JP3250633B2 - 内視鏡洗浄消毒装置 - Google Patents

内視鏡洗浄消毒装置

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JP3250633B2
JP3250633B2 JP13742693A JP13742693A JP3250633B2 JP 3250633 B2 JP3250633 B2 JP 3250633B2 JP 13742693 A JP13742693 A JP 13742693A JP 13742693 A JP13742693 A JP 13742693A JP 3250633 B2 JP3250633 B2 JP 3250633B2
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幹彦 中川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内視鏡を洗浄・消毒す
る内視鏡洗浄消毒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、内視鏡は、例えば体腔内の検
査や治療等の目的で頻繁に使用されている。このような
内視鏡は、使用後、必ず洗浄及び消毒する必要があるた
め、各種の内視鏡洗浄消毒装置が開発されている。
【0003】かかる装置において、洗浄槽内にセットさ
れた内視鏡は、一般的に、まず、洗浄槽に設けられたシ
ャワーノズルから洗浄液等を噴射したり、洗浄槽内に充
填された洗浄液等に浸漬させることによって、内視鏡外
面や内視鏡管路内に対する洗浄処理が施される。続い
て、消毒液に浸漬あるいは消毒液を送液することによっ
て、内視鏡内外面に対する消毒処理が施される。そし
て、清浄水を噴射あるいは送液することによって、内視
鏡に対するすすぎ処理が施された後、内視鏡管路内に対
する送気処理を経て内視鏡の洗浄消毒が行われている。
また、複数の超音波振動子を備えた洗浄槽においては、
上記洗浄工程中に、内視鏡に対する超音波洗浄も行われ
ている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、超音波洗浄
中、複数の超音波振動子の発振出力は、所望の洗浄効率
を維持するように、一定に維持されることが望ましい。
しかしながら、複数の超音波振動子に対する負荷の大き
さに対応して、その発振出力が変化してしまう場合があ
る。
【0005】即ち、洗浄槽内に表面積の大きな内視鏡が
2本セットされている場合、超音波振動子に対する負荷
が大きくなるために、その発振出力が低下して、洗浄液
中の音圧が低くなってしまう。この場合、個々の内視鏡
に対する洗浄効率が低下してしまうという問題が生じ
る。一方、洗浄槽内に表面積の小さな内視鏡が1本セッ
トされている場合、超音波振動子に対する負荷が小さく
なるために、その発振出力が上昇して、洗浄液中の音圧
が高くなってしまう。この場合、内視鏡に対して過剰な
振動波が作用してしまうという問題が生じる。
【0006】かかる場合において、例えば超音波振動子
の発振出力を手動制御することも可能であるが、洗浄開
始前に、ユーザーが洗浄槽内にセットされる内視鏡の本
数やその大きさ及び汚れ具合等を肉眼で判断した上で、
その発振出力が設定される関係上、その設定値には、あ
る程度のばらつきが生じてしまう。この場合、所望の発
振出力を得られずに、洗浄効率が低下してしまう場合が
ある。
【0007】また、洗浄工程中、洗浄槽内にセットされ
る内視鏡の本数やそのセット位置に関係なく、複数の超
音波振動子からは常時同一出力の振動波が連続的に発生
しているため、内視鏡に対する超音波洗浄に関与しない
無駄な振動波も常時発生し続けるという問題も生じる。
【0008】本発明は、このような問題点を解決するた
めになされており、その目的は、洗浄槽内にセットされ
る内視鏡の本数や種類及びセット位置に応じて、効率よ
