JPH08306161A - テープカートリッジ - Google Patents

テープカートリッジ

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JPH08306161A
JPH08306161A JP10639295A JP10639295A JPH08306161A JP H08306161 A JPH08306161 A JP H08306161A JP 10639295 A JP10639295 A JP 10639295A JP 10639295 A JP10639295 A JP 10639295A JP H08306161 A JPH08306161 A JP H08306161A
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JP
Japan
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tape
magnetic tape
recording
cartridge
base plate
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JP10639295A
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Kazuo Sasaki
一雄 佐々木
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 磁気テープに対する記録再生特性の安定化を
図るとともに、データエラー発生を確実に防止する。 【構成】 カバー3とベースプレート4とを組み合わせ
て構成されるカートリッジ本体2と、カートリッジ本体
2内に回動自在に配設される一対のテープリール6A、
6Bと、これらテープリール6A、6Bに巻回される磁
気テープ7と、この磁気テープ7を掛け合わせた長手方
向に離間して立設された一対のテープガイド部材8A、
8Bとを備える。ベースプレート4は、長手方向の中央
部を山部として両側に向かって湾曲した状態に形成さ
れ、テープガイド部材8A、8Bが外側に向かって傾斜
した状態で支持されることにより掛け合わせた磁気テー
プ7を張った状態で支持する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タ、オフィスコンピュータ等のデータバックアップ等に
用いられるデータカートリッジ等のテープカートリッジ
に関する。
【0002】
【従来の技術】記録再生装置は、パーソナルコンピュー
タ、オフィスコンピュータ等に接続され、データカート
リッジを装填して用いられる。このデータカートリッジ
は、例えば、コンピュータ本体のメモリー等に蓄積され
たデータ信号を吸い上げて磁気テープ或いは磁気ディス
ク、光磁気ディスク等の記録媒体に記録し、或いはこれ
ら記録媒体に記録されたデータ信号をコンピュータ本体
のメモリー等に供給することによってデータのバックア
ップを行う。
【0003】例えば、磁気テープを記録媒体としたデー
タカートリッジは、図9に示すように、ポリカーボネー
ト樹脂等の合成樹脂材料によって略浅皿状に形成された
カバーと、アルミ板等の金属板によって形成したベース
プレート51とを組み合わせてカートリッジ本体を構成
している。このカートリツジ本体の内部には、リールピ
ン52、テープガイドピン53とガイドローラピン54
が設けられている。このリールピン52には、磁気テー
プ55を巻回したテープ供給リール56A及びテープ巻
取りリール56Bが回動自在に設けられている。テープ
ガイドピン53には、磁気テープ55が掛け渡されてい
る。ガイドローラピン54には、テープ供給リール56
A及びテープ巻取りリール56Bを駆動するエンドレス
ベルトを備えた駆動機構が回動自在に支持されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】以上のように構成され
たデータカートリッジは、記録再生装置に装填されるこ
とによって、記録再生装置側の磁気ヘッドによって、テ
ープ供給リール56Aから繰り出される磁気テープ55
に対してデータ信号の記録或いは読み出しが行われ、こ
の磁気テープ55がテープ巻取りリール56Bに巻取ら
れる。
【0005】データカートリッジは、テープ供給リール
及びテープ巻取りリールを構成するリールハブ等の機構
