JPH0638927A - 内視鏡洗浄消毒装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、消毒液への添加物、あるいは消毒粉
末自体を完全に溶解させ、消毒液の確実な調製を行な
い、装置本体内での沈澱物の固着を防ぐとともに、消毒
液の調製作業の作業効率を高め、使用者の負担を軽減し
て内視鏡を確実に消毒することを最も主要な特徴とす
る。 【構成】装置本体２に消毒液を撹拌する回転ノズル塔６
を設けたことを特徴としている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は内視鏡を洗浄する内視鏡
洗浄消毒装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】一般に、内視鏡は人体の体腔内の検査や
治療の目的で頻繁に使用されている。この内視鏡は患者
感染を防止するため使用後、必ず洗浄及び消毒する必要
があり、内視鏡の洗浄消毒装置が使用されている。

【０００３】この内視鏡の洗浄消毒装置には内視鏡を収
容する洗浄槽が設けられている。そして、この装置では
内視鏡を洗浄槽内にセットした後、洗浄槽内に設けた噴
霧ノズルから洗浄液を噴射するとともに、内視鏡管路内
へ洗浄液を送液することにより、内視鏡を洗浄する。そ
の後、洗浄槽内で消毒液に浸漬、送液することにより内
視鏡の消毒を行う。

【０００４】さらに、清浄水の噴射及び送液により、内
視鏡のすすぎを行い、最後に内視鏡管路内に送気を行う
とともに槽内を加熱し、内視鏡の外表面、管路内とも乾
燥させる構成となっている。

【０００５】また、現在行われている内視鏡の消毒方法
としては内視鏡洗浄装置の洗浄槽内で、消毒液への浸漬
が一般的である。上記消毒液はグルタラール系消毒液が
最も多く用いられている。そして、内視鏡洗浄消毒装置
における具体的な消毒方法としては消毒液を装置本体内
のタンクに一旦蓄積しておき、洗浄槽とタンクとの間で
消毒液を循環させることにより、タンク内の消毒液を例
えば１週間程度、繰り返し使用している。

【０００６】ここで、グラタラール系消毒液を使用する
場合、装置本体内の消毒液タンクへの新たな消毒液の注
入時には新たな消毒液を適正な状態に調製する必要があ
る。すなわち、消毒液の調製方法としては新たな消毒液
中に緩衝化剤を均等に混和・溶解させる。また、新たな
消毒液が濃縮液の場合には適量の水に希釈し、実用液と
した後、使用している。

【０００７】

【発明が解決しようとする課題】上記従来構成のものに
あっては新たな消毒液の注入時における消毒液の調製作
業は内視鏡洗浄消毒装置とは別の場所で使用者の手で行
ない、調製済みの実用消毒液を内視鏡洗浄消毒装置のタ
ンク内に注入している。

【０００８】しかしながら、上記消毒液の調製作業は使
用者毎に差があるので、消毒液を実用液として不適当な
調製を行ったまま使用するおそれがある。ここで、調製
済みの実用消毒液が適正な実用消毒液よりも低濃度の場
合には内視鏡を確実に消毒できないおそれがある。さら
に、調製済みの実用消毒液が適正な実用消毒液よりも高
濃度の場合には内視鏡に損傷を与えるおそれがある。

【０００９】また、例えば約１５〜２０リットル程度の
消毒液の調製・注入作業は使用者にとって負担となって
おり、内視鏡の洗浄消毒作業の作業時間が長くなり、そ
の能率化を図るうえで問題がある。

【００１０】さらに、グルタラール系消毒液はポンプで
循環させる場合などのように衝撃を与えると泡が大量に
発生し、ポンプが空回りする不具合が生じるおそれがあ
る。その対策として、消毒液中に粘性のあるシリコーン
系の消泡剤を混入させて、泡の除去を行っている。

【００１１】ここで、緩衝化剤や消泡剤が消毒液中に完
全に溶解されないうちにタンク内へ注入、あるいはタン
クと装置本体内の洗浄槽との間の循環が行なわれる場合
には装置本体内で固着してしまい、洗浄槽内の例えばフ
ロートスイッチ等の故障の原因となっている。

