減衰力特性よりもさらに高めに設定する車両姿
勢制御部iと、を備えている手段とした。請求項2記載
の車両懸架装置では、前記車両姿勢制御部iが、前記ば
ね下上下挙動検出手段fで検出されたばね下上下方向挙
動が所定のしきい値を越えかつ前記姿勢変化検出手段h
で車両の急制動状態または急旋回状態の少なくともいず
れか一方が検出された時は前記基本制御部dによるショ
ックアブソーバbの減衰力特性制御の最低減衰力特性を
前記ばね下制振制御部gにより設定される最低減衰力特
性よりもさらに高めに設定すると共に、前記ばね下制振
制御部gにおける所定のしきい値を低めに設定するよう
に構成されている手段とした。
【0006】
【作用】本発明請求項1記載の車両懸架装置では、上述
のように構成されるので、車両の通常走行時にあって
は、基本制御部dにおいて、ばね上上下挙動検出手段c
で検出されたばね上上下方向挙動に基づいて各ショック
アブソーバbの減衰力特性制御が行われるもので、これ
により、車両の乗り心地を重視した減衰力特性制御が行
われる。また、ばね下上下挙動検出手段fで検出された
ばね下上下方向挙動が所定のしきい値を越えている時
は、ばね下制振制御部gにおいて、前記基本制御部dに
よるショックアブソーバbの減衰力特性制御の最低減衰
力特性を高めに設定するばね下制振制御が行われ、これ
により、ばね下の上下方向挙動を抑制して接地性を確保
することができる。また、前記ばね下上下挙動検出手段
fで検出されたばね下上下方向挙動が所定のしきい値を
越えかつ姿勢変化検出手段hで車両の急制動状態または
急旋回状態の少なくともいずれか一方が検出された時
は、車両姿勢制御部iにおいて、前記基本制御部dによ
るショックアブソーバbの減衰力特性制御の最低減衰力
特性を前記ばね下制振制御部gにより設定される最低減
衰力特性よりもさらに高めに設定する車両姿勢制御が行
われ、これにより、車両の急制動時または急旋回時にお
ける車両姿勢および接地性を確保することができる。ま
た、請求項2記載の車両懸架装置では、ばね下上下挙動
検出手段fで検出されたばね下上下方向挙動が所定のし
きい値を越えかつ姿勢変化検出手段hで車両の急制動状
態または急旋回状態の少なくともいずれか一方が検出さ
れた時は、前記車両姿勢制御部iにおいて、前記基本制
御部dによるショックアブソーバbの減衰力特性制御の
最低減衰力特性を前記ばね下制振制御部gにより設定さ
れる最低減衰力特性よりもさらに高めに設定する他に、
前記ばね下制振制御部gにおける所定のしきい値を低め
に設定する制御が行われるもので、これにより、急制動
時または急旋回時におけるばね下制振効果をさらに高め
ることができるようになる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。図2は、本発明の実施の形態の車両懸架
装置を示す構成説明図であり、車体と4つの車輪との間
に介在されて、4つのショックアブソーバSAFL,SA
FR,SARL,SARR(なお、ショックアブソーバを説明
するにあたり、これら4つをまとめて指す場合、および
これらの共通の構成を説明する時にはただ単にSAと表
示する。また、右下の符号は車輪位置を示すもので、FL
は前輪左,FRは前輪右,RLは後輪左,RRは後輪右をそれ
ぞれ示している。)が設けられている。そして、各車輪
位置には、上下方向の加速度G(GFL,GFR,GRL,G
RR)を検出するばね上上下加速度センサ(以後、上下G
センサという)1(1FL,1FR,1RL,1RR)が設けら
れ、また、ステアリングSTには舵角Sθを検出するス
テアリングセンサ2が設けられ、また、図示を省略した
が車両の車速BSを検出する車速センサ5が設けられ、
さらに、運転席の近傍位置には、各上下Gセンサ1(1
FL,1FR,1RL,1RR)、ステアリングセンサ2、およ
び、車速センサ5からの信号に基づき、各ショックアブ
ソーバSAFL,SAFR,SARL,SARRのパルスモータ
3に駆動制御信号を出力するコントロールユニット4が
設けられている。
【0008】以上の構成を示すのが図3のシステムブロ
ック図であって、コントロールユニット4は、インタフ
ェース回路4a,CPU4b,駆動回路4cを備え、前
