JPH1178296A - 感熱記録層を有する配送伝票 - Google Patents
感熱記録層を有する配送伝票Info
- Publication number
- JPH1178296A JPH1178296A JP9236256A JP23625697A JPH1178296A JP H1178296 A JPH1178296 A JP H1178296A JP 9236256 A JP9236256 A JP 9236256A JP 23625697 A JP23625697 A JP 23625697A JP H1178296 A JPH1178296 A JP H1178296A
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- Japan
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- delivery
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- recording layer
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 機器可読情報記録部を他の荷物などによる擦
り、引っ掻かきから保護し、機器可読情報を正しく読み
取ることができるようにするとともに、受領印を受ける
ことができる、配送業務に適した、感熱記録層を有する
配送伝票を得る。 【解決手段】 支持紙2上に有する感熱記録層3の記録
面に受領印部10や機器可読情報記録部11も含む所定
の配送情報記録欄4を設けた伝票原紙1の、前記受領印
部10を除き且つ少なくとも機器可読情報記録部11を
設けてある感熱記録層3の記録面に紫外線硬化型透明樹
脂のオーバーコート層12を設けた。
り、引っ掻かきから保護し、機器可読情報を正しく読み
取ることができるようにするとともに、受領印を受ける
ことができる、配送業務に適した、感熱記録層を有する
配送伝票を得る。 【解決手段】 支持紙2上に有する感熱記録層3の記録
面に受領印部10や機器可読情報記録部11も含む所定
の配送情報記録欄4を設けた伝票原紙1の、前記受領印
部10を除き且つ少なくとも機器可読情報記録部11を
設けてある感熱記録層3の記録面に紫外線硬化型透明樹
脂のオーバーコート層12を設けた。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、配送伝票に関する
ものであり、特に企業間宅配のように、配送すべき荷物
が集荷場に集められ、その集荷場で作成するのに適した
配送伝票に関する。
ものであり、特に企業間宅配のように、配送すべき荷物
が集荷場に集められ、その集荷場で作成するのに適した
配送伝票に関する。
【0002】
【従来の技術】荷物あるいは商品を配送するのに使用す
る伝票は、その集荷、配送、後処理の形態とによりそれ
ぞれに適した各種のものが発明あるいは考案されてい
る。代表的には3〜9枚の互いに複写可能な伝票をセッ
トにして片側を綴じ、最上票を配達票として必要な配送
情報をボールペンやドットインパクトプリンターで記録
し完成伝票とするものである。しかし、企業間の配送便
のように、特定の発送場所から特定の配達場所へ、一社
の運送業屋が配送業務を行うような場合には、必要な伝
票はきわめて少なく、送り状、受領票、不在通知があれ
ば足りる。また近年配送の経過管理をコンピュータで管
理することができるようになったことも、配送伝票の枚
数を減らすのに貢献している。
る伝票は、その集荷、配送、後処理の形態とによりそれ
ぞれに適した各種のものが発明あるいは考案されてい
る。代表的には3〜9枚の互いに複写可能な伝票をセッ
トにして片側を綴じ、最上票を配達票として必要な配送
情報をボールペンやドットインパクトプリンターで記録
し完成伝票とするものである。しかし、企業間の配送便
のように、特定の発送場所から特定の配達場所へ、一社
の運送業屋が配送業務を行うような場合には、必要な伝
票はきわめて少なく、送り状、受領票、不在通知があれ
ば足りる。また近年配送の経過管理をコンピュータで管
理することができるようになったことも、配送伝票の枚
数を減らすのに貢献している。
【0003】必要な個別伝票が少なくなったことによ
り、一平面上に必要な個別伝票を配置して、ノンインパ
リトプリンターで配送情報を記録するシート状配送伝票
が実開平2−68168号公報、特開平6−23905
8号公報などで提案されている。
り、一平面上に必要な個別伝票を配置して、ノンインパ
リトプリンターで配送情報を記録するシート状配送伝票
が実開平2−68168号公報、特開平6−23905
8号公報などで提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ノンインパクトプリン
トの一種に感熱記録方式がある。これは、支持紙上に感
熱記録層を設けた感熱記録紙に感熱プリンターによって
記録するものであり、感熱記録するための感熱プリンタ
ーは場所もとらず、価格も安く、感熱記録紙を使用すれ
ば他に補充するべき備品を必要としないことから、ノン
インパクトプリンターの中で最も簡便に使用することが
できるものということができる。
トの一種に感熱記録方式がある。これは、支持紙上に感
熱記録層を設けた感熱記録紙に感熱プリンターによって
記録するものであり、感熱記録するための感熱プリンタ
ーは場所もとらず、価格も安く、感熱記録紙を使用すれ
ば他に補充するべき備品を必要としないことから、ノン
インパクトプリンターの中で最も簡便に使用することが
できるものということができる。
【0005】上記公報はノンインパクトプリンターを使
用する配送伝票として、単に配達票の記録面と受領票の
記録面が表面に表出していることを条件としているのみ
で、ノンインパクトプリント方式として感熱記録方式を
