JPH117631A - 光ディスク及び光ディスクフォーマット装置 - Google Patents

光ディスク及び光ディスクフォーマット装置

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JPH117631A
JPH117631A JP15978797A JP15978797A JPH117631A JP H117631 A JPH117631 A JP H117631A JP 15978797 A JP15978797 A JP 15978797A JP 15978797 A JP15978797 A JP 15978797A JP H117631 A JPH117631 A JP H117631A
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recording
area
lands
grooves
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JP15978797A
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English (en)
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Naoki Morishita
直樹 森下
Katsumi Suzuki
克己 鈴木
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】物質流動の影響によりヘッダ部が再生不能とな
るのを防止することができるソフトフォーマット仕様の
光ディスク。 【解決手段】同心円状又はスパイラル状のランド及びグ
ルーブで形成される複数のトラックを有し、これらラン
ド及びグルーブで光ビームの照射を受けて、光ビームの
照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可逆的に相変化す
ることを利用し、これらランド及びグルーブでアドレス
データ及びこのアドレスデータに係属するユーザデータ
の記録、消去、さらには上書き記録を担う光ディスクに
おいて、前記アドレスデータの記録を担うアドレスデー
タ領域に対して隣接する領域と異なる領域に、前記ユー
ザデータの記録を担うユーザデータ領域を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、レーザビーム又
は電子線ビーム等の光ビームの照射を受けて非晶質と結
晶との間で可逆的に相変化する相変化記録層を用い情報
の記録を担う光ディスクに関する。また、この光ディス
クの相変化特性を利用してこの光ディスクに対して所定
のフォーマットを施す光ディスクフォーマット装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】近年、大容量メモリとして光ディスクが
注目をあびている。光ディスクは、CDに代表される再
生専用型、CD−Rに代表される1回追記型、コンピュ
ータの外付けメモリに代表される書き換え可能型の3種
類に大別される。
【0003】更に、書き換え可能型は、光磁気ディスク
と相変化光ディスクに大別される。相変化光ディスク
は、光ビームの照射を受けて、非晶質と結晶との間で可
逆的に相変化する相変化記録層を用い、記録マーク(非
晶質)とバックグラウンドの結晶状態の反射率の差を利
用して情報の記録を担うものである。相変化記録層にお
けるレーザ照射部分が、非晶質(記録マーク)になるか
結晶(消去状態)になるかは、光ビームの照射を受けた
部分が相変化記録層を構成する材料の融点を越えるか、
又は結晶化温度を越えるかのみに依存する。従って、光
ビーム走査時に、光ビームの光強度を強弱変調すること
によりオーバライトが可能となる。
【0004】ここで、図1を参照して、相変化光ディス
クの大まかな層構成について説明する。相変化光ディス
ク1は、レーザビームの照射を受ける面の反対側の面か
ら順に、ポリカーボネート又はガラス製の透明基板10
2、ZnS・SiO2 混合膜からなる第1誘電体保護層
104、レーザビーム等の照射により非晶質と結晶との
間で可逆的に相変化する例えばGe2 Sb2 Te5 の3
元合金からなる相変化記録層106、ZnS・SiO2
混合膜からなる第2誘電体保護層108、AlMo合金
からなる金属反射層110、ディスクの取り扱い上で生
じる傷を防止するための紫外線硬化樹脂保護層112が
積層された構成となっている。なお、相変化記録層10
6、第1誘電体保護層104、及び第2誘電体保護層1
08は真空蒸着、スパッタリングなどの堆積方法により
形成される。
【0005】このような光ディスクに対する情報の記
録、及び光ディスクに記録された情報の消去は次のよう
にして行われる。まず、光ディスクの全面に光ビームを
照射して加熱し、記録層102を結晶性の高い状態(原
子が比較的正しく配列された状態、以下結晶状態と呼
ぶ)にする。続いて、光ディスクに対して、情報の書き
込みのための強いパルス光を照射し記録層2を加熱急冷
する。パルス光の照射を受けた部分は、結晶性が低下し
た状態(原子配列が乱れた状態、以下非晶質状態と呼
ぶ)となる。結晶状態と非晶質状態とでは、原子配列の
構造が異なるため光学的性質(透過率、反射率)が変化
する。この変化を利用して情報が記録されるわけであ
る。また、このようにして情報が記録された記録部に対
して、情報の消去のための弱いパルス光を照射し、加熱
徐冷することにより、記録された情報を消去することが
できる。これは記録部が元の状態である結晶状態に戻る
ためである。
【0006】また、図2の示すような弱く連続した光ビ
ームに強いパルスを重畳した光ビームを用いることによ
り、以前に形成された記録部(非晶質状態)を消去(結
晶状態)しながら、同時に新しい記録部を形成するいわ
ゆるオーバーライトによって上記の状態を実現できる。
【0007】上記説明したような相変化光ディスクに
は、ランド(凸部)及びグルーブ(凹部)と呼ばれる領
域が設けられており、これらランド及びグルーブにより
同心円状又はスパイラル状のトラックが形成されてい
る。さらに、光ディスクに対する情報の記録、及び光デ
ィスクに記録された情報の再生など、各種情報の取扱い
は、所定長のトラックで形成されるセクタ単位で行われ
る。一つのセクタには、アドレスデータ等が記録される
ヘッダ部、及び実際にユーザデータが記録されるレコー
ディング部が設けられている。このようなセクタは、ラ
ンド及びグルーブの双方に複数設けられている。従っ
て、ユーザデータもランド及びグルーブの双方に記録さ
れることになる。実際、ユーザーデータ記録時には、光
記録に適した変調(例えば(2、7)変調)が施され、
各セクタのレコーディング部に分割して記録される。
【0008】また、ヘッダ部の記録方式には、出荷前に
予め凹凸形状のピットとして光ディスクに対して記録す