【００１２】本発明は上記事情に着目してなされたもの
で、その目的は、消毒液への添加物、あるいは消毒粉末
自体を完全に溶解させ、確実な調製を行なうことがで
き、装置本体内での沈澱物の固着を防ぐことができると
ともに、消毒液の調製作業の作業効率を高め、使用者の
負担を軽減して内視鏡を確実に消毒することができる内
視鏡洗浄消毒装置を提供することにある。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明は洗浄槽内の消毒
液中に内視鏡を浸漬させて消毒する消毒機能を備えた内
視鏡洗浄消毒装置において、前記装置本体に前記消毒液
を撹拌する撹拌手段を設けたものである。

【００１４】

【作用】濃縮消毒液および適量の水道水（または滅菌
水）が洗浄槽内に注入された場合に、装置本体の撹拌手
段によって洗浄槽内の消毒液を撹拌させ、これらが完全
に混和・溶解されるまで撹拌させることにより、実用消
毒液を調製する際に、正確な希釈率、確実な混和・溶解
が達成させ、消毒液調製時の使用者の負担を軽減させる
ようにしたものである。

【００１５】

【実施例】以下、本発明の第１の実施例を図１および図
２を参照して説明する。図２は内視鏡洗浄消毒装置１を
示すもので、２は内視鏡洗浄装置１の装置本体である。
この装置本体２の上部には一時貯水場を兼ねる洗浄槽３
が配設されている。

【００１６】この洗浄槽３は上面が開口されており、こ
の洗浄槽３の上面開口部が装置本体２の上面に配設され
たカバー４によって開閉されるようになっている。ま
た、装置本体２の上部前面にはこの内視鏡洗浄装置１の
操作パネル５が配設されている。

【００１７】さらに、洗浄槽３内には中央部位に回転ノ
ズル塔６が配設されている。この回転ノズル塔６には図
１に示すように回転体６ａと、この回転体６ａの上下に
それぞれ遠心方向に向けて突設された噴射ノズル６ｂ，
６ｃとが設けられている。この場合、上側の噴射ノズル
６ｂは洗浄液が下向きに噴射され、下側の噴射ノズル６
ｃは洗浄液が上向きに噴射されるようになっており、洗
浄槽３内の内視鏡はこれらの上下の噴射ノズル６ｂ，６
ｃ間にセットされるようになっている。

【００１８】また、この回転ノズル塔６の回転体６ａは
例えば図示しない駆動モータによって回転駆動されるよ
うになっており、この回転体６ａとともに上下の噴射ノ
ズル６ｂ，６ｃが所定の円軌道に沿って回転駆動される
ようになっている。

【００１９】さらに、装置本体２の上部には洗浄槽３内
に消毒液を注入する消毒液注入管７、水道水を注入する
水道水注入管８および洗浄槽３内のフロートスイッチ９
がそれぞれ装着されている。なお、洗浄槽３の内底部に
は排水口１０が設けられている。

【００２０】また、装置本体２の内部には水道水からな
る洗浄液を貯蔵する水タンク１１ａおよび消毒液タンク
１１ｂが設けられている。この場合、水タンク１１ａに
は水道の蛇口（洗浄液供給源）１２から給水管路１３を
通し、給水弁１４を介して洗浄液が供給されるようにな
っている。そして、水タンク１１ａ内への水道水の供給
量は給水弁１４によって調節されるようになっている。

【００２１】また、水タンク１１ａには第１の洗浄水供
給管路１５および第２の洗浄水供給管路１６の各一端が
連結されている。第１の洗浄水供給管路１５には第１の
ポンプ１７が介設されており、この第１の洗浄水供給管
路１５の他端は水道水注入管８に連結されている。さら
に、第２の洗浄水供給管路１６には第２のポンプ１８が
介設されており、この第２の洗浄水供給管路１６の他端
は回転ノズル塔６に連結されている。

【００２２】さらに、消毒液タンク１１ｂには消毒液供
給管路１９の一端が連結されている。この消毒液供給管
路１９には消毒液ポンプ２０が介設されており、この消
毒液供給管路１９の他端は消毒液注入管７に連結されて
いる。

【００２３】また、洗浄槽３の排水口１０には排水管路
２１の一端が連結されている。この排水管路２１には管
路切換え弁２２およびこの管路切換え弁２２の下流側に
排水ポンプ２３がそれぞれ介設されている。