採用した場合に生ずる問題に関してはなにも開示してい
ない。
用する配送伝票として、単に配達票の記録面と受領票の
記録面が表面に表出していることを条件としているのみ
で、ノンインパクトプリント方式として感熱記録方式を
採用した場合に生ずる問題に関してはなにも開示してい
ない。
【0006】感熱記録紙を配送伝票の情報記録面として
使用する場合、いくつかの問題がある。配送業務におい
ては、荷受け人に荷物を配達したとき、配達完了の確認
のための荷受け人から受領印を受ける。受領印を受けた
受領票は配送伝票から剥し、持ち帰って配達完了に伴う
請求書の発行などの後処理を行う。この処理を高速かつ
正確に行うため、受領票の所定部には配送情報がバーコ
ードあるいはOCRフォントなどの機器可読形式で記録
される。感熱記録紙の場合にはこの機器可読情報も感熱
記録ヘッドにより記録することができる。
使用する場合、いくつかの問題がある。配送業務におい
ては、荷受け人に荷物を配達したとき、配達完了の確認
のための荷受け人から受領印を受ける。受領印を受けた
受領票は配送伝票から剥し、持ち帰って配達完了に伴う
請求書の発行などの後処理を行う。この処理を高速かつ
正確に行うため、受領票の所定部には配送情報がバーコ
ードあるいはOCRフォントなどの機器可読形式で記録
される。感熱記録紙の場合にはこの機器可読情報も感熱
記録ヘッドにより記録することができる。
【0007】ところで、感熱記録紙は熱だけでなく、局
部的に強い圧力がかかるとその部分が発色する。そのた
め、感熱記録紙を利用した配送伝票を配送荷物に貼着
し、配送業務を行うと、荷物の積み下ろしや移動時に配
送伝票の感熱記録面と荷物とが接触し、記録面が荷物で
擦られたり、引っ掻かれたりし、その部分が発色する。
機器可読情報記録部にこの傷が入ると、機器が誤読し、
その後の伝票処理が正しく行われず、例えば、請求先が
間違うなど重大な問題を生ずるおそれがある。
部的に強い圧力がかかるとその部分が発色する。そのた
め、感熱記録紙を利用した配送伝票を配送荷物に貼着
し、配送業務を行うと、荷物の積み下ろしや移動時に配
送伝票の感熱記録面と荷物とが接触し、記録面が荷物で
擦られたり、引っ掻かれたりし、その部分が発色する。
機器可読情報記録部にこの傷が入ると、機器が誤読し、
その後の伝票処理が正しく行われず、例えば、請求先が
間違うなど重大な問題を生ずるおそれがある。
【0008】通常使用されているの感熱記録紙はその表
面に、不慮の圧力により発色や、その他の外部環境によ
る発色や退色を防止するため、PVA等の水溶性高分子
あるいは水溶性高分子とその高分子の耐水化剤による保
護層が設けられている。
面に、不慮の圧力により発色や、その他の外部環境によ
る発色や退色を防止するため、PVA等の水溶性高分子
あるいは水溶性高分子とその高分子の耐水化剤による保
護層が設けられている。
【0009】しかし、このような保護膜がある感熱記録
面を有する感熱記録紙を配送伝票として使用すると、保
護膜表面は捺印性が全くないので、配達終了時に受ける
べき受領印を受けることができない。従って、このよう
な保護層を有する感熱記録紙は配送伝票として使用する
ことはできないとされた。
面を有する感熱記録紙を配送伝票として使用すると、保
護膜表面は捺印性が全くないので、配達終了時に受ける
べき受領印を受けることができない。従って、このよう
な保護層を有する感熱記録紙は配送伝票として使用する
ことはできないとされた。
【0010】この問題を解決する方法として、従来の保
護層を受領印部を除いて塗布することが考えられるが、
製紙メーカーのコーターを用いて、レイアウトが多種あ
る配送伝票の表面に一部を除いて塗工するようなことは
工業的に不可能なことである。又、水溶性塗料を部分的
に塗工したり印刷したりすると、乾燥時に伸縮部が生
じ、全体が皺寄ってしまい、外観が悪くなるだけでな
く、その後のプリンターへの通紙を始めとする機械処理
にかけることが事実上できなくなるという問題が生じ、
これも工業的に実施できる方法ではあり得ない。
護層を受領印部を除いて塗布することが考えられるが、
製紙メーカーのコーターを用いて、レイアウトが多種あ
る配送伝票の表面に一部を除いて塗工するようなことは
工業的に不可能なことである。又、水溶性塗料を部分的
に塗工したり印刷したりすると、乾燥時に伸縮部が生
じ、全体が皺寄ってしまい、外観が悪くなるだけでな
く、その後のプリンターへの通紙を始めとする機械処理
にかけることが事実上できなくなるという問題が生じ、
これも工業的に実施できる方法ではあり得ない。
【0011】そこで、本発明は、機器可読情報記録部を
他の荷物などによる擦り、引っ掻かきから保護し、機器
可読情報を正しく読み取ることができるようにするとと
もに、受領印を受けることができる、配送業務に適し
た、感熱記録層を有する配送伝票を得ることを解決課題
とする。
他の荷物などによる擦り、引っ掻かきから保護し、機器
可読情報を正しく読み取ることができるようにするとと
もに、受領印を受けることができる、配送業務に適し
た、感熱記録層を有する配送伝票を得ることを解決課題
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る感熱記録層
を有する配送伝票は、支持紙上に有する感熱記録層の記
録面に受領印部や機器可読情報記録部も含む所定の配送
情報記録欄を設けた伝票原紙の、前記受領印部を除き且
つ少なくとも機器可読情報記録部を設けてある感熱記録
層の記録面に紫外線硬化型透明樹脂のオーバーコート層
を設けたことを特徴とする。
を有する配送伝票は、支持紙上に有する感熱記録層の記
録面に受領印部や機器可読情報記録部も含む所定の配送
情報記録欄を設けた伝票原紙の、前記受領印部を除き且
つ少なくとも機器可読情報記録部を設けてある感熱記録