る方式と、相変化特性を利用してフォーマットを記録す
る方式とがあり、前者をプリフォーマット、後者をソフ
トフォーマットと称する。
【0009】プリフォーマットの場合、ヘッダ部に対す
る各種情報(アドレスデータ等)の記録(ピット形成)
は、一度きりである。ソフトフォーマットの場合でも、
ヘッダ部に対する各種情報の記録は、それほど頻繁に行
われるものではない。一方、レコーディング部に対する
ユーザデータの記録は、頻繁に行われる。場合によって
は、数万回以上のオーバーライトが実行されることもあ
る。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】相変化光ディスクの最
大の欠点は、オーバライトを繰り返した時の相変化記録
層の劣化である。相変化光ディスクは、オーバライトさ
れる時、相変化記録層の融点を越え、急冷されて非晶質
が形成されるが、このとき一時的に相変化記録層が溶け
るため、同一部分のオーバライトを繰り返すと、相変化
記録層がレーザビームの走査方向に沿って動いてしまう
(以下、これを物質流動という)。オーバライトの繰り
返しを行うと、この物質流動が加速され、場所によって
は相変化記録層そのものが欠落してしまい、データを破
損してしまうこともある。特に、初期欠陥部分、及びデ
ータの始終端部分で波形が大きく歪むおそれがある。
【0011】図3は、光ディスクに存在する欠陥aが、
物質流動の影響を受けて成長し、欠陥aとなってしまっ
た様子を示す。このように、この波形の歪みが、ランド
からグルーブへ、又はグルーブからランドへ広がり、最
隣接グルーブ又は最隣接ランドへ影響を及ぼす可能性が
十分にある。特に、ソフトフォーマットが施された光デ
ィスクにおいて、この波形の歪みと、最隣接ランド又は
最隣接グルーブにおけるセクタのヘッダ部とが半径方向
に対して同位置にあると、このヘッダ部が認識できなく
なり、結果的には、このヘッダ部を有するセクタが認識
できなくなる可能性がある。
【0012】この発明の目的は、上記したような事情に
鑑み成されたものであって、以下のようなソフトフォー
マット仕様の光ディスク、及びソフトフォーマット仕様
の光ディスクに対してソフトフォーマットを施す光ディ
スクフォーマット装置を提供することである。
【0013】(1)物質流動の影響によりヘッダ部が再
生不能となるのを防止することができるソフトフォーマ
ット仕様の光ディスク。 (2)物質流動の影響による再生不能なヘッダ部の発生
を防止することができるソフトフォーマットをソフトフ
ォーマット仕様の光ディスクに対して施す光ディスクフ
ォーマット装置。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決し目的を
達成するために、この発明の光ディスク、及び光ディス
クフォーマット装置は、以下のように構成されている。
この発明は、同心円状又はスパイラル状のランド及びグ
ルーブで形成される複数のトラックを有し、これらラン
ド及びグルーブで光ビームの照射を受けて、光ビームの
照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可逆的に相変化す
ることを利用し、これらランド及びグルーブでアドレス
データ及びこのアドレスデータに係属するユーザデータ
の記録、消去、さらには上書き記録を担う光ディスクに
おいて、前記アドレスデータの記録を担うアドレスデー
タ領域に対して隣接する領域と異なる領域に、頻繁に上
書き記録される可能性を有する領域を備えている。
【0015】この発明は、同心円状又はスパイラル状の
ランド及びグルーブで形成される複数のトラックを有
し、これらランド及びグルーブで光ビームの照射を受け
て、光ビームの照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可
逆的に相変化することを利用し、これらランド及びグル
ーブでアドレスデータ及びこのアドレスデータに係属す
るユーザデータの記録、消去、さらには上書き記録を担
う光ディスクにおいて、前記アドレスデータの記録を担
うアドレスデータ領域に対して隣接する領域と異なる領
域に、前記ユーザデータの記録を担うユーザデータ領域
を備えている。
【0016】この発明は、同心円状又はスパイラル状の
ランド及びグルーブで形成される複数のトラックを有
し、これらランド及びグルーブで光ビームの照射を受け
て、光ビームの照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可
逆的に相変化することを利用し、これらランド及びグル
ーブでアドレスデータ及びこのアドレスデータに係属す
るユーザデータの記録、消去、さらには上書き記録を担
う光ディスクにおいて、この光ディスクの径方向に対し
て同位置に、前記アドレスデータの記録を担う複数のア
ドレスデータ領域を備えている。
【0017】この発明は、同心円状又はスパイラル状の
ランド及びグルーブで形成される複数のトラックを有
し、これらランド及びグルーブで光ビームの照射を受け
て、光ビームの照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可
逆的に相変化することを利用し、これらランド及びグル
ーブでアドレスデータ及びこのアドレスデータに係属す
るユーザデータの記録、消去、さらには上書き記録を担
う光ディスクにおいて、前記アドレスデータの記録を担
う複数のアドレスデータ領域と、前記ユーザデータの記
録を担う複数のユーザデータ領域と、データが記録され
ない複数の無記録領域とを備え、この光ディスクの径方
向に対して同位置に前記アドレスデータ領域を配置し、
これらアドレスデータ領域のトラック方向に隣接する領
域に前記無記録領域を配置している。
【0018】この発明は、同心円状又はスパイラル状の
ランド及びグルーブで形成される複数のトラックを有
し、これらランド及びグルーブで光ビームの照射を受け
て、光ビームの照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可
逆的に相変化することを利用し、これらランド及びグル
ーブでアドレスデータ及びこのアドレスデータに係属す
るユーザデータの記録、消去、さらには上書き記録を担
う光ディスクにおいて、前記アドレスデータの記録を担
う複数のアドレスデータ領域と、前記ユーザデータの記
録を担う複数のユーザデータ領域と、データが記録され
ない複数の無記録領域とを備え、前記アドレスデータ領
域の径方向及びトラック方向に隣接する位置に、前記無
記録領域を配置している。
【0019】この発明は、同心円状又はスパイラル状の
ランド及びグルーブで形成される複数のトラックを有
し、これらランド及びグルーブで光ビームの照射を受け
て、光ビームの照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可