記インタフェース回路4aに、前記上下Gセンサ1(1
FL,1FR,1RL,1RR)からのばね上上下加速度G(G
FL,GFR,GRL,GRR)信号、ステアリングセンサ2か
らの舵角Sθ信号、および、車速センサ5からの車速B
S信号が入力され、コントロールユニット4ではこれら
の入力信号に基づいて各ショックアブソーバSA(SA
FL,SAFR,SARL,SARR)の減衰力特性制御が行な
われる。
【0009】次に、図4は、ショックアブソーバSAの
構成を示す断面図であって、このショックアブソーバS
Aは、シリンダ30と、シリンダ30を上部室Aと下部
室Bとに画成したピストン31と、シリンダ30の外周
にリザーバ室32を形成した外筒33と、下部室Bとリ
ザーバ室32とを画成したベース34と、ピストン31
に連結されたピストンロッド7の摺動をガイドするガイ
ド部材35と、外筒33と車体との間に介在されたサス
ペンションスプリング36と、バンパラバー37とを備
えている。
【0010】次に、図5は前記ピストン31の部分を示
す拡大断面図であって、この図に示すように、ピストン
31には、貫通孔31a,31bが形成されていると共
に、各貫通孔31a,31bをそれぞれ開閉する圧側減
衰バルブ20および伸側減衰バルブ12が設けられてい
る。また、ピストンロッド7の先端に螺合されたバウン
ドストッパ41には、ピストン31を貫通したスタッド
38が螺合して固定されていて、このスタッド38に
は、貫通孔31a,31bをバイパスして上部室Aと下
部室Bとを連通する流路(後述の伸側第2流路E,伸側
第3流路F,バイパス流路G,圧側第2流路J)を形成
するための連通孔39が形成されていて、この連通孔3
9内には前記流路の流路断面積を変更するための調整子
40が回動自在に設けられている。また、スタッド38
の外周部には、流体の流通の方向に応じて前記連通孔3
9で形成される流路側の流通を許容・遮断する伸側チェ
ックバルブ17と圧側チェックバルブ22とが設けられ
ている。なお、この調整子40は、前記パルスモータ3
によりコントロールロッド70を介して回転されるよう
になっている(図4参照)。また、スタッド38には、
上から順に第1ポート21,第2ポート13,第3ポー
ト18,第4ポート14,第5ポート16が形成されて
いる。
【0011】一方、調整子40は、中空部19が形成さ
れると共に、内外を連通する第1横孔24および第2横
孔25が形成され、さらに、外周部に縦溝23が形成さ
れている。
【0012】従って、前記上部室Aと下部室Bとの間に
は、伸行程で流体が流通可能な流路として、貫通孔31
bを通り伸側減衰バルブ12の内側を開弁して下部室B
に至る伸側第1流路Dと、第2ポート13,縦溝23,
第4ポート14を経由して伸側減衰バルブ12の外周側
を開弁して下部室Bに至る伸側第2流路Eと、第2ポー
ト13,縦溝23,第5ポート16を経由して伸側チェ
ックバルブ17を開弁して下部室Bに至る伸側第3流路
Fと、第3ポート18,第2横孔25,中空部19を経
由して下部室Bに至るバイパス流路Gの4つの流路があ
る。また、圧行程で流体が流通可能な流路として、貫通
孔31aを通り圧側減衰バルブ20を開弁する圧側第1
流路Hと、中空部19,第1横孔24,第1ポート21
を経由し圧側チェックバルブ22を開弁して上部室Aに
至る圧側第2流路Jと、中空部19,第2横孔25,第
3ポート18を経由して上部室Aに至るバイパス流路G
との3つの流路がある。
【0013】即ち、ショックアブソーバSAは、調整子
40を回動させることにより、伸側・圧側のいずれとも
図6に示すような特性で減衰力特性を多段階に変更可能
に構成されている。つまり、図7に示すように、伸側・
圧側いずれもソフトとした状態(以後、ソフト領域SS
という)から調整子40を反時計方向に回動させると、
伸側のみ減衰力特性を多段階に変更可能で圧側が低減衰
力特性に固定の領域(以後、伸側ハード領域HSとい
う)となり、逆に、調整子40を時計方向に回動させる
と、圧側のみ減衰力特性を多段階に変更可能で伸側が低
減衰力特性に固定の領域(以後、圧側ハード領域SHと
いう)となる構造となっている。
【0014】ちなみに、図7において、調整子40を