層の記録面に紫外線硬化型透明樹脂のオーバーコート層
を設けたことを特徴とする。
【0013】前記紫外線硬化型透明樹脂は、ジアリルフ
タレートプレポリマーとジペンタエリスリトールヘキサ
アクリレートモノマー及びオリゴマーの混合物からなる
ことを特徴とする。
タレートプレポリマーとジペンタエリスリトールヘキサ
アクリレートモノマー及びオリゴマーの混合物からなる
ことを特徴とする。
【0014】また、前記オーバーコート層は、メルカプ
ト置換炭化水素基が結合したシロキサン単位を少なくと
も一個有するポリオルガノシロキサンを含有することを
特徴とする。
ト置換炭化水素基が結合したシロキサン単位を少なくと
も一個有するポリオルガノシロキサンを含有することを
特徴とする。
【0015】かかる構成から、感熱記録層の記録面に設
けた配送情報記録欄に感熱プリンターにより肉視可能な
配送情報と、機器可読配送情報を同時に記録することが
でき、機器可読配送情報は紫外線硬化型透明樹脂による
オーバーコート層の上から記録されるので、機器可読配
送情報を記録した部分はオーバーコート層により保護さ
れることにより加圧、擦れなどによる発色が防止され、
機器による読み取りが正常に行われその後の情報処理が
正しく行われる。
けた配送情報記録欄に感熱プリンターにより肉視可能な
配送情報と、機器可読配送情報を同時に記録することが
でき、機器可読配送情報は紫外線硬化型透明樹脂による
オーバーコート層の上から記録されるので、機器可読配
送情報を記録した部分はオーバーコート層により保護さ
れることにより加圧、擦れなどによる発色が防止され、
機器による読み取りが正常に行われその後の情報処理が
正しく行われる。
【0016】また、感熱記録層の記録面に設けた配送情
報記録欄の受領印部には紫外線硬化型透明樹脂のオーバ
ーコート層が設けられておらず、感熱記録層は捺印性が
あるので、配達終了時に荷受け人から受領印を受けるこ
とができる。
報記録欄の受領印部には紫外線硬化型透明樹脂のオーバ
ーコート層が設けられておらず、感熱記録層は捺印性が
あるので、配達終了時に荷受け人から受領印を受けるこ
とができる。
【0017】
【発明の実施の形態】図1、図2は本発明に係る配送伝
票の実施形態の一例を示すものである。同図において、
1は伝票原紙であり、この伝票原紙1は支持紙2上に感
熱記録層3を有し、感熱記録層3の記録面は配送情報記
録欄4となり、送り状5、受領票6、不在通知票7に区
分けされ、それぞれに所定の記録欄が設けられており、
送り状5、受領票6、不在通知票7はスリット8,9で
切り離し可能に連設された構成となっている。10は受
領票6の記録欄に設けられた受領印部、11は同じく受
領票6の記録欄に設けられたバーコード或いはOCRフ
ォントなどの機械可読式で記録される機器可読情報記録
部である。
票の実施形態の一例を示すものである。同図において、
1は伝票原紙であり、この伝票原紙1は支持紙2上に感
熱記録層3を有し、感熱記録層3の記録面は配送情報記
録欄4となり、送り状5、受領票6、不在通知票7に区
分けされ、それぞれに所定の記録欄が設けられており、
送り状5、受領票6、不在通知票7はスリット8,9で
切り離し可能に連設された構成となっている。10は受
領票6の記録欄に設けられた受領印部、11は同じく受
領票6の記録欄に設けられたバーコード或いはOCRフ
ォントなどの機械可読式で記録される機器可読情報記録
部である。
【0018】12は機器可読情報記録部11が設けてあ
る部分の感熱記録層3の記録面に設けられた紫外線硬化
型透明樹脂のオーバーコート層である。このオーバーコ
ート層12は機器可読情報記録部11が設けられている
部分以外の記録面には設けられていない。
る部分の感熱記録層3の記録面に設けられた紫外線硬化
型透明樹脂のオーバーコート層である。このオーバーコ
ート層12は機器可読情報記録部11が設けられている
部分以外の記録面には設けられていない。
【0019】前記伝票原紙1を構成する支持紙2の裏面
には剥離可能に接着する疑似接着剤層13を介して基紙
14が接着され、この基紙14の裏面には粘着剤15を
介して剥離紙16が粘着されている。
には剥離可能に接着する疑似接着剤層13を介して基紙
14が接着され、この基紙14の裏面には粘着剤15を
介して剥離紙16が粘着されている。
【0020】図3,図4は本発明に係る配送伝票の実施
形態の他例を示すものであり、この配送伝票は、支持紙
2上に感熱記録層3を有してなる伝票原紙17が疑似接
着層19を介して帯状に形成された基紙14に所定の間
隔をあけて連続して接着され、この基紙14の裏面には
粘着剤15を介して剥離紙16が粘着されており、更
に、前記基紙14と剥離紙16には、隣接する伝票原紙
17の間に位置して切断用のミシン目20が設けてあ
る。
形態の他例を示すものであり、この配送伝票は、支持紙
2上に感熱記録層3を有してなる伝票原紙17が疑似接
着層19を介して帯状に形成された基紙14に所定の間
隔をあけて連続して接着され、この基紙14の裏面には
粘着剤15を介して剥離紙16が粘着されており、更
に、前記基紙14と剥離紙16には、隣接する伝票原紙
17の間に位置して切断用のミシン目20が設けてあ
る。
【0021】前記基紙14に接着された伝票原紙17
は、送り状5、受領票6、荷札21としてそれぞれ別個
に構成されており、送り状5、受領票6、荷札21は切
断用のミシン目20から切断されて使用されるようにな
っている。
は、送り状5、受領票6、荷札21としてそれぞれ別個
に構成されており、送り状5、受領票6、荷札21は切
断用のミシン目20から切断されて使用されるようにな
っている。
【0022】前記送り状5、受領票6、荷札21を構成
する伝票原紙17は、感熱記録層3の記録面の配送情報
記録欄4は受領票6としての受領印部10、確認印部2
2、機器可読情報記録部11、後から水性インキで記録
