JPH117746A - データカートリッジ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 テープの始端や終端を光学的に検出するため
のミラーを内蔵したデータカートリッジにおいて、落下
等の衝撃を受けた際にも、ミラーが位置ずれしないよう
にする。 【解決手段】 カートリッジに切り欠き部４を有する押
さえボス５を設け、ミラー支持枠１の上端部を切り欠き
部４に進入させ、ミラー支持枠１の上端部及び背面部を
押さえて固定する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、コンピュータ用の
データ等の種々のデータを記録する記録テープをカート
リッジに収納して構成されたデータカートリッジに関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、コンピュータ用のデータ等の種々
のデータが記録される記録テープをカートリッジに収納
して構成されたデータカートリッジが提案されている。
このデータカートリッジにおいては、記録テープは、サ
プライリールに巻回されるとともに、このサプライリー
ルとテイクアップリールとの間に掛け亘され、これらリ
ールが回転操作されることにより、サプライリールより
送り出されてテイクアップリールに巻き取られるように
なされている。これらリールは、カートリッジ内に回転
可能に収納されている。

【０００３】このデータカートリッジ内には、記録テー
プの各リールの間を亘る部分の背後に位置して、図７に
示すように、支持枠１０１に支持されたミラー１０２が
配設されている。この支持枠１０１の底面部には、位置
決め用のボス１０３，１０３が突設されている。

【０００４】カートリッジ内においては、支持枠１０１
は、図８に示すように、該カートリッジのベース板部１
０６に設けられた位置決め孔１０７，１０７に位置決め
用のボス１０３，１０３を嵌合させて位置決めされる。
この支持枠１０１は、ミラー１０２をベース板部１０６
に対して４５°の傾斜として支持している。また、カー
トリッジのカバー部１０８には、押さえボス１０５が突
設されている。

【０００５】記録テープ１１１には、始端側及び終端側
の所定の位置に、始端側及び終端側であることを示す被
検出孔１３１が設けられている。ミラー１０２は、図９
に示すように、カートリッジのカバー部１０８の上面部
に設けられた透孔１０９を介して入射された検出用光束
ｒを反射させて、記録テープ１１１に照射する。このと
き、この検出用光束ｒが照射された部分に被検出孔１３
１が位置していれば、この検出用光束ｒは、該被検出孔
１３１を介して、データカートリッジの前方側に出射さ
れる。

【０００６】このようにして被検出孔１３１を介して出
射された検出用光束ｒを光検出器によって検出すること
により、記録テープ１１１が始端側または終端側に位置
していることが検出される。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
なデータカートリッジにおいては、落下等により衝撃が
加わったときには、図１０に示すように、支持枠１０１
がベース板部１０６に対して位置ずれして傾いてしまう
虞れがある。

【０００８】このようにして支持枠１０１が傾くことに
よりミラー１０２が傾いてしまうと、透孔１０９より入
射された検出用光束ｒは、ミラー１０２により反射され
た後、記録テープ１１１の被検出孔１３１に入射しなく
なってしまう。すると、記録テープ１１１の始端や終端
の検出が行えなくなる。記録テープ１１１の始端や終端
の検出が行えないと、この記録テープ１１１に対するデ
ータの記録及び再生が行えなくなってしまう。

【０００９】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、落下等の衝撃が加わった場合に
おいても、記録テープの始端や終端の検出が行えなくな
ることが防止されたデータカートリッジを提供しようと
するものである。

【００１０】

【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係るデータカートリッジにおいては、カー
トリッジに収納された記録テープの外方側に臨まされた
部分の背後に配設され該カートリッジに設けられた検出
用透孔を介して該カートリッジの外方側より入射される
検出用光束を反射して該記録テープに照射するミラー
は、端部側部分をカートリッジに設けられたボス部の切
り欠き部に進入させることにより該端部及び記録テープ
に向かう側の裏面部をボス部により支持されてベース板
部に対して固定された支持枠により支持されている。

【００１１】そのため、このデータカートリッジにおい
ては、衝撃等により、ミラーが位置ずれする虞れがな
い。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。

【００１３】本発明に係るデータカートリッジは、コン
ピュータ用のデータ等の種々のデータが記録される記録
テープをカートリッジに収納して構成されたものであ
る。このデータカートリッジは、図４に示すように、ベ
ース板部６及びこのベース板部６上に取付けられたカバ
ー部８からなるカートリッジを有している。このカート
リッジ内には、図５に示すように、サプライリール１８
及びテイクアップリール１７がそれぞれ回転可能に支持
されて収納されている。すなわち、これらサプライリー
ル１８及びテイクアップリール１７は、図６に示すよう
に、ベース板部６上に突設された一対のリール支軸２
９，２８によりそれぞれ中心部分を支持されている。