逆的に相変化することを利用し、これらランド及びグル
ーブでアドレスデータ及びこのアドレスデータに係属す
るユーザデータの記録、消去、さらには上書き記録を担
う光ディスクにおいて、前記ランドに配置されるもので
あって、前記アドレスデータの記録を担う複数のランド
アドレスデータ領域と、前記グルーブに配置されるもの
であって、前記アドレスデータの記録を担う複数のグル
ーブアドレスデータ領域と、前記ユーザデータの記録を
担う複数のユーザデータ領域と、データが記録されない
無記録領域とを備え、前記複数のランドアドレスデータ
領域を光ディスクの径方向に対して同位置に配置し、同
様に前記複数のグルーブアドレスデータ領域を光ディス
クの径方向に対して同位置に配置し、且つ、前記ランド
アドレスデータ領域及び前記グルーブアドレスデータ領
域を光ディスクの径方向に対して異なる位置に配置し、
これらランドアドレスデータ領域及びグルーブアドレス
データ領域夫々の光ディスクの径方向及びトラック方向
に対して隣接する領域に前記無記録領域を配置してい
る。
【0020】この発明は、同心円状又はスパイラル状の
ランド及びグルーブで形成される複数のトラックを有
し、これらランド及びグルーブで光ビームの照射を受け
て、光ビームの照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可
逆的に相変化することを利用し、これらランド及びグル
ーブでアドレスデータ及びこのアドレスデータに係属す
るユーザデータの記録、消去、さらには上書き記録を担
う光ディスクに対して、前記相変化を利用して所定のフ
ォーマットを施す光ディスクフォーマット装置におい
て、前記アドレスデータの記録を担うアドレスデータ領
域、及びこのアドレスデータ領域に隣接する領域と異な
る領域に頻繁に上書き記録される可能性を有する領域を
フォーマットするフォーマット手段を備えている。
【0021】この発明は、同心円状又はスパイラル状の
ランド及びグルーブで形成される複数のトラックを有
し、これらランド及びグルーブで光ビームの照射を受け
て、光ビームの照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可
逆的に相変化することを利用し、これらランド及びグル
ーブでアドレスデータ及びこのアドレスデータに係属す
るユーザデータの記録、消去、さらには上書き記録を担
う光ディスクに対して、前記相変化を利用して所定のフ
ォーマットを施す光ディスクフォーマット装置におい
て、前記アドレスデータの記録を担うアドレスデータ領
域、及びこのアドレスデータ領域に隣接する領域と異な
る領域に前記ユーザデータの記録を担うユーザデータ領
域をフォーマットするフォーマット手段を備えている。
【0022】この発明は、同心円状又はスパイラル状の
ランド及びグルーブで形成される複数のトラックを有
し、これらランド及びグルーブで光ビームの照射を受け
て、光ビームの照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可
逆的に相変化することを利用し、これらランド及びグル
ーブでアドレスデータ及びこのアドレスデータに係属す
るユーザデータの記録、消去、さらには上書き記録を担
う光ディスクに対して、前記相変化を利用して所定のフ
ォーマットを施す光ディスクフォーマット装置におい
て、この光ディスクの径方向に対して同位置に、前記ア
ドレスデータの記録を担う複数のアドレスデータ領域を
フォーマットするフォーマット手段を備えている。
【0023】この発明は、同心円状又はスパイラル状の
ランド及びグルーブで形成される複数のトラックを有
し、これらランド及びグルーブで光ビームの照射を受け
て、光ビームの照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可
逆的に相変化することを利用し、これらランド及びグル
ーブでアドレスデータ及びこのアドレスデータに係属す
るユーザデータの記録、消去、さらには上書き記録を担
う光ディスクに対して、前記相変化を利用して所定のフ
ォーマットを施す光ディスクフォーマット装置におい
て、この光ディスクの径方向に対して同位置に前記アド
レスデータの記録を担う複数のアドレスデータ領域、及
びこのアドレスデータ領域のトラック方向に隣接する領
域にデータが記録されない無記録領域をフォーマットす
るフォーマット手段を備えている。
【0024】この発明は、同心円状又はスパイラル状の
ランド及びグルーブで形成される複数のトラックを有
し、これらランド及びグルーブで光ビームの照射を受け
て、光ビームの照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可
逆的に相変化することを利用し、これらランド及びグル
ーブでアドレスデータ及びこのアドレスデータに係属す
るユーザデータの記録、消去、さらには上書き記録を担
う光ディスクに対して、前記相変化を利用して所定のフ
ォーマットを施す光ディスクフォーマット装置におい
て、前記アドレスデータの記録を担う複数のアドレスデ
ータ領域、及びこのアドレスデータ領域の径方向及びト
ラック方向に隣接する領域にデータが記録されない無記
録領域をフォーマットするフォーマット手段を備えてい
る。
【0025】この発明は、同心円状又はスパイラル状の
ランド及びグルーブで形成される複数のトラックを有
し、これらランド及びグルーブで光ビームの照射を受け
て、光ビームの照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可
逆的に相変化することを利用し、これらランド及びグル
ーブでアドレスデータ及びこのアドレスデータに係属す
るユーザデータの記録、消去、さらには上書き記録を担
う光ディスクに対して、前記相変化を利用して所定のフ
ォーマットを施す光ディスクフォーマット装置におい
て、前記アドレスデータの記録を担いランドに配置され
る複数のランドアドレスデータ領域を光ディスクのラン
ドにおける径方向に対して同位置に、前記アドレスデー
タの記録を担いグルーブに配置される複数のグルーブア
ドレスデータ領域を光ディスクのグルーブにおける径方
向に対して同位置に、且つ、前記ランドアドレスデータ
領域及び前記グルーブアドレスデータ領域を光ディスク
の径方向に対して異なる位置にフォーマットし、これら
ランドアドレスデータ領域及びグルーブアドレスデータ
領域夫々の光ディスクの径方向及びトラック方向に対し
て隣接する領域にデータが記録されない無記録領域をフ
ォーマットするフォーマット手段を備えている。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面を参照して説明する。図4及び図5は、光ディ
スクに成膜を施す成膜記録装置の概略を示す図である。
図4は成膜記録装置の側面図、図5は成膜記録装置の上
面図である。
【0027】図4及び図5に示すように、成膜記録装置
