JPH11382A - 医療器具用洗浄装置及び医療器具の洗浄方法 - Google Patents

医療器具用洗浄装置及び医療器具の洗浄方法

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JPH11382A
JPH11382A JP9167971A JP16797197A JPH11382A JP H11382 A JPH11382 A JP H11382A JP 9167971 A JP9167971 A JP 9167971A JP 16797197 A JP16797197 A JP 16797197A JP H11382 A JPH11382 A JP H11382A
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cleaning
hot water
shower
tank
basket
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JP9167971A
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English (en)
Inventor
Nobuyoshi Tanaka
伸佳 田中
Susumu Tanaka
進 田中
Taiyo Ozawa
大洋 小澤
Yasuhiro Terui
康容 照井
Ryutaro Shishido
龍太郎 宍戸
Kazufumi Dairoku
和文 大録
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TOMOTERU KOGYO KK
Shizuoka Prefecture
Original Assignee
TOMOTERU KOGYO KK
Shizuoka Prefecture
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Abstract

(57)【要約】 【課題】医療器具を効率的に洗浄し得ると共に、装置自
体の小型化が図れかつ安価に構成し得て使い勝手の優れ
た医療器具用洗浄装置を提供し、また医療器具を効率的
に洗浄し得る医療器具の洗浄方法を提供する。 【解決手段】医療器具を収容した籠が収納されると共に
該籠の上縁より高い位置まで洗浄液を満たし得る洗浄槽
と、洗浄槽の上面開口部を閉塞する蓋と、蓋の内面に回
転可能に設けられた上シャワー及び洗浄槽内の底面側に
設けられた下シャワーと、上シャワー及び下シャワーに
外部から温水を供給し得る温水供給部とを具備する。上
シャワーは、例えば温水の噴射圧によって回転しながら
温水を噴射し、洗浄槽の側壁面で籠の上縁より低い位置
には、洗浄槽内に洗浄液の噴流を供給する噴流供給ノズ
ルが設けられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば使用済みの医療
器具を一次洗浄するための医療器具用洗浄装置及び医療
器具の洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、手術に使用したメス、はさみ等の
医療器具は、再使用するために温水により一次洗浄し、
その後二次洗浄及び殺菌等を行っている。そして、この
種の洗浄に使用される洗浄装置としては、例えば特公平
4−34471号公報及び特公平5−51357号公報
に開示されている。
【0003】前者の洗浄装置は、基枠内にボイラとボイ
ラの貯湯室に配管接続された高圧ポンプ等を配設し、基
枠に配設された突出口を経て高圧ホースに接続された洗
浄銃から、温水または冷水を噴射して被洗浄物を洗浄す
るようにしたものであり、また、後者の洗浄装置は、被
洗浄物が載置される洗浄台を、上下移動機構で上下移動
自在に形成することにより、被洗浄物を洗浄槽の上部に
接続して設けた上部室と洗浄槽との間で往復移動させる
ようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の洗浄装置にあっては、洗浄装置の小型化と使い勝手の
向上を同時に達成することが困難であるという問題点が
あった。すなわち、前者の洗浄装置においては、基枠内
にボイラ等を配置しなければならないため、洗浄装置自
体が大型化してその設置場所に制約を受け易く、かつコ
スト的にも高価になると共に、洗浄銃から噴射される温
水によって被洗浄物を洗浄する方法であるため、使い勝
手が劣り、例えば使用済みの医療器具に付着した血液等
を効率的に洗浄することが難しい。
【0005】また、後者の洗浄装置によれば、洗浄台を
上下動させる上下移動機構が必要となって、洗浄装置自
体が大型化すると共に、被洗浄物を洗浄台に載置して単
に洗浄液中に浸漬させて洗浄する方法であるため、前者
の洗浄装置と同様、使用済みの医療器具に付着した血液
等を効率的に洗浄することが難しい。これらのことか
ら、比較的小規模の病院等においては、上記のような大
型でコスト高の洗浄装置を導入することが難しく、小型
化と使い勝手を同時に達成し得る洗浄装置の出現が望ま
れているのが実状である。
【0006】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
もので、請求項1ないし3記載の発明の目的は、医療器
具を効率的に洗浄し得ると共に、装置自体の小型化が図
れかつ安価に構成し得て使い勝手の優れた医療器具用洗
浄装置を提供することにあり、また、請求項4ないし6
記載の発明の目的は、医療器具を効率的に洗浄し得る医
療器具の洗浄方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、請求項1記載の発明は、医療器具を収容した籠が収
納されると共に該籠の上縁より高い位置まで洗浄液を満
たし得る洗浄槽と、洗浄槽の上面開口部を閉塞する蓋
と、蓋の内面に回転可能に設けられた上シャワー及び洗
浄槽内の底面側に設けられた下シャワーと、上シャワー
及び下シャワーに外部から温水を供給し得る温水供給部
とを具備することを特徴する。
【0008】このように形成することにより、例えば医
療器具は籠に収容された状態で洗浄槽内に収納され、籠
の上縁より高い位置まで満たされた洗浄液によって洗浄
される。この洗浄によって、医療器具から除去された血
液等が洗浄液の液面上に浮き、洗浄液の排出と共に外部
に排出される。
【0009】医療器具は先液液による洗浄後、回転する
上シャワーおよび下シャワーからの温水の噴射によって
さらに洗浄され、血液等が確実に除去される。温水は、
例えば病院等に設置されている暖房用のボイラから温水
供給部を介して導くことができ、洗浄装置自体にボイラ
等を設ける必要がなくなり、装置自体の小型化が図れる
と共に安価に形成し得る。
【0010】また、請求項2記載の発明は、上シャワー
が、温水の噴射圧によって回転しながら温水を噴射する
ことを特徴とし、このように形成することにより、上シ
ャワーの回転機構が簡易化され、洗浄装置自体のより小
型化等が図れる。
【0011】また、請求項3記載の発明は、洗浄槽の側
壁面で籠の上縁より低い位置に、洗浄槽内に洗浄液の噴
流を供給し得る噴流供給ノズルが設けられていることを
特徴とする。このように形成することにより、噴流供給
ノズルから洗浄液を洗浄槽内に噴射することができ、洗
浄槽内に洗浄液の流れが生成され、医療器具がより効率
的に洗浄される。
【0012】また、請求項4記載の発明は、医療器具を
洗浄液と温水とによって洗浄する洗浄方法であって、医
療器具を収容した籠が収納された洗浄槽内に籠の上縁よ
り高い位置まで洗浄液を供給して医療器具を洗浄液中に
所定時間浸漬すると共に、浸漬後に洗浄槽内に洗浄液の
噴流を供給して洗浄する第1洗浄工程と、洗浄液の排出
後に、洗浄槽の上面開口部を閉塞する蓋に回転可能に設
けられた上シャワーと洗浄槽内の底面側に設けられた下
シャワーの少なくとも一方から温水を噴射して洗浄する