する追加記録部18などを含む所定の記録欄が設けられ
ている。そして、前記配送情報記録欄4を有する感熱記
録層3の記録面には、受領印部10、確認印部22及び
後から水性インキで記録する追加記録部18が設けられ
ている部分以外の記録面に紫外線硬化型透明樹脂のオー
バーコート層12が設けられている。
する伝票原紙17は、感熱記録層3の記録面の配送情報
記録欄4は受領票6としての受領印部10、確認印部2
2、機器可読情報記録部11、後から水性インキで記録
する追加記録部18などを含む所定の記録欄が設けられ
ている。そして、前記配送情報記録欄4を有する感熱記
録層3の記録面には、受領印部10、確認印部22及び
後から水性インキで記録する追加記録部18が設けられ
ている部分以外の記録面に紫外線硬化型透明樹脂のオー
バーコート層12が設けられている。
【0023】前記実施の形態例の伝票原紙1(17)を
構成する支持紙2上に有する感熱記録層3は、通常の感
熱記録紙の記録層の形成と全く同じ方法で、無色あるい
は淡色のロイコ染料とこの染料を熱時発色させる顕色剤
とこれらのバインダーとを混合した水性分散液に、さら
に必要に応じ白色顔料、増感剤、消泡剤などの添加剤を
分散した水性分散液を、コーターにより支持紙2表面に
全面塗布して形成される。
構成する支持紙2上に有する感熱記録層3は、通常の感
熱記録紙の記録層の形成と全く同じ方法で、無色あるい
は淡色のロイコ染料とこの染料を熱時発色させる顕色剤
とこれらのバインダーとを混合した水性分散液に、さら
に必要に応じ白色顔料、増感剤、消泡剤などの添加剤を
分散した水性分散液を、コーターにより支持紙2表面に
全面塗布して形成される。
【0024】また、感熱記録層3の支持紙2は、上質
紙、中質紙、コート紙等の紙や、合成紙、プラスチック
フイルム等配送伝票の目的に合致するものであれば特に
限定しない。
紙、中質紙、コート紙等の紙や、合成紙、プラスチック
フイルム等配送伝票の目的に合致するものであれば特に
限定しない。
【0025】また、前記紫外線硬化型透明樹脂のオーバ
ーコート層12は、伝票原紙1(17)の送り状5や受
領票6のレイアウト、例えば受領票6における荷送り人
欄、荷受け人欄、個数欄、重量欄、荷受け人署名欄、荷
受け人の受領印部10の欄、OCR可読文字や、バーコ
ードなどの機器可読情報記録部11の欄の位置や大きさ
などが決定され、そのレイアウトに従った印刷が支持紙
2上の感熱記録層3に施され、当該受領印部10や機器
可読配送情報記録部11の位置が決定された後でなけれ
ば設けることができない。従って、紫外線硬化型透明樹
脂のオーバーコートは通常の感熱記録紙のように、その
製造工程で設けることは実際上不可能であるので、オー
バーコートは印刷機で行うのが適当である。
ーコート層12は、伝票原紙1(17)の送り状5や受
領票6のレイアウト、例えば受領票6における荷送り人
欄、荷受け人欄、個数欄、重量欄、荷受け人署名欄、荷
受け人の受領印部10の欄、OCR可読文字や、バーコ
ードなどの機器可読情報記録部11の欄の位置や大きさ
などが決定され、そのレイアウトに従った印刷が支持紙
2上の感熱記録層3に施され、当該受領印部10や機器
可読配送情報記録部11の位置が決定された後でなけれ
ば設けることができない。従って、紫外線硬化型透明樹
脂のオーバーコートは通常の感熱記録紙のように、その
製造工程で設けることは実際上不可能であるので、オー
バーコートは印刷機で行うのが適当である。
【0026】オーバーコート層12を形成する紫外線硬
化型透明樹脂としてはUVOPニスといわれるものが適
当である。OPニスは、表面の保護等のために印刷ある
いは塗料の分野で使用され、プレポリマー、モノマー、
オリゴマー、重合開始剤、必要に応じ体質顔料、補助剤
からなるものである。
化型透明樹脂としてはUVOPニスといわれるものが適
当である。OPニスは、表面の保護等のために印刷ある
いは塗料の分野で使用され、プレポリマー、モノマー、
オリゴマー、重合開始剤、必要に応じ体質顔料、補助剤
からなるものである。
【0027】プレポリマーは造膜成分であり、アリキッ
ドアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリオー
ルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリウレ
タンアクリレート、オリゴアクリレート、エポキシアク
リレートなどが挙げられるが、これらのなかではポリエ
ーテルアクリレート、ポリエステルアクリレートが望ま
しく、特にポリエスエテルアクリレートがオフセット印
刷適正、感熱記録層3に対して影響が少ない点で好まし
い。
ドアクリレート、ポリエステルアクリレート、ポリオー
ルアクリレート、ポリエーテルアクリレート、ポリウレ
タンアクリレート、オリゴアクリレート、エポキシアク
リレートなどが挙げられるが、これらのなかではポリエ
ーテルアクリレート、ポリエステルアクリレートが望ま
しく、特にポリエスエテルアクリレートがオフセット印
刷適正、感熱記録層3に対して影響が少ない点で好まし
い。
【0028】モノマーは重合して造膜成分となるととも
に、他の材料を均一化する溶媒としても作用し、2−エ
チルヘキシルアクリレート、フェノキシエチルアクリレ
ート、ビニルピロリドン、2−ヒドロキシエチルアクリ
ロイルホスフェート、ジシクロペンテニルアクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジエチ
レングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ビスフェノー
ルAのエチレンオキサイド付加物のジアクリレート、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレートなどの単官能
