JPH09139046A - 回転ローラ及び回転ローラを備えたテープカートリッジ - Google Patents

回転ローラ及び回転ローラを備えたテープカートリッジ

Info

Publication number
JPH09139046A
JPH09139046A JP29525595A JP29525595A JPH09139046A JP H09139046 A JPH09139046 A JP H09139046A JP 29525595 A JP29525595 A JP 29525595A JP 29525595 A JP29525595 A JP 29525595A JP H09139046 A JPH09139046 A JP H09139046A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring body
roller
tape
inner ring
belt
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP29525595A
Other languages
English (en)
Inventor
Taizo Fukuda
泰三 福田
Shuichi Kikuchi
修一 菊地
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
Priority to JP29525595A priority Critical patent/JPH09139046A/ja
Publication of JPH09139046A publication Critical patent/JPH09139046A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Rolls And Other Rotary Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 支持ピンと回転するローラの摺動摩擦を減少
させ安定した状態でローラを回転させることを目的とす
る。 【解決手段】 テープカートリッジ1のベルト駆動ロー
ラ20において、ベルト駆動ローラ軸21が貫通される
軸穴25を有する筒状の内輪体22と、この内輪体22
の外周部に連結リブ29を介して一体に形成されるとと
もに、外周面には、エンドレスベルト40が掛け合わさ
れる外輪体35とから構成され、内輪体22は、軸穴2
5が中央部に対して上側開口部23と下側開口部24と
の内径寸法が小とされることによって、これら上側開口
部23と下側開口部24とでベルト駆動ローラ軸21に
軸支される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、支軸に回転自在に
軸装されると共に外周部に駆動ベルトが掛け合われる回
転ローラ及びこの回転ローラを備えたテープカートリッ
ジに関する。
【0002】
【従来の技術】テープカートリッジは、パーソナルコン
ピュータ、オフィスコンピュータ等に接続さる記録及び
/又は再生装置に装填されて用いられる。テープカート
リッジは、コンピュータ本体のメモリー等に蓄積された
データ信号を吸い上げて磁気テープ等のテープ状記録媒
体に記録し、或いはこれら記録媒体に記録されたデータ
信号をコンピュータ本体のメモリー等に供給することに
よってデータのバックアップを行う。そして、テープカ
ートリッジは、記録及び/又は再生装置に装填される
と、記録及び/又は再生装置側のベルト駆動手段により
ベルト駆動ローラに掛け合わされた駆動ベルトが回転駆
動され、この駆動ベルトを介してテープリールが回転駆
動されることによって磁気テープが走行される。
【0003】例えば、磁気テープ107を備える従来の
テープカートリッジ100は、図7に示すように、合成
樹脂材料によって略浅皿状に形成されたカバー101
と、アルミ板等によって形成されたベースプレート10
2とを組み合わせることによってカートリッジ本体10
3を構成する。そして、カートリッジ本体103の前面
側には、記録及び/又は再生装置側の磁気ヘッド104
が進入する記録及び/又は再生開口部105と、記録及
び/又は再生装置側のテープ駆動手段が進入する駆動開
口部106とが設けられている。
【0004】このように構成されるカートリッジ本体1
03には、この内部に磁気テープ107を巻回し、回転
自在に軸装された一対のテープリール110(110
A、110B)と、磁気テープ107をカートリッジ本
体103の前面側に設けられた記録及び/又は再生開口
部105に磁気テープ107を延在させるための一対の
テープガイド115(115A、115B)と、テープ
リール110を回転駆動させるためのエンドレスベルト
119が掛け合わされるコーナローラ130(130
A、130B)と、前方側の略中央にエンドレスベルト
119を駆動させるためのベルト駆動ローラ120とが
備えられている。
【0005】一対のテープリール110は、テープ供給
リール110Aとテープ巻取リール110Bとにより構
成され、ベースプレート102の中央領域の長手方向に
互いに離間して立設された一対のリールピン111(1
11A、111B)に回転自在に軸装されている。そし
て、これらテープリール110には、磁気テープ107
が巻回されている。
【0006】磁気テープ107は、一方のテープ供給リ
ール110Aから繰り出されると共に、一方のテープガ
イド115Aに掛け合わされ、記録及び/又は再生開口
部105に延在される。そして、磁気テープ107は、
この記録及び/又は再生開口部105から他方のテープ
ガイド115Bに掛け合わされテープ巻取リール110
Bに巻回される。したがって、磁気テープ107は、カ
ートリッジ本体103の前面側の記録及び/又は再生開
口部105に延在される。
【0007】また、カートリッジ本体103には、前面
部の略中央に、図8乃至図11に示すように、ベルト駆
動ローラ120がベースプレート102の前面部の略中
央に立設されたベルト駆動ローラ支軸121により回転
自在に支持されている。このベルト駆動ローラ120
は、ベルト駆動ローラ支軸121に軸装される内輪体1
22と、この内輪体122の外周部に連結リブ124を
介して一体に形成される外輪体125と、この外輪体1
25の上部から一体に張り出し形成された駆動フランジ
部126とから構成されている。ベルト駆動ローラ12
0は、ポリアセタール樹脂等の合成樹脂材料によって成
形されている。
