JP3557319B2 - 内視鏡洗滌消毒装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内視鏡を洗滌・消毒するための内視鏡洗滌消毒装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、内視鏡は、体腔内の検査および治療に広く利用されており、その内部に送気、送水、吸引等を行なうための各種の管路が組み込まれている。そして、感染等を防止するため、内視鏡は、使用する毎に、その外表面および内部管路が洗滌消毒される。
【0003】
こうした内視鏡の洗滌消毒に使用される内視鏡洗滌消毒装置としては、例えば特願平1−189210号に示されるものがある。この内視鏡洗滌消毒装置では、内視鏡が洗滌槽内にセットされた後、洗滌槽内に洗滌水が溜められ、超音波等の洗滌が行なわれるとともに、内視鏡の内部管路内へ洗滌水が送液されて内部管路の洗滌が行われる。その後、コンプレッサーの作動により、圧縮空気が内視鏡の各内部管路に送気され、内部管路内の液が除去される。さらに、この後、内視鏡は、洗滌槽内に溜められた消毒液中に浸漬されてその外表面が消毒されるとともに、内部管路内がここに送液される消毒液によって消毒される。内部管路内の消毒液は、その後、内部管路内に圧縮空気が送気されることにより排出され、洗滌槽内の消毒液とともに消毒液タンクへと回収される。さらに、その後、清浄水によって内視鏡の外表面と内部管路とのすすぎが行なわれ、最後に、内部管路内への送気によって内部管路内の除水が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
以上のような一連の洗滌消毒工程が終了した段階では、内視鏡の外表面に水滴が付着したままとなっている。このように内視鏡の外表面に水滴が付着したまま、内視鏡が洗滌消毒装置から取り出されると、水滴が床等に垂れてしまい、不快感を感じることが多い。
【0005】
また、内視鏡の外表面を布等で拭く場合には、布中の雑菌が内視鏡に付着して内視鏡が汚染されないよう相当の注意が要求され、これが洗滌消毒作業において大きな負担となっていた。
【0006】
また、洗滌槽に温風を送り込んで内視鏡の外表面を乾燥させることも考えられるが、内視鏡の形状が複雑であるため、乾燥時間が非常に長くなったり、温風を送気するための構造が複雑になってコストの上昇をもたらしたりするといった問題がある。
【0007】
本発明は上記事情に着目してなされたものであり、その目的とするところは、内視鏡の外表面の水滴を簡単に除去でき、ユーザーの作業性や清潔性を向上できる内視鏡洗滌消毒装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために、本発明は、内視鏡がセットされる洗滌室と、気体供給源からの空気を圧送する送気管路と、洗滌液および消毒液を洗滌室内に送り込む送液管路とを備え、洗滌室内にセットされた内視鏡の洗滌消毒および除水を自動的に行なう内視鏡洗滌消毒装置において、前記送気管路は、気体供給源からの空気を洗滌室内に圧送する第1の管路部と、前記内視鏡の外表面の水滴を噴き落とすエアーガンに着脱自在に接続して、このエアーガンに気体供給源からの空気を圧送する第2の管路部とからなり、第1の管路部と第2の管路部の気体供給源に対する接続状態を切り換える切換え手段を具備していることを特徴とする。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。
図2は本発明の第1の実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置50の概略構成を示している。図示のように、この内視鏡洗滌消毒装置50は、洗滌室を形成する洗滌槽2を有しており、洗滌槽2の内部に内視鏡1をセットして洗滌消毒することができるようになっている。洗滌槽2には洗滌室の天井面を形成する蓋体30が開閉可能に取り付けられており、この蓋体30を開けて内視鏡1を洗滌槽2内にセットすることができるようになっている。