部品の寸法精度の影響により機構部品が振動を生じるた
め、図10乃至図12に示すように、テープ供給リール
56A及びテープ巻取りリール56Bが縦揺れしながら
回転駆動され、走行する磁気テープ55に幅方向の振動
であるオフトラックが生じる。
【0006】このデータカートリッジでは、これら機構
部品が樹脂を成形することによって作られているため、
これら機構部品の寸法精度をさらに高めることが不可能
な域に達しており、機構部品の高精度化によっては磁気
テープ55を安定して走行させることができない。ま
た、データカートリッジは、磁気テープ55が掛け渡さ
れるテープガイドピン53のぐらつきによっても磁気テ
ープ55にオフトラックが生じる。
【0007】データカートリッジは、磁気テープ55が
オフトラックが生じると、磁気テープ55に記録したト
ラックを磁気ヘッドで再生或いは記録する際に、磁気ヘ
ッドの再生位置或いは記録位置にずれが生じてデータ信
号を認識できずにデータエラー発生の原因になるといっ
た問題点があった。
【0008】この問題点を解決するデータカートリッジ
としては、磁気テープ55が2本のテープガイドピン5
3の間を走行する際に、テープガイドピン53の上縁部
の周回りに設けられた抜け止め用のフランジ部53Aと
根元部との間で、磁気テープ55のオフトラックを規制
することが考えられる。
【0009】しかしながら、このデータカートリッジで
は、テープガイドピン53の根元部からフランジ部53
Aまでの間隔寸法を磁気テープ55の幅寸法と等しくな
ければならなくなり、このフランジ部53Aやベースプ
レート51の主面部が磁気テープ55のエッジにダメー
ジを与えてしまう。
【0010】特に、この問題点は、磁気テープ55の厚
さ寸法が薄いものであれば、磁気テープ55のスティフ
ネスが影響するため、磁気テープ55のオフトラックが
顕著に生じる。
【0011】したがって、本発明は、磁気テープに対す
る記録再生特性の安定化を図るとともに、データエラー
発生を確実に防止するテープカートリッジを提供するこ
とを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成した本発
明に係るテープカートリッジは、カバーとベースプレー
トとを組み合わせて構成されるカートリッジ本体と、カ
ートリッジ本体内に回動自在に配設される一対のテープ
リールと、これらテープリールに巻回される磁気テープ
と、この磁気テープを掛け合わせた長手方向に離間して
立設された一対のテープガイド部材とを備える。
【0013】ベースプレートは、長手方向の中央部を山
部として両側に向かって湾曲した状態に形成され、テー
プガイド部材が外側に向かって傾斜した状態で支持され
ることにより掛け合わせた磁気テープを張った状態で支
持する。
【0014】
【作用】以上のように構成された本発明に係るテープカ
ートリッジにおいては、記録再生装置に装填されると、
記録再生装置側の磁気ヘッドが、記録再生開口部に進入
されてカートリツジ本体の前面部に沿って走行する磁気
テープに接触される。
【0015】テープカートリッジは、外側に向かって傾
斜した状態で支持されるテープガイド部材によって磁気
テープが張った状態で走行される。データカートリッジ
は、磁気テープのオフトラックがテープガイド部材によ
り減衰された状態とされる。テープカートリッジは、磁
気テープに接触された磁気ヘッドによって、磁気テープ
に対するデータ信号の記録或いは読み出しが確実に行わ
れる。
【0016】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について、図
面を参照して詳細に説明する。本発明の実施例として示
すデータカートリッジ1は、図1乃至図8に示すよう
に、コンピュータ装置等に接続されて本体側のメモリー
装置に蓄積されたデータ信号を吸い上げ或いはフィード
バックする記録再生装置30に装填されて使用される。
【0017】このデータカートリッジ1が装填される記
録再生装置30は、図5に示すように、カートリッジ挿
入開口部31の内部に、誤記録防止機構を構成する誤記
録検出部材32と、磁気テープ7にデータ信号を記録し
たり記録されたデータ信号を読みだすための磁気ヘッド
33と、テープ駆動機構を駆動するための駆動ローラ3
4とが備えられている。なお、この記録再生装置30
は、従来周知であり、その他の構成部材について説明を
省略する。