には真空容器71が設けられており、この真空容器71
の底壁にはガス排気ボード72が設けられている。ガス
排気ボード72は排気装置77に接続されており、この
排気ボード72を介して真空容器71内を排気するよう
になっている。
【0028】円盤上の基板102は、支持装置78によ
り真空容器71内の上部にその面を水平にして支架され
ており、成膜中に図示されないモータにより支持装置7
8を回転させることにより基板102が回転駆動される
ようになっている。また、真空容器71内の底部近傍に
は基板102に対向するように、所定元素で形成された
スパッタ元80、81、82、83が配設されており、
これら各スパッタ元80〜83には図示しない高周波電
源が接続されている。また、ガス導入ポート73からス
パッタガスとしてArガスが導入されるようになってい
る。モニタ装置84、85、86、87は各スパッタ元
80〜83の上方に設けられており、各スパッタ元80
〜83からの元素のスパッタ量をモニタするようになっ
ており、このモニタした値が所定の比になるように各ス
パッタ元80〜83に投入される電力が調整されるよう
になっている。
【0029】この成膜記録装置によれば、まず排気装置
77により真空容器71内が、例えば10-6torr台
の真空度まで排気される。次いで、ガス導入ポート73
よりArガスが導入され、排気装置77の排気量が調節
され、真空容器71内が所定の減圧下に保持される。そ
して、基板102が回転されつつ、スパッタ元に所定時
間電力が印可される。これにより、基板102に記録層
が形成される。
【0030】続いて、実際のディスクの成膜工程を説明
する。真空容器内にGe2 Sb2 Te5 、ZnS:Si
2 混合物及びAl合金のスパッタ元を設け、真空容器
内を8×10-6torrまで排気する。さらに、Arガ
スを導入して4×10-3torrに全体の気圧を調整す
る。十部に洗浄された外径90mm、板厚0.6mmの
円板上の基板102を用い、この基板102を50rp
mで回転しつつ、モニタ装置により各元素のスパッタ量
をモニタして各スパッタ元に投入する電力をコントロー
ルする。基板102に対して、順に、ZnS・Si02
(第1誘電体保護層104)、Ge2 Sb2 Te5 (相
変化記録層106)、ZnS・SiO2(第2誘電体保
護層108)、AlMo(金属反射層110)を層構成
に合わせて堆積させる。さらに、金属反射層110上に
紫外線硬化樹脂保護層112を10umスピンコータに
よりオーバーコートをし、紫外線を照射して硬化させ光
ディスクを形成する。
【0031】次に、図6を参照して、光ディスクに対し
て所定のソフトフォーマットを施す光ディスクフォーマ
ット装置の概略構成について説明する。なお、このフォ
ーマット装置は、光ディスクに対して各種情報の記録、
光ディスクに対して記録されている情報の再生、及び光
ディスクに対して記録されている情報の消去を行う光デ
ィスク装置でもある。
【0032】図6に示すように、光ディスク1は、モー
タ3によって例えば一定の速度で回転される。このモー
タ3は、モータ制御回路4によって制御されている。所
定のソフトフォーマットを含む各種情報の記録、記録さ
れている情報の再生、記録されている情報の消去は、フ
ォーマット手段としての光学ヘッド5によって行われる
ようになっている。この光学ヘッド5は、リニアモータ
6の可動部を構成する駆動コイル7に固定されており、
この駆動コイル7はリニアモータ制御回路8に接続され
ている。
【0033】このリニアモータ制御回路8には、速度検
出器9が接続されており、光学ヘッド5の速度信号をリ
ニアモータ制御回路8に送るようになっている。また、
リニアモータ6の固定部には、図示しない永久磁石が設
けられており、駆動コイル7がリニアモータ制御回路8
によって励磁されることにより、光学ヘッド5は、光デ
ィスク1の半径方向に移動されるようになっている。
【0034】光学ヘッド5には、対物レンズ10が図示
しないワイヤあるいは板ばねによって支持されており、
この対物レンズ10は、駆動コイル11によってフォー
カシング方向(レンズの光軸方向)に移動され、駆動コ
イル12によってトラッキング方向(レンズの光軸と直
交する方向)に移動可能とされている。
【0035】また、フォーマット手段としてのレーザ制
御回路13によって駆動される半導体レーザ発振器(あ
るいはアルゴンネオンレーザ発振器)19より発生され
たレーザ光は、コリメータレンズ20、ハーフプリズム
21、対物レンズ10を介して光ディスク1上に照射さ
れ、この光ディスク1からの反射光は、対物レンズ1
0、ハーフプリズム21、集光レンズ22、およびシリ
ンドリカルレンズ23を介して光検出器24に導かれ
る。
【0036】光検出器24は、4分割の光検出セル24
a、24b、24c、24dによって構成されている。
光検出器24の光検出セル24aの出力信号は、増幅器
25aを介して加算器26a、26dの一端に供給さ
れ、光検出セル24bの出力信号は、増幅器25bを介
して加算器26b、26cの一端に供給され、光検出セ
ル24cの出力信号は、増幅器25cを介して加算器2
6a、26cの他端に供給され、光検出セル24dの出
力信号は、増幅器25dを介して加算器26b、26d
の他端に供給されるようになっている。
【0037】加算器26aの出力信号は差動増幅器OP
2の反転入力端に供給され、この差動増幅器OP2の非
反転入力端には加算器26bの出力信号が供給される。
これにより、差動増幅器OP2は、加算器26a、26
bの差に応じてフォーカス点に関する信号をフォーカシ
ング制御回路27に供給するようになっている。このフ
ォーカシング制御回路27の出力信号は、駆動コイル1
1に供給され、レーザ光が光ディスク1上で常時ジャス
トフォーカスとなるように制御される。
【0038】加算器26cの出力信号は差動増幅器OP
1の反転入力端に供給され、この差動増幅器OP1の非
反転入力端には加算器26cの出力信号が供給される。
これにより、差動増幅器OP1は、加算器26d、26
cの差に応じてトラック差信号をトラッキング制御回路
28に供給するようになっている。トラッキング制御回
路28は、差動増幅器OP1から供給されるトラック差
信号に応じてトラック駆動信号を作成するものである。
【0039】トラッキング制御回路28から出力される
トラック駆動信号は、トラッキング方向の駆動コイル1
2に供給される。また、トラッキング制御回路28で用
いられたトラック差信号はリニアモータ制御回路8に供
給されるようになっている。
【0040】上記のように、フォーカシング、トラッキ
ングを行った状態での光検出器24の各光検出セル24
a〜24dの出力の和信号、つまり加算器26eからの
出力信号は、トラック上に形成されたピット(記録デー
タ)からの反射率の変化が反映されている。この信号
は、データ再生回路18に供給され、このデータ再生回