【0008】内輪体122は、ベースプレート102に
立設したベルト駆動ローラ支軸121が貫通する軸穴1
23を有する円筒状に形成されている。軸穴123は、
穴寸法がベルト駆動ローラ支軸121の外径寸法よりも
やや大とされている。したがって、ベルト駆動ローラ1
20は、図11に示すように、内輪体122の軸穴12
3にベルト駆動ローラ支軸121が貫通されることによ
ってこのベルト駆動ローラ支軸121に回転自在に軸装
されている。また、この内輪体122には、外周面の中
央領域に、後述する外輪体125を連結するための連結
リブ124が一体に形成されている。
【0009】外輪体125は、内径寸法が内輪体122
の外径寸法より大とする円筒状に形成されている。そし
て、外輪体125は、上述した内輪体122の外周面に
形成された連結リブ124によって一体に形成されてい
る。この外輪体125には、上部に駆動フランジ部12
6が周回りに突出形成されている。この駆動フランジ部
126には、テープカートリッジ100が記録及び/又
は再生装置に装填されると、記録及び/又は再生装置側
のベルト駆動手段である駆動ローラと当接する。駆動ロ
ーラは、駆動フランジ部126を介して回転力をベルト
駆動ローラ120に伝達する。また、この外輪体125
には、外周面の中央領域に外方にやや膨出してエンドレ
スベルト掛合部127が設けられている。そして、この
エンドレスベルト掛合部127には、後述するエンドレ
スベルト119が掛け合わされる。
【0010】また、カートリッジ本体103には、後方
部の両側に、一対のコーナローラ130が配設されてい
る。これらコーナローラ130は、図12乃至図14に
示すように、ベースプレート102の後方部の両側に立
設された一対のコーナ支軸131(131A、131
B)に回転自在に軸装される。このコーナローラ130
は、上述したベルト駆動ローラ120とほぼ同様な構成
で形成されている。
【0011】すなわち、コーナローラ130は、コーナ
支軸131に軸装される内輪体132と、この内輪体1
32と連結リブ133により一体に形成される外輪体1
35とで構成されている。
【0012】内輪体132は、ベースプレート102に
立設されたコーナ支軸131が貫通する軸穴134を有
し、円筒状に形成されている。軸穴134は、穴形寸法
がコーナ支軸131の外径寸法より大とされている。し
たがって、コーナ支軸131は、図14に示すように、
内輪体132の軸穴134にコーナ支軸131が貫通さ
れることによってこのコーナ支軸131に回転自在に軸
装される。また、この内輪体132には、外周面の中央
領域に後述する外輪体135を連結するための連結リブ
133が一体に形成されている。
【0013】外輪体135は、内径寸法が内輪体122
の外形寸法より大とする円筒状に形成されている。そし
て、外輪体135は、上述した内輪体132の外周面に
形成された連結リブ133によって一体に形成されてい
る。また、この外輪体135には、外周面の中央領域
に、やや膨出してエンドレスベルト掛合部136が設け
られている。そして、このエンドレスベルト掛合部13
6には、後述するエンドレスベルト119が掛け合わさ
れる。
【0014】エンドレスベルト119は、カートリッジ
本体103のコーナローラ130のエンドレスベルト掛
合部136に掛け合わされ、一対のテープリール110
の中央空間部を経由して、ベルト駆動ローラ120のエ
ンドレスベルト掛合部127へと掛け合わされる。した
がって、エンドレスベルト119は、テープリール11
0に巻回された磁気テープ107に所定のテンションを
付与するように接触して、カートリッジ本体103の内
部を略凸字状の走行路を以て走行する。
【0015】以上のように構成されたテープカートリッ
ジ100は、記録及び/又は再生装置に装填されると、
記録及び/又は再生装置側のベルト駆動手段がカートリ
ッジ本体103の前面に設けられた駆動開口部106に
進入される。そして、テープカートリッジ100は、記
録及び/又は再生装置に装填されることにより、その駆
動ローラがカートリッジ本体103の駆動開口部106
に進入し、ベルト駆動ローラ120の駆動フランジ部1
26に当接される。ベルト駆動ローラ120は、駆動フ
ランジ部126を介して記録及び/又は再生装置側の駆
動ローラから回転力を受けて回転駆動される。そして、
ベルト駆動ローラ120は、外周面に掛け合わされたエ
ンドレスベルト119を介してテープリール110を回
転駆動する。磁気テープ107は、テープリール110
が回転駆動されることにより走行される。一方、記録及
び/又は再生開口部105には、記録及び/又は再生装
置側の磁気ヘッド104が進入する。そして、テープカ
ートリッジ100は、磁気テープ107に記録されたデ
ータ信号を読み取り、或いは磁気テープ107へデータ
信号の書き込みが行われる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】テープカートリッジ1
00は、記録及び/又は再生装置に装填されると、記録
及び/又は再生装置側の駆動ローラによりベルト駆動ロ
ーラ120が高速で回転駆動される。この際、ベルト駆
動ローラ120は、記録及び/又は再生装置側の駆動ロ
ーラとエンドレスベルト119により押圧された状態に
ある。そして、ベルト駆動ローラ120は、ベルト駆動
ローラ支軸121と内輪体122の軸穴123の内周面
とが軸方向の全域で当接することから、テープカートリ
ッジ100が記録及び/又は再生装置に装填され高速で
回転駆動されると、摺動摩擦が発生する。そのため、ベ
ルト駆動ローラには、大きなトルクロスが発生し、一方
で、記録及び/又は再生装置側のベルト駆動手段である
駆動ローラの駆動トルクが増大する。
【0017】また、内輪体122は、図15に示すよう
に、連結リブ133によって肉厚が均一でないため、成
形金型で成形する際に、軸穴123の内面にうねりや凹
凸ができる。このため、ベルト駆動ローラ120は、テ
ープカートリッジ100が記録及び/又は再生装置側に
装填されて高速で回転駆動される際に、図16に示すよ
うに、傾き勾配が生じ、回転が不安定となる。
【0018】さらに、ベルト駆動ローラ120は、上述
の通り合成樹脂材料により成形されていることから、成
形金型で成形する際に、より寸法精度を高めることが困
難である。
【0019】一方、コーナローラ130は、エンドレス
ベルト119により押圧された状態にある。そのため、
上述したベルト駆動ローラ120と同様に、コーナロー
ラ130は、コーナ支軸131と内輪体132の内周面