【0018】データカートリッジ1は、ポリカーボネー
ト樹脂等の合成樹脂材料によって略角浅皿状に形成され
たカバー3と、このカバー3の開放された下方部に組み
合わされるアルミ板、アルミ合金板等の金属板によって
形成されたベースプレート4とを、止めねじ4a或いは
図示しないカバー3の内面に一体に突設した取付けスタ
ッドによって一体に組み合わせ結合することによって、
カートリッジ本体2が構成されている。
【0019】カートリッジ本体2は、前面部に、カバー
3及びベースプレート4の前方縁部に設けられた切り欠
き14A、14Bによって構成される記録再生開口部1
4が設けられている。この記録再生開口部14は、デー
タカートリッジ1が装填される記録再生装置30側の磁
気ヘッド33が進入し得る大きさの開口寸法を有し、通
常、カートリッジ本体2の前面部の一部を構成する蓋部
材15によって閉塞されている。この蓋部材15は、ベ
ースプレート4の前方コーナ部に立設された蓋部材ピン
16に、トーションスプリング17によって記録再生開
口部14を閉塞する方向に付勢されて、片持ち状態で回
転自在に支持されている。
【0020】ベースプレート4は、図3に示すように、
長手方向の中央部を山部4Aとして両側に向かって緩や
かに湾曲した状態に形成されている。ベースプレート4
は、この両端部に対する山部4Aの湾曲幅寸法Wを最大
50μmまでとし、さらに好ましくは30μm乃至50
μmとしている。
【0021】このベースプレート4は、図4に示すよう
に、プレス機40により、湾曲状態に形成され、リール
ピン5A、5B、フランジ付きテープガイドピン8A、
8B、テープガイドピン8C、駆動ローラピン12、ガ
イドローラピン13A、13B、蓋部材ピン16が立設
される。
【0022】このプレス機40は、ベースプレート4が
載置される下治具41と、この下治具41に立設された
スタンド42に昇降自在に支持されたプレス機本体43
及ピン取付治具44とから構成されている。
【0023】プレス機本体43には、下方部に配設され
たベース45と、このベース45に固定されたピン押圧
部材46と、これらピン押圧部材46を支持する固定板
47と、この固定板47に一端部が固定されたコイルス
プリング48と、このコイルスプリング48の他端部に
固定されてプレート押圧板49とが設けられている。
【0024】ピン取付治具44には、ベースプレート4
に取り付ける各ピンの直径寸法と略等しい穴形寸法を有
するピン支持孔44Aが貫通して設けられている。ま
た、下治具41には、この下治具41の主面部より突出
した状態でベースプレート4が載置される受け台50が
設けられている。この受け台50は、ベースプレート4
を形成する湾曲幅寸法Wやピンの長さに合わせて、下治
具41の主面部から突出した高さ寸法を調整することが
可能とされ、駆動ローラピン12の高さが他のピンに比
べてもっとも高くなるように調整される。
【0025】プレス機40は、まず、受け台50にベー
スプレート4が載置されて、ピン取付治具44のピン支
持孔44Aに例えばリールピン5A、5Bが差し込まれ
る。プレス機40は、この状態でプレス機本体43がス
タンド42に沿って下降動作し、プレート押圧板49に
よってピン取付治具44がベースプレート4を一定の押
圧力で押し付ける。この際に、ベースプレート4は、受
け台50に接触している位置を山部4Aとして両側に向
かって湾曲した状態に形成される。
【0026】プレス機40は、さらにプレス機本体43
がスタンド42に沿って下降動作すると、ピン押圧部材
46がピン取付治具44のピン支持孔44Aに差し込ま
れたリールピン5A、5Bを一定の押圧力で押し付け
る。リールピン5A、5Bは、ベースプレート4を貫通
して取り付けられる。ベースプレート4には、他のピン
も同様に、プレス機40によって取り付けられている。
【0027】このプレス機40は、受け台50の高さ寸
法が調整されることにより、ベースプレート4を容易に
湾曲した状態に容易に形成することが可能とされ、ベー
スプレート4の湾曲した箇所や厚さが一定でない箇所に
も各ピンを精度良く容易に取り付けることが可能とされ
る。
【0028】ベースプレート4は、図4に示すようにプ
レス機40によって、中央領域に、長手方向に互いに離
間して一対のリールピン5A、5Bが立設され、これら
リールピン5A、5Bに、1/4インチ幅の磁気テープ
7を掛け合わせたテープ供給リール6A及びテープ巻取
