JP3017933B2 - 内視鏡洗滌消毒装置 - Google Patents

内視鏡洗滌消毒装置

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JP3017933B2 JP7324571A JP32457195A JP3017933B2 JP 3017933 B2 JP3017933 B2 JP 3017933B2 JP 7324571 A JP7324571 A JP 7324571A JP 32457195 A JP32457195 A JP 32457195A JP 3017933 B2 JP3017933 B2 JP 3017933B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内視鏡を洗滌・消
毒するための内視鏡洗滌消毒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、内視鏡は体腔内の検査および
治療に広く利用されており、その内部には送気、送水、
吸引等を行なうための各種の管路が組み込まれている。
そして、感染等を防止するため、内視鏡は、使用する毎
に、その外表面および内部管路が洗滌消毒される。
【0003】こうした内視鏡の洗滌消毒に使用される内
視鏡洗滌消毒装置としては、例えば特公平3−9729
号公報に示されるものがある。この内視鏡洗滌消毒装置
は、その洗滌室の特に天井面が内視鏡の洗滌によって汚
染されることに着目し、内視鏡だけでなく、それ自身の
洗滌室の天井面をも洗滌することができるようになって
いる。具体的には、洗滌室内に天井面洗滌用のノズルを
設け、このノズルから洗滌液を天井面に向けて噴出する
ように構成されている。また、ランニングコストや環境
問題などから、内視鏡や天井面を洗滌した洗滌液を垂れ
流しにせずにポンプで循環して使用している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記公
報に開示された内視鏡洗滌消毒装置は、内視鏡の洗滌に
使用された洗滌液を再度循環させて洗滌室の天井面に向
けて噴出させるようにしているため、その洗滌液に多量
の細菌等の汚染物質が含まれていると、この汚染物質を
循環使用される洗滌液とともに天井面に吹き付けてしま
う虞がある。
【0005】また、天井面洗滌用のノズルから噴出され
る洗滌液の噴出圧が低いと、天井面に付着している細菌
等の汚染物質を完全に洗い落とすことができなかった
り、あるいは、洗滌液を洗い流すためのすすぎ工程にお
いて天井面に付着した洗滌剤を十分に洗い落とすことが
できない虞がある。
【0006】内視鏡洗滌消毒装置にあっては、洗滌室の
天井面が清潔に保たれていることが必要であり、そうで
ないと、天井面に付着した細菌等の汚染物質が洗滌室に
セットされた内視鏡に付着して、せっかく洗滌消毒した
内視鏡を再汚染してしまう可能性がある。
【0007】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、洗滌室の天井面に付
着した汚物を確実に除去でき、且つ、天井面に付着した
汚物によって内視鏡を汚染してしまうことのない内視鏡
洗滌装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の内視鏡洗滌消毒装置は、洗滌される内視鏡
をセットするための洗滌室と、前記洗滌室に向けて液体
を圧送する送液管路と、すすぎ水と消毒液の少なくとも
一方を前記送液管路に供給するポンプと、前記送液管路
から分岐する第1および第2の分岐管路と、前記第1の
分岐管路が接続されるとともに、前記内視鏡の内部管路
と着脱自在に接続され、第1の分岐管路を前記内視鏡の
内部管路に連通させるための接続口と、前記第2の分岐
管路に接続され、送液管路から第2の分岐管路に流れる
すすぎ水や消毒液を前記洗滌室の天井に向けて噴射する
ための噴射ノズルと、前記ポンプから前記送液管路に供
給されるすすぎ水もしくは消毒液の流れを、第1の分岐
管路もしくは第2の分岐管路のいずれか一方に選択的に
切り換える切換手段とを備え、前記内視鏡を洗滌液によ
り洗滌する洗滌工程の後に、前記切換手段によってポン