【００１４】そして、このデータカートリッジは、サプ
ライリール１８に巻回されるとともに、このサプライリ
ール１８とテイクアップリール１９との間に掛け亘さ
れ、これらリール１８，１９が回転操作されることによ
り、サプライリール１８より送り出されてテイクアップ
リール１９に巻き取られる記録テープ１１を有してい
る。すなわち、この記録テープ１１は、終端がサプライ
リール１８のハブ部に取付けられてこのサプライリール
１８に巻回されるとともに、始端がテイクアップリール
１９のハブ部に取付けられている。

【００１５】また、カートリッジのカバー部８には、記
録テープ１１のサプライリール１８よりテイクアップリ
ール１７に亘る部分を外方側に臨ませる複数の開口部１
０，１３，１５が設けられている。この開口部の一は、
ベース板部６上に突設された支軸１６により回動可能に
支持された蓋部材１４により、開閉可能となされてい
る。この蓋部材１４は、基端側に設けられた支持孔３２
に支軸１６を挿通させることにより、カートリッジに対
して回動可能に支持されている。この蓋部材１４は、捻
りコイルバネ２７により、閉蓋方向に回動付勢されてい
る。

【００１６】これら開口部１０，１３，１５には、この
データカートリッジを用いてデータの記録及び再生を行
う記録再生装置において、記録再生ヘッドや、後述する
駆動ローラ等が進入される。

【００１７】ベース板部６上には、一対の支軸２３，２
５にそれぞれ回転可能に支持された一対のゴムベルトガ
イドローラ２２，２４が設けられている。また、ベース
板部６上には、カバー部８の中央の開口部１３に近接し
て、支軸２６に回転可能に支持されたゴムベルト駆動ロ
ーラ３０が設けられている。これらゴムベルト駆動ロー
ラ３０及びゴムベルトガイドローラ２２，２４には、無
端のゴムベルト２１が巻き掛けられている。このゴムベ
ルト２１は、内周面において、ゴムベルト駆動ローラ３
０及びゴムベルトガイドローラ２２，２４の外周面部に
接触している。そして、このゴムベルト２１は、外周面
において、サプライリール１８に巻回された記録テープ
１１がなす円柱体の外周面部またはサプライリール１８
のハブ部の外周面部、及び、テイクアップリール１７に
巻回された記録テープ１１がなす円柱体の外周面部また
はテイクアップリール１７のハブ部の外周面部に接触し
ている。

【００１８】ゴムベルト駆動ローラ３０には、一端側
に、このゴムベルト駆動ローラ３０よりも拡径された駆
動輪部１２が一体的に取付けられている。この駆動輪部
１２は、開口部１３を介して、カートリッジの外方側に
外周面部の一部を臨ませている。この駆動輪部１２は、
上記記録再生装置において、この記録再生装置が有する
駆動ローラを当接され、この駆動ローラが回転駆動され
ることにより、回転操作される。駆動輪部１２が回転操
作されると、ゴムベルト駆動ローラ３０が回転され、ゴ
ムベルト２１が送り操作される。

【００１９】ゴムベルト２１がゴムベルト駆動ローラ３
０及びゴムベルトガイドローラ２２，２４の外周面部に
沿って送り操作されると、このゴムベルト２１は、サプ
ライリール１８に巻回された記録テープ１１がなす円柱
体またはサプライリール１８のハブ部、及び、テイクア
ップリール１７に巻回された記録テープ１１がなす円柱
体またはテイクアップリール１７のハブ部を回転操作す
る。すなわち、ゴムベルト２１が送り操作されると、記
録テープ１１がサプライリール１８よりテイクアップリ
ール１７に向けて送り操作される。このとき、ゴムベル
ト２１は、テイクアップリール１７側において若干の伸
びを生じ、この伸びを復元させようとする力によって、
送り操作される記録テープ１１に対して所定のテープテ
ンションを生じさせる。

【００２０】そして、ベース板部６上には、図６に示す
ように、記録テープ１１の開口部１０を介して外方側に
臨まされた部分の背後に位置して、ミラー２が配設され
ている。このミラー２は、図１に示すように、支持枠１
に取付けられ、この支持枠１を介して、ベース板部６上
に取付けられている。このミラー２は、ベース板部６の
主面部に対して、４５°の傾斜を有して支持されてい
る。このミラー２は、図２に示すように、カートリッジ
のカバー部８の上面部に設けられた検出用透孔９を介し
てカートリッジの外方側より入射される検出用光束Ｒｉ
を反射し、記録テープ１１に照射する。

【００２１】記録テープ１１には、始端側及び終端側の
所定の位置に、始端側及び終端側であることを示す被検
出孔３１が設けられている。したがって、図４に示すよ
うに、ミラー２が検出用透孔９を介して入射された検出
用光束Ｒｉを反射させて記録テープ１１に照射している
状態において、この検出用光束Ｒｉが照射された部分に
被検出孔３１が位置していれば、この検出用光束Ｒｉ
は、被検出孔３１を介して、検出用光束Ｒｏとしてデー
タカートリッジの前方側に出射される。