の軸方向の全域で当接することから、摺動摩擦により大
きなトルクロスが発生する。
【0020】また、内輪体132は、連結リブ133に
よって肉厚が均一でないため、成形金型で成形する際
に、軸穴134の内面にうねりや凹凸ができる。このた
め、コーナローラ130は、テープカートリッジ100
が記録及び/又は再生装置に装填されて高速で回転駆動
される際に、傾き勾配が生じ、回転が不安定となる。
【0021】さらに、コーナローラ130は、上述の通
り合成樹脂材料により成形されていることから、成形金
型で成形する際に、より寸法精度を高めることは困難で
ある。
【0022】そこで、本発明は、回転時の支軸との摺動
摩擦を減少させ、安定した状態で回転する回転ローラを
提供することを目的に提案されたものである。
【0023】また、本発明は、記録及び/又は再生装置
に装填された際に、テープリールを駆動するエンドレス
ベルトが掛け合わされた第1の回転ローラ及び/又は第
2の回転ローラが安定した状態で回転され、走行するテ
ープ状記録媒体にデータ信号が確実に記録され或いは再
生されることを目的に提案されたものである。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明に係る回転ローラ
は、上述のような課題を解決すべく、軸が貫通される軸
穴を有する筒状の内輪体と、この内輪体の外周部に連結
リブを介して一体に形成されると共に、外周面には、ベ
ルトが掛け合わされる外輪体とから構成され、内輪体
は、軸穴が中央部に対して上側開口部と下側開口部との
内径寸法が小とされることによって、上側開口部と下側
開口部とで支軸に軸支されたことを特徴とする。
【0025】以上のように構成された回転ローラは、内
輪体の上側開口部と下側開口部とで支軸により支持され
ることから、摺動摩擦が小さく、記録及び/又は再生装
置の駆動ローラに摺動摩擦の少ない状態で回転駆動され
る。また、回転ローラは、内輪体の上側開口部と下側開
口部の2点で支持されていることから、中央部に発生す
る成形時のうねりや凹凸に影響されることなく、安定し
た状態で回転駆動される。
【0026】また、本発明に係るテープカートリッジ
は、上述のような課題を解決すべく、カバーとベースプ
レートとが組み合わされて構成され、前面部には記録及
び/又は再生装置側のベルト駆動手段が進入される駆動
開口部が設けられたカートリッジ本体と、テープ状記録
媒体が巻回されると共にカートリッジ本体に収納される
一対のテープリールと、カートリッジ本体に設けた駆動
開口部に外周面の一部が臨まされてカートリッジ本体を
構成するベースプレートに立設された支軸に回転自在に
軸装されると共に、駆動開口部から進入するベルト駆動
手段によって回転駆動される第1の回転ローラと、カー
トリッジ本体の後方部の両側に位置して、ベースプレー
トに立設された支軸に回転自在に軸装される一対の第2
の回転ローラと、第1の回転ローラ及び第2の回転ロー
ラとの間に掛け合わされると共に一対のテープリールに
巻回されたテープ状記録媒体に当接されることによりテ
ープリールを回転駆動してテープ状記録媒体を走行させ
る駆動ベルトとを備え、第1の回転ローラ及び/又は第
2の回転ローラは、支軸が貫通される軸穴を有する筒状
の内輪体と、内輪体の外周部に連結リブを介して一体に
形成されると共に、外周面には、駆動ベルトが掛け合わ
される外輪体とから構成され、内輪体は、軸穴が中央部
に対して上側開口部と下側開口部との内径寸法が小とさ
れることによって、これら上側開口部と下側開口部とで
支軸に軸支されることを特徴とする。
【0027】以上のように構成されたテープカートリッ
ジは、記録及び/又は再生装置に装填されると、テープ
駆動手段がカートリッジ本体の駆動開口部から進入し、
第1の回転ローラの駆動フランジ部に当接される。第1
の回転ローラは、テープ駆動手段によって回転駆動さ
れ、駆動ベルトを走行駆動させる。駆動ベルトは、第1
の回転ローラと第2の回転ローラとの間を無端走行し
て、テープリールを回転駆動させる。第1の回転ローラ
及び/又は第2の回転ローラは、内輪体の上側開口部と
下側開口部の2点で支軸により支持されるていることか
ら、高速で回転された場合でも摺動摩擦が小さく、テー
プ駆動手段によって低トルクで回転駆動される。
【0028】また、テープカートリッジは、第1の回転
ローラ及び/又は第2の回転ローラが内輪体の上側開口
部と下側開口部の2点で支持されていることから、中央
部に発生する成形時のうねりや凹凸に影響されることな
く、安定した状態で回転駆動される。したがって、テー
プカートリッジは、安定した状態でテープ状記録媒体が
走行され、データ信号が確実に記録或いは再生される。
【0029】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る回転ローラ及
び回転ローラを備えたテープカートリッジについて、コ
ンピュータ装置等に接続されて本体側のメモリ装置に蓄
積されたデータ信号を吸い上げ或いはフィードバックす
る記録及び/又は再生装置に装填される図面に示したテ
ープカートリッジ1によって詳細に説明する。
【0030】テープカートリッジ1は、図1に示すよう
に、ポリカーボネート樹脂等の合成樹脂材料によって形
成されるカバー2と、このカバー2の開放された底面部
に組み合わされるアルミ板、アルミ合金等の金属板によ
って成形されるベースプレート3とを一体に組合せ結合
することによって、カートリッジ本体4が構成される。
そして、このカートリッジ本体4を構成するカバー2と
ベースプレート3は、止めねじ5或いはカバー2の内面
に突設された図示しない取付けスッタドによって一体に
組み合わされる。
【0031】カートリッジ本体4は、前面にカバー2及
びベースプレート3の前方縁に切り欠き形成された記録
及び/又は再生開口部6が設けられている。この記録及
び/又は再生開口部6は、テープカートリッジ1が装填
される記録及び/又は再生装置側の磁気ヘッドが進入し
得るに十分な開口寸法を有している。そして、この記録
及び/又は再生開口部6は、通常、カートリッジ本体4
の前面部の一部を構成する蓋体7Aによって閉塞されて
いる。
【0032】この蓋体7Aは、ベースプレート3の一方
の前方コーナ部に立設された蓋体ピン7Bに回転自在に
軸装され、トーションスプリング8によって記録及び/
又は再生開口部6を閉塞する方向に、片持ち状態で付勢
され支持されている。これにより、蓋体7Aは、テープ
カートリッジ1の非使用時に後述する記録及び/又は再