プから送液管路に供給されるすすぎ水もしくは消毒液の
流れを第1の分岐管路もしくは第2の分岐管路のいずれ
か一方に切り換えることにより、すすぎ水もしくは消毒
液を内視鏡の内部管路に流す工程と、すすぎ水もしくは
消毒液を前記噴射ノズルから噴射して洗滌室の天井に付
着した汚染物質を落とす工程とを少なくとも1回ずつ行
なうことを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しつつ本発明の
一実施形態について説明する。図1は本実施形態に係る
内視鏡洗滌消毒装置の概略構成を示している。図示のよ
うに、この内視鏡洗滌消毒装置は、洗滌室を形成する洗
滌槽2を有しており、洗滌槽2の内部に内視鏡1をセッ
トして洗滌消毒することができるようになっている。洗
滌槽2には洗滌室の天井面を形成する蓋体3が開閉可能
に取り付けられており、この蓋体3を開けて内視鏡1を
洗滌槽2内にセットすることができるようになってい
る。
【0010】洗滌槽2の底部には振動板4が設置されて
いる。この振動板4は、例えばランジュバン型の超音波
振動子をその底面に取り付けてなり、洗滌槽2に溜めら
れた洗滌液中に超音波振動を発振することができるよう
になっている。
【0011】洗滌槽2の底部中央には、洗滌槽2内の液
量を削減する目的で塔5が設けられている。この塔5の
内部には洗滌槽2内の液体を加保温するためのヒータ6
が設けられている。
【0012】また、洗滌槽2には洗滌水注入口18が設
けられている。この洗滌水注入口18には水道蛇口16
に接続された給水管路38が接続されており、この給水
管路38を通じて水道水を洗滌槽2内に供給することが
できるようになっている。なお、給水管路38の途中に
は給水弁17が介装されている。
【0013】洗滌槽2の側壁には洗滌液噴出口7が設け
られており、洗滌槽2の底部には第1の排液口20が設
けられている。洗滌液噴出口7には第1の送液ポンプ8
の吐出側に接続された第1の送液管路9aが接続され、
第1の排液口20には第1の送液ポンプ8の吸引側に接
続された第1の戻し管路9bが接続されており、送液管
路9aと戻し管路9bは、洗滌槽2内の液体を回収して
これを再び洗滌槽2へと圧送する第1の循環路9を形成
している。
【0014】また、洗滌槽2の側壁には接続チューブ2
8が接続されたチャンネル接続口22が設けられてい
る。この場合、接続チューブ28は、内視鏡1の操作部
に設けられ内視鏡1の内部管路(チャンネル)と連通す
る接続口部に着脱自在に接続されるようになっている。
【0015】第1の戻し管路9bの途中からは第2の戻
し管路19aが分岐しており、この戻し管路19aは第
2の送液ポンプ21の吸引側に接続されている。また、
第2の送液ポンプ21には第2の送液管路19bが接続
されている。第2の送液管路19bは第1の分岐管路1
9cと第2の分岐管路19dとに分岐しており、第1の
分岐管路19cは洗滌槽2の側壁に設けられたチャンネ
ル接続口22に接続され、第2の分岐管路19dは洗滌
槽2内の塔5に設置された複数の噴射ノズル23…に接
続されている。そして、これらの管路19a,19b,
19c,19dは、洗滌槽2内の液体を回収してこれを
内視鏡1の内部管路または噴射ノズル23…を通じて再
び洗滌槽2へと圧送する第2の循環路19を形成してい
る。なお、第1および第2の分岐管路19c,19dに
はそれぞれ切換手段としての電磁開閉弁25,26が介
装され、第2の送液管路19bには逆止弁27が介装さ
れている。
【0016】また、第2の送液管路19bの途中には逆
止弁29を介してエアー供給管路30が接続されてい
る。このエアー供給管路30にはコンプレッサー31が
接続されており、コンプレッサー31からの圧縮空気を
エアー供給管路30を介して第2の送液管路19bに送
り込むことができるようになっている。
【0017】また、消毒液注入口39が洗滌槽2の側壁
に設けられており、洗滌槽2の底部には第2の排液口3
7が設けられている。消毒液注入口39には、消毒液タ
ンク32に接続され且つ消毒液タンク32からの消毒液
をポンプ34の吸引作用によって洗滌槽2内に供給する
消毒液送液管路33bが接続されている。また、第2の
