JPH1176887A - 塗装用ロボット装置 - Google Patents

塗装用ロボット装置

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JPH1176887A
JPH1176887A JP23858097A JP23858097A JPH1176887A JP H1176887 A JPH1176887 A JP H1176887A JP 23858097 A JP23858097 A JP 23858097A JP 23858097 A JP23858097 A JP 23858097A JP H1176887 A JPH1176887 A JP H1176887A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は塗装ガンから吹き付けられる塗料を
安定化して塗装膜の均一化を図るを課題とする。 【解決手段】 マニピュレータ1の手首部7の先端に
は、塗装ガン8が装着されている。第2アーム6の上面
に装架された塗料供給チューブ19には、圧力制御弁2
8と、ギヤポンプからなる塗料ポンプ29とが配設され
ている。ロボットコントローラ10は、塗装ガン8の向
き又は動作方向に応じて塗料ポンプ29を駆動するポン
プ駆動モータ76の制御量を算出する。ロボットコント
ローラ10では、ポンプ駆動用ドライバ94の入出力信
号をロボット駆動用ドライバの入出力信号と等しい形態
とし設定されている。そのため、ロボットコントローラ
10と外部のポンプ駆動ユニットとをケーブルで接続す
る必要がないので、雑音(ノイズ)による制御信号の乱
れを低減し、制御性を向上させることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は塗装用ロボット装置
に係り、特にワークに塗料を吹き付ける塗装工程で塗装
膜の膜厚が均一となるように塗装ガンへの塗料供給圧を
調整するよう構成した塗装用ロボット装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば塗装用ロボット装置においては、
予め教示されたティーチングデータに基づいてマニピュ
レータの各モータが駆動されてワーク表面を塗装する。
また、ワークの種類が異なると、ワーク形状に応じたテ
ィーチングデータが必要であるので、各ワーク毎に教示
操作を行う。
【0003】マニピュレータの動きを制御するロボット
コントローラでは、教示操作により入力されたワーク形
状に対する塗装ガンの角度及び手首部やアームの姿勢が
PTP(Point to Point) 教示法によりティーチングデ
ータが入力される。そして、ロボットコントローラは入
力された各点間を補完してマニピュレータのアーム及び
手首部の動作制御を行う。
【0004】また、マニピュレータのアーム先端に装着
された塗装ガンには、塗料供給ユニットから吐出された
塗料が供給される。この塗料供給ユニットを制御する塗
料制御装置は、上記ロボットコントローラと別体に設け
られている。そして、ロボットコントローラは、外部入
出力部を介して塗料制御装置と制御信号の授受を行って
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の塗装用ロボ
ット装置では、塗料制御装置とロボットコントローラが
別個に設けられており、ロボットコントローラの外部入
出力部と塗料制御装置の入出力部とを電気的に接続して
塗料のオン・オフ信号、流量目標値を指令信号として出
力している。
【0006】このため、塗装ガンから噴射される塗料の
塗装精度をより高めるためには、塗料情報をより多く入
力し、制御信号をきめ細かく出力する必要がある。とこ
ろが、このように塗料制御装置に入出力される情報量が
増大すると、ロボットコントローラの外部入出力部の接
続数を増加するか、あるいは他の外部入出力部の使用数
を削減する必要があった。
【0007】通常、塗料制御装置は、マニピュレータ及
びロボットコントローラから離れた位置に設置されるた
め、塗料制御装置とロボットコントローラとを接続する
ケーブルが床面等に敷設されることが多い。しかしなが
ら、このケーブルが比較的長く延在しているので、ケー
ブルを介して送信される制御信号に雑音(ノイズ)が入
りやすく、良好な制御性を得ることができなかった。
【0008】さらに、塗料制御装置とロボットコントロ
ーラとの間をケーブルで接続するための配線作業、点検
作業等が余計にかかり、設置時の設備構築及び設置後の
保守に多大な労力を要していた。また、互いに離間した
塗料制御装置とロボットコントローラとの間で入出力信
号を送受信するには、入力信号を物理量に変換し、制御
演算を行った後、塗料制御装置の出力信号に変換して出
力処理を行っているため、演算処理に多くの時間がかか
るといった問題がある。
【0009】そこで、本発明は上記課題を解決した塗装
用ロボット装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は以下のような特徴を有する。上記請求項1