【0010】
図1に示すように、洗滌槽2の底部には振動板3が設置されている。この振動板3は、例えばランジュバン型の超音波振動子をその底面に取り付けてなり、洗滌槽2に溜められた洗滌液中に超音波振動を発振することができるようになっている。
【0011】
洗滌槽2の底部中央には、洗滌槽2内の液量を削減する目的で塔52が設けられている。この塔52の内部には洗滌槽2内の液体を加保温するためのヒータが設けられている。
【0012】
また、洗滌槽2には洗滌水注入口4が設けられている。この洗滌水注入口4には水道蛇口5に接続された給水管路22が接続されており、この給水管路22を通じて水道水を洗滌槽2内に供給することができるようになっている。なお、給水管路22の途中には給水弁6が介装されている。
【0013】
洗滌槽2の底部には吸引口8が設けられている。また、洗滌槽2の側壁には接続チューブ12が接続される複数のチャンネル接続口11…が設けられている。この場合、接続チューブ12は、内視鏡1の操作部に設けられ内視鏡1の内部管路(例えば、チャンネル、吸引管路、送気送水管路)と連通する接続口部に着脱自在に接続されるようになっている。すなわち、チャンネル接続口11から内視鏡1の各種内部管路毎に接続チューブ12をそれぞれ接続して洗滌消毒できるようになっている。
【0014】
チャンネル接続口11には送液ポンプ9の吐出側に接続された送液管路7aが接続され、吸引口8には送液ポンプ9の吸引側に接続された送液管路7bが接続されており、送液管路7aと送液管路7bは、洗滌槽2内の液体を回収してこれを再び洗滌槽2へと圧送する循環路7を形成している。なお、送液管路7aには電磁切換弁10と逆止弁13aとが介装されている。また、送液管路7aの途中には、送液管路7a内の圧力を検知する圧力センサ33が設けられている。
【0015】
また、逆止弁13aの下流側で、送液管路7aの途中には、エアー供給管路54が接続されている。このエアー供給管路54は、その途中に逆止弁13bを有しており、その端部が電磁切換弁26に接続されている。また、電磁切換弁26にはコンプレッサー16に接続された送気管路70が接続している。なお、送気管路70の途中には除菌フィルタ14が介挿されている。すなわち、コンプレッサー16からの圧縮空気が、送気管路70を通じて無菌化され、エアー供給管路54を介して送液管路7aに送り込まれるようになっている。
【0016】
また、電磁切換弁26にはエアーガン管路55が接続されており、エアーガン管路55の端部にはコネクタ25が設けられている。そして、このコネクタ25には、エアーガン24の送気チューブ56が着脱自在に接続できるようになっている。つまり、電磁切換弁26の切換え動作によって、コンプレッサー16からの圧縮空気をエアー供給管路54またはエアーガン管路55のいずれかに供給できるようになっている。
【0017】
また、消毒液注入口59が洗滌槽2の側壁に設けられており、洗滌槽2の底部には排液口58が設けられている。消毒液注入口59には、消毒液タンク18に接続され且つ消毒液タンク18からの消毒液をポンプ19の吸引作用によって洗滌槽2内に供給する消毒液送液管路15aが接続されている。また、排液口58から延びる管路には管路切換弁17を介して消毒液戻し管路15bと排液管路21とが接続されている。消毒液戻し管路15bは、消毒液タンク18に接続されており、洗滌槽2内の消毒液を消毒液タンク18に回収する。また、排液管路21には排液ポンプ20が介装されている。なお、消毒液を加保温するために、消毒液タンク18には少なくとも2つに分割されたヒーター23a,23bが設けられている。
【0018】
次に、上記構成の洗滌消毒装置50の動作について説明する。