排液口37から延びる管路には管路切換弁40を介して
消毒液戻し管路33aと排液管路35とが接続されてい
る。消毒液戻し管路33aは、消毒液タンク32に接続
されており、洗滌槽2内の消毒液を消毒液タンク32に
回収する。また、排液管路35には排液ポンプ36が介
装されている。
【0018】また、洗滌槽2の側壁には、内視鏡1の漏
水テストをする際に使用される接続口10が設けられて
いる。この接続口10にはエアーポンプ13に接続され
た送気管路24が接続している。また、送気管路24の
途中にはエアー加温ヒータ12が設けられ、エアー加温
ヒータ12の下流側には温度センサ11が設けられてい
る。
【0019】内視鏡1の漏水は、洗滌槽2に溜められた
水の中に内視鏡1を浸した状態で内視鏡1内にエアーを
送り込んで、そのエアーが内視鏡1の外面から水中に漏
れることによって生じる泡を視覚的にとらえることによ
って判断できる。したがって、漏水テストの際は、ま
ず、接続口10と内視鏡1との間を図示しない漏水テス
ト用チューブで接続し、この漏水テスト用チューブを通
じて内視鏡1内にエアーを送気する。この場合、内視鏡
1内に送られるエアーの温度と内視鏡1の温度とに差が
あると、エアーが膨脹または圧縮して漏水判定を誤る虞
があるため、洗滌槽2内の温度を基準にして内視鏡1を
含む洗滌槽2内の水温が一定になった段階で水温と同温
度のエアーを内視鏡1内に送気するようにする。
【0020】そのために、まず、洗滌槽2の温度を温度
センサー14で測定するとともに、水道蛇口16から洗
滌水注入口18を通じて注入される水の温度を温度セン
サ15で測定する。そして、必要に応じて洗滌槽2内の
水をヒータ6で加温することにより、センサ14で検知
される温度とセンサ15で検知される温度とを等しくす
る。センサ14,15によって検知されたそれぞれの温
度が等しくなった段階で、今度は、エアーポンプ13か
ら送られてくる漏水テスト用のエアーの温度を温度セン
サ11によって測定し、この温度がセンサ14,15に
よって検知された温度と等しくなるまでエアー加温ヒー
タ12でエアーを加温する。そして、センサ14,15
によって検知された温度と温度センサ11によって検知
される温度とが等しくなった段階で漏水テストを開始す
る。
【0021】次に、上記構成の洗滌消毒装置の動作につ
いて説明する。まず、使用済みの内視鏡1を洗滌槽2内
にセットし、内視鏡1とチャンネル接続口22とを接続
チューブ28によって接続する。その後、図示しない各
種操作スイッチの操作によって洗滌、消毒、すすぎ、送
気の各工程が自動的に行なわれる。なお、こられの一連
の工程における電磁切換弁25,26の動作のタイミン
グチャートが図2に示されている。
【0022】洗滌工程では、初めに給水弁17が開き、
例えば水道水等の給水源16からの洗滌水が給水管路3
8を介して洗滌水注入口18から洗滌槽2内に供給され
る。なお、この洗滌工程の前には、ユーザーが予め設定
された液量の洗剤を洗滌槽2内に注入しておく。
【0023】一定量の水が洗滌槽2内に供給されると、
給水弁18が閉じられ、第1および第2の送液ポンプ
8,21が駆動される。また、この時、管路切換弁40
と電磁開閉弁26とが閉じられ、電磁開閉弁25が開か
れる。
【0024】これによって、洗滌槽2内の洗滌液の一部
は、第1の循環路9を循環して洗滌液噴出口7から内視
鏡1の外面に高圧で吹き付けられるとともに、第2の循
環路19を通じて循環して内視鏡1の内部管路へと送ら
れる。すなわち、洗滌槽2内の洗滌液は、第1の排液口
20から第1の送液ポンプ8の吸引作用によって第1の
戻し管路9aに吸引され、第1の送液管路9bを介して
洗滌液噴出口7から噴射される。また、第1の戻し管路
9aへ吸引された洗滌液の一部は第2の送液ポンプ21
の吸引作用によって第2の戻し管路19aに吸引される
とともに第2の送液管路19bと第1の分岐管路19c
とを通じてチャンネル接続口22から内視鏡1の内部管
路へと送られる。なお、内視鏡1の内部管路へ送られた
洗滌液は内視鏡1の先端開口を通じて洗滌槽2内に戻さ
れ再び第1の循環路9または第2の循環路19を循環す
ることになる。
【0025】このような洗滌液の流れによって、内視鏡