第2洗浄工程と、を具備することを特徴とする。
【0013】このように形成することにより、例えば使
用済みの医療器具は、第1洗浄工程で洗浄液中に所定時
間完全に浸漬され、この浸漬後に供給される洗浄液の噴
流によって洗浄され、医療器具に付着している血液等が
除去される。そして、この除去された血液等を含む洗浄
液が外部に排出され、その後の第2洗浄工程によって、
上シャワー及び下シャワーから温水が噴射され医療器具
が温水洗浄されて、第1洗浄工程後にその表面に付着し
ている血液等が除去され、医療器具が効率良く洗浄され
る。
【0014】また、請求項5記載の発明は、第2洗浄工
程後に、上シャワー及び下シャワーから温水を噴射する
すすぎ工程を具備し、請求項6記載の発明は、すすぎ工
程における上シャワー及び下シャワーからの温水の噴射
が、交互に行われることを特徴とする。
【0015】このように形成することにより、第1及び
第2洗浄工程で除去されなかったり、排水時に付着した
血液等がすすぎ工程で除去され、医療器具がより効率的
に洗浄される。このすすぎ工程で、上シャワーと下シャ
ワーからの温水の噴射を交互に行うことにより、すすぎ
効果が一層向上する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態の一例
を図面に基づいて詳細に説明する。図1〜図8は、本発
明に係わる医療器具用洗浄装置の一実施例を示し、図1
がその全体斜視図、図2がそのカバーを取り外した状態
の概略正面図、図3が図2のA−A線矢視図、図4が図
2のB−B線矢視図、図5が上シャワーの一部を破断し
た平面図、図6が図5のC−C線矢視図、図7が電装ボ
ックスの接続図、図8が水系回路図である。
【0017】図1〜図4において、洗浄装置1は、側面
がカバー2aで覆われた略直方体形状の筐体2を有し、
この筐体2内にはタンク3(洗浄槽)が配置されると共
に、タンク3の上面開口部3aには蓋4がヒンジ5によ
って開閉可能に取り付けられ、また、筐体2の右側面側
には、後述する如く洗浄装置1を制御する電装ボックス
6が配設されている。
【0018】タンク3は、例えばステンレススチール材
により、420×320×250mm程度の大きさに形
成され、その底面3b側には下シャワー7が設けられる
と共に、底面3bは、前後方向の中央部分が低くなりか
つ右側壁3d側が低くなる傾斜面8で形成されている。
【0019】下シャワー7は、外周面に多数の噴射孔7
c(図3参照)が形成された複数本(図では6本)のパ
イプで形成され、基端部7aがタンク3の左側壁3cに
所定間隔で片持ち状態で固定されている。この下シャワ
ー7の先端部7bは閉塞され、基端部7aが温水供給用
のパイプ9(図2参照)にそれぞれ接続されており、下
シャワー7の上方には、タンク3内に収納される籠10
を支持する複数本(図では3本)の籠支持部材11が設
けられている。
【0020】籠10は、例えばステンレススチール材か
らなる金属製の網によって形成され、上面開口部には開
口部全域を覆う如く網状の一対の蓋体12が設けられ、
この蓋体12は取手13(図2参照)によってそれぞれ
開閉される。また、タンク3の左側壁3cの所定位置
(籠10の上縁10aより低い位置)には、タンク3内
に洗浄液の噴流を供給する噴流供給ノズル14が複数個
(図では3個)設けられている。
【0021】上記蓋4の内面には、上シャワー15が回
転可能に配設されている。この上シャワー15は、図5
及び図6に示すように、中央部分に軸受部16が形成さ
れ、この軸受部16の左右両側に噴射部17、18が形
成されている。そして、軸受部16及び噴射部17、1
8内には溝19が形成されると共に、噴射部17、18
の反回転方向側の側壁17a、18aには、溝19に連
通した複数個(図では5個)の噴射孔20がそれぞれ形
成されている。この噴射孔20は、噴射部17、18の
先端側の間隔が基端側(軸受部16側)より小さくなる