まず、使用済みの内視鏡1を洗滌槽2内にセットし、内視鏡1とチャンネル接続口11…とを接続チューブ12…によって接続する。その後、操作パネル上の図示しない各種操作スイッチの操作によって洗滌、消毒、すすぎ、送気の各工程が自動的に行なわれる。
【0019】
洗滌工程では、初めに給水弁6が開き、例えば水道水等の給水源5からの洗滌水が給水管路22を介して洗滌水注入口4から洗滌槽2内に供給される。なお、この洗滌工程の前には、ユーザーが予め設定された液量の洗剤を洗滌槽2内に注入しても良い。なお、ユーザーが洗剤を注入した場合には、操作パネル上の洗剤ボタンを押すことで自動的に濯ぎ時間を延長するようにもできる(図3参照)。無論、洗剤ボタンを押すことで、自動的に洗剤を洗滌槽2内に注入するようにしても良い。また、濁りセンサーや泡立ちを監視するセンサー等によって、自動的に濯ぎ時間がコントロールされるようにしても良い。
【0020】
一定量の水が洗滌槽2内に供給され、指定水位に達したら、給水弁6が閉じられ、送液ポンプ9が駆動されるとともに、電磁切換弁10が所定の切換え位置で開かれる。なお、この時、管路切換弁17は閉じられている。
【0021】
これによって、洗滌槽2内の洗滌液は、循環路7を通じて循環して内視鏡1の内部管路へと送られる。すなわち、洗滌槽2内の洗滌液は、吸引口8から送液ポンプ9の吸引作用によって送液管路7bに吸引され、送液管路7aを介してチャンネル接続口22から内視鏡1の内部管路へと送られる。なお、内視鏡1の内部管路へ送られた洗滌液は内視鏡1の先端開口を通じて洗滌槽2内に戻され再び循環路7を循環することになる。
【0022】
また、このような内部管路の洗滌を行なう際には、同時に、超音波洗滌が行われる。この超音波洗滌では、振動板3から発せられる超音波振動によって内視鏡1に付着した堅い汚れや内視鏡1の複雑な形状部分に付着した汚れ等が強力に落とされる。
【0023】
また、本実施形態の洗滌消毒装置50では、この超音波洗滌時に、洗滌水の温度によって液深を変えることができるようになっている。すなわち、超音波洗滌を行なう場合、洗滌液の温度や種類によって液中の音速が変化するため、音波の波長や周波数も変わってくる。そのため、良好な洗滌を行ない得る定在波Wを起こすための液面の位置(液深)も変わってくる。そこで、洗滌消毒装置50では、液温によって定在波Wの発生状況が変化して洗滌力が低下しないように、洗滌水の温度に応じた液深で洗滌を行なうことができるようになっている。例えば、図4に示すように、洗滌液の温度が20度の場合には、液深を10cmとして、良好な定在波Wが得られるようにしている。 図4の(b)にその状態が示されている。また、同様に、洗滌液の温度が30度の場合には、液深を11cmとして、良好な定在波Wが得られるようにしている。図4の(c)にその状態が示されている。なお、洗滌液の温度が25度および35度の場合には液深を10.5cmとしている。
【0024】
以上の洗滌工程が終了すると、続いてすすぎ工程が行なわれる。このすすぎ工程では、まず初めに、送液ポンプ9の駆動が停止されるとともに、排液ポンプ20が駆動されて管路切換弁17が排液管路21側に切換えられる。これによって、洗滌槽2内の洗滌液が排液口58から排液管路21を通じて外部に排出される。洗滌槽2内の洗滌液が完全に排出されると、続いて、給水弁6が開かれ、新しい水が洗滌槽2内に供給される。そして、送液ポンプ9が再び駆動され、前述した循環作用によって内視鏡1の内部管路と外面のすすぎが行なわれる。
【0025】
すすぎ水によるすすぎが終了すると、すすぎ水を洗滌槽2から完全に排出した状態で水切りが行なわれる。この水切りでは、送液ポンプ9の駆動が停止されるとともに、コンプレッサー16が駆動され、電磁切換弁26がエアー供給管路54側に切り換えられる。これにより、コンプレッサー16からのエアーが送気管路70からエアー供給管路54を通じて送液管路7aに送られる。送液管路7aに送られるエアーは、電磁切換弁10を介して内視鏡1の内部管路に送られて、内部管路の水切りを行なう。