1に付着した大きな汚れ、柔らかい汚れ、軽い汚れ等が
洗い落とされる。特に、こうした汚れは、洗滌液噴出口
7から噴出される洗滌液の衝撃力や、これによって形成
される洗滌槽2内の渦流によって内視鏡1の外面から欠
き落とされる。
【0026】洗滌液のこのような循環作用による洗滌が
所定時間行なわれると、続いて、振動板4が動作され超
音波洗滌が行なわれる。この超音波洗滌では、振動板4
から発せられる超音波振動によって内視鏡1に付着した
堅い汚れや内視鏡1の複雑な形状部分に付着した汚れ等
が強力に落とされる。
【0027】超音波洗滌が終了すると、再び前述した洗
滌液の循環作用による洗滌が行なわれる。この段階で
は、超音波洗滌によってふやけて内視鏡1から剥がれか
かった汚れが落とされる。
【0028】以上の洗滌工程が終了すると、続いてすす
ぎ工程が行なわれる。このすすぎ工程では、まず初め
に、送液ポンプ8,21の駆動が停止されるとともに、
排液ポンプ36が駆動されて管路切換弁40が排液管路
35側に切換えられる。これによって、洗滌槽2内の洗
滌液が第2の排液口37から排液管路35を通じて外部
に排出される。洗滌槽2内の洗滌液が完全に排出される
と、続いて、給水弁17が開かれ、新しい水が洗滌槽2
内に供給される。そして、第1および第2の送液ポンプ
8,21が再び駆動され、前述した循環作用によって内
視鏡1の内部管路と外面のすすぎが行なわれる。また、
このすすぎ工程の途中では、図2に示すように電磁開閉
弁25が閉じられるとともに電磁開閉弁26が開かれ
て、第2の循環路19におけるすすぎ水の流れが第1の
分岐管路19cから第2の分岐管路19dへと切換えら
れる。これによって、すすぎ水が噴射ノズル23…から
洗滌槽2の天井面である蓋体3の内面および洗滌槽2の
側壁に向けて噴射される。なお、第2の送液ポンプ21
の吐出圧力は0.5kgf/cm2 以上にセットされており、
噴射ノズル23…から噴射されるすすぎ水によって洗滌
槽2の天井面に付着した汚染物質を十分に落とすことが
できるようにしてある。また、図2では電磁開閉弁2
5,26の切換が2度行なわれているだけであるが、予
め設定された時間及び回数で電磁切換弁25,26の切
換えを行なうようにしても良い。
【0029】すすぎ水によるすすぎが終了すると、すす
ぎ水を洗滌槽2から完全に排出した状態で水切りが行な
われる。この水切りでは、送液ポンプ8,21の駆動が
停止されるとともにコンプレッサー31が駆動され、コ
ンプレッサー31からのエアーがエアー供給管路30を
通じて第2の送液管路19bに送られる。第2の送液管
路19bに送られるエアーは、電磁開閉弁25,26の
切換動作により、いずれかの分岐管路19c,19dを
通じて内視鏡1の内部管路もしくは噴射ノズル23に送
られて、洗滌槽2の天井面および側壁の水切りと内視鏡
1の内部管路の水切りとを行なう。
【0030】以上のすすぎ工程が終了すると、続いて消
毒工程が行なわれる。この消毒工程では、まず初めに、
管路切換弁40が閉じられ、ポンプ34が駆動される。
これによって、消毒液タンク32内の消毒液が消毒液送
液管路33bを介して消毒液注入口39から洗滌槽2内
に注入される。洗滌槽2内に所定量の消毒液が注入され
て内視鏡1が消毒液に完全に浸漬されると、ポンプ34
の駆動が停止され、続いて送液ポンプ21が駆動され
る。これにより、洗滌槽2内の消毒液は、電磁開閉弁2
5,26の切換動作により、いずれかの分岐管路19
c,19dを通じて内視鏡1の内部管路もしくは噴射ノ
ズル23に送られて、洗滌槽2の天井面および側壁の消
毒と内視鏡1の内部管路の消毒とを行なう。
【0031】このような消毒が所定時間行なわれた後、
管路切換弁40が消毒液戻し管路33a側に切換えられ
て、洗滌槽2内の消毒液が消毒液戻し管路33aを通じ
て消毒液タンク32内に回収される。その後、前述した
すすぎ工程によって消毒液の濯ぎ行なわれる。
【0032】すすぎ工程によって消毒液を完全に濯いだ
後、送気工程が行なわれる。この送気工程は前述したす
すぎ工程の後半に行なわれる水切りと同じ手順で行なわ
れる。そして、一定時間経過後、排液ポンプ36が停止
される。
【0033】なお、本実施形態では電磁開閉弁26の開
