JPH1176281A - 義手用中子 - Google Patents

義手用中子

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JPH1176281A
JPH1176281A JP28902197A JP28902197A JPH1176281A JP H1176281 A JPH1176281 A JP H1176281A JP 28902197 A JP28902197 A JP 28902197A JP 28902197 A JP28902197 A JP 28902197A JP H1176281 A JPH1176281 A JP H1176281A
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JP
Japan
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core
ring
base end
rotation
prosthetic hand
Prior art date
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Pending
Application number
JP28902197A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoji Sato
洋二 佐藤
Masayoshi Sato
政義 佐藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sato Giken Co Ltd
Original Assignee
Sato Giken Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 腕の切断部に固定したソケットに連結するよ
うにした軟質合成樹脂発泡体からなる義手用中子におい
て、可動式に構成した中子を健肢と同様に動かせられる
ようにすること。 【解決手段】 中子の基端部の外側にその中心軸と同軸
での回動を可能とした連結部材を取り付け、基端部と連
結部材との間に基端部を回内方向及び回外方向へそれぞ
れ約90度の範囲での回動を許容する回動規制手段を介
在させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技 術 分 野】本発明は、腕の切断部に固定したソ
ケットに連結するようにした軟質合成樹脂発泡体からな
る義手用中子に関するものである。
【0002】
【従来技術とその問題点】この種の義手としては、実公
昭33−4097号公報や実公平4−48180号公報
に開示のものが知られている。義手は中子とその外側に
装着するグローブとで構成されるが、これらの公知技術
はいずれも中子に関するものである。前者は、先端に手
掌骨格を緩嵌させた腕骨格部を肘接手に回転自在に枢着
させた構成を採用している。しかしながら健肢の手掌の
回動範囲には限界があり、机の上に肘を固定した状態で
前腕を置いて親指を上に向けた状態から回内(掌側)方
向へ約90度、回外(甲側)方向へ約90度の範囲で回
動するが、この公知技術では腕骨格部自体の回転が自在
となっているために、下向きにした状態で掌が外側を向
いてしまうなど、装着中に手掌が上記の限界を越えて回
動して手が不自然な状態になってしまう不都合があっ
た。
【0003】後者の公知技術は出願人の考案であって、
中子内に摩擦回動を可能にして枢着させた補強片を埋設
して指に関節機能を持たせた義肢用中子を開示している
が、長期間の使用中に補強片同志の枢着部が摩耗してし
まって緩みが発生し、所望の屈曲状態が得られなくなる
場合があった。この公知技術では指関節の動きについて
は解決されているものの、手首が固定されたままとなっ
ている。そのため、手の表情がこわばりを持ったままと
なり、例えば自転車や自動車のハンドルを持つ場合に
は、手首が硬直状態となっているためハンドル操作を円
滑に行うことができないし、義手を装着したまま手をズ
ボンのポケットに入れると、手首が真っ直ぐのままであ
るため手の挿入状態が不自然となっていた。
【0004】
【技術的課題】本発明は、腕の切断部に固定したソケッ
トに連結するようにした軟質合成樹脂発泡体からなる義
手用中子において、可動式に構成した中子を健肢と同様
に動かせられるようにすることを課題としたものであ
る。
【0005】
【技術的手段】この技術的課題を解決するための第一の
技術的手段は手首の回動機構に関するもので、(イ)中
子の基端部の外側にその中心軸と同軸での回動を可能と
した連結部材を取り付け、(ロ)基端部と連結部材との
間に基端部を回内方向及び回外方向へそれぞれ約90度
の範囲での回動を許容する回動規制手段を介在させたこ
と、である。第二の技術的手段は手首の屈曲機構に関す
るもので、(ハ)中子芯の下端部を中子の基端部に枢着
させ、(ニ)甲側と掌側との間で約90度の範囲での屈
曲を許容する屈曲規制手段を設けたこと、である。第三
の技術的手段は中子に補強片同志を摩擦回動を可能にし