あるいは多官能アクリレートであり、これらの中では多
官能のトリメチロールプロパントリメタクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート、ビスフェノール
Aのエチレンオキサイド付加物のジアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレートが好ましい。
に、他の材料を均一化する溶媒としても作用し、2−エ
チルヘキシルアクリレート、フェノキシエチルアクリレ
ート、ビニルピロリドン、2−ヒドロキシエチルアクリ
ロイルホスフェート、ジシクロペンテニルアクリレー
ト、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ジエチ
レングリコールジアクリレート、ネオペンチルグリコー
ルジアクリレート、トリメチロールプロパントリアクリ
レート、トリメチロールプロパントリメタクリレート、
ペンタエリスリトールトリアクリレート、ビスフェノー
ルAのエチレンオキサイド付加物のジアクリレート、ジ
ペンタエリスリトールヘキサアクリレートなどの単官能
あるいは多官能アクリレートであり、これらの中では多
官能のトリメチロールプロパントリメタクリレート、ペ
ンタエリスリトールトリアクリレート、ビスフェノール
Aのエチレンオキサイド付加物のジアクリレート、ジペ
ンタエリスリトールヘキサアクリレートが好ましい。
【0029】特にプレポリマーとしてポリエステルアク
リレート、モノマーとしてジペンタエリスリトールヘキ
サアクリレートとそのオリゴマーを組み合せて使用する
ことにより印刷作業性を改善し、感熱記録層3の記録面
への悪影響を小さくすることができる。
リレート、モノマーとしてジペンタエリスリトールヘキ
サアクリレートとそのオリゴマーを組み合せて使用する
ことにより印刷作業性を改善し、感熱記録層3の記録面
への悪影響を小さくすることができる。
【0030】重合開始剤としては、ベンゾフェノン、ベ
ンゾイル安息香酸、ジエトキシアセトフェノン、ベンジ
ル、クロロチオキサントン、アントラキノン、チオキサ
ントン、ベンゾイン、ベンゾインエチルエーテル、ジメ
トキシフェニルアセトフェノン、ヒドロキシメチルプロ
ピオフェノンなどがある。
ンゾイル安息香酸、ジエトキシアセトフェノン、ベンジ
ル、クロロチオキサントン、アントラキノン、チオキサ
ントン、ベンゾイン、ベンゾインエチルエーテル、ジメ
トキシフェニルアセトフェノン、ヒドロキシメチルプロ
ピオフェノンなどがある。
【0031】重合促進剤としてメチルジエタノールアミ
ン、ジメチルアミノ安息香酸などのアミン系のものとキ
ノン系のものが知られているが、本発明においてはキノ
ン系の促進剤を使用することが好ましい。
ン、ジメチルアミノ安息香酸などのアミン系のものとキ
ノン系のものが知られているが、本発明においてはキノ
ン系の促進剤を使用することが好ましい。
【0032】体質顔料としては、炭酸カルシウム、二酸
化チタン、シリカ、酸化アルミニウム、ベントナイトな
どの白色顔料であり、これらの中では被膜の透明性に優
れる炭酸カルシウムが好ましい。
化チタン、シリカ、酸化アルミニウム、ベントナイトな
どの白色顔料であり、これらの中では被膜の透明性に優
れる炭酸カルシウムが好ましい。
【0033】補助剤としては、熱重合禁止剤、接着付与
剤、可塑剤などが添加されるが、本発明においては、耐
擦過性、発色性、耐熱性を改善するという本発明の目的
から、補助剤として特定のポリオルガノシロキサンを含
有させることが重要である。特定のポリオルガノシロキ
サンは、メルカプト置換炭化水素基が結合したシロキサ
ン単位を少なくとも一個有するポリオルガノシロキサン
であり、特公昭53−20530号公報に記載されてい
るような、メルカプトプロピルメチルジメトキシシラ
ン、メルカプトエチルメチルジメトキシシラン等とヘキ
サメチルジシラキサン、両末端水酸基ジメチルポリシロ
キサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等との反
応生成物として得られるものである。
剤、可塑剤などが添加されるが、本発明においては、耐
擦過性、発色性、耐熱性を改善するという本発明の目的
から、補助剤として特定のポリオルガノシロキサンを含
有させることが重要である。特定のポリオルガノシロキ
サンは、メルカプト置換炭化水素基が結合したシロキサ
ン単位を少なくとも一個有するポリオルガノシロキサン
であり、特公昭53−20530号公報に記載されてい
るような、メルカプトプロピルメチルジメトキシシラ
ン、メルカプトエチルメチルジメトキシシラン等とヘキ
サメチルジシラキサン、両末端水酸基ジメチルポリシロ
キサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン等との反
応生成物として得られるものである。
【0034】本発明におけるこれらの配合割合は概ね以
下の範囲である。 体質顔料 0〜40% プレポリマー 10〜25% モノマー 35〜70% 重合開始剤 1〜 5% 促進剤 1〜 3% 補助剤 1〜10% 上記紫外線硬化型樹脂の組成物は、感熱記録層3の記録
面に、受領印部10、機器可読情報記録部11を含む所
定のレイアウトからなる配送情報記録欄4を印刷して設
けた後、凸版やオフセット印刷方式で前記の所定部にオ
ーバーコート印刷される。オーバーコート部分は受領印
部10を除く感熱記録層3の記録面であり、少なくとも
機器可読情報記録部11はオーバーコートしなければな
らない。オーバーコートの厚みは0.1μm程度で十分
である。厚くなると耐擦過性は改善されるものの、発色
性が不十分になるので、必要最小限の厚みとすることが
望ましい。