の発明は、アーム先端に塗装ガンが装着されるマニピュ
レータと、該マニピュレータの動作を制御するロボット
駆動用ドライバを有するロボットコントローラと、該塗
装ガンに塗料を供給する塗料供給ユニットとを備えてな
る塗装用ロボット装置において、前記塗料供給ユニット
から供給された塗料を前記塗装ガンに給送する塗料供給
系路に流量制御用ポンプを設け、該ポンプを駆動するポ
ンプ駆動用ドライバを前記ロボット駆動用ドライバに設
け、前記ポンプの制御量を演算し、該制御量を前記ポン
プ駆動用ドライバに出力するポンプ制御量演算手段を前
記ロボットコントローラに設け、前記ポンプ駆動用ドラ
イバの入出力信号を前記ロボット駆動用ドライバの入出
力信号と等しい形態としたことを特徴とするものであ
る。
【0011】従って、請求項1記載の発明によれば、ポ
ンプ駆動用ドライバをロボット駆動用ドライバに設け、
ポンプ制御量演算手段をロボットコントローラに設ける
と共にポンプ駆動用ドライバの入出力信号をロボット駆
動用ドライバの入出力信号と等しい形態としたため、ロ
ボットコントローラの外部入出力部の占有点数を減少さ
せることができ、外部とケーブルで接続する必要がない
ので、雑音(ノイズ)による制御信号の乱れを低減し、
制御性を向上させることができる。また、入出力の変換
演算がなくなり、演算処理時間が短縮できると共に、単
位時間当たりのサンプリング回数を増やすことにより塗
装品質を向上させることができる。
【0012】また、請求項2の発明は、上記請求項1記
載の工業用ロボットであって、前記ポンプ制御量演算手
段は、前記マニピュレータの実動作速度に応じた制御量
を前記ポンプの制御量に加える演算を行う演算手段を有
することを特徴とするものである。従って、請求項2記
載の発明によれば、マニピュレータの実動作速度に応じ
た制御量をポンプの制御量に加える演算を行うため、塗
装ガンの動作速度に応じた流量で塗料が供給されるた
め、塗装ムラが発生しにくくなり、塗装速度を上げても
均一な塗装膜となるように塗装でき、塗装作業の効率を
高めることができる。
【0013】また、請求項3の発明は、上記請求項1又
は請求項2又は請求項3記載の塗装用ロボット装置であ
って、前記ポンプ制御量演算手段は、前記塗装ガンに供
給される塗料の流量と目標流量とを比較し、目標流量に
対して塗料の流量が所定以下の状態が予め定めた時間以
上継続した場合には、流量を増大させる制御信号を出力
する手段を有することを特徴とするものである。
【0014】従って、請求項3記載の発明によれば、塗
装ガンに供給される塗料の流量と目標流量とを比較し、
目標流量に対して塗料の流量が所定以下の状態が予め定
めた時間以上継続した場合には、流量を増大させる制御
信号を出力するため、例えば塗装ガンの塗料供給路が異
物等により目詰まりしても塗装ガンから吹き付けられる
流量を確保することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面と共に本発明の実施の
形態について説明する。図1は本発明になる塗装用ロボ
ット装置の一実施例の構成を示す斜視図である。図1に
示すように、塗装用ロボットのマニピュレータ1は、塗
装作業を行う塗装エリア内に設置されており、塗装エリ
ア2には、被塗装物がコンベヤ(共に図示せず)により
一定の速度で供給される。
【0016】マニピュレータ1は、被塗装物が搬送され
ると、予めティーチングされた塗装動作を行うプレイバ
ック形の多関節ロボットである。マニピュレータ1は、
大略、基台3と、基台3上でθ1 方向に 旋回する旋回
ベース4と、旋回ベース4上でθ2 方向に揺動する第1
アーム5と、第1アーム5の上端から水平方向に延在し
てθ3 方向に回動する第2アーム6と、第2アーム6の
先端に設けられた手首部7とよりなる。
【0017】手首部7は、アーム側スイベル機構7aと
塗装ガン側スイベル機構7bとの間に回動部材7cが回
動自在に連結されており、塗装ガン側スイベル機構7b
の先端にはブラケット9を介して塗装ガン8が取り付け
られている。塗装ガン8は、第1アーム5及び第2アー
ム6の揺動により所定の塗装高さ位置に移動し、手首部
7により塗料噴射方向が変更される。
【0018】マニピュレータ1は、各可動部がモータ
(図示せず)により駆動されて塗装ガン8の位置や塗装
方向を調整するようになっており、各モータはロボット
コントローラ10からの制御信号により旋回ベース4、
第1アーム5、第2アーム6、手首部7を駆動するよう
に制御される。また、マニピュレータ1の各関節部分に
は、各可動部の角度を検出するためのエンコーダ(図示
せず)が組み込まれており、各可動部の回動位置検出信
号がロボットコントローラ10にフィードバックされ
る。
【0019】第2アーム6の上面には、色替バルブユニ
ット11が取り付けられており、この色替バルブユニッ
ト11には後述するように各色毎のエア駆動式の切替弁
が配設されている。そして、色替バルブユニット11の