く洗浄消毒処理を行うことが可能な内視鏡洗浄消毒装置
を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明は、複数の内視鏡をセット可能に構成
されており、セットされた内視鏡に対して洗浄消毒処理
可能に構成された洗浄槽と、この洗浄槽に設けられてお
り、セットされた前記内視鏡に対して超音波洗浄可能に
構成された複数の超音波振動子とを備える内視鏡洗浄消
毒装置において、前記複数の超音波振動子の夫々の負荷
を測定可能に構成された負荷測定手段と、この負荷測定
手段によって測定された負荷の大きさに基づいて、前記
洗浄槽内にセットされた前記内視鏡の設置状態を判別可
能に構成された判別手段と、この判別手段によって判別
された前記内視鏡の設置状態に基づいて、前記複数の超
音波振動子の夫々の発振出力を制御可能に構成された出
力制御手段とを備えている。
【0010】
【作用】負荷測定手段は、超音波振動子に作用した負荷
の大きさを測定する。判別手段は、負荷の大きさに基づ
いて、洗浄槽内にセットされた内視鏡の設置状態を判別
する。出力制御手段は、内視鏡の設置状態に基づいて、
複数の超音波振動子の夫々の発振出力を制御する。
【0011】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例に係る内視鏡洗
浄消毒装置について、図1ないし図6を参照して説明す
る。図1には、本実施例の内視鏡洗浄消毒装置の構成が
示されている。
【0012】図1に示すように、洗浄消毒装置本体1に
は、所定の消毒液を収容可能な消毒液タンク3と、所定
の洗剤を収容可能な洗剤タンク5と、給水源7から送水
された清浄水を収容可能であって且つ使用済み内視鏡9
を図中上下に並列してセットさせた状態で洗浄消毒処理
可能に構成された洗浄槽11と、内視鏡9の水切り用エ
アーを送出可能なコンプレッサ13とが内蔵されてい
る。
【0013】消毒液タンク3には、消毒液注入ポンプ1
5を介して洗浄槽11まで延出した消毒液注入管路17
が接続されていると共に、洗浄槽11の底部に設けられ
た切換弁19を介して延出した消毒液回収管路21が接
続されている。
【0014】洗剤タンク5には、洗剤注入ポンプ23を
介して洗浄槽11まで延出した洗剤注入管路25が接続
されている。コンプレッサ13からは、第1及び第2の
エアー管路27,29が延出されており、第1のエアー
管路27は、逆止弁31を介して後述するスコープ管路
内洗浄用管路43に接続されている。また、第2のエア
ー管路29は、電磁弁33を介して延出され、途中で分
岐されて、洗浄槽11に設けられたエアー噴出ノズル3
5に接続されている。
【0015】洗浄槽11の下部には、循環水排出弁37
が設けられており、この循環水排出弁37からスコープ
管路内洗浄用ポンプ39及び逆止弁41を介してスコー
プ管路内洗浄用管路43が延出されており、このスコー
プ管路内洗浄用管路43の延出端は、分岐して、洗浄槽
11に設けられた第1及び第2のチャンネル切換弁4
5,47に接続されている。
【0016】第1及び第2のチャンネル切換弁45,4
7には、洗浄槽11内に設けられた内視鏡操作部保持部
材(図示しない)を介して図中上下に並列して保持され
た使用済み内視鏡9の各種チャンネル(図示しない)に
対して、その先端が接続可能に構成された第1及び第2
の内視鏡管路洗浄用チューブ49,51の基端が接続可
能に構成されている。
【0017】また、洗浄槽11には、給水源7から給水
弁53を介して延出した給水系管路55が接続されてい
る。また、洗浄槽11の底部には、排水弁57が設けら
れており、この排水弁57には、排水ポンプ59を介し
て洗浄消毒装置本体1の外部まで延出した排水管路61
が接続されている。
【0018】また、洗浄槽11の底部には、制御部(C
PU)63によって個々の発振出力が制御可能に構成さ
れた複数個の超音波振動子65が設けられており、後述
する洗浄工程において、洗浄槽11内に溜まった洗浄液