生開口部6に延在する磁気テープ9を汚損、損傷から保
護している。
【0033】ベースプレート3には、中央領域に長手方
向に互いに離間して一対のリールピン11(11A、1
1B)が立設されている。そして、これら一対のリール
ピン11には、それぞれテープ供給リール10Aとテー
プ巻取リール10Bとで構成されるテープリール10
(10A、10B)が回転自在に軸装される。
【0034】これらテープリール10は、磁気テープ9
が巻回される一対のリールハブ12(12A、12B)
と、これらリールハブ12の下側から一体に張り出し形
成された下側フランジ板13(13A、13B)と、リ
ールハブ12の上側に取り付けられる上側フランジ板1
4(14A、14B)とで構成される。
【0035】一対のリールハブ12は、磁気テープ9の
幅寸法とほぼ等しくする高さ寸法を有する円筒状に形成
されている。そして、リールハブ12には、ベースプレ
ート3側のリールピン11が軸装されるリール穴が設け
られている。そして、テープリール10は、リールハブ
12に設けられたリール穴をリールピン11に挿通する
ことにより回転自在に支持される。
【0036】また、リールハブ12の下側から一体に張
り出し形成された下側フランジ板13は、巻回された磁
気テープ9がリールハブ12から下側にズレ落ちるのを
防止している。また、リールハブ12の上側に取り付け
られる上側フランジ板14は、巻回される磁気テープ9
が上側にズレるのを防止している。
【0037】このように構成されるテープリール10
は、記録及び/又は再生装置に装填されると回転駆動さ
れ、巻回された磁気テープ9をテープ供給リール10A
からテープ巻取リール10Bへと送り出す。
【0038】テープリール10に巻回される磁気テープ
9は、1/4インチの幅を有している。この磁気テープ
9の始端及び終端には、図示しないテープ始端検出穴及
びテープ終端検出穴が穿設されている。そして、磁気テ
ープ9は、後述する記録及び/又は再生装置側のテープ
始端及び終端検出機構により、テープ始端検出穴又はテ
ープ終端検出穴が検出されることにより始端又は終端が
検出される。
【0039】ベースプレート3には、前方側の両端部
に、フランジ付きガイドピン15(15A、15B)が
立設されている。これらフランジ付きガイドピン15に
は、テープリール10から繰り出された磁気テープ9が
記録及び/又は再生開口部6を横断するようにして掛け
合わされている。
【0040】また、フランジ付きガイドピン15には、
その上縁部の周回りに、フランジ部16が突設されてい
る。したがって、磁気テープ9は、走行する際に、フラ
ンジ付きガイドピン15のフランジ部16とフランジ付
きガイドピン15の根元部17により規制されて一定の
高さに保たれた状態でカートリッジ本体4の前面部に沿
って走行する。
【0041】カートリッジ本体4には、記録及び/又は
再生開口部6に、テープガイドピン18が立設されてい
る。
【0042】カバー2には、上面部の前面部側に、磁気
テープ9に記録されたデータ信号が誤って消去されるの
を防止する誤記録防止機構65が設けられている。この
誤記録防止機構65は、カバー2の前面部に沿った略矩
形形状の長穴として形成された操作ガイド穴66と、カ
バー2の前面部に略矩形形状の溝として凹設されたスラ
イド溝67と、操作ガイド穴66の内部でスライド溝6
7の近傍位置に略矩形形状の誤記録防止穴68と、これ
らを閉塞する誤記録防止部材69とから構成されてい
る。
【0043】誤記録防止部材69は、合成樹脂材料によ
って形成され、略矩形板状の操作部70と、この操作部
70の一側部側に直交した状態に一体に設けられた閉塞
板71とから構成されている。誤記録防止部材69は、
操作部70が操作ガイド穴66に位置し、閉塞板71が
スライド溝67に位置するようにスライド動作自在に組
み付けられている。操作部70は、誤記録防止穴68を
開放する第1の位置と、誤記録防止穴68を閉塞する第
2の位置にスライド動作する長さ寸法を有している。ま
た、閉塞板71は、操作部70が第2の位置にスライド
動作された際に、誤記録防止穴68を閉塞するにたる外
径寸法を有している。
【0044】ベースプレート3には、前方側で一方のフ
ランジ付きガイドピン15に近接した位置に、反射部材
取付け穴75が穿設されている。この反射部材取付け穴
75には、略直角三角形状のブロック体として形成され
ている反射部材76が取り付けられる。そして、この反
射部材76には、磁気テープ9の走行路と対向する斜面
部に、反射板77が接合されている。したがって、テー
プカートリッジ1は、記録及び/又は再生装置に装填さ
れると、記録及び/又は再生装置側の発光部から出射さ
れた検出光が反射板77に反射されて、他方の受光部に
より受光される。これにより、テープカートリッジ1
は、磁気テープ9の始端部と終端部に穿設された始端検
出穴又は終端検出穴が検出される。
【0045】また、カートリッジ本体4には、第1の回
転ローラであるベルト駆動ローラ20がベースプレート
3の前面部の略中央に、立設されたベルト駆動ローラ支
軸21に回転自在に軸装されている。このベルト駆動ロ
ーラ20は、図3に示すように、支軸であるベルト駆動
ローラ支軸21が挿入される軸穴25を有する筒状の内
輪体22と、この内輪体22の外周部に連結リブにより
一体に形成される筒状の外輪体35と、この外輪体35
の上部から一体に張り出し形成された駆動フランジ部3
6とから構成されている。そして、このベルト駆動ロー
ラ20は、耐摩耗性に優れるポリアセタール樹脂等の合
成樹脂材料によって形成されている。
【0046】ベルト駆動ローラ20は、図2に示す成形
金型27を用いて成形される。成形金型27は、接離動
作される上型28Aと下型28Bとから構成され、互い
に型締めされた状態でベルト駆動ローラ20が成形され
るキャビティを構成する。上型28Aは、ベルト駆動ロ
ーラ20の駆動フランジ部36の上面部分と、内輪体2
2の上側外周部分と、外輪体35の上側内周部分と、内
輪体22の軸穴部分とのキャビティを構成する。また、
下型28Bは、ベルト駆動ローラ20の外輪体35及び
駆動フランジ部36の外周部分と、内輪体22の下側外
周部分と、外輪体35の下側内周部分と、内輪体22の
底面部分とのキャビティを構成する。
【0047】上型28Aは、内輪体22を成形するキャ
ビティの内輪体22の上側開口部23及び下側開口部2
4の近傍に対応する部位の幅寸法A’に対して中央領域
の幅寸法B’が厚くなるように形成されている。また、