路18において、記録する目的のIDのECCブロック
に対するアクセス許可信号が出力されたり、再生する目
的のIDのECCブロックに対する再生データが出力さ
れるようになっている。
【0041】このデータ再生回路18で再生された再生
データはバス29を介してエラー訂正回路32に出力さ
れる。エラー訂正回路32は、再生データ内のエラー訂
正コード(ECC)によりエラーを訂正したり、あるい
はインターフェース回路35から供給される記録データ
にエラー訂正コードを付与してメモリ33に出力する。
【0042】このエラー訂正回路32でエラー訂正され
た再生データはバス29およびインターフェース回路3
5を介して外部装置としての光ディスク制御装置36に
出力される。光ディスク制御装置36からは記録データ
がインターフェース回路35およびバス29を介してエ
ラー訂正回路32に供給される。
【0043】また、上記トラッキング制御回路28で対
物レンズ10が移動されている際、リニアモータ制御回
路8は、対物レンズ10が光学ヘッド5内の中心位置近
傍に位置するようにリニアモータ6つまり光学ヘッド5
を移動するようになっている。
【0044】また、レーザ制御回路13の前段にはデー
タ生成回路14が設けられている。このデータ生成回路
14には、エラー訂正回路32から供給される記録デー
タとしてのECCブロックのフォーマットデータを、E
CCブロック用の同期コードを付与した記録用のECC
ブロックのフォーマットデータに変換するECCブロッ
クデータ生成回路14aと、このECCブロックデータ
生成回路14aからの記録データを所定のコード変換方
式等で変換(変調)する変調回路14bとを有してい
る。データ生成回路14には、エラー訂正回路32によ
りエラー訂正コードが付与された記録データが供給され
るようになっている。エラー訂正回路32には光ディス
ク制御装置36からの記録データがインターフェース回
路35およびバス29を介して供給されるようになって
いる。
【0045】エラー訂正回路32は、光ディスク制御装
置36から供給される32KバイトごとのECCブロッ
ク単位の記録データを2Kバイトごとのセクタ単位の記
録データに対する横方向と縦方向のそれぞれのエラー訂
正コードを付与するとともに、セクタID番号を付与
し、ECCブロックフォーマットデータを生成するよう
になっている。
【0046】この光ディスクフォーマット装置には、そ
れぞれフォーカシング制御回路27、トラッキング制御
回路28、リニアモータ制御回路8と光ディスクフォー
マット装置の全体を制御するCPU30との間で情報の
授受を行うために用いられるD/A変換器31が設けら
れている。
【0047】上記したモータ制御回路4、リニアモータ
制御回路8、レーザ制御回路15、データ再生回路1
8、フォーカシング制御回路27、トラッキング制御回
路28、エラー訂正回路32等は、バス29を介してC
PU30によって制御されるようになっており、このC
PU30はメモリ33に記録されたプログラムによって
所定の動作を行うようになされている。
【0048】続いて、図7を参照して、レーザ制御回路
13について説明する。相変化光ディスクに対しては、
記録パワー、消去パワー、及び再生パワーの3段階の光
変調が必要とされる。
【0049】まず、書込及び消去時の動作について説明
する。書込及び消去時には、CPU30からROWレベ
ルの(Read)/W(Write)信号が出力され
る。このROWレベルのR/W信号がマルチプレクサ1
08に入力されると、切換スイッチ116により消去用
レーザー駆動電流回路112が選択される。それと同時
に、データ生成回路14からユーザデータ信号が出力さ
れ、このユーザデータ信号がデータ変換ROM104に
入力されると、データ変換ROM104より(8、1
6)変調されたデータが出力される。この変調されたデ
ータがクロック生成部102から出力されるチャネルク
ロック信号に同期されて、パラレル/シリアル変換回路
106によりシリアルデータに変換され、マルチプレク
サ108に入力される。書込用レーザー駆動電流回路1
10、消去用レーザ駆動電流回路112には、予め各出
力レーザーパワーレベルが設定されており、マルチプレ
クサ108から出力される信号に同期して、書込用レー
ザー駆動電流のスイッチがオン、オフが切換えられるこ
とにより書込用レーザー駆動電流が加算器118へ流れ
込み、消去用レーザ駆動電流に加算される。そして増幅
器120で増幅され、レーザーダイオード122に出力
され、レーザーダイオード122から所定のパワーレベ
ルのレーザが所定時間だけ照射される。
【0050】再生時には、CPU30からHIGHレベ
ルのR/W信号が出力され、このHIGHレベルのR/
W信号がマルチプレクサ105に入力され、切換えスイ
ッチ116が再生レーザー駆動電流回路114を選択
し、レーザーダイオード122からは再生用レーザーが
照射される。
【0051】次に、光ディスクのフォーマットについて
簡単に説明する。光ディスクには、同心円状又はスパイ
ラル状のランド及びグルーブによりトラックが形成され
ている。さらに、このトラックには複数のセクタが設け
られている。1セクタは、図8に示すような構成となっ
ている。
【0052】図8に示すように、1セクタは、アドレス
データ等が記録されるアドレスデータ領域としてのヘッ
ダ部、及びユーザデータ等が記録されるレコーディング
部で構成されている。ヘッダ部には、先頭から順に、同
期コードが記録されるVFO(Variable Frequency Osc
illator )1領域、アドレスデータが記録されるID1
領域、同期コードが記録されるVFO2領域、アドレス
データが記録されるID2領域、同期コードが記録され
るVFO3領域、アドレスデータが記録されるID3領
域等が設けられている。
【0053】また、レコーディング部には、先頭から順
に、データが記録されないギャップ領域(無記録領
域)、同期コードが記録されるVFO4領域、ユーザデ
ータ及びECC(Error Collection Code )等が記録さ
れるユーザデータ領域、データが記録されないバッファ
領域(無記録領域)等が設けられている。因みに、バッ
ファ領域は、ユーザデータ領域が次のヘッダ領域にかか
らないように、光ディスク1を回転するモータの回転変
動などを吸収するために設けられた領域である。
【0054】次に、この発明のポイントについて説明す
る。この発明では、物質流動の影響によりヘッダ部が再
生不能となるのを防止するため、前記アドレスデータの
記録を担うヘッダ部に対して隣接する領域と異なる領域
に、頻繁に上書き記録される可能性を有する領域を設け
た。つまり、物質流動を起す可能性が高い領域は、頻繁
に上書き記録される領域である。従って、この頻繁に上
書き記録される領域と、ヘッダ部とを隔離することによ
り、仮に、この頻繁に上書き記録される領域において、
物質流動による不具合が生じたとしても、この影響がヘ