下の範囲である。 体質顔料 0〜40% プレポリマー 10〜25% モノマー 35〜70% 重合開始剤 1〜 5% 促進剤 1〜 3% 補助剤 1〜10% 上記紫外線硬化型樹脂の組成物は、感熱記録層3の記録
面に、受領印部10、機器可読情報記録部11を含む所
定のレイアウトからなる配送情報記録欄4を印刷して設
けた後、凸版やオフセット印刷方式で前記の所定部にオ
ーバーコート印刷される。オーバーコート部分は受領印
部10を除く感熱記録層3の記録面であり、少なくとも
機器可読情報記録部11はオーバーコートしなければな
らない。オーバーコートの厚みは0.1μm程度で十分
である。厚くなると耐擦過性は改善されるものの、発色
性が不十分になるので、必要最小限の厚みとすることが
望ましい。
【0035】このようにして構成される配送伝票は、感
熱記録層3の記録面に設けた配送情報記録欄4に感熱プ
リンターにより肉視可能な配送情報と、機器可読配送情
報を同時に記録することができ、機器可読配送情報は紫
外線硬化型透明樹脂によるオーバーコート層12の上か
ら記録されるので、機器可読配送情報を記録した部分は
オーバーコート層12により保護されることにより加
圧、擦れなどによる発色が防止され、機器による読み取
りが正常に行われその後の情報処理が正しく行われる。
熱記録層3の記録面に設けた配送情報記録欄4に感熱プ
リンターにより肉視可能な配送情報と、機器可読配送情
報を同時に記録することができ、機器可読配送情報は紫
外線硬化型透明樹脂によるオーバーコート層12の上か
ら記録されるので、機器可読配送情報を記録した部分は
オーバーコート層12により保護されることにより加
圧、擦れなどによる発色が防止され、機器による読み取
りが正常に行われその後の情報処理が正しく行われる。
【0036】また、感熱記録層3の記録面に設けた配送
情報記録欄4の受領印部10には紫外線硬化型透明樹脂
のオーバーコート層12が設けられておらず、感熱記録
層3は捺印性があるので、配達終了時に荷受け人から受
領印を受けることができる。
情報記録欄4の受領印部10には紫外線硬化型透明樹脂
のオーバーコート層12が設けられておらず、感熱記録
層3は捺印性があるので、配達終了時に荷受け人から受
領印を受けることができる。
【0037】
【実施例】以下に実施例を示す。記載中%は重量%、部
は重量部である。
は重量部である。
【0038】 ◎感熱記録層3を有する支持紙2(以下感熱記録紙という)の製造 A液(顕色剤分散液)調整 4,4’−イソプロピリデンジフェノール 6.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 18.8部 水 11.2部 B液(染料分散液) 3−(N−エチル−N−イソアミルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフル オラン 2.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 5.0部 水 2.6部 C液(増感剤分散液) 4−ビフェニル−p−トリルエーテル 4.0部 10%ポリビニルアルコール水溶液 5.0部 水 3.0部 上記組成物の各液をサンドグラインダーで平均粒径1ミクロンまで磨砕した。 ついで各液の割合で分散液を混合し塗料とした。 A液 36.0部 B液 9.2部 C液 12.0部 水酸化アルミニウムスラリー 16.0部 この塗液を65g/m2 の上質紙からなる支持紙2の片
面に6.0g/m2 コータで塗布乾燥して巻取りを得
た。この巻取りをスーパーカレンダーで平滑度を約60
0秒に仕上げて感熱記録紙とした。
面に6.0g/m2 コータで塗布乾燥して巻取りを得
た。この巻取りをスーパーカレンダーで平滑度を約60
0秒に仕上げて感熱記録紙とした。
【0039】◎伝票原紙1の製造 感熱記録紙の裏面と60g/m2 の基紙との表面に、そ
の間に溶融した熱可塑性樹脂を流しつつ加圧接触し、感
熱記録紙と基紙14とを擬似接着した。更に、基紙14
の裏面に粘着剤15を介して剥離紙16を貼着し、更に
所定の使用する配送伝票の幅にスリットして伝票原紙1
の巻取りを得た。
の間に溶融した熱可塑性樹脂を流しつつ加圧接触し、感
熱記録紙と基紙14とを擬似接着した。更に、基紙14
の裏面に粘着剤15を介して剥離紙16を貼着し、更に
所定の使用する配送伝票の幅にスリットして伝票原紙1
の巻取りを得た。
【0040】上記所定幅の配送伝票原紙1の巻取りを印
刷機にかけ、感熱記録層3の記録面に、受領印部10及
び機器可読情報記録部11を含む送り状5、受領票6、
不在通知7の所定欄を印刷して伝票原紙1を得た。この
伝票原紙1の感熱記録層3の記録面の機器可読文字部と
機器可読情報記録部11のみに以下の処方のオーバーコ
ート組成物を0.12g/m2 オフセット印刷し、印刷
機上に備えた80ワットの高圧水銀灯で紫外線を照射し
て硬化皮膜を得た。
刷機にかけ、感熱記録層3の記録面に、受領印部10及
び機器可読情報記録部11を含む送り状5、受領票6、
不在通知7の所定欄を印刷して伝票原紙1を得た。この
伝票原紙1の感熱記録層3の記録面の機器可読文字部と
機器可読情報記録部11のみに以下の処方のオーバーコ
ート組成物を0.12g/m2 オフセット印刷し、印刷
機上に備えた80ワットの高圧水銀灯で紫外線を照射し
て硬化皮膜を得た。
【0041】[実施例1]以下処方で練肉生成したオー
バーコート組成物を、伝票原紙1の感熱記録層3の記録
面の機器可読文字部と機器可読情報記録部11のみに、
0.12g/m2オフセット印刷し、印刷機上に備えた
80ワットの高圧水銀灯で紫外線を照射して硬化皮膜を
形成し配送伝票を得た。
バーコート組成物を、伝票原紙1の感熱記録層3の記録
面の機器可読文字部と機器可読情報記録部11のみに、
0.12g/m2オフセット印刷し、印刷機上に備えた
80ワットの高圧水銀灯で紫外線を照射して硬化皮膜を
形成し配送伝票を得た。