,,のポジションに配置した時の、図5における
K−K断面,L−L断面およびM−M断面,N−N断面
を、それぞれ、図8,図9,図10に示し、また、各ポ
ジションの減衰力特性を図11,12,13に示してい
る。
【0015】次に、コントロールユニット4の制御作動
のうち、ばね上上下速度Δxおよびばね上−ばね下間相
対速度(Δx−Δx0 )を求めるための信号処理回路の
構成を、図14のブロック図に基づいて説明する。
【0016】まず、B1では、位相遅れ補償式を用い、
各上下Gセンサ1(1FL,1FR,1RL,1RR)で検出さ
れた各ばね上上下加速度G(GFL,GFR,GRL,GRR
を、各タワー位置のばね上上下速度信号に変換する。
【0017】なお、位相遅れ補償の一般式は、次の伝達
関数式(1) で表わすことができる。 G(S) =(AS+1)/(BS+1)・・・・・・・・(1) (A<B) そして、減衰力特性制御に必要な周波数帯(0.5 Hz〜 3
Hz )において積分(1/S)する場合と同等の位相お
よびゲイン特性を有し、低周波(〜0.05 Hz )側でのゲ
インを下げるための位相遅れ補償式として、次の伝達関
数式(2) が用いられる。 G(S) =((0.001 S+1)/(10S+1))×γ・・・・・・・・(2) なお、γは、積分(1/S)により速度変換する場合の
信号とゲイン特性を合わせるためのゲインであり、この
発明の実施の形態ではγ=10に設定されている。その
結果、図15の(イ) における実線のゲイン特性、およ
び、図15の(ロ) における実線の位相特性に示すよう
に、減衰力特性制御に必要な周波数帯(0.5 Hz〜 3 Hz
)における位相特性を悪化させることなく、低周波側
のゲインだけが低下した状態となる。なお、図15の
(イ),(ロ) の点線は、積分(1/S)により速度変換され
たばね上上下速度信号のゲイン特性および位相特性を示
している。
【0018】続くB2では、制御を行なう目標周波数帯
以外の成分を遮断するためのバンドパスフィルタ処理を
行なう。即ち、このバンドパスフィルタBPFは、2次
のハイパスフィルタHPF(0.3 Hz)と2次のローパス
フィルタLPF(4 Hz)とで構成され、車両のばね上共
振周波数帯を目標としたばね上上下速度Δx(ΔxFL
ΔxFR,ΔxRL,ΔxRR)信号を求める。
【0019】一方、B3では、次式(3) に示すように、
各ばね上上下加速度からばね上−ばね下間相対速度まで
の伝達関数Gu(S) を用い、各上下Gセンサ1で検出さ
れた上下方向加速度G(GFL,GFR,GRL,GRR)信号
から、各タワー位置のばね上−ばね下間相対速度(Δx
−Δx0 )[(Δx−Δx0FL,(Δx−Δx
0FR,(Δx−Δx0RL,(Δx−Δx0RR]信
号を求める。 Gu(S) =−ms/(cs+k)・・・・・・・・(3) なお、mはばね上マス、cはサスペンションの減衰係
数、kはサスペンションのばね定数である。
【0020】次に、前記コントロールユニット4におけ
るショックアブソーバSAの減衰力特性制御作動のう
ち、基本制御部による通常時制御の内容を図16のフロ
ーチャートに基づいて説明する。なお、この通常時制御
は各ショックアブソーバSAFL,SAFR,SARL,SA
RRごとに行なわれる。
【0021】ステップ101では、ばね上上下速度Δx
が正の値であるか否かを判定し、YESであればステッ
プ102に進んで各ショックアブソーバSAを伸側ハー
ド領域HSに制御し、NOであればステップ103に進
む。
【0022】ステップ103では、ばね上上下速度Δx
が負の値であるか否かを判定し、YESであればステッ
プ104に進んで各ショックアブソーバSAを圧側ハー
ド領域SHに制御し、NOであればステップ105に進
む。
【0023】ステップ105は、ステップ101および
ステップ103でNOと判断された時、即ち、ばね上上
下速度Δxの値が、0である時の処理ステップであり、
この時は、各ショックアブソーバSAをソフト領域SS
に制御する。
【0024】次に、減衰力特性制御の作動を図17のタ
イムチャートにより説明する。ばね上上下速度Δxが、
この図に示すように変化した場合、図に示すように、ば
