JPH1176140A - 内視鏡洗滌装置による内視鏡洗滌方法 - Google Patents
内視鏡洗滌装置による内視鏡洗滌方法Info
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Abstract
与える工程を設け、この工程で排水後に洗滌槽に残存す
る水滴を排水することにより、薬液の水による希釈を防
止する。 【解決手段】本発明は、内視鏡洗浄装置10の洗浄槽1
8の側壁30と底面42とに設けている超音波振動子4
4を、水洗滌に使用した水の排水後に発振させる。これ
により、排水後に洗滌槽18に残存した小さい水滴が集
合して大きい水滴となり排水される。したがって、薬液
消毒の薬液が水によって希釈されることはない。
Description
る内視鏡洗滌方法に係り、特に水洗滌工程と、薬液消毒
工程とすすぎ工程とを有する内視鏡洗滌装置による内視
鏡洗滌方法に関する。
装置の洗滌槽に収容され、洗滌槽の給水口から注入され
る水によって水洗滌される。この水は、水洗滌が終了し
た後に洗滌槽の底面に設けられた排水口から排水され
る。その後、薬液が前記給水口から洗滌槽に注入されて
内視鏡が薬液消毒される。薬液消毒が終了すると、薬液
は前記排水口から排出され、その後にすすぎと乾燥が行
われて内視鏡の洗滌が終了する。
内視鏡洗滌装置による内視鏡洗滌方法では、水洗滌の水
を排水しても、その水が完全に排水されずに小さい水滴
となって洗滌槽の表面や内視鏡の表面に付着して残る不
具合がある。このため、次の工程の薬液消毒を行う際
に、注入した薬液が前記水滴によって希釈されるので、
消毒効果が低下するという欠点がある。
たもので、水洗滌で使用した水により薬液が希釈するの
を防止することができる内視鏡洗滌装置による内視鏡洗
滌方法を提供することを目的とする。
成するために、内視鏡洗滌装置の洗滌槽内に内視鏡を収
容し、前記洗滌槽内に水を注入して前記内視鏡を水洗滌
し、前記水を排水した後に薬液を前記洗滌槽内に注入し
て前記内視鏡を薬液消毒し、前記薬液を排液した後に前
記洗滌槽内に水を注入してすすぎを行う内視鏡洗滌装置
による内視鏡洗滌方法に於いて、前記水洗滌の水を排水
した後、前記薬液を注入する前に、前記洗滌槽に振動発
生手段から振動を与えて洗滌槽に付着した水滴を排水す
る工程を設けたことを特徴とする。
水した後に洗滌槽に振動を与え、洗滌槽に付着した水滴
を排水した後に薬液を洗滌槽内に注入して前記内視鏡を
薬液消毒する。洗滌槽に振動を与えると、前記排水後に
洗滌槽に残存した多数の小さな水滴が集合して大きい水
滴となって洗滌槽から排水される。この結果、薬液が水
で希釈されるのが防止され、薬液を適正な濃度に保つこ
とができる。したがって、消毒サイクルを繰り返しても
消毒効果を高く維持することができる。
係る内視鏡洗滌装置による内視鏡洗滌方法の好ましい実
施の形態について詳説する。図1は、内視鏡洗滌装置の
外観を示す斜視図である。同図に示すように、内視鏡洗
滌装置10は箱型の装置本体12に上蓋14が開閉自在
に設けられる。装置本体12の上面には、洗滌槽18が
形成され、洗滌槽18には使用済みの汚染された内視鏡
16が収容される。
面には給水口24が形成され、この給水口24を介して
水や薬液が洗滌槽18に注入される。洗滌槽18の底面
を示す図2の中央上部には、排水口26が形成され、排
水口26には排水管28が取り付けられている。洗滌槽
18に注入された水や薬液は、使用後に排水口26を介
して排水管28から排水される。
に底面42に向けて傾斜し、側壁30に沿って流下した
水滴が底面42に向けて集中するように形成されてい
る。この側壁30は、段階的に折曲され、底面42に近
づくにつれて緩やかに傾斜している。これにより、この
洗滌槽18は、側壁がストレートに傾斜した洗滌槽と比
較して充分な容積が確保されている。また、底面42は
図4に示すように排水口26に向けて傾斜しているの
で、洗滌槽18内の水や薬液は、側壁30と底面42と
に沿って排水口26に流下する。
には、複数の超音波振動子44、44…が配設され、超
音波振動子44を発振させると、洗滌槽18が超音波振
動する。また、洗滌槽18に接触している内視鏡にも洗
滌槽18を介して超音波が伝達されて振動する。本実施
の形態では、振動発生手段として超音波振動子44を適
用したが、これに限られるものではなく、他の振動発生
手段を適用してもよい。
装置20が設けられ、その内部にはヒータ21(図5参
照)が設けられる。また、噴射装置20の上面にはノズ
ル22、22、22が配設されている。前記内視鏡洗滌
装置10の配管を示す図5によれば、装置外に設けられ
た蛇口50に給水管52が接続され、給水管52は前記