中に振動波を発生させることによって、内視鏡9の外表
面に対する超音波洗浄可能に構成されている。
【0019】図3には、個々の超音波振動子65とCP
U63との間の電気回路の構成が示されている。図3に
示すように、個々の超音波振動子65には、夫々、超音
波振動子65に流れる電流値を検知可能に構成された電
流検知手段67と、超音波振動子65に所定の電圧を印
加して、これら超音波振動子65から所定音圧の振動波
を発生可能に構成された発振機69とが接続されてい
る。
【0020】個々の電流検知手段67は、CPU63に
接続されており、超音波振動子65に流れる電流値をC
PU63に出力可能に構成されている。このCPU63
は、個々の発振機69に夫々接続されており、電流検知
手段67を介して入力された電流値に基づいて、発振機
69の駆動を制御して、超音波振動子65に流す電流値
の大きさを別個独立して制御可能に構成されている。
【0021】図4には、個々の電流検知手段67からC
PU63を介して対応する発振機69に至る回路構成が
概略的に示されている。なお、実際には、本実施例の装
置には、超音波振動子65の数に相当する複数の回路が
構成されているが、全て同様の構成であるため、以下、
その1つの構成についてのみ説明する。
【0022】図4に示すように、電流検知手段67に
は、電流検知回路67aが設けられており、この電流検
知回路67aは、発振機69を介して超音波振動子65
に出力される電流値を検知して、その電流値信号をCP
U63に出力可能に構成されている。
【0023】CPU63に出力された電流値信号は、測
定回路63aに入力される。この測定回路63aは、入
力された電流値信号に基づいて、超音波振動子65に作
用した負荷の大きさを測定して、その測定信号を判別回
路63bに出力可能に構成されている。
【0024】判別回路63bは、入力された測定信号に
基づいて、洗浄槽11(図1参照)内にセットされた内
視鏡9の本数や種類及びセット位置等の設置状態を判別
して、その判別信号を出力制御回路63cに出力可能に
構成されている。
【0025】更に、判別回路63bは、入力された測定
信号に基づいて、第1及び第2のチャンネル切換弁4
5,47の開閉動作及び開閉タイミング、及び、各ポン
プの駆動力を制御可能に構成されている。
【0026】出力制御回路63cは、入力された判別信
号に基づいて演算した駆動制御信号を発振機69の発振
機駆動回路69aに出力可能に構成されている。発振機
駆動回路69aは、入力された駆動制御信号に基づい
て、発振機69を駆動させて、超音波振動子65(図3
参照)に出力する電流値の大きさを制御可能に構成され
ている。
【0027】このような回路構成により、本実施例に適
用された複数の超音波振動子65は、夫々独立して、そ
の発振出力が制御されることになる。次に、本実施例の
動作について説明する。
【0028】まず、使用済み内視鏡9を洗浄槽11内に
セットする。このとき、図1には、内視鏡9が洗浄槽1
1内に上下に並列してセットされた状態が示されてい
る。具体的には、図2に示すように、内視鏡9は、その
挿入部9a及び接続コード9bが超音波振動子65上を
通過するように、セットされる。なお、図2には、洗浄
槽11の上側にセットされた内視鏡9のみを示す。
【0029】次に、第1及び第2の内視鏡管路洗浄用チ
ューブ49,51を対応する内視鏡9及び第1及び第2
のチャンネル切換弁45,47に接続する。この後、各
種操作スイッチを操作して、以下の洗浄消毒処理を行な
う。
【0030】洗浄処理工程において、まず、給水弁53
を開いて、給水源7から例えば水道水等の清浄水を送水
系管路55を介して洗浄槽11に供給する。このとき、
洗剤注入ポンプ23を作動させて、洗剤タンク5から予
め設定された量だけ洗剤を洗浄槽11内に注入すること
によって、洗浄槽11内には、所定濃度の洗浄液が形成
される。
【0031】給水弁53を閉じた後、CPU63を介し