りリール6Bとがそれぞれ回転自在に支持されている。
【0029】これらテープ供給リール6A及びテープ巻
取りリール6Bは、それぞれリールハブが一体に形成さ
れた下リール部材と、この下リール部材に組み合わされ
た上リール部材とから構成され、磁気テープ7の始端部
及び終端部がそれぞれ図示しないクランパーによってリ
ールハブに固定されている。
【0030】また、ベースプレート4は、円柱状のフラ
ンジ付きガイドピン8A、8B及びテープガイドピン8
Cが前方側にそれぞれ立設され、これらフランジ付きガ
イドピン8A、8B及びテープガイドピン8Cにテープ
供給リール6Aから繰り出された磁気テープ7が掛け渡
されている。
【0031】フランジ付きガイドピン8A、8Bは、上
縁部の周回りに、磁気テープ7が抜け出るのを防止する
ためのフランジ部8a、8bが突設されている。これら
テープガイドピン8A、8Bは、図3に示すように、ベ
ースプレート4が湾曲状に形成されていることにより、
外側に向かって傾斜した状態でベースプレート4に支持
され、磁気テープ7を張った状態で支持する。
【0032】磁気テープ7は、フランジ付きガイドピン
8A、8B間を走行すると、フランジ付きガイドピン8
A、8Bのフランジ部8a、8b側に移動され、一定の
高さに保持される。したがって、データカートリッジ1
は、フランジ付きガイドピン8A、8Bのフランジ部8
a、8bの一点によって、磁気テープ7の幅方向の振動
であるオフトラックが規制され、磁気テープ7が安定し
た状態で走行される。
【0033】テープ供給リール6A及びテープ巻取りリ
ール6Bは、テープ駆動機構によって回転駆動されて磁
気テープ7の走行駆動を行う。このテープ駆動機構は、
エンドレスベルト9と、このエンドレスベルト9が掛け
渡されるベルト駆動ローラ10及び一対のベルトガイド
ローラ11A、11Bとから構成されている。
【0034】ベルト駆動ローラ10は、耐磨耗性を有す
る弾性材によって形成され、上縁部に記録再生装置30
側の駆動ローラ34ところがり接触して回転伝達を受け
るための駆動フランジ部10Aが周回りに突出形成され
ている。また、このベルト駆動ローラ10は、ベースプ
レート4の前方側の略中央部に立設した駆動ローラピン
12上に回転自在に軸装されている。
【0035】ベルトガイドローラ11A、11Bは、耐
磨耗性を有する弾性材によって形成され、ベースプレー
ト4の後方側の両コーナ部に立設された一対のガイドロ
ーラピン13A、13Bにそれぞれ回転自在に軸装され
ている。
【0036】エンドレスベルト9は、ベルトガイドロー
ラ11A、11Bに掛け渡され、テープ供給リール6A
及びテープ巻取りリール6Bの中央空間部を経由してベ
ルト駆動ローラ10へと掛け渡されている。したがっ
て、エンドレスベルト9は、テープ供給リール6A及び
テープ巻取りリール6Bに巻回された磁気テープ7に所
定のテンションを付与するように接触して、略々凸字状
の走行路を以って走行する。
【0037】また、カバー3は、前面部に、ベルト駆動
ローラ10の周面の一部を外方へと臨ませる矩形の駆動
開口部18が開設されている。データカートリッジ1
は、記録再生装置30に装填されると、この駆動開口部
18から記録再生装置30の駆動ローラ34が進入し、
この駆動ローラ34がベルト駆動ローラ10の周面に突
設された駆動フランジ部10Aにころがり接触すること
によって、テープ駆動機構が駆動される。
【0038】さらに、カバー3は、上面部の前面部側
に、誤記録防止部材22と組み合わされて磁気テープ7
に記録された貴重なデータ信号が誤って消去されるのを
防止する誤記録防止部が設けられている。
【0039】誤記録防止部は、カバー3の前面部に沿っ
た略矩形状の長穴として設けられた操作ガイド穴20
と、カバー3の前面部に略矩形状の溝として凹設された
スライド溝21と、ガイド穴20の内部でスライド溝2
1の近傍位置に略矩形状の誤記録防止穴19とから構成
されている。
【0040】誤記録防止部材22は、合成樹脂材料によ
って成形され、略矩形板状の操作部23と、この操作部
23の一側部側に直交した状態に一体に設けられた閉塞
板24とから構成されている。誤記録防止部材22は、
操作部23が操作ガイド穴20に位置し、閉塞板24が
スライド溝21に位置するようにスライド動作自在に組
み付けられる。操作部23は、誤記録防止穴19を開放
する第1の位置と、誤記録防止穴19を閉塞する第2の