ッダ部に及ぶのを防止することができる。
【0055】頻繁に上書き記録される領域とは、例え
ば、ユーザデータ領域である。従って、この発明では、
ヘッダ部に対して隣接する領域と異なる領域にユーザデ
ータ領域を設け、仮に、ユーザデータ領域において物質
流動による不具合が生じても、この影響がヘッダ部に及
ぶのを防止することができるというものである。
【0056】ヘッダ部とユーザデータ領域との位置関係
の具体例について、図9及び図10を参照して説明す
る。図9及び図10は、この発明の一実施の形態に係る
光ディスクのフォーマットを示す図である。また、この
図9及び図10に示す光ディスクのフォーマットは、図
6に示す光ディスクフォーマット装置により施されるも
のである。
【0057】図9は、光ディスクの径方向に対して同位
置にヘッダ部を配置し、これらヘッダ部のトラック方向
に隣接する領域に無記録領域(バッファ領域及びギャッ
プ領域)を配置した状態を示すものである。言換える
と、光ディスクの径方向に対して同位置にヘッダ部を配
置し、このヘッダ部と無記録領域に挟まれたレコーディ
ング部とを交互に配置したものである。
【0058】この場合、ヘッダ部に対してユーザデータ
領域が隣接していない。従って、仮に、ユーザデータ領
域において物質流動による不具合が生じても、この影響
がヘッダ部に及ぶのを防止することができる。
【0059】図10は、ランドのヘッダ部(ランドアド
レスデータ領域)が光ディスクの径方向に対して同位置
に配置され、同様にグルーブのヘッダ部(グルーブアド
レスデータ領域)が光ディスクの径方向に対して同位置
に配置され、且つ、前記ランドのヘッダ部及びグルーブ
のヘッダ部が光ディスクの径方向に対して異なる位置に
配置され、これらランドのヘッダ部及びグルーブのヘッ
ダ部夫々の光ディスクの径方向及びトラック方向に対し
て隣接する領域に前記無記録領域(バッファ領域及びギ
ャップ領域)を配置した状態を示すものである。ここで
は、ランドのヘッダ部とグルーブのヘッダ部とが、ヘッ
ダ部のデータ長分だけすれた状態が示されている。
【0060】この場合も、ヘッダ部に対してユーザデー
タ領域が隣接していない。従って、仮に、ユーザデータ
領域において物質流動による不具合が生じても、この影
響がヘッダ部に及ぶのを防止することができる。
【0061】続いて、図12を参照して、図9に示すフ
ォーマットが施された光ディスクにおけるヘッダ読取率
を評価する。図9に示すフォーマットが施された光ディ
スクをディスクA1と称する。また、図11に示すフォ
ーマットが施された光ディスクをディスクBと称する。
ディスクBは、ヘッダ部に隣接してユーザデータ領域が
設けられたものである。ディスクA1及びディスクBを
夫々、スピンドルモータに固定し、線速7.5m/sで
回転させた。この状態で記録パルス幅30nsec、記
録パワー13mW、消去パワー6mW、書き込み周波数
5.23/1.96MHzの条件で、書き込み回数、1
回、10回、100(102 )回、1000(103
回、10000(104 )回、100000(105
回、200000(2×105 )回の時のヘッダ部の読
み取り率を測定した。今回は、(8、16)変調方式の
マークエッジ記録を用いた。
【0062】結果は、図12に示す通りである。横軸は
繰り返し回数で、縦軸はセクタのヘッダ部の読みとり率
である。ディスクA1は、初回〜200000回まで、
ヘッダの読取率は100%である。一方、ディスクB
は、初回〜10000回まではヘッダの読取率は100
%であるが、100000回では98%、200000
回では90%と、ヘッダの読取率が低下しているのが分
る。これにより、この発明のフォーマットによりヘッダ
部の読取率が向上されたことが確認できる。
【0063】続いて、図13を参照して、図10に示す
フォーマットが施された光ディスクにおけるヘッダ読取
率を評価する。図10に示すフォーマットが施された光
ディスクをディスクA2と称する。このディスクA1及
び図11に示すディスクBを夫々、スピンドルモータに
固定し、線速7.5m/sで回転させた。この状態で記
録パルス幅30nsec、記録パワー13mW、消去パ
ワー6mW、書き込み周波数5.23/1.96MHz
の条件で、書き込み回数、1回、10回、100(10
2 )回、1000(103 )回、10000(104
回、100000(105 )回、200000(2×1
5 )回の時のヘッダ部の読み取り率を測定した。今回
は、(8、16)変調方式のマークエッジ記録を用い
た。
【0064】結果は、図13に示す通りである。横軸は
繰り返し回数で、縦軸はセクタのヘッダ部の読みとり率
である。ディスクA2は、初回〜200000回まで、
ヘッダの読取率は100%である。一方、ディスクB
は、初回〜10000回まではヘッダの読取率は100
%であるが、100000回では98%、200000
回では90%と、ヘッダの読取率が低下しているのが分
る。これにより、この発明のフォーマットによりヘッダ
部の読取率が向上されたことが確認できる。
【0065】
【発明の効果】この発明によれば下記の光ディスク及び
光ディスクフォーマット装置を提供できる。 (1)物質流動の影響によりヘッダ部が再生不能となる
のを防止することができるソフトフォーマット仕様の光
ディスク。
【0066】(2)物質流動の影響による再生不能なヘ
ッダ部の発生を防止することができるソフトフォーマッ
トをソフトフォーマット仕様の光ディスクに対して施す
光ディスクフォーマット装置。
【図面の簡単な説明】
【図1】相変化光ディスクの層構成を示す図。
【図2】オーバーライト時のレーザー駆動電流波形の一
例を示す図。
【図3】オーバーライトにより欠陥が成長し、他のトラ
ックにまで影響を及す様子を示す図。
【図4】光ディスクの基板に対して成膜を施す成膜記録
装置の概略を示す断面図。
【図5】光ディスクの基板に対して成膜を施す成膜記録
装置の概略を示す上面図。
【図6】相変化光ディスクに対して所定のソフトフォー
マットを施す光ディスクフォーマット装置の概略構成を
示す図。
【図7】レーザ制御装置の概略構成を示す図。
【図8】セクタフォーマットの一例を示す図。
【図9】この発明の一実施の形態に係る相変化光ディス
クのフォーマットその1を示す図。
【図10】この発明の一実施の形態に係る相変化光ディ
スクのフォーマットその2を示す図。
【図11】図9及び図10に示すフォーマットが施され
た相変化光ディスクにおけるヘッダ部の読取率を評価す
るにあたり、評価の対象となる相変化光ディスクのフォ
ーマットを示す図。
【図12】図9に示すフォーマットが施された相変化光
ディスク、及び図11に示すフォーマットが施された相
変化光ディスク夫々のオーバーライトの回数とヘッダ部
の読取率との関係を示す図。
【図13】図10に示すフォーマットが施された相変化
光ディスク、及び図11に示すフォーマットが施された