上型28Aは、ベルト駆動ローラ20の成形金型27に
よる成型時の寸法精度の維持を図るため、内輪体22の
軸穴25を成形する軸穴成形部29Cが外周部が直線の
軸状を呈して形成されている。
【0048】すなわち、内輪体22を成形するキャビテ
ィは、内輪体22の上側開口部23又は下側開口部24
の対応する部位から中央領域にかけて厚さ寸法が大とな
るように形成されている。このような成形金型27によ
り成形されるベルト駆動ローラ20は、成形金型27の
上型28Aの内輪体22を成形するキャビティの幅寸法
A’が中央領域の幅寸法B’に向かうにつれて大とされ
るため、キャビティ内に注入された合成樹脂材料が凝固
する時間が上側開口部23及び下側開口部24に対応す
る部位より中央領域の方がかかるためにベルト駆動ロー
ラ20の成型時にヒケが生じる。したがって、ベルト駆
動ローラ20は、後述するように、内輪体22の上側開
口部23及び下側開口部24の近傍の肉厚寸法Aに対し
て中央領域の肉厚寸法Bが大となるように成形され、ま
た、上側開口部23及び下側開口部24から中央領域部
に向かってその内径寸法が次第に大とされた、全体とし
て略々鼓状を呈して形成される。
【0049】成形金型27は、上型28Aと下型28B
とが型締めされた状態で、キャビティ内に溶融された材
料樹脂が射出充填されて、この材料樹脂が固化すること
によってベルト駆動ローラ20が成形された後に上型2
8Aと下型28Bとが型開きされる。成形されたベルト
駆動ローラ20は、図示しない突出し機構によって成形
金型27から突き出されて取り出される。
【0050】以上のように成形金型27によって成形さ
れたベルト駆動ローラ20は、図3に示すように、内部
を貫通する高さ方向の軸穴25を有する筒状の内輪体2
2と、この内輪体22と同心の外輪体35とが、高さ方
向の略中央領域で連結リブ29を介して一体化されて構
成されている。
【0051】内輪体22は、上述したように、上側開口
部23と下側開口部24の内径寸法が、ベルト駆動ロー
ラ軸21の外径寸法より僅かに大とされている。また、
この軸穴25は、上側開口部23及び下側開口部24か
ら中央領域に向かってその内径寸法が次第に大とされ
た、全体として略々鼓状を呈して形成されている。さら
には、内輪体22は、上側開口部23及び下側開口部2
4の近傍の肉厚寸法Aに対して、軸穴25の内径寸法が
最大となる中央領域の肉厚寸法Bがやや大とされてい
る。したがって、内輪体22は、全体形状も略々鼓状を
呈して形成されている。この内輪体22には、軸穴25
の内径寸法が最大となる中央領域に対応する外周部に環
状の連結リブ29が周回りに一体に突設され、さらにこ
の連結リブ29を介して外輪体35が連接される。
【0052】内輪体22は、上述したように、中央領域
の肉厚寸法Bが上側開口部23及び下側開口部24の近
傍の肉厚寸法Aに対して、やや大とされると共に連結リ
ブ29が突設されることにより、全体の肉厚寸法が一定
とされない構造とされている。したがって、内輪体22
は、成形金型27によって成形されるに際して、軸穴2
5の肉厚部分となる中央領域に成形歪みによるうねりや
凹凸が生じ易い。しかしながら、これらうねりや凹凸
は、上側開口部23及び下側開口部24の内径寸法に対
して中央領域の内径寸法がやや大とされた軸穴25の構
成により、後述するようにこの軸穴25に挿通されるベ
ルト駆動ローラ軸21の外周部に当接することは無い。
【0053】また、連結リブ29は、中央部分31の厚
み寸法が内輪体22と外輪体35とに連接される両端部
分30(30A、30B)の厚み寸法よりやや小とされ
て成形されている。そして、連結リブ29は、この両端
部30で内輪体22及び外輪体35を一体に連接してい
る。すなわち、連結リブ29は、円弧上に形成される。
これにより、外輪体35の連結リブ29は、ベルト駆動
ローラ20の側面部からの力に対して耐久性が高まり、
連結リブ29が変形することを防止し、安定した状態で
ベルト駆動ローラ20を回転させる。
【0054】外輪体35は、内径寸法が内輪体22の外
径寸法より大とする内径寸法を有する円筒状に形成され
ている。そして、外輪体35は、上述した内輪体22の
外周面に形成された連結リブ29によって一体に連結さ
れている。この外輪体35の上部には、駆動フランジ部
36が周回りに一体に突出形成されている。この駆動フ
ランジ部36は、テープカートリッジ1が記録及び/又
は再生装置に装填されると、記録及び/又は再生装置側
のベルト駆動手段である駆動ローラと当接する。駆動ロ
ーラは、駆動フランジ部36を介して回転力をベルト駆
動ローラ20に伝達する。また、この外輪体35の外周
面の中央領域には、外方へやや膨出したエンドレスベル
ト掛合部37が設けられている。そして、このエンドレ
スベルト掛合部37には、後述する駆動ベルトであるエ
ンドレスベルト40が掛け合わされる。これにより、エ
ンドレスベルト40は、エンドレスベルト掛合部37に
掛け合わされることにより、上方向や下方向にズレ落ち
ることを防止される。
【0055】なお、上記第1の回転ローラであるベルト
駆動ローラ20については、ベルト駆動ローラ支軸21
に回転自在に軸装される筒状の内輪体26と、内輪体2
6と連結リブ29により中央領域で一体に連結され、エ
ンドレスベルト40が掛け合わされる内輪体20の外径
寸法より大とされる筒状の外輪体35とを備えてなる回
転ローラについて説明したが、このような構成に限定さ
れるものではなく、連結リブ29は、内輪体26の上方
向或いは下方向に設けても良い。
【0056】また、連結リブは、内輪体26のと外輪体
35の軸方向に亘って設け、一体に連結しても良い。さ
らには、上述した連結リブの他に第2の連結リブを設け
ても良いのは勿論である。
【0057】また、カートリッジ本体4には、図5に示
すように、後方部の両端部に、第2の回転ローラである
一対のコーナローラ42(42A、42B)が回転自在
に配設されている。このコーナローラ42は、上述した
ベルト駆動ローラ20とほぼ同様な構成で形成されてい
る。そして、コーナローラ42は、ベルト駆動ローラ2
0と同様に耐磨耗性に優れるポリアセタール樹脂等の合
成樹脂材料によって成形されている。
【0058】すなわち、コーナローラ42は、支軸であ
るコーナ支軸43に軸装される内輪体44と、この内輪
体44の外周部に連結リブを介して形成される外輪体5
7とで構成されている。
【0059】このコーナローラ42は、図4に示す成形
金型50を用いて成形される。成形金型50は、接離動