ね上上下速度Δxの値が0である時には、ショックアブ
ソーバSAをソフト領域SSに制御する。
【0025】また、ばね上上下速度Δxの値が正の値に
なると、伸側ハード領域HSに制御して、圧側の減衰力
特性をソフト特性に固定する一方、伸側の減衰力特性
(目標減衰力特性ポジションPT )を、次式(4) に基づ
き、ばね上上下速度Δxに比例させて変更する。 PT =α・Δx・Ku・・・・・・・・・・・・・・・・(4) なお、αは、伸側の定数、Kuは、図18に示すばね上
−ばね下間相対速度に対する制御ゲイン可変特性マップ
に基づき、ばね上−ばね下間相対速度(Δx−Δx0
に反比例した値に可変設定される制御ゲインである。
【0026】また、ばね上上下速度Δxの値が負の値に
なると、圧側ハード領域SHに制御して、伸側減衰力特
性をソフト特性に固定する一方、圧側の減衰力特性(目
標減衰力特性ポジションPC )を、次式(5) に基づき、
ばね上上下速度Δxに比例させて変更する。 PC =β・Δx・Ku・・・・・・・・・・・・・・・・(5) なお、βは、圧側の定数である。
【0027】次に、コントロールユニット4の減衰力特
性制御作動のうち、主にショックアブソーバSAの制御
領域の切り換え作動状態を図17のタイムチャートに基
づいて説明する。
【0028】図17のタイムチャートにおいて、領域a
は、ばね上上下速度Δxが負の値(下向き)から正の値
(上向き)に逆転した状態である、この時はまだ相対速
度(Δx−Δx0 )は負の値(ショックアブソーバSA
の行程は圧行程側)となっている領域であるため、この
時は、ばね上上下速度Δxの方向に基づいてショックア
ブソーバSAは伸側ハード領域HSに制御されており、
従って、この領域ではその時のショックアブソーバSA
の行程である圧行程側がソフト特性となる。
【0029】また、領域bは、ばね上上下速度Δxが正
の値(上向き)のままで、相対速度(Δx−Δx0 )は
負の値から正の値(ショックアブソーバSAの行程は伸
行程側)に切り換わった領域であるため、この時は、ば
ね上上下速度Δxの方向に基づいてショックアブソーバ
SAは伸側ハード領域HSに制御されており、かつ、シ
ョックアブソーバの行程も伸行程であり、従って、この
領域ではその時のショックアブソーバSAの行程である
伸行程側が、ばね上上下速度Δxの値に比例したハード
特性となる。
【0030】また、領域cは、ばね上上下速度Δxが正
の値(上向き)から負の値(下向き)に逆転した状態で
あるが、この時はまだ相対速度(Δx−Δx0 )は正の
値(ショックアブソーバSAの行程は伸行程側)となっ
ている領域であるため、この時は、ばね上上下速度Δx
の方向に基づいてショックアブソーバSAは圧側ハード
領域SHに制御されており、従って、この領域ではその
時のショックアブソーバSAの行程である伸行程側がソ
フト特性となる。
【0031】また、領域dは、ばね上上下速度Δxが負
の値(下向き)のままで、相対速度(Δx−Δx0 )は
正の値から負の値(ショックアブソーバSAの行程は伸
行程側)になる領域であるため、この時は、ばね上上下
速度Δxの方向に基づいてショックアブソーバSAは圧
側ハード領域SHに制御されており、かつ、ショックア
ブソーバの行程も圧行程であり、従って、この領域では
その時のショックアブソーバSAの行程である圧行程側
が、ばね上上下速度Δxの値に比例したハード特性とな
る。
【0032】以上のように、この発明の実施の形態で
は、ばね上上下速度Δxと相対速度(Δx−Δx0 )と
が同符号の時(領域b,領域d)は、その時のショック
アブソーバSAの行程側をハード特性に制御し、異符号
の時(領域a,領域c)は、その時のショックアブソー
バSAの行程側をソフト特性に制御するという、スカイ
フック理論に基づいた減衰力特性制御と同一の制御が行
なわれることになる。そして、さらに、この発明の実施
の形態では、ショックアブソーバSAの行程が切り換わ
った時点、即ち、領域aから領域b,および領域cから
領域d(フト特性からハード特性)へ移行する時には、
切り換わる行程側の減衰力特性ポジションは前の領域
a,cで既にハード特性側への切り換えが行なわれてい
るため、ソフト特性からハード特性への切り換えが時間