位置とをスライド動作する長さ寸法を有している。ま
た、閉塞板24は、操作部23が第2の位置にスライド
動作された際に、誤記録検出穴19を閉塞するに足る外
形寸法を有している。
【0041】ベースプレート4には、前方側で一方のフ
ランジ付きガイドピン8Bに近接した位置に反射部材取
付け穴4Bが穿設されている。この反射部材取付け穴4
Bには、略直角三角形状のブロック体として形成されて
いる反射部材25が取り付けられる。この反射部材25
には、磁気テープ7の走行路と対向する斜辺部にミラー
が接合されている。したがって、データカートリッジ1
は、記録再生装置30に装着されると、反射部材25の
ミラーによって磁気テープ7の始端部及び終端部に穿設
した始端検出穴或いは終端検出穴がそれぞれ写され、記
録再生装置30側の検出手段によって磁気テープ7の始
端部の位置検出や終端部の位置検出が行われる。
【0042】以上のように構成されたデータカートリッ
ジ1は、図5に示すように、誤記録防止部材22が第1
の位置から操作ガイド穴20に沿って第2の位置に移動
操作されることによって、誤記録検出穴19が閉塞され
る。データカートリッジ1は、誤記録防止部材22が誤
記録検出穴19を閉塞した状態で記録再生装置30のカ
ートリッジ挿入開口部31の内部に装填されると、誤記
録検出部材32による記録検出穴19内への進入が阻止
されることによって、磁気ヘッド33による磁気テープ
7へのデータ信号の記録が許可される。
【0043】データカートリッジ1は、記録再生装置3
0側の図示しない蓋部材開放手段によって蓋部材15が
蓋部材ピン16を支点としてトーションスプリング17
の弾性力に抗して回動動作され、記録再生開口部14が
開放される。データカートリッジ1は、開放された記録
再生開口部14から記録再生装置30側の磁気ヘッド3
3が進入して、磁気テープ7に接触される。一方、デー
タカートリッジ1は、駆動開口部18から記録再生装置
30側の駆動ローラ34が進入して、磁気テープ7及び
エンドレスベルト9を介在させるようにしてベルト駆動
ローラ10の駆動フランジ部10Aと接触する。
【0044】データカートリッジ1は、記録再生装置3
0側の駆動ローラ31が図6中に矢印Uで示す反時計方
向へと回転動作することによって、ベルト駆動ローラ1
0が図6中に矢印Mで示す時計方向へと回転動作され、
このベルト駆動ローラ10の回転動作によってエンドレ
スベルト9も全体として図6中に矢印Nで示す時計方向
へと回転動作する。
【0045】データカートリッジ1は、エンドレスベル
ト9の回転動作によって、テープ供給リール6Aが図6
中に矢印Sで示す反時計方向へと回転動作して巻回した
磁気テープ7を繰り出し、カートリッジ本体2の前面部
に沿って磁気テープ7を走行し、テープ巻取りリール6
Bが図6中に矢印Tで示す反時計方向へと回転動作して
繰り出された磁気テープ7を巻き取る。この際に、磁気
テープ7は、カートリッジ本体2の前面部を、フランジ
付きガイドピン8A、8Bによって張った状態で走行す
る。
【0046】データカートリッジ1では、磁気テープ7
がフランジ付きガイドピン8A、8Bを通過すると、フ
ランジ付きガイドピン8A、8Bのフランジ部8a、8
bの一点により、磁気ヘッド33の近傍位置での磁気テ
ープ7の幅方向の振動であるオフトラックが減衰される
ことが実験結果として得られている。
【0047】この実験結果は、図7乃至図8に示すよう
に、縦軸がカートリッジ本体2の前面部を走行する磁気
テープ7のベースプレート4からの高さ位置を示し、横
軸が磁気テープ7の全長のうちのテープ巻取りリール6
Bに巻取られた磁気テープ7の長さを表す磁気テープ7
の巻取り率を示す特性図により得られる。
【0048】従来のデータカートリッジでは、図8に示
すように、磁気テープ55の高さの上限位置cが1.1
595mmで下限位置dが1.1316mmとなること
により、磁気テープ55のオフトラックが0.0279
mmの間で生じることがわかる。
【0049】本発明の実施例データカートリッジ1で
は、図7に示すように、磁気テープ7の高さの上限位置
aが1.1570mmで下限位置bが1.1468mm
となることにより、磁気テープ7のオフトラックが0.
0102mmの間で生じることがわかる。
【0050】したがって、データカートリッジ1は、ベ
ースプレート4を湾曲状態に形成したことにより、磁気
テープ7が張った状態で走行され、オフトラックが0.