【0026】
なお、図5の(a)に示すように、管路洗滌系の電磁切換弁10を複数個具備する場合であって、コンプレッサー16および送液ポンプ9からの流体を各電磁切換弁10(10a,10b…)に分流する分流ブロック21を備えている場合には、電磁切換弁10を1つ程度しか開いていないと、管路圧が増大して分流ブロック21の管路内に液が残ってしまい、コンプレッサー16および送液ポンプ9からの流体の流れが損なわれる場合がある。したがって、こうした構成を具備する場合には、水切り(除水)の終了段階Tで、これらの電磁弁10…を全て開にし、管路内の圧力を下げて、送気流量を増大した状態で水切りを行なうようにすると良い。つまり、分流ブロック21の管路内の残液を削減して、良好な水切りを行なうようにする。この動作状態が図5の(b)に示されている。なお、図中、□は、各駆動要素の駆動(開)状態を示している。
【0027】
以上のすすぎ工程が終了すると、続いて消毒工程が行なわれる。この消毒工程では、まず初めに、管路切換弁17が閉じられ、ポンプ19が駆動される。これによって、消毒液タンク18内の消毒液が消毒液送液管路15aを介して消毒液注入口59から洗滌槽2内に注入される。洗滌槽2内に所定量の消毒液が注入されて内視鏡1が消毒液に完全に浸漬されると、ポンプ18の駆動が停止され、続いて送液ポンプ9が駆動される。これにより、洗滌槽2内の消毒液は、循環路7を通じて内視鏡1の内部管路に送られて、内部管路の消毒を行なう。
【0028】
なお、消毒液タンク18内の消毒液は、2つの分割されたヒーター23a,23bによって適正にその温度が制御される。すなわち、消毒液を積極的に加温する場合には2つのヒーター23a,23bがONされ、消毒液を保温する場合にはいずれか1つのヒーター23a(23b)のみがONされる。
【0029】
このような消毒が所定時間行なわれた後、管路切換弁17が消毒液戻し管路15b側に切換えられて、洗滌槽2内の消毒液が消毒液戻し管路15bを通じて消毒液タンク18内に回収される。その後、前述したすすぎ工程によって消毒液の濯ぎ行なわれる。
【0030】
すすぎ工程によって消毒液を完全に濯いだ後、送気工程が行なわれる。この送気工程は前述したすすぎ工程の後半に行なわれる水切りと同じ手順で行なわれる。そして、一定時間経過後、排液ポンプ20が停止される。
【0031】
以上の一連の工程が終了したら、洗滌槽2のカバー3を開けて、エアーガン24を装置のエアーガンコネクタ25に取り付ける。そして、操作パネル上のエアーガンボタン(図示せず)を押す。これにより、電磁切換弁26がエアーガン管路55側に切り換わるとともにコンプレッサー16が作動し、コンプレッサー16からの圧縮空気がエアーガン24に送られる。この状態で、エアーガン24を内視鏡1に近づけて、エアーガン24のレバーを握ると、圧縮空気がエアーガン24から噴出され、内視鏡1の外表面の水滴が噴き落とされる。
【0032】
なお、本装置50では、エアーガン24のレバーが長時間握られない場合であっても管路55,70内に高い圧力がかからないように、リリーフ弁( 図示せず )によって管路55,70内を一定圧(リリーフ弁の設定圧)に保持している。
【0033】
しかし、コンプレッサー16が停止されるこの工程の終了時に、エアーガン24のレバーを握ってエアーガン管路55内の残圧を抜いておかなければ、前記一定圧に近い圧力が管路55,70内にかかったままとなり、装置50に悪影響を及ぼすだけでなく、その残圧によってその後のコンプレッサー16の駆動に支障をきたす結果となる。
【0034】
そこで、本装置50では、図示しないエアーガン工程終了ボタンを押すと、電磁切換弁26がエアー供給管路54側に切り換わり(コンプレッサー16も停止される)、送気管路70に溜まっていた高圧のエアーがエアー供給管路54へと抜けるようなっている。この場合、エアーガン管路55内の圧力も、エアーガン管路55内のエアーが均一化されることから、低下する。なお、エアーガン工程終了ボタンを押す前の状態が図6の(a)に、また、エアーガン工程終了ボタンを押した後の状態が図6の(b)にそれぞれ示されている。図中、斜線部分はエアーを示している。