【００２４】さらに、管路切換え弁２２には消毒液回収
管路２４の一端が連結されている。この消毒液回収管路
２４の他端は消毒液タンク１１ｂに連結されている。そ
して、管路切換え弁２２の切換え操作にともない排水口
１０が閉塞される（洗浄槽３内に液体を貯めている）状
態、排水口１０と消毒液回収管路２４との間が連通さ
れ、洗浄槽３内の消毒液が消毒液タンク１１ｂに回収さ
れる状態、あるいは排水口１０と排水管路２１との間が
連通され、洗浄槽３内の消毒液が排水管路２１から排水
される状態にそれぞれ切換え操作されるようになってい
る。

【００２５】次に、上記構成の作用について説明する。
まず、蛇口１２から供給される水道水は水タンク１１ａ
内に一旦貯められる。そして、例えば内視鏡の洗浄、す
すぎ等の工程時には第１のポンプ１７および第２のポン
プ１８が駆動される。このとき、水タンク１１ａ内の洗
浄水は第１のポンプ１７の駆動にともない第１の洗浄水
供給管路１５および水道水注入管８を経て洗浄槽３内に
注入される。

【００２６】さらに、第２のポンプ１８の駆動にともな
い第２の洗浄水供給管路１６を経て回転ノズル塔６に供
給された洗浄水は上下の噴射ノズル６ｂ，６ｃを経て洗
浄槽３内の内視鏡に噴射される。

【００２７】また、洗浄槽３内に収容された内視鏡の消
毒工程時には洗浄槽３内の洗浄水が排水口１０から排水
管路２１側に排水された後、管路切換え弁２２の切換え
操作にともない排水口１０が閉塞され、この状態で消毒
液ポンプ２０が駆動される。

【００２８】消毒液ポンプ２０の駆動にともない消毒液
タンク１１ｂ内の消毒液は消毒液供給管路１９を通して
消毒液注入管７側に導かれ、この消毒液注入管７から洗
浄槽３内に注入されて溜められる。そのため、洗浄槽３
内の内視鏡が消毒液中に浸漬消毒される。このとき、回
転ノズル塔６を回転駆動することにより洗浄槽３内に貯
まった消毒液を撹拌することができる。

【００２９】さらに、消毒工程が終了すると消毒液の有
効期間内は管路切換え弁２２が排水口１０と消毒液回収
管路２４との間が連通される状態に切換え操作され、洗
浄槽３内の消毒液が消毒液タンク１１ｂ内に回収され
る。

【００３０】したがって、消毒液の有効期間内では消毒
液タンク１１ｂ内の消毒液は消毒液供給管路１９および
消毒液注入管７を経て洗浄槽３内に供給された後、排水
口１０から管路切換え弁２２および消毒液回収管路２４
を経て消毒液タンク１１ｂに回収される状態で、消毒液
タンク１１ｂと洗浄槽３との間の循環を繰り返す。

【００３１】ここで、消毒液の有効期間が終了した場合
には管路切換え弁２２が排水口１０と排水管路２１との
間が連通される状態に切換え操作され、洗浄槽３内の消
毒液が排水管路２１から排水される。

【００３２】また、消毒液の交換時に新たな消毒液を調
製する場合には管路切換え弁２２を排水口１０を閉じる
状態に切換え操作した状態で、洗浄槽３内に濃縮消毒液
と緩衝化剤とを入れる。

【００３３】続いて、カバー４を閉じ、操作パネル５の
電源スイッチをオン操作することにより、第１のポンプ
１７が駆動され、水タンク１１ａ内の水道水が第１の洗
浄水供給管路１５および水道水注入管８を経て洗浄槽３
内に注入される。

【００３４】この水道水の注入作業中、洗浄槽３内の水
位（液体量）が適量の希釈率を得る所定の設定値に達
し、フロートスイッチ９がオン操作された時点で、第１
のポンプ１７の駆動が停止され、水の注入が停止され
る。

【００３５】その後、回転ノズル塔６が回転駆動され、
洗浄槽３内の液体の撹拌が開始される。さらに、洗浄槽
３内の濃縮消毒液と緩衝化剤とが完全に希釈溶解された
後、回転ノズル塔６の駆動が停止される。

【００３６】続いて、管路切換え弁２２が排水口１０と
消毒液回収管路２４との間が連通される状態に切換え操
作され、洗浄槽３内の消毒液が消毒液タンク１１ｂに回
収される。