如く設定されている。なお、溝19の上部はカバー21
によって覆われている。
【0022】また、上シャワー15の軸受部16は、図
6に示すように、内部に孔22aが形成された軸受部材
22を介して蓋4の内面に回転可能に配設されており、
軸受部材22の孔22aには温水供給用のパイプ23が
接続されている。このパイプ23から軸受部材22の孔
22a、軸受部16及び噴射部17、18等の溝19を
介して、図5及び図6の矢印イの如く供給される所定圧
力の温水が、噴射孔20から矢印ロの如くそれぞれ噴射
される。そして、この温水の噴射圧によって、上シャワ
ー15が図3の矢印ハ方向に回転する。
【0023】上記筐体2内には、図2に示すように、ス
テンレス製の小型電動バルブからなる3個のバルブ25
〜27が配設されている。このバルブ25は上シャワー
15に、バルブ26は下シャワー7に、またバルブ27
はタンク3の底面3b部に設けた排出口28にそれぞれ
接続されると共に、電装ボックス6に電気的に接続され
ている。また、筐体2内の電装ボックス6の下部にはポ
ンプ29が配設され、このポンプ29の入力側はタンク
3の上記排出口28に接続され、出力側はタンク3の上
記噴流供給ノズル14に接続されている。
【0024】上記電装ボックス6は、押しボタン式スイ
ッチからなる排出閉ボタン31、起動ボタン32、電源
表示灯33及び電源スイッチとしてのブレーカ34等が
設けられた操作パネル30と、電装ボックス6内に配置
されたシーケンサ35等を有している。そして、この電
装ボックス6は、図7に示すように接続されている。な
お、図7において三点鎖線が電気系統の接続を示し、二
点鎖線が配管系統の接続を示している。
【0025】電装ボックス6内のシーケーサ35は、そ
の入力端子に操作パネル30の排水閉ボタン31、起動
ボタン32が接続されると共に、タンク3の右側壁3d
に設けられた水位を検出するための3個のセンサ36〜
38及び蓋4の開閉状態を検出するセンサ39が接続さ
れている。
【0026】水位を検出する3個のセンサ36〜38の
うち、センサ36はタンク3の上部に設けられて水位の
上限を検出し、センサ37は下シャワー7の直下に設け
られて水位が下シャワー7より下方であることを検出
し、センサ38はタンク3の底面3b部に設けられてタ
ンク3内の水位が略0であることを検出する。
【0027】また、蓋4の開閉状態を検出するセンサ3
9は、例えば蓋4の反ヒンジ5側の開口端部に設けられ
て、蓋4が閉の時のみポンプ29等を作動させる。な
お、センサ36〜38としては例えばフロートセンサが
使用され、センサ39としては例えばマイクロスィッチ
が使用される。
【0028】一方、シーケンサ35の出力端子には、上
記電源表示灯33、バルブ25〜27及びポンプ29等
が接続されている。そして、後述する如く、操作パネル
30の操作により、各バルブ25〜27及びポンプ29
等がシーケンサ35でシーケンス制御され、洗浄装置1
が自動運転される。
【0029】図8は、上記洗浄装置1の水系回路図を示
している。この図において、洗浄装置1の筐体2に設け
られた温水供給口41は、手動弁42が介装された配管
43を介してボイラ等の温水供給源44に接続されてい
る。また、温水供給口41には、バルブ25が介装され
上シャワー15に接続された上記パイプ23を含む配管
45と、バルブ26が介装され下シャワー7に接続され
た配管46が接続されている。この温水供給口41、配
管45、46等によって、洗浄装置1の温水供給部が形
成される。
【0030】また、タンク3の排出口28は、バルブ2
7が介装された配管47を介して筐体2の排水口48に
接続されると共に、この配管47のバルブ27の上流側
は、ポンプ29が介装された上記パイプ9を含む配管4
9を介して、タンク3の上記噴流供給ノズル14に接続
されている。なお、排水口48には配管50の一端が接
続され、この配管50の他端は、タンク3の上面開口部
