JP5359019B2 - インクジェット用受容層組成物、及びインクジェット用画像記録媒体 - Google Patents
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Description
しかしながら、画像を印画でき、かつ、耐久性が要求される用途であれば、特に限定されるものではない。
そこで、インクリボンを使用せず、インクジェット方式で画像を形成する画像記録媒体もあるが、インクジェット方式による画像では乾燥が遅いため画像形成速度が遅くなったり、また印画が滲んだり、さらに画像形成後の画像は耐擦傷性、耐溶剤性、洗濯堅牢度などの耐久性に劣るという問題点もあった。
従って、インクジェット用画像記録媒体は、インクジェット方式で印画でき、画像を印画する際には画像が滲まず、乾燥が早く、印画された画像は耐擦傷性、耐溶剤性、洗濯堅牢度などの耐久性に優れることが求められ、この要求は主にインクジェット用受容層の組成によるので、これらの性能を有するインクジェット用受容層組成物が求められている。
また、バインダーと凝集剤とを含有し、前記凝集剤として、分子内にカチオン性官能基を有するカチオン性有機オリゴマーまたは分子内にカチオン性官能基を有するカチオン性ポリマーを含有する受容層を有するインクジェット画像記録媒体が知られている(例えば、特許文献2参照。)。しかしながら、耐水性や耐アルコール性などの耐溶剤性などの耐久性は、まだ充分ではないという欠点がある。
請求項2の発明に係わるインクジェット用画像記録媒体は、請求項1に記載のインクジェット用受容層組成物が媒体の少なくとも一方の面に設けられてなることを特徴とするインクジェット用画像記録媒体である。
図1は、本発明のインクジェット用受容層組成物からなるインクジェット用受容層を有するインクジェット用画像記録媒体の断面図である。
図2は、インクジェット方式で画像が形成された本発明のインクジェット用画像記録媒体へ断面図である。
また、好ましくは、上記カチオン性ウレタン系樹脂に対する上記分子内に2個以上のアジリジニル基を有するアジリジン誘導体の配合割合が質量基準で、カチオン性ウレタン系樹脂:分子内に2個以上のアジリジニル基を有するアジリジン誘導体=100:1〜15である。
一般式1におけるR3〜5のうち2個以上が一般式2の構造を有する化合物、即ち、分子内に2個以上のアジリジニル基を有するアジリジル誘導体である。
3個のアジリジニル基を有するアジリジン誘導体が、硬化する反応性の速さ、硬化後に網目状となるので耐久性の高さ点で、特に好ましい。
カチオン性フィックス剤の含有割合が上記範囲未満では定着性が悪く、上記範囲を越えると洗濯中に溶出して堅牢性を低下させる。
マイクロシリカの含有割合が上記範囲未満ではインキ定着性が悪く、上記範囲を越えると透明性が低下し画像が見えにくくなる。
・<プライマ層組成物途工液>
PR−U IJ−AC(CL)(プライマ、大日精化工業社商品名)100部
VM−D硬化剤(大日精化工業商品名) 5部
溶媒(トルエン:メチルエチルケトン=1:1) 150部
該プライマ層面へ、受容層組成物として下記を塗布した。
・<インクジェット用受容層組成物>
第4級アンモニウム塩型ポリカーボネート系ポリウレタン 100部
ダンフィックス505RE(日東紡績社製;ポリカチオン性フィックス剤)10部
マイクロシリカ(平均粒子径0.5μ) 5部
ケミタイトPZ−33(日本触媒社製、アジリジン誘導体) 3部
溶媒(水) 300部
なお、ケミタイトPZ−33は、分子内に3個のアジリジニル基を有するアジリジン誘導体である。
・<インクジェット用受容層組成物>
第4級アンモニウム塩型ポリカーボネート系ポリウレタン 100部
ダンフィックス505RE(日東紡績社製;ポリカチオン性フィックス剤)10部
マイクロシリカ(平均粒子径0.5μ) 5部
ケミタイトPZ−33(日本触媒社製、アジリジン誘導体) 5部
溶媒(水) 300部
・<インクジェット用受容層組成物>
第4級アンモニウム塩型ポリカーボネート系ポリウレタン 100部
ダンフィックス505RE(日東紡績社製;ポリカチオン性フィックス剤)10部
マイクロシリカ(平均粒子径0.5μ) 5部
ケミタイトPZ−33(日本触媒社製、アジリジン誘導体) 10部
溶媒(水) 300部
・<インクジェット用受容層組成物>
第4級アンモニウム塩型ポリカーボネート系ポリウレタン 100部
ダンフィックス505RE(日東紡績社製;ポリカチオン性フィックス剤)10部
マイクロシリカ(平均粒子径0.5μ) 5部
溶媒(水) 300部
・<インクジェット用受容層組成物>
第4級アンモニウム塩型ポリカーボネート系ポリウレタン 100部
ダンフィックス505RE(日東紡績社製;ポリカチオン性フィックス剤)10部
マイクロシリカ(平均粒子径0.5μ) 5部
ケミタイトPZ−33(日本触媒社製、アジリジン誘導体) 20部
溶媒(水) 300部
実施例1〜3及び比較例1〜2のインクジェット用画像記録媒体100へのインクジェット方式での印画はいずれも問題なかった。耐薬品浸漬性の結果を表1に示す。「◎印」は画像103にほとんど変化が認められず、「○印」は著しい変化が認められず実用上支障なく合格とし、「×印」は画像103が歪んだり、欠けたり、喪失したりして、不合格とした。
21:受容層
100:インクジェット用画像記録媒体
101:被転写体
103:画像
Claims (2)
- インクジェット用印刷インクを受容できるインクジェット用受容層組成物であって、溶媒を除く質量基準で、カチオン性ウレタン系樹脂を80%以上の比率で含み、さらにカチオン性フィックス剤、フィラー、及びアジリジン誘導体とを含み、他の主要樹脂組成を含まないものであり、
前記カチオン性ウレタン系樹脂がカチオン性親水基を有するポリカーボネート系又はポリエステル系のポリオールと脂肪族イソシアネートの反応物であり、
前記カチオン性フィックス剤がポリアミン誘導体又は第4級アンモニウム塩であり、
前記フィラーがマイクロシリカであり、
前記アジリジン誘導体が分子内に2個以上のアジリジニル基を有するアジリジン誘導体であり、
前記カチオン性ウレタン系樹脂に対するアジリジン誘導体の配合割合が質量基準で、カチオン性ウレタン系樹脂:アジリジン誘導体=100:1〜15であることを特徴とするインクジェット用受容層組成物。 - 請求項1に記載のインクジェット用受容層組成物が媒体の少なくとも一方の面に設けられてなることを特徴とするインクジェット用画像記録媒体。
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JP2008126640A JP5359019B2 (ja) | 2008-05-14 | 2008-05-14 | インクジェット用受容層組成物、及びインクジェット用画像記録媒体 |
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JP2009274288A JP2009274288A (ja) | 2009-11-26 |
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