【００２２】このようにして被検出孔３１を介して出射
された検出用光束Ｒｏを光検出器によって検出すれば、
記録テープ１１が始端側または終端側に位置しているこ
とが検出される。

【００２３】ところで、支持枠１の底面部には、位置決
め用のボス３，３が突設されている。カートリッジ内に
おいては、支持枠１は、図３に示すように、ベース板部
６に設けられた位置決め孔７，７に位置決め用のボス
３，３を嵌合させて位置決めされる。そして、この支持
枠１は、図３に示すように、カートリッジのカバー部８
の天井部よりベース板部６に向けて突設されたボス部５
によって、図２に示すように、カバー部８に向かう側で
ある上端部をベース板部６側に押さえられることによ
り、ベース板部６に対して固定されている。

【００２４】ボス部５は、ベース板部６に向かう下端側
に、開口部１０に向けた切り欠き部４を有している。そ
して、支持枠１は、上端側部分をボス部５の切り欠き部
４内に進入させることにより、上端部と、開口部１０に
向かう側の裏面部、すなわち、背面部とを、ボス部５に
よって支持されている。

【００２５】このように、このデータカートリッジにお
いては、支持枠１がベース板部６に対して強固に固定さ
れて支持されているため、落下等により衝撃が加わった
ときでも、この支持枠１がベース板部６に対して位置ず
れして傾いてしまう虞れがない。したがって、このデー
タカートリッジにおいては、使用中に支持枠１が傾くこ
とがなく、ミラー２が傾くこともなく、検出用透孔９よ
り入射された検出用光束Ｒｉは、ミラー２により反射さ
れた後、確実に記録テープ１１の被検出孔３１に入射す
る。すなわち、このデータカートリッジにおいては、落
下等による衝撃が加わった後でも、記録テープ１１の始
端や終端の検出が確実に行え、この記録テープ１１に対
するデータの記録及び再生が行えなくなる虞れがない。

【００２６】

【発明の効果】上述のように、本発明に係るデータカー
トリッジにおいては、衝撃等により、ミラーが位置ずれ
する虞れがない。

【００２７】すなわち、本発明は、落下等の衝撃が加わ
った場合においても、記録テープの始端や終端の検出が
行えなくなることが防止されたデータカートリッジを提
供することができるものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るデータカートリッジにおいてミラ
ーを支持する支持枠がカートリッジ内において支持され
ている状態を示す斜視図である。

【図２】上記支持枠がカートリッジ内において支持され
ている状態を示す縦断面図である。

【図３】上記支持枠がカートリッジ内において支持され
ている状態を示す正面図である。

【図４】上記データカートリッジの構成を示す斜視図で
ある。

【図５】上記データカートリッジの内部の構成を示す斜
視図である。

【図６】上記データカートリッジの構成を示す分解斜視
図である。

【図７】従来のデータカートリッジのミラー及び支持枠
の構成を示す斜視図である。

【図８】上記従来のデータカートリッジにおいて支持枠
が支持されている状態を示す正面図である。

【図９】上記従来のデータカートリッジにおいて支持枠
が支持されている状態を示す縦断面図である。

【図１０】上記従来のデータカートリッジにおいて支持
枠が位置ずれした状態を示す縦断面図である。

【符号の説明】

１ 支持枠、２ ミラー、４ 切り欠き部、５ ボス
部、６ ベース板部、８カバー部、９ 検出用透孔、１
０ 開口部、１１ 記録テープ、１８ サプライリー
ル、１７ テイクアップリール、Ｒｉ，Ｒｏ 検出用光
束

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 データが記録される記録テープの終端が
   ハブ部に取付けられこの記録テープが巻回されたサプラ
   イリールと、 上記記録テープの始端がハブ部に取付けられたテイクア
   ップリールと、 ベース板部及びこのベース板部上に取付けられたカバー
   部からなり、上記サプライリール及びテイクアップリー
   ルをそれぞれ回転可能に支持して収納するカートリッジ
   と、 上記カートリッジに設けられ、上記記録テープの上記サ
   プライリールよりテイクアップリールに渡る部分を外方
   側に臨ませる開口部と、 上記記録テープの上記開口部を介して外方側に臨まされ
   た部分の背後に配設され、上記カートリッジに設けられ
   た検出用透孔を介して該カートリッジの外方側より入射
   される検出用光束を反射して該記録テープに照射するミ
   ラーと、 上記ミラーを支持する支持枠と、 上記カートリッジのカバー部に上記支持枠の端部に対向
   して設けられ、上記開口部に向けて切り欠き部を有する
   ボス部とを備え、 上記支持枠は、端部側部分を上記ボス部の切り欠き部に
   進入させることにより、該端部及び上記開口部に向かう
   側の裏面部を該ボス部により支持されて、上記ベース板
   部に対して固定されていることを特徴とするデータカー
   トリッジ。