【0035】
また、本装置50では、管路55,70内の圧力ひいては管路54内の圧力を十分に低下させるために、図7に示すような動作を行なうことができるようにしても良い。すなわち、エアーガン工程終了ボタンが押されると、コンプレッサー16が停止された後、電磁切換弁26がエアーガン管路55側とエアー供給管路54側とに数回切り換わる。このように電磁切換弁26が数回切換わると、エアーガン管路55内の圧力が送気管路70内の圧力の低下に伴って低下していく。つまり、エアーガン工程終了ボタンが押されて、電磁切換弁26がエアー供給管路54側に切り換わると、送気管路70とエアー供給管路54とが連通して、送気管路70内の高圧のエアーがエアー供給管路54内に流入する。これにより、管路70内の圧力が下がる。その後、電磁切換弁26がエアーガン管路55側に切り換わって送気管路70とエアーガン管路55とが連通すると、エアーガン管路55内の高圧のエアーが送気管路70内に流れ込み、エアーガン管路55内の圧力が低下する。同様にして、電磁切換弁26の切り換えを数回行なうと、管路54,55,70全ての圧力が均一化されて低下し、その後のコンプレッサー16の良好な駆動を確保することができる。
【0036】
なお、管路54,70(55)内の圧力の低下は、圧力センサ33によって逐次検知され、管路54,70(55)内の圧力が一定値以下になった段階で、電磁切換弁26の切換え動作が終了する。
【0037】
また、以上の動作の前提条件として、エアー供給管路54の容積がエアーガン管路55の容積と送気管路70の容積との和よりも大きく設定されていることが必要である。なお、そうでない場合には、本動作中に、エアー供給管路54内のエアーの一部を大気に解放させるようにする。
【0038】
以上説明したように、本実施形態の内視鏡洗滌消毒装置50では、洗滌消毒工程後、エアーガン24によって内視鏡1の複雑な形状部位をも集中的に乾燥させることができるため、簡単かつ短時間で、内視鏡1の外表面の水滴を除去でき、病院内の床等を濡らすことがなくなり、 看護婦等のユーザーの不快感がなくなる。
【0039】
また、内視鏡1を布等で拭く必要がなくなるため、看護婦の負担を削減できるとともに、布中の細菌による再汚染を防止することができる。
ところで、消毒液タンク18中の消毒液は、例えば2週間に1度、定期的に交換する必要がある。この場合、古い消毒液を消毒液タンク18から排出することとなるが、その回収作業を簡単かつ確実に行なうために、本実施形態では、図8および図9に示すような構成による作業形態を提供する。
【0040】
すなわち、消毒液タンク18中の消毒液を回収するために、本実施形態の装置50では、図8に示すように、消毒液タンク18に接続された消毒液排出ホース80の先端に流量制御弁27が設けられる。そして、この流量制御弁27を介して、消毒液タンク18から消毒液排出ホース80を通じて流れる消毒液を回収タンク82に回収する。なお、この流量制御弁27としては、手動バルブや電磁弁など各種の弁が考えられる。
【0041】
また、消毒液タンク18内に新しい消毒液を注入するために、本実施形態の装置50では、消毒液送液管路15aに切換弁28が介挿され、切換弁28に注入管路85が接続される。そして、切換弁28の弁切換えによって消毒液送液管路15aと注入管路85とを連通させ、消毒液注入ポンプ19を動作させることにより、外部の消毒液ボトル29から直接に新しい消毒液を注入管路85を介して消毒液タンク18内に吸引するようにする。
【0042】
以上のような構成によれば、消毒液の交換作業を、消毒液をこぼすことなく簡単かつ確実に行なうことができる。