接続部には、塗料供給装置(図示せず)から各色の塗料
を供給する複数の塗料供給チューブ12a〜12eと、
塗料を塗料供給装置に還流させる塗料還流チューブ12
f〜12jと、圧縮空気を供給するエア供給チューブ1
6と、洗浄液としてのシンナを供給するシンナ供給チュ
ーブ17とが個別に接続されている。
【0020】また、色替バルブユニット11には、ロボ
ットコントローラ10からの制御信号としての空気信号
を各切替弁に供給するための信号用チューブ18a〜1
8gが接続されている。また、色替バルブユニット11
からは、塗料、洗浄用エア、シンナを供給する塗料系供
給チューブ19と、塗装ガン8を空気圧でオン・オフ制
御するガン制御用エア供給チューブ20と、塗料を霧化
するためのエアを供給する霧化用エア供給チューブ21
が引き出されている。そして、色替バルブユニット11
から引き出された各チューブ19〜21は、手首部7の
アーム側スイベル機構7aに接続されている。また、ア
ーム側スイベル機構7aから引き出された塗料系供給チ
ューブ22、ガン制御用エア供給チューブ23、霧化用
エア供給チューブ24は、塗装ガン側スイベル機構7b
に接続されている。また、塗装ガン側スイベル機構7b
から引き出された塗料系供給チューブ25、ガン制御用
エア供給チューブ26、霧化用エア供給チューブ27が
塗装ガン8に接続されている。
【0021】さらに、第2アーム6の上面に装架された
塗料系供給チューブ19には、圧力制御弁28と、ギヤ
ポンプからなる塗料ポンプ29とが配設されている。ま
た、圧力制御弁28は、色替バルブユニット11から塗
装ガン8に供給される塗料圧力を所定圧力に制御する弁
装置である。また、塗料ポンプ29は、色替バルブユニ
ット11から供給される塗料を加圧して塗装ガン8に吐
出させる。
【0022】このように本実施例では、圧力制御弁28
及び塗料ポンプ29が第2アーム6の上面に配設されて
いるため、コンパクトな構成とすることができると共に
圧力制御弁28及び塗料ポンプ29に連通された塗料系
供給チューブ19が第2アーム6の動作を妨げないよう
に装架されている。ロボットコントローラ10には、テ
ィーティングデータを入力するための手元入力装置31
が接続されている。この手元入力装置31は、アクチュ
エータ1の各関節の動作をティーチングデータとして入
力できると共に、塗装ガン8に塗料を供給する塗料ポン
プ29の制御量を各関節の軸を駆動するモータの制御量
と同様にティーチングすることができる。
【0023】図2は手首部7の内部構造を示す縦断面図
である。図2に示すように、手首部7は、アーム6の基
端部に取り付けられたモータ(図示せず)の回転駆動力
が伝達されてθ4 、θ5 、θ6 の各方向に回動する。そ
のため、アーム6の内部には、第1〜第3の回転軸41
〜43が同心円状に配設されている。第1の回転軸41
は、θ6 方向駆動用であり、筒状の第2の回転軸42内
に挿通され、回転軸42内の軸受44により軸承されて
いる。
【0024】第2の回転軸42は、θ4 方向駆動用であ
り、筒状の第3の回転軸43内に挿通され、軸受44と
回転軸43内の軸受45により軸承されている。第3の
回転軸43は、θ5 方向駆動用であり、アーム6内に挿
通され、軸受45とアーム6内の軸受46により軸承さ
れている。第3の回転軸43外周とアーム6先端との間
には、アーム側スイベル機構7aが嵌合している。この
アーム側スイベル機構7aは、第3の回転軸43の外周
に嵌合する筒状の回動体48と、アーム6先端にボルト
49により固定されたチューブ接続部50とよりなる。
回動体48は、内部に塗料が流れる通路48aと、エア
が流れる通路48bと、シンナが流れる通路48cとが
軸方向に延在して設けられている。但し、通路48b,
48cは、図2中通路48aに隠れて見えない。
【0025】また、チューブ接続部50は、回動体48
の外周に回動自在に嵌合しており、回動体48の通路4
8a〜48cに連通する環状通路50a〜50cが設け
られている。そして、チューブ接続部50の外周には、
各環状通路50a〜50cに連通するように色替バルブ
ユニット11からの塗料系供給チューブ19、ガン制御
用エア供給チューブ20、霧化用エア供給チューブ21
が接続されている。また、環状通路50a〜50cの内
周には、回動体48の外周との間をシールするシール部
材51a〜51cが配設されている。
【0026】アーム6先端と塗装ガン8との間には、中
空状のケース52,53,54が介在している。ケース
52は、第3の回転軸43の端部に固着され、第3の回
転軸43と一体に回動する。ケース52の傾斜部52a
は、軸受55によりケース53の一方の傾斜部53aを
回動自在に支持し、ケース53の他方の傾斜部53bに
は軸受56によりケース54の傾斜部54aが回動自在
に支持されている。
【0027】各ケース52,53,54の傾斜部52
a,53a,53b,54aは、それぞれアーム6の軸
線に対して45度の角度で傾斜している。そのため、各