3aの側壁3d側上面に設けられたオーバーフロー孔5
1(図3参照)に接続されている。
【0031】次に、上記洗浄装置1による洗浄方法の一
例を図9の工程図に基づいて説明する。先ず、ブレーカ
34をオンさせて洗浄装置1に電源を供給して、電装ボ
ックス6を動作可能な状態とし、この状態で蓋4を完全
に閉じると共に手動弁42を開く。そして、操作パネル
30の排水閉ボタン31を押しバルブ27を閉じて排水
口48を閉じる(K100)。
【0032】その後、蓋4を開けてタンク3内に被洗浄
物としての使用済みの医療器具W(図7参照)が収容さ
れた籠10を収納すると共に、タンク3内に洗浄液Kw
を注入し図7の上限水位位置aまで満たす(K10
1)。なお、籠10の上縁10aと上限水位位置aの位
置関係は、上縁10aが上限水位位置aより所定距離下
方位置するように予め設定されている。この工程K10
1における籠10の収納及び洗浄液Kwの注入は人手に
よる作業となる。
【0033】そして、籠10に収容された医療器具W
は、タンク3内の洗浄液Kw中に所定時間放置されるこ
とより浸漬(K102)され、この浸漬時間は、使用す
る洗浄液Kwの特性に応じて適宜に設定される。そし
て、所定時間の浸漬が終了したら、操作パネル30の起
動ボタン32を押し(K103)て、自動運転を開始さ
せる。
【0034】自動運転が開始すると、先ずシーケンサ3
5からの信号によりポンプ29が作動し、タンク3の底
面3b部から汲み上げた洗浄液Kwを、3個の噴流供給
ノズル14からタンク3内に所定の圧力で噴流として供
給し、籠10内の医療器具Wを洗浄(K104)する。
この洗浄時に、洗浄液Kwの噴流によってタンク3内に
図7の矢印ニ、ホに示すような洗浄液Kwの流れが生成
される。この洗浄液Kwの流れによって籠10内の医療
器具Wが効果的に洗浄され、その表面に付着している血
液等が除去される。この除去された血液等は洗浄液Kw
より軽く、洗浄液Kwの液面上に浮いた状態となる。な
お、噴流を供給する時間は、例えば6分に設定される。
【0035】所定時間噴流が供給されると、ポンプ29
の作動が停止すると共に、バルブ27が開いて排水口4
8からタンク3内の洗浄液Kwを排出する(K10
5)。この洗浄液Kwの排出により医療器具Wから除去
された血液等が、洗浄液Kwと共に洗浄装置1外に排出
される。そして、センサ38により洗浄液Kwの排出が
確認されると、バルブ27を閉じその後バルブ25、2
6を交互に開いて、上シャワー15及び下シャワー7か
ら温水Hwを交互に噴射して温水洗浄(K106)す
る。この時、温水Hwが交互に噴射されてタンク3内に
所定量貯留(例えば水位がセンサ37の上方に位置)し
た場合に、バルブ26を閉じ上シャワー15からのみ噴
射する。なお温水洗浄における温水Hwの温度は、例え
ば60度Cに設定されている。
【0036】この温水洗浄により、洗浄液Kwによる洗
浄で医療器具Wの表面から分離しつつある血液等や排水
時に医療器具Wに付着した血液等が洗い流され、この時
上シャワー15は、温水Hwの噴射圧によって回転しな
がら下方の医療器具Wに温水Hwを噴射する。この温水
洗浄時間は例えば6分に設定される。そして、温水洗浄
によってタンク3内に所定量の温水Hwが満たされるこ
とになるが、その上限水位はセンサ36によって規制さ
れ、またこの温水洗浄により医療器具Wの表面から除去
された血液等は、温水Hwより軽いため液面上に浮いた
状態となる。
【0037】所定時間の温水洗浄が終了すると、バルブ
25を一旦閉じバルブ27を開いて、タンク3内に溜ま
った温水Hwを排水口48から排出(K107)する。
そしてこの状態で、温水Hwの水位が下がり、その水位
が下シャワー7より下方に位置することをセンサ37が
検出した時点で、バルブ25、26が交互に開いて上シ
ャワー15及び下シャワー7から温水Hwを交互に噴射
するシャワー温水すずき(K108)を行う。
【0038】このシャワー温水すすぎは、例えば先ず下