て各発振機69(図3参照)を駆動制御させて、各超音
波振動子65から所定出力の振動波を発生させる。ここ
で、各超音波振動子65の発振出力の制御について説明
する。
【0032】発振機69によって所定の電圧が印加さ
れ、各超音波振動子65に電流が流れると、その電流値
は、各電流検知手段67によって常時検知され、その電
流値信号がCPU63に出力される。
【0033】CPU63では、入力された電流値信号に
基づいて、各超音波振動子65の発振出力を個別に制御
することになる。図6に示すように、各超音波振動子6
5(振動子ナンバー1,2,3,……で示す)は、その
上部にセットされた被洗浄物の表面積の大小に対応した
負荷によって、そのインピーダンスが増減され、その電
流値が減少あるいは増加する特性を有している(同図
(a)参照)。このように電流値が変化すると、それに
伴って、上記振動子ナンバーに対応した各超音波振動子
65の発振出力も変化することになる(同図(b)参
照)。
【0034】本実施例は、かかる特性を利用して、基準
となる電流値(以下、基準値と称する)をCPU63に
メモリしておいて、この基準値よりも大きい場合には、
超音波振動子65への印加電圧を小さくし、また、基準
値よりも小さい場合には、超音波振動子65への印加電
圧を大きくして、各超音波振動子65の発振出力レベル
を一定に維持させるように構成されている。
【0035】本実施例では、被洗浄物として例えば太い
径の内視鏡9(図2参照)が1本セットされた際に、各
超音波振動子65に流れる電流値を基準値とした。即
ち、図2に示すような状態で、太い径の内視鏡9が1本
セットされている場合、各超音波振動子65の発振出力
を約600Wに設定すると、内視鏡9の下方に位置付け
られた各超音波振動子65に流れる電流値、即ち基準値
は、約2.5A(アンペア)となる。
【0036】なお、太い径の内視鏡9が2本セットされ
ている場合には、電流値は、約2.0Aとなり、細い径
の内視鏡9が1本セットされている場合には、2.7A
となる。
【0037】本実施例によれば、太い径の内視鏡9が1
本セットされている場合、各超音波振動子65に夫々設
けられた電流検知手段67によって検知された電流値信
号は、CPU63に出力される。
【0038】CPU63では、この電流値信号に基づい
て各超音波振動子65の負荷を測定し、その測定信号に
基づいてセットされた内視鏡9の本数や種類及びセット
位置等の判別を行う。
【0039】このとき、各超音波振動子65に流れてい
る電流値は、2.5Aであって、基準値である。このた
め、CPU63から出力された駆動制御信号に基づい
て、各発振機69は、各超音波振動子65の発振出力を
約600Wに維持される。
【0040】この結果、洗浄槽11内にセットされた1
本の太い径の内視鏡9に対して約600Wの発振出力で
の超音波洗浄が施される。また、太い径の内視鏡9を2
本セットした場合、各超音波振動子65に流れる電流値
は、約2.0Aとなり、基準値よりも低くなる。この場
合、各超音波振動子65の発振出力も低下する。
【0041】この場合、CPU63は、印加電圧を上昇
させて各超音波振動子65の発振出力を約600Wに上
昇させるように、各発振機69を駆動制御する。また、
細い径の内視鏡9を1本セットした場合、各超音波振動
子65に流れる電流値は、約2.7Aとなり、基準値よ
りも高くなる。この場合、各超音波振動子65の発振出
力も低下する。
【0042】この場合、CPU63は、印加電圧を下降
させて各超音波振動子65の発振出力を約600Wに下
降させるように、各発振機69を駆動制御する。このよ
うに、各超音波振動子65を個別独立に制御することに
よって、セットされた内視鏡9に対して最適な超音波洗
浄を施すことができる。
【0043】また、図4に示すように、CPU63は、
電流検知手段67を介して入力された電流値信号に基づ
いて、内視鏡9に対する超音波洗浄に直接寄与しない超