ケース52,53,54の回動の組合せにより塗装ガン
8の向きを自在に変更することができる。ケース52,
53の連結部内には、軸受57に軸承された軸58が挿
通され、ケース53,54の連結部内には、軸受59に
軸承された軸60が挿通されている。そして、ケース5
4の内部には、ブラケット9に連結された軸61が軸承
されている。
【0028】第1の回転軸41の端部に設けられたベベ
ルギヤ41aは、軸58のベベルギヤ58aに噛合して
おり、軸58のベベルギヤ58bは軸60のベベルギヤ
60aに噛合している。また、軸60のベベルギヤ60
bは軸61のベベルギヤ61aに噛合している。そのた
め、第1の回転軸41の回転は、各軸58,60,61
を介してブラケット9に伝達され、塗装ガン8をθ6
向に回動させる。
【0029】また、第2の回転軸42の端部に設けられ
たベベルギヤ42aは、ケース53の傾斜部53aに設
けられたベベルギヤ53aに噛合している。従って、第
2の回転軸42の回転は、ケース53に伝達され、塗装
ガン8をθ4 方向に回動させる。また、第3の回転軸4
3の端部に結合されたケース52の端部には、ベベルギ
ヤ52aが設けられている。このベベルギヤ52aは、
ケース54の端部に設けられたベベルギヤ54aに噛合
している。従って、第3の回転軸43の回転は、ケース
54に伝達され、塗装ガン8をθ5 方向に回動させる。
【0030】ケース54の端部には、軸61とブラケッ
ト9との間を結合するための軸62が介在している。こ
の軸62外周とケース54との間には、塗装ガン側スイ
ベル機構7bが嵌合している。この塗装ガン側スイベル
機構7bは、軸62の外周に嵌合する筒状の回動体63
と、ケース54先端にボルト64により固定されたチュ
ーブ接続部65とよりなる。回動体63は、内部に塗料
が流れる通路63aと、エアが流れる通路63bと、シ
ンナが流れる通路63cとが軸方向に延在して設けられ
ている。但し、通路63b,63cは、図2中通路63
aに隠れて見えない。
【0031】また、チューブ接続部65は、回動体63
の外周に回動自在に嵌合しており、回動体63の通路6
3a〜63cに連通する環状通路65a〜65cが設け
られている。そして、チューブ接続部65の外周には、
各環状通路65a〜65cに連通するようにアーム側ス
イベル機構7aから引き出された各チューブ22〜24
が接続されている。また、環状通路65a〜65cの内
周には、回動体63の外周との間をシールするシール部
材66a〜66cが配設されている。
【0032】図3はマニピュレータ1を動作制御する制
御系の構成を示すブロック図である。図3に示すよう
に、塗料供給系路には、色替バルブユニット11と、圧
力制御弁28と、塗料ポンプ29と、塗装ガン8とが配
設されている。塗料ポンプ29から吐出された塗料は、
塗装ガン8に供給される。
【0033】色替バルブユニット11には、エア信号の
供給により開弁されるエアオペレーションバルブ70a
〜70hが各塗装色毎に設けられている。そして、ロボ
ットコントローラ10には、色替バルブユニット11及
び塗装ガン8にエア信号及び霧化用エアを供給するエア
制御装置71と、マニピュレータ1及び塗装動作に対応
した塗料の供給圧力及び流量及びマニピュレータ1の位
置姿勢を制御する演算を行うCPU72が設けられてい
る。CPU72は、メモリ73に記憶された各制御プロ
グラム及びティーチングデータに基づいて塗料供給量の
制御処理を実行する。
【0034】すなわち、CPU72は、後述するよう
に、塗装ガン8の向き又は動作方向に応じて塗料ポンプ
29を駆動するポンプ駆動モータ76の制御量を算出す
る。また、CPU72で演算された塗料ポンプ29の制
御量は、インタフェース74、アンプ75を介してポン
プ駆動モータ76に出力される。ロボットコントローラ
10は、上記構成とされたマニピュレータ1の各関節部
分を駆動すると共に、塗料ポンプ29を駆動制御するポ
ンプ駆動装置としても機能する。
【0035】そのため、塗料ポンプ29を駆動制御する
制御信号は、ロボットコントローラ10から出力され
る。そして、塗装ガン8の動作速度、位置、ポンプ駆動
モータ76のトルク等の情報がロボットコントローラ1
0に入力されるようになっている。また、エア制御装置
71は、マニピュレータ1が内圧防爆方式であれば内圧
の供給の他に霧化用エアを塗装ガン8に供給している。
また、これ以外にも塗装ガン8に塗装オン・オフ用エ
ア、及び色替バルブユニット11のエアオペレーション
バルブ70a〜70hにコントロール用エアを供給す
る。
【0036】ロボットコントローラ10では、塗料コン
トロール及びロボットコントロールを行っているので、
塗料コントロール用の制御装置が不要になっている。図
4はマニピュレータ1を動作制御する制御系の構成を示
すブロック図である。図4に示すように、マニピュレー
タ1の各軸回りθ1 〜θ6 のモータ81〜86は、ティ
ーチングデータに基づいてロボット駆動用モータドライ
バ87〜92から出力される制御信号により回転駆動さ