放による洗滌室の天井面および側壁の洗滌を、すすぎ工
程の途中の段階から行なったが、すすぎ工程以降であれ
ば例えば消毒工程の段階から行なっても良い。
【0034】以上説明したように、本実施形態の内視鏡
洗滌消毒装置は、電磁開閉弁26の開放による洗滌室の
天井面および側壁の洗滌をすすぎ工程以降に行なうよう
にしているため、最初に行なわれる洗滌工程において多
く存在する洗滌液中の汚物を洗滌室の壁面に吹き付けて
しまうことがなく、洗滌室の壁面に付着した汚物によっ
て内視鏡を汚染してしまうことがない。
【0035】すなわち、一般に内視鏡の洗滌消毒は、洗
滌液による洗滌工程から始まるが、この洗滌工程中は内
視鏡に付着した細菌等の汚染物質が一番多く洗滌液中に
流れ出す。したがって、本実施形態では、この洗滌工程
における洗滌液の循環中に噴射ノズル23へ洗滌液を送
らないようにしている。そして、汚れた洗滌液を排液し
た後のすすぎ工程以降で噴射ノズル23に液体を流して
洗滌室の天井面および側壁の洗滌を行なうようにしてい
る。また、この時に噴射ノズル23に送られる液圧は少
なくとも0.5kgf/cm2 以上であるため、特に天井面に
付着している汚物や洗滌液を完全に洗い落とすことがで
きる。
【0036】このように、本実施形態の内視鏡洗滌消毒
装置にあっては、洗滌室のとりわけ天井面が清潔に保た
れ、洗滌室の壁面に付着した細菌等の汚染物質が洗滌室
にセットされた内視鏡に付着して内視鏡を再汚染してし
まう可能性を排除することができる。
【0037】ところで、噴射ノズル23の噴出角度や個
数等を変えることによって、洗滌室の天井面だけでな
く、洗滌液や消毒液の水位よりも高い位置にある洗滌槽
2の壁面をも強力に洗滌消毒することができる。図3な
いし図6はこうした噴射ノズル23の設置状態に係るも
のであり、特に有効と考えられる設置状態について以下
説明することとする。
【0038】図3は、洗滌槽2の底部中央に設けられた
塔5に噴射ノズル23を3個(図3の(b)参照)また
は4個(図3の(c)参照)取り付けた実施形態を示し
ている。図中41は、洗滌槽2と蓋体3との密閉性を向
上させるためのパッキングであり、42は蓋体3の開閉
を支持するヒンジである。洗滌槽2はフレーム43に固
定されている。図中に点線で示す斜線の範囲は、ノズル
23の噴射範囲を示している。このような設置状態によ
れば、構造が簡単で、比較的安価に広範囲に噴射でき
る。
【0039】図4は、塔5に噴射をしながらその水流の
力で自己回転する回転式の噴射ノズル23を取り付けた
実施形態を示している。図中に点線で示す斜線の範囲
は、ノズル23の噴射範囲を示している。このような設
置状態によれば、1つのノズ23ルで広範囲を強力に噴
射できる。
【0040】図5は、洗滌槽2のテラス部分に噴射ノズ
ル23を取り付けた実施形態を示している。図中に点線
で示す斜線の範囲は、ノズル23の噴射範囲を示してい
る。このような設置状態によれば、ノズル23の取り付
け位置の自由度が大きくなり、ノズル23の適切な配置
がし易い。
【0041】図6は、複数の噴射ノズル23を配設した
筒状体44(図6の(b)参照)を洗滌槽2の中に取り
付けた実施形態を示している。図中に点線で示す斜線の
範囲は、ノズル23の噴射範囲を示している。このよう
な設置状態によれば、テラス部分にも噴射することがで
きる。なお、筒状体44を洗滌槽2内に複数配設しても
良い。
【0042】なお、以上説明してきた実施態様によれ
ば、以下のごとき構成が得られる。 1.洗滌される内視鏡をセットするための洗滌室と、こ
の洗滌室の少なくとも天井面を洗滌するための洗滌室洗
滌手段とを備え、洗滌液を循環させて内視鏡を洗滌する
洗滌工程を最初に行なう内視鏡洗滌消毒装置において、
少なくとも前記洗滌工程では前記洗滌室洗滌手段による
洗滌室の洗滌を行なわず、前記洗滌工程後に行なわれる
工程で前記洗滌室洗滌手段による洗滌室の洗滌を行なう
ことを特徴とする内視鏡洗滌消毒装置。
【0043】2.洗滌室洗滌手段が、洗滌室の天井面に
向けて液体を噴射する噴射ノズルであることを特徴とす
る第1項に記載の内視鏡洗滌消毒装置。 3.前記噴射ノズルの噴射圧は、洗滌室の天井面に付着
した汚れを落とすことができるに十分な圧力であること