音波振動子(例えば、図2に示す符号65aの超音波振
動子)を検出して、かかる超音波振動子65aの発振出
力を制御する機能をも有している。
【0044】具体的には、電流検知手段67及び測定回
路63aを介して入力された測定信号に基づいて、判別
回路63bは、内視鏡9に対する超音波洗浄に直接寄与
しない超音波振動子65a(図2参照)を検出し、かか
る超音波振動子65aの発振機69を駆動制御する。か
かる駆動制御において、例えば、発振機69の駆動が停
止又は駆動出力が減少され、その超音波振動子65aか
らの振動波は形成されず又は極弱い振動波が形成される
ことになる。この結果、振動波の無駄を防止することが
できるため、装置の駆動効率を向上させることができ
る。
【0045】このような洗浄処理中、CPU63は、入
力された電流値信号に基づいて、洗浄槽11にセットさ
れた内視鏡9の本数を検出して、第1及び第2のチャン
ネル切換弁45,47(図1参照)の開閉動作及び開閉
タイミング、及び、各ポンプの駆動力を制御する。
【0046】例えば、洗浄槽11内に内視鏡9が2本セ
ットされている場合、図5(a)に示すように、スコー
プ管路内洗浄用ポンプ39を駆動させつつ、第1及び第
2のチャンネル切換弁45,47を交互に開閉制御し
て、セットされている2本の内視鏡9の内視鏡管路内に
対して間欠的に洗浄処理が行われる。このように交互に
洗浄することによって、2本同時に洗浄する場合に比べ
て、その洗浄時間を短縮化させることが可能となり、洗
浄効率を向上させることができる。
【0047】また、第1のチャンネル切換弁45を介し
て1本だけ内視鏡9がセットされている場合、図5
(b)に示すように、スコープ管路内洗浄用ポンプ39
を駆動させつつ、第1のチャンネル切換弁45のみ開制
御して、セットされている内視鏡9の内視鏡管路内に対
して間欠的に洗浄処理が行われる。なお、このとき、第
2のチャンネル切換弁47は、閉じた状態に維持されて
いる。このように制御することによって、内視鏡9が接
続されていない第2のチャンネル切換弁47から無駄な
洗浄液の噴出を停止させることができるため、洗浄効率
を向上させることができる。
【0048】このような洗浄処理工程が終了した後、排
水弁57を開き同時に排水ポンプ59を駆動させて、洗
浄槽11内に溜まっている洗浄液を排水管路61を経て
装置外部に排出する。
【0049】このとき、給水弁53を開いて、給水源7
から清浄水を洗浄槽11内に供給すると共に、循環水排
出弁37を開き同時にスコープ管路内洗浄用ポンプ39
を作動させ、清浄水を循環させて内視鏡内外に対するす
すぎ処理を数回施す。
【0050】このすすぎ工程の終了時、循環水排出弁3
7を閉じると同時にスコープ管路内洗浄用ポンプ39を
停止させる。このとき、コンプレッサ13を作動させる
と共に、電磁弁33を開くことによって、コンプレッサ
13から圧送されたエアーは、エアー噴出ノズル35か
ら内視鏡9表面に対して噴出される。この結果、内視鏡
9表面の水切りが行われる。
【0051】一方、逆止弁31を介して圧送されたエア
ーは、第1及び第2のチャンネル切換弁45,47を介
して各内視鏡9の内視鏡管路内に供給されることになる
が、図5に示すように、洗浄槽11にセットされた内視
鏡9の本数やセット位置に対応して、CPU63によっ
て第1及び第2のチャンネル切換弁45,47の開閉制
御が行われる。
【0052】このため、例えば、内視鏡が2本セットさ
れている場合、図5(a)に示すように、コンプレッサ
13を駆動させつつ、第1及び第2のチャンネル切換弁
45,47を交互に開閉制御して、セットされている2
本の内視鏡9の内視鏡管路内に対して間欠的に水切り処
理が行われる。このように交互に水切りすることによっ
て、2本同時に水切りする場合に比べて、その水切り時
間を短縮化させることが可能となり、水切り効率を向上
させることができる。
【0053】なお、第1のチャンネル切換弁45を介し