遅れなく行なわれることになる。
【0033】次に、コントロールユニット4の制御作動
のうち、ばね上上下加速度G信号からばね下制振判断信
号SUSを求める信号処理回路の構成を、図19のブロ
ック図に基づいて説明する。
【0034】まず、C1では、ばね上上下加速度G信号
をハイパスフィルタHPFで処理することにより、低周
波のばね上共振成分を除去し、続くC2では、バンドパ
スフィルタBPFで処理することにより、高周波のばね
下共振成分信号を抽出する。なお、前記ばね上上下加速
度G信号は、各車輪毎の値でもよいが、例えば、前輪側
左右位置における両ばね上上下加速度GFL、GFR信号の
平均値を用いてもよい。
【0035】続くC3では、前記高周波のばね下共振成
分信号を絶対値化した絶対値化信号を形成し、続くC4
では、これをさらに2次のローパスフィルタLPFで移
動平均化することにより、図22に示すような低周波状
態のばね下制振判断信号SUSを求める。
【0036】次に、コントロールユニット4の制御作動
のうち、ステアリングセンサ2で検出された舵角信号か
ら車両の急旋回判断を行う制御作動の内容を、図20の
フローチャートに基づいて説明する。
【0037】図20のフローチャートにおいて、ステッ
プ301では、舵角Sθ信号から演算された舵角速度が
所定の舵角速度しきい値を越えているか否かを判定し、
YESである時は、ステップ304に進んで急旋回判断
フラグをONにした後、これで一回のフローを終了す
る。
【0038】一方、前記ステップ301でNOと判定さ
れた時は、ステップ302に進み、車速BSが所定の車
速しきい値を超えており、かつ、舵角Sθが所定の舵角
しきい値を越えているか否かを判定し、YESである時
は、急旋回判断フラグをONにする前記ステップ304
に進むが、NOである時は、ステップ303に進み、急
旋回判断フラグをOFFにした後、これで一回のフロー
を終了する。
【0039】以後は以上のフローを繰り返すものであ
る。
【0040】次に、前記コントロールユニット4におけ
る減衰力特性制御作動のうち、基本制御部による通常制
御と、ばね下制振制御部によるばね下制振制御と、車両
姿勢制御部による車両姿勢制御との切り換え制御作動の
内容を、図21のフローチャートおよび図22のタイム
チャートに基づいて説明する。
【0041】まず、図21のフローチャートにおいて、
ステップ201では、急制動中か否かを判定し、NOで
ある時はステップ202に進んで、急旋回中か否かを判
定する。なお、急制動中であるか否かの判断は、ブレー
キアシスト作動信号や、アンチスキッド制御装置の制御
作動信号により行われ、また、車両の前後方向加速度信
号やブレーキ液圧信号が所定値を越えることによっても
判断することができる。そして、前記ステップ201で
YES(急制動中)と判定された時または前記ステップ
202でYES(急旋回判断フラグON)と判定された
時は、ステップ203に進んで車両の乗り心地よりもば
ね下制振を優先させるための諸種設定が行われる。即
ち、図22のタイムチャートに示すように、ばね下制振
判断しきい値THUSを低い値THUSEに設定すると
共に、伸側および圧側の最低ポジションPMNT、PM
NCをそれぞれ大きな値PMNTE、PMNCEに設定
する。
【0042】一方、前記ステップ202でNO(急制動
中でも急旋回中でもない)と判定された場合は、ステッ
プ204に進んで乗り心地を優先させるための諸種設定
が行なわれる。即ち、図22のタイムチャートに示すよ
うに、ばね下制振判断しきい値THUSを高い値THU
SNに設定すると共に、伸側および圧側の最低ポジショ
ンPMNT、PMNCをそれぞれ小さな値PMNTN、
PMNCNに設定する。
【0043】続くステップ205では、基本制御部によ
り前記式(4)、(5) に基づいて各ショックアブソーバSA
の目標減衰力特性ポジションPT 、PC の算出が行なわ
れる。
【0044】続くステップ206では、ばね下制振判断
信号SUSが、前記ばね下制振判断しきい値THUSを
越えているか否かを判定し、YES(SUS>THU
S)である時は、ばね下制振制御を行うべくステップ2
07に進む。このステップ207では、前記ステップ2