0279mmから0.0120mmまで減衰される。デ
ータカートリッジ1は、磁気テープ7に接触された磁気
ヘッド33によって、磁気テープ7に対するデータ信号
の記録或いは読み出しが確実に行われる。
【0051】また、データカートリッジ1は、テープ供
給リール6Aとテープ巻取りリール6Bとの間で双方向
に駆動される磁気テープ7の走行方向にしたがって磁気
ヘッド32が幅方向に切り換え移動され、磁気テープ7
の上トラック部と下トラック部とがそれぞれ選択的に走
査されてデータ信号の記録或いは読み出しが行われる。
【0052】上述した本発明に係る実施例データカート
リッジ1によれば、ベースプレート4が湾曲状に形成さ
れ、テープガイドピン8A、8Bが外側に向かって傾斜
した状態で支持されることによりテープガイドピン8
A、8Bに掛け合わせた磁気テープ7を張った状態で支
持するとともに、このテープガイドピン8A、8Bにフ
ランジ部を設けたことにより、フランジ付きガイドピン
8A、8Bのフランジ部8a、8bの一点によって、磁
気テープ7の幅方向の振動であるオフトラックが規制さ
れるので、磁気テープ7に対する記録再生特性の安定化
が図られ、データエラー発生が確実に防止される。
【0053】また、このデータカートリッジ1によれ
ば、磁気テープ7をフランジ付きガイドピン8A、8B
のフランジ部8a、8bの一点だけで規制するので、磁
気テープ7のエッジに対してのダメージが防止される。
【0054】したがって、データカートリッジ1は、磁
気テープ7が記録再生装置30側の磁気ヘッド33に対
して安定して走行されるので、記録周波数を高く設定す
ることができ記録容量の増加が可能とされる。
【0055】実施例データカートリッジ1は、ベースプ
レート4が、長手方向の中央部を山部4Aとして両側に
向かって湾曲した状態に形成されているが、長手方向の
中央部を谷部として両側に向かって湾曲した状態に形成
されても良い。
【0056】本発明は、上述した実施例データカセット
以外にも、8mm幅等の磁気テープがテープリールに巻
回されて収納されたテープカートリッジにも適用され
る。
【0057】
【発明の効果】本発明に係るテープカートリッジによれ
ば、記録再生装置側の磁気ヘッドに対する磁気テープの
オフトラックが減衰されることにより、記録再生装置側
の磁気ヘッドの磁気テープに対する記録再生特性の安定
化が図られるとともに、データエラー発生が確実に防止
され、信頼性の向上が図られる。
【0058】したがって、テープカートリッジは、記録
周波数を高く設定することができ記録容量の増加が可能
とされ、品質の向上が図られる。
【0059】また、本発明に係るデータカートリッジに
よれば、磁気テープのエッジに対してのダメージが防止
される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例データカートリッジを示す
分解斜視図である。
【図2】同データカートリッジの内部構造を示す斜視図
である。
【図3】同データカートリッジを構成するベースプレー
トの要部正面図である。
【図4】同データカートリッジを構成するベースプレー
トに対するピンのプレス機による取付動作を説明するた
めの要部縦断面図である。
【図5】同データカートリッジを記録再生装置へ装填し
た状態を示す要部斜視図である。
【図6】同データカートリッジを構成するベースプレー
トの磁気テープの走行状態を示す要部平面図である。
【図7】同データカートリッジにおける磁気テープのオ
フトラックの変化を示す特性図である。
【図8】従来のデータカートリッジにおける磁気テープ
のオフトラックの変化を示す特性図である。
【図9】従来のデータカートリッジを構成するベースプ
レートを示す要部斜視図である。
【図10】従来のデータカートリッジを構成するテープ
供給リールを示す要部正面図である。
【図11】従来のデータカートリッジを構成するテープ
供給リールの縦揺れ状態を示す要部正面図である。
【図12】従来のデータカートリッジを構成するテープ
供給リールの縦揺れ状態を示す要部正面図である。
【符号の説明】
1 テープカートリッジ 2 カートリッジ本体 3 カバー 4 ベースプレート 4A 山部 6A テープ供給リール 6B テープ巻取りリール 7 磁気テープ 8A テープガイド部材 8B テープガイド部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カバーとベースプレートとを組み合わせ
    て構成されるカートリッジ本体と、 カートリッジ本体内に回動自在に配設される一対のテー
    プリールと、 これらテープリールに巻回される磁気テープと、 この磁気テープを掛け合わせた長手方向に離間して立設
    された一対のテープガイド部材とを備え、 ベースプレートは、長手方向の中央部を山部として両側
    に向かって湾曲した状態に形成され、テープガイド部材
    が外側に向かって傾斜した状態で支持されることにより
    掛け合わせた磁気テープを張った状態で支持することを
    特徴とするテープカートリッジ。
  2. 【請求項2】 ベースプレートは、金属板によって形成
    されたことを特徴とする請求項1に記載のテープカート
    リッジ。
  3. 【請求項3】 ベースプレートは、この両端部に対する
    山部の湾曲幅寸法が最大50μmまでとされることを特
    徴とする請求項1又は請求項2に記載のテープカートリ
    ッジ。
  4. 【請求項4】 テープガイド部材は、上縁部にフランジ
    部が突設されたことを特徴とする請求項1乃至請求項3
    のいずれか1項に記載のテープカートリッジ。
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