て枢着させた中子芯を埋設させた関節機構に関するもの
で、(ホ)枢着される補強片の間にファイバーシート又
はプレスボードからなるパッキンを介在させたこと、で
ある。
【0006】第一の技術的手段において、中子の基端部
の外側にはその中心軸と同軸での回動を可能とした連結
部材が取り付けられているために、連結部材を固定した
状態では、中子は連結部材の中心軸を中心にして回動が
可能となる。基端部と連結部材との間には、中子の基端
部を回内方向及び回外方向へそれぞれ約90度の範囲で
の回動を許容する回動規制手段を介在させられているた
めに、中子を健肢と同じ回動範囲で回動させることがで
きる。中子は、連結部材との取り付けにおける摩擦抵抗
の大きさを調整しておくことによって、回動抵抗を選択
することができるが、若干緩くなっても回動範囲を越え
てまで回動することがないため、手に不自然さが生じる
ことはない。回動規制手段としては、中子と連結部材と
の間に凹凸式の係合部乃至嵌合部を設け、凹凸の当接部
をストッパーとして機能させたり、一方に突出させたピ
ンを他方に設けた円弧状の溝や孔内に臨ませて回動範囲
を規制するなど、公知の機構を採用すれば良い。
【0007】第二の技術的手段において、中子芯はその
下端部を中子の基端部に枢着させられているため、枢着
部を中心にして屈曲することが可能となる。この屈曲角
度は、屈曲規制手段によって甲側と掌側との間で約90
度の範囲となっているため、中子を健肢の手首と同じ範
囲で屈曲させることができる。屈曲規制手段は、中子を
真っ直ぐにした状態から掌側へ約45度、甲側へ約45
度の位置にストッパーを設けて中子がそれ以上の角度で
屈曲しないようにしておくなど、公知の停止機構を採用
すれば良い。
【0008】第三の技術的手段において、中子内には摩
擦回動を可能にして枢着された補強片が埋設されてお
り、その補強片同志の間にはファイバーシート又はプレ
スボードからなるパッキンが介在させられている。ファ
イバーシートやプレスボードは組織が緻密で強靭であ
り、表面の微細な凹凸によって適度の摩擦と弾力とを補
強片に与えることができる。したがって、補強片の摩耗
や緩みを防止し、屈曲時に補強片同志の軋みに起因する
音なりも防止できるため、健肢と同様な動きと静止状態
を長期に渡って実現することができる。なお、補強片を
構成する素材としては、薄肉であっても強靭で、適度の
弾性を持っている、ポリアミド、ポリアセタール、ポリ
カーボネート、ポリ弗化ビニリデン、ポリサルホン、ポ
リアリレート等、一般にエンジニアリングプチスチック
と称せられている樹脂を好適に使用することができる。
【0009】第一の技術的手段又は第二の技術的手段に
おける軟質合成樹脂発泡体からなる義手用中子に、補強
片同志を摩擦回動を可能にして枢着させた指関節用中子
芯を埋設させておくと、中子の手首の回動又は屈曲と指
の屈曲とを組み合わせた義手をえることができる。勿
論、第一、第二、及び第三の技術的手段を組み合わせる
ことによって、手首及び指を三次元方向に動かしたり所
望の状態で静止させたりすることが可能となる。
【0010】
【発明の効果】中子の可動部を健肢と同様に動かせられ
る結果、義肢グローブを装着することによって、健肢と
同様に動かすことのできる義手を得ることができる。し
たがって義手の機能性を高められる利点があり、自転車
や自動車を運転する際にハンドルを持つ手を屈曲させて
自然な状態に置くことができる。
【0011】
【実施の形態】図面は第一、第二及び第三の技術的手段
を具体化させた義手用中子を示したもので、図1は正面
図、図2は左側面図を示している。中子1は、発泡ウレ
タン樹脂で形成してあって、その中に指関節を形成する
ための補強片2、2からなる中子芯3を埋設している
が、図面では親指部分の関節用補強片の図示を省略して
いる。補強片2は、指の関節長さに対応した長さのポリ
アセタール樹脂からなる細幅の板片で形成してあって、
補強片2、2同志はファイバー紙からなるパッキン5を
介してピン4で締着することによって、摩擦抵抗を与え
ながら回動を可能とし、指関節を形成している。中子1
は、ピン4の締着部の外側において、掌側では回動軸芯
と平行に凹溝6を、甲側ではスリット7をそれぞれ形成
し、掌側への屈曲を容易にすると共に、甲側へはスリッ
ト面同志が弾接して反りかえるように構成している。
【0012】中子芯3の下端部は11、中子1の基端部
12と回動可能にピン14で枢着している。この枢着部
においても中子芯3の補強片2と中子の受け部13との
間にもファイバー紙からなるパッキン5を介在させてあ
って、摩擦抵抗を与えながら屈曲できるようにしてい
る。受け部13の枢着部には、補強片2の真下に、前後
に約45度の傾斜面16を有するストッパ15が配置し
てあって、中子芯が図5に示したように掌側及び甲側へ
屈曲させると、矩形に形成した補強片2の下端部が傾斜
面16に当接してそれ以上の屈曲を規制するようになっ
ている。したがって、中子1は手首において掌側へ約4
5度、甲側へ約45度それぞれ屈曲し、それ以上屈曲し
ないことになる(図5参照)。