また、本実施形態の装置50では、洗滌槽2内に洗滌液が指定水位まで注入されるが、この場合、液の上面は空気に面しており、超音波洗滌時に液中を伝わった振動波は、洗滌液と空気との屈折率の違いにより、その2層の境界で反射される。そして、洗滌槽2の底面から伝わってきた波と共振して、液中に定在波が生じ、結果的に強い洗滌力が発揮される。
【0043】
しかし、液中を伝わった振動波は、完全に反射されず、一部は空気中にも伝わるため、これが超音波洗滌エネルギのロスになる。
そこで、本装置50では、超音波の反射が十分に得られるように、洗滌槽2の天井部を形成する蓋体30が図10または図11に示すように形成されている。すなわち、図10に示す蓋体30は、その内面が内視鏡1の凹凸形状に沿った反射面として形成されている。この反射面は、これによって反射される超音波によって液中に良好な定在波が起きるように、洗滌槽2の底面からの高さが設定されている。これにより、超音波の反射が十分に得られ、超音波洗滌の能力が大幅にアップされる。また、洗滌槽2内の液量を大幅に削減できるため、給水や排水時間の短縮が可能となり、高価な消毒液の使用量を大幅に削減でき、蓋体30までをも十分に消毒できる。
【0044】
また、図11に示す蓋体30は、その内面が凹凸を形成することなく単に平坦な反射面として形成されている。この場合も、反射面は、これによって反射される超音波によって液中に良好な定在波が起きるように、洗滌槽2の底面からの高さが設定されている。特に、この構成では、反射面の広い領域(内視鏡1の設置領域よりも広い領域)が液面に接するように設定されている。この構成によれば、蓋体30を確実に消毒できる。
【0045】
図12は本発明の第2の実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置50aを示している。本実施形態の内視鏡洗滌消毒装置50aは、コンプレッサー16から延びる管路に取り付けられる除菌フィルター14をワンタッチで着脱できるようになっており、以下説明する特徴的構成以外、図1に示された内視鏡洗滌消毒装置50とその構成が同じである。したがって、簡略化のため、図12には、特徴的構成以外を図示していない。
【0046】
図示のように、この内視鏡洗滌消毒装置50aでは、エアー供給管路54と送液管路7aとの接続部31が外部からアプローチしやすい位置( 装置の前面など)に設けられるとともに、着脱される除菌フィルタ14がワンタッチコネクター32aを介して接続部31に着脱できるようになっている。
【0047】
除菌フィルタ14の他端に接続されるエアー供給管路54は、コンプレッサー16から延びる送気管路70にワンタッチコネクター32bを介して接続されるようになっている。
【0048】
この構成では、除菌フィルタ14の2次側管路が着脱時などに汚染されることを防止できる。すなわち、除菌フィルタ14の2次側は、逆止弁13bを介して、工程中に消毒液が流れる接続部31に直結されるため、エアー供給管路54中で雑菌が繁殖することがなくなる。
【0049】
なお、以上説明してきた技術内容によれば、以下に示すような各種の構成が得られる。
1.内視鏡を自動的に洗滌消毒する内視鏡洗滌消毒装置において、圧縮空気を内視鏡に吹き付けるためのエアーガンが設けられていることを特徴とする内視鏡洗滌消毒装置。
【0050】
2.前記エアーガンによる圧縮空気の噴出は、内視鏡管路の除水用として装置内に設けられたコンプレッサーを利用したことを特徴とする第1項に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
【0051】
3.前記エアーガンが装置に着脱可能であることを特徴とする第1項に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