れる。そして、ロボット駆動用モータドライバ87〜9
2は、インタフェース74を介して得られるCPU72
からの指令に応じた制御信号を出力する。
【0037】また、ポンプ用モータドライバ94もイン
タフェース74を介して得られるCPU72からの指令
に応じた制御信号を塗料ポンプ29に出力する。このよ
うに、ポンプ駆動用ドライバ94は、ロボット駆動用ド
ライバ87〜92と同等に設けられている。すなわち、
ロボットコントローラ10は、塗料ポンプ29を制御す
るポンプ制御量演算手段を有すると共に、ポンプ駆動用
ドライバ94の入出力信号をロボット駆動用ドライバの
入出力信号と等しい形態としたため、ロボットコントロ
ーラ10の外部入出力部の占有点数を減少させることが
できる。さらに、従来のようにロボットコントローラ1
0と外部のポンプ駆動ユニットとをケーブルで接続する
必要がないので、雑音(ノイズ)による制御信号の乱れ
を低減し、制御性を向上させることができる。
【0038】また、塗料ポンプ29を制御するポンプ制
御量演算手段をロボットコントローラ10と別体に設け
る従来の構成に比べて入出力の変換演算がなくなり、演
算処理時間が短縮できると共に、単位時間当たりのサン
プリング回数を増やすことにより塗装品質を向上させる
ことができる。また、塗装ガン8の塗料吹き付けを制御
するためのエアバルブ95は、インタフェース74を介
して供給されるCPU72からの指令に応じてオン・オ
フ制御される。
【0039】図5はマニピュレータ1を動作制御する制
御系の構成を示すブロック図である。尚、図5に示す処
理は、5msec毎に繰り返し実行される。図5に示す
ように、ステップS1(以下「ステップ」を省略する)
で、まず、マニピュレータ1の各関節部に設けられたロ
ボット軸及びポンプ回転数を読み込む。次のS2では、
S1で読み込んだマニピュレータ1の各軸のフィードバ
ック値より塗装ガン8の位置姿勢を算出する。
【0040】次に、S3で塗装ガン8の先端目標位置を
読み込む。続いて、S4では、目標位置と現在の位置姿
勢からロボット軸制御量としての速度指令を算出する。
そして、S5に進み、ポンプ目標回転数に実回転数と目
標回転数の補償値を加えた実目標回転速度を算出する。
次のS6では、速度指令を各ロボット駆動用モータドラ
イバ87〜92及びポンプ用モータドライバ94へ出力
する。そして、S7で塗装ガン8のオン・オフ制御信号
を出力する。
【0041】このように、ロボットコントローラ10の
CPU72は、マニピュレータ1の実動作速度に応じた
制御量を塗料ポンプ29の制御量に加える演算を行うた
め、塗装ガン8の動作速度に応じた流量で塗料が供給さ
れるため、塗装ムラが発生しにくくなり、塗装速度を上
げても均一な塗装膜となるように塗装でき、塗装作業の
効率を高めることができる。また、塗料ポンプ29の制
御量をマニピュレータ1の各可動部を駆動するモータと
同等に制御することができるので、ロボットコントロー
ラ10により各ロボット駆動用モータを制御すると共に
塗料ポンプ29の回転数を容易に制御することができ
る。
【0042】図6は本発明の変形例の塗料供給系路の構
成を示すブロック図である。図6に示すように、塗料供
給系路には、色替バルブユニット11と、圧力制御弁2
8と、塗料ポンプ29と、流量計30と、塗装ガン8と
が配設されている。また、流量計30は、塗料供給チュ
ーブ19を介して塗装ガン8に供給される塗料の流量を
計測する。
【0043】CPU72は、後述するように、流量計3
0により計測された流量がインタフェース74を介して
入力されると、流量計測値と予め設定された目標流量と
の差を求め、この演算結果に応じて目詰まりの有無を判
定して塗料ポンプ29を駆動するポンプ駆動モータ76
の制御量を算出する。図7はCPU72が実行するロボ
ット制御演算処理を説明するためのPADである。尚、
図7に示す処理は、5msec毎に繰り返し実行され
る。
【0044】図7に示すように、CPU72はステップ
S11(以下「ステップ」を省略する)でマニピュレー
タ1の各軸の姿勢(動作位置)、塗料ポンプ29の角速
度フィードバック信号を読み込む。また、S12では、
流量計30により計測された塗料の流量を読み込む。次
のS13では、メモリ73に記憶されたティーチングデ
ータに基づいて塗装ガン8の目標位置・姿勢を算出す
る。同様にS14でメモリ73から目標流量を読み込
む。続いて、S15では、上記S11で読み込んだ各軸
角度フィードバック信号からマニピュレータ1及び塗装
ガン8の位置姿勢を算出する。
【0045】次のS16では、目標ガン先位置姿勢、及
び現在のガン先位置姿勢よりマニピュレータ1の各軸の
サーボアンプ(図示せず)への速度指令又はトルク指令
を算出する。同様に、S17では、ガン先位置姿勢、目
標流量、目標位置姿勢、現在の流量、現在のポンプ駆動
軸の角速度フィードバック信号によりポンプサーボモー
タへの指令信号を算出する。
【0046】次のS18では、角速度指令がマニピュレ