【0042】オーバーコート組成物は、ジペンタエリス
リトールヘキサアクリレートオリゴマー50部と分子量
約一万のジアリルフタレートプレポリマー17部、光重
合開始剤としてベンゾフェノン5部とジメトキシフェニ
ルアセトフェノン5部、炭酸カルシウム13部の混合組
成物に、擦過性改善剤として3−メルカプトプロピルメ
チルジメトキシシランとジメチルジメトキシシランとの
反応生成物を1部加え分散練肉して生成する。
リトールヘキサアクリレートオリゴマー50部と分子量
約一万のジアリルフタレートプレポリマー17部、光重
合開始剤としてベンゾフェノン5部とジメトキシフェニ
ルアセトフェノン5部、炭酸カルシウム13部の混合組
成物に、擦過性改善剤として3−メルカプトプロピルメ
チルジメトキシシランとジメチルジメトキシシランとの
反応生成物を1部加え分散練肉して生成する。
【0043】[実施例2]実施例1の3−メルカプトプ
ロピルメチルジメトキシシランとジメチルジメトキシシ
ランとの反応生成物1部を、3−メルカプトプロピルメ
チルジメトキシシランとジメチルジメトキシシランとの
反応生成物を3部とした以外は実施例1と同様にして生
成したオーバーコート組成物を用い、硬化皮膜を形成し
配送伝票を得た。
ロピルメチルジメトキシシランとジメチルジメトキシシ
ランとの反応生成物1部を、3−メルカプトプロピルメ
チルジメトキシシランとジメチルジメトキシシランとの
反応生成物を3部とした以外は実施例1と同様にして生
成したオーバーコート組成物を用い、硬化皮膜を形成し
配送伝票を得た。
【0044】[比較例1]実施例1において、擦過性改
善剤を添加しなかったニスを用いたほかは実施例1と同
様にして配送伝票を得た。
善剤を添加しなかったニスを用いたほかは実施例1と同
様にして配送伝票を得た。
【0045】[比較例2]実施例1のオーバーコート用
ニスを、所定欄印刷後の配送伝票原紙の受領印部を含む
全面に塗布したほかは実施例1と同様にして配送伝票を
得た。
ニスを、所定欄印刷後の配送伝票原紙の受領印部を含む
全面に塗布したほかは実施例1と同様にして配送伝票を
得た。
【0046】[比較例3]実施例1のオーバーコート用
ニスの擦過性改善剤をモンタンワックス5部に代えたほ
かは実施例1と同様にして配送伝票を得た。
ニスの擦過性改善剤をモンタンワックス5部に代えたほ
かは実施例1と同様にして配送伝票を得た。
【0047】[比較例4]実施例1のオーバーコート用
ニスの代わりに、10%ポリビニルアルコール60部、
50%水酸化アルミニウム分散液20部、30%ステア
リン酸亜鉛分散液3部、水20部を混合攪拌した水性組
成物を用い、感熱記録層の記録面全面に乾燥重量で3g
/m2 塗布して保護皮膜を形成したほかは実施例1と同
様にして配送伝票を得た。
ニスの代わりに、10%ポリビニルアルコール60部、
50%水酸化アルミニウム分散液20部、30%ステア
リン酸亜鉛分散液3部、水20部を混合攪拌した水性組
成物を用い、感熱記録層の記録面全面に乾燥重量で3g
/m2 塗布して保護皮膜を形成したほかは実施例1と同
様にして配送伝票を得た。
【0048】上記実施例及び比較例の発色性、捺印性、
擦過性について評価した結果を表1に示した。
擦過性について評価した結果を表1に示した。
【0049】発色性は、ワードプロセッサ JW90F
II(商品名 株式会社東芝製)標準のテスト印字を行
い、発色程度を目視観察した。通常処方である比較例4
を標準として、同等であれば○、幾分劣るものを△、明
らかに薄いものを×と評価した。
II(商品名 株式会社東芝製)標準のテスト印字を行
い、発色程度を目視観察した。通常処方である比較例4
を標準として、同等であれば○、幾分劣るものを△、明
らかに薄いものを×と評価した。
【0050】捺印性は、受領印部に印鑑(商品名 ネー
ム9 シャチハタ工業株式会社製)を捺印し、3秒後に
印面を指で擦り、印影の状態を観察した。印影に変化の
ないものを○、少し崩れるが十分判読可能なものを△、
判読が難しいほど崩れるものを×と評価した。
ム9 シャチハタ工業株式会社製)を捺印し、3秒後に
印面を指で擦り、印影の状態を観察した。印影に変化の
ないものを○、少し崩れるが十分判読可能なものを△、
判読が難しいほど崩れるものを×と評価した。
【0051】擦過性は、厚さ4mm、C段両面段ボールの
表面に、実施例及び比較例の配送伝票の剥離紙を剥離し
て配送伝票を貼着し、配送伝票の表面を同じ段ボールの
面と重合して250g/cm2 の圧をかけ5秒間で約15
回程度の速度で擦りあわせ、伝票表面の発色の程度を目
視観察した。事実上段ボールのコルゲート面の跡が見ら
れないものを◎、僅かに見られるが機器による読み取り
に影響のない程度のものを○、機器読みとりに影響する
可能性が高いと思われる程度のものを△、明瞭にコルゲ
ート面の跡が見られ明らかに機器読み取り時に誤読が生
じるものを×と評価した。
表面に、実施例及び比較例の配送伝票の剥離紙を剥離し
て配送伝票を貼着し、配送伝票の表面を同じ段ボールの
面と重合して250g/cm2 の圧をかけ5秒間で約15
回程度の速度で擦りあわせ、伝票表面の発色の程度を目
視観察した。事実上段ボールのコルゲート面の跡が見ら
れないものを◎、僅かに見られるが機器による読み取り
に影響のない程度のものを○、機器読みとりに影響する
可能性が高いと思われる程度のものを△、明瞭にコルゲ
ート面の跡が見られ明らかに機器読み取り時に誤読が生
じるものを×と評価した。
【0052】表1 表1から、本発明の実施例1、2は発色性、捺印性、耐
擦過性とも全く問題がなく、機器可読文字部、および機
器可読情報記録部ともに、OCRあるいはOMRでの読
み取りに支障がないものであった。それに対し、標準で
ある比較例4では全く捺印性がなく、擦過性改善剤を添
加しなかった比較例1では、オーバーコートをしたにも
かかわらず耐擦過性が劣り、従来表面の滑り剤としても