相変化光ディスク夫々のオーバーライトの回数とヘッダ
部の読取率との関係を示す図。
【符号の説明】
1…光ディスク 5…光学ヘッド 13…レーザ制御回路 27…フォーカッシング制御回路 28…トラッキング制御回路 30…CPU

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】同心円状又はスパイラル状のランド及びグ
    ルーブで形成される複数のトラックを有し、これらラン
    ド及びグルーブで光ビームの照射を受けて、光ビームの
    照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可逆的に相変化す
    ることを利用し、これらランド及びグルーブでアドレス
    データ及びこのアドレスデータに係属するユーザデータ
    の記録、消去、さらには上書き記録を担う光ディスクに
    おいて、 前記アドレスデータの記録を担うアドレスデータ領域に
    対して隣接する領域と異なる領域に、頻繁に上書き記録
    される可能性を有する領域を備えたことを特徴とする光
    ディスク。
  2. 【請求項2】同心円状又はスパイラル状のランド及びグ
    ルーブで形成される複数のトラックを有し、これらラン
    ド及びグルーブで光ビームの照射を受けて、光ビームの
    照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可逆的に相変化す
    ることを利用し、これらランド及びグルーブでアドレス
    データ及びこのアドレスデータに係属するユーザデータ
    の記録、消去、さらには上書き記録を担う光ディスクに
    おいて、 前記アドレスデータの記録を担うアドレスデータ領域に
    対して隣接する領域と異なる領域に、前記ユーザデータ
    の記録を担うユーザデータ領域を備えたことを特徴とす
    る光ディスク。
  3. 【請求項3】同心円状又はスパイラル状のランド及びグ
    ルーブで形成される複数のトラックを有し、これらラン
    ド及びグルーブで光ビームの照射を受けて、光ビームの
    照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可逆的に相変化す
    ることを利用し、これらランド及びグルーブでアドレス
    データ及びこのアドレスデータに係属するユーザデータ
    の記録、消去、さらには上書き記録を担う光ディスクに
    おいて、 この光ディスクの径方向に対して同位置に、前記アドレ
    スデータの記録を担う複数のアドレスデータ領域を備え
    たことを特徴とする光ディスク。
  4. 【請求項4】同心円状又はスパイラル状のランド及びグ
    ルーブで形成される複数のトラックを有し、これらラン
    ド及びグルーブで光ビームの照射を受けて、光ビームの
    照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可逆的に相変化す
    ることを利用し、これらランド及びグルーブでアドレス
    データ及びこのアドレスデータに係属するユーザデータ
    の記録、消去、さらには上書き記録を担う光ディスクに
    おいて、 前記アドレスデータの記録を担う複数のアドレスデータ
    領域と、 前記ユーザデータの記録を担う複数のユーザデータ領域
    と、 データが記録されない複数の無記録領域と、 を備え、 この光ディスクの径方向に対して同位置に前記アドレス
    データ領域を配置し、これらアドレスデータ領域のトラ
    ック方向に隣接する領域に前記無記録領域を配置したこ
    とを特徴とする光ディスク。
  5. 【請求項5】同心円状又はスパイラル状のランド及びグ
    ルーブで形成される複数のトラックを有し、これらラン
    ド及びグルーブで光ビームの照射を受けて、光ビームの
    照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可逆的に相変化す
    ることを利用し、これらランド及びグルーブでアドレス
    データ及びこのアドレスデータに係属するユーザデータ
    の記録、消去、さらには上書き記録を担う光ディスクに
    おいて、 前記アドレスデータの記録を担う複数のアドレスデータ
    領域と、 前記ユーザデータの記録を担う複数のユーザデータ領域
    と、 データが記録されない複数の無記録領域と、 を備え、 前記アドレスデータ領域の径方向及びトラック方向に隣
    接する位置に、前記無記録領域を配置したことを特徴と
    する光ディスク。
  6. 【請求項6】同心円状又はスパイラル状のランド及びグ
    ルーブで形成される複数のトラックを有し、これらラン
    ド及びグルーブで光ビームの照射を受けて、光ビームの
    照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可逆的に相変化す
    ることを利用し、これらランド及びグルーブでアドレス
    データ及びこのアドレスデータに係属するユーザデータ
    の記録、消去、さらには上書き記録を担う光ディスクに
    おいて、 前記ランドに配置されるものであって、前記アドレスデ
    ータの記録を担う複数のランドアドレスデータ領域と、 前記グルーブに配置されるものであって、前記アドレス
    データの記録を担う複数のグルーブアドレスデータ領域
    と、 前記ユーザデータの記録を担う複数のユーザデータ領域
    と、 データが記録されない無記録領域と、 を備え、 前記複数のランドアドレスデータ領域を光ディスクの径
    方向に対して同位置に配置し、同様に前記複数のグルー
    ブアドレスデータ領域を光ディスクの径方向に対して同
    位置に配置し、且つ、前記ランドアドレスデータ領域及
    び前記グルーブアドレスデータ領域を光ディスクの径方
    向に対して異なる位置に配置し、これらランドアドレス
    データ領域及びグルーブアドレスデータ領域夫々の光デ
    ィスクの径方向及びトラック方向に対して隣接する領域
    に前記無記録領域を配置したことを特徴とする光ディス
    ク。
  7. 【請求項7】同心円状又はスパイラル状のランド及びグ
    ルーブで形成される複数のトラックを有し、これらラン
    ド及びグルーブで光ビームの照射を受けて、光ビームの
    照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可逆的に相変化す
    ることを利用し、これらランド及びグルーブでアドレス
    データ及びこのアドレスデータに係属するユーザデータ
    の記録、消去、さらには上書き記録を担う光ディスクに
    対して、前記相変化を利用して所定のフォーマットを施