ータ1の各軸回りθ1 〜θ6 のモータ81〜86を駆動
制御するモータドライバ87〜92に出力される。これ
と共に、塗料ポンプ29を駆動するポンプ用モータドラ
イバ94に塗料供給圧力等のコントロール信号を出力す
る。これで、一連の処理が終了する。このように、CP
U72は、目標ガン先位置姿勢、及び現在のガン先位置
姿勢よりマニピュレータ1の各軸のサーボアンプ(図示
せず)への速度指令又はトルク指令を算出するのと同様
に、ガン先位置姿勢、目標流量、目標位置姿勢、現在の
流量、現在のポンプ駆動軸の角速度フィードバック信号
によりポンプサーボモータへの指令信号を算出するた
め、ロボットコントローラの外部入出力部の接続数を増
加させずに塗料の供給圧を制御できる。
【0047】図8は上記S17で実行される塗料ポンプ
29の駆動軸の制御ループのブロック図である。図8に
示すように、流量計30により計測された流量を基に通
常のPID制御ループにより軸目標角速度指令を出力す
る。また、このPID制御ループでは、マニピュレータ
1の位置姿勢による補償が加算されるようになってい
る。
【0048】ここでは、目標流量fr から現在の流量f
f を減算した誤差に比例ゲインKPを乗じたもの(また
これには制限値をリミッタ(106)により設ける)に
前記誤差の積分(1/(Z−1)102により累積を求
める)にある制限値(リミッタ103により設けたも
の)に積分ゲインKi (104)を乗じたものを加え
る。また、過剰な応答を避けるため、誤差の差(10
9)に微分ゲインKd を乗じたものを減算する。これに
ロボット動作により発生する外乱の補償(101)を加
える。これに制限値(110)を設けたものをポンプへ
の速度指令としてポンプG(S) に出力する。
【0049】図9及び図10は塗料の流量制御演算の手
順について説明するためのPADである。図9に示すよ
うに、S21において、マニピュレータ1の位置姿勢に
よる補償演算を行う。すなわち、塗装ガン8の実速度を
1サンプリング前の先端位置x(k−1)と現在の先端
位置より求める。
【0050】次のS22では、塗装ガン8の実速度に係
数Kpumpを乗じて補償量Um(k)を算出する。こ
の補償量Um(k)をマニピュレータ1の位置姿勢によ
る補償量とする。次のS23では、目標流量fr(k)
と現在の流量fr(k)との誤差e(k)を算出する。
続いて、S24で、比例ゲインKpを乗じて比例制御量
Up(k)を算出する。もし、S25で、比例制御によ
る制御量が上限値を超えているときは、S26で比例制
御量Up(k)を上限値とする。また、S27で、比例
制御による制御量が下限値を下回ったときは、S28で
比例制御量Up(k)を下限値とする。
【0051】次のS30では、積分動作による制御量を
算出する。そして、誤差の累積ei(k)を算出する。
これは、時刻0より誤差を加算し続けることによって求
める。S31において、この値が上限値を超えた場合、
S32で上限値をセットする。また、S33において、
この値が下限値を下回った場合、S34で下限値をセッ
トする。
【0052】次のS36では、誤差の累積に積分ゲイン
Kiを乗じて積分による制御量Ui(k)を算出する。
続いて、流量変化量による制御量を算出する。図10に
示すように、S37では、まず、流量の変化量を算出す
る。そして、S38で微分ゲインKdを乗じて微分によ
る制御量Ud(k)を算出する。次のS39では、制御
量Ud(k)と上限値とを比較し、制御量Ud(k)が
上限値を超えるときは、S40で上限値以下となるよう
に制限値をセットする。また、S41で制御量Ud
(k)と下限値とを比較し、制御量Ud(k)が下限値
を下回るときは、S42で下限値以上となるように制限
値をセットする。
【0053】次のS44では、目標指令U(k)をU
(k)=Up(k)+Ui(k)−Ud(k)+Um
(k)とする。また、上記S39〜S42と同様に、S
45では、目標指令U(k)と上限値とを比較し、目標
指令U(k)が上限値を超えるときは、S46で上限値
以下となるように制限値をセットする。また、S47で
目標指令U(k)と下限値とを比較し、目標指令U
(k)が下限値を下回るときは、S48で下限値以上と
なるように制限値をセットする。
【0054】ここで、上記S21〜23では、マニピュ
レータ1の目標速度と実速度の誤差にゲインを乗じて補
償値を算出しても良い。このように、CPU72は、塗
装ガン8の動作速度に応じた流量で塗料が供給されるよ
うに塗料ポンプ29を駆動するポンプ用モータドライバ
94への制御量を演算するため、塗装ガン8の速度に拘
わらず塗装面に吹き付けられる塗料の流量を一定にして
膜厚を均一にできる。
【0055】図11は目詰まり検知の演算手順を説明す
るためのPADである。図11において、S51〜S5
7の処理は、前述した図7のS11〜S17と同じ処理
であるので、ここではその説明を省略する。S58で
は、目標流量fr(k)から現行流量fr(k)を除算
し流量誤差を算出する。次のS59では、S58で求め