て1本だけ内視鏡9がセットされている場合、図5
(b)に示すように、コンプレッサ13を駆動させつ
つ、第1のチャンネル切換弁45のみ開制御して、セッ
トされている内視鏡9の内視鏡管路内に対して間欠的に
水切り処理が行われる。なお、このとき、第2のチャン
ネル切換弁47は、閉じた状態に維持されている。この
ように制御することによって、内視鏡9が接続されてい
ない第2のチャンネル切換弁47から無駄なエアーの噴
出を停止させることができるため、水切り効率を向上さ
せることができる。
【0054】このようなすすぎ工程が終了した後、消毒
処理が行われる。消毒処理工程において、消毒液注入ポ
ンプ15を作動させて、消毒液タンク3内の消毒液を消
毒液注入管路17を介して洗浄槽11内に供給する。
【0055】内視鏡9の全体が消毒液に完全に浸漬され
た際、循環水排出弁37を開いて同時にスコープ管路内
洗浄用ポンプ39を駆動させる。この結果、洗浄槽11
内の消毒液は、スコープ管路内洗浄用管路43、第1及
び第2のチャンネル切換弁45,47及び第1及び第2
の内視鏡管路洗浄用チューブ49,51を介して、内視
鏡9の内視鏡管路内に循環される。かくして、内視鏡9
の内外面に対する消毒処理が施される。
【0056】一定時間経過した際、切換弁19を開い
て、洗浄槽11内の消毒液を消毒液タンクに回収する。
この後、上述したようなすすぎ及び水切り処理が施され
る。
【0057】このように本実施例によれば、洗浄槽11
内にセットされる内視鏡9の本数や種類及びセット位置
に応じて各超音波振動子65を別個独立に制御して、常
時、一定の発振出力を維持可能であると共に、内視鏡9
のセット位置や本数に応じた洗浄処理が可能に構成され
ているため、効率よく洗浄消毒処理を行うことが可能な
内視鏡洗浄消毒装置を提供することができる。
【0058】なお、本発明は、上述した構成に限定され
ることはなく、種々変更することも可能である。上述の
実施例では、内視鏡9は、洗浄槽11内に上下に並べて
配置させているが、例えば、横方向に並列させてセット
することも可能である。
【0059】この場合、各超音波振動子65を2つのグ
ループに分け、内視鏡9がセットされた側の超音波振動
子65のグループのみ駆動させるように制御することも
好ましい。
【0060】また、上述の実施例では、発振出力が常時
600Wになるように制御しているが、内視鏡9の種類
に応じて発振出力を上下させるように制御してもよい。
例えば、細い内視鏡9を1本セットした場合には、その
発振出力を約200Wとし、また、太い内視鏡9を1本
セットした場合には、その発振出力を600Wとするよ
うに制御することも好ましい。
【0061】また、洗浄処理中に、コンプレッサ13か
らエアー噴出ノズル35を介して洗浄槽11内にエアー
を噴出させて、洗浄力を上昇させるように構成すること
も好ましい。
【0062】次に、本発明の第2の実施例に係る内視鏡
洗浄消毒装置について、図7を参照して説明する。本実
施例の内視鏡洗浄消毒装置は、洗浄槽11内に複数の音
圧センサ71を備えており、これら音圧センサ71によ
って検知された音圧値に基づいて、各超音波振動子65
の発振出力が制御可能に構成されている。
【0063】つまり、内視鏡9がセットされた部分は、
その音圧が下がるため、その部分に対応した各超音波振
動子65の発振出力を別個独立に上昇させることによっ
て、洗浄効率を向上させるものである。
【0064】次に、本発明の第3の実施例に係る内視鏡
洗浄消毒装置について、図8を参照して説明する。本実
施例の内視鏡洗浄消毒装置に適用された洗浄槽11は、
気泡発生装置73を備えており、この気泡発生装置73
は、その気泡によって超音波振動子65から発生する超
音波を減衰させないように、洗浄槽11の側部上方に設
けられている。
【0065】このような構成によれば、超音波を減衰さ
せることなく気泡を被洗浄物(図示しない)に噴射させ