シャワー7で所定時間温水Hwを上方に向けて噴射した
後に、下シャワー7を止めると略同時に上シャワー15
から所定時間温水Hwを下方に向けて噴射するというス
テップを繰り返すことにより行われ、その合計時間は例
えば6分に設定される。なお、シャワー温水すすぎ工程
においてはバルブ27が常時開いており、上シャワー1
5及び下シャワー7から噴射された温水は、時々刻々排
水口48から排出され、タンク3内に温水Hwが溜まる
ことはない。
【0039】そして、このシャワー温水すすぎが終了し
た時点で自動運転が終了し、自動運転に要した時間は、
洗浄液Kw及び温水Hwの排出時間が2分程度であるこ
とから、合計20分程度の時間となる。そして、自動運
転が終了すると、手作業により蓋4を開けタンク3内の
籠10を取り出し、洗浄された医療器具Wを乾燥(K1
09)させると共に、蓋4を閉じて手動弁42を閉じ、
さらにブレーカ34をオフさせることにより、洗浄作業
が完了する。その後、洗浄された医療器具Wは、必要に
応じて二次洗浄及び殺菌等を行うことにより再使用され
る。
【0040】なお、この洗浄方法は一例であって、上記
の各工程に限定されるものでもなく、例えば工程K10
1における洗浄液Kwの注入を、予め洗浄液Kwの種類
とその浸漬時間を設定することにより、タンク3内に自
動的に注入すると共に浸漬時間を自動的にシーケンサ3
5により制御するようにしても良い。このように構成す
れば、洗浄作業の一層の省力化が図れる。
【0041】また、工程K106の温水洗浄における上
下シャワー15、7からの温水Hwの交互噴射、及び工
程K108のシャワー温水すすぎ工程における上下シャ
ワー15、7からの温水Hwの交互噴射を、下シャワー
7のみ噴射、上シャワー15のみ噴射及び上下シャワー
15、7の同時噴射の3の形態を適宜組み合わせるよう
にしても良い。
【0042】このように、上記実施例の洗浄装置1によ
れば、筐体2内に蓋4によって上面開口部3aが閉塞さ
れるタンク3を配置し、このタンク3内に使用済みの医
療器具Wが収容された籠10を収納して、温水供給口4
1等から供給される温水Hwを上シャワー15及び下シ
ャワー7を介して医療器具Wに噴射する構成であるた
め、筐体2内にボイラ等を配置する必要がなくなり、洗
浄装置1自体の外形寸法を、例えば間口700×奥行き
450×高さ365mm程度に形成することができて、
その小型化が図れる。
【0043】特に、上シャワー15の回転を温水Hwの
噴射圧を利用して行うため、特別な回転機構を必要とせ
ずに、その機構を簡略化させることができると共に、筐
体2内にボイラ等を配置する必要がないため、筐体2内
の配管の構成を簡素化し得る等、洗浄装置1の一層の小
型化が図れる。
【0044】その結果、洗浄装置1の設置場所に制約を
受けることもなく、適宜位置に設置することができると
共に、洗浄装置1自体を安価に構成することができて、
比較的小規模な病院等においても、既に設置されている
ボイラに洗浄装置1の温水供給口41を接続するだけで
容易に使用することが可能になる。
【0045】また、ポンプ29の作動による噴流供給ノ
ズル14からの噴流により、タンク3内の洗浄液Kwに
流れを生成させることができるため、洗浄液Hw中に所
定時間浸漬された状態の医療器具Wに洗浄液Kwの噴流
を効果的に加えることができて、医療器具Wに付着して
いる血液等を確実に除去することができる。その際、医
療器具Wを洗浄液Kw中に所定時間完全に浸漬させた後
に噴流が加えられるため、医療器具Wの表面から分離し
かかっている状態の血液等が噴流で除去され、その除去
効果を一層高めることが可能になる。
【0046】さらに、タンク3内に収納された医療器具
Wに、回転可能な上シャワー15により温水Hwを回転
させながら噴射して温水洗浄するため、医療器具Wの表
面全域に上方から温水Hwを効果的に噴射することがで
き、洗浄効率を向上させることができると共に、上シャ