られた流量誤差と予め設定された所定量とを比較する。
S59において、流量誤差が比較された所定量より大き
いときは、S60でタイムカウンタの値を1インクリメ
ントする。そして、S61でカウント値が60秒を超え
た場合には、S62でマニピュレータ1の動作速度を目
標速度Vrの0.8倍とする。そして、S63で目詰ま
りフラグを立てる。
【0056】また、S59において、流量誤差が比較さ
れた所定量より小さいときは、S64でカウンタをゼロ
にクリアする。続いて、S65でマニピュレータ1の動
作速度を目標値に戻し、S66で目詰まりフラグをオフ
にして警告を解除する。そして、S67で指令値を出力
する。このように塗装ガン8で目詰まりが生じて塗料供
給量が減少した場合、マニピュレータ1の動作速度を減
速させて塗装むらを防止することができる。
【0057】このように、塗装ガン8に供給される塗料
の流量と目標流量とを比較し、目標流量に対して塗料の
流量が所定以下の状態が予め定めた時間以上継続した場
合には、流量を増大させる制御信号を出力するため、例
えば塗装ガン8の塗料供給路が異物等により目詰まりし
ても塗装ガン8から吹き付けられる流量を確保すること
ができる。
【0058】図12は軌道生成演算の手順を及び目詰ま
り時の処理を説明するためのPADである。図12に示
すように、まず、S71において、補間用カウンタt_
countを1インクリメントする。次のS72では、
カウンタの値を1軌道の補間時間と比較し、補間軌道の
終点にきたかどうかをチェックする。
【0059】S72において、補間軌道の終点にきたと
きは、S73に進み、教示点の番号pt_numを1イ
ンクリメントする。次のS74で、教示点の最終点に着
た場合には、S75に進み、目詰まり警告のフラグがオ
ンになっているかどうかをチェックする。S75におい
て、目詰まり警告のフラグがオンになっているときは、
S76に進み、目詰まり用プログラムが1度実行された
かどうかをチェックする。S76において、目詰まり用
プログラムが実行された場合は、S77で目詰まり発生
を表示すると共に、S78で目詰まり警告を出力する。
【0060】ここで、目詰まりプログラムとは、塗装ガ
ン8を捨て吹き位置に移動させ、塗料を噴射させるため
の制御プログラムである。目詰まりが軽度であれば、塗
料を噴射させることにより目詰まりの原因となる異物を
吹き飛ばして除去できる。また、塗装ガン8がエアレス
ガンである場合、吐出量を上げて吹いたり、シンナで洗
浄することにより目詰まりを解消できる。
【0061】また、上記S76において、目詰まり用プ
ログラムが実行されていない場合は、S79に進み、目
詰まりプログラムをロードし、S80でカウンタの値を
目詰まりプログラムの終点とする。S75において、警
告フラグがオンになっていない場合には、上記目詰まり
プログラムの処理を行わない。この場合、S81で始点
o をpt_countとし、S82で終点x1 をプロ
グラムの初期点lとする。
【0062】また、上記S74において、最終点でない
場合には、S83に以降する。そして、S83で教示点
番号が教示点数を超える場合には、教示点カウンタを1
とし、教示点カウンタの示す位置姿勢を始点とする。続
いて、S84で軌道の終点を教示点カウンタの次のポイ
ントとする。次のS85では、始点終点情報が決定され
た後に、この軌道の補間式を時間の多項式として決定す
る。また、上記S72において、補間軌道の中間点であ
る場台には、上記補間式を決定する処理は行わない。
【0063】S86では、補間用のカウンタが示す時刻
を算出する。続いてS87では、これを補間式に代入
し、塗装ガン8の位置姿勢を決定する。そして、S88
では、この塗装ガン8の位置姿勢のデータを塗装ガン8
の目標値とする。尚、目詰まりプログラムでは、プログ
ラムがl回再生された後、目詰まり状態を流量計の検出
値によりチェックする。そして、流量計の検出値が所定
の値を超える場合には、目詰まりプログラムが終了した
ときに目詰まり警告を消去し、この直前に稼動していた
プログラムをロードしておくようにする。
【0064】このように、教示点の最終点に着たときに
塗装ガン8で目詰まりが発生したときは、目詰まりプロ
グラムを実行して塗装ガン8を捨て吹き位置に移動さ
せ、塗料を噴射させることにより目詰まりを解消するこ
とができる。尚、上記実施例では、多関節型の塗装用ロ
ボットを一例として挙げたが、これに限らず、例えばレ
シプロケータに塗装ガンが装着された塗装用ロボットや
塗装ガンをX−Y方向に移動させるX−Y座標ロボット
等にも適用できる。
【0065】また、上記実施例では、圧力制御弁28及
び塗料ポンプ29が第2アーム6の上面に設けた構成を
一例として説明したが、圧力制御弁28及び塗料ポンプ
29を第2アーム6以外の場所に設置することはでき
る。また、上記実施例では、塗装ガン8がスイベル機構
を有する手首部7に支持された構成のものを一例として
挙げたが、これに限らず、本発明は、スイベル機構を用
いない手首機構を有するもの、例えば特開平5−921