ることができるため、被洗浄物の種類や形状を問わず
に、確実に被洗浄物に対する洗浄処理(超音波洗浄を含
む)を施すことが可能となる。
【0066】次に、本発明の第4の実施例に係る内視鏡
洗浄消毒装置について、図9を参照して説明する。本実
施例の内視鏡洗浄消毒装置に適用された洗浄槽11に
は、セットされた内視鏡9の内視鏡管路(図示しない)
内に気泡を吹き込むように構成された気泡発生装置73
が設けられている。
【0067】このような構成によれば、内視鏡管路内に
気泡を吹き込むことによって、超音波はその位置でキャ
ビテーションを起こすため、内視鏡管路内に対する洗浄
処理力を向上させることが可能となる。
【0068】
【発明の効果】本発明によれば、洗浄槽内にセットされ
る内視鏡の本数や種類及びセット位置に応じて、複数の
超音波振動子の夫々の発振出力を制御可能に構成されて
いるため、効率よく洗浄消毒処理を行うことが可能な内
視鏡洗浄消毒装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る内視鏡洗浄消毒装
置の全体の構成を概略的に示す図。
【図2】図1に示す洗浄槽内に内視鏡がセットされた状
態を示す上面図。
【図3】各超音波振動子とCPUとの間の電気回路図。
【図4】個々の電流検知手段からCPUを介して対応す
る発振機に至る回路構成を概略的に示すブロック図。
【図5】(a)は、内視鏡が2本セットされた場合の洗
浄処理のタイミングチャート図、(b)は、内視鏡が1
本セットされた場合の洗浄処理のタイミングチャート
図。
【図6】(a)は、各超音波振動子に流れる電流値の変
化を示す図、(b)は、電流値の変化に伴う各超音波振
動子の発振出力の変化を示す図。
【図7】本発明の第2の実施例に係る内視鏡洗浄消毒装
置の主要な部分のみを示す上面図。
【図8】本発明の第3の実施例に係る内視鏡洗浄消毒装
置の主要な部分のみを示す上面図。
【図9】本発明の第4の実施例に係る内視鏡洗浄消毒装
置の主要な部分のみを示す上面図。
【符号の説明】
63…CPU、65…超音波振動子、67…電流検知手
段、69…発振機。
フロントページの続き (72)発明者 中川 幹彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 矢島 学 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 木下 俊成 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 昭58−95574(JP,A) 特開 平4−17835(JP,A) 特開 平4−314418(JP,A) 実開 昭62−160684(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/12 B08B 3/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の内視鏡をセット可能に構成されて
    おり、セットされた内視鏡に対して洗浄消毒処理可能に
    構成された洗浄槽と、この洗浄槽に設けられており、セ
    ットされた前記内視鏡に対して超音波洗浄可能に構成さ
    れた複数の超音波振動子とを備える内視鏡洗浄消毒装置
    において、 前記複数の超音波振動子の夫々の負荷を測定可能に構成
    された負荷測定手段と、 この負荷測定手段によって測定された負荷の大きさに基
    づいて、前記洗浄槽内にセットされた前記内視鏡の設置
    状態を判別可能に構成された判別手段と、 この判別手段によって判別された前記内視鏡の設置状態
    に基づいて、前記複数の超音波振動子の夫々の発振出力
    を制御可能に構成された出力制御手段とを備えているこ
    とを特徴とする内視鏡洗浄消毒装置。
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