給水口24に連通されたバルブ54まで延設される。給
水管52には、給水弁56とフィルター58とが順に設
けられており、蛇口50とバルブ54とを開けると、水
が給水管52を流れて給水口24を介して洗滌槽18に
注入される。
る。この切換弁60を図5上で右方に移動させると、排
水管28が循環配管62に接続される。また切換弁60
を図5上で左方に移動させると、排水管28が排出管6
4に接続され、更に切換弁60を中央(図5上実線で示
す位置)に移動させると排水管28が閉塞される。この
切換弁60には循環配管62の一端が接続され、この循
環配管62は前記バルブ54まで延設され、その途中に
は薬液タンク66とポンプ68とが順に設けられてい
る。これにより、薬液タンク66内に貯留された薬液
は、ポンプ68に吸引されてバルブ54及び給水口24
を介して洗滌槽18に注入される。また、薬液タンク6
6には、洗滌槽18に注入された薬液が切換弁60を介
して戻されるので、薬液を循環使用することができる。
なお循環配管62にはドレーン管70が分岐され、ドレ
ーン管70にはドレーン72が接続されている。
その途中にはポンプ74が設けられる。洗滌槽18内に
注入された水は、使用後に切換弁60を介して排水管6
4内に導かれ、そしてポンプ74に吸引されて装置外に
排水される。次に、上記の如く構成された内視鏡洗滌装
置10の作用について説明する。図6は、内視鏡洗滌装
置10による内視鏡洗滌工程を示すフローチャートであ
る。同図によれば、先ず、内視鏡16を洗滌槽18に収
容し、上蓋14を閉じて前洗滌を開始する(ステップ1
0)。即ち、図5に示す給水弁56とバルブ54とを開
き、給水弁56とバルブ54とを介して給水口24から
洗滌槽18に水を供給する。この水によって、内視鏡1
6の前洗滌を行い、前洗滌に使用した水を切換弁60を
介して排出管64から装置外に排出する。
(ステップ12)。即ち、切換弁60を中央に作動させ
て排水管28を閉塞した後、給水弁56を開いて洗滌槽
18に水を注水し、内視鏡16を水中に浸す。液面の位
置は液面検出センサー76によって検出され、液面が適
切な位置まで上昇した時に、給水弁56を閉じて貯水を
停止する。
(ステップ14)。即ち、超音波振動子44を発振させ
て、洗滌槽18に超音波振動を与える。これによって、
洗滌槽18内に貯水された水に超音波振動が発生し、内
視鏡16を超音波洗滌する。超音波洗滌が終了すると、
排水を行う(ステップ16)。即ち、切換弁60を排出
管64側に作動させると、洗滌槽18内に貯水された水
が、切換弁60を介して排出管64に導かれ、ポンプ7
4に吸引されて装置外に排水される。
(ステップ18)。即ち、超音波振動子44を再び発振
させ、洗滌槽18に超音波振動を与える。これによっ
て、洗滌槽18内に付着した小さな水滴が集合して大き
な水滴となり、側壁30と底面42とに沿って流下して
排出管64から装置外に排水される。このように、排水
を行った後に超音波振動子44を再び発振させることに
よって、洗滌槽18内に残った水滴を排水することがで
きる。また、この時、超音波洗滌時に使用した超音波振
動子44を水滴排水用と兼用したので、振動発生手段を
別個設ける必要がなく省スペース化を実現できる。
(ステップ20)。即ち、切換弁60を中央に作動させ
て排水管28を閉塞した後、ポンプ68を作動させて薬
液タンク66に貯留された薬液を洗滌槽18に注入し、
内視鏡16を薬液に浸す。薬液の液面は液面検出センサ
ー76によって検出され、液面が適切な位置まで上昇し
た時に、ポンプ68を停止する。その状態で超音波振動
子44を発振させて薬液を振動させながら、内視鏡16
を薬液消毒する。この時、超音波振動による排水工程で
残存していた水滴が排水されているので、薬液が希釈さ
れずに消毒効果を高く維持することができる。
(ステップ22)。即ち、切換弁60を排出管64側に
作動させて、洗滌槽18に注入された薬液を排出管64
から装置外に排液する。薬液の排液後、超音波振動によ
る薬液の排液を行う(ステップ24)。即ち、超音波振
動子44を発振させ、洗滌槽18に超音波振動を与え
る。これによって、洗滌槽18に付着した小さな薬液が
集合して大きな水滴となり、側壁30と底面42とに沿
って流下して排出管64から装置外に排液される。この
ように、排液を行った後に超音波振動子44を再び発振
させることによって、洗滌槽18内に残った薬液を排液
することができる。
ップ26)。即ち、給水弁56を開き、水を給水弁56
とバルブ54とを介して給水口24から洗滌槽18に供
給する。この水によって内視鏡16のすすぎを行い、す
すぎに使用した水を切換弁60から装置外に排出する。
すすぎが終了した後、超音波振動による排水を行う(ス