    す光ディスクフォーマット装置において、 前記アドレスデータの記録を担うアドレスデータ領域、
    及びこのアドレスデータ領域に隣接する領域と異なる領
    域に頻繁に上書き記録される可能性を有する領域をフォ
    ーマットするフォーマット手段を備えたことを特徴とす
    る光ディスクフォーマット装置。
  8. 【請求項8】同心円状又はスパイラル状のランド及びグ
    ルーブで形成される複数のトラックを有し、これらラン
    ド及びグルーブで光ビームの照射を受けて、光ビームの
    照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可逆的に相変化す
    ることを利用し、これらランド及びグルーブでアドレス
    データ及びこのアドレスデータに係属するユーザデータ
    の記録、消去、さらには上書き記録を担う光ディスクに
    対して、前記相変化を利用して所定のフォーマットを施
    す光ディスクフォーマット装置において、 前記アドレスデータの記録を担うアドレスデータ領域、
    及びこのアドレスデータ領域に隣接する領域と異なる領
    域に前記ユーザデータの記録を担うユーザデータ領域を
    フォーマットするフォーマット手段を備えたことを特徴
    とする光ディスクフォーマット装置。
  9. 【請求項9】同心円状又はスパイラル状のランド及びグ
    ルーブで形成される複数のトラックを有し、これらラン
    ド及びグルーブで光ビームの照射を受けて、光ビームの
    照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可逆的に相変化す
    ることを利用し、これらランド及びグルーブでアドレス
    データ及びこのアドレスデータに係属するユーザデータ
    の記録、消去、さらには上書き記録を担う光ディスクに
    対して、前記相変化を利用して所定のフォーマットを施
    す光ディスクフォーマット装置において、 この光ディスクの径方向に対して同位置に、前記アドレ
    スデータの記録を担う複数のアドレスデータ領域をフォ
    ーマットするフォーマット手段を備えたことを特徴とす
    る光ディスクフォーマット装置。
  10. 【請求項10】同心円状又はスパイラル状のランド及び
    グルーブで形成される複数のトラックを有し、これらラ
    ンド及びグルーブで光ビームの照射を受けて、光ビーム
    の照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可逆的に相変化
    することを利用し、これらランド及びグルーブでアドレ
    スデータ及びこのアドレスデータに係属するユーザデー
    タの記録、消去、さらには上書き記録を担う光ディスク
    に対して、前記相変化を利用して所定のフォーマットを
    施す光ディスクフォーマット装置において、 この光ディスクの径方向に対して同位置に前記アドレス
    データの記録を担う複数のアドレスデータ領域、及びこ
    のアドレスデータ領域のトラック方向に隣接する領域に
    データが記録されない無記録領域をフォーマットするフ
    ォーマット手段を備えたことを特徴とする光ディスクフ
    ォーマット装置。
  11. 【請求項11】同心円状又はスパイラル状のランド及び
    グルーブで形成される複数のトラックを有し、これらラ
    ンド及びグルーブで光ビームの照射を受けて、光ビーム
    の照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可逆的に相変化
    することを利用し、これらランド及びグルーブでアドレ
    スデータ及びこのアドレスデータに係属するユーザデー
    タの記録、消去、さらには上書き記録を担う光ディスク
    に対して、前記相変化を利用して所定のフォーマットを
    施す光ディスクフォーマット装置において、 前記アドレスデータの記録を担う複数のアドレスデータ
    領域、及びこのアドレスデータ領域の径方向及びトラッ
    ク方向に隣接する領域にデータが記録されない無記録領
    域をフォーマットするフォーマット手段を備えたことを
    特徴とする光ディスクフォーマット装置。
  12. 【請求項12】同心円状又はスパイラル状のランド及び
    グルーブで形成される複数のトラックを有し、これらラ
    ンド及びグルーブで光ビームの照射を受けて、光ビーム
    の照射を受けた領域が非晶質と結晶とに可逆的に相変化
    することを利用し、これらランド及びグルーブでアドレ
    スデータ及びこのアドレスデータに係属するユーザデー
    タの記録、消去、さらには上書き記録を担う光ディスク
    に対して、前記相変化を利用して所定のフォーマットを
    施す光ディスクフォーマット装置において、 前記アドレスデータの記録を担いランドに配置される複
    数のランドアドレスデータ領域を光ディスクのランドに
    おける径方向に対して同位置に、前記アドレスデータの
    記録を担いグルーブに配置される複数のグルーブアドレ
    スデータ領域を光ディスクのグルーブにおける径方向に
    対して同位置に、且つ、前記ランドアドレスデータ領域
    及び前記グルーブアドレスデータ領域を光ディスクの径
    方向に対して異なる位置にフォーマットし、これらラン
    ドアドレスデータ領域及びグルーブアドレスデータ領域
    夫々の光ディスクの径方向及びトラック方向に対して隣
    接する領域にデータが記録されない無記録領域をフォー
    マットするフォーマット手段を備えたことを特徴とする
    特徴とする光ディスクフォーマット装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7075877B2 (en) 2001-05-14 2006-07-11 Kabushiki Kaisha Toshiba Information storage medium, information recording method, and information recording/reproduction apparatus

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US7301878B2 (en) 2001-05-14 2007-11-27 Kabushiki Kaisha Toshiba Information storage medium, information recording method, and information recording/reproduction apparatus
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