エアーガンにより、洗滌槽内部の内視鏡に圧縮空気を吹き付ける場合、エアーガンからの噴射は、洗滌槽内のあらゆる位置から行う必要があるため、エアーガンに接続されるチューブを長くする必要があり、そのまま装置に接続したままでは邪魔になってしまう。しかし、この第3項の構成によれば、エアーガンが使用時以外は邪魔にならないため、作業性の良いエアーガンを提供できる。
【0052】
4.コンプレッサーからの圧縮空気を内視鏡管路除水用の送気管路とエアーガン管路とに選択して送気するための管路切り換え用電磁弁が備えられた内視鏡洗滌消毒装置において、エアーガン工程の工程終了後に前記切換弁を少なくとも1度は内視鏡管路除水用管路側に接続することを特徴とする内視鏡洗滌消毒装置。
【0053】
5.エアーガン側管路内の圧力と内視鏡管路除水用管路内の圧力とが等しくなるまで、電磁弁の切り換え動作が続けられることを特徴とする第4項に記載の内視鏡洗滌消毒装置。
【0054】
6.内視鏡管路内に洗浄液および消毒液を送液する送液管路と、除菌用エアーフィルターを介して圧縮空気を送気する送気管路とを具備する内視鏡洗浄消毒装置において、エアーフィルターユニットを送液管路と送液管路との接続部に直接に接続できるように構成するとともに、エアーフィルターユニットを外部から容易に着脱できることを特徴とする内視鏡洗浄消毒装置。
【0055】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の内視鏡洗滌消毒装置によれば、内視鏡の外表面の水滴を簡単に除去でき、ユーザーの作業性や清潔性を向上でき、また、内視鏡の再汚染防止を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置の内部構成図である。
【図2】内視鏡洗滌消毒装置を概略的に示した斜視図である。
【図3】図1の内視鏡洗滌消毒装置の操作パネル上に設けられたボタンを示す図である。
【図4】図1の内視鏡洗滌消毒装置の超音波洗滌工程で制御し得る液深とそれに対応する洗滌水温度との関係を示す図である。
【図5】(a)は管路洗滌系の電磁切換弁を複数個具備する場合における管路構成を示す図、(b)は(a)の管路構成における弁および駆動機構の作動形態の一例を示すタイムチャートである。
【図6】エアー管路系の圧力を抜くための弁切換え動作を説明するための管路図である。
【図7】エアー管路系の圧力を抜くための弁切換え動作の一例を示すタイムチャートである。
【図8】消毒液の交換を行なうための管路構成を示す図(回収側)である。
【図9】消毒液の交換を行なうための管路構成を示す図(注入側)である。
【図10】図2の内視鏡洗滌消毒装置の洗滌槽の蓋体の形状の第1の例を示す図である。
【図11】図2の内視鏡洗滌消毒装置の洗滌槽の蓋体の形状の第2の例を示す図である。
【図12】本発明の第2の実施形態に係る内視鏡洗滌消毒装置の管路構成を概略的に示した図である。
【符号の説明】
1…内視鏡
16…コンプレッサー(気体供給源)
24…エアーガン
26…電磁切換弁(切換え手段)
54…エアー供給管路(第1の管路部)
55…エアーガン管路(第2の管路部)
50,50a…内視鏡洗滌消毒装置

Claims (1)

  1. 内視鏡がセットされる洗滌室と、気体供給源からの空気を圧送する送気管路と、洗滌液および消毒液を洗滌室内に送り込む送液管路とを備え、洗滌室内にセットされた内視鏡の洗滌消毒および除水を自動的に行なう内視鏡洗滌消毒装置において、
    前記送気管路は、気体供給源からの空気を洗滌室内に圧送する第1の管路部と、前記内視鏡の外表面の水滴を噴き落とすエアーガンに着脱自在に接続して、このエアーガンに気体供給源からの空気を圧送する第2の管路部とからなり、第1の管路部と第2の管路部の気体供給源に対する接続状態を切り換える切換え手段を具備していることを特徴とする内視鏡洗滌消毒装置。
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