作される上型51Aと下型51Bとからなり、互いに型
締めされた状態でコーナローラ42が成形されるキャビ
ティを構成する。上型51Aは、内輪体44の上側外周
部分と、外輪体57の上側内周部分と、内輪体44の軸
穴部分とのキャビティを構成する。また、下型51B
は、コーナローラ42の外輪体57の外周部分と、内輪
体44の下側外周部分と、外輪体57の下側内周部分
と、内輪体44の底面部部とのキャビティを構成する。
【0060】上型51Aは、内輪体44を成形するキャ
ビティの内輪体44の上側開口部45及び下側開口部4
6の近傍に対応する部位の幅寸法C’に対して中央領域
の幅寸法D’が厚くなるように形成されている。また、
上型51Aは、コーナローラ42の成形金型50による
成型時の寸法精度の維持を図るため、内輪体44の軸穴
47を成形する軸穴成形部51Cが外周部が直線の軸状
に形成されている。
【0061】すなわち、内輪体44を成形するキャビテ
ィは、内輪体44の上側開口部45又は下側開口部46
の対応する部位C’から中央領域D’にかけて厚さ寸法
が大となるように形成されている。このような成形金型
50により成形されるコーナローラ42は、成形金型5
0の上型51Aの内輪体44を成形するキャビティの幅
寸法C’が中央領域の幅寸法D’に向かうにつれて大と
されるため、キャビティ内に注入された合成樹脂材料が
凝固する時間が上側開口部45及び下側開口部46に対
応する部位より中央領域の方がかかるためコーナローラ
42の成型時のヒケが生じる。したがって、コーナロー
ラ42は、後述するように、内輪体44の上側開口部4
5及び下側開口部46の近傍の肉厚寸法Cに対して中央
領域の肉厚寸法Dが大となるように成形され、また、上
側開口部45及び下側開口部46から中央領域に向かっ
てその内径寸法が次第に大とされた、全体として略々鼓
状を呈して形成される。
【0062】成形金型50は、上型51Aと下型51B
とが型締めされた状態で、キャビティ内に溶融された材
料樹脂が射出充填されて、この材料樹脂が固化すること
によってコーナローラ42が成形された後に上型51A
と下型51Bとが型開きされる。成形されたコーナロー
ラ42は、図示しない突出し機構によって成形金型50
から突き出されて取り出される。
【0063】以上のように成形金型50によって成形さ
れたコーナローラ42は、図5に示すように、内部を貫
通する高さ方向の軸穴47を有する筒状の内輪体44
と、この内輪体44と同心の外輪体57とが、高さ方向
の略中央領域で連結リブ52を介して一体化されて構成
されている。
【0064】内輪体44は、上述したように、上側開口
部45と下側開口部46の内径寸法が、コーナ支軸43
の外径寸法より僅かに大とされている。また、この軸穴
47は、上側開口部45及び下側開口部46から中央領
域に向かってその内径寸法が次第に大とされた、全体と
して略々鼓状を呈して形成されている。さらには、上側
開口部45及び下側開口部46の近傍の肉厚寸法Cに対
して、軸穴47の内径寸法が最大となる中央領域の肉厚
寸法Dがやや大とされている。したがって、内輪体44
は、全体形状も略々鼓状を呈して形成されている。この
内輪体44には、軸穴47の内径寸法が最大となる中央
領域に対応する外周部に環状の連結リブ52が周回りに
一体に突設され、さらに、この連結リブ52を介して外
輪体57が連接される。
【0065】内輪体44は、上述したように、中央領域
の肉厚寸法がやや大とされるとともに連結リブ52が突
設されることにより、全体の肉厚寸法が一定とされない
構造とされている。したがって、内輪体44は、成形金
型50によって成形されるに際して、軸穴47の肉厚部
分となる中央領域に成形歪みによるうねりや凹凸が生じ
易い。しかしながら、これらうねりや凹凸は、上側開口
部45及び下側開口部46の内径寸法に対して中央領域
の内径寸法がやや大とされた軸穴47の構成により、後
述するようにこの軸穴47に挿通されるコーナ支軸43
の外周部に当接することは無い。
【0066】また、連結リブ52は、中央部の厚み寸法
が内輪体44と外輪体57とに連接される両端部分53
(53A、53B)の厚み寸法よりやや小とされて成形
されている。そして、連結リブ52は、この両端部分5
3で内輪体44と外輪体57を一体に連接している。す
なわち、連結リブ52は、円弧状に形成される。これに
より、連結リブ52は、コーナローラ42の側面部から
の力に対して耐久性が高まり、連結リブ52が変形する
ことを防止し、安定した状態でコーナローラ42を回転
させる。
【0067】外輪体57は、内径寸法が内輪体44の外
径寸法より大とする内径寸法を有する円筒状に形成され
ている。そして、外輪体57は、上述した内輪体44の
外周面に形成された連結リブ52によって一体に連接さ
れている。また、この外輪体57の外周面の中央領域に
は、外方にやや膨出したエンドレスベルト掛合部58が
設けられている。そして、このエンドレスベルト掛合部
58には、エンドレスベルト40が掛け合わされる。こ
れにより、エンドレスベルト40は、エンドレスベルト
掛合部58に掛け合わされることにより、上方向や下方
向にズレ落ちることを防止できる。
【0068】なお、上記第2の回転ローラであるコーナ
ローラ42については、コーナ支軸43に回転自在に軸
装される筒状の内輪体44と、内輪体44と連結リブ5
2により中央領域で一体に連結され、エンドレスベルト
40が掛け合わされる内輪体44の外径寸法より大とさ
れる筒状の外輪体57とを備えてなる回転ローラについ
て説明したが、この連結リブ52は、内輪体44の上方
向或いは下方向に設けても良い。
【0069】また、連結リブ52は、内輪体44のと外
輪体57の軸方向の全域に亘って、一体に連結しても良
い。さらには、上述した連結リブの他に第2の連結リブ
を設けても良いのは勿論である。
【0070】エンドレスベルト40は、カートリッジ本
体4内に一対のコーナローラ42のエンドレスベルト掛
合部58に掛け渡され、テープ供給リール10Aとテー
プ巻取リール10Bの中央空間部を経由してベルト駆動
ローラ20のエンドレスベルト掛合部37へと掛け合わ
されている。したがって、エンドレスベルト40は、テ
ープ供給リール10Aとテープ巻取リール10Bに所定
のテンションを付与するように接触して、カートリッジ
本体4の内部を略凸字状の走行路を以て走行する。
【0071】また、カバー2の前面部には、ベルト駆動
ローラ20の駆動フランジ部36の周面を一部外方へと
臨ませる矩形の駆動開口部60が開設されている。テー