05で算出された各ショックアブソーバSAの目標減衰
力特性ポジションPT 、PC の値が、圧側の最低ポジシ
ョンPMNCを越え、かつ、伸側の最低ポジションPM
NT以下であるか否かを判定し、YESである時は、ス
テップ208に進んで、目標減衰力特性ポジションP
T 、PC の値を伸側最低ポジションPMNT(または、
圧側の最低ポジションPMNC)の値に固定設定した
後、これで一回のフローを終了する。また、NOであれ
ば前記ステップ205において基本制御部により算出さ
れた目標減衰力特性ポジションPT 、PC をそのまま各
ショックアブソーバSAの減衰力特性制御に用いるべく
これで一回のフローを終了する。
【0045】一方、前記ステップ206でNO(SUS
≦THUS)と判定された時は、前記ステップ205に
おいて基本制御部により算出された目標減衰力特性ポジ
ションPT 、PC に基づいた通常制御を行うべくこれで
一回のフローを終了する。
【0046】以後は、以上の制御フローを繰り返すもの
である。
【0047】次に、本発明の実施の形態の作用を図22
のタイムチャートに基づいて説明する。 (イ)良路走行時 良路走行時、即ち、ばね下制振判断信号SUSがばね下
制振判断しきい値THUS以下であり、かつ、急旋回中
でも急制動中でもない時は、前述の基本制御部による通
常制御が行われ、ばね上上下速度Δx信号に基づいたシ
ョックアブソーバSAの減衰力特性制御が行われること
により、良路走行時における車両の乗り心地を確保する
ことができる。
【0048】(ロ)悪路走行時 悪路走行時、即ち、ばね下制振判断信号SUSがばね下
制振判断しきい値THUSを越えている時は、ばね下制
振制御部によるばね下制振制御または車両姿勢制御部に
よる車両姿勢制御が行われる。
【0049】まず、車両が急旋回中でも急制動中でもな
い状態で、ばね下制振判断信号SUSがばね下制振判断
しきい値THUSNを越えている時は、ばね下制振制御
部による車両の乗り心地を重視したばね下制振制御が行
われる。
【0050】即ち、前記基本制御部により算出されたシ
ョックアブソーバSAの伸側および圧側の目標減衰力特
性ポジションPT 、PC のうち、設定可能な最低ポジシ
ョンを少し高めた伸側最低ポジションPMNTNおよび
圧側最低ポジションPMNCNの設定が行われるもの
で、これにより、ばね下共振を抑制して接地性を確保す
ることができる。
【0051】また、車両が急旋回中もしくは急制動中で
あり、かつ、ばね下制振判断信号SUSがばね下制振判
断しきい値THUSEを越えている時は、車両姿勢制御
部によりばね下制振を重視した車両姿勢制御が行われ
る。
【0052】即ち、前記基本制御部により算出されたシ
ョックアブソーバSAの伸側および圧側の目標減衰力特
性ポジションPT 、PC のうち、設定可能な最低ポジシ
ョンを前記ばね下制振制御部による伸側最低ポジション
PMNTNおよび圧側最低ポジションPMNCNよりも
さらに高めた伸側最低ポジションPMNTEおよび圧側
最低ポジションPMNCEの設定が行われると共に、ば
ね下制振判断しきい値THUSを低め(THUSE)に
設定する処理が行われるもので、これにより、急旋回時
および急制動時における車両姿勢を確保し、かつ、接地
性を向上させることができる。
【0053】以上説明してきたように、この発明の実施
の形態の車両懸架装置によれば、車両の通常走行時にお
いてはスカイフック制御理論に基づいたショックアブソ
ーバSAの減衰力特性制御により車両の乗り心地と操縦
安定性を確保しつつばね下制振制御部制御によりばね下
を制振し、かつ、車両姿勢制御部により急制動時または
急旋回時等においても十分な接地性を確保することがで
きるようになるという効果が得られる。
【0054】以上、発明の実施の形態について説明して
きたが具体的な構成はこれら発明の実施の形態に限られ
るものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計
変更等があっても本発明に含まれる。
【0055】例えば、発明の実施の形態では、伸行程お
よび圧行程の減衰力特性のうち、一方の行程側の減衰力
特性を可変制御する時は、もう一方の行程側の減衰力特