ワー15と下シャワー7から交互に温水Hwを噴射する
シャワー温水すすぎ工程を設けているため、効果的なす
すぎを行うことができて、洗浄効率を一層向上させるこ
とが可能になる。このシャワー温水すすぎ工程の際、下
シャワー7からの温水Hwの噴射は、センサ37によっ
て水位が下シャワー7の下方に位置する場合にのみ行う
ため、下シャワー7から温水を効果的に噴射することが
でき、すすぎ効果を一層高めることができる。
【0047】また、洗浄液Kwの噴流供給による洗浄、
温水Hwのシャワー供給による温水洗浄及びシャワー温
水すすぎの各工程等を、シーケンサ35のシーケンス制
御により、自動的に行うことができるため、洗浄作業の
省力化が図れると共に、これらの工程による自動洗浄作
業を20分程度の短時間で行うことができる。
【0048】またさらに、蓋4の開閉を検出するセンサ
39、3箇所の水位を検出するセンサ36〜38及びオ
ーバーフロー孔51等を設けることにより、例えば温水
Hw、洗浄液Kwの吹き出しやタンク3外への漏出等を
確実に防止することができ、安全性の高い洗浄装置1を
得ることができる。これらのことから、装置の小型化と
使い勝手の向上を同時に達成し得る洗浄装置1を得るこ
とが可能になる。
【0049】なお、上記実施例においては、使用済みの
医療器具Wを一次洗浄する場合について説明したが、本
発明に係わる洗浄装置1は、比較的長い期間使用されな
かった医療器具等の洗浄に使用することも勿論可能であ
るし、例えば使用する温水Hwの温度を高めることによ
り、使用済み医療器具Wの二次洗浄や殺菌洗浄にも使用
することができる。
【0050】また、上記実施例においては、上シャワー
15のみ回転可能に設けたが、下シャワー7をタンク3
の底面3b部に回転可能に設けるようにしても良いし、
噴流供給ノズル14も、タンク3の左側壁3cのみに限
らず、例えば右側壁3dに設けたり、両側壁3c、3d
にそれぞれ設けるようにしても良い。
【0051】さらに、上記実施例におけるタンク3及び
籠10の形状、噴流供給ノズル14の設置位置及びその
数、上シャワー15の構成及びその取付・回転構造、下
シャワー7の構成及びその取付位置・数、電装ボックス
6の形状及び筐体2への取付位置等は一例であって、本
発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能で
あることは言うまでもない。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1ないし3
記載の発明によれば、回転可能な上シャワーと洗浄槽底
面部の下シャワーから温水を噴射することにより、医療
器具の洗浄を効率的に行うことができると共に、筐体内
にボイラ等を配置する必要がなく、洗浄装置自体を小型
かつ安価に形成し得て、使い勝手の優れた洗浄装置が得
られる。
【0053】また、請求項4ないし6記載の発明によれ
ば、医療器具を洗浄液中に浸漬させて噴流を加える第1
洗浄工程と、上シャワー及び下シャワーから温水を噴射
して洗浄する第2洗浄工程とにより、医療器具を効率的
に洗浄することができる。そして、特に請求項5ないし
6記載の発明のように、すすぎ工程を加えることによ
り、洗浄効率を一層向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる医療器具用洗浄装置の一実施例
を示す全体斜視図
【図2】同そのカバーを取り外した状態の概略正面図
【図3】同図2のA−A線矢視図
【図4】同図2のB−B線矢視図
【図5】同上シャワーの一部を破断した平面図
【図6】同図5のC−C線矢視図
【図7】同電装ボックスの接続図
【図8】同水系回路図
【図9】同洗浄装置を使用した洗浄方法の一例を示す工
程図
【符号の説明】