【００３７】そこで、上記構成のものにあっては消毒液
の交換時に新たな消毒液を調製する場合には洗浄槽３内
に濃縮消毒液と緩衝化剤とを入れ、洗浄槽３内に適量の
水道水が注入された状態で、回転ノズル塔６を回転駆動
し、洗浄槽３内の液体を撹拌することができるので、洗
浄槽３内の濃縮消毒液と緩衝化剤とを完全に希釈溶解す
ることができる。そのため、濃縮されていた消毒液が均
等に希釈され、あるいは、緩衝化剤が完全に消毒液に溶
け込むことで、確実な消毒効果が得られる。

【００３８】また、消毒液の循環時に泡が発生し、消毒
液ポンプ２０内に空気が混入、循環に支障が生じた場合
には洗浄槽３内に消泡剤を入れ、回転ノズル塔６を回転
させて撹拌することにより、粘性のある消泡剤を消毒液
中に完全に溶け込ませることができる。

【００３９】そのため、従来のように消泡剤が消毒液中
に完全に溶解されないうちに消毒液タンク１１ｂと装置
本体２内の洗浄槽３との間の循環が行なわれることを防
止することができるので、消泡剤が装置本体２内で固着
することを防止して洗浄槽３内のフロートスイッチ９等
の故障を防ぐことができる。

【００４０】また、洗浄槽３内に内視鏡をセットした状
態で、洗浄槽３内に消毒液を貯めて内視鏡を浸漬消毒す
る消毒工程中に、洗浄槽３内の消毒液を回転ノズル塔６
で撹拌することにより、内視鏡に接している消毒液を次
々と入れ替えることができるので、内視鏡の消毒効果を
高めることができる。さらに、このときの洗浄槽３内の
消毒液の流れによって内視鏡に付着している汚れが剥げ
落ちる洗浄効果も得ることができる。

【００４１】なお、本発明は上記実施例に限定されるも
のではない。例えば、洗浄槽３内に少なくとも１つのプ
ロペラ状の撹拌機を設けることにより、上記実施例と同
様の効果を得ることができる。

【００４２】また、図３（Ａ）は本発明の他の実施例を
示すものである。これは、装置本体２内にコンプレッサ
３１とこのコンプレッサ３１から洗浄槽３内に高圧エア
を供給する高圧エア管路３２とを備えたエア供給式の撹
拌器３３を設けたものである。

【００４３】この場合には洗浄槽３内が消毒液で満たさ
れている状態でコンプレッサ３１側から高圧エア管路３
２を通して洗浄槽３内に供給される高圧エアの供給にと
もない洗浄槽３内に発生する無数の気泡によって洗浄槽
３内の消毒液を撹拌することができるので、この場合も
上記第１の実施例と同様の効果を得ることができる。

【００４４】さらに、図３（Ｂ）は本発明のさらに別の
実施例を示すものである。これは、装置本体２内に超音
波発振ユニット４１、洗浄槽３の底面に超音波振動子４
２をそれぞれ配設した超音波振動式の撹拌器４３を設け
たものである。

【００４５】この場合には洗浄槽３内の消毒液を超音波
振動によって撹拌することができるので、この場合も上
記第１の実施例と同様の効果を得ることができる。さら
に、この実施例では洗浄槽３内の内視鏡が消毒液中に浸
漬されている状態で、超音波振動を伝えることで、内視
鏡の汚れを剥がす洗浄効果が加えられ、消毒効果を一層
高めることができる。

【００４６】また、第１の実施例の消毒液タンク１１ｂ
内にプロペラ状の撹拌機を設けてもよい。この場合には
消毒液タンク１１ｂ内の濃縮消毒液を撹拌することで、
均等に希釈し、或いは緩衝化剤を溶解し、確実な消毒効
果を得ることができる。さらに、消毒液タンク１１ｂ内
の消毒にも効果を持つ。

【００４７】また、図４（Ａ）は内視鏡洗浄消毒装置１
の変形例を示すものである。この変形例では洗浄槽３に
温水を供給する温水供給管路５１と冷水供給管路５２と
が設けられている。さらに、温水供給管路５１内には第
１の管路切換え弁５３、冷水供給管路５２内には第２の
管路切換え弁５４がそれぞれ介設されている。