性がソフト特性に固定される構造のショックアブソーバ
を用いた例を示したが、伸行程および圧行程の減衰力特
性が同時に可変する構造のショックアブソーバを用いる
場合にも本発明を適用することができる。
【0056】また、発明の実施の形態では、ばね上上下
速度信号が0の時のみソフト領域SSに制御するように
したが、0を中心とする所定の不感帯を設けこの不感帯
の範囲内でばね上上下速度が推移している間は減衰力特
性をソフト領域SSに維持させることにより、制御ハン
チングを防止することができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明請求項1
記載の車両懸架装置では、上述のように、ばね下上下挙
動検出手段で検出されたばね下上下方向挙動が所定のし
きい値を越えている時は基本制御部によるショックアブ
ソーバの減衰力特性制御の最低減衰力特性を高めに設定
するばね下制振制御部と、ばね下上下挙動検出手段で検
出されたばね下上下方向挙動が所定のしきい値を越えか
つ姿勢変化検出手段で車両の急制動状態または急旋回状
態の少なくともいずれか一方が検出された時は基本制御
部によるショックアブソーバの減衰力特性制御の最低減
衰力特性を前記ばね下制振制御部により設定される最低
減衰力特性よりもさらに高めに設定する車両姿勢制御部
と、を備えた構成としたことで、通常走行時における車
両の乗り心地を損なうことなしにばね下を制振し、か
つ、急制動時または急旋回時等においても十分な接地性
を確保することができるようになるという効果が得られ
る。また、請求項2記載の車両懸架装置では、前記車両
姿勢制御部が、ばね下上下挙動検出手段で検出されたば
ね下上下方向挙動が所定のしきい値を越えかつ姿勢変化
検出手段で車両の急制動状態または急旋回状態の少なく
ともいずれか一方が検出された時は基本制御部によるシ
ョックアブソーバの減衰力特性制御の最低減衰力特性を
ばね下制振制御部により設定される最低減衰力特性より
もさらに高めに設定すると共に、ばね下制振制御部にお
ける所定のしきい値を低めに設定するように構成したこ
とで、急制動時または急旋回時におけるばね下制振効果
をさらに高めることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の車両懸架装置を示すクレーム対応図で
ある。
【図2】本発明の実施の形態の車両懸架装置を示す構成
説明図である。
【図3】本発明の実施の形態の車両懸架装置を示すシス
テムブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態の車両懸架装置に適用した
ショックアブソーバを示す断面図である。
【図5】前記ショックアブソーバの要部を示す拡大断面
図である。
【図6】前記ショックアブソーバのピストン速度に対応
した減衰力特性図である。
【図7】前記ショックアブソーバのパルスモータのステ
ップ位置に対応した減衰力特性図である。
【図8】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のK
−K断面図である。
【図9】前記ショックアブソーバの要部を示す図5のL
−L断面およびM−M断面図である。
【図10】前記ショックアブソーバの要部を示す図5の
N−N断面図である。
【図11】前記ショックアブソーバの伸側ハード時の減
衰力特性図である。
【図12】前記ショックアブソーバの伸側・圧側ソフト
状態の減衰力特性図である。
【図13】前記ショックアブソーバの圧側ハード状態の
減衰力特性図である。
【図14】本発明の実施の形態の車両懸架装置における
ばね上上下加速度からばね上上下速度およびばね上ばね
下間相対速度信号を求める信号処理回路を示すブロック
図である。
【図15】位相遅れ補償式を用いて変換されたばね上上
下速度信号のゲイン特性(イ) および位相特性(ロ) を示す
図である。
【図16】本発明の実施の形態の車両懸架装置における
コントロールユニットの減衰力特性通常制御作動を示す
フローチャートである。
【図17】本発明の実施の形態の車両懸架装置における
コントロールユニットの減衰力特性通常制御作動を示す
タイムチャートである。
【図18】本発明の実施の形態の車両懸架装置における