1・・・・・・・洗浄装置 2・・・・・・・筐体 3・・・・・・・タンク 3a・・・・・・上面開口部 3b・・・・・・底面 4・・・・・・・蓋 6・・・・・・・電装ボックス 7・・・・・・・下シャワー 10・・・・・・籠 14・・・・・・噴流供給ノズル 15・・・・・・上シャワー 20・・・・・・噴射孔 25〜27・・・バルブ 28・・・・・・排出口 29・・・・・・ポンプ 30・・・・・・操作パネル 35・・・・・・シーケンサ 36〜39・・・センサ 41・・・・・・温水供給口 44・・・・・・温水供給源 48・・・・・・排水口 Kw・・・・・・洗浄液 Hw・・・・・・温水 W・・・・・・・医療器具
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小澤 大洋 静岡県静岡市牧ヶ谷2078番地 静岡県静岡 工業技術センター内 (72)発明者 照井 康容 静岡県引佐郡細江町中川7000─55 株式会 社友照工業内 (72)発明者 宍戸 龍太郎 静岡県引佐郡細江町中川7000─55 株式会 社友照工業内 (72)発明者 大録 和文 静岡県引佐郡細江町中川7000─55 株式会 社友照工業内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】医療器具を収容した籠が収納されると共に
    該籠の上縁より高い位置まで洗浄液を満たし得る洗浄槽
    と、該洗浄槽の上面開口部を閉塞する蓋と、該蓋の内面
    に回転可能に設けられた上シャワー及び洗浄槽内の底面
    側に設けられた下シャワーと、前記上シャワー及び下シ
    ャワーに外部から温水を供給し得る温水供給部とを具備
    することを特徴する医療器具用洗浄装置。
  2. 【請求項2】前記上シャワーが、温水の噴射圧によって
    回転しながら温水を噴射することを特徴とする請求項1
    記載の医療器具用洗浄装置。
  3. 【請求項3】前記洗浄槽の側壁面で籠の上縁より低い位
    置に、洗浄槽内に洗浄液の噴流を供給し得る噴流供給ノ
    ズルが設けられていることを特徴とする請求項1または
    請求項2記載の医療器具用洗浄装置。
  4. 【請求項4】医療器具を洗浄液と温水とによって洗浄す
    る洗浄方法であって、医療器具を収容した籠が収納され
    た洗浄槽内に籠の上縁より高い位置まで洗浄液を供給し
    て医療器具を洗浄液中に所定時間浸漬すると共に、浸漬
    後に洗浄槽内に洗浄液の噴流を供給して洗浄する第1洗
    浄工程と、洗浄液の排出後に、洗浄槽の上面開口部を閉
    塞する蓋に回転可能に設けられた上シャワーと洗浄槽内
    の底面側に設けられた下シャワーの少なくとも一方から
    温水を噴射して洗浄する第2洗浄工程と、を具備するこ
    とを特徴とする医療器具の洗浄方法。
  5. 【請求項5】前記第2洗浄工程後に、上シャワー及び下
    シャワーから温水を噴射するすすぎ工程を具備すること
    を特徴とする請求項4記載の医療器具の洗浄方法。
  6. 【請求項6】前記すすぎ工程における上シャワー及び下
    シャワーからの温水の噴射が、交互に行われることを特
    徴とする請求項5記載の医療器具の洗浄方法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012011286A (ja) * 2010-06-29 2012-01-19 Sugino Machine Ltd 高圧水噴射洗浄方法及び高圧水洗浄装置
KR101258501B1 (ko) * 2010-08-27 2013-04-26 (주)대산기업 구급용 들것 세척기
JP2013136036A (ja) * 2011-12-28 2013-07-11 Gunze Ltd 高分子スポンジ洗浄装置、及び高分子スポンジ洗浄方法
JP2021053541A (ja) * 2019-09-27 2021-04-08 株式会社桜川ポンプ製作所 被洗浄物の洗浄装置

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