プカートリッジ1は、記録及び/又は再生装置に装填さ
れると、図6に示すように、この駆動開口部60から記
録及び/又は再生装置の駆動ローラが進入して、この駆
動ローラがベルト駆動ローラ20の周面に突設された駆
動フランジ部36に接触することによって、ベルト駆動
ローラ20が回転し駆動される。
【0072】以上のように構成されたテープカートリッ
ジ1は、誤記録防止部材69が第1の位置から操作ガイ
ド穴66に沿って第2の位置に移動動作されることによ
って、誤記録防止穴68が閉塞される。テープカートリ
ッジ1は、誤記録防止部材69が誤記録防止穴68が閉
塞した状態で記録及び/又は再生装置に装填されると、
記録及び/又は再生装置側の誤記録検出部材による誤記
録防止穴68内への進入が阻止されることによって、記
録及び/又は再生装置側の磁気ヘッドへのデータ信号の
記録が許可される。
【0073】テープカートリッジ1は、記録及び/又は
再生装置側の図示しない蓋体開放手段によって蓋体7A
が蓋体ピン7Bを支点としてトーションスプリング8の
弾性力に抗じて回動動作され、記録及び/又は再生開口
部6が開放される。テープカートリッジ1は、開放され
た記録及び/又は再生開口部6から記録及び/又は再生
装置側の磁気ヘッドが進入して、磁気テープ9に接触さ
れる。一方、テープカートリッジ1は、図6に示すよう
に、駆動開口部60から記録及び/又は再生装置側の駆
動ローラが進入して、磁気テープ9及びエンドレスベル
ト40を介在させるようにしてベルト駆動ローラ20の
駆動フランジ部36と接触する。
【0074】テープカートリッジ1は、記録及び/又は
再生装置側の駆動ローラが反時計方向へと回転動作され
ることによって、ベルト駆動ローラ20が時計方向へと
回転動作され、このベルト駆動ローラ20の回転動作に
よってエンドレスベルト40も全体として時計方向へと
回転動作する。
【0075】この際、ベルト駆動ローラ20の内輪体2
2は、軸穴25の上側開口部23と下側開口部24の2
点で支持されていることから、ベルト駆動ローラ支軸2
1と内輪体22の内周面との間で生じる摺動摩擦により
トルクロスの発生を防止できる。また、ベルト駆動ロー
ラ20は、中央領域でベルト駆動ローラ支軸21で支持
されることが無いことから、成形金型27による成形時
に生じるうねりや凹凸に影響されること無く、安定した
状態で回転駆動する。さらには、内輪体22の内周面2
6は、外側に弓状に形成されていることから、中央領域
でベルト駆動ローラ支軸21と接触することはなく、成
形金型の寸法精度を要求されることもない。
【0076】また、ベルト駆動ローラ20の回転に伴い
エンドレスベルト40が掛け合わされるコーナローラ4
2についても、ベルト駆動ローラ20と同様に、摺動摩
擦にりトルクロスの発生を防止できる。また、コーナロ
ーラ42は、中央領域でコーナ支軸43で支持されるこ
とが無いことから、成形金型50による成形時に生じる
うねりや凹凸に影響されること無く、安定した状態で回
転駆動する。さらには、内輪体44の内周面は、外側に
弓状に形成されていることから、中央領域でコーナ支軸
43と接触することはなく、成形金型50の寸法精度を
要求されることもない。
【0077】以上、本発明に係る回転ローラ及びテープ
カートリッジについて、テープカートリッジ1のベルト
駆動ローラ20及びコーナローラ42を用いて詳細に説
明したが、記録及び/又は再生装置が掛け合わされるフ
ランジ付きガイドピン15等に本発明に係る回転ローラ
を用いても良い。
【0078】また、回転ローラは、テープカートリッジ
1を用いて説明したが、ビデオテープレコーダ用のテー
プカセット或いは8ミリのテープ幅を有するテープカセ
ット等のテープ状記録媒体が掛け合わされる回転ローラ
に用いても良いのは勿論である。
【0079】
【発明の効果】本発明に係る回転ローラによれば、回転
ローラは、内輪体の上側開口部と下側開口部とで支軸に
より支持されることから、摺動摩擦が少なくトルクロス
の少ない状態で回転駆動する。また、回転ローラは、内
輪体の上側開口部と下側開口部の2点で支持されている
ことから、中央部の成形金型による成形時のうねりや凹
凸に影響されることなく安定した状態で回転駆動する。
したがって、回転ローラは、円滑にベルトを繰り出すこ
とができる。
【0080】また、本発明に係るテープカートリッジに
よれば、テープカートリッジは、第1の回転ローラ及び
第2の回転ローラは、内輪体の上側開口部と下側開口部
の2点で支軸により支持されることから、摺動摩擦に伴
うロストルクの発生を防止できる。また、テープカート
リッジは、第1の回転ローラと第2の回転ローラが内輪
体の上側開口部と下側開口部の2点で支持されているこ
とから、中央部の成形金型による成形時のうねりや凹凸
に影響されることなく安定した状態で回転駆動される。
したがって、テープカートリッジは、安定した状態でテ
ープ状記録媒体が走行され、着実に記録及び/又は再生
が行われる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る回転ローラを使用したテープカー
トリッジの分解斜視図である。
【図2】同テープカートリッジのベルト駆動ローラの成
形金型の縦断面図である。
【図3】同テープカートリッジのベルト駆動ローラの縦
断面図である。
【図4】同テープカートリッジのコーナローラの成形金
型の縦断面図である。
【図5】同テープカートリッジのコーナローラの縦断面
図である。
【図6】同テープカートリッジのに記録及び/又は再生
装置側の駆動手段が進入した状態を示す縦断面図であ
る。
【図7】従来の回転ローラが使用されるテープカートリ
ッジの分解斜視図である。
【図8】同テープカートリッジのベルト駆動ローラの上
面図である。
【図9】同テープカートリッジのベルト駆動ローラの縦
断面図である。
【図10】同テープカートリッジのベルト駆動ローラの
底面図である。
【図11】同テープカートリッジのベルト駆動ローラを
ベルト駆動ローラ支軸に軸装した状態を示す縦断面図で
ある。
【図12】同テープカートリッジのコーナローラの縦断
面図である。
【図13】同テープカートリッジのコーナローラの底面
図である。
【図14】同テープカートリッジのコーナローラをコー
ナ支軸に軸装した状態を示す縦断面図である。
【図15】同テープカートリッジのベルト駆動ローラの
内輪体の内側にうねりが生じた状態を示す縦断面図であ
る。
【図16】同テープカートリッジのベルト駆動ローラが