55号に記載された塗装用ロボット等にも適用すること
ができる。
【0066】また、本発明は、手首部の回動軸内部に塗
料を供給する流路を形成するように構成された塗装用ロ
ボット等にも適用することができる。
【0067】
【発明の効果】上述の如く、請求項1記載の発明によれ
ば、ポンプ駆動用ドライバをロボット駆動用ドライバに
設け、ポンプ制御量演算手段をロボットコントローラに
設けると共にポンプ駆動用ドライバの入出力信号をロボ
ット駆動用ドライバの入出力信号と等しい形態としたた
め、ロボットコントローラの外部入出力部の占有点数を
減少させることができ、外部とケーブルで接続する必要
がないので、雑音(ノイズ)による制御信号の乱れを低
減し、制御性を向上させることができる。また、入出力
の変換演算がなくなり、演算処理時間が短縮できると共
に、単位時間当たりのサンプリング回数を増やすことに
より塗装品質を向上させることができる。
【0068】また、請求項2記載の発明によれば、マニ
ピュレータの実動作速度に応じた制御量をポンプの制御
量に加える演算を行うため、塗装ガンの動作速度に応じ
た流量で塗料が供給されるため、塗装ムラが発生しにく
くなり、塗装速度を上げても均一な塗装膜となるように
塗装でき、塗装作業の効率を高めることができる。ま
た、請求項3記載の発明によれば、塗装ガンに供給され
る塗料の流量と目標流量とを比較し、目標流量に対して
塗料の流量が所定以下の状態が予め定めた時間以上継続
した場合には、流量を増大させる制御信号を出力するた
め、例えば塗料供給系路が異物等により絞られても塗装
ガンから吹き付けられる流量を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる塗装用ロボットの一実施例を示す
斜視図である。
【図2】手首部の構成を示す縦断面図である。
【図3】マニピュレータを動作制御する制御系の構成を
示すブロック図である。
【図4】マニピュレータを動作制御する制御系の構成を
示すブロック図である。
【図5】マニピュレータを動作制御する制御系の構成を
示すブロック図である。
【図6】本発明の変形例の塗料供給系路の構成を示すブ
ロック図である。
【図7】CPUが実行するロボット制御演算処理を説明
するためのPADである。
【図8】S17で実行される塗料ポンプの駆動軸の制御
ループのブロック図である。
【図9】塗料の流量制御演算の手順について説明するた
めのPADである。
【図10】図9の処理に続いて実行される塗料の流量制
御演算の手順のPADである。
【図11】目詰まり検知の演算手順を説明するためのP
ADである。
【図12】軌道生成演算の手順を及び目詰まり時の処理
を説明するためのPADである。
【符号の説明】
1 マニピュレータ 4 旋回ベース 5 第1アーム 6 第2アーム 7 手首部 8 塗装ガン 10 ロボットコントローラ 11 色替バルブユニット 19 塗料供給チューブ 28 圧力制御弁 29 塗料ポンプ 30 流量計 71 エア制御装置 72 CPU 76 ポンプ駆動モータ 81〜86 モータ 87〜92 ロボット駆動用モータドライバ 94 ポンプ用モータドライバ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アーム先端に塗装ガンが装着されるマニ
    ピュレータと、該マニピュレータの動作を制御するロボ
    ット駆動用ドライバを有するロボットコントローラと、
    該塗装ガンに塗料を供給する塗料供給ユニットとを備え
    てなる塗装用ロボット装置において、 前記塗料供給ユニットから供給された塗料を前記塗装ガ
    ンに給送する塗料供給系路にポンプを設け、 該ポンプを駆動するポンプ駆動用ドライバを前記ロボッ
    ト駆動用ドライバに設け、 前記ポンプの制御量を演算し、該制御量を前記ポンプ駆
    動用ドライバに出力するポンプ制御量演算手段を前記ロ
    ボットコントローラに設け、 前記ポンプ駆動用ドライバの入出力信号を前記ロボット
    駆動用ドライバの入出力信号と等しい形態としたことを
    特徴とする塗装用ロボット装置。
  2. 【請求項2】 上記請求項1記載の塗装用ロボット装置
    であって、 前記ポンプ制御量演算手段は、前記マニピュレータの実
    動作速度に応じた制御量を前記ポンプの制御量に加える
    演算を行う演算手段を有することを特徴とする塗装用ロ
    ボット装置。
  3. 【請求項3】 上記請求項1又は請求項2記載の塗装用
    ロボット装置であって、 前記ポンプ制御量演算手段は、前記塗装ガンに供給され
    る塗料の流量と目標流量とを比較し、目標流量に対して
    塗料の流量が所定以下の状態が予め定めた時間以上継続
    した場合には、流量を増大させる制御信号を出力する手
    段を有することを特徴とする塗装用ロボット装置。
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