用いられていたワックスを使用した比較例3も本発明で
目的とするような強い擦過に対してはほとんど効果がな
く、さらに、擦過性改善剤を加えて全面印刷した比較例
2は、捺印部の印鑑受理性が全くなく、配送伝票として
は使用できないものであった。
擦過性とも全く問題がなく、機器可読文字部、および機
器可読情報記録部ともに、OCRあるいはOMRでの読
み取りに支障がないものであった。それに対し、標準で
ある比較例4では全く捺印性がなく、擦過性改善剤を添
加しなかった比較例1では、オーバーコートをしたにも
かかわらず耐擦過性が劣り、従来表面の滑り剤としても
用いられていたワックスを使用した比較例3も本発明で
目的とするような強い擦過に対してはほとんど効果がな
く、さらに、擦過性改善剤を加えて全面印刷した比較例
2は、捺印部の印鑑受理性が全くなく、配送伝票として
は使用できないものであった。
【0053】
【発明の効果】本発明の構成を採用することにより、視
認用配送情報記録、機器読み取り用配送情報記録を感熱
記録方式により記録した配送伝票として必須の、発色
性、捺印性、および機器可読情報記録部の記録の可読性
のいずれをも満足する配送伝票を得ることができた。
認用配送情報記録、機器読み取り用配送情報記録を感熱
記録方式により記録した配送伝票として必須の、発色
性、捺印性、および機器可読情報記録部の記録の可読性
のいずれをも満足する配送伝票を得ることができた。
【図1】本発明に係るの配送伝票の実施の携帯の一例を
示す平面図。
示す平面図。
【図2】第1図のA−A断面図。
【図3】本発明に係るの配送伝票の他の実施の携帯の一
例を示す平面図。
例を示す平面図。
【図4】第3図のB−B断面図。
1 伝票原紙 2 支持紙 3 感熱記録層 4 配送情報記録欄 5 送り状 6 受領票 7 不在通知票 8 スリット 9 スリット 10 受領印部 11 機器可読情報記録部 12 オーバーコート層 13 疑似接着剤層 14 基紙 15 粘着剤 16 剥離紙 17 伝票原紙 18 追加記録部 19 疑似接着層 20 ミシン目 21 荷札 22 確認印部
Claims (3)
- 【請求項1】 支持紙上に有する感熱記録層の記録面に
受領印部や機器可読情報記録部を含む所定の配送情報記
録欄を設けた伝票原紙の、前記受領印部を除き且つ少な
くとも機器可読情報記録部を設けてある感熱記録層の記
録面に紫外線硬化型透明樹脂のオーバーコート層を設け
たことを特徴とする感熱記録層を有する配送伝票。 - 【請求項2】 前記紫外線硬化型透明樹脂がジアリルフ
タレートプレポリマーとジペンタエリスリトールヘキサ
アクリレートモノマー及びオリゴマーの混合物からなる
ことを特徴とする請求項1記載の感熱記録層を有する配
送伝票。 - 【請求項3】 前記オーバーコート層がメルカプト置換
炭化水素基が結合したシロキサン単位を少なくとも一個
有するポリオルガノシロキサンを含有することを特徴と
する請求項1又は請求項2記載の感熱記録層を有する配
送伝票。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9236256A JPH1178296A (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 感熱記録層を有する配送伝票 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9236256A JPH1178296A (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 感熱記録層を有する配送伝票 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1178296A true JPH1178296A (ja) | 1999-03-23 |
Family
ID=16998095
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9236256A Pending JPH1178296A (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 感熱記録層を有する配送伝票 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1178296A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7860515B2 (en) | 2002-06-29 | 2010-12-28 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Data transmitting and receiving method between a mobile terminal and an information center in a navigation system |
-
1997
- 1997-09-01 JP JP9236256A patent/JPH1178296A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US7860515B2 (en) | 2002-06-29 | 2010-12-28 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Data transmitting and receiving method between a mobile terminal and an information center in a navigation system |
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