テップ28)。即ち、超音波振動子44を発振させ、洗
滌槽18に超音波振動を与える。これによって、洗滌槽
18に付着した小さな水滴が集合して大きな水滴とな
り、側壁30と底面42とに沿って流下して排出管64
から装置外に排水される。このように、すすぎを行った
後に、超音波振動子44を発振させることによって洗滌
槽18内に残った水滴を排水することができる。
0)。即ち、図示しない乾燥装置によって内視鏡16を
乾燥する。以上で前記内視鏡洗滌装置10による内視鏡
16の洗滌が終了する。
滌装置による内視鏡洗滌方法によれば、水洗滌に使用し
た水の排水後に、洗滌槽に振動を与える工程を設け、排
水後に洗滌槽に残存する水滴を洗滌槽から排水したの
で、薬液が水で希釈されることはない。この結果、薬液
を適正な濃度に保つことができ、消毒サイクルを繰り返
しても消毒効果を高く維持することができる。
造を示す上面図
示すフローチャート
Claims (4)
- 【請求項1】内視鏡洗滌装置の洗滌槽内に内視鏡を収容
し、前記洗滌槽内に水を注入して前記内視鏡を水洗滌
し、前記水を排水した後に薬液を前記洗滌槽内に注入し
て前記内視鏡を薬液消毒し、前記薬液を排液した後に前
記洗滌槽内に水を注入してすすぎを行う内視鏡洗滌装置
による内視鏡洗滌方法に於いて、 前記水洗滌の水を排水した後、前記薬液を注入する前
に、前記洗滌槽に振動発生手段から振動を与えて洗滌槽
に付着した水滴を排水する工程を設けたことを特徴とす
る内視鏡洗滌装置による内視鏡洗滌方法。 - 【請求項2】前記薬液を排液した後、前記すすぎ用の水
を注入する前に、前記洗滌槽に振動発生手段から振動を
与えて洗滌槽に付着した薬液を排液する工程を設けたこ
とを特徴とする請求項1記載の内視鏡洗滌装置による内
視鏡洗滌方法。 - 【請求項3】前記すすぎ用の水を排水した後に、前記洗
滌槽に振動発生手段から振動を与えて洗滌槽に付着した
水滴を排水することを特徴とする請求項1、又は2記載
の内視鏡洗滌装置による内視鏡洗滌方法。 - 【請求項4】前記振動発生手段は超音波発生手段である
ことを特徴とする請求項1記載の内視鏡洗滌装置による
内視鏡洗滌方法。
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---|---|---|---|
JP23623797A JP3821181B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 内視鏡洗滌装置による内視鏡洗滌方法 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH1176140A true JPH1176140A (ja) | 1999-03-23 |
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JP23623797A Expired - Fee Related JP3821181B2 (ja) | 1997-09-01 | 1997-09-01 | 内視鏡洗滌装置による内視鏡洗滌方法 |
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JP (1) | JP3821181B2 (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009022643A (ja) * | 2007-07-23 | 2009-02-05 | Fujifilm Corp | 内視鏡洗浄消毒方法および内視鏡洗浄消毒装置 |
JP2009061087A (ja) * | 2007-09-06 | 2009-03-26 | Fujifilm Corp | 内視鏡洗浄機 |
US8506726B2 (en) | 2007-08-16 | 2013-08-13 | Fujifilm Corporation | Endoscope reprocessor |
-
1997
- 1997-09-01 JP JP23623797A patent/JP3821181B2/ja not_active Expired - Fee Related
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KR101496462B1 (ko) * | 2007-08-16 | 2015-02-26 | 후지필름 가부시키가이샤 | 내시경 세정기 |
JP2009061087A (ja) * | 2007-09-06 | 2009-03-26 | Fujifilm Corp | 内視鏡洗浄機 |
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