傾いた状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 テープカートリッジ 2 カバー 3 ベースプレート 4 カートリッジ本体 20 ベルト駆動ローラ 21 ベルト駆動ローラ支軸 22 内輪体 23 上側開口部 24 下側開口部 26 内周面 29 連結リブ 35 外輪体 40 エンドレスベルト 42 コーナローラ 43 コーナ支軸 48 内周面

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支軸が貫通される軸穴を有する筒状の内
    輪体と、 この内輪体の外周部に連結リブを介して一体に形成され
    ると共に、外周面には、ベルトが掛け合わされる外輪体
    とから構成され、 内輪体は、軸穴が中央部に対して上側開口部と下側開口
    部との内径寸法が小とされることによって、上側開口部
    と下側開口部とで支軸に軸支されたことを特徴とする回
    転ローラ。
  2. 【請求項2】 内輪体は、中央部の肉厚が外側に向かっ
    て次第に肉薄とされたことを特徴とする請求項1に記載
    の回転ローラ。
  3. 【請求項3】 カバーとベースプレートとが組み合わさ
    れて構成され、前面部には記録及び/又は再生装置側の
    ベルト駆動手段が進入される駆動開口部が設けられたカ
    ートリッジ本体と、 テープ状記録媒体が巻回されると共にカートリッジ本体
    に収納される一対のテープリールと、 カートリッジ本体に設けた駆動開口部に外周面の一部が
    臨まされてカートリッジ本体を構成するベースプレート
    に立設された支軸に回転自在に軸装されると共に、駆動
    開口部から進入するベルト駆動手段によって回転駆動さ
    れる第1の回転ローラと、 カートリッジ本体の後方部の両側に位置して、ベースプ
    レートに立設された支軸に回転自在に軸装される一対の
    第2の回転ローラと、 第1の回転ローラ及び第2の回転ローラとの間に掛け合
    わされると共に一対のテープリールに巻回されたテープ
    状記録媒体に当接されることによりテープリールを回転
    駆動してテープ状記録媒体を走行させる駆動ベルトとを
    備え、 第1の回転ローラ及び/又は第2の回転ローラは、支軸
    が貫通される軸穴を有する筒状の内輪体と、内輪体の外
    周部に連結リブを介して一体に形成されると共に、外周
    面には、駆動ベルトが掛け合わされる外輪体とから構成
    され、内輪体は、軸穴が中央部に対して上側開口部と下
    側開口部との内径寸法が小とされることによって、これ
    ら上側開口部と下側開口部とで支軸に軸支されることを
    特徴とするテープカートリッジ。
  4. 【請求項4】 第1の回転ローラ及び/又は第2の回転
    ローラは、内輪体の中央部の肉厚が外側に向かって次第
    に肉薄とされたことを特徴とする請求項3に記載のテー
    プカートリッジ。
JP29525595A 1995-09-11 1995-11-14 回転ローラ及び回転ローラを備えたテープカートリッジ Withdrawn JPH09139046A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29525595A JPH09139046A (ja) 1995-09-11 1995-11-14 回転ローラ及び回転ローラを備えたテープカートリッジ

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7-233025 1995-09-11
JP23302595 1995-09-11
JP29525595A JPH09139046A (ja) 1995-09-11 1995-11-14 回転ローラ及び回転ローラを備えたテープカートリッジ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09139046A true JPH09139046A (ja) 1997-05-27

Family

ID=26530804

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29525595A Withdrawn JPH09139046A (ja) 1995-09-11 1995-11-14 回転ローラ及び回転ローラを備えたテープカートリッジ

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09139046A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6433953B1 (en) Recording/reproducing apparatus
JPH09139046A (ja) 回転ローラ及び回転ローラを備えたテープカートリッジ
US4462553A (en) Endless cassette tape for video tape recorder
JP3487013B2 (ja) テープカートリッジ
JPH0845235A (ja) データカートリッジ
JPH09106651A (ja) テープカートリッジ
JP3181576B2 (ja) 移動レバー装置
JP3239394B2 (ja) テープカセット
JPH09180396A (ja) テープカートリッジ
JP2517801Y2 (ja) テープレコーダの自動停止装置
JPS6250Y2 (ja)
JP3444039B2 (ja) スプリング検出装置
JPH0955059A (ja) テープカートリッジ
JP3153916B2 (ja) テーププレーヤ
JPS6323781Y2 (ja)
JP3097236B2 (ja) テープカセット
JPH0627009Y2 (ja) 磁気記録/再生装置
EP1008988A2 (en) Recording/reproducing apparatus
JPS62184653A (ja) テ−プレコ−ダ−
JPH11191279A (ja) テープカートリッジ
JPH01273260A (ja) テープ案内方法及びその装置
JP2004095070A (ja) カートリッジ
JPH0935451A (ja) テープカセット
JPH06325538A (ja) テープカセット
JPH08306161A (ja) テープカートリッジ

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030204