ばね上−ばね下間相対速度に対する制御ゲイン可変特性
マップである。
【図19】本発明の実施の形態の車両懸架装置における
コントロールユニット4の制御作動のうち、ばね上上下
加速度信号からばね下制振判断信号を求める信号処理回
路の構成示すブロック図である。
【図20】本発明の実施の形態の車両懸架装置における
コントロールユニット4の制御作動のうち、ステアリン
グセンサで検出された舵角信号から車両の急旋回判断を
行う制御作動の内容を示すフローチャートである。
【図21】本発明の実施の形態の車両懸架装置における
コントロールユニットの減衰力特性制御作動のうち、基
本制御部による通常制御と、ばね下制振制御部によるば
ね下制振制御と、車両姿勢制御部による車両姿勢制御と
の切り換え制御作動の内容を示すフローチャートであ
る。
【図22】本発明の実施の形態の車両懸架装置における
コントロールユニットの減衰力特性制御作動のうち、基
本制御部による通常制御と、ばね下制振制御部によるば
ね下制振制御と、車両姿勢制御部による車両姿勢制御と
の切り換え制御作動の内容を示すタイムチャートであ
る。
【符号の説明】
a 減衰力特性変更手段 b ショックアブソーバ c ばね上上下挙動検出手段 d 基本制御部 e 減衰力特性制御手段 f ばね下上下挙動検出手段 g ばね下制振制御部 h 姿勢変化検出手段 i 車両姿勢制御部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体側と車輪側との間に介在されていて減
    衰力特性を変更可能な減衰力特性変更手段を有するショ
    ックアブソーバと、 車両のばね上上下方向挙動を検出するばね上上下挙動検
    出手段と、 該ばね上上下挙動検出手段で検出されたばね上上下方向
    挙動に基づいて前記各ショックアブソーバの減衰力特性
    制御を行う基本制御部を有する減衰力特性制御手段と、 車両のばね下上下方向挙動を検出するばね下上下挙動検
    出手段と、 該ばね下上下挙動検出手段で検出されたばね下上下方向
    挙動が所定のしきい値を越えている時は前記基本制御部
    によるショックアブソーバの減衰力特性制御の最低減衰
    力特性を高めに設定するばね下制振制御部と、 車両の急制動状態または急旋回状態の少なくともいずれ
    か一方を検出する車両姿勢変化検出手段と、 前記ばね下上下挙動検出手段で検出されたばね下上下方
    向挙動が所定のしきい値を越えかつ前記姿勢変化検出手
    段で車両の急制動状態または急旋回状態の少なくともい
    ずれか一方が検出された時は前記基本制御部によるショ
    ックアブソーバの減衰力特性制御の最低減衰力特性を前
    記ばね下制振制御部により設定される最低減衰力特性よ
    りもさらに高めに設定する車両姿勢制御部と、を備えて
    いることを特徴とする車両懸架装置。
  2. 【請求項2】前記車両姿勢制御部が、前記ばね下上下挙
    動検出手段で検出されたばね下上下方向挙動が所定のし
    きい値を越えかつ前記姿勢変化検出手段で車両の急制動
    状態または急旋回状態の少なくともいずれか一方が検出
    された時は前記基本制御部によるショックアブソーバの
    減衰力特性制御の最低減衰力特性を前記ばね下制振制御
    部により設定される最低減衰力特性よりもさらに高めに
    設定すると共に、前記ばね下制振制御部における所定の
    しきい値を低めに設定するように構成されていることを
    特徴とする請求項1記載の車両懸架装置。
JP24075097A 1997-09-05 1997-09-05 車両懸架装置 Pending JPH1178463A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020011597A (ja) * 2018-07-18 2020-01-23 本田技研工業株式会社 車両のサスペンションシステム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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