【0013】中子1の基端部12の下端面の中央には軸
体21が突出させてあって、その外側には連結部材とし
ての木製のリング22を嵌合させている。リング22の
外側にはプレート23が配置してあって、その中央部で
ビス25、25によって軸体21に固定してあって、リ
ング22は適度の摩擦抵抗が与えられて軸体21の外側
で回動できるようになっている。なお、この実施形態で
はリング22の高さを軸体21の高さより若干高く構成
してあって、軸体21の先端部とプレート23との間に
隙間を設け、ビス25の締め付け力を調整することによ
ってリング22の回動時の摩擦抵抗を変更できるように
なっている。手首を回動させる際における適度の摩擦抵
抗の付与を、中子1の基端部12とリング22との間に
ファイバー紙やプレスボードからなるパッキンを介在さ
せることによって行っても良い。ブレート23には半円
弧状の長孔27が形成してあって、リング22に植立さ
せたピン28を長孔27に貫通させることによって、リ
ング22の回動角度を規制するようになっている。
【0014】義手は腕の切断部にベルト等によって固定
したソケット30に取り付けられるが、上記の中子はソ
ケット30の先端部に設けた凹部に挿入してリング22
を木ネジ等によって固定され、中子1側がリング22に
支持されて回動することになる。回動範囲を規制するピ
ン28は長孔27の中間部でニュートラル(肘を机の上
において親指が上にある状態)となり、図6の状態は、
中子1が若干回外方向の回動した状態を示している。な
お、中子1の外側に装着されるグローブの開口部は長く
構成してあって、ソケット30の外側に達するように形
成されている。したがって、回動規制機構を中子の基端
部12とリング22との間に配置し、例えば両者を凹凸
嵌合させて嵌合部で回動角度を調整するようにしても、
グローブで覆われるため外観上問題は生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】中子の正面図
【図2】中子の左側面図
【図3】補強片の枢着部の正面図
【図4】中子芯の下端枢着部の正面図
【図5】中子芯の手首の屈曲状態を示す右側面図
【図6】木製リングの底面図
【図7】中子の基端部の要部拡大図
【符号の説明】
1中子、 2補強片、 4、14ビス、 5ファイバー
紙、 12中子基端部、15ストッパー、 16傾斜
面、 22リング、 23プレート、 27半円弧状長
孔、 30ソケット

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 腕の切断部に固定したソケットに連結す
    るようにした軟質合成樹脂発泡体からなる義手用中子に
    おいて、中子の基端部の外側にその中心軸と同軸での回
    動を可能とした連結部材を取り付け、基端部と連結部材
    との間に基端部を回内方向及び回外方向へそれぞれ約9
    0度の範囲での回動を許容する回動規制手段を介在させ
    た義手用中子。
  2. 【請求項2】 腕の切断部に固定したソケットに連結す
    るようにした軟質合成樹脂発泡体からなる義手用中子に
    おいて、中子芯の下端部を中子の基端部に枢着させると
    共に甲側と掌側との間で約90度の範囲での屈曲を許容
    する屈曲規制手段を設けた義手用中子。
  3. 【請求項3】 腕の切断部に固定したソケットに連結す
    るようにした軟質合成樹脂発泡体からなる中子に補強片
    同志を摩擦回動を可能にして枢着させた指関節用中子芯
    を埋設させた義手用中子において、枢着される補強片の
    間にファイバーシート又はプレスボードからなるパッキ
    ンを介在させた義手用中子。
  4. 【請求項4】 中子に補強片同志を摩擦回動を可能にし
    て枢着させた指関節用中子芯を埋設させてある請求項1
    又は2に記載の義手用中子。
  5. 【請求項5】 中子芯と中子との枢着部にファイバーシ
    ート又はプレスボードからなるパッキンを介在させた請
    求項4に記載の義手用中子。
JP28902197A 1997-09-11 1997-09-11 義手用中子 Pending JPH1176281A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001276100A (ja) * 2000-03-28 2001-10-09 Seiko Epson Corp 身体装着型筋力補助装置
JP2009519794A (ja) * 2005-12-20 2009-05-21 オットー・ボック・ヘルスケア・アイピー・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニー・カーゲー 義指および義手
JP2009520527A (ja) * 2005-12-22 2009-05-28 オットー・ボック・ヘルスケア・アイピー・ゲーエムベーハー・ウント・コンパニー・カーゲー 義手

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