を特徴とする第2項に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
【0044】4.前記噴射ノズルの噴射圧が0.5kgf/
cm2 以上であることを特徴とする第3項に記載の内視鏡
洗滌消毒装置。 5.前記噴射ノズルの噴射圧は、前記洗滌工程において
内視鏡を洗滌する際に内視鏡に吹き付けられる洗滌液の
洗滌圧と同等であることを特徴とする第2項ないし第4
項に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
洗滌室の天井面を清潔に保つことができる。したがっ
て、洗滌消毒後の内視鏡を再汚染することなく取り出
せ、感染事故の防止に大きく寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置
の構成図である。
【図2】内視鏡洗滌消毒装置の一連の工程における電磁
切換弁の動作のタイミングチャートである。
【図3】洗滌室の壁面を洗滌する噴射ノズルの第1の設
置態様を示す図である。
【図4】洗滌室の壁面を洗滌する噴射ノズルの第2の設
置態様を示す図である。
【図5】洗滌室の壁面を洗滌する噴射ノズルの第3の設
置態様を示す図である。
【図6】洗滌室の壁面を洗滌する噴射ノズルの第4の設
置態様を示す図である。
【符号の説明】
1…内視鏡、2…洗滌槽、3…蓋体、23…噴射ノズル
(洗滌室洗滌手段)。
フロントページの続き (72)発明者 中川 幹彦 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 高橋 和裕 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 木下 俊成 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 田谷 直也 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (72)発明者 小川 晶久 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目43番2号 オ リンパス光学工業株式会社内 (56)参考文献 特開 平7−116117(JP,A) 特開 平6−343604(JP,A) 特開 平6−142040(JP,A) 特公 平3−9729(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 1/00 - 1/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 洗滌される内視鏡をセットするための洗
    滌室と、前記洗滌室に向けて液体を圧送する送液管路と、 すすぎ水と消毒液の少なくとも一方を前記送液管路に供
    給するポンプと、 前記送液管路から分岐する第1および第2の分岐管路
    と、 前記第1の分岐管路が接続されるとともに、前記内視鏡
    の内部管路と着脱自在に接続され、第1の分岐管路を前
    記内視鏡の内部管路に連通させるための接続口と、 前記第2の分岐管路に接続され、送液管路から第2の分
    岐管路に流れるすすぎ水や消毒液を前記洗滌室の天井に
    向けて噴射するための噴射ノズルと、 前記ポンプから前記送液管路に供給されるすすぎ水もし
    くは消毒液の流れを、第1の分岐管路もしくは第2の分
    岐管路のいずれか一方に選択的に切り換える切換手段
    と、 を備え、 前記内視鏡を洗滌液により洗滌する洗滌工程の後に、前
    記切換手段によってポンプから送液管路に供給されるす
    すぎ水もしくは消毒液の流れを第1の分岐管路もしくは
    第2の分岐管路のいずれか一方に切り換えることによ
    り、すすぎ水もしくは消毒液を内視鏡の内部管路に流す
    工程と、すすぎ水もしくは消毒液を前記噴射ノズルから
    噴射して洗滌室の天井に付着した汚染物質を落とす工程
    とを少なくとも1回ずつ 行なうことを特徴とする内視鏡
    洗滌消毒装置。
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