【００４８】さらに、第１の管路切換え弁５３には第１
の分岐管路５５、第２の管路切換え弁５４には第２の分
岐管路５６がそれぞれ連結されている。これらの第１の
分岐管路５５および第２の分岐管路５６は消毒液タンク
１１ｂに巻き付けられている。

【００４９】また、第１の管路切換え弁５３、第２の管
路切換え弁５４は例えばマイクロコンピュータ及びその
周辺回路によって形成される制御部５７にそれぞれ接続
されている。さらに、この制御部５７には消毒液タンク
１１ｂの温度を測定する温度センサ５８が接続されてい
る。

【００５０】そして、内視鏡の浸漬消毒工程時には温度
センサ５８によって測定される消毒液タンク１１ｂ内の
消毒液の温度にもとづいて第１の管路切換え弁５３、第
２の管路切換え弁５４が切換え操作され、消毒液の温度
を所定の設定温度で一定に保持する温度制御が行なわれ
るようになっている。

【００５１】そこで、上記構成のものにあっては消毒液
の温度を消毒効果が高い所定の設定温度（例えば２０
℃，２５℃程度）で一定に保つことができるので、確実
な消毒効果を得ることができる。

【００５２】また、図４（Ｂ）は内視鏡洗浄消毒装置１
のさらに別の変形例を示すものである。この変形例では
洗浄槽３に温水を供給する温水供給管路６１と冷水供給
管路６２とが設けられている。さらに、温水供給管路６
１内には第１の電磁開閉弁６３、冷水供給管路６２内に
は第２の電磁開閉弁６４がそれぞれ介設されている。な
お、６５は洗浄槽３内と消毒液タンク１１ｂ内との間を
結ぶ連通路である。

【００５３】さらに、第１の電磁開閉弁６３、第２の電
磁開閉弁６４は例えばマイクロコンピュータ及びその周
辺回路によって形成される制御部６６にそれぞれ接続さ
れている。さらに、この制御部６６には洗浄槽３内の温
度を測定する温度センサ６７が接続されている。

【００５４】そして、内視鏡の浸漬消毒工程時には温度
センサ６７によって測定される洗浄槽３内の消毒液の温
度にもとづいて第１の電磁開閉弁６３、第２の電磁開閉
弁６４が開閉操作され、消毒液の温度を所定の設定温度
で一定に保持する温度制御が行なわれるようになってい
る。

【００５５】そこで、上記構成のものにあっても図４
（Ａ）の変形例と同様、消毒液の温度を消毒効果が高い
所定の設定温度（例えば２０℃，２５℃程度）で一定に
保つことができるので、確実な消毒効果を得ることがで
きる。さらに、その他本発明の要旨を逸脱しない範囲で
種々変形実施できることは勿論である。

【００５６】

【発明の効果】本発明によれば装置本体に消毒液を撹拌
する撹拌手段を設けたので、消毒液への添加物、あるい
は消毒粉末自体を完全に溶解させ、確実な調製を行なう
ことができ、装置本体内での沈澱物の固着を防ぐことが
できるとともに、消毒液の調製作業の作業効率を高め、
使用者の負担を軽減して内視鏡を確実に消毒することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の第１の実施例を示す要部の概略構成
図。

【図２】 内視鏡洗浄消毒装置の洗浄槽の外観を示す斜
視図。

【図３】 本発明の他の実施例を示すもので、（Ａ）は
エア供給式の撹拌器を示す要部の概略構成図、（Ｂ）は
超音波振動式の撹拌器を示す要部の概略構成図。

【図４】 内視鏡洗浄消毒装置の変形例を示すもので、
（Ａ）は消毒液タンクの温度センサによって消毒液温度
をコントロールする温度制御機構を示す要部の概略構成
図、（Ｂ）は洗浄槽の温度センサによって消毒液温度を
コントロールする温度制御機構を示す要部の概略構成
図。

【符号の説明】

２…装置本体，３…洗浄槽，６…回転ノズル塔（撹拌手
段），３３…気泡発生器（撹拌手段），４３…超音波発
振ユニット（撹拌手段）。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 洗浄槽内の消毒液中に内視鏡を浸漬させ
   て消毒する消毒機能を備えた内視鏡洗浄消毒装置におい
   て、前記装置本体に前記消毒液を撹拌する撹拌手段を設
   けたことを特徴とする内視鏡洗浄消毒装置。